JP2016038114A - 貯湯システム - Google Patents

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裕介 澤中
Yusuke Sawanaka
裕介 澤中
淳一 中嶋
Junichi Nakajima
淳一 中嶋
竹下 直行
Naoyuki Takeshita
直行 竹下
茂樹 森口
Shigeki Moriguchi
茂樹 森口
雄広 勢山
Takehiro Seyama
雄広 勢山
寿久 斉藤
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
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Tsukasa Shiragami
司 白神
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Kazuhiro Chokai
一洋 鳥海
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Tetsuya Sato
徹哉 佐藤
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Tatsuya Wada
達也 和田
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Abstract

【課題】燃料電池の排熱を回収して貯湯タンク内の水を昇温する貯湯システムにおいて、ガスが供給停止になって燃料電池が発電不可になった場合にも貯湯タンク内の水を昇温して湯を使えるようにする。
【解決手段】貯湯タンクの蓄熱量が、燃料電池が稼働を停止する所定の上限量未満であり、排熱回収用の循環管路内の水温が自然放熱に相当する温度変化を示した場合に、燃料電池へのガスの供給が停止したと判定する、もしくは、貯湯タンクの蓄熱量が所定の上限量未満であり、出湯時に貯湯タンクから供給される湯を追加加熱するガス燃焼式の熱源機で点火エラーが生じた場合に、燃料電池へのガスの供給が停止したと判定する。そして、ガス供給が停止したら、燃料電池の備える電気式ヒータで貯湯タンク内の湯水を昇温する。
【選択図】図8

Description

本発明は、貯湯タンク内の湯を燃料電池等の発電装置の排熱を回収して加熱して給湯する貯湯システムに関する。
災害により、電気、ガス、水道などのライフラインが停止することがある。たとえば、家庭用の燃料電池は、都市ガスやプロパンガスを燃料として発電するので、災害によりガスの供給が停止すると、発電を継続できなくなる。
また、燃料電池の排熱を回収して貯湯タンク内の水を昇温する貯湯システムでは、燃料電池の稼働が長時間停止すると、貯湯タンク内の水温が低下してレジオネラ菌等が発生するおそれがある。特許文献1には、燃料電池が所定時間以上稼働しない場合に、電気式ヒータを商用電源で駆動して貯湯タンク内の殺菌を行う燃料電池システムが開示されている。
また、貯湯タンク内の水を、燃料電池の排熱を回収するための熱交換器を通る循環回路に循環させて昇温する貯湯システムにおいて、系統電源が停電したとき、燃料電池の発電した電力を、循環回路に設けた電気式ヒータに供給するように制御して、その循環する湯水を昇温する技術がある(特許文献2参照)。
特開2009−64753号公報 特開2007−272158号公報
断水が生じると以下のような問題が生じる。通常、貯湯システムでは、貯湯タンクの取水口に水道を接続しており、蛇口を開くと、取水口から上水が補給される水圧で貯湯タンク内の湯が蛇口へ流出するようになっている。そのため、断水になって上水が補給されなくなると、貯湯タンク内の湯水を蛇口から出すことはできなくなる。
断水時に貯湯タンク内の湯水を利用するために、貯湯タンクの下部に排水弁を設けることが考えられる。しかし、熱い湯は貯湯タンク内の上部に溜まり、下部ほど温度が低いので、貯湯タンク内の全体が湯になっていなければ、最初のうちは排水弁を開いても冷たい水が出るだけで、湯を利用することはできない。
またこの排出した水は、燃料電池の排熱回収に利用できない。そして、貯湯タンク下部の冷たい水をすべて排水弁から排出して使ってしまうと、燃料電池の排熱を回収できなくなり、結果として、燃料電池の発電が停止してしまう。災害などで断水に加えて停電となった場合には、燃料電池は重要な電源になるので、その稼働が停止することは好ましくない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、断水が生じた場合に貯湯タンク内の水を湯にして利用することのできる貯湯システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]出湯に供される湯を蓄えるための貯湯タンク内の水を所定の発電装置の排熱を回収して昇温する貯湯システムであって、
前記排熱を回収するための熱交換器と、
始端が前記貯湯タンクの下部の取水口に接続され、前記熱交換器を経由し、終端が前記貯湯タンクの上部の戻り口に接続された循環管路と、
前記貯湯タンク内の水を、前記循環管路を通じて循環させる循環ポンプと、
前記熱交換器および前記循環ポンプより下流の前記循環管路に設けられ、手動で開閉される排水口と、
前記排水口の開閉状態を検出するセンサと、
前記センサが前記排水口の開状態を検出しているとき、前記循環ポンプを稼働させる制御部と、
を有する
ことを特徴とする貯湯システム。
上記発明では、断水時等に、排水口が手動で開かれると、燃料電池等の発電装置の排熱を回収するための熱交換器を通る循環管路に貯湯タンク内の湯水を循環させる循環ポンプを強制的に稼働させる。これにより、貯湯タンク内の水は、貯湯タンク下部の取水口から抜き出され、燃料電池等の発電装置の排熱回収用の熱交換器を経由して、排水口から排出される。これにより、断水時に、燃料電池等の発電装置の排熱で昇温された湯を排水口から排出することができる。
[2]前記循環管路を通る水を昇温する電気式ヒータをさらに備え、
前記制御部は、前記センサが前記排水口の開状態を検出しているとき、前記電気式ヒータを稼働させる
ことを特徴とする[1]に記載の貯湯システム。
上記発明では、断水時等に、排水口が手動で開かれると、循環ポンプおよび電気式ヒータを強制的に稼働させる。これにより、電気式ヒータで昇温した湯を排水口から排出することができる。
[3]出湯に供される湯を蓄えるための貯湯タンク内の水を、排熱回収用の熱交換器と循環ポンプとを備えた所定の発電装置の排熱を回収して昇温する貯湯システムであって、
始端が前記貯湯タンクの下部の取水口に接続され、前記熱交換器および前記循環ポンプを経由し、終端が前記貯湯タンクの上部の戻り口に接続された循環管路と、
前記熱交換器および前記循環ポンプの下流の前記循環管路に設けられ、手動で開閉される排水口と、
前記排水口の開閉状態を検出するセンサと、
前記センサが前記排水口の開状態を検出しているときに、前記燃料電池に前記循環ポンプを稼働するように指示する制御部と、
を有する
ことを特徴とする貯湯システム。
上記発明では、断水時等に、排水口が手動で開かれると、燃料電池等の発電装置が有する循環ポンプを強制的に稼働させる。これにより、貯湯タンク内の水は、貯湯タンク下部の取水口から抜き出され、燃料電池等の発電装置の排熱回収用の熱交換器を経由して、排水口から排出される。これにより、断水時に、燃料電池等の発電装置の排熱で昇温された湯を排水口から排出することができる。
[4]前記所定の発電装置は、前記循環ポンプで送られる水を昇温する電気式ヒータをさらに備え、
前記制御部は、前記センサが前記排水口の開状態を検出しているときに、前記燃料電池に前記電気式ヒータを稼働するように指示する
ことを特徴とする[3]に記載の貯湯システム。
上記発明では、断水時等に、排水口が手動で開かれると、燃料電池等の発電装置が有する循環ポンプおよび電気式ヒータを強制的に稼働させる。これにより、電気式ヒータで昇温した湯を排水口から排出することができる。
[5]前記排水口から湯水が流出する際に、貯湯タンクの上部から空気を取り入れる空気取り入れ部を有する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の貯湯システム。
上記発明では、排水に伴う貯湯タンク内の圧力低下を防止することができ、円滑な排水が維持される。
[6]前記所定の発電装置は、燃料電池である
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の貯湯システム。
本発明に係る貯湯システムによれば、断水が生じた場合に貯湯タンク内の水を湯にして利用することができる。
本発明の貯湯システムを適用した風呂給湯システムの概略構成を示す図である。 風呂給湯器の構成例を示す図である。 排熱回収動作における湯水の流れを示す説明図である。 第1モードの給湯動作における湯水の流れを示す説明図である。 第2モードの給湯動作における湯水の流れを示す説明図である。 第3モードの給湯動作における湯水の流れを示す説明図である。 注湯動作における湯水の流れを示す説明図である。 非常用取水弁の開閉に伴う動作を示す流れ図である。 非常用取水弁が開いているときの通水経路を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の貯湯システムを適用した風呂給湯システム10の構成を示している。風呂給湯システム10は、貯湯タンクユニット11と、熱源機としての燃料電池4と、出湯時に貯湯タンクユニットから供給される湯を追加加熱するバックアップ熱源機としての風呂給湯器70とを備えて構成される。なお、燃料電池4は、当該燃料電池4の排熱を回収するための排熱回収装置50を内蔵している。図中、装置間の配管や外部配管は2重の矢印で示してある。
貯湯タンクユニット11は、給水管12から供給される給水を蓄える貯湯タンク13を備えている。貯湯タンク13は中空略円柱状のタンクであり、下部には給水口14が設けてあり、上部には出湯口15が設けてある。さらに貯湯タンク13の下部には取水口16が、上部には戻り口17が設けてある。
貯湯タンク13は、たとえば、容量100リットル程度を有する。貯湯タンク13には、底から20リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第1温度センサ18aが、底から40リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第2温度センサ18bが、底から60リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する第3温度センサ18cが、底から80リットルの水位の箇所に、その箇所の水温を検出する湯切れ温度センサ18dが、さらに貯湯タンク13内のほぼ最上部に、その箇所の水温を検出するタンク上部温度センサ18eがそれぞれ設けてある。
排熱回収装置50は、燃料電池4の排熱で内部の熱媒体流体が昇温される一次循環回路56を備えている。一次循環回路56には、熱媒体流体を一次循環回路56に循環させるポンプ57と、一次循環回路56を循環する熱媒体流体を加熱するための電気式ヒータ58が設けられている。
さらに排熱回収装置50は、一次循環回路56を通る熱媒体流体と、排熱回収循環経路を循環する湯水との間で熱交するための排熱回収熱交換器51と、排熱回収ポンプ52を有する。貯湯タンク13と排熱回収熱交換器51は、これらの間に貯湯タンク13の水を循環させる排熱回収循環経路が構成されるように熱回収配管53(53a、53b)で接続されている。詳細には、貯湯タンク13の取水口16には熱回収配管(低温)53aの一端が接続され、排熱回収熱交換器51の二次通水管51aの入り側に熱回収配管(低温)53aの他端が接続されている。排熱回収ポンプ52は、二次通水管51aの入り側近傍の熱回収配管(低温)53aに介挿されており、排熱回収ポンプ52は熱回収配管(低温)53a内の水を貯湯タンク13の取水口16側から排熱回収熱交換器51の二次通水管51aの入り側に向けて送水する。
排熱回収熱交換器51の二次通水管51aの出側には熱回収配管(高温)53bが接続され、熱回収配管(高温)53bの他端は、貯湯タンクユニット11内の第1三方弁21の第1接続口21aに接続されている。
第1三方弁21は、前述の第1接続口21aと、第2接続口21bと第3接続口21cとを備え、第1接続口21aと第2接続口21bとを接続し第3接続口21cを閉鎖するA方向と、第1接続口21aと第3接続口21cとを接続し第2接続口21bを閉鎖するB方向とに接続状態を切り替え可能に構成されている。なお、第1三方弁21は第1接続口21aから流入する水の温度が所定温度以上ならばA方向となり、所定温度未満ならばB方向に切り替わるように制御部20により制御される。
第1三方弁21の第2接続口21bは貯湯タンク13の戻り口17に配管されている。第1三方弁21の第3接続口21cにはバイパス管54の一端が接続され、バイパス管54の他端は貯湯タンクユニット11内で熱回収配管(低温)53aに合流している。
第1三方弁21の第1接続口21a近傍の熱回収配管(高温)53bには熱回収配管高温側温度センサ22aが設けてある。貯湯タンク13の取水口16からバイパス管54との合流箇所までの間の熱回収配管(低温)53aに熱回収配管低温側温度センサ22bが設けてある。
第1三方弁21の第2接続口21bと貯湯タンク13の戻り口17とを接続する配管の途中には、非常用取水弁44が設けてある。非常用取水弁44は、手動の三方弁である。非常用取水弁44の第1接続口44aは、第1三方弁21の第1接続口21aに通じ、第2接続口44bは戻り口17に通じ、第3接続口44cは解放された流出口になっている。非常用取水弁44は、第1接続口44aと第2接続口44bが連通して第3接続口44cが閉鎖された閉状態と、第1接続口44aと第3接続口44cが連通し第2接続口44bが閉鎖された開状態に手動で切り替えることができる。通常は閉状態にされている。
非常用取水弁44には、非常用取水弁44が閉状態にされているか開状態にされているかを検出する開閉センサが設けてある。制御部20はこの開閉センサの出力から非常用取水弁44が開状態か閉状態かを認識する。
非常用取水弁44の第3接続口44cと貯湯タンク13の戻り口17とを接続する配管は途中で分岐し、その分岐先にバキュームブレーカ45が取りつけてある。バキュームブレーカ45は、戻り口17側が負圧になった場合に外気を取り入れる空気取り入れ部として機能する。
貯湯タンクユニット11は、貯湯タンク13の出湯口15からの湯と、風呂給湯器70からの湯と、給水とを混合する混合器23を備えている。この混合器23は、実際には、貯湯タンク13の出湯口15からの湯の混合量を調整する第1混合器23aと、風呂給湯器70からの湯の混合量を調整する第2混合器23bと、給水管12からの給水の混合量を調整する第3混合器23cとを有して構成される。
第1混合器23aの入り側は貯湯タンク13の出湯口15に配管で接続されており、この配管の途中には、過圧逃がし弁24、吸気弁25、タンク出口温度センサ26が設けてある。第2混合器23bの入り側は風呂給湯器70の給湯接続口に接続配管(高温)61で接続されている。接続配管(高温)61のうち貯湯タンクユニット11内の所定箇所には接続配管(高温)61内の水温を検出する接続配管高温側温度センサ28が設けてある。第3混合器23cの入り側には給水管12が接続されている。
第1混合器23aの出側と第2混合器23bの出側は合流し、給湯高温温度センサ29の設けられた配管を経た後、第3混合器23cの出側からの配管と合流して混合器23の出口に通じている。混合器23の出口には給湯配管31が接続されている。混合器23の出口近傍の給湯配管31には出湯温度センサ32およびハイカット温度センサ33が設けてある。
貯湯タンクユニット11内部の給水管12には流量センサ34、給水温度センサ35、減圧弁36が設けられている。給水管12は、これらの下流で3つに分岐し、その1つは逆止弁37aを介して第3混合器23cの入り側に接続され、他の1つは逆止弁37bを介して貯湯タンク13の給水口14に接続され、他の1つは逆止弁37cを介して第2三方弁38の第2接続口38bに接続されている。
第2三方弁38は、第1接続口38aと第2接続口38bと第3接続口38cとを備え、第1接続口38aと第2接続口38bとを接続し第3接続口38cを閉鎖したC方向と、第1接続口38aと第3接続口38cとを接続し第2接続口38bを閉鎖したD方向とに接続状態を切り替え可能になっている。第3接続口38cには、ハイカット温度センサ33の下流側で給湯配管31から分岐した配管31bが接続されている。この配管31bの途中には逆止弁39が設けてある。第2三方弁38の第1接続口38aは風呂給湯器70の給水接続口に接続配管(低温)62を通じて接続されている。
さらに貯湯タンクユニット11の取水口16には所定の排水箇所に通じる排水管41が接続されており、排水管41の途中にはこの管路を開閉する排水栓42が設けてある。
貯湯タンクユニット11は、当該貯湯タンクユニット11の動作を統括制御する制御部20を備えている。制御部20はCPU(Central Processing Unit)と、該CPUが実行するプログラムや固定データなどが記憶されたフラッシュROM(Read Only Memory)と、CPUがプログラムを実行する際に各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、各種の信号を入出力するI/F(Interface)部などを主要部とする回路で構成されている。制御部20には、貯湯タンクユニット11の各種センサからの検出信号が入力されている。また制御部20からは各弁やその他の制御対象に対して制御信号が出力される。制御部20はさらに燃料電池4や風呂給湯器70と各種の情報や指令を授受するようになっている。
次に、バックアップ熱源機としての風呂給湯器70の構成例を説明する。風呂給湯器70は接続配管(低温)62が接続された給水接続口から流入する水を加熱して出湯する機能、風呂(浴槽)2へ注湯(湯張り)する機能、浴槽内の湯水を追い焚きする機能、暖房用放熱器3に加熱した熱媒体流体を流して暖房する機能などを備えたガス燃焼式の風呂給湯器である。なお、図2では暖房機能に係る部分は省略してある。
風呂給湯器70は、第1熱交換水管72aと第2熱交換水管72bとが通る一缶二水路型の熱交換器72と、この熱交換器72を加熱するバーナ73を備える。バーナ73にはガス供給管73aが接続され、このガス供給管73aの途中には、ガスの供給/遮断を切り替えるガス弁や供給ガス量を調整する比例弁などが設けてある。
第1熱交換水管72aの入り側は入水管74により給水接続口に接続され、第1熱交換水管72aの出側は出湯管75により給湯接続口に接続されている。また、第2熱交換水管72bの入り側には風呂(浴槽)2へ通じる風呂戻り管76が、第2熱交換水管72bの出側には同じく風呂(浴槽)2へ通じる風呂往き管77がそれぞれ接続されている。
出湯管75と風呂戻り管76とは、連結管78によって接続されており、該連結管78の途中には、連結管78の閉鎖/開通を切り替える注湯電磁弁79が設けてある。また、連結管78の接続箇所より上流側の出湯管75の途中には、略閉鎖状態から全開状態まで開度を調整可能な水量サーボ81が出湯水量を調整するために設けてある。水量サーボ81の下流側には、出湯温度を検出する出湯温度センサ82が設けてある。
さらに、入水管74から分岐し、水量サーボ81より第1熱交換水管72a側の所定箇所で出湯管75に合流・接続されたバイパス管83を備え、このバイパス管83の途中に、略閉鎖から全開まで開度を調整可能なバイパス調整弁84を備えている。第1熱交換水管72aからの湯とバイパス管83を経由した水とを混合して設定温度の湯になるようにバイパス調整弁84が調整される。バイパス管83の分岐箇所より上流側の入水管74には、入水管74内の流量を検出する流量センサ85および入水温度を検知する入水温度センサ86が設けてある。
風呂戻り管76の途中には、風呂(浴槽)2内の水を、追い焚き循環経路(風呂戻り管76、第2熱交換水管72b、風呂往き管77)を通じて循環させるための風呂循環ポンプ87が設けてある。風呂戻り管76に設けた流水スイッチ88は、風呂循環ポンプ87を作動させたとき、追い焚き循環経路に実際に水が循環しているか否かを検出する。
このほか、風呂戻り管76および風呂往き管77には、それぞれ管内の温度を検出する風呂往き温度センサ89a、風呂戻り温度センサ89bが設けてある。
制御部91は、CPUと、該CPUが実行するプログラムや固定データなどが記憶されたフラッシュROMと、CPUがプログラムを実行する際に各種情報を一時記憶するRAMなどを主要部とする回路で構成されている。制御部91には、風呂給湯器70が有する各種センサ、弁、風呂循環ポンプ87などが接続されている。
通常は、制御部91に配線を介してリモコン92が直接接続されるが、ここでは、風呂給湯器70を貯湯タンクユニット11側の制御部20の制御下で動作させるために、制御部91を配線を介して制御部20に接続し、制御部20に配線を介してリモコン(貯湯タンクユニット11側と風呂給湯器70の共通のリモコン)92が接続されている。リモコン92は、給湯設定温度や風呂設定温度の指定、湯張り動作や追い焚き動作の開始・終了指示、電源のオン/オフなど各種の操作をユーザから受けるスイッチ類、および動作状態や設定温度などを表示する表示部などで構成される。
風呂給湯器70の制御部91は、給湯接続口から接続配管(高温)61へ出湯する給湯動作では、貯湯タンクユニット11側の制御部20から指示された温度の湯が接続配管(高温)61へ出湯されるようにバーナ73の燃焼量やバイパス調整弁84の開度などを制御する。
風呂(浴槽)2へ注湯(湯張り)する動作では、注湯電磁弁79を開けてバーナ73を燃焼させた状態で水量サーボ81の開度を調整することにより、給水接続口から流入する湯水が熱交換器72の第1熱交換水管72aを通って加熱され、さらに出湯管75から連結管78、風呂戻り管76および風呂往き管77の双方(もしくは一方)を通じて風呂(浴槽)2へ流れ込む(この経路を注湯回路とする)。この際、リモコン92でユーザが設定した風呂設定温度の湯が注湯されるようにバーナ73の燃焼量やバイパス調整弁84の開度などを制御する。なお、貯湯タンクユニット11側から接続配管(低温)62を通じて供給された湯が既に風呂設定温度に達しており風呂給湯器70で追加の加熱が不要な場合は、バーナ73を燃焼させずに注湯動作を行う。風呂給湯器70は風呂(浴槽)2内の水位をチェックし、設定水位に達すると注湯動作は終了する。
追い焚き動作では、注湯電磁弁79を閉鎖し、風呂循環ポンプ87を作動させた状態でバーナ73を燃焼させる。これにより風呂(浴槽)2内の湯水が風呂戻り管76を通じて風呂給湯器70に取り込まれ熱交換器72の第2熱交換水管72bを通る間に加熱され、加熱後の湯水が風呂往き管77を通じて風呂(浴槽)2へ戻される。
次に、風呂給湯システム10の各種動作について説明する。
<排熱回収動作>
図3は、排熱回収動作における湯水の流れを表しており、排熱回収動作における湯水の流れる経路を太線で示してある。燃料電池4の排熱を回収して貯湯タンク13内の湯水を加熱する排熱回収動作では、制御部20は燃料電池4に指示して、一次循環回路56のポンプ57および排熱回収ポンプ52を作動させる。これにより、一次循環回路56を熱媒体流体が循環し、貯湯タンク13内の湯水は、取水口16から出て、熱回収配管(低温)53a、排熱回収熱交換器51、熱回収配管(高温)53b、A方向の第1三方弁21を経由して戻り口17から貯湯タンク13の上部に戻る循環経路で循環する。なお、第1三方弁21の第1接続口21aには、一次循環回路56を循環する熱媒体流体から排熱回収熱交換器51での熱交換で吸熱して高温になった湯が到達するので制御部20は第1三方弁21をA方向にする。
給水は貯湯タンク13の下部の給水口14から供給され、排熱回収動作で加熱された湯は貯湯タンク13の上部に戻されるので、貯湯タンク13内には下部が低温で上部が高温となるような温度勾配が形成される。そして排熱回収動作を続けることで上部に溜まる高温の湯量が次第に増加する。
<給湯動作>
貯湯タンクユニット11は風呂給湯器70の近くに設置される場合もあれば、遠く離れて設置される場合もある。たとえば、2階に風呂があるような家屋では、風呂給湯器70は2階の外壁に設置され貯湯タンクユニット11および燃料電池4は1階に設置されるといったケースがあり、このような場合には装置間を結ぶ接続配管(高温)61および接続配管(低温)62の配管長が長くなって圧損の大きい設置状況になる。本発明の風呂給湯システム10では、低水圧地域において、配管が長くて圧損が大きい設置状況になっても、出湯量を十分確保できるように、圧損の増加を抑えた給湯を行うようになっている。
給湯は以下の3つの制御モードのいずれかで行われる。
(1)第1モード(タンク出湯)
第1モードは、貯湯タンク13に十分蓄熱されている場合の給湯動作である。図4は、第1モードの給湯動作における湯水の流れを表している。図中、湯水の流れる経路を太線で示してある。第1モードでは、混合器23で貯湯タンク13からの湯と給水とを混合して給湯設定温度の湯を作り、給湯する。風呂給湯器70には給水は送らず、風呂給湯器70での加熱はなく燃焼運転しない。
詳細には、混合器23の第2混合器23bは閉じ、第1混合器23aと第3混合器23cの開度を調整して、出湯温度センサ32によって検出される混合器23の出側の湯の温度が給湯設定温度になるように制御する。ここでは、たとえば、貯湯タンク13に設けた湯切れ温度センサ18dの検出温度が、給湯設定温度(実際には、給湯配管などでの温度低下を考慮してたとえば給湯設定温度+1℃とする)以上の場合は第1モードでの給湯を行う。
(2)第2モード(給湯器出湯モード)
第2モードは、貯湯タンク13に利用可能な湯がない場合の給湯動作である。図5は、第2モードの給湯動作における湯水の流れを表している。図中、湯水の流れる経路を太線で示してある。第2モードでは、給水を風呂給湯器70で給湯設定温度より高い温度に加熱した湯と給水とを混合器23で混合して給湯設定温度の湯を給湯する。
詳細には、第2三方弁38をC方向に設定し、風呂給湯器70に給水を供給する。また、混合器23の第1混合器23aは閉じ、第2混合器23bと第3混合器23cの開度を調整して、出湯温度センサ32によって検出される混合器23の出側の湯の温度が給湯設定温度になるように制御する。
なお、制御部20は、風呂給湯器70の出湯温度が給湯設定温度より十分高くなるように風呂給湯器70に対して出湯温度を指示する。これにより、給水と混ぜて給湯設定温度を得るために必要な風呂給湯器70からの湯の量が少なくなり、接続配管(低温)62、風呂給湯器70および接続配管(高温)61を経由することにより生じる圧損を小さく抑えることができる。たとえば、給湯設定温度が40℃ならば風呂給湯器70から55℃の湯をもらう。また給湯設定温度が60℃ならば風呂給湯器70から75℃の湯をもらう、というようにする。
(3)第3モード(後混合出湯モード)
第3モードは、貯湯タンク13内に蓄熱はあるが、温度が低く、貯湯タンク13内の湯だけでは不十分な場合の給湯動作である。図6は、第3モードの給湯動作における湯水の流れを表している。図中、湯水の流れる経路を太線で示してある。第3モードは、たとえば、貯湯タンク13の湯切れ温度センサ18dの検出温度が給湯設定温度より低いが給湯設定温度より10℃以上は低くないような場合に選択される。
第3モードでは、給水を風呂給湯器70で加熱した湯と貯湯タンク13からの湯と給水とを混合して給湯設定温度の湯を作る。詳細には、第2三方弁38をC方向とし、給水を風呂給湯器70で加熱して作った湯と、給水と、貯湯タンク13からの湯とを混合器23で混合して給湯設定温度の湯を作り、給湯する。貯湯タンク13内の湯の温度が低くても、風呂給湯器70からもらった高温の湯と混ぜて使うことにより、貯湯タンク13に貯めた蓄熱をより使い切ることができるため、第1、第2モードのみで制御する場合よりも省エネ性が増す。
なお、制御部20は第1モードを優先選択し、第1モードで設定温度の湯を給湯できない場合であって給湯設定温度より所定温度(たとえば、10℃)以上低くない湯を貯湯タンク13から供給可能な場合は第3モードを選択し、第3モードを選択できない場合に第2モードを選択する。
<注湯動作>
図7は、注湯動作における湯水の流れを表している。図中、湯水の流れる経路を太線で示してある。注湯動作では、混合器23の出側の湯を風呂給湯器70の給水接続口へ供給すると共に、貯湯タンク13からの湯もしくは貯湯タンク13からの湯と給水とを混合した湯を混合器23でつくり、混合器23の出側から出た湯に風呂給湯器70による加熱を足してもしくは追加の加熱無しに風呂給湯器70から風呂(浴槽)2へ風呂設定温度の注湯が行われるように制御する。
具体的には、貯湯タンク13に蓄熱がある状態で注湯(湯張り)する場合には、第2三方弁38をD方向とし、混合器23で貯湯タンク13からの湯と給水とを混合してつくった風呂設定温度の湯を風呂給湯器70に送り、風呂給湯器70の注湯回路により湯張りする。貯湯タンクユニット11の制御部20は風呂給湯器70に対してバーナ73の燃焼オフのまま注湯電磁弁79を開くように指示する。貯湯タンクユニット11が有する混合器23の出側からの湯は、接続配管(低温)62から風呂給湯器70の注湯回路、すなわち、風呂給湯器70内の入水管74、第1熱交換水管72a、注湯電磁弁79、連結管78を経由した後、風呂往き管77と風呂戻り管76の双方もしくは一方、を通って風呂(浴槽)2へ流出し注湯される。
貯湯タンク13に蓄熱がない場合の注湯は、第2三方弁38をD方向とし、貯湯タンク13内の風呂設定温度よりも低い温度の湯、または給水、またはそれらを混合した風呂設定温度よりも低い温度の湯を風呂給湯器70に送り、風呂給湯器70において風呂設定温度まで加熱し、風呂給湯器70内の注湯回路を通じて注湯する。
なお、水位の検知や追い焚きなど全自動風呂に用いる機能は、全て風呂給湯器70の有する機能をそのまま使用する。
このように、第2三方弁38をD方向に切り替えて混合器23の出側からの湯を風呂給湯器70に供給するので、貯湯タンク内の湯を活用して注湯することができる。
次に、断水時に貯湯タンク13内の水を湯にして提供する非常時出湯機能について説明する。
断水時に備えて、貯湯タンクユニット11は、貯湯タンク13内の水を湯にして非常用取水弁44の第3接続口44cから流出させる非常時出湯機能を備えている。ユーザはこの機能を利用して湯を使いたい場合、非常用取水弁44を開状態に切り替える。
図8は、非常時出湯機能に係る動作の流れを示している。制御部20は、非常用取水弁44の開閉状態を監視しており(ステップS101)、非常用取水弁44が手動で開状態にされたら(ステップS101;Yes)、燃料電池4に対して、電気式ヒータ58、排熱回収ポンプ52、ポンプ57の強制稼働を指示する(ステップS102)。
通常、燃料電池4から出る排熱を回収するために貯湯タンク13からの湯水を循環させる排熱回収ポンプ52は(電気式ヒータ58はOFF)、取水口16から取り込まれる水の温度に応じて能力を可変させる制御が行われる。例えば貯湯タンク13の取水口16から取り込まれる水の温度が低い場合には(例えば15℃では)、排熱回収ポンプ52で循環する流量が少なくても十分に燃料電池4を冷却(一次循環回路を冷却)できるものとして、排熱回収ポンプ52を低能力(例えば0.2〜0.3リットル毎分)で駆動する。この結果、高温(例えば60degupの70〜80℃)の湯が貯湯タンク13の戻り口17に戻る。例えば貯湯タンク13の上の方は70〜80℃の湯があるが、下の方は15℃の水があるときにこのような運転状態になる。
また例えば、満蓄(貯湯タンク13内の蓄熱量が所定の上限に達し、これ以上、燃料電池の排熱回収ができなくなる状態)が近くなり取水口16から取り出される水の温度が高くなってきた場合には(例えば45℃までは)排熱回収ポンプ52の駆動能力を高めて循環する流量を多くし(例えば最大能力の1リットル毎分)、排熱回収ポンプ52の最大能力を超えても冷却が不十分になる位、取水口16から取り出される水の温度が高いと判断された場合には(例えば45℃を超えた場合には)、燃料電池4の運転を停止させるようにしている。
ところで、満蓄とならなければ排水栓42を開ければ冷たい水であればいくらでも取り出せるのであるから、非常用取水弁44から出る湯の温度は、例えば60℃のようななるべく高温の方が、ミキシングして好みの湯温とできる選択肢が多くなり好ましい。しかし、取り出す流量が例えば0.2〜0.3リットル毎分であると、湯を取り出すのにあまりに時間を要する。
そこで本実施の形態に係る貯湯システム10では、貯湯タンク13の取水口16から取り出される水の温度の如何にかかわらず排熱回収ポンプ52を最大能力(例えば最大能力の1リットル毎分)で運転して非常用取水弁44から取り出す湯量を多くし、これによって湯温が下がるのを少しでも防止するために電気式ヒータ58を用いて追加加熱するようにしている。
ただし、排熱回収ポンプ52の最大能力を超えても冷却が不十分になる位、取水口16から取り出される水の温度が高いと判断された場合には燃料電池4の運転を停止させることを優先させるようにしている。従ってこの場合には、取水口16から取り出される水(例えば45℃)に対し電気式ヒータ58のみの加熱を行い(例えば55℃=45℃+10degup)、又は、取水口16から取り出される水が十分に高温(例えば60℃)の時には、電気式ヒータ58の加熱なしの湯を非常用取水弁44から取り出せるようにしている(この時は排水栓42を開ければ同じ温度の湯が取り出せる)。
図9は、非常用取水弁44が開いているときの通水経路を示している。排熱回収ポンプ52が稼働することで、断水中であっても、貯湯タンク13内の水が貯湯タンク13の下部の取水口16から取り出され、燃料電池4の排熱回収熱交換器51を経由して非常用取水弁44の第3接続口44cから流出する。排熱回収熱交換器51を経由する水は本来ならば燃料電池4の起動時に燃料電池4内にあるセルスタック等を温めて起動を助けるために用いられる電気式ヒータ58によって加熱される。
断水時は給水が補給されないので、貯湯タンク13内の水が非常用取水弁44の第3接続口44cから流出すると貯湯タンク13内は負圧になる。これにより、バキュームブレーカ45から外気が貯湯タンク13内に取り込まれる。
非常用取水弁44から出る湯の温度は、なりゆきの温度になる。すなわち、ガスが供給されて燃料電池4が稼働しているならば、非常用取水弁44から出る湯は、排熱回収装置50を通る間に電気式ヒータ58からの熱と燃料電池4の排熱で昇温される。この時排熱回収ポンプ52を 最大運転させて(例えば1リットル毎分)非常用取水弁44から取り出す水温に対して例えば15degup位の昇温を燃料電池4の排熱で行うと共に、電気式ヒータ58でも例えば10degup位の昇温が行われる(例えば取水口16から取り出す水温15℃の時は45℃=15℃+15degup+10degup)。
排熱回収ポンプ52の最大能力を超えても冷却が不十分になる位、取水口16から取り出される水の温度が高いと判断された場合には燃料電池4の運転を停止させる。このように貯湯タンク13の満蓄によっての燃料電池4の停止を含め、例えば燃料ガスの供給も停止して燃料電池4が稼働していなければ、非常用取水弁44から出る湯は、排熱回収装置50を通る間に電気式ヒータ58からの熱のみで昇温される(例えば取水口16から取り出す水温45℃の時は55℃=45℃+0degup+10degup)。
その後、制御部20は、非常用取水弁44が手動の切り替えにより閉状態にされたか否かを監視し(ステップS103)、閉状態になったら(ステップS103;Yes)、ステップS102での強制稼働を停止するように燃料電池4に指示する(ステップS104)。
なお、非常用取水弁44の近くに、電気式ヒータ58による加熱を行うか否かの選択スイッチを設けておき、ユーザが加熱不要を選択した場合は、ステップS102の強制稼働において、排熱回収ポンプ52の最大運転を燃料電池4に指示し、また、ポンプ57の稼働を指示するも電気式ヒータ58の稼働は指示しないようにしてもよい(例えば取水口16から取り込まれる水の温度が45℃以下のように低い場合)。燃料電池4が停止している場合(例えば取水口16から取り込まれる水の温度が45℃以上のように高い場合や、燃料ガスの供給が停止している場合等)では排熱回収ポンプ52の最大運転のみを指示し、ポンプ57と電気式ヒータ58の稼働を指示しないようにしてもよい。
このように、断水時にも、貯湯タンク13内の水を湯にしてユーザに提供することができる。また、燃料電池4が稼働しているときは、非常用取水弁44の第3接続口44cから出る湯が燃料電池4の排熱を回収するので、燃料電池4を冷却して発電継続にも貢献する。
なお、断水後も燃料電池4が発電を継続すると、やがて、貯湯タンク13が満蓄になり、貯湯タンク13内全体が熱い湯になる。満蓄になると、貯湯タンク13の下部の第1温度センサ18aが所定以上の温度を検出し(例えば45℃)、燃料電池4の発電が停止する。貯湯タンク13が満蓄ならば、ステップS102の強制稼働において、排熱回収ポンプ52を最大運転させると共に、電気式ヒータ58およびポンプ57も稼働させるようにしてもよい。この状態で非常用取水弁44からの湯の使用を続けると、やがて例えば70〜80℃の湯が取水口16から取り出される。これに合わせて電気式ヒータ58およびポンプ57を稼働させないようにしてもよい。
また、湯温コントロール設定部を非常用取水弁44の近くに設け、この設定温度と、熱回収配管低温側温度センサ22b又は第1温度センサ18aの温度に応じて、排熱回収ポンプ52と電気式ヒータ58の能力をコントロールするようにしても良い。さらに、排熱回収ポンプ52は最大運転でも1リットル毎分の能力しかないものを用いたが、もう少し能力が高いものを用いて、設定温度に応じて能力を可変させるようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の貯湯システムは、風呂給湯システムのうちの貯湯タンクユニット11を備えれば、排熱回収装置50や風呂給湯器70、燃料電池4は含まれても含まれなくてもよく、たとえば、排熱回収装置50は燃料電池4に含まれる構成でもよいし、風呂給湯器70は既存のものを使用してもよい。燃料電池4が排熱回収装置50を具備せず、これを貯湯タンクユニット11が備える構成では、非常時出湯機能において、貯湯タンクユニット11の制御部20は、燃料電池4への指示に代えて、自装置の備える排熱回収ポンプ52や電気式ヒータ58、ポンプ57を制御してこれらを強制稼働させる。
実施の形態では、バックアップ熱源機を、バーナ73を燃焼させるタイプの風呂給湯器70としたが、これに限定されるものではない。
実施の形態では、給湯の制御モードを第1モード、第2モード、第3モードとした好適例を示したが、少なくとも第1、第2モードがあれば、第3モードのない構成でもかまわない。
貯湯タンクユニット11の構成は実施の形態に例示したものに限定されない。たとえば、実施の形態では、風呂給湯器70からの湯を混合器23に戻して混合可能な構成であったが、混合器23では、貯湯タンク13からの湯と給水とを混合して風呂給湯器70に供給し、風呂給湯器70からの湯はそのまま給湯栓へ供給するような構成であってもかまわない。
実施の形態では、非常時出湯機能において、燃料電池4の有する電気式ヒータ58を利用して貯湯タンク13内の湯水を昇温して排出するようにしたが、昇温用の電気式ヒータはこれに限定されない。たとえば、非常用取水弁44より上流の熱回収配管53の途中に電気式ヒータを設け、これを利用してもよい。
また、実施の形態では、発電装置として燃料電池4を使用する例を示したが、たとえば、エンジン式の発電装置など、発電時に排熱するものであれば任意でよい。
2…風呂(浴槽)
3…暖房用放熱器
4…熱源機(燃料電池)
10…風呂給湯システム
11…貯湯タンクユニット
12…給水管
13…貯湯タンク
14…給水口
15…出湯口
16…取水口
17…戻り口
18a…第1温度センサ
18b…第2温度センサ
18c…第3温度センサ
18d…湯切れ温度センサ
18e…タンク上部温度センサ
20…制御部
21…第1三方弁
21a…第1接続口
21b…第2接続口
21c…第3接続口
22a…熱回収配管高温側温度センサ
22b…熱回収配管低温側温度センサ
23…混合器
23a…第1混合器
23b…第2混合器
23c…第3混合器
24…過圧逃がし弁
25…吸気弁
26…タンク出口温度センサ
28…接続配管高温側温度センサ
29…給湯高温温度センサ
31…給湯配管
31b…配管
32…出湯温度センサ
33…ハイカット温度センサ
34…流量センサ
35…給水温度センサ
36…減圧弁
37a…逆止弁
37b…逆止弁
37c…逆止弁
38…第2三方弁
38a…第1接続口
38b…第2接続口
38c…第3接続口
39…逆止弁
41…排水管
42…排水栓
44…非常用取水弁
44a…非常用取水弁の第1接続口
44b…非常用取水弁の第2接続口
44c…非常用取水弁の第3接続口
45…バキュームブレーカ
50…排熱回収装置
51…排熱回収熱交換器
51a…二次通水管
52…排熱回収ポンプ
53…熱回収配管
53a…熱回収配管(低温)
53b…熱回収配管(高温)
54…バイパス管
56…一次循環回路
57…ポンプ
58…電気式ヒータ
61…接続配管(高温)
62…接続配管(低温)
70…風呂給湯器
72…熱交換器
72a…第1熱交換水管
72b…第2熱交換水管
73…バーナ
73a…ガス供給管
74…入水管
75…出湯管
76…風呂戻り管
77…風呂往き管
78…連結管
79…注湯電磁弁
81…水量サーボ
82…出湯温度センサ
83…バイパス管
84…バイパス調整弁
85…流量センサ
86…入水温度センサ
87…風呂循環ポンプ
88…流水スイッチ
89a…風呂往き温度センサ
89b…風呂戻り温度センサ
91…制御部
92…リモコン(共通リモコン)

Claims (6)

  1. 出湯に供される湯を蓄えるための貯湯タンク内の水を所定の発電装置の排熱を回収して昇温する貯湯システムであって、
    前記排熱を回収するための熱交換器と、
    始端が前記貯湯タンクの下部の取水口に接続され、前記熱交換器を経由し、終端が前記貯湯タンクの上部の戻り口に接続された循環管路と、
    前記貯湯タンク内の水を、前記循環管路を通じて循環させる循環ポンプと、
    前記熱交換器および前記循環ポンプより下流の前記循環管路に設けられ、手動で開閉される排水口と、
    前記排水口の開閉状態を検出するセンサと、
    前記センサが前記排水口の開状態を検出しているとき、前記循環ポンプを稼働させる制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする貯湯システム。
  2. 前記循環管路を通る水を昇温する電気式ヒータをさらに備え、
    前記制御部は、前記センサが前記排水口の開状態を検出しているとき、前記電気式ヒータを稼働させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯システム。
  3. 出湯に供される湯を蓄えるための貯湯タンク内の水を、排熱回収用の熱交換器と循環ポンプとを備えた所定の発電装置の排熱を回収して昇温する貯湯システムであって、
    始端が前記貯湯タンクの下部の取水口に接続され、前記熱交換器および前記循環ポンプを経由し、終端が前記貯湯タンクの上部の戻り口に接続された循環管路と、
    前記熱交換器および前記循環ポンプの下流の前記循環管路に設けられ、手動で開閉される排水口と、
    前記排水口の開閉状態を検出するセンサと、
    前記センサが前記排水口の開状態を検出しているときに、前記燃料電池に前記循環ポンプを稼働するように指示する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする貯湯システム。
  4. 前記所定の発電装置は、前記循環ポンプで送られる水を昇温する電気式ヒータをさらに備え、
    前記制御部は、前記センサが前記排水口の開状態を検出しているときに、前記燃料電池に前記電気式ヒータを稼働するように指示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の貯湯システム。
  5. 前記排水口から湯水が流出する際に、貯湯タンクの上部から空気を取り入れる空気取り入れ部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の貯湯システム。
  6. 前記所定の発電装置は、燃料電池である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の貯湯システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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