JP5089865B2 - 表面電位分布測定方法及び表面電位分布測定装置 - Google Patents

表面電位分布測定方法及び表面電位分布測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、表面電位分布測定方法及び表面電位分布測定装置に係り、更に詳しくは、荷電粒子ビームを用いた表面電位分布測定方法及び該測定方法の実施に好適な表面電位分布測定装置に関する。
レーザプリンタやデジタル複写機などの電子写真方式の画像形成装置では、画像情報に応じて変調された光源からの光を走査光学系などを介して感光体上に集光させるとともに、所定の方向(主走査方向)に走査させ、感光体上に静電潜像を形成している。そして、その静電潜像にトナーを付着させ、該トナーを紙などに転写して出力画像としている。
感光体上に形成される静電潜像は、出力画像の品質に大きく影響する。そこで、感光体上に形成された静電潜像を評価する方法及び装置が種々提案されている。そして、その評価結果を画像形成装置の設計にフィードバックすることにより、出力画像の品質向上を図っていた。例えば、特許文献1及び特許文献2には、試料面を電子ビームで走査し、該走査で放出される二次電子を用いて静電潜像を観察する方法が提案されている。
ところで、近年、画像情報のデジタル化が急速に進み、画像形成装置の出力画像の更なる高品質化への要求が年々高くなっている。しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に開示されている方法では、前記要求に応じるのに必要な精度の評価結果を得るのが困難であった。
特開平3−29867号公報 特開平3−49143号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、物体の表面電位分布を精度良く測定することができる表面電位分布測定方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、物体の表面電位分布を精度良く測定することができる表面電位分布測定装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、潜像が形成されている物体表面を荷電粒子ビームで走査し、前記物体の表面電位の分布状態を測定する表面電位分布測定方法であって、前記荷電粒子ビームの加速電圧及び前記物体に印加する印加電圧の少なくとも一方を変更しながら、前記荷電粒子が前記物体の表面に到達する前に前記物体表面近傍で反発された反発電子を検出する工程と;前記検出する工程での検出結果に基づいて複数のコントラスト像を取得する工程と;前記複数のコントラスト像のそれぞれについて、前記反発電子の検出量に基づいて前記潜像の径を計測する工程と;前記計測する工程での計測結果に基づいて前記物体の表面電位の分布状態を求める工程と;を含み、前記加速電圧Vacc、入射電子に対する前記物体の表面電位ポテンシャルVpを用いて、前記複数のコントラスト像に、|Vacc|>|Vp|の領域と|Vacc|<|Vp|の領域の両方が同時に存在するように前記加速電圧が設定され、前記潜像の径を計測する工程では、前記コントラスト像における前記|Vacc|>|Vp|の領域と前記|Vacc|<|Vp|の領域の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする表面電位分布測定方法である。
これによれば、物体の表面電位分布を精度良く測定することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、潜像が形成されている試料表面を荷電粒子ビームで走査し、前記試料の表面電位の分布状態を測定する表面電位分布測定装置であって、試料が、その中の所定位置にセットされる筐体と;前記筐体内に配置され、前記荷電粒子ビームを発生するビーム発生装置と;前記筐体内で前記ビーム発生装置と前記試料との間に配置され、前記ビーム発生装置からの荷電粒子ビームを偏向する走査レンズ、及び該走査レンズからの荷電粒子ビームを前記試料表面に集束する対物レンズを含む光学系と;前記筐体内で前記試料近傍に配置され、前記試料表面に到達する前に前記試料表面近傍で反発された反発電子を検出する検出装置と;前記ビーム発生装置を介して前記荷電粒子ビームの加速電圧を変更しながら該荷電粒子ビームを前記試料表面に集束させ、異なる加速電圧での前記検出装置の複数の検出結果に基づいて複数のコントラスト像を取得し、該複数のコントラスト像について、前記反発電子の検出量に基づいて前記潜像の径をそれぞれ計測し、該計測された複数の潜像の径に基づいて、前記試料の表面電位の分布状態を求める処理装置と;を備え、該処理装置は、前記加速電圧Vacc、入射電子に対する前記物体の表面電位ポテンシャルVpを用いて、前記複数のコントラスト像に、|Vacc|>|Vp|の領域と|Vacc|<|Vp|の領域の両方が同時に存在するように前記加速電圧を設定し、前記コントラスト像における前記|Vacc|>|Vp|の領域と前記|Vacc|<|Vp|の領域の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする表面電位分布測定装置である。
これによれば、試料の表面電位分布を精度良く測定することが可能となる。
この場合において、前記処理装置は、前記加速電圧を変更する際に、更に光軸方向に関する前記荷電粒子ビームの集束位置のずれを補正することとすることができる。
この場合において、前記処理装置は、前記対物レンズに対する印加電圧を制御して、前記集束位置のずれを補正することとすることができる。
記各表面電位分布測定装置において、前記処理装置は、前記加速電圧を変更する際に、更に前記試料表面における前記荷電粒子ビームの走査範囲の変動を補正することとすることができる。
この場合において、前記処理装置は、前記走査レンズに対する印加電圧を制御して、前記走査範囲の変動を補正することとすることができる。
記各表面電位分布測定装置において、前記処理装置は、更に前記試料の表面電位の分布状態に基づいて、表面電位分布のプロファイルを算出することとすることができる。
記各表面電位分布測定装置において、前記試料にバイアス電圧を印加する電源回路を更に備えることとすることができる。
記各表面電位分布測定装置において、前記試料は感光体あることとすることができる。
記各表面電位分布測定装置において、前記筐体内で前記ビーム発生装置と前記試料がセットされる所定位置との間に配置され、前記筐体の内部を2つの領域に分割可能な仕切り弁を更に備えることとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図12(C)に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る表面電位分布測定装置100の概略構成が示されている。
図1に示される表面電位分布測定装置100は、電子銃10、筐体30、コンデンサレンズ(静電レンズ)35、ビームブランキング電極37、ゲートバルブ40、アパーチャ51、スティグメータ53、走査レンズ(偏向電極)55、対物レンズ57、ビーム射出開口部61、試料台81、検出器91、制御系3、排出系83及び駆動用電源(図示省略)などを備えている。
電子銃10は、荷電粒子ビームとしての電子ビームを放出する。ここでは、電子銃10は、一例として図2に示されるように、エミッタ11から電子が放出される電界放出型電子銃であり、引き出し電極31、及び加速電極33を有している。
引き出し電極31は、エミッタ11の−Z側に配置され、図2に示されるように、エミッタ11に強電界を発生させるための電圧(引き出し電圧Vext)が印加される。これにより、エミッタ11の先端から電子ビームが放出される。本実施形態では、−Z方向に向けて電子ビームが放出されるものとする。
加速電極33は、引き出し電極31の−Z側に配置され、エミッタ11から放出された電子ビームに所望のエネルギを与えるための電圧(加速電圧Vacc)が印加される。
図1に戻り、コンデンサレンズ35は、加速電極33の−Z側に配置され、電子ビームを細く絞る。
ビームブランキング電極37は、コンデンサレンズ35の−Z側に配置され、電子ビームをON/OFFする。
ゲートバルブ40は、ビームブランキング電極37の−Z側に配置され、筐体30の内部を、電子銃10が含まれる領域と試料台81が含まれる領域とに分割するためのバルブであり、測定時などの必要なときのみ、ゲートバルブ40を開放することができる。なお、以下では、便宜上、電子銃10が含まれる領域を「電子銃室」、試料台81が含まれる領域を「試料室」という。
アパーチャ51は、ゲートバルブ40の−Z側に配置され、ゲートバルブ40が開放状態のときにゲートバルブ40の開口部を通過した電子ビームのビーム径を規定する。
スティグメータ53は、アパーチャ51の−Z側に配置され、非点収差を補正する。
走査レンズ55は、スティグメータ53の−Z側に配置され、スティグメータ53からの電子ビームを偏向する。
対物レンズ57は、走査レンズ55の−Z側に配置され、走査レンズ55からの電子ビームをビーム射出開口部61を介して試料71の表面に集束する。
以下では、コンデンサレンズ35、ビームブランキング電極37、アパーチャ51、スティグメータ53、走査レンズ55、及び対物レンズ57を含む光学系を電子ビーム光学系5ともいう。
試料台81は、その上に試料71が載置され、不図示の駆動機構によりXY面内で2次元的に移動可能である。この試料台81は導電性を有しており、接地されている。
検出器91は、試料71の近傍に配置され、試料71の表面に到達する前に、試料71の表面近傍で反発された電子(以下、「一次反発電子」ともいう)を検出する。この検出器91としては、シンチレータ、光電子増倍管などが用いられる。また、検出器91には、一次反発電子の検出感度を高めるため、正の電圧(例えば10kV)が印加されている。
上記電子銃10、電子ビーム光学系5、試料台81及び検出器91は、筐体30内に収容されている。
排気系83は、複数の排気装置から構成され、筐体30内を高真空状態にする。ここでは、筐体30の下方(−Z側)から排気しているが、これに限定されるものではない。また、複数個所から排気しても良い。
制御系3は、コンピュータ、入力装置、表示装置及びプリンタ装置などを有している。そして、コンピュータは、オペレータの指示に応じて、あらかじめインストールされているプログラムにしたがって、電子銃10、電子ビーム光学系5、試料台81、及び排気系83をそれぞれ制御するとともに、検出器91の出力信号に基づいて試料71の表面電位分布を求める。なお、本実施形態では、一例として試料71の表面電位ポテンシャルは負であるものとする。
ここで、試料71に照射される電子(以下、「入射電子」ともいう)の加速電圧と試料71の表面電位ポテンシャルとの関係について図3(A)及び図3(B)を用いて説明する。図3(A)及び図3(B)は、わかりやすくするために簡略化されている。ここでは、試料71の表面における入射電子が照射される位置での表面電位ポテンシャルをVp(<0)とする。そこで、B地点と試料71の表面との間に電圧Vpが印加されているとみなすことができる。また、図3(A)及び図3(B)では、電位を単位電荷が持つ電気的な位置エネルギーとして図示している。
入射電子は、電位ポテンシャルが0(V)の区間(AB間)では、表面電位ポテンシャルVpの影響を受けることなく、加速電圧Vaccに対応する速度で試料71の表面に向かう方向(−Z方向)に移動する。そして、B地点を過ぎると、入射電子は表面電位ポテンシャルVpの影響を受けるようになる。
入射電子に対する表面電位ポテンシャルVpの影響は、加速電圧Vaccと表面電位ポテンシャルVpとの大小関係によって大きく異なっている。
(1)|Vacc|>|Vp|の場合
この場合には、図3(A)に示されるように、入射電子は、B地点を過ぎるとその速度は徐々に減速されるものの、ほとんどの入射電子は試料71の表面に到達する。
(2)|Vacc|<|Vp|の場合
この場合には、図3(B)に示されるように、入射電子は、B地点を過ぎるとその速度は徐々に減速され、試料71の表面に到達する前に0となる。そして、そこを起点として、試料71の表面から離れる方向(+Z方向)に進む。すなわち、入射電子のZ軸方向の速度ベクトルが、試料71の表面に到達する前に反転し、入射電子は試料71の表面に到達せずに戻ることとなる。この試料71の表面に到達しなかった入射電子の一部が、一次反発電子として検出器91で検出されるように設定されている。
なお、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)などで用いられている「反射電子」は、「試料最表面や少し内部で散乱し、そのうちの一部の電子が空間に脱出したもの」であり(日本表面科学会編「表面分析辞典」p235、共立出版株式会社、1986年発行)、本明細書における「一次反発電子」とは全く異なるものである。
そこで、入射電子の加速電圧を変更しながら、一次反発電子を検出器91で検出することにより、試料71の表面電位を計測することができる。すなわち、測定中に加速電圧Vaccを変えながら、試料71の表面を電子ビームで走査し、一次反発電子を検出することにより、試料71の表面電位分布を計測することが可能となる。
このとき、一例として図4(A)に示されるように、加速電圧|Vacc|を0から徐々に大きくしても良いし、一例として図4(B)に示されるように、加速電圧|Vacc|を|V0|から|V1|に徐々に大きくしても良いし、一例として図4(C)に示されるように、加速電圧|Vacc|を|V1|から|V0|に徐々に小さくしても良い。なお、図4(A)〜図4(C)では、便宜上、加速電圧が連続して変化するように示されているが、実際の測定時には、データ処理などに時間を要するため、加速電圧はステップ状に変化する。
例えば、X軸方向における試料71の表面電位分布をVp(x)とすると、V0は、予測される表面電位の絶対値の最小値(Min|Vp(x)|)に基づいて設定される値であり、V1は予測される表面電位の絶対値の最大値(Max|Vp(x)|)に基づいて設定される値である。そこで、一例として図5に示されるように、Vacc=V0のときには、多くの一次反発電子が検出器91で検出されるが、Vacc=V1のときには、ほとんど検出されない。なお、Min|Vp(x)|及びMax|Vp(x)|が、測定前に予測できない場合には、広い範囲で測定しても良い。
通常、加速電圧Vaccが変化すると、一例として図6(A)〜図6(C)に示されるように、電子ビーム光学系5の他のパラメータが一定の場合には、光軸方向(ここではZ軸方向)に関する電子ビームの集束位置が変化する。|Vacc|が大きくなると集束位置は−Z方向にシフトし、|Vacc|が小さくなると集束位置は+Z方向にシフトする。これにより、Z軸方向に関して試料表面の位置が一定であれば、加速電圧に応じて分解能が変化することになる。
ところで、Z軸方向に関して対物レンズ57の主点と集束位置との距離、いわゆる作動距離(WDとする)は、一例として図7(A)〜図7(C)に示されるように、対物レンズ57の印加電圧(Volとする)に応じて変化する。VolとWDとの間には、ほぼ逆比例の関係が成立する。そこで、加速電圧|Vacc|の変化に連動して対物レンズ57に対する印加電圧Volを変化させることにより、Z軸方向に関して集束位置をほぼ一定とすることができる。例えば、加速電圧|Vacc|を徐々に大きくするときには、対物レンズ57に対する印加電圧Volを徐々に大きくすれば良い。これにより、集束位置が補正され、任意の加速電圧に対しても良好な検出結果を得ることができる。
また、一例として図8及び図9に示されるように、加速電圧Vaccが変化すると、試料表面における走査領域の大きさが変化する。例えば倍率が一定の場合には、走査領域の大きさは、加速電圧の絶対値の逆数にほぼ比例する。なお、図8及び図9における縦軸は走査領域の長手方向の長さである。
ところで、前記走査レンズ55に対する印加電圧(Vscanとする)が変化すると、電子ビームの偏向角(θとする)が変化する。この偏向角θは、印加電圧Vscan及び加速電圧|Vacc|と次の(1)式で示される関係にある。ここでαは係数である。
θ≒α×Vscan/|Vacc| ……(1)
そこで、加速電圧|Vacc|の変化に連動して走査レンズ55に対する印加電圧Vscanを変化させることにより、走査領域の大きさの変動を抑制することができる。例えば、加速電圧|Vacc|を徐々に大きくするときには、走査レンズ55に対する印加電圧Vscanを徐々に大きくすれば良い。
次に、前述のように構成される表面電位分布測定装置100を用いて、試料71の表面電位分布を測定する方法について図10及び図11を用いて説明する。図10のフローチャートは、オペレータによって行われる処理であり、図11のフローチャートは、制御系3を構成するコンピュータによって行われる処理である。なお、ゲートバルブ40は閉状態であり、電子銃室は高真空状態、試料室は大気圧状態にあるものとする。また、ここでは、試料71の表面は2次元的に走査されるものとする。
最初のステップ401では、試料台81に潜像が形成されている試料71を載置する。
次のステップ403では、排気系83を稼動させ、試料室内を高真空状態とする。
次のステップ405では、ゲートバルブ40を開状態とする。
次のステップ407では、制御系3を構成するコンピュータに表面電位分布の測定を指示する。そして、オペレータによって行われる処理は終了する。
制御系3を構成するコンピュータは、表面電位分布の測定の指示を受けると、最初のステップ501では、繰り返し回数が格納されるカウンタiに初期値1をセットする。
次のステップ503では、加速電圧Vaccを予め設定されている初期値にセットする。
次のステップ505では、作動距離WDが変化しないように、加速電圧Vaccに応じて対物レンズ57に対する印加電圧を調整する。
次のステップ507では、走査領域の大きさが変化しないように、加速電圧Vaccに応じて走査レンズ55に対する印加電圧を調整する。
次のステップ509では、コントラスト像を取り込む(図12(A)及び図12(B)参照)。コントラスト像における白い領域は検出器91での検出量が多い領域であり、黒い領域は検出器91での検出量が少ない領域を示している。そして、白い領域と黒い領域との境界は、検出器91の出力信号が大きく変化するところである。Vacc=−750Vの場合(図12(B)参照)には、Vacc=−600Vの場合(図12(A)参照)に比べて入射電子の速度が速いため、入射電子が反転する領域が減少し、黒い領域が増えている。
次のステップ511では、コントラスト像に対して2値化処理を行い、2値化データを取得する。例えばX軸方向及びY軸方向についての表面電位の分布状態を測定する場合には、X軸方向及びY軸方向について2値化データを取得する。
次のステップ513では、2値化データに基づいて潜像の径を算出する。例えばX軸方向及びY軸方向についての表面電位の分布状態を測定する場合には、X軸方向及びY軸方向について潜像の径を算出する。ここで算出された潜像の径は、加速電圧Vaccに対応付けて不図示のメモリに保存される。
次のステップ515では、カウンタiの値が予め設定されている値N(2以上の整数)と等しいか否かを判断する。カウンタiの値がNと等しくなければ、ここでの判断は否定され、ステップ517に移行する。
このステップ517では、カウンタiの値に1を加算する。
次のステップ519では、現在の加速電圧Vaccの値に予め設定されている増分(Δvとする)を加算する。そして、上記ステップ505に戻る。
以下、ステップ515での判断が肯定されるまで、ステップ505〜ステップ519の処理を繰り返し行う。
そして、カウンタiの値がNと等しくなると、上記ステップ515での判断は肯定され、ステップ521に移行する。
このステップ521では、前記メモリに保存されている表面電位分布を示すデータ(加速電圧Vacc毎の潜像の径)に基づいて、一例として図12(C)に示されるように、表面電位分布プロファイルを算出する。
次のステップ523では、算出結果を表示装置に表示する。そして、表面電位分布の取得処理を終了する。なお、図12(C)にはX軸方向における電位分布プロファイルが示されている。この場合には、潜像の中心(x=0)の電位は約−520Vであり、外側に向かうにつれて電位がマイナス方向に大きくなり、|x|=0.1mm以上の周辺部では約−830V程度になっていることがわかる。また、ここでは、表示装置に表示される電位分布プロファイルの方向について、オペレータが指示することができる。そして、電位分布プロファイルを3次元的に表示することも可能である。さらに、算出結果をプリンタ装置で印刷することもできる。
また、オペレータの要求により、更に上記測定結果に基づいて、試料71の表面電荷分布を求めても良い。
ここで、試料としての感光体が用いられる場合に、該感光体の表面に静電潜像を形成する方法の一例について説明する。感光体は、導電性支持体の上に積層された電荷発生層(CGLとする)、及び電荷輸送層(CTLとする)などから構成されている。感光体は、表面が帯電している状態で露光されると、CGLの電荷発生材料(CGMとする)によって光が吸収され、正負両極性のチャージキャリアが発生する。このキャリアは、電界によって、一方はCTLに、他方は導電性支持体に注入される。CTLに注入されたキャリアは、CTL中を電界によってCTL表面まで移動し、感光体表面の電荷と結合して消去する。これにより、感光体表面に電荷分布すなわち静電潜像が形成される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る表面電位分布測定装置100では、制御系3を構成するコンピュータ及び該コンピュータにて実行されるプログラムとによって、処理装置が実現されている。なお、コンピュータによるプログラムに従う処理によって実現した処理装置の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、本実施形態では、電子銃10によってビーム発生装置が構成され、電子ビーム光学系5によって光学系が構成され、検出器91によって検出装置が構成され、ゲートバルブ40によって仕切り弁が構成されている。
そして、上記制御系3を構成するコンピュータによって行われる処理において、本発明に係る表面電位分布測定方法が実施されている。
以上説明したように、本実施形態に係る表面電位分布測定装置100によると、電子銃10(ビーム発生装置)から放出される電子ビーム(荷電粒子ビーム)の加速電圧を変更させながら、電子ビームを試料71の表面に集束させ、試料71の表面に到達する前に試料71の表面近傍で反発された一次反発電子を検出器91(検出装置)で検出する。そして、異なる加速電圧での検出器91の複数の検出結果に基づいて、試料71の表面電位の分布状態を求めている。この場合には、検出対象の1次反発電子は試料表面に達していないので、試料の材質や表面形状の影響を受けるおそれがない。従って、精度良く試料の表面電位分布を測定することが可能となる。
また、本実施形態によると、ゲートバルブ40を備えているため、例えば、試料からガスが放出されやすい場合や、試料交換を頻繁に行う場合であっても、電子銃室を常時高真空に保つことができ、電子銃10の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によると、加速電圧を変更する際に、その加速電圧に応じて対物レンズ57に対する印加電圧Volを同時に調整している。これにより、光軸方向に関して集束位置がずれるのを抑制することができる。従って、試料の表面電位分布の測定精度を更に向上させることが可能となる。
また、本実施形態によると、加速電圧を変更する際に、その加速電圧に応じて走査レンズ55に対する印加電圧Vscanを同時に調整している。これにより、走査領域の大きさが変化するのを抑制することができる。従って、試料の表面電位分布の測定精度を更に向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態において、例えば、予想される表面電位の絶対値が小さい場合には、表面電位分布を測定する際の加速電圧が小さくなり、外部磁場などの外乱の影響により、電子ビームを正しく走査させることが困難となるおそれがある。この場合に、一例として図13に示されるように、試料台81上に電極85を形成し、該電極85にマイナスの電圧(Vsubとする)を印加する電源86を更に設けても良い。これにより、試料71にバイアス電圧Vsubが印加されることとなる。例えば、表面電位が0〜−500Vのときに、Vsub=−500Vとすれば、表面電位分布を測定する際の加速電圧は、−500V〜−1000Vとなり、Vsub=−2000Vとすれば、表面電位分布を測定する際の加速電圧は、−2000V〜−2500Vとなり、外乱の影響を小さくすることが可能となる。すなわち、電子ビームの制御が容易となり、測定精度が更に向上するとともに、前記電子ビーム光学系5を構成する各部品の加工精度の許容範囲を広くすることが可能となる。
また、バイアス電圧Vsubを印加すると、バイアス電圧Vsubを印加していないときよりも、表面電位分布を測定する際の加速電圧の最小値と最大値との比を小さくすることができる。これにより、表面電位分布の測定結果に対して、加速電圧の変化による走査領域の大きさの変動及び電子ビームの集束位置の変動の影響は相対的に小さくなり、場合によっては前記集束位置の補正及び走査領域の補正の少なくとも一方を省略することも可能である。
また、上記実施形態では、潜像が形成された試料を表面電位分布測定装置にセットする場合について説明したが、表面電位分布測定装置内で試料に潜像を形成しても良い。この場合には、表面電位分布測定装置が潜像を形成する機能を有することとなる。これにより、リアルタイムでの表面電位分布測定が可能となる。
一例として、図14に潜像を形成する機能を有する表面電位分布測定装置200が示されている。この表面電位分布測定装置200は、試料表面を光で走査し、潜像のパターンを形成するパターン形成装置220が、上記実施形態における表面電位分布測定装置100に付加されたものである。なお、図14では、制御系が省略されている。
図14におけるパターン形成装置220は、半導体レーザ201、コリメートレンズ203、アパーチャ205、及び3つのレンズ(207、209、211)からなる結像レンズなどを備えている。また、試料71の近傍には、試料表面を除電するためのLED213が配置されている。このパターン形成装置220及びLED213は、不図示の制御系によって制御される。
表面電位分布測定装置200における潜像の形成方法について簡単に説明する。
(1)LED213を点灯させ、試料表面を除電する。
(2)電子銃10から放出される電子ビームを用いて、試料表面を均一に帯電する。ここでは、加速電圧を、2次電子放出比が1となる電圧より高い電圧に設定することにより、入射電子量が、放出電子量より上回るため電子が試料に蓄積され、チャージアップを起こす。この結果、試料はマイナスに帯電することとなる。なお、加速電圧と照射時間とを制御することにより、所望の電位に帯電させることができる。
(3)半導体レーザ201を発光させる。半導体レーザ201からのレーザ光は、コリメートレンズ203で略平行光となり、アパーチャ205で規定のビーム径とされた後、結像レンズで試料表面に集光される。これにより、試料表面に潜像のパターンが形成される。
従って、表面電位分布測定装置200では、電子銃10、電子ビーム光学系5、パターン形成装置220及びLED213によって潜像形成装置が構成されている。
また、上記実施形態では、試料が板状の場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、例えば試料が円筒形状であっても良い。また、この場合に、一例として図15に示される表面電位分布測定装置250のように、潜像の形成装置を備えていても良い。この表面電位分布測定装置250は、上記実施形態における表面電位分布測定装置100に潜像の形成装置が付加されたものである。この形成装置は、帯電部75、露光部76、及び除電部77を有している。ここでは、試料71の表面は、帯電部75により帯電され、露光部76により潜像のパターンが形成される。表面電位分布の測定後は、試料71の表面は、除電部77で除電される。この場合に、試料がレーザプリンタやデジタル複写機などの電子写真方式の画像形成装置に用いられる感光ドラムであれば、表面電位分布の測定結果を画像形成装置の設計にフィードバックすることにより、画像形成に関する各工程のプロセスクォリティが向上し、高画質化、高耐久性、高安定性、及び省エネルギー化が実現できる。
また、この場合に、露光部76は、一例として図16に示されるように、半導体レーザ110、コリメートレンズ111、アパーチャ112、シリンダレンズ113、2つの折り返しミラー(114、118)、ポリゴンミラー115、及び2つの走査レンズ(116、117)などを備えていても良い。
半導体レーザ110は、露光用のレーザ光を出射する。コリメートレンズ111は、半導体レーザ110から出射されたレーザ光を略平行光とする。アパーチャ112は、コリメートレンズ111を透過した光のビーム径を規定する。ここでは、アパーチャ112の大きさを替えることで、20μm〜200μmの範囲で任意のビーム径を生成することが可能である。シリンダレンズ113は、アパーチャ112を透過した光を整形する。折り返しミラー114は、シリンダレンズ113からの光の光路をポリゴンミラー115の方向に折り曲げる。
ポリゴンミラー115は、複数の偏向面を有し、折り返しミラー114からの光を所定角度範囲で等角速度的に偏向する。2つの走査レンズ(116、117)は、ポリゴンミラー115で偏向された光を等速度的な光に変換する。折り返しミラー118は、走査レンズ117からの光の光路を試料71の方向に折り曲げる。
この露光部76の動作について簡単に説明する。半導体レーザ110から出射された光は、コリメートレンズ111、アパーチャ112、シリンダレンズ113、及び折り返しミラー114を介して、ポリゴンミラー115の偏向面近傍に一旦結像される。ポリゴンミラー115は、不図示のポリゴンモータによって一定の速度で図16中の矢印方向に回転しており、その回転に伴って偏向面近傍に結像された光は等角速度的に偏向される。この偏向された光は、さらに2つの走査レンズ(116、117)を透過し、折り返しミラー118の長手方向を所定角度範囲で等速度的に走査する光に変換される。そして、この光は、折り返しミラー118で反射され、試料71の表面を走査する。すなわち、光スポットが試料71の母線方向に移動する。これにより、試料71の母線方向に対して、ラインパターンを含めた任意の潜像パターンを形成することができる。
また、上記実施形態では、荷電粒子ビームとして電子ビームを用いる場合について説明したが、これに限らず、イオンビームを用いても良い。この場合には、前記電子銃に代えてイオン銃が用いられる。そして、例えばイオン銃としてガリウム(Ga)液体金属イオン銃が用いられる場合には、加速電圧は正の電圧となり、試料71には、表面電位が正となるようにバイアス電圧が付加される。
また、上記実施形態では、試料の表面電位ポテンシャルが負の場合について説明したが、試料の表面電位ポテンシャルが正であっても良い。すなわち、表面の電荷が正電荷であっても良い。この場合には、ガリウムなど正のイオンビームを試料に照射すれば良い。
また、上記実施形態では、ゲートバルブ40がビームブランキング電極37の−Z側に配置される場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、ゲートバルブ40が、電子銃10と試料台81との間に配置されていれば良い。
また、上記実施形態では、電子銃として電界放出型電子銃を用いる場合について説明したが、これに限らず、熱電子放出型電子銃を用いても良いし、図17に示されるように、いわゆるショットキーエミッション(SE)型電子銃を用いても良い。このショットキーエミッション型電子銃は、エミッタ11、サプレッサ電極12、引き出し電極31、及び加速電極33などを有している。なお、Ifはフィラメント電流、Ieはエミッション電流、Vsはサプレッサ電圧である。SE型電子銃は、熱陰極電界放出型電子銃とも呼ばれている。
また、上記実施形態において、例えば予備的な測定のような場合には、加速電圧を変更する際に、対物レンズ57に対する印加電圧Vol及び走査レンズ55に対する印加電圧Vscanの少なくとも一方を調整しなくても良い。
以上説明したように、本発明の表面電位分布測定方法によれば、物体の表面電位分布を精度良く測定するのに適している。また、本発明の表面電位分布測定装置によれば、試料の表面電位分布を精度良く測定するのに適している。
本発明の一実施形態に係る表面電位分布測定装置を説明するための図である。 図1における電子銃を説明するための図である。 図3(A)及び図3(B)は、それぞれ加速電圧と試料表面の電位ポテンシャルとの関係を説明するための図である。 図4(A)〜図4(C)は、それぞれ加速電圧の変更方法を説明するための図である。 加速電圧と一次反発電子との関係を説明するための図である。 図6(A)〜図6(C)は、それぞれ加速電圧と集束位置との関係を説明するための図である。 図7(A)〜図7(C)は、それぞれ対物レンズに対する印加電圧と作動距離との関係を説明するための図である。 加速電圧毎の走査領域の大きさと倍率との関係を説明するための図である。 走査領域の大きさと加速電圧の絶対値の逆数との関係を説明するための図である。 表面電位分布の測定方法を説明するためのフローチャート(その1)である。 表面電位分布の測定方法を説明するためのフローチャート(その2)である。 図12(A)〜図12(C)は、それぞれ測定結果を説明するための図である。 試料に印加されるバイアス電圧を説明するための図である。 図1の表面電位分布測定装置の変形例1を説明するための図である。 図1の表面電位分布測定装置の変形例2を説明するための図である。 図15における露光部を説明するための図である。 図2の電子銃とは異なる電子銃を説明するための図である。
符号の説明
3…制御系(処理装置)、5…電子ビーム光学系(光学系)、10…電子銃(ビーム発生装置)、30…筐体、40…ゲートバルブ(仕切り弁)、55…走査レンズ、57…対物レンズ、71…試料(物体)、75…帯電部(潜像形成装置の一部)、76…露光部(潜像形成装置の一部)、77…除電部(潜像形成装置の一部)、82…電源(電源回路)、91…検出器(検出装置)、100…表面電位分布測定装置、200…表面電位分布測定装置、220…パターン形成装置(潜像形成装置の一部)、250…表面電位分布測定装置。

Claims (14)

  1. 潜像が形成されている物体表面を荷電粒子ビームで走査し、前記物体の表面電位の分布状態を測定する表面電位分布測定方法であって、
    前記荷電粒子ビームの加速電圧及び前記物体に印加する印加電圧の少なくとも一方を変更しながら、前記荷電粒子が前記物体の表面に到達する前に前記物体表面近傍で反発された反発電子を検出する工程と;
    前記検出する工程での検出結果に基づいて複数のコントラスト像を取得する工程と;
    前記複数のコントラスト像のそれぞれについて、前記反発電子の検出量に基づいて前記潜像の径を計測する工程と;
    前記計測する工程での計測結果に基づいて前記物体の表面電位の分布状態を求める工程と;を含み、
    前記加速電圧Vacc、入射電子に対する前記物体の表面電位ポテンシャルVpを用いて、
    前記複数のコントラスト像に、|Vacc|>|Vp|の領域と|Vacc|<|Vp|の領域の両方が同時に存在するように前記加速電圧が設定され、
    前記潜像の径を計測する工程では、前記コントラスト像における前記|Vacc|>|Vp|の領域と前記|Vacc|<|Vp|の領域の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする表面電位分布測定方法。
  2. 前記計測する工程では、前記反発電子の検出量を2値化し、該2つの値の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする請求項1に記載の表面電位分布測定方法。
  3. 前記計測する工程での計測結果に基づいて前記物体の表面電荷の分布状態を求める工程を、更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の表面電位分布測定方法。
  4. 前記物体は感光体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面電位分布測定方法。
  5. 潜像が形成されている試料表面を荷電粒子ビームで走査し、前記試料の表面電位の分布状態を測定する表面電位分布測定装置であって、
    試料が、その中の所定位置にセットされる筐体と;
    前記筐体内に配置され、前記荷電粒子ビームを発生するビーム発生装置と;
    前記筐体内で前記ビーム発生装置と前記試料との間に配置され、前記ビーム発生装置からの荷電粒子ビームを偏向する走査レンズ、及び該走査レンズからの荷電粒子ビームを前記試料表面に集束する対物レンズを含む光学系と;
    前記筐体内で前記試料近傍に配置され、前記試料表面に到達する前に前記試料表面近傍で反発された反発電子を検出する検出装置と;
    前記ビーム発生装置を介して前記荷電粒子ビームの加速電圧を変更しながら該荷電粒子ビームを前記試料表面に集束させ、異なる加速電圧での前記検出装置の複数の検出結果に基づいて複数のコントラスト像を取得し、該複数のコントラスト像について、前記反発電子の検出量に基づいて前記潜像の径をそれぞれ計測し、該計測された複数の潜像の径に基づいて、前記試料の表面電位の分布状態を求める処理装置と;を備え
    該処理装置は、前記加速電圧Vacc、入射電子に対する前記物体の表面電位ポテンシャルVpを用いて、前記複数のコントラスト像に、|Vacc|>|Vp|の領域と|Vacc|<|Vp|の領域の両方が同時に存在するように前記加速電圧を設定し、前記コントラスト像における前記|Vacc|>|Vp|の領域と前記|Vacc|<|Vp|の領域の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする表面電位分布測定装置。
  6. 前記処理装置は、前記反発電子の検出量を2値化し、該2つの値の境界から前記潜像の径を計測することを特徴とする請求項5に記載の表面電位分布測定装置。
  7. 前記処理装置は、前記加速電圧を変更する際に、更に光軸方向に関する前記荷電粒子ビームの集束位置のずれを補正することを特徴とする請求項5又は6に記載の表面電位分布測定装置。
  8. 前記処理装置は、前記対物レンズに対する印加電圧を制御して、前記集束位置のずれを補正することを特徴とする請求項7に記載の表面電位分布測定装置。
  9. 前記処理装置は、前記加速電圧を変更する際に、更に前記試料表面における前記荷電粒子ビームの走査範囲の変動を補正することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の表面電位分布測定装置。
  10. 前記処理装置は、前記走査レンズに対する印加電圧を制御して、前記走査範囲の変動を補正することを特徴とする請求項9に記載の表面電位分布測定装置。
  11. 前記処理装置は、更に前記試料の表面電位の分布状態に基づいて、表面電位分布のプロファイルを算出することを特徴とする請求項5〜10のいずれか一項に記載の表面電位分布測定装置。
  12. 前記試料にバイアス電圧を印加する電源回路を更に備えることを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載の表面電位分布測定装置。
  13. 前記試料は感光体であることを特徴とする請求項5〜12のいずれか一項に記載の表面電位分布測定装置。
  14. 前記筐体内で前記ビーム発生装置と前記試料がセットされる所定位置との間に配置され、前記筐体の内部を2つの領域に分割可能な仕切り弁を更に備えることを特徴とする請求項5〜13のいずれか一項に記載の表面電位分布測定装置。
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