JP5095194B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、電動歯ブラシに関する。
従来から、刷毛が植設された植毛部が揺動運動したり往復運動したりする電動歯ブラシが種々提供されている。
従来の電動歯ブラシとしては、例えば、使用者が把持する把持部(本体)の中にモータが内蔵され、このモータによりヘッド全体を可動させるものがある。なお、ここでいう「ヘッド」とは、植毛部、及び把持部と植毛部との間に架設された首部からなる部位である(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の電動歯ブラシとしては、植毛部のうちの刷毛部分だけが可動するものがある。具体的に説明すると、首部の先端に断面凹状の外殻部が設けられ、この外殻部の中に刷毛が植設された植毛基台が嵌め込まれた構成のものがある。この電動歯ブラシでは、外殻部は首部の先端に固定されており、植毛基台が可動する(例えば、特許文献2参照。)。
また、従来の電動歯ブラシとしては、一部分の刷毛だけが可動するものがある。具体的に説明すると、首部の先端に固定された固定植毛部の真中に、回転運動する可動植毛部が配設された構成のものがある。この電動歯ブラシでは、固定植毛部に植設された外側の刷毛は可動せず、可動植毛部に植設された内側の刷毛が可動する(例えば、特許文献3参照。)。
さらに、従来の電動歯ブラシとしては、植毛部の刷毛部分が複数に分離されており、複数の刷毛部分がそれぞれ可動(揺動、往復、回転等)するものがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開昭52−4358号公報 特開平5−146314号公報 特開2000−210307号公報 特表2006−513827号公報
しかしながら、ヘッド全体が可動する上記した従来の電動歯ブラシでは、首部や植毛部が歯茎や頬等に触れることで、ヘッドの振動が伝わり不快に感じるという問題がある。
また、刷毛部分だけが可動する上記した従来の電動歯ブラシでは、ラックとピニオン等の駆動機構の一部が植毛部に設けられているため、植毛部の厚さ寸法が大きくて口腔内操作性に劣るという問題がある。また、外殻部と植毛基台との間に詰まった屑等が除去し難く不衛生になり易いという問題がある。
また、一部分の刷毛だけが可動する上記した従来の電動歯ブラシでは、ギヤ等の駆動機構の一部が植毛部に設けられているため、植毛部の厚さ寸法が大きくて口腔内操作性に劣るという問題がある。
また、植毛部の刷毛部分が複数に分離されてそれぞれ可動する上記した従来の電動歯ブラシでは、カラー等の駆動機構の一部が植毛部に設けられているため、植毛部の厚さ寸法が大きくて口腔内操作性に劣るという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、振動による不快感を解消するとともに口腔内操作性を良好にし、さらに植毛部を衛生に保つことができる電動歯ブラシを提供することを目的としている。
本発明に係る電動歯ブラシは、駆動機構が内蔵された把持部と、刷毛が植設された植毛部と、前記把持部と前記植毛部との間に架設されて内部に前記駆動機構の駆動軸が挿通された首部と、を備える電動歯ブラシであって、前記植毛部が、前記首部に固定されているとともに貫通した空隙を有する環状の固定部と、前記空隙内に配設されているとともに前記駆動軸を介して前記駆動機構から動力が伝達されて可動する可動部と、を備えた構成からなることを特徴としている。
このような特徴により、駆動機構が稼動すると、植毛部の内周部分にある可動部に駆動軸を介して動力が伝達され、当該可動部が可動する。一方、植毛部の外周部分にある固定部は固定されて動かない。
上記した本発明に係る電動歯ブラシは、前記可動部が、歯ブラシ長軸を中心に揺動運動、および/又は歯ブラシ長軸方向に往復運動する構成にすることが好ましい。
なお、ここでいう「歯ブラシ長軸」とは、電動歯ブラシの長手方向に延在する植毛部の軸線をいう。
また、本発明に係る電動歯ブラシは、前記空隙の平面積が0.20〜1.50cmの範囲内であることが好ましい。
また、本発明に係る電動歯ブラシは、前記可動部の平面積が前記空隙の平面積の95%よりも小さいことが好ましい。
また、本発明に係る電動歯ブラシは、前記植毛部のうちの少なくとも一部に、毛先がテーパー状になった刷毛が植設されていることが好ましい。
本発明に係る電動歯ブラシによれば、駆動機構が把持部に内蔵されており、しかも、植毛部が、固定部の貫通した空隙内に可動部が配設された構成となっているので、植毛部の厚さ寸法は小さくなり、コンパクトな植毛部となる。これにより、口腔内操作性を良好にすることができる。
また、環状の固定部の内側に可動部が島状に配設されているので、可動部の可動による振動が歯茎や頬等に伝わり難くなる。これにより、振動による不快感を解消することができる。
さらに、固定部の貫通した空隙内に可動部が配置されているので、可動部と固定部との隙間が貫通しており、当該隙間に詰まった屑等が容易に洗い流される。これにより、植毛部を衛生に保つことができる。
以下、本発明に係る電動歯ブラシの第1〜第3の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1(a)、図1(b)は第1の実施の形態における電動歯ブラシ1の外観を表した図である。
図1(a)、図1(b)に示すように、電動歯ブラシ1は、使用者が把持する把持部2と、刷毛5が植設された植毛部3と、把持部2と植毛部3との間に架設された首部4とから構成されている。
把持部2の形状は、適宜変更可能であるが、使用者が把持し易いように概ね一方に長い棒形状に形成されている。なお、必要に応じて把持部2の一部に凹凸をつけたり把持部2全体が反った形状にしたりしてもよい。把持部2の内部は中空になっており、把持部2内には後述する可動部11を可動させるための駆動機構6が内蔵されている。
首部4は、把持部2の一方の端部に突設されている。首部4は、概ね把持部2の軸線延長線方向に延在していてもよく、或いは、前記軸線延長線方向に対して屈曲していてもよい。この首部4の形状は、適宜変更可能であるが、通常、基端側(把持部2側)が太く先端側(植毛部3側)が細くなっている。また、首部4は、把持部2に対して脱着自在に取り付けられていてもよく、或いは把持部2に対して一体化されていてもよい。首部4の内部は中空になっており、首部4内には駆動機構6の駆動軸25が挿通されている。
植毛部3は、首部4の先端に設けられている。なお、本実施の形態では、植毛部3が、首部4に対して真直ぐに延在させて設けられているが、首部4に対して屈曲した状態で設けられていてもよい。また、本実施の形態では、植毛部3全体の平面形状が、歯ブラシ長軸Oの方向に長い形状になっているが、真円形状であってもよい。
図2(a)、図2(b)は、図1に示すA−A間の断面図である。なお、本実施の形態では、刷毛5が植毛されている面(以下、表面と記す。)側からみた面を平面とする。
図1(a)、図1(b)、図2(a)、図2(b)に示すように、植毛部3は、植毛部3の表面からその反対の裏面まで貫通した孔(空隙10a)を有する環状の固定部10と、空隙10a内に配設されている可動部11とから構成されている。
固定部10は、首部4の先端に固定されている。固定部10の空隙10aの平面形状は、歯ブラシ長軸O方向に長い形状になっている。また、空隙10aの平面の面積(以下、平面積と記す。)は、0.2〜0.15cmの範囲内になっていることが好ましい。一方、可動部11は、固定部10と分離した状態で島状に配設されている。可動部11の平面形状は、上記した空隙10aの平面形状と略同形状であって空隙10aよりも若干平面積が小さい形状となっている。なお、可動部11の平面積は、空隙10aの平面積の95%よりも小さくすることが好ましい。また、可動部11は、首部4内の駆動軸25の先端(植毛部3側の端部)に連結固定されており、駆動機構6により駆動軸25が揺動運動することで歯ブラシ長軸Oを中心に揺動運動する。可動部11と駆動軸25とは、ネジ止めや溶着、アンダーカット等の周知の技術による方法で接続可能である。揺動運動の振動数は20〜50kHzの範囲内であることが好ましい。また、駆動機構6による揺動運動の揺動角度は1〜20度の範囲内であることが好ましい。
ここで、可動部11を揺動運動させる駆動機構6の構成について説明する。
図3は、駆動機構6を表す把持部2の破断図であり、図4は、駆動機構6の動作を表す図3のB−B間の断面図である。
図3、図4(a)〜図4(d)に示すように、駆動機構6は、モータ20と、モータ20の回転軸20aに軸支された駆動平歯車21と、この駆動平歯車21に噛合された従動平歯車22と、この従動平歯車22に突設された偏心軸23と、駆動軸25の軸線に平行する方向に貫通した溝(長穴24a)を有する揺動部材24と、揺動部材24に固定された駆動軸25とから構成されている。
モータ20は、把持部2の外殻部2aに固定されており、その回転軸20aが駆動軸25と同方向に延在するように配設されている。従動平歯車22は、モータ20の回転軸20aと平行する回転軸22aを有しており、この回転軸22aを介して把持部2の外殻部2aに回転自在に取り付けられている。偏心軸23は、従動平歯車22の回転軸22aと同方向に延在しており、従動平歯車22の回転軸22aから偏心した位置に配設されている。揺動部材24の長穴24aは駆動軸25の径方向に延在されており、この長穴24aの中に偏心軸23がスライド自在に挿嵌されている。駆動軸25は、金属、プラスチック、エンジニアプラスチック等からなる棒状の部材であり、この駆動軸25の基端(把持部2側の端部)に揺動部材24が固定されている。
一方、図1(a)、図1(b)、図2(a)、図2(b)に示すように、刷毛5は、固定部10及び可動部11にそれぞれ植設されている。具体的には、固定部10には、植設された刷毛5は、可動部11に植設された複数束の刷毛5を囲うように、複数束の刷毛5が植毛されている。なお、可動部11の表面に少なくとも一束の刷毛5が植設されていることを要するが、固定部10に刷毛5が植設されていなくてもよい。また、図2に示すように、刷毛5は、植毛部3の基台部8に形成された植毛穴8aに複数本が束になって植毛されて設けられている。植毛穴8aは、基台部8の表面側に開放された穴であって、裏面側に貫通しない程度の深さで形成された穴である。
図5は、刷毛5を表す拡大図である。図5に示すように、1本の刷毛5の太さDは、3〜10mil(0.076〜0.254mm)の範囲であることが好ましく、さらには、4〜8mil(0.101〜0.204mm)の範囲であることが更に好ましい。また、可動部11に植毛する刷毛5については、8mil(0.204mm)以下の合成モノフィラメント樹脂製のもの、或いは、任意の太さのエラストマー樹脂製のものを使用することが好ましい。
また、刷毛5は、毛先がテーパー状に尖った形状になっているものが好ましい。なお、植毛部3に植毛される刷毛5の全てが、毛先がテーパー状になっていてもよく、或いは、植毛部3のうちの一部に、毛先がテーパー状になった刷毛5が植毛されていてもよい。例えば、固定部10に毛先が丸い普通の刷毛5が植毛され、可動部11に毛先がテーパー状の刷毛5が植毛された構成であってもよい。
なお、上記した構成からなる電動歯ブラシ1は、全長が130〜240mmの範囲内であることが好ましく、また、把持部2の長さは90〜140mmで、首部4の長さは30〜70mmで、植毛部3の長さは10〜30mmであることが好ましい。また、植毛部3と首部4の長さの合計は40〜100mmであることが好ましい。また、最大厚み(把持部2の最大幅)が10〜30mmの範囲内であることが好ましく、また、重量が130g以下にすることが好ましい。これにより、マニュアル歯ブラシの形状や重量に近似し、使用性(使い易さ)を向上させることができる。
次に、上記した構成からなる電動歯ブラシ1の動作について説明する。
図1(a)、図1(b)に示すように、把持部2内に内蔵された駆動機構6を作動させ、植毛部3の可動部11を揺動させる。具体的に説明すると、図3、図4(a)〜図4(d)に示すように、駆動機構6のモータ20を駆動させて回転軸20aを回転させる。モータ20の回転軸20aが回転すると、この回転軸20aとともに駆動平歯車21が回転する。駆動平歯車21が回転すると、これに噛合された従動平歯車22が回転する。従動平歯車22が回転すると、従動平歯車22の回転軸22aから偏心した偏心軸23が旋回運動する。偏心軸23が旋回運動すると、揺動部材24の長穴24a内を偏心軸23がスライドするとともに、揺動部材24が駆動軸25を中心に駆動軸25の径方向に揺動する。揺動部材24が揺動すると、基端が揺動部材24に固定された駆動軸25は径方向に揺動する。駆動軸25が揺動すると、植毛部3の内周部分にある可動部11は、駆動軸25の先端に連結固定されているため、図2(b)に示すように歯ブラシ長軸Oを中心に揺動運動する。
一方、図1(a)、図1(b)に示すように、植毛部3の外周部分にある固定部10は首部4の先端に固定されているため、不動である。
次に、上記した構成からなる電動歯ブラシ1の効果について説明する。
上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、駆動機構6が把持部2に内蔵されており、しかも、植毛部3が、環状の固定部10の空隙10a内に可動部11が配設された構成となっているので、植毛部3の厚さ寸法はマニュアル歯ブラシ並みに小さくなり、植毛部3はコンパクトとなる。このため、一般的な電動歯ブラシと比較して電動歯ブラシ1の口腔内操作性は良好となる。
また、上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、環状の固定部10の内側に可動部11が島状に配設されているので、可動部11の可動による振動が歯茎や頬等に伝わり難くなる。これにより、一般的な電動歯ブラシと比較して振動による不快感を解消することができる。
さらに、上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、環状の固定部10の空隙10a内に可動部11が配置されているので、可動部11と固定部10との隙間が貫通しており、当該隙間に詰まった屑等が容易に洗い流される。これにより、植毛部3を衛生に保つことができる。
また、上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、可動部11が歯ブラシ長軸Oを中心に揺動運動するため、一般的な電動歯ブラシやマニュアル歯ブラシと比較して歯垢除去力が向上し、清掃効果が向上する。また、上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、マニュアル歯ブラシと比較して良好なマッサージ効果を得ることができる。また、刷毛5の毛束列間をくまなく清掃できるので、スクラブ法やバス法で刷掃した場合に磨きの残しが少なくなり、一般的な電動歯ブラシやマニュアル歯ブラシと比較して歯の隙間の清掃実感を良好にすることができる。また、作動量が少なく、シンプルな構造のため、モータ20の動力を効率的に刷毛5に伝えることができ、駆動ロスが少なく効率的である。これにより、モータ20を小型化することができ、把持部2をコンパクトにすることができる。
また、上記した構成からなる電動歯ブラシ1によれば、刷毛5が、可動部11だけでなく、その周りの固定部10にも植設されているため、可動部11にかかるブラッシング圧が軽減され、可動部11を支持する駆動軸25への無理な負荷がかかるのを抑制することができる。
また、空隙10aの平面積を0.2〜0.15cmの範囲内にすると、十分な清掃効果及び良好な口腔操作性をそれぞれ実現することができる。仮に、空隙10aの平面積が0.2cmよりも小さいと、空隙10a内に収まる可動部11が小さくなり過ぎるため、歯垢除去力が著しく低下し、十分な清掃効果を発揮できない。また、空隙10aの平面積が0.15cmよりも大きいと、口腔操作性が著しく悪くなる。
また、可動部11の平面積を空隙10aの平面積の95%よりも小さくすると、可動部11が良好に可動することができ、上述した電動歯ブラシ1の清掃効果やマッサージ効果を得ることができる。仮に、可動部11の平面積が空隙10aの平面積の95%以上であると、島状の可動部11が可動するための十分なスペースが確保できず、可動部11の運動が規制され、上述した電動歯ブラシ1としての効果を得ることができない。
また、植毛部3のうちの少なくとも一部に毛先がテーパー状になった刷毛5を植設すると、歯茎への当たり心地の良く、より良いマッサージ感が得ることができる。
また、1本の刷毛5の太さDを3〜10milの範囲にすると、高い刷掃実感を得ることができる。
また、1本の刷毛5の太さDを4〜8milの範囲にすると、高い刷掃実感を得ることができるとともに、マッサージ感がよくなり、歯茎への当たり心地が良くなる。
さらに、可動部11に植毛する刷毛5を8mil以下の合成モノフィラメント樹脂製のもの、或いは、任意の太さのエラストマー樹脂製のものを使用すると、歯肉への為害性が少なくして高いマッサージ効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、上述した第1の実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
図6は、植毛部103を表した部分拡大図である。
図6に示すように、本実施の形態における植毛部103の可動部111は、固定部10の貫通した空隙10aの中に配設されており、固定部10に対して相対的に歯ブラシ長軸O方向に往復運動可能となっている。すなわち、可動部111は、歯ブラシ長軸O方向に長い空隙10aに沿ってスライド可能に設けられている。この可動部111の歯ブラシ長軸O方向の寸法は、空隙10aの歯ブラシ長軸O方向の寸法よりもストローク分だけ小さくなっている。
また、可動部11は、首部4内の駆動軸25の先端に連結固定されており、後述する図7に示す駆動機構106により駆動軸25が軸方向に往復運動することで歯ブラシ長軸O方向に往復運動する。駆動機構106による往復運動の振動数は20〜50kHzの範囲内であることが好ましい。また、駆動機構6による往復運動の振動幅は4mm以下のストロークとすることが好ましい。これにより、高い清掃効果を得ることができる。
つづいて、可動部111を往復運動させる駆動機構106の構成について説明する。
図7は、駆動機構106を表した破断図であり、図8は、駆動機構106の動作を表す図である。
図7、図8(a)〜図8(d)に示すように、駆動機構106は、モータ20と、モータ20の回転軸20aに軸支された駆動傘歯歯車121と、この駆動傘歯歯車121に噛合された従動傘歯歯車122と、従動傘歯歯車122に突設された偏心軸123と、駆動軸25の径方向に貫通した溝(長穴124a)を有する往復動部材124と、揺動部材124に固定された駆動軸25とから構成されている。
従動傘歯歯車122は、モータ20の回転軸20a(駆動傘歯歯車121の軸)に直交する回転軸122aを有しており、この回転軸122aを介して把持部2の外殻部2aに回転自在に取り付けられている。偏心軸123は、従動傘歯歯車122の回転軸122aと同方向に延在しており、従動傘歯歯車122の回転軸122aから偏心した位置に配設されている。往復動部材124の長穴124aは駆動軸25の径方向に延在されており、この長穴124aの中に偏心軸123がスライド自在に挿嵌されている。また、往復動部材124は、駆動軸25の基端に固定されている。
次に、上記した駆動機構106を備える電動歯ブラシ101の動作について説明する。
図7に示す駆動機構106を作動させ、図6に示す植毛部103の可動部111を往復運動させる。具体的に説明すると、図7、図8(a)〜図8(d)に示すように、駆動機構6のモータ20を駆動させて回転軸20aを回転させる。モータ20の回転軸20aが回転すると、この回転軸20aとともに駆動傘歯歯車121が回転する。駆動傘歯歯車121が回転すると、これに噛合された従動傘歯歯車122が回転する。従動傘歯歯車122が回転すると、従動傘歯歯車122の回転軸122aから偏心した偏心軸123が旋回運動する。偏心軸123が旋回運動すると、往復動部材124の長穴124a内を偏心軸123がスライドするとともに、往復動部材124が駆動軸25の軸方向に往復運動する。往復動部材124が往復運動すると、基端が往復動部材124に固定された駆動軸25は軸方向に往復運動する。駆動軸25が往復運動すると、図7に示すように、植毛部103の内周部分にある可動部111は、駆動軸25の先端に連結固定されているため、歯ブラシ長軸O方向に往復運動する。
次に、上記した構成からなる電動歯ブラシ101の効果について説明する。
上記した構成からなる電動歯ブラシ101によれば、環状の固定部10の貫通した空隙10a内に可動部111が島状に配置されているので、上述した第1の実施の形態と同様に、電動歯ブラシ101の口腔内操作性を良好にすることができるとともに不快感を解消することができ、さらに、植毛部103を衛生に保つことができる。
また、上記した構成からなる電動歯ブラシ101によれば、可動部111が歯ブラシ長軸O方向に往復運動するため、一般的な電動歯ブラシやマニュアル歯ブラシと比較して歯垢除去力が向上し、清掃効果が向上する。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、上述した第1、第2の実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における電動歯ブラシの植毛部は、環状の固定部の貫通した空隙内に可動部が島状に配置された構成からなる。この可動部は、図3に示す可動部11のように歯ブラシ長軸Oを中心に揺動運動するとともに、図6に示す可動部111のように歯ブラシ長軸O方向に往復運動する。
ここで、可動部を揺動運動させながら往復運動させる駆動機構206の構成について説明する。
図9は、駆動機構206を表した破断図であり、図10は、駆動機構206の動作を表す図である。
図9、図10(a)〜図10(d)に示すように、駆動機構206は、モータ20と、モータ20の回転軸20aに軸支された駆動用2段歯車221と、この駆動用2段歯車221にそれぞれ噛合された従動平歯車22及び従動傘歯歯車122と、従動平歯車22に突設された偏心軸(第一偏心軸)23と、従動傘歯歯車122に突設された偏心軸(第二偏心軸)123と、駆動軸25の軸線に平行する方向に貫通した溝(第一長穴224a)及び駆動軸25の径方向に貫通した溝(第二長穴224b)をそれぞれ有する揺往復動部材224と、揺往復動部材224に固定された駆動軸25とから構成されている。
駆動用2段歯車221は、平歯車部221aの上に傘歯車部221bが重ね合わせられた構成からなる歯車であり、平歯車部221aは従動平歯車22に噛合され、傘歯車部221bBは従動傘歯歯車122に噛合されている。揺往復動部材224は、方形と円形を組み合わせた形状の部材であり、方形部分に第一長穴224aが形成され、円形部分に第二長穴224bが形成されている。揺往復動部材224の第一長穴224aは駆動軸25の径方向に延在されており、この第一長穴224aの中に第一偏心軸23がスライド自在に挿嵌されている。揺往復動部材224の第二長穴224bは駆動軸25の径方向に延在されており、この第二長穴224bの中に第二偏心軸123がスライド自在に挿嵌されている。揺往復動部材224は、その円形部分が駆動軸25の基端に固定されている。
次に、上記した駆動機構206を備える電動歯ブラシの動作について説明する。
図9に示す駆動機構206を作動させ、図示せぬ植毛部の可動部を揺動運動させながら往復運動させる。具体的に説明すると、図9、図10(a)〜図10(d)に示すように、駆動機構206のモータ20を駆動させて回転軸20aを回転させる。モータ20の回転軸20aが回転すると、この回転軸20aとともに駆動用2段歯車221が回転する。駆動用2段歯車221が回転すると、駆動用2段歯車221の平歯車部221aに噛合された従動平歯車22が回転するとともに、駆動用2段歯車221の傘歯車部221bに噛合された従動傘歯歯車122が回転する。従動平歯車22が回転すると、従動平歯車22の回転軸22aから偏心した偏心軸23が旋回運動し、揺往復動部材224の第一長穴224a内を第一偏心軸23がスライドするとともに、揺往復動部材224が駆動軸25を中心に駆動軸25の径方向に揺動する。また、従動傘歯歯車122が回転すると、従動傘歯歯車122の回転軸122aから偏心した偏心軸123が旋回運動し、揺往復動部材224の第二長穴224b内を偏心軸123がスライドするとともに、揺往復動部材224が駆動軸25の軸方向に往復運動する。このように駆動軸25が揺動運動しながら往復運動すると、駆動軸25の先端に連結固定された図示せぬ可動部は、図2(b)に示す可動部11のように歯ブラシ長軸Oを中心に揺動運動しながら、図6に示す可動部111のように歯ブラシ長軸O方向に往復運動する。
次に、上記した構成からなる電動歯ブラシの効果について説明する。
上記した駆動機構206を備える電動歯ブラシによれば、上述した第1、第2の実施の形態と同様に、環状の固定部の貫通した空隙内に可動部が島状に配置されているので、電動歯ブラシの口腔内操作性を良好にすることができるとともに不快感を解消することができ、さらに、植毛部を衛生に保つことができる。
また、上記した構成からなる電動歯ブラシ101によれば、可動部が歯ブラシ長軸を中心に揺動運動するとともに歯ブラシ長軸方向に往復運動するため、歯垢除去力が一層向上し、清掃効果がさらに向上する。
以上、本発明に係る電動歯ブラシの実施の形態について説明したが、本発明は上記した第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した第1〜第3の実施の形態では、可動部11,111が揺動運動したり往復運動したり、或いはその両方の運動を同時に行なったりしているが、本発明は、可動部が揺動運動や往復運動以外の動きをするものであってもよい。例えば、可動部が回転運動する構成であってもよく、又は、可動部が毛束方向(刷毛5の延在方向)に運動するようにしてもよく、さらには、これらの運動と他の運動とが同時に行なわれるようにしてもよい。なお、可動部が毛束方向に運動するようにすることで、適度な刺激を歯肉に与えることができ、高いマッサージ効果を得ることができる。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した第1〜第3の実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。例えば、可動部11,111を揺動運動させたり往復運動させたりする駆動機構6,106,206は、上記した機構に限定されず、他の駆動機構に置き換えることも可能である。
また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した第1の実施の形態で説明した構成要素は第2、第3の実施の形態でも適宜適用することができる。例えば、第1の実施の形態で示した空隙10aの平面積の最適範囲及び可動部11の平面積の最適範囲は、第2、第3の実施の形態でも同様に適用することができる。また、第1の実施の形態で示した刷毛5の形状(毛先テーパー状)、材質、太さD等については、第2、第3の実施の形態でも同様に適用することができる。
さらに、上記した変形例以外にも、周知の技術を適宜組み合わせることは可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る電動歯ブラシの第1の実施の形態を説明するための電動歯ブラシの外観図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第1の実施の形態を説明するための植毛部の断面図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第1の実施の形態を説明するための駆動機構を表す把持部の破断図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第1の実施の形態を説明するための駆動機構の動作を表す図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第1の実施の形態を説明するための刷毛の毛先を表す図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第2の実施の形態を説明するための植毛部の外観図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第2の実施の形態を説明するための駆動機構を表す把持部の破断図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第2の実施の形態を説明するための駆動機構の動作を表す図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第3の実施の形態を説明するための駆動機構を表す把持部の破断図である。 本発明に係る電動歯ブラシの第3の実施の形態を説明するための駆動機構の動作を表す図である。
符号の説明
1,100 電動歯ブラシ
2 把持部
3,103 植毛部
4 首部
5 刷毛
6,106,206 駆動機構
10 固定部
10a 空隙
11,111 可動部
25 駆動軸
O 歯ブラシ長軸

Claims (4)

  1. 駆動機構が内蔵された把持部と、刷毛が植設された植毛部と、前記把持部と前記植毛部との間に架設されて内部に前記駆動機構の駆動軸が挿通された首部と、を備える電動歯ブラシであって、
    前記植毛部が、前記首部に固定されているとともに貫通した空隙を有する環状の固定部と、前記空隙内に前記固定部と分離した島状に配設されているとともに前記駆動軸を介して前記駆動機構から動力が伝達されて可動する可動部と、を備え、
    前記可動部が、前記固定部とは独立して、歯ブラシ長軸を中心に揺動運動、および/又は歯ブラシ長軸方向に往復運動することを特徴とする電動歯ブラシ。
  2. 請求項1記載の電動歯ブラシにおいて、
    前記空隙の平面積が0.20〜1.50cmの範囲内であることを特徴とする電動歯ブラシ。
  3. 請求項1又は2に記載の電動歯ブラシにおいて、
    前記可動部の平面積が前記空隙の平面積の95%よりも小さいことを特徴とする電動歯ブラシ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電動歯ブラシにおいて、
    前記植毛部のうちの少なくとも一部に、毛先がテーパー状になった刷毛が植設されていることを特徴とする電動歯ブラシ。

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