図1に示す内視鏡10は、本発明の内視鏡洗浄消毒装置によって洗浄、消毒される内視鏡の一例である。内視鏡10は、生体の体腔内に挿入される挿入部11と、挿入部11を操作する操作部12とを備えている。
挿入部11は、断面が円形の棒状体であり、可撓性を有している。挿入部11の先端には、体腔内を照明する照明部と、体腔内を撮影する撮影部(図示せず)とが設けられている。挿入部11内には、挿入部11の先端から一端が露呈されている、送気・送水チャンネル15及び鉗子チャンネル16が設けられている。鉗子チャンネル16には、操作部12内で吸引チャンネル17が接続されている。
操作部12には、鉗子チャンネル16が接続された鉗子口20と、送気・送水ボタン21と、吸引ボタン22とが設けられている。鉗子口20には、使用時に取り外される鉗子口キャップ23が嵌合されている。送気・送水ボタン21及び吸引ボタン22は、送気・送水チャンネル15が接続された装着口12a、及び吸引チャンネル17が接続された装着口12bに着脱自在に取り付けられている。送気・送水ボタン21、吸引ボタン22及び鉗子口キャップ23は、内視鏡10の洗浄時に操作部12から取り外される。
操作部12に接続されたユニバーサルコード25及びコネクタ部26内には、送気・送水チャンネル15及び吸引チャンネル17と、照明部及び撮影部の配線が組み込まれている。コネクタ部26には、配線を光源装置やビデオプロセッサに接続する接点部が設けられている。内視鏡10の洗浄時には、接点部を隠して防水する防水キャップ27(図3参照)が、コネクタ部26に装着される。なお、ここでは、光源装置に接続されるコネクタ部のみを図示している。
図2に示す内視鏡洗浄消毒装置(以下、単に装置と呼ぶ)28は、箱状の装置本体30を備えている。装置本体30の上面には、使用後の内視鏡10が収容される洗浄槽31が設けられている。洗浄槽31は、上部が開放された水槽であり、例えばステンレス等の耐熱性、耐蝕性等に優れた金属板で形成されている。
装置本体30の上面手前には、操作パネル33及び表示パネル34が配されている。操作パネル33は、内視鏡10の洗浄、消毒に関する各種設定や、洗浄及び消毒の開始または停止等を指示するための多数のボタンを備えている。表示パネル34には、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が用いられ、各種設定画面、各工程の残り時間、トラブル発生時の警告メッセージ等が表示される。
装置本体30の前面には、扉36により開閉自在にされたボトル収容部37が設けられている。ボトル収容部37には、ボトルユニット38が収容される。ボトルユニット38は、過酢酸の濃縮液を封入した第1ボトル39と、緩衝剤を封入した第2ボトル40とから構成されている。第1ボトル39と第2ボトル40は、外周に巻き回された帯状のフイルム41によって締着されており、1つのボトルユニット38として一体的に取り扱われる。
第1ボトル39は、過酢酸の濃縮液に対する耐性を有するプラスチックによって形成されている。第1ボトル39は、略箱状のボトル本体39aと、ボトル本体39aの上面に設けられた略円筒状の口部39bと、口部39b内に設けられた蓋部39cとを有している。ボトル本体39a内には、濃縮液が貯えられている。口部39bは、ボトル本体39a内に連通されており、口部39bを通してボトル本体39a内の濃縮液を外部に注ぐことができる。蓋部39cは、肉厚の薄い板状体からなり、濃縮液が漏れないように口部39bを塞いでいる。
第1ボトル39は、口部39bが下方を向くように斜めに寝かせた状態でボトル収容部37に収容される。口部39bは、第1ボトル39内の液体を自重により残さず外部に排出するため、ボトル本体39aの中心軸に対して偏心している。具体的には、第1ボトル39を寝かせたときに、ボトル収容部37の底面部107(図4参照)と接するボトル本体39aの側面39dの内面に対し、口部39bの内面が面一(同一平面内に位置する)とされている。なお、第2ボトル40は、第1ボトル39と同じ構成であるので、詳しい説明は省略する。
ボトル収容部37の側方には、扉44によって開閉自在にされたタンク収容部45が設けられている。タンク収容部45内には、洗剤タンク46、アルコールタンク47が収納されている。洗剤タンク46には、内視鏡10の洗浄に使用される洗剤(例えば、液状酵素洗剤等)82(図4参照)が貯えられている。アルコールタンク47には、内視鏡10の洗浄、消毒後に各チャンネル内に流されるアルコールが貯えられている。
装置本体30の上面には、洗浄槽31を開閉するトップカバー49が設けられている。トップカバー49は、例えばプラスチックで形成された略矩形の板状体であり、装置本体30の上面に設けられたヒンジ50に一辺が軸支されている。トップカバー49は、内視鏡10の洗浄、消毒時に閉じられて洗浄槽31の上部を覆う。トップカバー49の外周には、閉じられたときに洗浄槽31内を密閉するパッキン49aが設けられている。トップカバー49の上面は、透明なのぞき窓となっており、洗浄や消毒の様子を視認することが可能である。また、詳しくは図示しないが、トップカバー49には、閉じ位置でロックするためのロック機構が設けられている。
洗浄槽31の奥の角部に設けられた傾斜部31aには、内視鏡10の洗浄、消毒に用いる液体を洗浄槽31内に供給する供給ポート52が設けられている。供給ポート52には、洗浄槽31内に向けて屈曲された給水ノズル53、洗剤供給ノズル54、消毒液供給ノズル55が設けられている。これらのノズル53〜55は、洗浄槽31内に貯えられる液体の液面よりも高い位置に配置されている。供給ポート52は、トップカバー49が閉じられたときに、トップカバー49に設けられた突出部49bに収容される。
給水ノズル53は、洗浄槽31内に水を供給する。洗剤供給ノズル54は、洗剤タンク46内に貯えられている洗剤を洗浄槽31内に供給する。消毒液供給ノズル55は、消毒液タンク87(図4参照)内に貯えられている消毒液を洗浄槽31内に供給する。使用後の内視鏡10に付着している体液や汚物は、水と洗剤とが混合された洗浄液により洗い流される。洗浄液で洗い流されなかった病原菌やウイルスは、消毒液により除去、または病原性が消失される。
内視鏡10を洗浄槽31に収容した状態を示す図3において、洗浄槽31の内側面31bには、チャンネル洗浄ポート57が設けられている。チャンネル洗浄ポート57は、内視鏡10の送気・送水チャンネル15、鉗子チャンネル16、及び吸引チャンネル17内の洗浄、消毒に用いられる。チャンネル洗浄ポート57には、送気・送水チャンネル用カプラ58、吸引チャンネル用カプラ59、鉗子チャンネル用カプラ60が設けられている。
内視鏡10の装着口12a、12b及び鉗子口20は、柔軟性を有するチューブ62〜64によって、各カプラ58〜60に接続されている。各カプラ58〜60からは、水、洗浄液、消毒液、アルコール、圧縮エア等の液体及び気体が、送気・送水チャンネル15、鉗子チャンネル16、及び吸引チャンネル17内に供給される。
洗浄槽31の内側面31bに対向する内側面31cには、内視鏡10の気密試験に用いられる気密試験ポート65が設けられている。気密試験ポート65には、圧縮エアを供給するチューブカプラ65aが設けられている。チューブカプラ65aには、柔軟性を有するチューブが装着される。チューブは、コネクタ部26に装着された防水キャップ27に接続される。
内側面31cの近傍には、液面センサ(LS)66が設けられている。液面センサ66は、洗浄槽31内に貯えられた液体の液面位置を検出する。液面センサ66には、例えば、液面に応じてフロートが上下動するフロート式レベルセンサが用いられる。
洗浄槽31の底面31dの中央には、小物洗浄かご68が取り付けられている。小物洗浄かご68は、例えば上部が開口された円形のかごであり、内視鏡10の操作部12から取り外された送気・送水ボタン21、吸引ボタン22、鉗子口キャップ23等の小物部品が収容される。底面31dの手前の角部には、廃液口69が設けられている。廃液口69は、洗浄槽31から使用済みの水、洗浄液、消毒液を排出する。
装置本体30内の配管系統を示す図4において、洗浄槽31の下面には、ラバーヒータ71が取り付けられている。ラバーヒータ71は、洗浄槽31を介して、洗浄槽31内に貯えられた洗浄液または消毒液を加熱する。洗浄槽31内には、洗浄液または消毒液の温度を計測する温度センサ(TE)72が設けられている。
給水ノズル53には、水、洗浄液、消毒液が流される給液路74が接続されている。給液路74の他端は、電動三方弁75の吐出口に接続されている。電動三方弁75の一方の流入口には、給水路76が接続されている。
給水路76は、装置本体30の外部に露呈されて水道水の蛇口に接続されている。給水路76には、蛇口に接続される側から電磁弁78、ウォータフィルタ(WF)79、ウォータポンプ(以下、WPと省略する)80が設けられている。電磁弁78は、給水路76に対する水道水の供給/停止を切り換える。WF79は、水道水に含まれる異物や細菌を捕捉する。WP80は、給水路76に対する水道水の供給流量を調整する。電動三方弁75は、洗浄槽31内に水を供給する際に、給液路74と給水路76とを接続する。
洗剤供給ノズル54には、洗剤供給路81が接続されている。洗剤供給路81の他端は、洗剤82が貯えられた洗剤タンク46に接続されている。洗剤供給路81には、WP83が設けられている。WP83は、洗剤タンク46内の洗剤82を吸引し、洗剤供給ノズル54から吐出させる。
消毒液供給ノズル55には、消毒液供給路85が接続されている。消毒液供給路85の他端は、消毒液86が貯えられた消毒液タンク87に接続されている。消毒液供給路85には、WP88が設けられている。WP88は、消毒液タンク87内の消毒液86を吸引し、消毒液供給ノズル55から吐出させる。
消毒液タンク87は、過酢酸に対する耐性を有するポリプロピレン(PP)からなる。消毒液タンク87は、装置本体30内の空きスペースに合せた複雑な形状で、かつ所定の強度を持たせるために、ブロー成形により成形されている。消毒液タンク87の下面には、使用済みの消毒液86を排出する排出口90が設けられている。排出口90には、装置本体30の外まで引き回された排出路91が接続されている。排出路91には、電磁弁92が設けられている。
廃液口69には、廃液路94が接続されている。廃液路94は、下流側で第1廃液路95と第2廃液路96とに分岐されている。第1廃液路95は、内視鏡10の洗浄で使用された洗浄液、水を、WP97を介して装置本体30の外に排出する。第2廃液路96は、内視鏡10の消毒に使用された消毒液86を消毒液タンク87に戻す。消毒液86は、数回の使用では消毒効果が消失しないので、消毒液タンク87に戻して繰り返し使用される。第1廃液路95及び第2廃液路96の各々に設けられた電磁弁98、99の開閉により、各廃液路95、96のいずれに廃液を流すかが切り換えられる。
廃液口69には、循環路101も接続されている。循環路101には、洗浄槽31内の液体を吸引するWP102が設けられている。循環路101は、下流側で第1循環路103と第2循環路104とに分岐している。第1循環路103は、電動三方弁75の他方の流入口に接続されている。電動三方弁75は、第1循環路103と給液路74とを接続し、WP102により洗浄槽31内から吸引された液体を、給水ノズル53から洗浄槽31内に噴出して循環させる。
第2循環路104は、チャンネル洗浄ポート57の各カプラ58〜60に接続されている。WP102により洗浄槽31内から吸引された液体は、各カプラ58〜60から内視鏡10の各チャンネル15〜17内に供給される。
チャンネル洗浄ポート57には、第2循環路104の他、各チャンネル15〜17内に送風して水滴を除去する送気路や、各チャンネル15〜17内にアルコールを流して乾燥させるアルコール供給路等が接続されている。なお、図面の煩雑化を防ぐため、図4には、送気路、アルコール供給路等を図示していない。
ボトル収容部37は、消毒液タンク87の近傍に配置されている。ボトル収容部37は、ボトルユニット38が載置される底面部107を有している。底面部107は、装置本体30の奥に向かって低くなるように傾斜している。ボトルユニット38は、口部39bが下方を向くように倒され、側面39dが底面部107に接した状態でボトル収容部37に載置される。底面部107の最下端には、第1ボトル取付部108が設けられている。第1ボトル取付部108は、第1ボトル39の口部39bの外側に、気密、かつ液密に嵌合する口金形状を有している。
第1ボトル取付部108には、消毒液タンク87の上部に設けられた濃縮液注入路109が取り付けられている。濃縮液注入路109は、消毒液タンク87内に連通されたパイプからなる。濃縮液注入路109の先端部分(第1ボトル取付部108内に突出している部分)は、第1ボトル39の口部39bを開栓するためのボトル開栓部110となっている。
図5に示すように、濃縮液注入路109は、例えばステンレス鋼等の金属製の管状部材であり、その先端部分であるボトル開栓部110は、先端側から順に、刃部110a、拡張面部110b、押圧部110c、逃がし部110dを備えている。
刃部110aは、ボトル開栓部110をボトルユニット38側から見て、ボトル開栓部110の径方向断面中心を通る鉛直線(口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線と同じ)L1(図6参照)の鉛直上向きを0時としたときに、例えば4時30分の位置にその中心がある。刃部110aは、ボトルユニット38の口部39bが第1ボトル取付部108内に押し込まれたときに蓋部39cを押し破り、第1ボトル39内に挿入される。
拡張面部110bは、蓋部39cに当接して、ボトルユニット38の挿入深度に応じて蓋部39cの破断部分を拡張してゆく。逃がし部110dは、刃部110aと対向する、例えば10時30分の位置にその中心がある。逃がし部110dは、拡張面部110bに対して、濃縮液注入路109の奥側に角度がつけられた面となっており、蓋部39cと接触しないように構成されている。これにより、拡張面部110bによって拡張される蓋部39cの破断部分が全周にわたることを防止する(蓋部39cのうち、残部39e(図6参照)を残して蓋部39cが口部39bから破断される)。
押圧部110cは、拡張面部110bと逃がし部110dとの境界であり、ボトルユニット38の挿入深度が一定値に達したときに蓋部39cに当接し、そこからさらにボトルユニット38の挿入深度を深めていくと、残部39eを折り曲げながら蓋部39cを第1ボトル39の奥側に押し上げる。これにより、第1ボトル39内の濃縮液を排出するための液流路が口部39bに形成される。なお、口部39bは、その内径が例えば34mmであり、残部39eは、約10mmの長さ(円弧角34°〜36°)を有する。
ボトル開栓部110には、その内周面上に、ボトル洗浄ノズル112が一体的に設けられている。ボトル洗浄ノズル112の径方向の中心は、例えばボトル開栓部110の3時の位置にある。ボトル洗浄ノズル112の先端は、ボトルユニット38の挿入時に蓋部39cに当接することを防止するため、拡張面部110bより奥側(消毒液タンク87側)に位置している。ボトル洗浄ノズル112には、給水路76から分岐された洗浄液流路113(図4参照)が接続されている。
図6を用いて、蓋部39c、残部39e、ボトル洗浄ノズル112の、ボトル開栓部110の径方向断面における位置関係を説明する。残部39eの中心(10時30分の位置)は、ボトル開栓部110の径方向断面中心を通る鉛直線L1に対して、−45°(時計回りを+、反時計回りを−とする)の角をなす直線L2上にある。ボトル洗浄ノズル112の中心(3時の位置)は、鉛直線L1に対して+90°の角をなす直線上にある。残部39eとボトル洗浄ノズル112がこの位置関係にあるとき、折り曲げられた蓋部39c(図中ハッチング部分)と、ボトル洗浄ノズル112とが、ボトル開栓部110の径方向において干渉しない。言い換えると、ボトル洗浄ノズル112から噴出したボトル洗浄液が、折り曲げられた蓋部39cにあたらない。
なお、詳しくは図示しないが、ボトル収容部37には、第2ボトル40のために第2ボトル取付部も設けられている。第2ボトル取付部は、第1ボトル取付部108と同様の形状を有している。第2ボトル取付部には、濃縮液注入路109と並んで消毒液タンク87に設けられた緩衝剤注入路が接続されている。緩衝剤は、濃縮液と同時に、緩衝剤注入路を通って消毒液タンク87内に供給される。
図4において、ボトル収容部37内には、ボトルユニット38を検知するボトルセンサ116が設けられている。ボトルセンサ116は、第1ボトル39及び第2ボトル40が、第1ボトル取付部108及び第2ボトル取付部に押し込まれたときに、ボトルユニット38を検知する。
洗浄液流路113は、希釈液流路117から分岐している。希釈液流路117には、給水路76側から順に、電磁弁111、電動三方弁114(流路切換手段)及び流量計115(計測手段)が設けられている。電動三方弁114の流入口には希釈液流路117が接続されており、一方の流出口には希釈液流路117が、他方の流出口には洗浄液流路113が接続されている。希釈液流路117は消毒液タンク87に直接接続されている。電動三方弁114の切り換えにより、希釈液流路117に給水するか、洗浄液流路113に給水するかが選択される。
流量計115は、洗浄液流路113に供給されている水の瞬間流量を計測する。流量計115からの瞬間流量のデータに基づいてWP80がコントロールされ、給水路76に対する水道水の供給圧が調整される。ボトル洗浄ノズル112から、第1ボトル39内に噴射された水は、ボトル洗浄液として第1ボトル39内を洗浄する。その後、一定時間をCPU122(制御手段、図7参照)が計測すると(洗浄液流路113に供給されている水の積算流量が一定値に達すると)、電動三方弁114が洗浄液流路113側から希釈液流路117側に切り換えられ、水(希釈液)が希釈液流路117から消毒液タンク87内に注がれる。水が希釈液流路117を通るときには、洗浄液流路113を通るときよりも、WP80による水の供給圧が高められる。これにより、短時間で消毒液タンク87内に規定の水量の希釈液を供給することができる。
消毒液タンク87内には、液体の液面を検出してオンする濃縮液センサ(第1センサ)118と、消毒液センサ(第2センサ)119とが設けられている。濃縮液センサ118及び消毒液センサ119は、例えば消毒液タンク87に形成された孔を利用して、消毒液タンク87の外側から消毒液タンク87内に取り付けられている。消毒液タンク87の孔と濃縮液センサ118及び消毒液センサ119の間には、消毒液86の漏れを防止するパッキンが取り付けられている。このパッキンには、過酢酸に対する耐性を有するPPや、ポリエチレン(PE)等が用いられている。
濃縮液センサ118は、ボトルユニット38から供給されるべき濃縮液及び緩衝剤の規定量を検知する。消毒液センサ119は、消毒液タンク87内に貯えられている規定量の濃縮液及び緩衝剤を希釈して所定濃度の消毒液86を調製するために供給されるべき希釈液の供給量を検知する。本発明では、希釈液流路117から供給される水だけでなく、第1ボトル39から戻ったボトル洗浄液をも希釈液として用いている。そのため、消毒液センサ119は、第1ボトル39から消毒液タンク87内に流れ込んだボトル洗浄液、及び希釈液流路117から供給された水の総量が所定量に達したときに、濃縮液と、緩衝剤と、希釈液とが混合された液体の液面を検知する。
図7に示すように、装置28は、装置全体を統括的に制御するCPU122と、制御プログラムや各種データが記憶されたROM123と、ROM123から読み出された制御プログラムの実行領域であるRAM124とを備えている。CPU122には、液面センサ66、温度センサ72、流量計115、ボトルセンサ116、濃縮液センサ118、消毒液センサ119等のセンサが接続されている。また、CPU122には、表示パネル34を駆動するLCDドライバ125、各電磁弁を駆動する弁ドライバ126、電動三方弁75、114をそれぞれ駆動するモータドライバ127等も接続されている。各WPを駆動するWPドライバ128、ラバーヒータ71を駆動するヒータドライバ129等もCPU122に接続されている。
装置28は、洗浄消毒モード、消毒液調製モード、消毒液排出モード等、複数の動作モードを備えている。各モードは、操作パネル33の操作により選択される。以下では、図8のフローチャート及び図9を参照しながら、消毒液タンク87内で新たな消毒液86を調製する消毒液調製モードについて説明する。
装置28が操作パネル33の操作により消毒液調製モードにセット(S1)されると、CPU122は、濃縮液センサ118及び消毒液センサ119の信号に基づいて、消毒液タンク87内の消毒液86の有無を確認する(S2)。CPU122は、消毒液タンク87内に消毒液86が貯えられているとき(S2でY)には、電磁弁92を開いて消毒液タンク87内の消毒液86を排出させる(S3)。消毒液タンク87内に消毒液86が無いとき(S2でN)には、CPU122は、新しいボトルユニット38の取り付けを受け入れる(S4)。なお、消毒液86の排出後に所定量の希釈液を消毒液タンク87内に供給し、消毒液タンク87内を洗浄するのが好ましい。
図9(A)に示すように、濃縮液132及び緩衝剤を貯えたボトルユニット38は、口部39bが下方を向くように斜めに寝かされた状態で、口部39b側からボトル収容部37内に収容される。ボトルユニット38は、底面部107上に載置される。
図9(B)に示すように、ボトルユニット38は、底面部107上をスライドされ、第1ボトル取付部108内に口部39bが押し込まれる。ボトルユニット38の挿入深度にしたがって、刃部110aが蓋部39cを押し破り、拡張面部110bが蓋部39cの破断部分を拡張してゆくが、逃がし部110dと押圧部110cの働きにより、蓋部39cが口部39bから完全に切り離されることはなく、残部39eを折り曲げることにより液流路が口部39bに形成される。このとき、口部39bの外周には、第1ボトル取付部108が気密、かつ液密になるように嵌合されるので、濃縮液132の臭気が第1ボトル39から漏れることはない。なお、詳しくは説明しないが、第2ボトル40も第1ボトル39と同様に、第2ボトル取付部に嵌合される。
ボトルユニット38内の濃縮液132及び緩衝剤は、濃縮液注入路109及び緩衝剤注入路を通って消毒液タンク87内に流れ込む。濃縮液センサ118は、濃縮液132と緩衝剤とが混合された液面を検出してオンする(S5でY)。
ボトルセンサ116は、ボトル収容部37に収容されたボトルユニット38を検知してオンしている。また、CPU122は、ボトルセンサ116がオンしてから所定時間の計測を行っている。そして、所定時間内に濃縮液センサ118がオンしないとき(S5でN)は、空のボトルユニット38、あるいは濃縮液132等の収容量の少ないボトルユニット38等がセットされた可能性があるため、例えば、表示パネル34にエラーメッセージを表示するなどのエラー処理を行う(S6)。なお、濃縮液132等が検知されないエラー原因としては、消毒液タンク87の外に濃縮液132等が漏れる等の給液ミスも考えられる。
図9(C)に示すように、CPU122は、濃縮液センサ118のオン信号に応じて、電磁弁78、111を開く。また、電動三方弁114を洗浄液流路113側に切り換える。給水路76及び洗浄液流路113を流れた水は、ボトル洗浄液136として、ボトル洗浄ノズル112から第1ボトル39内に噴射される(S7)。これにより、第1ボトル39内に残った濃縮液132がボトル洗浄液136により洗い流される。なお、消毒液調製モードでは、電動三方弁75は、給液路74と第1循環路103とを接続するように切り換えられているので、洗浄槽31内に水が流れ込むことはない。
流量計115は、洗浄液流路113内を流れる水の瞬間流量を計測してCPU122にデータを送っている。CPU122は、この瞬間流量が所定範囲内にあるかを監視している(S8)。例えば、この範囲は5〜6リットル/分である。瞬間流量が所定範囲内から外れる(S8でN)と、CPU122はWPドライバ128を介してWP80による水の供給圧をコントロールし、瞬間流量が所定範囲内に収まるようにする(S9)。なお、適正な瞬間流量の範囲は第1ボトル39のサイズ、ノズル112の位置、底面部107の傾斜角度などによって異なる。
このとき、図6に示すように、ボトル洗浄ノズル112から噴射されて第1ボトル39内を洗浄した後、消毒液タンク87へ向けて濃縮液注入路109を通過するボトル洗浄液136(戻り液)の、濃縮液注入路109の径方向断面における液面(水位)より、ボトル洗浄ノズル112は高い位置にある。このように、戻り液の流量を適正にコントロールすることにより、戻り液とボトル洗浄ノズル112が位置的に干渉しないようにでき、戻り液がノズル112から噴出されるボトル洗浄液136と衝突することが防止される。したがって、ノズル112から噴出されるボトル洗浄液136を確実に第1ボトル39の奥まで届かせることができ、効果的に第1ボトル39を洗浄することができる。なお、図6では、残部39e以外の蓋部39cも口部39bと接触しているように描かれているが、実際には、残部39e以外で蓋部39cは口部39bに接触していない。したがって、ボトル洗浄液112の戻り液の水位は、ボトル洗浄ノズル112の位置を考慮しない場合、残部39eの縁の高さまでとすることが可能である。
CPU122が所定時間を計時すると(S10でY)、CPU122はモータドライバ127を駆動して、電動三方弁114を、洗浄液流路113側から希釈液流路117側に切り換える(S11)。なお、所定時間は例えば20秒である。これにより、ボトル洗浄ノズル112からのボトル洗浄液136の噴出は止まり、希釈液流路117から水(希釈液)が消毒液タンク87内に注がれる。水が希釈液流路117を通るときには、CPU122がWPドライバ128を介して、WP80による水の供給圧を洗浄液流路113を通るときよりも高める(S12)。例えば、希釈液流路117を通る水の流量が、10〜12リットル/分となるようWP80による水の供給圧をコントロールする。これにより、ボトル洗浄ノズル112からのボトル洗浄液136のみによって濃縮液132を希釈する場合と比較して、短時間で濃縮液132を希釈することができる(消毒液タンク87内に規定の水量の希釈液を供給することができる)というメリットが生まれる。なお、電動三方弁114を切り換えるタイミングとしては、CPU122が所定時間を計時した後の代わりに、流量計115が所定の積算流量を計測した後としてもよい。
濃縮液注入路109を通って消毒液タンク87内に流れ込んだボトル洗浄液136、及び希釈液流路117から消毒液タンク87内に注がれた水は、濃縮液132を希釈して消毒液86を調製する。消毒液86の液面が消毒液センサ119に達すると、消毒液センサ119がオンする(S13でY)。CPU122は、消毒液センサ119のオン信号に応じて、弁ドライバ126を介して電磁弁78、111を閉じ、希釈液の供給を停止する(S14)。これにより、消毒液タンク87内での、所定濃度の消毒液86の調製が完了する。例えば、消毒液86は、過酢酸6%の濃縮液132を20倍に希釈したものである。
以上の如く調製された消毒液86は、内視鏡10の洗浄工程、すすぎ工程の後の、消毒工程にて用いられる。消毒工程では、CPU122は、WP88を駆動させて消毒液タンク87内の消毒液86を吸引し、洗浄槽31内に所定量の消毒液86を供給する。消毒液86は、ラバーヒータ71により加熱される。消毒液86は、洗浄槽31及び内視鏡10の各チャンネル15〜17内を循環され、洗浄工程で洗い流されなかった病原菌やウイルスを除去、または病原性を消失させる。消毒工程の終了後、消毒液86は、廃液路94、96を通って消毒液タンク87内に戻される。最後に、消毒液86を取り除くすすぎ工程と、内視鏡10の各チャンネル15〜17内を送気及びアルコールにより乾燥させる乾燥工程を経て、内視鏡10の洗浄消毒が完了する。
以上説明したように、ボトル洗浄ノズル112をボトル開栓部110内に設け、かつ折り曲げられた蓋部39cとボトル洗浄ノズル112とが干渉しないようそれぞれの位置を規定したので、近距離から確実に第1ボトル39内部を洗浄することができる。また、ボトル洗浄ノズル112はボトル洗浄液136の戻り液の水位より高い位置にあるので、第1ボトル39内部を洗浄しながら、スムーズに戻り液を消毒液タンク87内に導くことができる。
ボトル洗浄ノズル112から噴出されるボトル洗浄液136の量を計測し、噴出量が所定範囲内となるようにWP80の駆動を制御するので、ボトル洗浄ノズル112と洗浄液136の戻り液との干渉をより効果的に防止することができる。
さらに、洗浄液流路113は希釈液流路117から分岐しており、電動三方弁114はボトル洗浄液136の噴出量が所定量となったときに、洗浄液流路113から希釈液流路117に流路を切り換えるので、洗浄液136供給時と希釈液供給時とで液の噴出量を変えるなど、きめ細かい制御を簡単に行うことができる。また、洗浄液流路113と希釈液流路117とでWP80を共用するので、経済的である。
上記実施形態では、濃縮液注入路109の逃がし部110dを10時30分の位置に配置し、またボトル洗浄ノズル112を濃縮液注入路109の3時の位置に一体的に設けている。したがって、残部39eの中心(10時30分の位置)は、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線に対して−45°の角をなす直線上にあり、ボトル洗浄ノズル112の中心(3時の位置)は、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線に対して+90°の角をなす直線上にある。しかしながら、逃がし部110dとボトル洗浄ノズル112の配置は上記に限定されず、ボトル洗浄液136の戻り液とボトル洗浄ノズル112との干渉、及び第1ボトル39内で折り曲げられた蓋部39cとボトル洗浄ノズル112との干渉を防止することができればどのような配置でもよい。
ただし、蓋部39cとボトル洗浄ノズル112、ボトル洗浄ノズル112と洗浄液136の戻り液との干渉を防止しつつ、ある程度の戻り液の流量を確保するために、好ましくは、残部39eの中心が、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線に対して略±90°の角をなす線の範囲内にあり、ボトル洗浄ノズル112の中心が、口部39bの径方向断面中心と残部39eを通る直線とのなす角が略±45°の線の範囲外にあることである。
例えば、残部39eの中心が、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線に対して略±90°の角をなす線上にある場合は、ボトル洗浄ノズル112の中心は、鉛直線に対して略−45°および略−135°の角をなす線の範囲外である。つまり、この場合は、ボトル洗浄ノズル112の中心を鉛直線上に配置してもよいことになる。なお、残部39eの中心を、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線に対して略±90°の角をなす線上にしても、ボトル洗浄液136の戻り液の水位は、残部39eの縁の高さまでとすることが可能であるので、十分な水位を確保することができる。
さらに好ましくは、残部39eの中心が、鉛直線に対して略±45°の角をなす線の線上にあり、ボトル洗浄ノズル112の中心が、鉛直線に対して略−45°および略−90°の角をなす線の範囲内(残部が略+45°の線上に位置するとき)、または鉛直線に対して略45°および略90°の角をなす線の範囲内(残部が略−45°の線上に位置するとき)にあることである。
また、上記実施形態では、1つのボトル洗浄ノズル112をボトル開栓部110の3時の位置に設けているが、2つ以上のボトル洗浄ノズルをボトル開栓部110に設けることもできる。例えば、図10に示すように、残部39eの中心を0時の位置とし、ボトル洗浄ノズル112よりも径の小さい2つのボトル洗浄ノズル152a及び152bをそれぞれボトル開栓部110の3時と9時の位置に設ける。つまり、残部39eの中心(0時の位置)は、ボトル開栓部110の径方向断面中心を通る鉛直線L1の鉛直上向きの線上にあり(L1=L2)、ボトル洗浄ノズル152a及び152bの中心(3時及び9時の位置)は、鉛直線L1に対して+90°及び−90°の角をなす直線上にある。
この形態によれば、2つのノズルを使用することにより、各ノズル径を小さくしても、規定量のノズル洗浄液を噴出させることができる。したがって、ノズルがボトル開栓部110の径方向中央側にせり出す量が小さいため、残部39eを0時の位置に配置しても、折り曲げられた蓋部39cとボトル洗浄ノズル152a及び152bとが干渉しない。この例によれば、残部39eを0時の位置としている従来の先端形状を持つボトル開栓部110にボトル洗浄ノズル152a及び152bを設けるだけでよいので、設計面で有利である。また、2つのノズルを用いるので、効率よく第1ボトル39内を洗浄できる。
なお、残部39eの中心を0時の位置とする場合に、必ずしも2つのノズルを使用する必要はなく、またノズルの位置も3時及び9時の位置に限定されない。ただし、好ましくは、ノズルの中心が、口部39bの径方向断面中心を通る鉛直線とのなす角が略45°および略90°の線の範囲内、または略−45°および略−90°の線の範囲内のうちの少なくともいずれかに配されていることである。
また、上記実施形態では、断面円形状のボトル洗浄ノズルを濃縮液注入路109に一体的に設けているが、別体でもよいし、ノズルの断面形状も円に限定されない。例えば、図11に示すように、ボトル開栓部110の1時30分の位置が中心となるように、ボトル開栓部110の径方向断面曲線に沿ったスリット状の噴出口をもつボトル洗浄ノズル162を一体的に設けることもできる。つまり、残部39eの中心(10時30分の位置)は、ボトル開栓部110の径方向断面中心を通る鉛直線L1に対して−45°の角をなす直線上にあり、ボトル洗浄ノズル112の中心(1時30分の位置)は、L1に対して+45°の角をなす直線上にある。
この例によれば、濃縮液注入路109の径方向においてノズル162の幅が小さいため、断面円形状のノズル112を使用する場合と比較して、ノズル162を高い位置(0時により近い位置)に配置しても、折り曲げられた蓋部39cと干渉しない。したがって、濃縮液注入路109の径方向断面における戻り液の液面(水位)を、断面円形状のノズル112を使用する場合と比較して、多くとも残部39eの縁の高さまで高くすることができるので、ノズル162に供給されるボトル洗浄液の瞬間流量を、ノズル112を使用する場合と比較して多くすることができる。これは、第1ボトル39の洗浄圧を高くでき、また消毒液86を短時間で調製できるという利点を生む。
なお、上記実施形態では、ボトル洗浄ノズル112からのボトル洗浄液136の噴出量を計測する計測手段として、流量計115によりボトル洗浄ノズル112に供給されるボトル洗浄液136の瞬間流量を計測しているが、計測手段及び方法はこれに限定されず、ボトル洗浄液136の瞬間流量、積算流量、噴出時間のうち少なくともいずれかを計測する計測手段及び方法を用いればよい。例えば、流量計を用いずに、WPの駆動時間等を元に瞬間流量、積算流量、噴出時間を概算してもよい。
なお、上記実施形態では電動三方弁114を用いて希釈液流路117から洗浄液流路113を分岐し、洗浄液流路113を通してボトル洗浄ノズル112から一定時間水(ボトル洗浄液136)を第1ボトル39内に噴射した後、電動三方弁114を切り替えることにより、今度は水(希釈液)を希釈液流路117から消毒液タンク87内に注ぎ、濃縮液132を希釈しているが、濃縮液132を希釈するための水を、すべてボトル洗浄ノズル112を経由させるようにしてもよい。この例によれば、濃縮液132を希釈する時間(消毒液86を調製する時間)は多くかかるが、電動三方弁114と希釈液流路117を省略することが可能になり、装置を簡略にできるというメリットがある。また、この例では、流量計115によって、ボトル洗浄ノズル112に供給される積算流量を計測するようにすれば、消毒液センサ119を省略することもできる。
上記実施形態では、濃縮液132を消毒液タンク87に供給した後に、ボトル洗浄ノズル112から噴射されるボトル洗浄液136、及び希釈液流路117から注がれる水を消毒液タンク87に供給して濃縮液132を希釈することにより消毒液86を調製しているが、濃縮液132の前に希釈液を消毒液タンク87に供給して消毒液86を調製してもよい。
具体的には、まず希釈液流路117から一定量の水(希釈液)を消毒液タンク87に供給し、その後新しいボトルユニット38の取り付けを受け入れて濃縮液132及び緩衝剤を消毒液タンク87に供給し、最後に一定量のボトル洗浄液136をボトル洗浄ノズル112から噴射して第1ボトル39を洗浄すると共に、その戻り液が消毒液タンク87に供給されて消毒液86が調製される。希釈液、濃縮液132、ボトル洗浄液136それぞれの液量は、消毒液タンク87内に設けた液面検出センサや、流量計115を用いることにより計測できる。
この例によれば、消毒液タンク87及び各センサのパッキンに濃縮液132が直接触れないので、消毒液タンク87及びパッキンの劣化や、消毒液タンク87内に結晶が析出することを防止することができる。また、希釈液、濃縮液132、ボトル洗浄液136の順に供給することによる攪拌効果も得られるので、消毒液86の濃度分布をより均一にすることができる。
上記各実施形態では、濃縮液132の供給を実質的にユーザに行わせているが、装置28で自動的に行ってもよい。例えば、濃縮液注入路109及び緩衝剤注入路に電磁弁を設け、ボトルユニット38から消毒液タンク87に濃縮液132等が供給されるタイミングを装置28自身で決定する。また、上記各実施形態では、濃縮液132を封入した第1ボトル39を洗浄するための構成及びプロセスを説明しているが、同様の構成及びプロセスは緩衝剤を封入した第2ボトル40にも適用可能である。
本発明は、内視鏡の洗浄機能を有しない内視鏡消毒装置にも適用可能である。また、内視鏡の処置具や、その他の医療器具等の消毒装置にも利用することができる。本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。