JP5106886B2 - 生体情報測定用電極 - Google Patents

生体情報測定用電極 Download PDF

Info

Publication number
JP5106886B2
JP5106886B2 JP2007056231A JP2007056231A JP5106886B2 JP 5106886 B2 JP5106886 B2 JP 5106886B2 JP 2007056231 A JP2007056231 A JP 2007056231A JP 2007056231 A JP2007056231 A JP 2007056231A JP 5106886 B2 JP5106886 B2 JP 5106886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel layer
nonwoven fabric
electrode
gel
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007056231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008212488A (ja
Inventor
久美子 立部
英吉 佐藤
雅巳 内堀
直樹 西村
利幸 吉村
有 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Denshi Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Denshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuda Denshi Co Ltd filed Critical Fukuda Denshi Co Ltd
Priority to JP2007056231A priority Critical patent/JP5106886B2/ja
Publication of JP2008212488A publication Critical patent/JP2008212488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106886B2 publication Critical patent/JP5106886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

本発明は、被検者に装着して心電図などの生体情報を測定する生体情報測定用電極に関する。
不整脈や虚血性心疾患などの心電図異常を調べるための心電図検査の1つとして、ホルタ心電図検査がある(例えば、特許文献1参照)。ホルタ心電図検査では、携帯型の記録装置に接続した心電図電極(ディスポ電極)を被検者の胸部に装着し、この心電図電極により検出される被検者の心電図を、一定期間(例えば、24時間)に亘って継続的に記録装置に記録する。記録装置に記録された心電図を解析することにより、時折しか出現しない心電図異常を捉えることができる。
従来の心電図電極は、粘着剤が塗布された不織布と導電性の粘着ゲル層を、これらの間に電極部を介在させて接着して成り、ゲル層の粘着力と不織布に塗布された粘着剤の粘着力の双方を利用して被検者の胸部に固定される。被検者の心臓の活動による起電力である心電図信号はゲル層を介して電極部に伝わり、電極部からさらに記録装置に伝送される。
特開2001−299711号公報
しかしながら、従来の心電図電極にあっては、被検者の発汗などによりゲル層が一定以上の水分を吸収すると、ゲル層の粘着力が低下してゲル層が移動し、ゲル層と電極部の接触不良が起こってしまうという問題がある。ゲル層と電極部の接触不良が起こると、被検者の心電図信号は記録装置に伝送できず、心電図測定を正常に行うことができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ゲル層の粘着力が低下した場合であっても、ゲル層と電極部の接触を良好に維持することができる生体情報測定用電極を提供することを目的とする。
本発明の生体情報測定用電極は、一対の面を有する膜状の基材と、前記基材の一方の面との間に電極部を介在させつつ前記基材の一方の面に設けられたゲル層とを有する生体情報測定用電極において、前記基材の他方の面の少なくとも一部分を被覆する第1のテープ部材と、前記ゲル層の一部分を露出させ残余の部分を被覆する第2のテープ部材とを有し、前記第2のテープ部材は、前記ゲル層を前記第1のテープ部材の側に押し付けて、前記第1のテープ部材とで前記ゲル層を挟み込むことにより、前記ゲル層を固定する、構成を採る。
本発明の生体情報測定用電極は、一対の面を有する膜状の基材と、前記基材の一方の面との間に電極部を介在させつつ前記基材の一方の面に設けられたゲル層と、前記ゲル層の内部に埋め込まれ且つ前記ゲル層の内部から外部に延伸する、前記ゲル層の形状を維持するための中間基材と、を有する生体情報測定用電極において、前記基材の他方の面の少なくとも一部分を被覆するテープ部材と、前記中間基材とで、前記ゲル層の一部分を挟み込むことにより、前記ゲル層を固定する、構成を採る。
本発明によれば、ゲル層の粘着力が低下した場合であっても、ゲル層と電極部の接触を良好に維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る生体情報測定用電極100の構成を示す分解斜視図である。なお、本実施の形態において、「上面」とは、生体情報測定用電極100の被検者への貼り付け面と反対の方向に向かう面を意味し、「下面」とは、生体情報測定用電極100の被検者への貼り付け面の方向に向かう面を意味する。
図1において、生体情報測定用電極100は、主として、基材110と、電極部120と、ゲル層130と、円板状不織布140と、環状不織布150と、セパレータ160とを有する。円板状不織布140の下面には粘着剤141が、環状不織布150の下面には粘着剤151がそれぞれ塗布されている。
基材110および電極部120はそれぞれ細長く延伸した延伸部分を有しており、この延伸部分は、被検者から検出された心電図信号を記録装置(図示せず)に伝送するリード線として機能する。
基材110は、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethyleneterephtalate)などの膜状のフィルム材料から成り、上面と下面の一対の面を有する。基材110の下面には電極部120が設けられており、基材110は、生体情報測定用電極100のセンサ部およびリード線としての中核を成す。なお、基材110の上面には、電極部120への電磁波および静電気対策としてシールド膜を形成してもよい。
電極部120は、銀−塩化銀(Ag−AgCl)などの材料から成り、基材110の下面とゲル層130との間に配置される。電極部120は、ゲル層130から伝ってきた心電図信号を検出して、記録装置(図示せず)に伝送する。
ゲル層130は、導電性、粘着性、吸湿膨張性を有するゲルの層である。ゲル層130は、その上面側ゲル部131と基材110の下面との間に電極部120を介在させつつ、基材110の下面に接着されている。また、ゲル層130は、自身の粘着力と円板状不織布140に塗布された粘着剤141の粘着力とによって、円板状不織布140の下面に接着されている。ゲル層130の表面積は基材110の表面積よりも大きく、ゲル層130は、基材110の周縁部からはみ出した領域を有している。また、ゲル層130は、自身の粘着力によってその下面側ゲル部132が被検者の胸部に固定され、被検者の心臓の活動によって発生する微小な起電力である心電図信号(心臓の電気興奮)を電極部120に伝える。
ゲル層130の上面側ゲル部131と下面側ゲル部132の間には、ゲル層130の形状を維持するために、上面側ゲル部131および下面側ゲル部132と略同一の表面積を有する極めて薄い網目状の不織布である中間基材133が設けられている。より具体的には、ゲル層130は、中間基材133の一方の面の側(表側)から中間基材133の他方の面の側(裏側)にゲルを染み出させて形成される。したがって、ゲル層130は、上面側ゲル部131および下面側ゲル部132、ならびに中間基材133が一体となって形成されており、これらが分離することはない。つまり、上面側ゲル部131および下面側ゲル部132が中間基材133に対して移動することはない。
第1のテープ部材としての円板状不織布140は、基材110の上面の少なくとも一部(ここでは、基材110の上面の全体)を被覆する。また、円板状不織布140は、生体情報測定用電極100の各部材を保護するとともに、その下面に塗布された粘着剤141によって生体情報測定用電極100を被検者の胸部に貼り付ける。円板状不織布140には多数の通気用細孔(図示せず)が空けられており、これらの細孔を通じて被検者の発汗などによりゲル層130が吸収した水分を外気に蒸散させる。
第2のテープ部材としての環状不織布150は、ゲル層130の下面側ゲル部132から、ゲル層130の一部分を露出させ残余の部分を被覆する。より具体的には、環状不織布150は円状の開口部152を有し、開口部152を通じてゲル層130の一部分を露出させつつ、円板状不織布140との間にゲル層130を挟み込んで固定する。環状不織布150の上面は、円板状不織布140に塗布された粘着剤141により、円板状不織布140の下面に接着されている。また、環状不織布150は、その下面に塗布された粘着剤151によって生体情報測定用電極100を被検者の胸部に貼り付ける。円板状不織布140と環状不織布150によるゲル層130の挟み込みの構造については、図2を用いて後に詳細に説明する。
セパレータ160は、ゲル層130、円板状不織布140に塗布された粘着剤141、および環状不織布150に塗布された粘着剤151に密閉状態で貼り付けられ、非使用時におけるこれらの乾燥を防止して粘着力の低下を防止する。
次に、円板状不織布140と環状不織布150によるゲル層130の挟み込みの構造について、図2を用いて説明する。
図2は、円板状不織布140と環状不織布150によるゲル層130の挟み込みの構造を示す概略断面図である。
図2において、ゲル層130は、その上面側ゲル部131と基材110の下面との間に電極部120を介在させつつ基材110の下面に接着されており、さらに円板状不織布140の下面に接着されている。円板状不織布140は、基材110の上面の少なくとも一部分、ここでは基材110の上面の全体を被覆している。
一方、ゲル層130の下面側ゲル部132からは、ゲル層130の一部分を露出させ残余の部分を被覆した状態で、環状不織布150が円板状不織布140に、粘着剤または溶着処理により接着される。より具体的には、環状不織布150は、ゲル層130よりも表面積(径)が小さい開口部152を有しており、開口部152の周縁枠付近の領域Xによってゲル層130の周縁部分を円板状不織布140の側に押し付ける。また、環状不織布150の領域Xを除いた領域は、円板状不織布140と完全に密着した状態で接着されている。
このように、ゲル層130は、円板状不織布140と、環状不織布150の開口部152の周縁枠付近の領域Xとの間に、ゲル層130の一部分(中央部分)が露出し残余の部分(周縁部分)が被覆された状態で、上下から挟み込まれて固定される。また、円板状不織布140と環状不織布150は、ゲル層130の挟み込みに寄与する領域を除いて接着されているので、ゲル層130が左右に移動する余地はない。すなわち、ゲル層130は、円板状不織布140と環状不織布150の間に挟み込まれて固定されることによって、被検者に接触するための一部分だけが露出した状態で、上下左右への動きが規制される。
したがって、被検者の汗を吸収することによりゲル層130の粘着力が低下して、ゲル層130の粘着力に頼った接着が不可能になった場合であっても、ゲル層130は当初の接着部位に留まり、電極部120から離れずに良好な接触を維持することができる。
上述のように構成された生体情報測定用電極100を使用する場合、まず測定担当者は、生体情報測定用電極100からセパレータ160を引き剥がし、露出したゲル層130と粘着剤141,151の粘着力によって、生体情報測定用電極100を、被検者の、予め規定された電極装着位置に貼り付ける。また、測定担当者は、基材110および電極部120の延伸部分によって形成されるリード線を、携帯型の記録装置(図示せず)に接続する。このようにして、生体情報測定用電極100の装着が完了し、被検者はこの状態で普段と同じように生活する。
この間、生体情報測定用電極100は、被検者の心臓の活動によって発生する微小な起電力である心電図信号を、一定期間(例えば、24時間)に亘って継続的に検出して、記録装置に伝送する。より具体的には、被検者の胸部に固定された電解質であるゲル層130が被検者の心電図信号を電極部120に伝え、電極部120は、ゲル層130を通じて伝えられた心電図信号を記録装置に伝送する。
記録装置に伝送された心電図信号は増幅やアナログディジタル変換などの処理を施すことにより心電図波形に変換され、この心電図波形は、被検者の心電図異常、例えば不整脈や虚血性心疾患などを調べるための手がかりとなる。
ところで、ホルタ心電図検査では、被検者の胸部の一定箇所に生体情報測定用電極100を装着し続けるので、被検者は、電極の装着部位から発汗することがある。装着部位に直接接触するゲル層130は、水分を吸収し易く、水分を吸収し過ぎると粘着力が低下して膨張するという性質を持っている。粘着力が低下したゲル層130は、円板状不織布140への当初の接着位置に留まることができず、円板状不織布140から離れる方向(上下方向)、あるいは円板状不織布140の下面を横滑りする方向(左右方向)に移動して、電極部120との接触不良を起こしてしまうという深刻な問題を引き起こす。ゲル層130と電極部120の接触不良は、心電図信号が伝わる経路の遮断を意味しており、正常な心電図測定ができなくなってしまう。
この点、本実施の形態では、ゲル層130は、基材110よりも表面積が大きく、基材110の周縁部からはみ出した領域を有しており、この領域を覆う円板状不織布140は、多数の通気用細孔を有しているので、この領域から、患者の発汗によって吸収した水分を蒸散させることができる。これにより、水分を吸収し過ぎてゲル層130の粘着力が低下するのを防止することができる。また、水分の停滞によるむれやかぶれなどの皮膚障害を防止することができる。
仮に、ゲル層130が水分を吸収し過ぎて粘着力を失った場合であっても、ゲル層130は、基材110の上面の全体を被覆する円板状不織布140と、ゲル層130の一部分を露出させ残余の部分を被覆する環状不織布150とで挟み込まれて固定されているので、円板状不織布140から離れる方向に移動して電極部120と接触不良を起こすことはない。また、円板状不織布140と環状不織布150は、環状不織布150の開口部152の周縁枠付近の領域Xを除いて完全に接着されているので、ゲル層130が円板状不織布140の下面を横滑りする方向に移動して電極部120と接触不良を起こすことはない。このように、ゲル層130は、円板状不織布140と環状不織布150によって上下左右から挟み込まれて固定されているので、当初の接着部位に留まることができる。すなわち、ゲル層130は、自身の接着力の有無にかかわらず、電極部120との良好な接触を維持したままで、上下の不織布による機械的な挟み込み(上下の不織布により形成された溝への嵌め込み)によって固定される。
また、測定終了後に生体情報測定用電極100を取り外すときにゲル層130が被検者の胸部に取り残されるのを防止することができる。
このように、本実施の形態によれば、一対の面を有する膜状の基材110と、基材110の一方の面との間に電極部120を介在させつつ基材110の一方の面に設けられたゲル層130とを有し、基材110の他方の面の少なくとも一部分を被覆する円板状不織布140と、ゲル層130の一部分を露出させ残余の部分を被覆する環状不織布150とで、ゲル層130を挟み込むことにより、ゲル層130を固定する。これにより、ゲル層の粘着力が低下した場合であっても、ゲル層と電極部の接触を良好に維持することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、ゲル層の上面側ゲル部と下面側ゲル部の間に設けられた中間基材をゲル層の内部から外部まで延伸させ、延伸したこの中間基材を不織布で挟み込んで固定する場合について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る生体情報測定用電極200の構成を示す分解斜視図である。図1と同一の構成部分には同一の符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図3において、生体情報測定用電極200は、ゲル層210と、環状不織布220とを有する。環状不織布220の下面には粘着剤221が塗布されている。
ゲル層210の上面側ゲル部211と下面側ゲル部212の間には、ゲル層210の形状を維持するために、上面側ゲル部211および下面側ゲル部212よりも大きい表面積を有する中間基材213が設けられている。中間基材213は、ゲル層210の内部から外部に延伸し、ここではゲル層210の周縁部全体から延伸している。また、ゲル層210は、中間基材213にゲルを染み出させて形成されるので、上面側ゲル部211および下面側ゲル部212が中間基材213と分離することはない。
環状不織布220は、ゲル層210の下面側ゲル部212の側から、ゲル層210の下面を露出させた状態で、ゲル層210から延伸した中間基材213を被覆する。より具体的には、環状不織布220は円状の開口部222を有し、開口部222を通じてゲル層210の下面を露出させつつ、円板状不織布140との間に、ゲル層210に設けられた中間基材213の延伸部分を挟み込んで固定する。
図4は、円板状不織布140と環状不織布220によるゲル層210の挟み込みの構造を示す概略断面図である。
図4において、ゲル層210は、その上面側ゲル部211と基材110の下面との間に電極部120を介在させつつ基材110の下面に接着されており、さらに円板状不織布140の下面に接着されている。円板状不織布140は、基材110の上面の少なくとも一部分、ここでは基材110の上面の全体を被覆している。
一方、ゲル層210の下面側ゲル部212の側からは、ゲル層210の下面の全体を露出させ、かつゲル層210に設けられた中間基材213の延伸部分を被覆した状態で、環状不織布220が円板状不織布140に、粘着剤または溶着処理により接着されている。より具体的には、環状不織布220は、上面側ゲル部211および下面側ゲル部212と略同一の表面積(径)の開口部222を有しており、開口部222の周縁枠付近の領域Yによって中間基材213の延伸部分を円板状不織布140の側に押し付ける。また、環状不織布220の領域Yを除いた領域は、円板状不織布140と完全に密着した状態で接着されている。
このように、ゲル層210は、円板状不織布140と、環状不織布220の開口部222の周縁枠付近の領域Yとの間に、ゲル層210の下面の全体が露出し、かつ中間基材213の延伸部分が被覆された状態で、上下から挟み込まれて固定される。前述したように、ゲル層210は、その製造工程上、上面側ゲル部211および下面側ゲル部212、ならびに中間基材213が一体形成され、これらが分離することはない。したがって、上面側ゲル部211と下面側ゲル部212の間から延伸した中間基材213を挟み込むことによっても、ゲル本体を挟み込んだ場合と同様の固定強度を得ることができ、ゲル層210の上下への動きを規制することができる。
また、円板状不織布140と環状不織布220は、ゲル層210の挟み込みに寄与する領域を除いて接着されているので、ゲル層210が左右に移動する余地はない。すなわち、ゲル層210は、円板状不織布140と環状不織布220の間に挟み込まれて固定されることによって、被検者に接触するための下面全体が露出した状態で、上下左右への動きが規制される。
したがって、被検者の汗を吸収することによりゲル層210の粘着力が低下して、ゲル層210の粘着力に頼った接着が不可能になった場合であっても、ゲル層210は当初の接着部位に留まり、電極部120から離れずに良好な接触を維持することができる。
このように、本実施の形態によれば、ゲル層210は、ゲル層210の内部から外部に延伸する、ゲル層210の形状を維持するための中間基材213を有し、円板状不織布140および環状不織布220は、中間基材213の延伸部分を挟み込む。これにより、ゲル層210の下面の全体を露出させて、ゲル層210の被検者への貼付面積を大きくすることができる。また、ゲル層210の下面の一部のみを被覆することがないので、貼付面を平坦にすることができ、被検者への安定した貼付けを実現することができる。
最後に、本発明によるゲル層の挟み込み構造の変形例について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の変形例によるゲル層の挟み込みの構造を示す概略断面図である。図5は、図4において環状不織布220を省略したものである。
図5において、ゲル層210は、その上面側ゲル部211と基材110の下面との間に電極部120を介在させつつ基材110の下面に接着されており、さらに円板状不織布140の下面に接着されている。円板状不織布140は、基材110の上面の少なくとも一部分、ここでは基材110の上面の全体を被覆している。
一方、ゲル層210に設けられた中間基材213の延伸部分は、上面側ゲル部211を被覆した状態で、円板状不織布140に、粘着剤または溶着処理により接着される。
このように、本変形例によれば、ゲル層210は、上面側ゲル部211が円板状不織布140と中間基材213との間に挟み込まれて被覆され、かつ下面側ゲル部212が露出した状態で固定される。前述したように、ゲル層210は、その製造工程上、上面側ゲル部211および下面側ゲル部212、ならびに中間基材213が一体形成され、これらが分離することはない。したがって、上面側ゲル部211のみを挟み込んで固定した場合であっても、ゲル層210の一定の固定強度を得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、ゲル層を挟み込む不織布として円板状不織布と環状不織布を用いる場合を例にとって説明したが、ゲル層の一部分を露出させ残余の部分を被覆した状態で挟み込んで固定することさえできれば不織布の形状は限定されず、例えば、略矩形状その他の形状の不織布を用いてもよい。特に、ゲル層の一部分を露出させるための不織布の開口部を完全に閉じたループ状の形状とする必要はなく、例えばC字型のような切り込み型の開口部を有する不織布を用いてもよい。これにより、不織布の製造工程を簡易化することができる。
なお、本実施の形態では、生体情報測定用電極をホルタ心電図検査において使用する場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の生体情報測定用電極は、12誘導心電図検査などの他の生体情報測定検査においても使用することができる。
本発明の実施の形態1に係る生体情報測定用電極の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1に係る円板状不織布と環状不織布によるゲル層の挟み込みの構造を示す概略断面図 本発明の実施の形態2に係る生体情報測定用電極の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態2に係る円板状不織布と環状不織布によるゲル層の挟み込みの構造を示す概略断面図 本発明の変形例によるゲル層の挟み込みの構造を示す概略断面図
符号の説明
100、200 生体情報測定用電極
110 基材
120 電極部
130、210 ゲル層
131、211 上面側ゲル部
132、212 下面側ゲル部
133、213 中間基材
140 円板状不織布
150、220 環状不織布
160 セパレータ

Claims (4)

  1. 一対の面を有する膜状の基材と、前記基材の一方の面との間に電極部を介在させつつ前記基材の一方の面に設けられたゲル層とを有する生体情報測定用電極において、
    前記基材の他方の面の少なくとも一部分を被覆する第1のテープ部材と、前記ゲル層の一部分を露出させ残余の部分を被覆する第2のテープ部材とを有し、
    前記第2のテープ部材は、前記ゲル層を前記第1のテープ部材の側に押し付けて、前記第1のテープ部材とで前記ゲル層を挟み込むことにより、前記ゲル層を固定する、
    ことを特徴とする生体情報測定用電極。
  2. 前記残余の部分は、前記ゲル層の周縁部分を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の生体情報測定用電極。
  3. 前記ゲル層は、前記ゲル層の内部から外部に延伸する、前記ゲル層の形状を維持するための中間基材を有し、
    前記第1および第2のテープ部材は、前記中間基材の延伸部分を挟み込む、
    ことを特徴とする請求項1記載の生体情報測定用電極。
  4. 一対の面を有する膜状の基材と、
    前記基材の一方の面との間に電極部を介在させつつ前記基材の一方の面に設けられたゲル層と、
    前記ゲル層の内部に埋め込まれ且つ前記ゲル層の内部から外部に延伸する、前記ゲル層の形状を維持するための中間基材と、を有する生体情報測定用電極において、
    前記基材の他方の面の少なくとも一部分を被覆するテープ部材と、前記中間基材とで、前記ゲル層の一部分を挟み込むことにより、前記ゲル層を固定する、
    ことを特徴とする生体情報測定用電極。
JP2007056231A 2007-03-06 2007-03-06 生体情報測定用電極 Active JP5106886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056231A JP5106886B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 生体情報測定用電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056231A JP5106886B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 生体情報測定用電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008212488A JP2008212488A (ja) 2008-09-18
JP5106886B2 true JP5106886B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=39833254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007056231A Active JP5106886B2 (ja) 2007-03-06 2007-03-06 生体情報測定用電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5106886B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2788336C (en) 2010-02-01 2018-05-01 Proteus Digital Health, Inc. Data gathering system
JP5999915B2 (ja) * 2011-02-14 2016-09-28 株式会社アイ・メデックス 生体情報測定及び生体治療に使用する生体電極と、これに使用する電極パッド
JP5759208B2 (ja) * 2011-03-03 2015-08-05 フクダ電子株式会社 生体電極
WO2015112603A1 (en) 2014-01-21 2015-07-30 Proteus Digital Health, Inc. Masticable ingestible product and communication system therefor
WO2014151929A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Proteus Digital Health, Inc. Personal authentication apparatus system and method
JP2016517317A (ja) * 2013-03-15 2016-06-16 プロテウス デジタル ヘルス, インコーポレイテッド 再装着型無線デバイス
EP3047618B1 (en) 2013-09-20 2023-11-08 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Methods, devices and systems for receiving and decoding a signal in the presence of noise using slices and warping
US10084880B2 (en) 2013-11-04 2018-09-25 Proteus Digital Health, Inc. Social media networking based on physiologic information
TWI555509B (zh) * 2015-11-10 2016-11-01 鋐雩科技有限公司 穿戴式或手持式設備用之生理電極裝置
JPWO2021241308A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4653501A (en) * 1986-04-17 1987-03-31 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Medical electrode with reusable conductor
GB8922836D0 (en) * 1989-10-11 1989-11-29 Mcadams Eric T Biosignal electrode
JP3047929B2 (ja) * 1991-03-29 2000-06-05 テルモ株式会社 生体用電極
JP3167838B2 (ja) * 1993-08-03 2001-05-21 フクダ電子株式会社 生体用電極
JP3623124B2 (ja) * 1999-03-25 2005-02-23 日本光電工業株式会社 生体電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008212488A (ja) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106886B2 (ja) 生体情報測定用電極
CN106859628B (zh) 长时间生理信号测量贴片
JP5106885B2 (ja) 生体情報測定用電極
JP5330259B2 (ja) ハンドヘルドの再位置付け可能であるecg検出器及びecgデータを取得する方法
JP5999915B2 (ja) 生体情報測定及び生体治療に使用する生体電極と、これに使用する電極パッド
US20080312524A1 (en) Medical Sensor Having Electrodes and a Motion Sensor
WO2020220162A1 (zh) 脑电电极帽
JP6181356B2 (ja) 生体電極用パッド
JP4709672B2 (ja) 心電計用電極
JP6984629B2 (ja) 貼付型生体用デバイス
JP5193928B2 (ja) 生体電極パッド及び生体電極
JP2018187359A (ja) 生体センサ
JPH077924Y2 (ja) 医療用電極
US20230181080A1 (en) Bioelectrode wearable for long time
JP6933937B2 (ja) 感湿シート及び感湿システム
JP7116041B2 (ja) 生体用電極シート
JP2008212489A (ja) 生体情報測定用電極
JPH0215443Y2 (ja)
JP5612051B2 (ja) 生体電極用の粘着パッド及び粘着パッドシート
TW201838588A (zh) 生物體檢測器用積層體及生物體檢測器
CN113116355B (zh) 生理监测器
JP5532569B2 (ja) 心筋活動電位測定装置の装着方法および隔離シート
JPH0215442Y2 (ja)
US20230255543A1 (en) Sensor
CN116831587B (zh) 心电电极片和心电监护装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250