JP5106204B2 - ファン装置の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気調和機等に設けられるファン装置の取付構造に関する。
従来、ファン装置の取付構造としては例えば図16に示すように、台枠11上に吸振体12を介してファン架台13が設置され、ファン架台13上に送風機のケーシング14が設置されている。これらファン架台13とケーシング14とは外装箱15の内部に設けられている。
外装箱15には開口部16が形成され、開口部16はケーシング14の吐出口17に対向している。開口部16と吐出口17との間には振動吸収体18が設けられている。振動吸収体18は、布製の筒状のキャンバス19と、キャンバス19の両端に設けられたフランジ20,21とを有している。各フランジ20,21は複数の帯板22とねじ23とでキャンバス19に取り付けられている。
振動吸収体18の一方のフランジ20は、外装箱15側に設けられた開口部フランジ24に、複数のボルト・ナット25によって接続されている。また、振動吸収体18の他方のフランジ21は、ケーシング14側に設けられた吐出口フランジ26に、複数のボルト・ナット27によって接続されている。
これによると、送風機を作動させることにより、空気がケーシング14の吐出口17から開口部16を通って外装箱15の外部へ吐出される。この際、ケーシング14の振動は振動吸収体18によって吸収されるため、外装箱15の振動を抑制することができる。
また、別のファン装置の取付構造としては例えば図17に示すように、ケーシング14の吐出口17の外周部に吐出フランジ30が設けられ、吐出フランジ30に環状のキャンバス31(振動吸収体)の一端が接着されている。キャンバス31の他端は外装箱15の開口部16の周縁部に当接している。
尚、上記図16,17に示したようなファン装置の取付構造は、例えば下記特許文献1に開示されている。
また、他のファン装置の取付構造としては例えば図18に示すように、外装箱15の開口部16に、ダクトフランジ33がボルト36で取り付けられ、ダクトフランジ33と外装箱15との間にフォーム34(振動吸収体)が挟まれて取り付けられている。フォーム34は、円環状に形成され、ケーシング14の吐出口17の外径よりも僅かに小さい直径を有する孔部35を備えている。
これによると、ケーシング14の吐出口17が、外装箱15の開口部16に挿入され、さらに、フォーム34の孔部35に挿入されている。これにより、フォーム34の孔部35の周縁部がケーシング14の吐出口17の外周に当接してシールされる。
実開平1−71199 実開平1−134816
しかしながら上記図16に示した従来形式のものでは、振動吸収体18を取り付けるためには、フランジ20,21,24,26、帯板22、ねじ23、ボルト・ナット25,27が必要となり、部品点数が多く、取付けに手間と時間を要するといった問題がある。
また、上記図17に示した従来形式のものでは、キャンバス31の他端は外装箱15の開口部16の周縁部に当接しているだけであり、キャンバス31と外装箱15の開口部16の周縁部とは接続されていないため、振動によってシール性が低下して空気が漏出する虞れがある。
さらに、上記図18に示した従来形式のものでは、フォーム34の孔部35の周縁部はケーシング14の吐出口17の外周に当接しているだけであり、フォーム34とケーシング14の吐出口17の外周とは接続されていないため、振動によってシール性が低下して空気が漏出する虞れがある。また、フォーム34を取り付けるためには、ダクトフランジ33とボルト36とが必要となり、部品点数が多く、取付けに手間と時間を要するといった問題がある。
本発明は、ファンの振動を吸収する振動吸収体を容易に取り付けることができ、振動吸収体のシール性が向上するファン装置の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、本体フレーム内に、ファンと、ファンを回転駆動させる駆動装置とが設けられ、
本体フレームに開口部が形成され、
開口部とファンとの間に、一端が開口部側に連通するとともに他端がファン側に連通して空気の流路を形成する筒状部材が配置され、
ファンと駆動装置と筒状部材とは共通のファン架台に支持されており、
開口部の周縁部と筒状部材の一端との間に、弾性体からなる振動吸収体が設けられ、
振動吸収体は、一方の差込溝を有する一方の接続部と、他方の差込溝を有する他方の接続部と、一方および他方の接続部の径方向における厚みよりも薄く且つ一方の接続部と他方の接続部との間に一体に連設されて径方向および流路方向に弾性変形自在な振動吸収部とを有し、
開口部の周縁部が一方の差込溝に差し込まれるとともに筒状部材の一端の周縁部が他方の差込溝に差し込まれることによって、振動吸収体が接続されるものである。
これによると、ファンを回転駆動することにより、空気が本体フレームの開口部から吸引又は吐出される。この際、ファンと駆動装置と筒状部材とは共通のファン架台に支持されているため、ファンが振動すると、筒状部材はファンと同期して振動する。この筒状部材の振動は振動吸収体によって吸収されるため、筒状部材から本体フレームに伝わる振動が低減され、本体フレームの振動が抑制される。
また、本体フレームの開口部の周縁部を振動吸収体の一方の差込溝に差し込み、筒状部材の一端の周縁部を振動吸収体の他方の差込溝に差し込むだけで、振動吸収体を本体フレームと筒状部材とに接続することができるため、振動吸収体の取り付けが容易である。
本第2発明は、開口部の周縁部と筒状部材の一端の周縁部とは、略同形状で、且つ、略同じ大きさであって、
振動吸収部は一方の接続部の内周部と他方の接続部の外周部との間に一体に連設されて、振動吸収体の径方向の断面はN形状に形成されているものである。
これによると、開口部の周方向の長さと筒状部材の一端の周方向の長さとがほぼ同じ長さになる。したがって、一本の長尺状の素材を開口部と筒状部材の一端との形状に応じて曲げることにより振動吸収体を形成する場合、上記長尺状の素材を開口部の周方向の長さ又は筒状部材の一端の周方向の長さに合わせて切断するだけで、開口部と筒状部材の一端とに接続可能な振動吸収体が形成される。したがって、切断する素材の長さを変えることにより、複数種類のサイズの開口部と筒状部材とに応じて、それぞれサイズの異なる複数種類の振動吸収体を容易に取り付けることができる。
本第3発明は、本体フレーム内に、ファンと、ファンを回転駆動させる駆動装置とが設けられ、
本体フレームに開口部が形成され、
開口部とファンとの間に、一端が開口部側に連通するとともに他端がファン側に連通して空気の流路を形成する筒状部材が配置され、
ファンと駆動装置と筒状部材とは共通のファン架台に支持されており、
開口部の周縁部の形状と筒状部材の一端の周縁部の形状とは円形状で、且つ、略同じ大きさであり、
開口部の周縁部と筒状部材の一端との間に、弾性体からなる振動吸収体が設けられ、
振動吸収体は、一方の差込溝を有する一方の接続部と、他方の差込溝を有する他方の接続部と、これら両接続部間に形成された振動吸収部とを有し、
開口部の周縁部が一方の差込溝に差し込まれるとともに筒状部材の一端の周縁部が他方の差込溝に差し込まれることによって、振動吸収体が接続されるものである。
これによると、一本の長尺状の素材を開口部と筒状部材の一端との形状に応じて湾曲させて円環状に形成することにより、振動吸収体を容易に形成して開口部と筒状部材の一端とに接続することができる。また、振動吸収体には、弾性力により径方向に押し広げる力が発生するので、開口部の周縁部を振動吸収体の一方の差込溝に差し込むとともに筒状部材の一端の周縁部を振動吸収体の他方の差込溝に差し込むだけであっても、振動吸収体が不用意に外れる虞は大幅に減少する。
本第4発明は、振動吸収体の一方の差込溝および他方の差込溝は開口部の周縁部および筒状部材の一端の周縁部に対して径方向に差し込まれるものである。
これによると、駆動装置の駆動運転中においては、主に径方向の振動が発生するが、駆動装置の起動時や停止時においては、上記駆動運転中よりも大きな振動が上記径方向に直交する流路方向に発生する。これに対して、振動吸収体の一方の差込溝および他方の差込溝は開口部の周縁部および筒状部材の一端の周縁部に径方向から差し込まれているため、駆動装置の起動時や停止時の振動の方向(すなわち流路方向)と振動吸収体の差し込み方向(すなわち径方向)とが異なる方向となる。これにより、駆動装置の起動時や停止時に発生する流路方向の振動に対しても、振動吸収体が不用意に外れる虞は大幅に減少する。
本第5発明は、振動吸収部の他方の接続部側の他端部の外径が、一方の接続部側の一端部の内径より大きいものである。
これによると、振動吸収体の上部においては、一方の接続部に、常時、自重によって一方の接続部を開口部の周縁部から下方へ離脱させようとする下向きの離脱力が働いており、このような下向きの離脱力に対して、他方の接続部と振動吸収部とによって一方の接続部を上方へ引っ張る引張力が作用するため、一方の接続部が開口部の周縁部から下方へ不用意に離脱する虞は大幅に減少する。
同様に、振動吸収体の下部においては、他方の接続部に、常時、自重によって他方の接続部を筒状部材の一端の周縁部から下方へ離脱させようとする下向きの離脱力が働いており、このような下向きの離脱力に対して、一方の接続部と振動吸収部とによって他方の接続部を上方へ引っ張る引張力が作用するため、他方の接続部が筒状部材の一端の周縁部から下方へ不用意に離脱する虞は大幅に減少する。
また、他方の接続部の内周面から一方の接続部の外周面までの高さを低く抑えることができるため、一本の長尺状の素材を円環状に湾曲させて振動吸収体を形成する際、振動吸収体の変形を低減することができる。
以上のように本発明によると、振動吸収体の取り付けが容易であり、本体フレームの開口部の周縁部と筒状部材の一端の周縁部との間における振動吸収体のシール性が向上する。
以下、本発明における第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、51は空気調和機であり、その本体ケーシング52は、外部空気が流入する外気流入口53と供給空気を送出する送気口54との間に、上流側から下流側へ順次に、フィルタ室55、加湿器室56、コイル室57、送風機室58とを有している。
フィルタ室55の内部には空調用のフィルタ装置60が設けられ、加湿器室56の内部には蒸気加湿器61が設けられ、コイル室57の内部には冷却コイル62と再熱コイル63とが設けられている。
フィルタ室55と加湿器室56とコイル室57と送風機室58とはそれぞれ本体フレーム65〜68からなり、これら本体フレーム65〜68が連結されて上記本体ケーシング52が形成されている。尚、上記各室55〜58は、外気流入口53から送気口54へ空気が流れるように、連通している。
図1,図2に示すように、送風機室58の本体フレーム68の内部には、ファンホイール70(ファンの一例)と、このファンホイール70を回転駆動させる電動機71(駆動装置の一例)とが設けられている。本体フレーム68は、底部支持部材73と、上流側に位置する前壁74と、後壁75と、左右両側壁76と、天井壁77とを有しており、これにより、送風機室58が形成される。前壁74には、コイル室57を通過した空気が流入する円形の入口開口部78(開口部の一例)が形成されている。尚、上記送気口54は天井壁77に形成されており、入口開口部78から流入した空気は送気口54から送出される。
底部支持部材73上には、複数の防振装置80を介して、ファン架台81が設けられている。電動機71は、ファン架台81に設けられた支持台82に支持されている。ファンホイール70は電動機71の回転軸83に設けられている。
図3に示すように、ファンホイール70は、回転自在な円板体84と、円板体84に設けられた複数の羽根体85と、羽根体85に設けられた導入筒体86とを有している。導入筒体86は、入口開口部78の下流側に対向しており、入口開口部78側の直径が羽根体85側の直径より小さくなるように先細りの円錐状に形成されている。
図2,図4に示すように、入口開口部78とファンホイール70との間には、上流端(一端)が入口開口部78側に連通するとともに下流端(他端)がファンホイール70側に連通して空気の流路88を形成するベルマウス89(筒状部材の一例)が配置されている。
ベルマウス89は、入口開口部78側の端部の直径がファンホイール70側の端部の直径よりも大きい円錐状部90と、円錐状部90の上流端部(前端部)に設けられた円板状の端部フランジ91とを有しており、上流端(前端)と下流端(後端)とに円形の開口部が形成されている。ベルマウス89は左右一対の支持板87によってファン架台81上に支持されている。
ベルマウス89の下流端部(後端部)はファンホイール70の導入筒体86の先端部(前端部)に挿入されている。尚、導入筒体86の先端部の内周面とベルマウス89の下流端部の外周面との間には、径方向において、僅かな隙間しかない。また、入口開口部78の周縁部とベルマウス89の端部フランジ91(一端)の周縁部とは共に円形状(同形状)であり、入口開口部78の周縁部の直径D1と端部フランジ91の周縁部の外径D2とはほぼ同じ大きさである。
図2,図5に示すように、入口開口部78の周縁部とベルマウス89の上流端(一端)の周縁部との間には、ゴム(弾性体の一例)からなる円環状の振動吸収体92が設けられている。振動吸収体92は、一方の差込溝94を有する円環状の一方の接続部95と、他方の差込溝96を有する円環状の他方の接続部97と、これら両接続部95,97間に形成された短円筒状の振動吸収部98とを有している。
また、振動吸収体92の径方向Aの断面はN形状に形成されており、振動吸収部98の上流側端部(一端部)は一方の接続部95の内周部に一体に連設され、振動吸収部98の下流側端部(他端部)は他方の接続部97の外周部に一体に連設されている。また、一方の接続部95の内径と他方の接続部97の内径とは同一であり、同様に、両者95,97の外径も同一である。尚、図5に示すように、振動吸収部98の下流側端部(他端部)の外径doは上流側端部(一端部)の内径diよりも大きい。
図5〜図7に示すように、一方の差込溝94は、一方の接続部95の全周にわたり形成され、一方の接続部95の外周面に開口している。一方の差込溝94の幅W1は外径側ほど狭くなるように形成されている。また、他方の差込溝96は、他方の接続部97の全周にわたり形成され、他方の接続部97の内周面に開口している。他方の差込溝96の幅W2は内径側ほど狭くなるように形成されている。また、振動吸収部98は径方向Aおよび流路方向Bに弾性変形(伸縮)自在である。
入口開口部78の周縁部が振動吸収体92の一方の差込溝94に径方向Aから差し込まれ、ベルマウス89の端部フランジ91(筒状部材の一端)の周縁部が他方の差込溝96に径方向Aから差し込まれることによって、振動吸収体92は、入口開口部78の周縁部とベルマウス89の端部フランジ91とに接続され、入口開口部78の周縁部とベルマウス89の端部フランジ91との間隙を全周にわたり閉じている。
図7,図8に示すように、振動吸収体92は、接続部95,97と振動吸収部98とを有する一本の長尺状の素材99を所定長さに切断し、切断した素材99を入口開口部78およびベルマウス89の端部フランジ91に合わせて湾曲させて円環状に形成し、素材99の両端面99a,99bを接着剤等で接着したものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
これによると、図1に示すように、電動機71を作動してファンホイール70を回転駆動することにより、外部空気が、外気流入口53からフィルタ室55へ流入し、フィルタ室55から加湿器室56、コイル室57を通過し、さらに、入口開口部78を通って送風機室58に吸引され、送気口54から送出される。これにより、温度と湿度とが調整され且つ塵埃等が除去された空気が送気口54から送出されてビルや工場等の施設に供給される。
この際、ファンホイール70の振動は、ファン架台81に伝わり、ファン架台81から支持板87を介してベルマウス89に伝えられる。これにより、ベルマウス89はファンホイール70と同期して振動するため、ベルマウス89の下流端部が、径方向において、回転しているファンホイール70の導入筒体86の先端部に衝突することは防止される。
このようなベルマウス89の振動は振動吸収体92によって吸収されるため、ベルマウス89から本体フレーム68の前壁74に伝わる振動が低減され、本体フレーム68の振動が抑制される。尚、電動機71の起動時や停止時には、主に径方向Aに直交する流路方向B(前後方向)の振動が発生するが、この際には、振動吸収体92の振動吸収部98が流路方向Bに弾性変形(伸縮)することで、振動が吸収される。また、電動機71の運転中には、主に径方向Aの振動が発生するが、この際には、振動吸収部98が径方向Aに弾性変形することで、振動が吸収される。
また、上記ファン架台81の振動は防振装置80によって吸収されるため、ファン架台81から本体フレーム68に伝わる振動が低減され、本体フレーム68の振動が抑制される。
図5に示すように、本体フレーム68の入口開口部78の周縁部を振動吸収体92の一方の差込溝94に径方向Aから差し込み、ベルマウス89の端部フランジ91を他方の差込溝96に径方向Aから差し込むだけで、振動吸収体92を本体フレーム68とベルマウス89とに接続することができるため、振動吸収体92の取り付けが容易である。
尚、図6に示すように、一方の差込溝94の幅W1は外径ほど狭くなっているため、一方の接続部95は入口開口部78の周縁部を前後両側から強固に挟み付けることができ、同様に、他方の差込溝96の幅W2は内径ほど狭くなっているため、他方の接続部97はベルマウス89の端部フランジ91を前後両側から強固に挟み付けることができる。これにより、振動吸収体92の接続力が向上する。
また、図5に示すように、振動吸収体92の一方の差込溝94および他方の差込溝96は入口開口部78の周縁部およびベルマウス89の端部フランジ91の周縁部に径方向Aから差し込まれているため、電動機71の起動時や停止時に発生する振動の方向(すなわち流路方向B)と振動吸収体92の差し込み方向(すなわち径方向A)とが異なる方向となる。これにより、電動機71の起動時や停止時に発生する流路方向Bの振動に対しても、振動吸収体92が不用意に外れる虞は大幅に減少する。
また、入口開口部78とベルマウス89の端部フランジ91とは共に円形状であり、入口開口部78の直径D1と端部フランジ91の外径D2とはほぼ同じ大きさであるため、入口開口部78の周方向の長さ(全周長さ)と端部フランジ91の周方向の長さ(全周長さ)とはほぼ同じ長さになる。したがって、図7,図8に示すように、一本の長尺状の素材99を入口開口部78の全周長さ又はベルマウス89の端部フランジ91の全周長さに応じた所定長さに切断し、切断した素材99の一方の差込溝94に入口開口部78の周縁部を差し込むとともに他方の差込溝96にベルマウス89の端部フランジ91を差し込みながら、切断した素材99を湾曲させて入口開口部78の周縁部とベルマウス89の端部フランジ91の周縁部とに巻き付けることにより、振動吸収体92を円環状に形成して接続することができる。したがって、切断する素材99の長さを変えることにより、複数種類のサイズ(径)の入口開口部78とベルマウス89とに応じて、それぞれサイズ(径)の異なる複数種類の振動吸収体92を容易に取り付けることができる。
このようにして形成され接続された振動吸収体92には、弾性力により径方向Aに押し広げる力が発生するので、入口開口部78の周縁部を振動吸収体92の一方の差込溝94に差し込むとともにベルマウス89の端部フランジ91の周縁部を振動吸収体92の他方の差込溝96に差し込むだけであっても、振動吸収体92が不用意に外れる虞は大幅に減少する。
また、図5に示すように、振動吸収体92の上部においては、一方の接続部95に、常時、自重によって一方の接続部95を入口開口部78の周縁部から下方へ離脱させようとする下向きの離脱力F1が働いているが、このような下向きの離脱力F1に対して、振動吸収部98の下流側端部の外径doが上流側端部の内径diよりも大きいため、他方の接続部97と振動吸収部98とによって一方の接続部95を斜め上方へ引っ張る引張力F2が作用する。これにより、一方の接続部95が入口開口部78の周縁部から下方へ不用意に離脱する虞は大幅に減少する。
同様に、振動吸収体92の下部においては、他方の接続部97に、常時、自重によって他方の接続部97をベルマウス89の端部フランジ91の周縁部から下方へ離脱させようとする下向きの離脱力(図示省略)が働いているが、このような下向きの離脱力に対して、振動吸収部98の下流側端部の外径doが上流側端部の内径diよりも大きいため、一方の接続部95と振動吸収部98とによって他方の接続部97を上方へ引っ張る引張力(図示省略)が作用する。これにより、他方の接続部97がベルマウス89の端部フランジ91の周縁部から下方へ不用意に離脱する虞は大幅に減少する。
また、図6に示すように、他方の接続部97の内周面から一方の接続部95の外周面までの高さHを低く抑えることができるため、一本の長尺状の素材99を円環状に湾曲させて振動吸収体92を形成する際、振動吸収体92の変形を低減することができる。
上記第1の実施の形態では、図6に示すように、振動吸収体92の断面がN形状に形成されているが、N形状に限定されるものではなく、M形状や中空構造を有する円形状に形成されているものでもよい。
上記第1の実施の形態では、図5に示すように、入口開口部78の直径D1は端部フランジ91の外径D2よりも僅かに小さい(すなわちほぼ同一)が、入口開口部78の直径D1とベルマウス89の端部フランジ91の外径D2とが完全に同一であってもよい。
また、第2の実施の形態として、図9に示すように、入口開口部78の直径D1が端部フランジ91の外径D2よりも大きくてもよい。
また、第3の実施の形態として、図10に示すように、ベルマウス89の端部フランジ91の外周縁に、前方(上流方向)に折り曲げられた屈曲部101が形成され、屈曲部101が振動吸収体92の他方の差込溝96に差し込まれているものでもよい。
また、第4の実施の形態として、図11に示すように、入口開口部78の周縁部に、後方(下流方向)に折り曲げられた屈曲部102が形成され、屈曲部102が振動吸収体92の一方の差込溝94に差し込まれているものでもよい。
また、第5の実施の形態として、図12に示すように、屈曲部102が振動吸収体92の一方の差込溝94に差し込まれ、屈曲部101が振動吸収体92の他方の差込溝96に差し込まれているものでもよい。
また、第6の実施の形態として、図13に示すように、ベルマウス89の端部フランジ91の外周縁に、後方(下流方向)に折り曲げられた屈曲部103が形成され、屈曲部103が振動吸収体92の他方の差込溝96に差し込まれているものでもよい。
また、第7の実施の形態として、図14に示すように、入口開口部78の周縁部に、前方(上流方向)に折り曲げられた屈曲部104が形成され、屈曲部104が振動吸収体92の一方の差込溝94に差し込まれているものでもよい。
また、第8の実施の形態として、図15に示すように、屈曲部104が振動吸収体92の一方の差込溝94に差し込まれ、屈曲部103が振動吸収体92の他方の差込溝96に差し込まれているものでもよい。
上記各実施の形態では、振動吸収体92の材質として、弾性体の一例であるゴムを用いているが、弾性と硬度のあるスポンジ等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、ファンの一例として、ファンホイール70が露出したタイプのファンを設けているが、ファンホイールがファンケーシング内に収納されているシロッコファンを設けてもよい。
上記各実施の形態では、本体フレーム68の開口部の一例として、空気を吸い込むための入口開口部78を挙げたが、空気を吐出するための出口開口部であってもよい。
上記各実施の形態では、筒状部材の一例として、入口側と出口側との径が異なるベルマウス89を挙げたが、入口側と出口側との径が同じ円筒部材であってもよい。
上記各実施の形態では、入口開口部78の周縁部の形状とベルマウス89の端部フランジ91の周縁部の形状とを円形状にしているが、円形状以外の形状、例えば多角形状や長円形状等であってもよい。
上記各実施の形態では、空気調和機51に備えられたファン装置の取付構造を示したが、空気調和機51に限定されるものではなく、空気調和機51以外のものに備えられるファン装置であってもよい。
本発明の第1の実施の形態におけるファン装置を備えた空気調和機の側面図である。 同、ファン装置の取付構造を示す一部切欠き側面図である。 同、ファン装置のファンホイールの図である。 同、ファン装置のベルマウスの一部切欠き側面図である。 同、ファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 同、ファン装置の振動吸収体の拡大断面図である。 同、ファン装置の振動吸収体の正面図である。 同、ファン装置の振動吸収体の素材の状態の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第5の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第6の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第7の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 本発明の第8の実施の形態におけるファン装置に取り付けられた振動吸収体の断面図である。 従来のファン装置の取付構造を示す断面図である。 従来のファン装置の取付構造を示す断面図である。 従来のファン装置の取付構造を示す断面図である。
符号の説明
68 本体フレーム
70 ファンホイール(ファン)
71 電動機(駆動装置)
78 入口開口部(開口部)
81 ファン架台
88 流路
89 ベルマウス(筒状部材)
92 振動吸収体
94 一方の差込溝
95 一方の接続部
96 他方の差込溝
97 他方の接続部
98 振動吸収部
A 径方向
do 振動吸収部の下流側端部の外径(他方の接続部側の他端部の外径)
di 振動吸収部の上流側端部の内径(一方の接続部側の一端部の内径)

Claims (5)

  1. 本体フレーム内に、ファンと、ファンを回転駆動させる駆動装置とが設けられ、
    本体フレームに開口部が形成され、
    開口部とファンとの間に、一端が開口部側に連通するとともに他端がファン側に連通して空気の流路を形成する筒状部材が配置され、
    ファンと駆動装置と筒状部材とは共通のファン架台に支持されており、
    開口部の周縁部と筒状部材の一端との間に、弾性体からなる振動吸収体が設けられ、
    振動吸収体は、一方の差込溝を有する一方の接続部と、他方の差込溝を有する他方の接続部と、一方および他方の接続部の径方向における厚みよりも薄く且つ一方の接続部と他方の接続部との間に一体に連設されて径方向および流路方向に弾性変形自在な振動吸収部とを有し、
    開口部の周縁部が一方の差込溝に差し込まれるとともに筒状部材の一端の周縁部が他方の差込溝に差し込まれることによって、振動吸収体が接続される
    ことを特徴とするファン装置の取付構造。
  2. 開口部の周縁部と筒状部材の一端の周縁部とは、略同形状で、且つ、略同じ大きさであって、
    振動吸収部は一方の接続部の内周部と他方の接続部の外周部との間に一体に連設されて、振動吸収体の径方向の断面はN形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のファン装置の取付構造。
  3. 本体フレーム内に、ファンと、ファンを回転駆動させる駆動装置とが設けられ、
    本体フレームに開口部が形成され、
    開口部とファンとの間に、一端が開口部側に連通するとともに他端がファン側に連通して空気の流路を形成する筒状部材が配置され、
    ファンと駆動装置と筒状部材とは共通のファン架台に支持されており、
    開口部の周縁部の形状と筒状部材の一端の周縁部の形状とは円形状で、且つ、略同じ大きさであり、
    開口部の周縁部と筒状部材の一端との間に、弾性体からなる振動吸収体が設けられ、
    振動吸収体は、一方の差込溝を有する一方の接続部と、他方の差込溝を有する他方の接続部と、これら両接続部間に形成された振動吸収部とを有し、
    開口部の周縁部が一方の差込溝に差し込まれるとともに筒状部材の一端の周縁部が他方の差込溝に差し込まれることによって、振動吸収体が接続される
    ことを特徴とするファン装置の取付構造。
  4. 振動吸収体の一方の差込溝および他方の差込溝は開口部の周縁部および筒状部材の一端の周縁部に対して径方向に差し込まれることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のファン装置の取付構造。
  5. 振動吸収部の他方の接続部側の他端部の外径が、一方の接続部側の一端部の内径より大きいことを特徴とする請求項4に記載のファン装置の取付構造。
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