JP2714494B2 - 非イオン性粉末洗浄剤組成物 - Google Patents
非イオン性粉末洗浄剤組成物Info
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Description
更に詳しくは非イオン界面活性剤が主基剤の粉末洗浄剤
組成物、特にすすぎ時の泡切れが良く、すすぎ水中の濁
りが早く消える粉末洗浄剤組成物に関する。
ン界面活性剤は、耐硬水性が良好であるうえ、洗浄力、
汚れ分散力が際立っており、且つ生分解性が非常に良好
であるなどの特徴を有しており、洗浄用界面活性剤とし
て重要視されている。
非イオン界面活性剤は、常温で液体のものが多いため、
粉末洗剤の製造に当たって非イオン界面活性剤を液体状
態のまま多量に配合した粉末洗剤は、経日により非イオ
ン界面活性剤が徐々にしみ出してきて紙製容器の内面に
しみをつくったり、粉末洗剤の流動性が著しく損なわれ
たり、更にはケーキングを起こして洗剤が固まってしま
い商品価値を損ねるという問題点を有している。
ている。例えば、特開昭50−119813号公報にはゼオライ
ト、又はゼオライトと水中で過酸化水素を生じる無機過
酸化物との混合物上に非イオン界面活性剤を微細に分配
した予備混合物(予備混合物中には4%以下の高分散性
珪酸を使用してもよい)30〜100 %と噴霧乾燥洗剤0〜
70%を含有する流動性洗剤が開示されている。特開昭61
−89300 号公報には水不溶性粒体とシリカ粉末とを混合
した後、非イオン界面活性剤を噴霧し次いでゼオライト
粉末を添加して造粒物を調製し、この造粒物と陰イオン
界面活性剤を含む粒状洗剤を配合した非イオン界面活性
剤含有粒状洗剤は流動性が良好でケーキングも防止でき
ることが開示されている。
の家庭用衣料用洗剤の配合物として使用すると洗濯時の
泡切れが悪く、すすぎ水中の濁りがなかなか消えないと
いう問題がある。
界面活性剤を主洗浄基剤とする洗浄剤について鋭意研究
した結果、特定の分子量のポリエチレングリコールとす
すぎ剤を併用すると、上記の洗濯時の泡切れの問題、す
すぎ水中の濁りの問題が著しく改善されることを見出
し、本発明を完成した。
(d) を含有してなる非イオン性粉末洗浄剤組成物を提供
するものである。 (a) 炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級のアルコールにエチレンオキ サイドを平均付加モル数5〜15で付加したポリオキシエチレンアルキルエーテ ル 12〜35重量% (b) アルミノケイ酸塩 20〜60重量% (c) 分子量が 200〜2000のポリエチレングリコール 0.05〜4重量% (d) すすぎ剤 0.02〜10重量%。 本発明に使用される(a) 成分の非イオン界面活性剤は、
融点が40℃以下のものが汚れ落ち、泡立ち、泡切れに優
れており、好適である。
ルキルエーテル、特に炭素数10〜20、好ましくは10〜1
5、更に好ましくは12〜14の直鎖又は分岐鎖、1級又は
2級のアルコールのエチレンオキサイド平均付加モル数
5〜15、好ましくは6〜12、更に好ましくは6〜10のポ
リオキシエチレンアルキルエーテルが使用される。(a)
成分は、全組成物中に12〜35重量%、好ましくは、15〜
30重量%配合される。
は、次式で示されるような結晶性或いは非結晶性アルミ
ノケイ酸塩である。 次式で示される結晶性アルミノケイ酸塩(ゼオライ
ト) x(M'2O又はM''O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) 〔式中、M'はアルカリ金属原子、M'' はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x, y, w は各成分のモ
ル数を表し、一般的には 0.7≦x ≦1.5 、0.8 ≦y ≦
6、w は任意の正数である。〕 次式で示される非結晶性アルミノケイ酸塩 x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) 〔式中、M はナトリウム原子及び/又はカリウム原子を
表し、x, y, w は 0.7<x ≦1.2 、1.6 ≦y ≦2.8 の範
囲内にある各成分のモル数を表すものである。wは任意
の正数である。〕(b) 成分は、全組成物中に20〜60重量
%、好ましくは、30〜50重量%配合される。
〜2000のポリエチレングリコールは、通常のエチレング
リコールに酸化エチレンを触媒の存在下で加圧、加温状
態で吹き込み重合させて製造されるものを使用できる。
本発明に用いられる(c) 成分はその平均分子量が 200〜
2000のものであり、特に 200〜1000のものが好ましい。
これを越える分子量のものは(c) 成分と併用することは
できるが、単独では本発明の効果は充分に得ることがで
きない。また、(c) 成分は予想されたよりもはるかに少
量で本発明の効果を発揮することができ、(c) 成分は本
発明の組成物中に0.05〜4重量%、好ましくは0.05〜1
重量%配合される。
1)〜3)の中の一種以上を用いるのが好ましい。
ペースト、シリコーンエマルジョン、有機変性ポリシロ
キサン、フロオロシリコーン油等が使用できるが、特に
これらをシリカの粉末に吸収させたものがより好まし
い。
の塩でもよい。このような脂肪酸としてはラウリン酸を
主成分とする椰子酸、オレイン酸を主成分とする牛脂脂
肪酸、パーム脂肪酸等が使用できる。かかる脂肪酸塩の
配合量が0.02重量%未満ではすすぎ性に対する効果がみ
られず、また5重量%を越えるとすすぎ性に寄与する効
果は変わらないため、好ましくない。
ンオキサイドの付加モル数が3〜14であり、プロピレン
オキサイドの付加モル数が1〜14であるポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル かかる化合物は下記の一般式(1) で示されるブロック型
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テルである。
枝鎖アルキル基、m 及びnは付加モル数であり、m は3
〜14、nは1〜14を表す。)ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテルの配合量が0.02重量%
未満ではすすぎ性に対する効果がみられず、また5重量
%を越えるとすすぎ性に寄与する効果は変わらず、逆に
濁りを生じてしまうため、好ましくない。
2〜10重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%配合される。
成分に加え、下記の各種界面活性剤を併用することがで
きる。陰イオン界面活性剤としてはアルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、
アルキル又はアルケニル硫酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はエステル塩、アルキル
又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面
活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル又
はアルケニル燐酸エステル又はその塩等が例示される。
スルホベタイン型等の両性界面活性剤が、カチオン型界
面活性剤としては第4級アンモニウム塩等が例示され
る。
成物には、慣用の補助添加剤、例えばトリポリ燐酸塩、
ピロ燐酸塩等の燐酸塩、アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1 −ジホスホン
酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、
及びこれらの塩、2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボ
ン酸等のホスホノカルボン酸の塩、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリロ3酢酸塩、エチ
レンジアミン4酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリアク
リル酸塩、ポリアコニット酸塩等の高分子電解質、ポリ
ビニルアルコール等の非解離高分子、特開昭50−52196
号公報記載のポリアセタールカルボン酸重合体、特開昭
60−227895号公報の層状ケイ酸塩、ジグリコール酸、オ
キシカルボン酸塩等のビルダー、二価金属イオン捕捉
剤、ケイ酸塩、炭酸塩、硫酸塩等のアルカリ剤或いは無
機電解質、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロース等の再汚染防止剤、パラトルエンスルホン酸
塩、スルホコハク酸塩、タルク、カルシウムシリケート
等のケーキング防止剤、第3ブチルヒドロキシトルエ
ン、ジスチレン化クレゾール等の酸化防止剤、青味付
剤、香料等を含むことができるが、これについては特に
限定されず、目的に応じた配合がなされてよい。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
トA、無定形シリカ、炭酸ソーダ、ポリアクリル酸ソー
ダ及び蛍光染料等)を攪拌転動造粒機(レディゲミキサ
ー)に入れ、表1に示す量の液状ノニオン界面活性剤を
徐々に導入し、次いで表1に示す量のポリエチレングリ
コール(平均分子量300 、1000、1650、8000)及びすす
ぎ剤を添加し、更に酵素、香料及び少量のゼオライトA
を加えて混合し、表1に示す組成の最終洗剤製品を得
た。この洗剤製品を用いて、洗濯時の消泡性及びすすぎ
性について以下の方法により試験した。表1にその結果
を示した。 消泡性、すすぎ性試験方法 パルセーター型電気洗濯機(東芝製 VH 300 S1型)に20
℃、30リットルの水道水を入れ、試料25gを加え、攪
拌、溶解後、木綿肌着とポリエステル/木綿混紡のワイ
シャツを合わせて1kgと、下記組成のモデル油性汚れ2
gを均一に塗布した汚染布を上記の洗濯液に入れ、10分
間強反転攪拌する。攪拌停止後、排水し、衣料を1分間
脱水しパルセーターを水道水ですすいだ後、再び水道水
30リットルを入れ、衣料を加え3分間強反転バッチすす
ぎを行い、攪拌停止後の泡の量にて消泡性を判定し、す
すぎ水の濁りにてすすぎ性を判定した。
Claims (2)
- 【請求項1】次の成分(a),(b), (c)及び(d) を含有して
なる非イオン性粉末洗浄剤組成物。 (a) 炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級のアルコールにエチレンオキ サイドを平均付加モル数5〜15で付加したポリオキシエチレンアルキルエーテ ル 12〜35重量% (b) アルミノケイ酸塩 20〜60重量% (c) 分子量が 200〜2000のポリエチレングリコール 0.05〜4重量% (d) すすぎ剤 0.02〜10重量% - 【請求項2】(d) 成分のすすぎ剤が、以下の1)〜3)から
選ばれた1種以上である請求項1記載の非イオン性粉末
洗浄剤組成物。 1)シリコーン 2)炭素数8〜20の脂肪酸塩 3)炭素数8〜20のアルキル基を有しエチレンオキサイド
の付加モル数が3〜14であり、プロピレンオキサイドの
付加モル数が1〜14であるポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3066499A JP2714494B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3066499A JP2714494B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04301000A JPH04301000A (ja) | 1992-10-23 |
JP2714494B2 true JP2714494B2 (ja) | 1998-02-16 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3066499A Expired - Fee Related JP2714494B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 非イオン性粉末洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2714494B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61272299A (ja) * | 1985-05-29 | 1986-12-02 | ライオン株式会社 | 粉粒状洗剤組成物 |
JPS638496A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-14 | ライオン株式会社 | 水溶性フイルム入りペ−スト洗剤 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3066499A patent/JP2714494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04301000A (ja) | 1992-10-23 |
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