JP5094225B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はビデオカメラ、銀塩写真用カメラ、放送用カメラ、そしてデジタルスチルカメラ等に好適なズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関する。
近年、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、そして銀塩フィルムを用いたスチルカメラ等の撮像装置においては、高機能化とともに装置全体の小型化がなされている。
そしてそれに伴って、これらに用いる撮影光学系としては、レンズ全長が短くコンパクトでしかも高ズーム比のズームレンズであることが要求されている。
コンパクトで高ズーム比のズームレンズとして物体側より像側へ順に、正、負、正、正の屈折力のレンズ群より成り、各レンズ群を移動させてズーミングを行う4群ズームレンズが知られている(特許文献1〜3)。
又、このような4群ズームレンズにおいて、第2レンズ群を負レンズと正レンズの2枚のレンズで構成した4群ズームレンズが知られている(特許文献4,5)。
特許文献4では第3レンズ群を正レンズ、正レンズ、負レンズの独立した3つのレンズより成るズームレンズを開示している。
特許文献5では第3レンズ群を正レンズ、正レンズと負レンズとの接合レンズの3つのレンズより成るズームレンズを開示している。
特開平3−296706号公報 特開2003−315676号公報 特開2004−94233号公報 特開平11−271616号公報 特開2002−107624号公報
近年、カメラのコンパクト化とズームレンズの高ズーム比化の双方を達成する為に、沈胴式のズームレンズが用いられている。沈胴式のズームレンズとは、非使用時(非撮影時)に各レンズ群の間隔を撮影状態と異なる間隔まで縮小し、カメラ本体からのレンズの突出量を少なくするものである。
一般に、ズームレンズを構成する各レンズ群のレンズ枚数が多いと、各レンズ群の光軸上の長さが長くなる。
又、各レンズ群のズーミング及びフォーカシングにおける移動量が大きいとレンズ全長が長くなる。この結果、沈胴長が増大することになる。
一方、撮像装置に用いるズームレンズでは、レンズ系全体の小型化を図って且つ所定のズーム比を有しつつ、全ズーム範囲にわたり良好なる光学性能を有していることも重要である。このためには、ズーミングに伴う各レンズ群の移動条件や各レンズ群の屈折力、各レンズ群のレンズ構成等を適切に設定する必要がある。例えばズームレンズの小型化に関しては、各レンズ群の屈折力を強めればズーミングにおける各レンズ群の移動量が少なくなり、レンズ全長の短縮化が可能となる。しかし、各レンズ群の屈折力を単に強めるとズーミングに伴う収差変動が大きくなり、これを良好に補正するのが難しくなってくる。
つまり、光学系の小型化と、良好な光学性能とは背反する条件であり、これを両立することがズームレンズにとって重要な課題である。
本発明は、レンズ構成が簡易でコンパクトでありながら高ズーム比で、全ズーム領域にわたり高い光学性能を達成したズームレンズの提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、広角端に比べて望遠端において、前記第1レンズ群が物体側に位置し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が大きくなるように、ズーミングに際して各レンズ群が移動するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に、負レンズ、正レンズから成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズ正レンズから成り、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の光軸上の厚みを各々TD2、TD3、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
0.28<(TD2+TD3)/ft<0.34
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、レンズ構成が簡易でコンパクトでありながら高ズーム比で、全ズーム領域にわたり高い光学性能を達成したズームレンズが得られる。
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置の実施例について説明する。
本発明のズームレンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成されている
そして、ズーミングに際して第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が変化する。 第1レンズ群は、広角端に比べ望遠端において物体側に位置する。広角端に比べ望遠端で、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が小さく、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が大きくなるようにズーミングに際して各レンズ群が移動するズームレンズである。
図1は本発明の実施例1のズームレンズのレンズ断面図である。図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)、中間のズーム位置、望遠端(長焦点距離端)における収差図である。実施例1は、ズーム比4.76、Fナンバー3.24〜5.88のズームレンズである。
図3は本発明の実施例2のズームレンズのレンズ断面図である。図4(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2は、ズーム比4.79、Fナンバー3.30〜5.69のズームレンズである。
図5は本発明の実施例3のズームレンズのレンズ断面図である。図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例3は、ズーム比4.79、Fナンバー2.93〜5.35のズームレンズである。
レンズ断面図において(A)は広角端、(B)は中間のズーム位置、(C)は望遠端を示す。
図7は本発明のズームレンズを備える撮像装置の要部概略図である。
各実施例のズームレンズはデジタルスチルカメラや銀塩フィルムカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズ系である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。
尚、各実施例のズームレンズをプロジェクター等の投射レンズとして用いるときは、左方がスクリーン、右方が被投射画像となる。
レンズ断面図において、L1は正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4レンズ群である。Gは光学フィルター、フェースプレート、水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する光学ブロックである。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。
収差図において、FnoはFナンバー、d,gは各々d線及びg線、ΔM、ΔSはd線のメリディオナル像面、サジタル像面である。倍率色収差はg線によって表している。ωは半画角である。
尚、以下の各実施例において広角端と望遠端のズーム位置は、変倍用レンズ群が(第2、第3レンズ群)機構上、光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
各実施例では、広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印のように、各レンズ群L1〜L4が移動している。
具体的には次のとおりである。
第1レンズ群L1は、像側に凸状の軌跡で移動している。そして広角端に比べて望遠端において、物体側に位置するように移動している。第2レンズ群L2は、像側へ凸状の軌跡で移動している。そして略中間のズーム位置において、最も像側に位置するように移動している。第3レンズ群L3は物体側へ単調移動している。第4レンズ群L4は、物体側へ凸状の軌跡を描くように移動している。
第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔(第1レンズ群L1の後端から第2レンズ群L2の先端までの軸上距離)は、広角端から望遠端へのズーミングに際して、一端減少し、その後増大する。
このときの第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔が最小値d1minとなるズーム位置における全系の焦点距離を、以下faとする。
又、各レンズ群は、広角端に比べて望遠端で、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きく、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が小さく、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が大きくなるように移動している。
各実施例では、広角端において全体として略レトロフォーカスタイプの屈折力配置としている。又、望遠端では全体として略テレフォトタイプの屈折力配置としている。これにより高いズーム比(ズーム比5程度)を実現したズームレンズを得ている。
また、全てのレンズ群を移動させてズーミング及び変倍に伴う像面変動の補正を行うことにより屈折力の効率的な分配を容易にしている。
更に、広角端にて光学全長を短くすることができ、例えばデジタルカメラ用として最適な高ズーム比で小型なズームレンズを構成している。
各実施例では、第4レンズ群L4を光軸上移動させてフォーカシングを行うリアフォーカス式を採用している。
望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合には、矢印4cに示すように第4レンズ群を前方に繰り出す。第4レンズ群L4の実線の曲線4aと実線の曲線4bは、各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端へのズーミングに従う際の像面変動を補正するための、第4レンズ群L4の移動軌跡を示している。
各実施例では、軽量な第4レンズ群L4をフォーカスの為に移動することで迅速なフォーカスを容易にしている。
各実施例において、各レンズ群は物体側から像側へ順に、以下のレンズ構成より成っている。第1レンズ群L1は負レンズと正レンズを接合した接合レンズより成っている。このとき接合レンズは、物体側が凸面のメニスカス形状である。
第2レンズ群L2は負レンズと正レンズから成っている。そして負レンズの少なくとも1面が非球面形状である。具体的には物体側と像側の面が凹面(両凹形状)の負レンズと、物体側の面が凸面でメニスカス形状の正レンズより成っている。このとき負レンズの両面は非球面形状である。
第3レンズ群L3は正レンズと負レンズを接合した接合レンズと、両凸形状の正レンズより成っている。このとき接合レンズは物体側が凸面のメニスカス形状である。
第4レンズ群L4は物体側が凸面のメニスカス形状の単一の正レンズより成っている。
以上のように各実施例では、全体として非常に少ないレンズ枚数で構成してズームレンズ全体の小型化を図りつつ高い光学性能を得ている。
各実施例において、正の屈折力の第1レンズ群L1は、最も有効径大きくなるレンズ群
である。その第1レンズ群L1を2枚のレンズ構成とすることで、構成レンズ枚数を減ら
してコンパクトな光学系を実現している。
またその2枚のレンズを正レンズと負レンズの接合レンズとすることで、色消しを良好に行っている。特に広角端から望遠端までの倍率色収差、望遠端での軸上色収差を良好に補正している。
各実施例における4つのレンズ群より成る4群ズームレンズにおいて、第2レンズ群L2を2枚のレンズ構成とした場合、3枚以上のレンズ構成とした場合と比較して、ズーミングによる画面周辺の像面湾曲変化の補正が、難しくなってくる。
本発明によれば、第1、第2レンズ群のズーミングにおけるズーム軌跡として前述のズーム軌跡を採用する事により、レンズ枚数が3枚以上の場合と同等程度のズーミングによる画面周辺の像面湾曲変化を良好に補正している。
負の屈折力の第2レンズ群L2は、変倍分担を一部担っており、負の屈折力も強く第2レンズ群L2内部での収差発生も大きくなる。
第2レンズ群L2を2群2枚のレンズ構成とすることで、強い負の屈折力を維持しながらも良好な収差補正を可能としている。特に簡素なレンズ構成でありながら高ズーム比でかつ高い光学性能を有したズームレンズを達成している。
又該4群ズームレンズにおいては、第3レンズ群L3のレンズ構成を正、正、負レンズの3枚構成として主点を前側に配置させれば望遠端において第2レンズ群と第3レンズ群の主点間隔を小さくする事ができて小型化と高ズーム比化を両立させることができる。
しかしながら第2レンズ群の構成を2枚のレンズ構成とした場合には、広角域において画面周辺部での収差補正が難しくなる。
そこで各実施例では第3レンズ群を物体側より像側へ順に、正レンズと負レンズの接合レンズ、正レンズのレンズ構成とする事により、広角域において画面周辺部のコマフレアーを良好に補正している。
又、第3レンズ群が正、正、負レンズのレンズ構成より成る場合と比較すると、撮影時レンズ全長が、やや長くなるが沈胴時のレンズ全長は変わらない。そして5倍程度のズーム比の場合には、諸収差をより良好に補正することが出来るレンズ構成となっている。
正の屈折力の第3レンズ群L3は、正レンズで発生する軸上収差を負レンズで補正する構成とし、前述の如く3枚のレンズで構成し、これによって良好な光学性能を得ている。
正の屈折力の第4レンズ群L4では、第3レンズ群L3では補正しきれなかった軸上収差や、軸外の諸収差を効率的に補正している。
以上のように各実施例によれば、レンズ枚数の削減を計り、レンズ全長の短縮化を達成したにもかかわらず、5倍程度のズーム比を有しつつ、明るく、高い光学性能のズームレンズが得られる。
尚、各実施例のズームレンズおいて、良好なる光学性能を得るため、又はレンズ系全体の小型化を図るために、次の構成のうちの1つ以上を満足するようにしている。これにより各構成に相当する効果を得ている。
第3レンズ群L3の最も物体側の正レンズの物体側と像側の面の曲率半径を各々R5a、R5bとする。
第3レンズ群L3の負レンズの像側の面の曲率半径をR6bとする。
第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の光軸上の厚みを各々TD2、TD3とする。広角端と、望遠端における全系の焦点距離を各々fw、ftとする。
広角端と望遠端における第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間隔を各々d1w、d1tとする。第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔はズーミング途中で最小値をとり、このときの最小値をd1minとする。
このとき
−0.9 <(R5a−R5b)/(R5a+R5b) < −0.1 ‥‥(1)
0.28 < (TD2+TD3)/ft < 0.34 ‥‥(2)
−1.9 < f2/fw < −1.3 ‥‥(3)
0.1<R6b/ft<0.17 ‥‥(4)
30 <(d1t−d1min)/(d1w−d1min)< 80 ‥‥(5)
なる条件式のうち1以上を満足している。
次に各条件式の技術的意味について説明する。
条件式(1)は第3群レンズL3中の正レンズのシェープファクター(レンズ形状)に関するものである。条件式(1)の上限値、又は下限値を越えると、広角域において画面周辺部でのコマフレアーの補正が困難となってくる。
条件式(2)は、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の軸上厚の総和を望遠端の焦点距離で規格化したものである。
条件式(2)の上限値を越えて、第2レンズ群L2又は第3レンズ群L3の軸上厚が厚くなりすぎると、全系が大型化してくる。
条件式(2)の下限値を超えて第2レンズ群L2又は、第3レンズ群L3の軸上厚が薄くなりすぎると、第2レンズ群L2中の2つのレンズの空気間隔が狭くなりすぎ、2つのレンズの配置が難しくなる。又、広角領域での周辺コマ収差の補正が困難になるので良くない。
条件式(3)は第2レンズ群L2の焦点距離を広角端における全系の焦点距離で規格化したものである。
条件式(3)の上限値を超えて第2レンズ群L2の屈折力が緩くなり過ぎると、全系が大型化して来るので、良くない。
条件式(3)の下限値を越えて、第2レンズ群の屈折力が強くなり過ぎると、広角領域における画面周辺部のコマフレアーを良好に補正する事が困難となってくる。
条件式(4)は第3レンズ群L3の負レンズの像側の面、即ち接合レンズの像側の面の曲率半径を、望遠端の焦点距離で規格化したものである。
条件式(4)の上限値を超えて接合レンズの像側の面の曲率半径が大きくなり過ぎると、中間のズーム位置から望遠域において、画面周辺部での、コマ収差が大きく変動している。この結果、中間のズーム位置から望遠域におけるコマ収差の補正が困難となる。
条件式(4)の下限値を超えて接合レンズの像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎると、即ち凹面の形状が強くなりすぎて負レンズの製造が難しくなってくる。
各実施例では、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔変化が、広角端近傍のズーム位置(焦点距離fa)で微小量だけ間隔が縮まり、その後大きく増大するようにしている。
具体的には条件式(5)を満足するようにしている。これによって広角端近傍のズーム位置において像面湾曲を良好に補正している。
条件式(5)の上限値を超えて広角領域における間隔変化が小さくくなり過ぎると、広角端近傍のズーム位置(焦点距離fa)での像面湾曲の補正が困難となってくる。
条件式(5)の下限を超えて広角領域における間隔変化が大きくなりすぎると、広角端において第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔を十分長く確保する必要が生じ、全系が大型化してくるのでよくない。
各実施例において、更に好ましくは、条件式(1)〜(5)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−0.8 <(R5a−R5b)/(R5a+R5b) < −0.2 ‥‥(1a)
0.30 < (TD2+TD3)/ft < 0.34 ‥‥(2a)
−1.8 < f2/fw < −1.4 ‥‥(3a)
0.11<R6b/ft<0.15 ‥‥(4a)
33 <(d1t−d1min)/(d1w−d1min)< 70 ‥‥(5a) 尚、各実施例において、第1レンズ群L1の物体側や第4レンズ群L4の像側に屈折力の小さなレンズ群を付加しても良い。
又、テレコンバーターレンズやワイドコンバーターレンズ等を物体側や像側に配置しても良い。
以上のように各実施例によれば、各レンズ群のレンズ構成、ズーミングにおける各レンズ群の移動方法等を適切に設定している。これにより、少ないレンズ枚数で、レンズ全長の短縮化を図りつつ、5倍程度のズーム比を有しつつ、明るく、高い光学性能を有した、例えばデジタルスチルカメラ等に適したズームレンズを得ている。
次に、本発明の数値実施例を示す。各数値実施例において、iは物体側から面の順序を示し、Riはi番目のレンズ面(第i面)の曲率半径、Diは第i面と第(i+1)面との間の間隔である。Niはd線に対しての屈折率、νiはアッベ数である。
また、もっとも像側の2面は光学ブロックGを構成する面である。
非球面形状は、光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を、面頂点を基準にしてxとするとき、
X=(h2 /R)/[1+{1−(1+k)(h/R)21/2]+
Ah+Bh4 +Ch6+Dh8 +Eh10
で表される。
但し、kは円錐定数、A,B,C,D,Eは2次、4次、6次、8次、10次の非球面係数、Rは近軸曲率半径である。
又、「e−0X」は「×10−x」を意味している。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角を示す。
又、前述の各条件式と各数値実施例との関係を表−1に示す。

数値実施例 1

f= 6.76〜 32.19 Fno= 3.24 〜 5.88 2ω=59.6〜13.6

R 1 = 36.425 D 1 = 0.90 N 1 = 1.846660 ν 1 = 23.9
R 2 = 20.870 D 2 = 2.60 N 2 = 1.804000 ν 2 = 46.6
R 3 = 423.219 D 3 = 可変
* R 4 = -120.928 D 4 = 1.65 N 3 = 1.848620 ν 3 = 40.0
* R 5 = 5.369 D 5 = 1.97
R 6 = 9.531 D 6 = 1.70 N 4 = 1.922860 ν 4 = 18.9
R 7 = 21.305 D 7 = 可変
* R 8 = 5.124 D 8 = 2.30 N 5 = 1.882997 ν 5 = 40.8
R 9 = 16.216 D 9 = 0.70 N 6 = 1.808095 ν 6 = 22.8
R10 = 4.203 D10 = 0.52
R11 = 10.171 D11 = 1.80 N 7 = 1.487490 ν 7 = 70.2
R12 = -14.353 D12 = 可変
R13 = 12.341 D13 = 1.80 N 8 = 1.487490 ν 8 = 70.2
R14 = 131.500 D14 = 可変
R15 = ∞ D15 = 1.00 N 9 = 1.516330 ν 9 = 64.1
R16 = ∞


\焦点距離 6.76 14.94 32.19
可変間隔\
D 3 1.20 6.79 16.40
D 7 15.09 4.97 1.17
D12 5.85 11.02 21.19
D14 4.69 6.23 3.85


非球面係数

4面 : k=0.00000e+00 A=0 B=1.11274e-05
C=0.00000e+00 D=0.00000e+00 E=0.00000e+00

5面 : k=-2.79279e+00 A=0 B=1.72320e-03
C=-3.57723e-05 D=8.38261e-07 E=-9.90647e-09

8面 : k=-2.67014e-01 A=0 B=-9.28612e-05
C=2.70007e-06 D=-1.61409e-07 E=0.00000e+00

数値実施例 2

f= 6.76〜 32.35 Fno= 3.30 〜 5.69 2ω=59.6〜13.6

R 1 = 33.137 D 1 = 0.90 N 1 = 1.846660 ν 1 = 23.9
R 2 = 19.192 D 2 = 2.80 N 2 = 1.804000 ν 2 = 46.6
R 3 = 242.172 D 3 = 可変
* R 4 = -96.261 D 4 = 1.65 N 3 = 1.848620 ν 3 = 40.0
* R 5 = 5.396 D 5 = 1.89
R 6 = 9.316 D 6 = 1.80 N 4 = 1.922860 ν 4 = 18.9
R 7 = 20.239 D 7 = 可変
* R 8 = 5.232 D 8 = 2.10 N 5 = 1.882997 ν 5 = 40.8
R 9 = 8.992 D 9 = 0.90 N 6 = 1.922860 ν 6 = 18.9
R10 = 4.476 D10 = 0.49
R11 = 10.995 D11 = 1.70 N 7 = 1.603112 ν 7 = 60.6
R12 = -17.967 D12 = 可変
R13 = 11.887 D13 = 1.80 N 8 = 1.487490 ν 8 = 70.2
R14 = 91.923 D14 = 可変
R15 = ∞ D15 = 1.00 N 9 = 1.516330 ν 9 = 64.1
R16 = ∞

\焦点距離 6.76 15.26 32.35
可変間隔\
D 3 1.20 7.43 16.37
D 7 16.47 5.78 1.68
D12 7.50 12.19 20.99
D14 3.91 5.67 3.96


非球面係数

4面 : k=0.00000e+00 A=0 B=1.61717e-05
C=0.00000e+00 D=0.00000e+00 E=0.00000e+00

5面 : k=-2.66336e+00 A=0 B=1.62355e-03
C=-3.08981e-05 D=7.08247e-07 E=-8.07232e-09

8面 : k=-2.08095e-01 A=0 B=-1.18950e-04
C=7.75056e-07 D=-1.84441e-07 E=0.00000e+00

数値実施例 3

f= 6.76〜 32.35 Fno= 2.93 〜 5.35 2ω=59.6〜13.6

R 1 = 37.196 D 1 = 0.90 N 1 = 1.846660 ν 1 = 23.9
R 2 = 21.532 D 2 = 2.70 N 2 = 1.804000 ν 2 = 46.6
R 3 = 440.672 D 3 = 可変
* R 4 = -107.214 D 4 = 1.65 N 3 = 1.848620 ν 3 = 40.0
* R 5 = 5.516 D 5 = 1.93
R 6 = 9.693 D 6 = 1.80 N 4 = 1.922860 ν 4 = 18.9
R 7 = 21.867 D 7 = 可変
* R 8 = 5.118 D 8 = 2.30 N 5 = 1.882997 ν 5 = 40.8
R 9 = 16.888 D 9 = 0.70 N 6 = 1.808095 ν 6 = 22.8
R10 = 4.211 D10 = 0.52
R11 = 10.186 D11 = 1.80 N 7 = 1.487490 ν 7 = 70.2
R12 = -14.473 D12 = 可変
R13 = 14.277 D13 = 1.80 N 8 = 1.603112 ν 8 = 60.6
R14 = 91.600 D14 = 可変
R15 = ∞ D15 = 0.50 N 9 = 1.516330 ν 9 = 64.1
R16 = ∞


\焦点距離 6.76 14.94 32.35
可変間隔\
D 3 1.20 7.61 17.46
D 7 14.85 4.83 1.01
D12 5.25 9.95 20.08
D14 4.84 6.36 3.70


非球面係数

4面 : k=0.00000e+00 A=0 B=6.10931e-06
C=0.00000e+00 D=0.00000e+00 E=0.00000e+00

5面 : k=-2.94241e+00 A=0 B=1.67564e-03
C=-3.45129e-05 D=7.52887e-07 E=-8.61464e-09

8面 : k=-2.30344e-01 A=0 B=-1.37478e-04
C=2.42068e-06 D=-2.36697e-07 E=0.00000e+00
次に実施形態1〜3に示したようなズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルスチルカメラの実施形態を図7を用いて説明する。
図7において、20はカメラ本体、21は実施例1〜4で説明したいずれかのズームレンズによって構成された撮影光学系である。22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリである。24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダである。
このように本発明のズームレンズをデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置が実現できる。
実施例1のズームレンズのレンズ断面図 実施例1のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例1のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例1のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例2のズームレンズのレンズ断面図 実施例2のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例2のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例2のズームレンズの望遠端における諸収差図 実施例3のズームレンズのレンズ断面図 実施例3のズームレンズの広角端における諸収差図 実施例3のズームレンズの中間のズーム位置における諸収差図 実施例3のズームレンズの望遠端における諸収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
IP 像面
d d線
g g線
ΔM d線のメリディオナル像面
ΔS d線のサジタル像面

Claims (10)

  1. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、広角端に比べて望遠端において、前記第1レンズ群が物体側に位置し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が小さくなり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔が大きくなるように、ズーミングに際して各レンズ群が移動するズームレンズにおいて、前記第2レンズ群は、物体側から像側へ順に、負レンズ、正レンズから成り、前記第3レンズ群は、物体側から像側へ順に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズ正レンズから成り、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の光軸上の厚みを各々TD2、TD3、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
    0.28<(TD2+TD3)/ft<0.34
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第3レンズ群の最も物体側の正レンズの物体側と像側の面の曲率半径を各々R5a、R5bとするとき、
    −0.9 <(R5a−R5b)/(R5a+R5b) < −0.1
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群は負レンズと正レンズの接合レンズより成ることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2レンズ群の負レンズは、少なくとも1面が非球面形状であり、前記第2レンズ群の正レンズは、物体側の面が凸でメニスカス形状であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第4レンズ群は、単一の正レンズより成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、−1.9<f2/fw<−1.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第3レンズ群の負レンズの像側の面の曲率半径をR6b、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき
    0.1<R6b/ft<0.17
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 広角端と望遠端における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を各々d1w、d1t、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は広角端と望遠端の間で最小値をとり、このときの最小値をd1minとするとき
    30<(d1t−d1min)/(d1w−d1min)< 80
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 固体撮像素子に像を形成することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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