JP5106507B2 - 電池用ブリスターパック及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電解液として水溶液を用いた電池を収容するための電池用ブリスターパック及びその製造方法に関するものである。
一般に、乾電池又は乾電池の代替品である充電式電池は、スーパーマーケット又はコンビニエンスストア等の店舗の店頭において、ブリスターパックに収容されて販売されている。このブリスターパックはカバーと台紙とからなり、カバーの内面と台紙の表面とで規定された空間内に電池が収容されている。台紙の表面には顧客の購買意欲を鼓舞するメッセージ又は電池の性能が表示されており、台紙の表面上又は裏面上には電池の製造情報、流通情報及び販売情報等が記録されたバーコードが形成されている。そして、レジスターにおいて専用の読み取り機によりバーコードに記録された情報を読み取れば、精算が完了するとともに購入情報がそのバーコードに記録される。
バーコードに汚れが付着する又はバーコードが破損すると、精算が滞って顧客に不便を与える。そのため、ブリスターパックを含む電池の包装形態について、様々な取り組みがなされてきた。特許文献1には、透明部分又は半透明部分を有する熱収縮性フィルムでラベル(バーコード)を覆うと、ラベルに汚れが付着すること及びラベルが破損することを防止できる,と記載されている。
また、バーコードの形成方法としては、従来、インク印刷方式(ブリスターパックの台紙の表面上に図案又は文字等を形成する方法と同様の手法)が一般的に使用されている。インク印刷方式とは、UV(ultra violet)インク等を用いた印刷である。インク印刷方式にはオフセット印刷、凸版印刷又はグラビア印刷等があるが、オフセット印刷が安価なためバーコードの形成方法として主流を占めている。
つまり、ブリスターパックの台紙の表面上又は裏面上にインク印刷方式でバーコードを形成した後に、このバーコードに汚れが付着すること及びこのバーコードが破損することを防止すれば、電池の流通を顧客満足度の高いものとすることができる。
特開平10−194244号公報
しかしながら上述の考察に基づいて構成された従来のブリスターパックでは、電池に想定外の不具合が生じた場合には顧客が不利益を被ることが分かった。具体的には、電池が破損すると、電池から電解液が漏れ出す。電解液が漏れた電池は顧客に満足な性能及び品質を保証できないため、そのような電池が顧客の手に渡ることを阻止することが好ましい。ところが、ブリスターパックに収容された電池から電解液が漏れても、そのブリスターパックに形成されたバーコードはバーコード読み取り機に認識される。そのため、顧客又は店員等が電解液の漏れに気付かない限り、電解液が漏れた電池は顧客の手に渡ってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電池が破損していない場合には電池の精算を行うことができる一方、電池が破損している場合には破損した電池が顧客の手に渡ることを阻止する電池用ブリスターパックを提供することである。
本発明者らは、鋭意検討の結果、電池からの電解液の漏れをバーコードに積極的に反映させれば電解液の漏れた電池が顧客の手元に届くことを防止できると考えた。つまり、本発明では、バーコードは、電池から漏れた電解液により、バーコード読み取り機による読み取りが不可能となる程度にまで変形する。なお、以下では、変形の程度を併記せずに「バーコードを変形させる」又は「バーコードが変形する」と記す場合がある。変形の程度の記載を省略している場合であっても、「バーコードを変形させる」は、バーコード読み取り機による読み取りが不可能となる程度にまでバーコードを変形させることを意味し、「バーコードが変形する」は、バーコード読み取り機による読み取りが不可能となる程度にまでバーコードが変形することを意味する。
具体的には、本発明に係る電池用ブリスターパックでは、台紙には、台紙上に形成されたインク層の一部がレーザーマーキング法により除去されたバーコードが形成されており、バーコードのスペース直下に位置する台紙の表面は、バーコードの形成と同時に、レーザマーキング法により除去されて、スペースにに連通する溝が形成されている。溝の深さは、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上である。
このような電池用ブリスターパックでは、電解液が電池から漏れていない場合には、バーコードはバーコード読み取り機により認識される。
一方、電解液が電池から漏れている場合には、電池から漏れた電解液は溝内に溜められる。これにより、台紙のうちバーコードの印字部分の直下に位置する部分が電解液に膨潤するので、バーコードが変形する。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、溝の深さは、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1.5倍以下であれば良い。これにより、レーザー光による台紙の変色を防止することができる。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、台紙は、溝が形成された表層と内層とを有していることが好ましく、その表層は、内層よりも電解液に膨潤し易いことが好ましい。これにより、バーコードは、電池から漏れた電解液により変形し易い。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、カバーは樹脂からなり、カバーの透湿度は、1.0(g/(m・24hr))以上であれば良い。これにより、電池から漏れた電解液は乾燥し難く、また、台紙に吸収され易い。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、バーコードは、台紙の第1面とは反対側に位置する第2面上に形成されていれば良い。この場合、台紙が古紙からなる層を有していれば、電池から漏れた電解液は台紙の第1面から第2面へ浸透し易い。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、バーコードは、台紙のうち電池が配置される領域の縁部よりも2cm以下外側に形成されていることが好ましい。これにより、電池から漏れた電解液の量が僅かであっても、バーコードは変形する。
本発明に係る電池用ブリスターパックでは、台紙には、吊り下げ用穴が形成されていることが好ましく、カバーは、台紙のうち吊り下げ用穴よりも下部であってバーコードよりも上部に固定されていることが好ましい。電池が収容された電池用ブリスターパックを吊り下げて陳列すれば、電池から漏れた電解液は重力の法則に従ってバーコードまで流動する。
本発明に係る電池用ブリスターパックの製造方法では、まず台紙の第1面にカバーを固定し、次に台紙の一部分にインク層を形成し、続いてレーザーマーキング法によりインク層の一部分を除去してバーコードを形成する。バーコードを形成する工程では、バーコードのスペース直下に位置する台紙の表面は、バーコードの形成と同時に、レーザマーキング法により除去されて、スペースに連通する溝が形成され、溝の深さはバーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上である。
本明細書では、「バーコードのスペース」はバーコードのうち印字されていない部分(バーコードシンボルの明るいエレメント)である。また、「バーコードのバー」はバーコードのうち印字された部分(バーコードシンボルの暗いエレメント)である。
本明細書では、「透湿度」は、カバーの材料の湿度の透過度合いを示す尺度であり、JIS Z 0208に準拠して測定され、温度を25℃とし相対湿度を90%RHとして測定された結果得られた数値である。
本発明では、電池が破損していない場合にはバーコード読み取り機によるバーコードの認識により電池の精算を行うことができ、電池が破損している場合には破損した電池が顧客の手に渡ることを防止することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る電池用ブリスターパックを正面から見たときの斜視図であり、(b)は(a)に示す線IB−IB線における断面図であり、(c)は本発明の一実施形態に係る電池用ブリスターパックを背面から見たときの平面図である。 (a)〜(c)は、レーザーマーキング法によりバーコードを形成する方法を工程順に示した断面図である。 電池から電解液が漏れたときのバーコードの様子を示す断面図である。 (a)及び(b)は、インク印刷方式によりバーコードを形成する方法を工程順に示した断面図である。 実施例Aの結果をまとめた表である。 (a)〜(c)は、それぞれ、実施例Bにおいて使用したブリスターパックの断面図、背面図及び正面図である。 実施例Bの結果をまとめた表である。
以下では、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されない。また、以下では、同一部材には同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図1(a)は電池用ブリスターパックを正面から見たときの斜視図であり、(b)は図1(a)に示す線IB−IB線における断面図であり、(c)は電池用ブリスターパックを背面から見たときの平面図である。なお、図1(a)では、電池1の図示を省略している。図2(a)〜(c)はレーザーマーキング法によりバーコード4を形成する方法を工程順に示した断面図であり、図3は電解液が漏れたときのバーコード4の様子を示す断面図である。図4(a)及び(b)はインク印刷方式によりバーコード94を形成する方法を工程順に示した断面図である。
本実施形態に係る電池用ブリスターパックは、電池1が台紙2の表面(第1面)と樹脂カバー(カバー)3の内面とで規定された空間6内に収容されるように構成されている。台紙2の裏面(第2面)上には、バーコード4が形成されており、台紙2の上部には、吊り下げ用穴5が形成されている。空間6内に収容された電池1(以下では単に「電池1」と記す。)から電解液が漏れていないときには、バーコード読み取り機はバーコード4を認識し、よって、レジスターにおいて電池1の精算を行うことができる。一方、電池1から電解液が漏れているときには、電池1から漏れた電解液が台紙2に吸収され、よって、バーコード4が変形する。以下具体的に説明する。
本実施形態における電池1は、例えば、マンガン乾電池、アルカリマンガン乾電池又はニッケル水素蓄電池であり、電解液として水溶液を用いている。よって、電池1から漏れた電解液は乾燥又は揮発し難い。それだけでなく、電池1の電解液は潮解性を有する電解質を含んでいる。具体的には、マンガン乾電池の電解液は塩化亜鉛を含んでおり、アルカリマンガン乾電池又はニッケル水素蓄電池の電解液はアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化カリウム)を含んでいる。よって、電池1から漏れた電解液中の電解質が空気中の水分を吸収するので、電池1から漏れた電解液の乾燥を抑制することができる。
なお、電池1が電解液として非水溶媒を用いた電池(例えば、リチウムイオン二次電池)であれば、本実施形態における効果を得ることは難しい。なぜならば、電解液はエチレンカーボネート(EC:ethylene carbonate)又はジメチルエーテル(DME:dimethyl ether)等であるので揮発性に優れており、また、電解質は六フッ化リン酸リチウム等であるので潮解性を有していないからである。
台紙2は、厚さが0.4〜0.7mmの一般的な板紙(片面若しくは両面にコーティング剤が塗布されたカード又は片面にコーティング剤が塗布された白ボール)であれば良い。台紙2は、例えば図2(a)に示すように、晒しパルプ又は上白系古紙からなる表面層(厚みが例えば50μmである)2aと、古紙からなる中間層(厚みが例えば0.4mmである)2bと、古紙又はパルプからなる裏面層(厚みが例えば50μmである)2cとを有している。このように台紙2の大部分は中間層2bにより構成されているので、台紙2は電池1から漏れた電解液を吸収し易い。
樹脂カバー3は、1.0(g/(m・24hr))以上の透湿度を有していることが好ましい。これにより、空気中の水分が樹脂カバー3を通って空間6内に供給されるので、電池1から漏れた電解液の乾燥を抑制することができ、また、電池1から漏れた電解液を台紙2に吸収させることができる。樹脂カバー3の透湿度が大きければ大きいほど、樹脂カバー3を通って空間6内に供給される水分量が多くなる。よって、電池1から漏れた電解液の乾燥を防止することができ、また、電池1から漏れた電解液を台紙2に吸収させることができる。しかし、樹脂カバー3の透湿度が大きすぎると、高温多湿環境下に保管された場合に電池1の端子に錆が生じる等の不具合を引き起こす虞がある。よって、樹脂カバー3の透湿度は、1.0(g/(m・24hr))以上6.0(g/(m・24hr))以下であれば良い。
このような樹脂カバー3は以下に示す方法に従って作製される。以下には、厚さが0.2〜0.6mmである樹脂カバー3を作製する場合の製造方法を示す。
まず、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン(PE: polyethylene)樹脂又はポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)樹脂等からなる板を、200〜250度の熱風に当てながら一軸延伸させる。これにより、所望の厚さの樹脂シートを作製する。次に、この樹脂シートに、60〜90℃に熱せられた熱ロールを回転させながら5〜20秒間接触させる(熱固定処理)。これにより、この樹脂シートの透湿度が1.0(g/(m・24hr))以上になる。それから、熱固定処理されたシートを所望の形状に熱プレスする。これにより、本実施形態における樹脂カバー3が作製される。
樹脂の透湿度は、一般に、熱固定処理における熱処理温度及び熱処理時間に依存する。具体的には、熱固定処理における熱処理温度を低くすれば、又は、熱固定処理における熱処理時間を短くすれば、樹脂の透湿度を低くすることができる。また、樹脂の透湿度は、一般に、樹脂の厚みに反比例する。そのため、樹脂カバー3の厚みを2分の1にすると樹脂カバー3の透湿度は2倍になる。
バーコード4は、バー41とスペース42とが交互に配置されたものであり、電池1の製造情報(製造年月日及び製造された工場等)、電池1の流通情報(出荷年月日及び流通経路)並びに電池1の販売情報(陳列開始年月日及び販売価格等)等を記録している。このようなバーコード4は、レーザーマーキング法により形成される。以下では、インク印刷方式によりバーコード94を形成する方法と比較しながら、バーコード4の形成方法を説明する。
まず、図2(a)に示す台紙2を準備する。
次に、図2(b)に示すように、台紙2の裏面層2cのうちバーコード4を形成する部分の上にインク層4Aを形成する(工程(a))。
続いて、図2(c)に示すように、インク層4Aの上からレーザー光を照射する(工程(b))。これにより、インク層4Aのうちレーザー光が照射された部分は、除去されて、バーコード4のスペース42となる。それだけでなく、スペース42の直下に位置する裏面層2cも除去され、よって、裏面層2cにはスペース42に連通する溝22が形成される。一方、インク層4Aのうちレーザー光が照射されなかった部分は除去されずに残存してバーコード4のバー41となり、バー41の直下に位置する裏面層2cも除去されずに残存して下地部21となる。
このようにレーザーマーキング法によりバーコード4を台紙2の裏面上に形成すると、台紙2の裏面層2cには溝22が形成される。そのため、電池1から電解液が漏れると、その電解液は、台紙2の表面層2aから裏面層2cへ浸透して溝22内に保持される。つまり、レーザーマーキング法によりバーコード4を形成すれば、バーコード4のバー41周辺に電解液の貯留スペース(溝22)を確保することができる。それだけでなく、下地部21は、バーコード4の長さ方向において2つの溝22に挟まれているので、もろくて強度に優れない。これらのことから、電池1から漏れた電解液により下地部21がふやけるので(図3参照)、バーコード4のスペース42の幅が変化する。
一般に、バーコード読み取り機は、バーコードのバーの幅及びバーコードのスペースの幅等を読み取って、バーコードに記録された情報を読み取る。バーコードのバーの間隔の最小値(バーコードのモジュール幅)は、規格により決まっている。例えば、縮小率が80%であるJANコードのモジュール幅は、0.264mm±0.035mmである。よって、縮小率が80%であるJANコードを読み取るバーコード読み取り機は、0.264mm±0.035mmの分解能を有している。従って、モジュール幅が式1を満たしていれば、バーコード読み取り機はそのバーコードを認識する。しかし、モジュール幅が式2又は式3を満たしていれば、バーコード読み取り機はそのバーコードを認識できない。
(分解能−分解能の誤差)≦(モジュール幅)≦(分解能+分解能の誤差):式1
(分解能−分解能の誤差)>(モジュール幅):式2
(モジュール幅)>(分解能+分解能の誤差):式3
溝22の深さが深くなればなるほど、下地部21の体積が大きくなるので、電池1から漏れた電解液によるモジュール幅の変化量が大きくなる。よって、溝22の深さは深い方が好ましい。
しかし、溝22の深さが深ければ深いほど、バーコード4を作製する際に使用するレーザー光の強度が大きくなる。そのため、溝22の深さが深すぎると、溝22の内面がレーザー光により焼けて変色する虞がある。
一方、溝22の深さが浅すぎると、電池1から漏れた電解液によるモジュール幅の変化量を大きくすることができない。そのため、電解液が電池1から漏れているにも関わらず、モジュール幅が式2又は式3を満たすようにバーコード4を変形させることができず、よって、電解液が漏れた電池1が顧客の手元に渡る虞がある。それだけでなく、溝22の深さが浅すぎると、バーコード4におけるスペース42に対するバー41のコントラストを十分に得ることができない。そのため、電解液が電池1から漏れていない場合には、レジスター等において電池1の精算を迅速に行うことができない。このように、溝22の深さが浅すぎると、電解液が電池1から漏れている場合であっても、電解液が電池1から漏れていない場合であっても、不具合を引き起こす。
以上を考慮して溝22の深さ(下地部21の高さ)を最適化したところ、溝22の深さは、分解能の誤差の1/7倍以上であれば良く、分解能の誤差の1/7倍以上1.5倍以下であれば好ましく、分解能の誤差の1/7倍以上分解能の誤差程度であればさらに好ましいことが分かった。溝22の深さはレーザー光の強度に比例して深くなるので、溝22の深さが分解能の誤差の1/7倍以上となるようにレーザー光の強度を調整すれば良い。
以上より、レーザーマーキング法によりバーコード4を形成すれば、バーコード4のバー41周辺に電解液の貯留スペースを確保することができる。よって、電解液が電池1から漏れると、その電解液は、表面層2aから裏面層2cへ浸透して溝22内に貯留される。これにより、下地部21がふやけるので、モジュール幅が式2又は式3を満たすようにバーコード4が変形する。このように変形したバーコード4はバーコード読み取り機による読み取りが不可能であるので、レジスターにおいて電池1の精算を行うことができない。よって、電解液が漏れた電池1が顧客の手に渡ることを防止できる。従って、顧客には、安全性及び性能が保証された電池1を提供することができる。
通常、バーコードが変形したためにレジスターでの精算が滞ることは不具合であるので、このような不具合が生じないように商品の外面等にバーコードを形成している。しかし、本実施形態では、この不具合を利用して、安全性及び性能が保証されていない電池1が顧客の手元に渡ることを防止できるという効果を得ることができる。
また、レジスターにおいて電池1の精算を行うことが出来なければ、店員は、不審に思ってブリスターパックを詳しく観察し、そのブリスターパックの空間6内において電解液が漏れていることを発見することができる。それだけでなく、電解液が漏れた電池1のロット番号を調べれば電解液の漏れがいつ発生したか(例えば流通中又は店舗での保管中)を推定できるので、液漏れの再発防止に努めることができる。
一方、インク印刷方式によりバーコード94を形成する場合には、まず、図4(a)に示す台紙92を準備する。この台紙92は、図2(a)に示す台紙2と同一であり、表面層92a、中間層92b及び裏面層92cを有している。次に、図4(b)に示すように台紙92の裏面層92cのうちバーコード94のバー41を形成する部分の上にのみインク層94Aを形成する。これにより、台紙92の裏面上にバーコード94が形成される。このようにしてバーコード94を形成すると、台紙92の裏面層92cが除去されることなくバーコード94が形成される。このとき、インク層94Aの厚みは1μm程度であるので、バーコード94のバー41周辺に電解液の貯留スペースを確保することは難しい。よって、電解液が電池1から漏れても、台紙92のうちバーコード94のバー41に接触する部分を優先的にふやかすことは難しいので、モジュール幅が式2又は式3を満たすようにバーコード94を変形させることは難しい。そのため、バーコード読み取り機によるバーコード94の認識が可能である。従って、インク印刷方式によりバーコード94を形成した場合には、電解液が漏れた電池が顧客の手元に渡ってしまう。以上のことから、安全性及び性能が保証されていない電池1が顧客の手元に渡ることを防止するためには、レーザーマーキング法によりバーコード4を形成すれば良い。
本実施形態におけるバーコード4についてさらに説明すると、台紙2の裏面におけるバーコード4の位置は特に限定されない。台紙2に切取線等が形成されている場合には、切取線を避けるようにバーコード4を台紙2に形成すれば良い。バーコードが切取線を跨ぐように形成されていると、バーコード読み取り機による認識を行うことが難しいからである。しかし、バーコード4は、図1(c)に示すように、台紙2の表面上において電池1が配置される領域を台紙2の裏面上に投影した部分(以下では単に「投影部分」と記す。)7の縁部よりも若干(L≦2cm)外側に形成されていることが好ましい。これにより、電池1から漏れた電解液の量が僅かであっても、モジュール幅が式2又は式3を満たすようにバーコード4が変形するので、電解液が漏れた電池1が顧客の手元に渡ることを防止できる。
それだけでなく、電池1が収容されたブリスターパックを吊り下げて陳列する場合を考慮すれば、バーコード4は、台紙2の裏面における下側に形成されていることが好ましい。これにより、電池1から漏れた電解液は、陳列中に重力に従って台紙2の下部へ流動してバーコード4を変形させることができる。よって、図1(a)に示すように台紙2に吊り下げ用穴5が形成されている場合には、樹脂カバー3は台紙2のうち吊り下げ用穴5よりも下に固定されていることが好ましく、バーコード4は投影部分7よりも下に形成されていることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係るブリスターパックでは、電解液が電池1から漏れていないときには、レジスターでの精算を迅速に行うことができる。
一方、本実施形態に係るブリスターパックでは、電解液が電池1から漏れているときには、バーコード読み取り機はバーコード4を認識できない。従って、安全性及び性能が保証されていない電池1が顧客の手元に渡ることを防止できる。
本実施形態は、以下に示す構成を備えていても良い。
バーコードは、台紙の表面上に形成されていても良い。このとき、バーコードは、台紙において電池が配置される領域の縁部よりも若干(2cm以下)外側に形成されていることが好ましい。これにより、電池から漏れた電解液の量が僅かであっても、電解液が漏れた電池が顧客の手元に渡ることを防止できる。ところで、台紙の表面上には、顧客の購買意欲をそそるようなメッセージ又は電池の性能が記載されている場合が多い。この場合、樹脂カバーを台紙の表面全体に形成して、台紙の表面上に記載された情報を汚れ等から守ることがある。樹脂カバーが台紙の表面全体に形成されていれば、バーコードを台紙の表面上に形成しても電池から漏れた電解液によるバーコードの変形を引き起こすことは難しい。そのため、樹脂カバーが台紙の表面全体に形成されている場合には、台紙の裏面上にバーコードを形成することが好ましい。
バーコードが台紙の表面上に形成される場合には、電池から漏れた電解液を台紙の厚み方向に浸透させなくても良い。そのため、下地部が存在していない層(例えば裏面層)は古紙を含んでいなくても良い。
バーコードが台紙の裏面上に形成される場合には、裏面層における古紙の含有率は中間層及び表面層のそれぞれにおける古紙の含有率よりも高いことが好ましい。これにより、裏面層は、中間層及び表面層よりも電解液に膨潤し易い。よって、電解液が電池から漏れたときには、下地部がその電解液にふやけ易いのでバーコードが変形し易い。バーコードが台紙の表面層に形成される場合には、表面層における古紙の含有率が中間層及び裏面層のそれぞれにおける古紙の含有率よりも高ければ、同様の効果を得ることができる。
バーコードは、カバーが台紙の表面に固定されてから台紙の裏面上又は表面上に形成されても良いし、カバーが台紙の表面に固定される前に台紙の裏面上又は表面上に形成されても良い。
溝の深さが所望値(例えば分解能の誤差の1/7倍以上)となるように溝が形成されていれば良い。そのため、例えばバーコードを台紙の裏面上に形成する場合には、溝は、裏面層のみならず中間層を貫通するように形成されていても良い。レーザー光の強度を変更すれば、溝の深さを変更することができる。このことはバーコードを台紙の表面上に形成するときにも言える。
溝の開口の大きさは、バーコードのバーの間隔(バーコードのスペースの幅)と略同一に限定されず、バーコードのバーの間隔よりも小さくても良いし、バーコードのバーの間隔よりも大きくても良い。しかし、バーコードの形成し易さ及び電解液の貯留スペースの確保等を勘案すると、溝の開口の大きさはバーコードのバーの間隔と略同一であることが好ましい。このことは、バーコードを台紙の表面上に形成するときにも言える。
樹脂カバーは、台紙の表面全体に形成されていても良いし、台紙において電池が設けられた部分のみに形成されていても良い。
樹脂カバーの透湿度は1.0(g/(m・24hr))未満であっても良いし、カバーの材料は樹脂でなくても良い。しかし、樹脂カバーの透湿度が1.0(g/(m・24hr))以上であれば、電池から漏れた電解液の乾燥を防止でき、また、電池から漏れた電解液を台紙に吸収させることができる。よって、カバーは、透湿度が1.0(g/(m・24hr))以上の樹脂からなることが好ましい。
台紙を構成する層の個数は3つに限定されない。また、台紙には吊り下げ用穴が形成されていなくても良い。
ブリスターパックが収容する電池の本数は、4本に限定されない。また、ブリスターパックが収容する電池の大きさは、特に限定されない。
<実施例A>
実施例Aでは、溝の深さの最適化を試みた。具体的には、台紙のうち電池が配置される部分に電解液を0.02ml(単3形アルカリマンガン乾電池に含まれる電解液の総体積の約0.5%に相当)滴下することにより電池から電解液が漏れる状態を意図的に作り、バーコード読み取り機によるバーコードの認識の有無を調べた。図5にその結果を示す。
(実施例1)
まず、台紙として、晒しパルプからなる表面層(厚みが約50μm)と、古紙からなる中間層(厚みが約0.4mm)と、パルプからなる裏面層(厚みが約50μm)とを有する台紙を準備した。また、この台紙には、吊り下げ用穴が形成されていた。
次に、台紙の裏面のうち吊り下げ用穴と投影部分との間に位置する部分の上に、インク層を形成した。その後、COレーザー(SUNX株式会社製、LP−420S9U)からの出力光をインク層に照射して、台紙の裏面上にバーコード(縮小率が80%であるJANコード)を形成した。このときのレーザー光の強度は上記COレーザーの最大出力に対して40%であり、溝の深さは0.005mmであった。
続いて、バーコード読み取り機(パナソニック株式会社製、JT−H220HT−6)をバーコードから20cm離した状態でそのバーコードの認識を試み、バーコードが認識されることを確認した。
それから、台紙の表面上のうち電池が配置される箇所に32重量%の水酸化カリウム水溶液を滴下した。その後、この台紙を環境試験槽内(温度が45±2℃であり、相対湿度が90±5%RHである)に3日間吊り下げた。
台紙を環境試験槽内から取り出したところ、電解液がバーコードに滲んでいた。また、上記バーコード読み取り機をバーコードから20cm離した状態でそのバーコードの認識を3回試みたが、バーコードに記録された情報を一度も読み取ることは出来なかった。また、電解液の滴下量を半分にすると、バーコードは、3回目に認識されたが、その後認識されることはなかった。
(実施例2)
レーザー光の強度を上記実施例1におけるCOレーザーの最大出力に対して65%として深さが0.025mmの溝を形成したことを除いては上記実施例1と同様にして、バーコードの認識を試みた。すると、バーコードは、電解液を滴下する前には認識されたが、電解液を滴下して環境試験槽内に3日間保存した後には認識されなかった。電解液の量を半分にしても、バーコードは認識されなかった。
(実施例3)
レーザー光の強度を上記実施例1におけるCOレーザーの最大出力に対して90%として深さが0.050mmの溝を形成したことを除いては上記実施例1と同様にして、バーコードの認識を試みた。すると、上記実施例2と同様の結果が得られた。
(実施例4)
レーザー光の強度を上記実施例1におけるCOレーザーの最大出力に対して95%として深さが0.070mmの溝を形成したことを除いては上記実施例1と同様にして、バーコードの認識を試みた。すると、上記実施例2と同様の結果が得られた。しかし、溝の内面が茶色く変色していた。この理由としては、レーザー光の強度が高すぎたからである,と考えている。
(比較例1)
レーザー光の強度を上記実施例1におけるCOレーザーの最大出力に対して35%として深さが0.003mmの溝を形成したことを除いては上記実施例1と同様にして、バーコードの認識を試みた。すると、バーコードは、電解液を滴下する前に認識されなかった。この理由としては、バーコードのスペースに対するバーのコントラストが良くなかったからである,と考えている。
(比較例2)
インク印刷方式によりバーコード(厚みは0.002mm)を形成したことを除いては上記実施例1と同様にして、バーコードの認識を試みた。すると、バーコードは、電解液を滴下して環境試験槽内に3日間保存した後でも、認識された。
以上のことから、溝の深さは0.005mm以上であれば良く0.005mm以上0.050mm以下であることが好ましい,と言える。実施例Aでは、縮小率が80%であるJANコードを形成したので、モジュール幅の許容誤差は0.035mmである。このことを考慮すると、溝の深さは、モジュール幅の許容誤差の1/7倍以上であれば良く、モジュール幅の許容誤差の1/7倍以上1.5倍以下であれば好ましい。別の言い方をすると、溝の深さは、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上であれば良く、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上1.5倍以下であれば好ましい。
<実施例B>
実施例Bでは、樹脂カバーの透湿度の最適化を試みた。具体的には、図6に示すブリスターパック(このブリスターパックは、単3形アルカリマンガン乾電池を4本収容できるように設計されている)を作製し、そのブリスターパックの空間6内に電池1を収容する変わりに電解液を0.02ml滴下することにより電池1から電解液が漏れる状態を意図的に作り、バーコード読み取り機によるバーコードの認識の有無を調べた。その結果を図7に示す。
(実施例5)
まず、台紙2及び樹脂カバー3を準備した。台紙2としては上記実施例1における台紙を準備した。樹脂カバー3としては、厚みが0.3mmであり、PET樹脂からなり、透湿度が2.1(g/(m・24hr))である樹脂カバーを準備した。
次に、台紙2の裏面のうちバーコード4を形成する部分の上に、厚さが約1μmのインク層を形成した。その後、COレーザー(上記実施例1におけるCOレーザー)を用いて図6に示す位置Yにバーコード4を形成した。位置Yとは、吊り下げ用穴5よりも下方であり、投影部分7の縁部から2cm離れた位置である。
その後、台紙2の所定の箇所(図6(c)に示す位置X)に、32質量%の水酸化カリウム水溶液を滴下した。
それから、ホットメルト型接着剤を用いて台紙2と樹脂カバー3とを一体化させた。これにより、実施例5におけるブリスターパックが作製された。その後、そのブリスターパックを環境試験槽内(上記実施例1における環境試験槽)に3日間吊り下げた。
ブリスターパックを環境試験槽内から取り出したところ、電解液がバーコード4に滲んでいた。また、バーコード読み取り機(上記実施例1におけるバーコード読み取り機)をバーコード4から20cm離した状態でそのバーコード4の認識を3回試みたが、バーコード4に記録された情報を一度も読み取ることは出来なかった。また、電解液の滴下量を半分にしても、バーコード4に記録された情報を読み取ることは出来なかった。
(実施例6)
電解液として25質量%の塩化亜鉛水溶液を用いたことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識を試みた。すると、上記実施例5と同様の結果が得られた。
(実施例7)
樹脂カバー3としてポリエチレン製であり透湿度が1.0(g/(m・24hr))であるものを用いたことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識を試みた。すると、電解液がバーコード4に滲んでおり、バーコード4に記録された情報を一度も読み取ることは出来なかった。また、電解液の滴下量を半分にすると、バーコード4は、3回目に認識されたが、その後認識されることはなかった。
(実施例8)
バーコード4を図6に示す位置Zに形成したことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識を試みた。位置Zとは、吊り下げ用穴5よりも下方であり、投影部分7の縁部から3cm離れた位置である。実施例8では、上記実施例7と同様の結果が得られた。
(比較例3)
樹脂カバー3としてポリプロピレン(PP:polypropylene)製であり透湿度が0.7(g/(m・24hr))からなるものを用いたことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識を試みた。すると、電解液はバーコード4に殆ど滲んでいなかった。また、バーコード読み取り機は3回目にバーコード4を認識した。
(比較例4)
電解液として、六フッ化リン酸リチウムを溶質とするジメチルエーテル(DME)溶液(濃度は0.9M,リチウムイオン二次電池の電解液)を用いたことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識の有無を調べた。すると、電解液はバーコード4に殆ど滲んでいなかった。また、バーコード読み取り機は1回でバーコード4を認識した。
(比較例5)
バーコード4をオフセット印刷方式により形成したことを除いては上記実施例5と同様にして、バーコード読み取り機によるバーコード4の認識の有無を調べた。すると、上記比較例4と同様の結果が得られた。
以上のことから、樹脂カバー3の透湿度が1.0(g/(m・24hr))以上であることが好ましいと言える。
なお、上記実施例1〜8では、台紙の裏面のうち吊り下げ用穴と投影部分との間に位置する部分の上にバーコードを形成している。本発明者らは、バーコードを台紙の裏面のうち投影部分よりも下方に形成すれば、電解液によるバーコードの変形をさらに大きくすることができる,と考えている。
以上説明したように、本発明は、電解液を水溶液とする電池(例えば、マンガン乾電池、アルカリマンガン乾電池及びニッケル水素畜電池)を収容するブリスターパックについて有用である。
1 電池
2 台紙
3 樹脂カバー
4 バーコード
4A インク層
5 吊り下げ用穴
6 空間
10 電解液
21 下地部
21a 接触面
22 溝
22a 底面
41 バー
42 スペース

Claims (10)

  1. 台紙の第1面と前記台紙の第1面上に固定されたカバーの内面とで規定された空間内に、水溶液を電解液とする電池が収容される電池用ブリスターパックであって、
    前記台紙には、該台紙上に形成されたインク層の一部がレーザーマーキング法により除去されたバーコードが形成されており、
    前記バーコードのスペース直下に位置する前記台紙の表面は、前記バーコードの形成と同時に、前記レーザマーキング法により除去されて、前記スペースに連通する溝が形成されており、
    前記溝の深さは、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上である電池用ブリスターパック。
  2. 請求項1に記載の電池用ブリスターパックにおいて
    前記電池から電解液が漏れたとき、前記溝に溜まった電解液により、該溝に挟まれた前記インク層直下に位置する前記台紙が膨潤して、前記バーコードが変形する、電池用ブリスターパック。
  3. 請求項1に記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記溝の深さは、前記バーコード読み取り機の分解能の誤差の1.5倍以下である電池用ブリスターパック。
  4. 請求項1から3の何れか1つに記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記台紙は、前記溝が形成された表層と、内層とを有しており、
    前記表層は、前記内層よりも前記電解液に膨潤し易い電池用ブリスターパック。
  5. 請求項1からの何れか1つに記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記カバーは、樹脂からなり、
    前記カバーの透湿度は、1.0(g/(m2・24hr))以上である電池用ブリスターパック。
  6. 請求項1からの何れか1つに記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記バーコードは、前記台紙の第1面とは反対側に位置する第2面上に形成されている電池用ブリスターパック。
  7. 請求項に記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記台紙は、古紙からなる層を有している電池用ブリスターパック。
  8. 請求項1からの何れか1つに記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記バーコードは、前記台紙のうち前記電池が配置される領域の縁部よりも2cm以下外側に形成されている電池用ブリスターパック。
  9. 請求項1からの何れか1つに記載の電池用ブリスターパックにおいて、
    前記台紙には、吊り下げ用穴が形成されており、
    前記カバーは、前記台紙のうち前記吊り下げ用穴よりも下部であって前記バーコードよりも上部に、固定されている電池用ブリスターパック。
  10. 台紙の第1面と前記台紙の第1面上に固定されたカバーの内面とで規定された空間内に、水溶液を電解液とする電池が収容される電池用ブリスターパックの製造方法であって、
    前記台紙の表面にインク層を形成する工程(a)と、
    レーザーマーキング法により前記インク層の一部分を除去してバーコードを形成する工程(b)とを備え、
    前記工程(b)では、
    前記バーコードのスペース直下に位置する前記台紙の表面は、前記バーコードの形成と同時に、前記レーザマーキング法により除去されて、前記スペースに連通する溝が形成され、
    前記溝の深さは、バーコード読み取り機の分解能の誤差の1/7倍以上である電池用ブリスターパックの製造方法。
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