JP5091743B2 - 無線電力配電システム - Google Patents

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Description

この発明は、電磁波などの波動によって無線機器へ非接触で電力を供給する無線電力配電システムに関するものである。
従来より、オフィスビル等における空調制御システムは、温度,湿度等の環境情報を検出するセンサと、ダクト等の給気の吹出口に設けられて、その給気の吹出口の開度を制御するアクチュエータ、およびセンサが検出した環境情報並びにユーザからの操作指令を受けてアクチュエータの駆動制御を行う制御装置を備えて構成される。この空調制御システムでは、そのシステムを構成する機器(センサ、アクチュエータ、制御装置)間の配線作業を不要とするために、無線化が望まれている。
この空調制御システムにおいて、センサは、小電力で動作可能であるので、内蔵電池を電源として使用することができる。しかし、駆動部を有するアクチュエータは、動作電力として7〜15Wの電力を必要とし、電池では能力不足であるため、外部電源と電線で接続して電力を供給するようにしている。
これに対し、近年、無線による電力の配信技術が進歩し、アクチュエータが動作可能な電力を電磁波で空間伝送することが可能となってきた。この無線によるアクチュエータへの電力の配電方式には2通りある。
1つの方式は、例えば特許文献1,2に示されているように、電源用の電磁波を室内に存在する人から隔絶した伝送路を介して、無線機器に電力伝送する方式(以下、閉空間無線電力配電方式と呼ぶ)である。
もう1つの方式は、例えば特許文献3,4に示されているように、電源用の電磁波を人が存在する室内空間を伝送路として、無線機器に電力伝送する方式(以下、開空間無線電力配電方式と呼ぶ)である。
なお、強い電磁波に人体が曝されていると好ましくない影響を及ぼすことが懸念されており、そのために国の指針として電波防護指針が定められている。この電波防護指針では、例えば、電磁波の周波数が1.5Hz〜300GHzである場合、常時電磁波に曝される環境下(非管理環境下)では電力密度の上限値は1mW/cm2 であり、1日8時間・週5日以内の時間、電磁波に曝されている環境下(管理環境下)では電力密度の上限値は5mW/cm2 と定められている。
特開2007−244015号公報 特開2008−22429号公報 特開2005−261187号公報 特開平11−32451号公報
しかしながら、上述した閉空間無線電力配電方式では、電磁波が室内の人から隔絶した伝送路を通って伝送されるので人が電磁波に曝される虞れがなく、大電力の電磁波を伝送することができるという利点がある反面、専用の伝送路を設置する必要があり、大きな投資が必要となる。また、既存のオフィスビルについて、後からこのシステムを導入する場合には、大工事が必要となる。
一方、開空間無線電力配電方式では、専用の伝送路を設置する必要がないため、閉空間無線電力配電方式に比べて費用がかからず、既存のオフィスビルについて、後からこのシステムを導入する場合も容易に行うことができる。しかし、人が存在する室内空間を使って電磁波が伝送されると、前述した電波防護指針を遵守する必要があり、その結果、アクチュエータを動作させるのに必要な大電力の電磁波を事実上伝送することができず、空調制御システムの完全な無線化に利用することができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、電波防護指針を遵守しつつ、開空間無線電力配電方式で、大電力を必要とするアクチュエータなどの無線機器に電力を供給することが可能な無線電力配電システムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、室内空間へ無線によってエネルギーを波動として送信する波動送信装置と、この波動送信装置から送信される波動を受信しその受信した波動から自己の電源電力を生成して動作する1台以上の無線機器とを備える無線電力配電システムにおいて、波動送信装置に、室内空間に対して予め定められている人の在/不在の可能性を示すスケジュールに基づいて室内空間に人が存在するか否かを判断する在/不在判断手段と、在/不在判断手段によって室内空間に人が存在すると判断された場合、人体に影響を与えない程度の小電力の波動として定められた第1の波動を室内空間に送信し、在/不在判断手段によって室内空間に人が存在しないと判断された場合、第1の波動よりも大電力の波動として定められた第2の波動を室内空間に送信する波動送信手段とを設けたものである。
この発明において、波動送信装置に設けられた在/不在判断手段は、室内空間に対して予め定められている人の在/不在の可能性を示すスケジュールに基づいて室内空間に人が存在するか否かを判断する。例えば、人の在/不在の可能性を示すスケジュールとして、6時〜22時の時間帯を人が在室できる時間帯(在室可の時間帯)、それ以外の時間帯を人が在室することができない時間帯(在室不可の時間帯)として定め、現在の時刻が6時〜22時の時間帯にあれば、室内空間に人が存在すると判断する。現在の時刻が6時〜22時の時間帯になければ、室内空間に人が存在しないと判断する
この発明において、波動送信装置に設けられた波動送信手段は、波動を電磁波とした場合、在/不在判断手段によって室内空間に人が存在すると判断されると、人体に影響を与えない程度の小電力の電磁波として定められた第1の電磁波を室内空間に送信し、在/不在判断手段によって室内空間に人が存在しないと判断されると、第1の電磁波よりも大電力の電磁波して定められた第2の電磁波を室内空間に送信する。すなわち、本発明において、室内空間に人が存在すると判断された場合には、小電力の電磁波(第1の電磁波)が室内空間を介して波動送信装置より無線機器に送られ、室内空間に人が存在しないと判断された場合には、大電力の電磁波(第2の電磁波)が室内空間を介して波動送信装置より無線機器に送られる。
ここで、室内空間に人が存在すると判断された場合に無線機器に送られる電磁波は、人体に影響を与えない程度の小電力の電磁波とする。すなわち、電波防護指針に従い、第1の電磁波は、その周波数が1.5Hz〜300GHzである場合、非管理環境下では電力密度の上限値を1mW/cm2 とし、管理環境下では電力密度の上限値を5mW/cm2 とする。これにより、電波防護指針を遵守しつつ、開空間無線電力配電方式で、大電力を必要とするアクチュエータなどの無線機器に電力を供給することが可能となる。なお、この場合、室内空間に人が存在すると判断されると、無線機器には小電力の電磁波が送信されるようになるが、大電力の電磁波の受信時の電気エネルギーを蓄積しておけば、その蓄積された電気エネルギーによって小電力の電磁波の受信時の電源電力を確保することが可能である。
なお、本発明において、波動は電磁波に限られるものではなく、光や超音波などを波動として用いてもよい
本発明によれば、波動送信装置において、室内空間に対して予め定められている人の在/不在の可能性を示すスケジュールに基づいて室内空間に人が存在するか否かを判断するようにし、室内空間に人が存在すると判断された場合、人体に影響を与えない程度の小電力の波動として定められた第1の波動を室内空間に送信し、室内空間に人が存在しないと判断された場合、第1の波動よりも大電力の波動として定められた第2の波動を室内空間に送信するようにしたので、室内空間に人が存在する、もしくは人が存在する可能性がある場合、小電力の波動(第1の波動)が室内空間を介して波動送信装置より無線機器に送られ、室内空間に人が存在しない、もしくは人が存在しない可能性がある場合、大電力の波動(第1の波動)が室内空間を介して波動送信装置より無線機器に送られるものとなり、電波防護指針を遵守しつつ、開空間無線電力配電方式で、大電力を必要とするアクチュエータなどの無線機器に電力を供給することが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明の一実施の形態(実施の形態1)を示す無線電力配電システムの構成図である。同図において、1は室内空間、2は室内空間1内に位置する無線電力供給装置、3は室内空間1内に位置する無線機器、4は外部電源、5は外部コントローラである。
なお、図1では分かり易いように、室内空間1内に無線電力供給装置2および無線機器3を位置させているが、室内空間1を通して相互に無線通信を行えればよく、無線電力供給装置2および無線機器3は室内空間1の外に位置していてもよい。また、この無線電力配電システムにおいて、無線電力供給装置2が本発明でいう波動送信装置に対応する。また、無線機器3は、複数設けられていてもよい。
無線電力供給装置2は、外部電源4からの電源の供給を受けて安定した電源電圧を生成する安定化電源部2Aと、安定化電源部2Aからの電源電圧を受けて動作するシステム制御部2Bおよび配電レベル制御部2Cと、室内空間1への電磁波の送信および室内空間1からの電磁波の受信をアンテナANT1を介して行う送受信部2Dと、送受信部2Dを介して受信された外部からの情報をシステム制御部2Bへ送る受信制御部2Eとを備えている。
無線機器3は、駆動部を有するアクチュエータであり、モータ3Aと、このモータ3Aの回転を減速して駆動軸DSに伝える減速部3Bと、モータ3Aを駆動するドライバ部3Cと、減速部3Bを介して駆動軸DSの回転角度位置を検出する位置検出部3Dと、位置検出部3Dによって検出される駆動軸DSの回転角度位置のフィードバックを受けてモータ3Aの回転をドライバ部3Cを介して制御する制御部3Eとを備えている。
また、無線機器3は、アンテナATN2を介して受信した室内空間1における無線センサ(図示せず)からの温度,湿度等の環境情報を制御部3Eへ送る受信部3Fと、制御部3Eからの情報をアンテナATN2を介して室内空間1へ送信する送信部3Gと、アンテナATN2を介して受信した無線電力供給装置2からの電磁波を電流に変換して整流する整流部3Hと、整流部3Hによって整流された電流による電荷を蓄える蓄電部3Iと、蓄電部3Iに蓄積された電荷から安定した電源電圧を生成する安定化電源部3Jとを備えている。安定化電源部3Jが生成する電源電圧はモータ3A,ドライバ部3C,制御部3E,受信部3F,送信部3Gに供給される。
無線電力供給装置2において、システム制御部2Bや配電レベル制御部2Cは、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して制御部としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
システム制御部2Bは、本実施の形態特有の機能として、室内空間1における人の在/不在の可能性を示すスケジュールに従って、室内空間1における人の在/不在を判断し、その判断結果を配電レベル制御部2Cへ送る在/不在判断機能を有している。
配電レベル制御部2Cは、本実施の形態特有の機能として、システム制御部2Bからの在/不在の判断結果に従って、アンテナANT1から室内空間1へ送信する電磁波のレベルを小電力と大電力とに切り替える配電レベル切替機能を有している。
なお、システム制御部2Bで使用する室内空間1における人の在/不在の可能性を示すスケジュールは、予めシステム制御部2Bに設定しておいてもよいし、アンテナANT1,送受信部2D,受信制御部2Eの経路で、外部より変更可能に設定するようにしてもよい。
以下、図2に示すタイムチャートを参照しながら、この実施の形態1における無線電力供給装置2のシステム制御部2Bが有する在/不在判断機能および配電レベル制御部2Cが有する配電レベル切替機能について説明する。
なお、この例では、システム制御部2Bに、室内空間1における人の在/不在の可能性を示すスケジュールとして、人が在室できる時間帯(在室可の時間帯)として6時〜22時の時間帯が定められ、それ以外の時間帯が人が在室することができない時間帯(在室不可の時間帯)として定められているものとする。
〔室内空間1に人が存在していると判断された場合〕
システム制御部2Bは、現在の時刻を監視し、この現在の時刻が6時〜22時の時間帯にあれば、室内空間1における時間帯を在室可の時間帯と判断する。すなわち、室内空間1に人が存在している可能性が高く、室内空間1に人が存在すると判断する。そして、この判断結果を配電レベル制御部2Cへ送る。
配電レベル制御部2Cは、システム制御部2Bから室内空間1に人が存在する旨の判断結果が与えられると、室内空間1へ送信する電磁波のレベルを小電力とする。
この場合の小電力の電磁波とは、電波防護指針で定められている人体に影響を与えない程度の電磁波であり、その周波数が1.5Hz〜300GHzである場合、非管理環境下では電力密度の上限値を1mW/cm2 とし、管理環境下では電力密度の上限値を5mW/cm2 とする。図2では、この場合の電力密度の上限値に応ずる電力レベルをPWsafeとして示しており、この電力レベルPWsafeよりも小さな値として小電力が定められる。
したがって、室内空間1に人が存在すると判断された場合、無線電力供給装置2からは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりも小さい小電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなる。
〔室内空間1に人が存在していないと判断された場合〕
システム制御部2Bは、現在の時刻を監視し、この現在の時刻が6時〜22時以外の時間帯にあれば、室内空間1における時間帯を在室不可の時間帯と判断する。すなわち、室内空間1に人が存在していない可能性が高く、室内空間1に人が存在しないと判断する。そして、この判断結果を配電レベル制御部2Cへ送る。
配電レベル制御部2Cは、システム制御部2Bから室内空間1に人が存在しない旨の判断結果が与えられると、室内空間1へ送信する電磁波のレベルを大電力とする。
この場合の大電力の電磁波とは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりもその電力レベルが大きい電磁波であり、無線機器3の動作電力を十分確保し得る電力である。
したがって、室内空間1に人が存在しないと判断された場合、無線電力供給装置2からは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりも大きい大電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなる。
無線電力供給装置2から送信された電磁波(小電力の電磁波、大電力の電磁波)は、室内空間1を通り、無線機器3で受信される。無線機器3において、無線電力供給装置2からの電磁波は、整流部3Hへ送られる。整流部3Hは、その電磁波を電流に変換して整流し、この整流された電流を蓄電部3Iに送る。蓄電部3Iは、蓄電部3Iからの電流による電荷を蓄える。
この場合、室内空間1に人が存在すると判断されているときには、無線電力供給装置2からの小電力の電磁波からの電気エネルギーを受けて、蓄電部3Iへの蓄電が行われる。室内空間1に人が存在しないと判断されているときには、無線電力供給装置2からの大電力の電磁波からの電気エネルギーを受けて、蓄電部3Iへの蓄電が行われる。
ここで、室内空間1に人が存在すると判断されている場合、無線電力供給装置2からの小電力の電磁波より得られる電気エネルギーは小さい。しかし、この場合、蓄電部3Iには、室内空間1に人が存在いないと判断されていた場合の大電力の電磁波より得られる電気エネルギーが蓄えられている。室内空間1に人が存在すると判断されている場合には、この蓄電部3Iに蓄積されている電気エネルギーが使用され、小電力の電磁波の受信時の電源電力が確保される。
このようにして、本実施の形態では、室内空間1に人が存在すると判断されている場合、無線電力供給装置2から人体に影響を与える虞れのない小電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなり、電波防護指針を遵守しつつ、開空間無線電力配電方式で、大電力を必要とする無線機器3に支障なく電力を供給することができるようになる。
図3にこの実施の形態1における無線電力供給装置2の要部の機能ブロック図を示す。無線電力供給装置2は、スケジュール記憶部2−1と、在/不在判断部2−2と、配電レベル切替部2−3とを備えており、スケジュール記憶部2−1には室内空間1における人の在/不在の可能性を示すスケジュールが記憶されている。
この無線電力供給装置2において、在/不在判断部2−2は、スケジュール記憶部2−1に記憶されているスケジュールに従って、室内空間1における人の在/不在を判断する。配電レベル切替部2−3は、在/不在判断部2Bにおける人の在/不在の判断結果に従って、小電力の電磁波を送信するのか、大電力の電磁波を送信するのかを決定する。
参考例
図4に参考例として人検知センサを用いた無線電力配電システムの構成図を示す。この参考例では、室内空間1における人の在/不在を人検知センサ6を用いて検知し、その検知結果を無線で無線電力供給装置2へ送るようにしている。また、人検知センサ6は、本発明でいう無線機器の1つとして設けられ、無線電力供給装置2からの電磁波を受信し、自己の電源電力を生成して動作する機能を備えている。
人検知センサ6において、6Aは人検知部、6Bは制御部、6Cは受信部、6Dは送信部、6Eは整流部、6Fは蓄電部、6Gは安定化電源部、ANT3はアンテナであり、安定化電源部6Gが生成する電源電圧は人検知部6A,制御部6B,受信部6C,送信部6Dに供給される。
以下、図5に示すタイムチャートを参照しながら、この参考例における無線電力供給装置2のシステム制御部2Bが有する在/不在判断機能および配電レベル制御部2Cが有する配電レベル切替機能について説明する。
〔室内空間1に人が存在している場合〕
人検知センサ6は、室内空間1における人の存在を検知すると(図5(a)に示すt1点)、その検知結果を無線電力供給装置2へ送信する。無線電力供給装置2は、人検知センサ6からの検知結果を受信すると、その検知結果をアンテナANT1,送受信部2D,受信制御部2Eの経路でシステム制御部2Bへ送る。
システム制御部2Bは、受信制御部2Eを経由して送られてくる人検知センサ6からの検知結果に基づいて、室内空間1に人が存在すると判断する。そして、この判断結果を配電レベル制御部2Cへ送る。
配電レベル制御部2Cは、システム制御部2Bから室内空間1に人が存在する旨の判断結果が与えられると、室内空間1へ送信する電磁波のレベルを小電力とする。
この場合の小電力の電磁波とは、実施の形態1と同様、電波防護指針で定められている人体に影響を与えない程度の電磁波であり、その周波数が1.5Hz〜300GHzである場合、非管理環境下では電力密度の上限値を1mW/cm2 とし、管理環境下では電力密度の上限値を5mW/cm2 とするものである。図5では、この場合の電力密度の上限値に応ずる電力レベルをPWsafeとして示している。
したがって、室内空間1に人が存在すると判断された場合、無線電力供給装置2からは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりも小さい小電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなる。
〔室内空間1に人が存在していない場合〕
人検知センサ6は、室内空間1における人の不在を検知すると(図5(a)に示すt2点)、その検知結果を無線電力供給装置2へ送信する。無線電力供給装置2は、人検知センサ6からの検知結果を受信すると、その検知結果をアンテナANT1,送受信部2D,受信制御部2Eの経路でシステム制御部2Bへ送る。
システム制御部2Bは、受信制御部2Eを経由して送られてくる人検知センサ6からの検知結果に基づいて、室内空間1に人が存在しないと判断する。そして、この判断結果を配電レベル制御部2Cへ送る。
配電レベル制御部2Cは、システム制御部2Bから室内空間1に人が存在しない旨の判断結果が与えられると、室内空間1へ送信する電磁波のレベルを大電力とする。
この場合の大電力の電磁波とは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりもその電力レベルが大きい電磁波であり、無線機器3の動作電力を十分確保し得る電力である。
したがって、室内空間1に人が存在しないと判断された場合、無線電力供給装置2からは、人体に影響を与える虞れのない電力レベルPWsafeよりも大きい大電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなる。
このようにして、この参考例でも実施の形態1と同様、室内空間1に人が存在すると判断されている場合、無線電力供給装置2から人体に影響を与える虞れのない小電力の電磁波が室内空間1に送信されるものとなり、電波防護指針を遵守しつつ、開空間無線電力配電方式で、大電力を必要とする無線機器3に支障なく電力を供給することができるようになる。
図6にこの参考例における無線電力供給装置2の要部の機能ブロック図を示す。無線電力供給装置2は、在/不在判断部2−2と、配電レベル切替部2−3とを備えている。この無線電力供給装置2において、在/不在判断部2−2は、人検知センサ6からの検知結果に従って、室内空間1における人の在/不在を判断する。配電レベル切替部2−3は、在/不在判断部2−2における人の在/不在の判断結果に従って、小電力の電磁波を送信するのか、大電力の電磁波を送信するのかを決定する。
なお、上述した実施の形態1では、電磁波を波動として用いた場合について説明したが、波動は電磁波に限られるものではなく、光や超音波などを波動として用いてもよい。波動が光の場合は、送信手段としてレーザ光照射手段、LED、電球などを用い、受信手段として太陽電池やフォトダイオードなどを用いる。また、波動が超音波の場合は、送受信手段としてピエゾ式振動子や電歪式振動子などを用いる。
本発明の一実施の形態(実施の形態1)を示す無線電力配電システムの構成図である。 この実施の形態1の無線電力配電システムにおける無線電力供給装置のシステム制御部が有する在/不在判断機能および配電レベル制御部が有する配電レベル切替機能を説明するためのタイムチャートである。 この実施の形態1における無線電力供給装置の要部の機能ブロック図である。 人検知センサを用いた無線電力配電システムの構成図(参考例)である。 参考例の無線電力配電システムにおける無線電力供給装置のシステム制御部が有する在/不在判断機能および配電レベル制御部が有する配電レベル切替機能を説明するためのタイムチャートである。 参考例における無線電力供給装置の要部の機能ブロック図である。
符号の説明
1…室内空間、2…無線電力供給装置、2A…安定化電源部、2B…システム制御部、2C…配電レベル制御部、2D…送受信部、2E…受信制御部、3…無線機器、3A…モータ、3B…減速部、3C…ドライバ部、3D…位置検出部、3E…制御部、3F…受信部、3G…送信部、3H…整流部、3I…蓄電部、3J…安定化電源部、4…外部電源、5…外部コントローラ、6…人検知センサ、6A…人検知部、6B…制御部、6C…受信部、6D…送信部、6E…整流部、6F…蓄電部、6G…安定化電源部、ANT1,ANT2,ANT3…アンテナ、DS…駆動軸、2−1…スケジュール記憶部、2−2…在/不在判断部、2−3…配電レベル切替部。

Claims (1)

  1. 室内空間へ無線によってエネルギーを波動として送信する波動送信装置と、この波動送信装置から送信される波動を受信しその受信した波動から自己の電源電力を生成して動作する1台以上の無線機器とを備える無線電力配電システムにおいて、
    前記波動送信装置は、
    前記室内空間に対して予め定められている人の在/不在の可能性を示すスケジュールに基づいて前記室内空間に人が存在するか否かを判断する在/不在判断手段と、
    前記在/不在判断手段によって前記室内空間に人が存在すると判断された場合、人体に影響を与えない程度の小電力の波動として定められた第1の波動を前記室内空間に送信し、前記在/不在判断手段によって前記室内空間に人が存在しないと判断された場合、前記第1の波動よりも大電力の波動として定められた第2の波動を前記室内空間に送信する波動送信手段と
    を備えることを特徴とする無線電力配電システム。
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