JP5103793B2 - 障害物検出装置および位置特定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の障害物検出装置に関し、特に、反射波のばらつきによる影響を低減することにより、障害物の位置を精度良く検出できる障害物検出装置と該障害物検出装置に用いて好適な位置特定方法に関する。
従来から、車両用の障害物検出装置が種々考案されている。これらの障害物検出装置のなかには、複数の障害物で反射された反射波をそれぞれ受信する場合にも、各障害物の位置をそれぞれ検出できるものがある。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−372577号公報
特許文献1に開示された障害物検出装置は、障害物の反射率に応じて受信波の振幅が異なることや、障害物の移動速度に応じてドップラーシフトが発生し受信波の周波数が変動すること等に着目し、同じ障害物で反射された反射波の組合せを求めている。
特許文献1に開示された障害物検出装置は、上述したように受信波の振幅や受信波の周波数変動を利用して、同じ障害物で反射された反射波の組合せを求めることを特徴としているが、以下のような課題がある。
この従来の障害物検出装置では、送信波として電波レーダを用いており、その反射波の受信波形の振幅や周波数等を得ている。
しかしながら、電波レーダには、指向性等の問題があるため、角度によって受信部(センサ)の受信感度に違いが生じてしまう。また、その外にも、外乱ノイズの影響や障害物が人体のような複数の反射面を有する場合には、同じ障害物からの反射波であっても、受信波形にばらつきが生じてしまう。
このような受信波形のばらつきは、反射波の受信時刻(立ち上がりタイミング)のばらつきの原因となるため、その後の三角測量による座標計算にも悪影響を与えることになる。また、受信波形のばらつきにより振幅等が異なると、同じ障害物からの反射波であっても、別の障害物からの反射波と誤認してしまい、最終的に各障害物の位置の精度が低下してしまうことになる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、反射波のばらつきによる影響を低減することにより、障害物の位置を精度良く検出可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る障害物検出装置は、
バースト波の超音波を測定タイミング毎に送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された超音波の反射波を異なる受信位置にてそれぞれ受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した各反射波を検波することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取る包絡線波取得手段と、
前記包絡線波取得手段が取包絡線波から、各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する推測手段と、
前記推測手段が推測した各立ち上がり時刻のうちから、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻と所定の関係を満たす立ち上がり時刻を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された立ち上がり時刻を、複数の測定回数分保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された立ち上がり時刻を平均化する平均化手段と、
前記平均化手段により平均化された立ち上がり時刻に基づいて、障害物の位置を特定する位置特定手段と、
を備える、ことを特徴とする。
例えば、前記抽出手段は、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻を基準として、差分が所定値以内のものを、前記推測手段が推測した各立ち上がり時刻から抽出する。
例えば、前記抽出手段は、前記所定の関係を満たす包絡線波の立ち上がり時刻のうち、当該包絡線波の頂点の電圧値が高いものから所定数まで抽出する。
例えば、前記包絡線波取得手段は、前記受信手段が受信した各反射波をそれぞれ整流し、当該整流した各反射波形をそれぞれ積分することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取得し、
前記推測手段は、前記包絡線波取得手段が取得した各包絡線波について、頂点の電圧値及び当該頂点前の所定範囲の電圧値から近似直線をそれぞれ求め、当該各近似直線から各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する。
また、この発明の第2の観点に係る位置特定方法は、
バースト波の超音波を送信部から計測タイミング毎に送信し、当該超音波の反射波を異なる受信位置にてそれぞれ受信する障害物検出装置における位置特定方法であって、
各受信位置にて受信した各反射波を検波することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取る包絡線波取得ステップと、
前記包絡線波取得ステップにて取た各包絡線波から、各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する推測ステップと、
前記推測ステップにて判別した各立ち上がり時刻のうちから、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻と所定の関係を満たす立ち上がり時刻を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにて抽出された立ち上がり時刻を、テーブルに格納し、複数の測定回数分の立ち上がり時刻を保持させる格納ステップと、
前記テーブルに格納された立ち上がり時刻を平均化する平均化ステップと、
前記平均化ステップにて平均化された立ち上がり時刻に基づいて、障害物の位置を特定する位置特定ステップと、
を備える、ことを特徴とする。
例えば、前記包絡線波取得ステップは、前記受ステップにて受信した各反射波をそれぞれ整流し、当該整流した各反射波形をそれぞれ積分することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取得し、
前記推測ステップは、前記包絡線波取得ステップにて取得した各包絡線波について、頂点の電圧値及び当該頂点前の所定範囲の電圧値から近似直線をそれぞれ求め、当該各近似直線から各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する。
この発明の障害物検出装置によれば、反射波のばらつきによる影響を低減することにより、各障害物の位置を精度良く検出することができる。
また、この発明の位置特定方法によれば、反射波のばらつきによる影響を低減することにより、各障害物の位置を精度良く検出することができる。
以下、本発明の実施形態に係る障害物検出装置100について説明する。
本実施形態に係る障害物検出装置100が適用される車両10は、図1(a),(b)に示すように、跳ね上げ式のPBD(Power Back Door)11を備えた、いわゆるハッチバック車であり、センユニット110、センサECU(Electronic Control Unit)130、及び、PBD用ECU140等が適宜設置されている。
障害物検出装置100は、図2に示すように、送信部111と、昇圧コイル112と、40kHz発信器113と、バースト発信器114と、タイミング回路115と、受信部121a〜121cと、アンプ122a〜122cと、BPF(Band-Pass Filter)123a〜123cと、検波部124a〜124cと、S/H(Sample and Hold)125a〜125cと、S/Hトリガー制御部126と、AD(Analog to Digital)入力部127a〜127cと、センサECU130と、PBD用ECU140と、モータ150と、操作SW(スイッチ)160とを備える。
送信部111は、カバーを備えた圧電素子等からなり、昇圧コイル112から供給される駆動電圧に応じて発振し、共振器として機能するカバーを介して超音波(発信波)を発信する。
昇圧コイル112は、40kHz発信器113から供給されるパルス電圧を昇圧して、送信部111に駆動電圧を供給する。
40kHz発信器113は、バースト発信器114から供給されるバースト波を、40kHzのパルス波に変換して、昇圧コイル112に供給する。
バースト発信器114は、タイミング回路115に制御され、バースト波を40kHz発信器113に供給する。
タイミング回路115は、センサECU130に制御され、一定タイミング(例えば、0.1秒)毎に、バースト発信器114からバースト波を供給させる。
受信部121(121a〜121c)は、共振器として機能するカバーを備えた圧電素子等からなり、送信部111が送信した超音波の反射波(障害物に反射した反射波)を受信する。そして、反射波の受信により加わった圧力に対応する起電力(信号)を生じさせ、この信号をアンプ122に出力する。
なお、受信部121及び、送信部111等によりセンサユニット110を構成し、上述した図1(b)等に示すように、PBD11における例えば、ライセンスランプの横に設置される。
より詳細には、図3に示すように、受信部121aと受信部121b、及び、送信部111と受信部121cが、鉛直方向(Y軸方向)にそれぞれ並んで配置され、また、受信部121aと送信部111、及び、受信部121bと受信部121cが、水平方向(X軸方向)にそれぞれ並んで配置されている。つまり、受信部121と送信部111は、正方形状に配列されている。
なお、受信部121と送信部111とを別構成とした場合について説明しているが、何れか1つの受信部121が送信部111を兼ねるようにしてもよい。
図2に戻って、アンプ122(122a〜122c)は、受信部121から出力された信号を増幅し、BPF123に供給する。
BPF123(123a〜123c)は、アンプ122から供給された信号のうち、所定周波数範囲の信号だけを通過させて、検波部124に供給する。
検波部124(124a〜124c)は、全波整流回路等からなり、BPF123を通過した信号を全波整流し、S/H125に供給する。
S/H125(125a〜125c)は、S/Hトリガー制御部126に制御され、検波部124により全波整流された信号をサンプリングし、AD入力部127がAD変換を行えるように、一時的に保持する。
S/Hトリガー制御部126は、センサECUに制御され、S/H125が行うサンプル/ホールドに必要なトリガー信号を発生させる。
AD入力部127(127a〜127c)は、積分方式のAD変換器等からなり、アナログの信号電圧をデジタルの電圧カウンタ値に変換し、センサECU130に供給する。
この電圧カウンタ値は、受信部121にて受信した信号が、アンプ122により増幅され、検波部124により全波整流され、AD入力部127により積分されることにより、反射波の包絡線(包絡線波)の値となる。
センサECU130は、タイミング回路115を制御して、一定の測定タイミング(例えば、0.1秒)毎に、送信部111から超音波を発信させる。
また、センサECU130は、内部に備えたタイマ回路等により、超音波の発信時からのタイム計測を開始する。そして、反射波として有効となる、タイマカウンタ値が所定範囲内で、かつ、閾値(例えば、電圧カウンタ値6000)以上の包絡線波の電圧カウンタ値をAD入力部127から順次取得し、包絡線波の頂点を特定すると共に、包絡線波の立ち上がり時刻を推測する。
例えば、図4に示すように、今回の測定タイミングで、受信部121にて5つの反射波を受信し、AD入力部127から包絡線波W1〜W5が得られた場合を一例として説明すると、まず、センサECU130は、各包絡線波の頂点P1〜P5を特定し、各頂点前の所定範囲の電圧カウンタ値を用いて、最小二乗法等により近似直線L1〜L5を求める。そして、各近似直線が電圧カウント値0と交差するタイマカウント値(ゼロクロス時刻)を求める。すなわち、各包絡線波の立ち上がり推測値T1〜T5を特定する。
なお、センサECU130は、このような頂点の特定及び、立ち上がり推測値の特定を、各受信箇所(受信部121a〜121cにて受信した反射波)についてそれぞれ行う。
そして、センサECU130は、頂点のタイマカウンタ値、頂点の電圧カウンタ値、及び、立ち上がり推測値(タイマカウンタ値)を、候補テーブルに格納する。
例えば、センサECU130は、内部のメモリに、図5に示すような候補テーブル200の領域を確保し、対応する受信箇所(受信部121a〜121c)について算出した各データ(各包絡線波についての頂点のタイマカウンタ値、頂点の電圧カウンタ値、立ち上がり時刻を推測値)をそれぞれセットする。
更に、センサECU130は、このような候補テーブル200における各候補の立ち上がり推測値から所定の条件を満たす立ち上がり推測値だけを、平均テーブルにセットする。
例えば、センサECU130は、内部のメモリに、図6に示すような平均テーブル300の領域を確保する。この平均テーブル300は、各候補に対応したものとなっている。そして、今回の測定タイミングにて得られた立ち上がり推測値を、前回の測定タイミングの立ち上がり推測値と比較し、所定の上限下限の範囲内(一例として、受信部121同士の間隔Dを音が伝達する時間に相当する+200〜−200の範囲内)となる立ち上がり推測値だけを平均テーブル300に追加してセットする。
具体的に、平均テーブル300が図6に示すような状態で、今回の測定タイミングにて、候補テーブル200に図7(a)に示すような値が得られた場合を一例として説明すると、センサECU130は、図6の測定タイミング1の立ち上がり推測値(つまり、前回の測定タイミングの立ち上がり推測値)を基準として、差分が200以内の立ち上がり推測値を、図7(a)の候補テーブル200からそれぞれ抽出する。そして、図7(b)に示すように、平均テーブル300の測定タイミング2に、抽出した立ち上がり推測値をセットする。
なお、今回の測定タイミングにて、前回の測定タイミングの何れの候補にも近くない候補(差分が200より大の立ち上がり推測値)がある場合、新たな候補として追加される。
センサECU130は、このような立ち上がり推測値の抽出及び平均テーブル300へのセットを、各候補についてそれぞれ行う。
また、このような平均テーブル300は、容量等の制限から有限となるため、頂点の電圧カウント値の高いものから優先して、所定数までの立ち上がりを推測値平均テーブル300へセットするようにしてもよい。
そして、センサECU130は、このようにして測定タイミング毎に更新(追加)される平均テーブル300を使用して、図7(c)に示すように、立ち上がり推測値の平均を求める。つまり、反射波(包絡線波)の波形のばらつきを低減するために、平均化した立ち上がり推測値を求める。
その後、センサECU130は、候補のなかから適切な組合せを適宜選定すると、図7(c)に示すような平均化した立ち上がり推測値を反射波の受信時刻として、三角測量の要領で障害物の三次元位置を算出する。
すなわち、図8に示すように、受信部121a及び受信部121bでの受信時刻によって、障害物BのY軸方向の位置y(座標値)とZ軸方向の位置(距離z)を求めることができる。
具体的に説明すると、次式が成立する。
L1=C・T1/2
L2=C・T2−L1
L1:受信部121bと障害物Bとの距離
L2:受信部121aと物体Bとの距離
C:超音波の速度
T1:受信部121aで受信した反射波(包絡線波)の立ち上がり推測値
T2:受信部121bで受信した反射波(包絡線波)の立ち上がり推測値
ここで、Dを受信部121aと受信部121bとの距離とすると、yとzは次式で表される。
y =D/2−(D +L2 −L1 )/(2・D)
z =√{L2 −((D +L2 −L1 )/(2・D)
同様に、受信部121b及び受信部121cでの受信時刻によって、障害物BのX軸方向の位置x(座標値)とZ軸方向の位置(距離z)を求めることができる。
このようにして、平均化した立ち上がり推測値を使用して、障害物の三次元位置をそれぞれ求めると、センサECU130は、障害物位置テーブルに格納する。
例えば、センサECU130は、内部のメモリに、図9に示すよう障害物位置テーブル400の領域を確保し、各障害物の三次元位置(x位置、y位置、z位置)をセットする。
このようにして得られた障害物の位置は、反射波のばらつきを低減するために平均化された立ち上がり推測値に基づいて求めたものであるため、精度の良いものとなる。
そして、求めた障害物の位置(複数の場合は何れかの障害物の位置)がPBD11の近傍(例えば、開閉範囲内)である場合に、センサECU130は、障害物検知信号をPBD用ECU140に供給する。
PBD用ECU140は、操作SW160からの指示信号に応答し、モータ150を駆動させ、上述のPBD11を開閉させる。
なお、PBD用ECU140は、開閉させるPBD11のドア角度信号をセンサECU130に供給する。また、センサECU130から障害物検知信号が供給されると、モータ150を停止させる。
モータ150は、PBD用ECU140に制御されて駆動し、PBD11を開閉させる。
操作SW160は、ユーザに操作され、指示信号をPBD用ECU140に供給する。
次に、上記構成の障害物検出装置100の動作について説明する。
障害物検出装置100は、例えば、車両10の後進時(リバース時)やPBD11の開閉時に、図10のフローチャートに示す障害物検出処理を開始する。なお、この障害物検出処理は、車両10の後進やPBD11の開閉が終了するまで、測定タイミング毎に、繰り返し実行されるものとする。
まず、センサECU130は、タイミング回路115を制御して、送信部111から超音波を発信させる(ステップS11)。そして、これと同時に、センサECU130は、タイム計測を開始する(ステップS12)。つまり、超音波の発信時からのタイムカウンタ値のカウントを始める。
センサECU130は、タイマカウンタ値が所定値以上になるまで、後続処理の実行を待機する(ステップS13)。つまり、有効な反射波が受信可能となるまで待機する。
タイマカウンタ値が所定値以上になると、センサECU130は、閾値(例えば、電圧カウンタ値6000)を超えた波形の頂点を特定し、立ち上がり推測値を求めて、候補テーブル200に格納する(ステップS14)。
つまり、センサECU130は、包絡線波の頂点を特定すると、その頂点近傍の立ち上がり部分を近似する近似直線を求め、その近似直線が電圧カウンタ値0と交差するゼロクロス時刻を求めることにより、包絡線波の立ち上がり時刻を推測する。
そして、センサECU130は、頂点のタイマカウンタ値、頂点の電圧カウンタ値、及び、立ち上がり推測値(タイマカウンタ値)を、上述した候補テーブル200に格納する。
センサECU130は、候補テーブル200に格納した立ち上がり推測値を、前回の測定タイミングにて得られた立ち上がり推測値と比較し、差分が所定範囲内の立ち上がり推測値だけを平均テーブル300に追加してセットする(ステップS15)。
つまり、前回の測定タイミングで平均テーブル300に格納した立ち上がり推測値を基準として、差分が例えば200以内の立ち上がり推測値を、今回の測定タイミングでセットした候補テーブル200からそれぞれ抽出する。そして、抽出した立ち上がり推測値を平均テーブル300に追加してセットする。
センサECU130は、平均テーブル300に格納された立ち上がり推測値の平均を求める(ステップS16)。
すなわち、反射波(包絡線波)のばらつきを低減するために、平均化した立ち上がり推測値を求める。
センサECU130は、候補から適切な組合せを選択し、平均化した立ち上がり推測値を用いて障害物の三次元位置を算出する(ステップS17)。
つまり、候補のなかから適切な組合せを適宜選択すると、平均化した立ち上がり推測値を反射波の受信時刻として、三角測量の要領で障害物の三次元位置を算出する。
なお、特定した障害物の位置がPBD11の近傍である場合に、センサECU130は、障害物検知信号をPBD用ECU140に供給するなどして、障害物への接触等を防止する。
このような障害物検出処理において、測定タイミング毎に、候補となる反射波(包絡線波)の立ち上がり推測値が、平均テーブル300に追加されることになる。そして、これらの立ち上がり推測値が平均化されるため、反射波(包絡線波)の波形のばらつきが低減される。そのため、突発的な外乱ノイズやバンパー、ライセンスプレートなどによる多重反射が生じた場合でも、その影響を低減できる。
そして、最終的な障害物の位置は、波形のばらつきが低減された立ち上がり推測値に基づいて求めたものであるため、精度の良いものとなる。
この発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記の説明では、超音波を用いる場合について説明したが、超音波以外に、レーザ光や電磁波を用いる場合でも適宜適用可能である。
上記の説明では、PBD11の近傍を監視する場合に、この発明を適用したが、センサユニットをドアミラーなどに配置し、各ドアの近傍の障害物を監視するために使用することも可能である。
上記の説明では、受信された反射波を整流したのち、整流された信号を積分することにより包絡線波を得る場合について説明したが、これに代えて、受信された反射波をサンプリングして積分したのちに整流することで包絡線波を得るようにすることも可能である。
上述したシステム構成やフローチャートは一例であり、任意に変更可能である。
(a)と(b)は、本発明の実施形態に係る車両の概略図である。 本発明の実施の形態に係る障害物検出装置の構成図である。 センサユニットの平面図である。 各波形の近似直線により得られる立ち上がり推測値を説明するための図である。 候補テーブルの一例を示す図である。 平均テーブルの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、立ち上がり推測値を平均するまでの様子を説明するための図である。 障害物の位置を求める手法を説明するための図である。 障害物位置テーブルの一例を示す図である。 障害物検出処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 車両
11 PBD
111 送信部(送信手段)
121a〜121c 受信部(受信手段)
124a〜124c 検波部(検波手段、包絡線波取得手段)
127a〜127c AD入力部(サンプリング手段、包絡線波取得手段)
130 センサECU(推測手段、抽出手段、保持手段、平均化手段、位置特定手段)

Claims (6)

  1. バースト波の超音波を測定タイミング毎に送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信された超音波の反射波を異なる受信位置にてそれぞれ受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した各反射波を検波することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取る包絡線波取得手段と、
    前記包絡線波取得手段が取包絡線波から、各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する推測手段と、
    前記推測手段が推測した各立ち上がり時刻のうちから、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻と所定の関係を満たす立ち上がり時刻を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された立ち上がり時刻を、複数の測定回数分保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された立ち上がり時刻を平均化する平均化手段と、
    前記平均化手段により平均化された立ち上がり時刻に基づいて、障害物の位置を特定する位置特定手段と、
    を備える、ことを特徴とする障害物検出装置。
  2. 前記抽出手段は、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻を基準として、差分が所定値以内のものを、前記推測手段が推測した各立ち上がり時刻から抽出する、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出装置。
  3. 前記抽出手段は、前記所定の関係を満たす包絡線波の立ち上がり時刻のうち、当該包絡線波の頂点の電圧値が高いものから所定数まで抽出する、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出装置。
  4. 前記包絡線波取得手段は、前記受信手段が受信した各反射波をそれぞれ整流し、当該整流した各反射波形をそれぞれ積分することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取得し、
    前記推測手段は、前記包絡線波取得手段が取得した各包絡線波について、頂点の電圧値及び当該頂点前の所定範囲の電圧値から近似直線をそれぞれ求め、当該各近似直線から各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の障害物検出装置。
  5. バースト波の超音波を送信部から計測タイミング毎に送信し、当該超音波の反射波を異なる受信位置にてそれぞれ受信する障害物検出装置における位置特定方法であって、
    各受信位置にて受信した各反射波を検波することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取る包絡線波取得ステップと、
    前記包絡線波取得ステップにて取た各包絡線波から、各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測する推測ステップと、
    前記推測ステップにて判別した各立ち上がり時刻のうちから、前回の測定タイミングで推測された立ち上がり時刻と所定の関係を満たす立ち上がり時刻を抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された立ち上がり時刻を、テーブルに格納し、複数の測定回数分の立ち上がり時刻を保持させる格納ステップと、
    前記テーブルに格納された立ち上がり時刻を平均化する平均化ステップと、
    前記平均化ステップにて平均化された立ち上がり時刻に基づいて、障害物の位置を特定する位置特定ステップと、
    を備える、ことを特徴とする位置特定方法。
  6. 前記包絡線波取得ステップは、前記受ステップにて受信した各反射波をそれぞれ整流し、当該整流した各反射波形をそれぞれ積分することにより、各反射波包絡線波をそれぞれ取得し、
    前記推測ステップは、前記包絡線波取得ステップにて取得した各包絡線波について、頂点の電圧値及び当該頂点前の所定範囲の電圧値から近似直線をそれぞれ求め、当該各近似直線から各包絡線波の立ち上がり時刻をそれぞれ推測するものであることを特徴とする請求項5に記載の位置特定方法。
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