JP5106717B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄剤組成物に関し、特に、ダストコントロールの分野において、店舗やオフィス、ホテル等の玄関マットやフロアマットの洗浄やフロアクリーニング用モップ等の洗浄に好適に用いることができる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダストコントロールの分野において、店舗やオフィス、ホテル等の玄関マットやフロアマットの洗浄やフロアクリーニング用モップなど洗浄用具の洗浄を行う際にリン酸塩を含有した粉末洗剤が一般的に使用されてきている。
【0003】
一般に、マットやモップの洗浄においては、泥等の汚れが大量に共存するためリン酸塩といったビルダーの使用は不可欠である。
また、マットやモップには、汚れを吸着させるため流動パラフィンが主成分の油剤が塗布されており、この油剤の除去に関しては、ノニオン界面活性剤が有効であることが知られている。このノニオン界面活性剤の担体としてもリン酸塩は有効であることから、近年まで、リン酸塩を含有した粉末洗剤が主流をなしていた所以である。
【0004】
更に、リン酸塩に代わるビルダーとしては、一般的にアルミノシリケート(アルミノ珪酸塩)が知られている。本基剤は、ノニオン界面活性剤の担体としての能力も高いことから有効な代替基剤と考えられるが、本分野で使用される連続洗濯機を考慮した場合、水不溶性のアルミノシリケートは配管やバルブの閉塞を誘発し大きなトラブルを生じさせる点で好ましい基剤ではないものである。
また、アミノポリカルボン酸塩もビルダーとしては有効な基剤であるが、担体としての能力に乏しく、やはり水不溶性の不定形シリカを多量に添加する必要性があり、上記アルミノシリケートと同様の課題を抱えている。
【0005】
一方、マットやモップの洗浄を行った後の排水処理では、凝集沈殿法による処理が行われるのが一般的である。この際、アニオン界面活性剤が必須成分として必要であり、このため、ノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を組合せた洗剤が用いられている。
このノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤とを組み合わせた粉末洗剤を製造するには、アニオン界面活性剤を噴霧乾燥法等により粉体化後、炭酸塩や硫酸塩等の無機粉体と混合し、ノニオン界面活性剤を噴霧等により含浸させることにより製造されている。
【0006】
しかしながら、特に、ドライブレンドにおいては、例えば、特開平7−133497号公報に記載されるように、ノニオン界面活性剤を噴霧する際に担体能力の高いリン酸塩やアルミノシリケートを介在させないと機械装置への粉体の付着等が発生し製造が困難になる、あるいは製造の都度、機械の洗浄を行わなければならないといった課題が生じており、非石鹸系アニオン界面活性剤を併用した場合に、この課題はさらに顕著となるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、リン酸塩やアルミノシリケート(ゼオライト類)を使用することなく、洗剤製造装置への粉体の付着等の課題や連続洗濯機等の洗濯装置の配管やバルブの閉塞等のトラブルが発生することのない、洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記従来技術の課題などについて、鋭意検討した結果、実質的にリン酸塩及びアルミノシリケートを含まず、かつ、非石鹸系アニオンを特定量以上含む界面活性剤と、特定の無機塩類及び特定の有機2価金属イオン捕捉剤を夫々特定量含有せしめることにより、上記目的の洗浄剤組成物が得られることを見いだし、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明の洗浄剤組成物は、実質的にリン酸塩及びアルミノシリケートを含まず、下記(A)〜(C)成分を含有することを特徴とする。
(A)界面活性剤中に非石鹸系アニオン界面活性剤を20質量%以上含む界面活
性剤:4〜35質量%
(B)水溶性かつ結晶性の無機塩類:20〜60質量%
(C)高分子及び低分子の有機2価金属イオン捕捉剤:10〜40質量%
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、実質的にリン酸塩及びアルミノシリケートを含まず、下記(A)〜(C)成分を含有することを特徴とするものである。
(A)界面活性剤中に非石鹸系アニオン界面活性剤を20質量%以上含む界面活
性剤:4〜35質量%
(B)水溶性かつ結晶性の無機塩類:20〜60質量%
(C)高分子及び低分子の有機2価金属イオン捕捉剤:10〜40質量%
【0010】
本発明における(A)成分は、界面活性剤中に非石鹸系アニオン界面活性剤を20質量%以上含む界面活性剤が使用される。
非石鹸系アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等で、塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩などが挙げられ、これらは単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
これらの非石鹸系アニオン界面活性剤は、用いる界面活性剤中(全量)に対して、20質量%以上とすることにより、排水処理時の凝集沈殿性を良好とすることができる。なお、この非石鹸系アニオン界面活性剤が20質量%未満であると、排水処理での凝集沈殿性が良好でなく、好ましくない。
この非石鹸系アニオン界面活性剤は、好ましくは、製造機械への付着抑制の点から、無機塩と共に噴霧乾燥された5質量%未満の水分含有量を有する粉末を使用することが望ましい。用いる無機塩としては、硫酸塩、炭酸塩、珪酸塩等で、塩としてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが挙げられる。
【0011】
また、上記非石鹸系アニオン界面活性剤以外に用いることができる界面活性剤としては、特に限定されるものでないが、例えば、ノニオン界面活性剤、石鹸、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、以下のi)〜v)が挙げられる。
i) 炭素数8〜18の第一級または第二級アルコールにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを平均で5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテル、
ii) 炭素数8〜22の脂肪酸にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを平均で5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニル脂肪酸エステル、
iii) 炭素数8〜22の脂肪酸のアルカノールアマイド及び/又はこれにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを平均で1〜7モル付加したアルキルまたはアルケニル脂肪酸アルカノールアマイドまたはポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニル脂肪酸アルカノールアマイド、
iv) 炭素数8〜18のアルキル基を有するアミンにエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを平均で1〜14モル付加したポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルアミン、
v) アルキル基の炭素数が8〜22の脂肪酸が1〜2モル付加した構造であるソルビタンアルキレートまたはそのアルキレンオキシド付加物、
などが挙げられ、これらのアルキルまたはアルケニル基は直鎖または分岐鎖の何れであっても良い。また、これらは単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
また、石鹸としては、例えば、牛脂脂肪酸石鹸、パーム脂肪酸石鹸、ヤシ油脂肪酸石鹸などが挙げられ、これらは単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
【0012】
特に、好ましい(A)成分は、洗浄性能の点から、上記界面活性剤中に20質量%以上の非石鹸系アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び石鹸の三成分からなる界面活性剤の組合わせが望ましい。なお、この組合わせにおけるノニオン界面活性剤の含有量は、界面活性剤中に15〜75質量%、石鹸の含有量は、5〜25質量%とすることが望ましい。
【0013】
これらの(A)成分の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、4〜35質量%、好ましくは、8〜30質量%である。
この(A)成分の含有量が4質量%未満であると、洗浄性能が低下することとなり、また、35質量%を越えると、製造時の装置への付着が著しくなり、好ましくない。
【0014】
本発明における(B)成分は、水溶性かつ結晶性の無機塩類が使用される。
この無機塩類が水溶性かつ結晶性であることにより、洗濯装置の配管やバルブ閉塞等のトラブルを回避することができる。
この無機塩類としては、例えば、軽質炭酸ナトリウム、重質炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、無水メタ珪酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、または、これらのカリウム塩などが挙げられ、これらは単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
これらの(B)成分の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、20〜60質量%、好ましくは、25〜55質量%である。
この(B)成分の含有量が20質量%未満であると、製造時の装置への付着トラブルを発生することとなり、また、60質量%を越えると、洗浄性能が低下することとなり、好ましくない。
【0015】
本発明における(C)成分は、高分子及び低分子の有機2価金属イオン捕捉剤が用いられる。
高分子の有機2価金属イオン捕捉剤としては、例えば、ポリアクリル酸、アクリル酸−アリルアルコール共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、ヒドロキシアクリル酸重合体、多糖類−アクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体および共重合体;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラメチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギン酸等の重合体または共重合体及び以上に挙げたものの塩などが挙げられる。
好ましくは、洗浄性能の点から、ポリアクリル酸塩、およびアクリル酸−マレイン酸共重合体の塩が望ましい。
【0016】
また、低分子の有機2価金属イオン捕捉剤としては、例えば、ニトリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカルボン酸塩;セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカルボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリット酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテトラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメチルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネート、オキシジサクシネート、酒石酸モノまたはジサクシネート等のエーテルカルボン酸塩が挙げられる。塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩などが挙げられる。
好ましくは、洗浄性能の点からアミノカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩が望ましい。
【0017】
本発明において、(C)成分の組合わせは、洗浄力を向上せしめる点から、上記高分子の有機2価金属イオン捕捉剤から選ばれる少なくとも1種(C−1)と、上記低分子の有機2価金属イオン捕捉剤から選ばれる少なくとも1種(C−2)の組合わせとする。更に、このC−1/C−2は、質量比で、好ましくは、1/10〜10/1、更に好ましくは、1/3〜3/1とすることが望ましい。
これらの(C)成分の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、10〜40質量%、好ましくは、12〜35質量%である。
この(C)成分の含有量が10質量%未満であると、洗浄力が低下することとなり、また、40質量%を越えると、製造時の装置付着が著しくなり、好ましくない。
【0018】
本発明の洗浄剤組成物には、上記(A)成分〜(C)成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの再汚染防止剤、水(精製水、イオン交換水等)、無機金属イオン捕捉剤、酵素を含有せしめることができる。
【0019】
このように構成される洗浄剤組成物では、(A)界面活性剤中に非石鹸系アニオン界面活性剤を20質量%以上含む界面活性剤4〜35質量%と、(B)水溶性かつ結晶性の無機塩類20〜60質量%と、(C)高分子及び低分子の有機2価金属イオン捕捉剤10〜40質量%とを含有せしめた洗浄剤組成物とすることにより、実質的にリン酸塩及びアルミノシリケートを含有しなくても、機械装置への粉体の付着等のトラブルが発生せず、また、連続洗濯機等の洗濯装置の配管やバルブの閉塞等のトラブルが発生することがなく、洗浄力に優れた洗浄剤組成物が提供されることとなる。
従って、本発明の洗浄剤組成物は、特に、ダストコントロールの分野において、店舗やオフィス、ホテル等の玄関マットやフロアマットの洗浄やフロアクリーニング用モップ等の洗浄用具の洗浄に好適に用いることができるものとなる。
【0020】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
【0021】
〔実施例1〜12及び比較例1〜9〕
<洗浄剤組成物の調製方法>
有効容積10Lのリボンミキサーに、下記表1〜5に示す各無機塩、金属イオン捕捉剤、その他の成分を添加し攪拌混合した。次いで、ノニオン界面活性剤を40℃、600KPaで噴霧し、噴霧終了後、下記表1〜5に示す非石鹸系アニオン界面活性剤及び石鹸を添加し、2分間攪拌混合を行ない各洗浄剤組成物を調製した。
得られた各洗浄剤組成物について、下記各評価法により、洗浄剤製造装置への付着、安息角(°)、凝集沈殿性及び洗浄力を評価した。
これらの結果を下記表1〜表5に示す。
【0022】
下記表1〜5に示す各界面活性剤、無機塩類、高分子及び低分子の有機2価金属イオン捕捉剤などの略号は、次のとおりである。
<ノニオン界面活性剤>
N−1:ヤシ由来アルコールにエチレンオキシドを平均で12モル付加したもの
N−2:ヤシ由来アルコールにエチレンオキシドを平均で8モル付加したもの
N−3:炭素鎖長13のα−メチル分岐第1級アルコールにエチレンオキシドを
平均で9モル付加したもの
N−4:炭素鎖長13のα−メチル分岐第1級アルコールにエチレンオキシドを
平均で6モル、プロピレンオキシドを平均で2モル付加したもの
N−5:炭素鎖長13のα−メチル分岐第1級アルコールにエチレンオキシドを
平均で15モル、プロピレンオキシドを平均で3モル付加したもの
N−6:炭素鎖長12−14の第2級アルコールにエチレンオキシドを平均で
12モル付加したもの(商品名 レオコールSC−120 ライオン
(株)社製)
N−7:炭素鎖長13の多分岐鎖を有する第1級アルコールにエチレンオキシド
を平均で9モル付加したもの(商品名 LUTENSOL TO9
BASF社製)
【0023】
<非石鹸系アニオン界面活性剤>
A−1:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名 ライポン PS
−860 ライオン(株)社製)
A−2:ラウリル硫酸ナトリウム(商品名 アルスコープ LN−90 東邦
化学工業(株)社製)
A−3:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(リポラン PB−800 ライ
オン(株)社製)
<石鹸>
S−1:牛脂脂肪酸石鹸
S−2:パーム脂肪酸石鹸
【0024】
<無機塩>
B−1:軽質炭酸ナトリウム
B−2:重質炭酸ナトリウム
B−3:無水メタ珪酸ナトリウム
B−4:硫酸ナトリウム
<金属イオン捕捉剤>
C−1:ニトリロ三酢酸ナトリウム(商品名 TRILON A92R BAS
F社製)
C−2:アクリル酸マレイン酸共重合体のナトリウム塩(商品名 ソカランCP
−7BASF社製)
<その他の成分>
T−1:PEG#6000(ポリエチレングリコール 6000)
T−2:カルボキシメチルセルロースナトリウム
T−3:水
【0025】
〔装置への付着の評価法〕
洗浄剤組成物の調製方法に基づき、洗浄剤をリボンミキサーで調製し、組成物を排出後、装置に付着した組成物を目視により、下記評価基準により評価した。
評価基準:
〇:装置への付着がない。
△:装置への付着が認められる。
×:装置への付着が著しい。
【0026】
〔安息角の評価法〕
JIS Z 2505に準拠して評価した。安息角(°)は、数値が低いほど、粉体の流動性が良好なことを示す。
【0027】
〔凝集沈殿性の評価法〕
洗浄力評価時の排液を900mL(洗浄時排液300mL、すすぎ時各300mL)取り、硫酸にてpHを5.5に調整後、ポリ塩化アルミニウム(PAC)を5000ppm投入し、5分撹拌し、5分静止後の状態を下記評価基準で評価した。
評価基準:
〇:上澄み透明
△:上澄み白濁
×:上澄み白濁、凝集フロック浮上
【0028】
〔洗浄力の評価法〕
5cm×5cmに裁断した洗浄力評価布(EMPA106:EMPA TEST MATERIAL社製)5枚ずつを縫い付けたシーツを、実使用後回収されたモップ10Kgと共に、パッチワッシャー(ECONIMAT10 アサヒ製作所製)にいれ、洗剤組成物200gを用い、70℃ 10分洗浄後、すすぎを2回行った。パッチワッシャーより評価布を取り出し、乾燥後評価布の反射率を測定し、下記式にて洗浄率を求め、下記評価基準にて洗浄力評価を行った。
【0029】
【数1】
Figure 0005106717
評価基準:
〇:洗浄率25%を超えるもの
△:洗浄率20〜25%以下
×:洗浄率20%以下
【0030】
【表1】
Figure 0005106717
【0031】
【表2】
Figure 0005106717
【0032】
【表3】
Figure 0005106717
【0033】
【表4】
Figure 0005106717
【0034】
【表5】
Figure 0005106717
【0035】
上記表1〜表5の結果から明らかなように、本発明の範囲内となる実施例1〜12は、本発明の範囲外となる比較例1〜9に較べて、洗剤製造装置への粉体の付着がなく、洗剤粒子の流動性及び凝集沈殿性が良好であり、洗浄力にも優れた洗浄剤組成物となることが判明した。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、リン酸塩やアルミノシリケートを使用することなく、洗剤製造装置への粉体の付着等の問題や連続洗濯機等の洗濯装置の配管やバルブの閉塞等のトラブルが発生することがなく、洗剤粒子の流動性が良好で、洗浄力に優れた洗浄剤組成物が提供される。

Claims (3)

  1. ン酸塩及びアルミノシリケートを含まず、下記(A)〜(C)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
    (A)界面活性剤中に非石鹸系アニオン界面活性剤を20質量%以上、ノニオン界面活性剤及び石鹸の3成分からなる界面活性剤:4〜35質量%
    (B)水溶性かつ結晶性の無機塩類:25〜55質量%
    (C)(C−1)成分がアクリル酸−マレイン酸共重合体及びその塩から選ばれる少なくとも1種、(C−2)成分がニトリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩から選ばれる少なくとも1種からなり、(C−1)/(C−2)は、質量比が1/10〜10/1:12〜35質量%
  2. (B)成分が軽質炭酸ナトリウム、重質炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、無水メタ珪酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、または、これらのカリウム塩である請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. ダストコントロールの分野において用いられる玄関マット、フロアマット又はフロアクリーニング用モップの洗浄に用いられるものである請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
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