JP5088429B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の運転状態を制御する制御装置に係り、特に、排気ガス中の酸素濃度に応じて空燃比を制御する構成とした内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2003−214245号公報)に開示されているように、排気通路に設けた酸素濃度センサを用いて空燃比制御を行う制御装置が知られている。従来の制御装置は、酸素濃度センサに存在する製造ばらつきや経時劣化等の誤差を学習するために、大気学習と呼ばれる学習制御を行っている。
この大気学習では、エンジンの燃料カットが実行されることで排気通路内が大気雰囲気になったときに、酸素濃度センサから出力される検出信号と、制御装置に予め記憶された基準信号値とを比較する。この基準信号値とは、既知である大気中の酸素濃度に対応するものである。この結果、基準信号値と実際の検出信号値とのずれ量は、個々のセンサ固有の誤差に対応した値となるから、このずれ量は、センサ固有の誤差を補正するための学習値として制御装置に記憶される。
また、従来の制御装置は、排気ガス中に燃料を添加することによって触媒の還元処理を行う構成としている。ここで、燃料添加の直後に燃料カットが行われた場合には、排気ガス中に残存する燃料の影響によって酸素濃度の上昇が遅くなり、酸素濃度が大気中の濃度レベルに達するまでにタイムラグが生じる。このため、従来の制御装置は、燃料カットを開始したときに、その直前の所定期間に燃料添加を行った履歴があるか否かを判定している。そして、燃料添加の履歴がある場合には、大気学習を禁止する構成としている。
特開2003−214245号公報
従来技術では、燃料カット開始前の所定期間に燃料添加を行っていた場合に、大気学習を禁止する構成としている。しかし、燃料添加を行った後に大気学習が可能となるまでの時間は、燃料添加のタイミングやエンジンの運転状態等に応じて様々に変化する。このため、従来技術のように、単に大気学習を禁止するだけでは、学習の機会を逃す虞れがあり、学習効率が低下するという問題がある。
また、学習効率を高めるために前記所定時間の具体値を小さく設定した場合には、燃料添加の影響が残っている状態で学習が行われることがあり、誤学習の虞れが生じる。このように、従来技術では、燃料添加を行う場合に、大気学習のタイミングを適切に設定するのが難しいという問題がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、燃料添加のタイミングや内燃機関の運転状態等に応じて、学習手段を適切なタイミングで実行することができ、学習の精度と効率を向上させることが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の吸入空気に燃料噴射が行われるときに、内燃機関の運転状態に応じて前記燃料噴射を休止させる燃料カット手段と、
内燃機関の排気ガス中に還元燃料を添加する還元燃料添加手段と、
排気ガス中の酸素濃度を検出し、検出信号を出力する酸素濃度検出手段と、
前記還元燃料添加手段が作動してから前記燃料カット手段が作動するまでに経過した時間を添加後経過時間として計測する時間計測手段と、
前記時間計測手段によって計測した添加後経過時間に応じて学習待機時間を可変に設定する待機時間設定手段と、
前記燃料カット手段が作動してから前記学習待機時間が経過したときに、前記酸素濃度検出手段の検出結果を用いて学習を行う学習手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、前記還元燃料添加手段の影響がない状態でも、前記燃料カット手段が作動してから前記学習手段が正常に作動するまでに必要な時間を基準時間として設定する基準時間設定手段と、
前記燃料カット手段の作動前に前記還元燃料添加手段が作動したとしても、前記学習待機時間を前記基準時間と等しく設定することが可能となる最短の添加後経過時間を判定時間として算出する判定時間算出手段とを備え、
前記待機時間設定手段は、前記時間計測手段によって計測した実際の添加後経過時間が前記判定時間よりも短いときに、これらの添加後経過時間と判定時間との時間差に応じて前記学習待機時間を補正し、それ以外の場合には前記学習待機時間を前記基準時間と等しく設定する構成としている。
第1の発明によれば、時間計測手段は、還元燃料添加手段が作動してから燃料カット手段が作動するまでの添加後経過時間を計測することができる。そして、待機時間設定手段は、この添加後経過時間に応じて、燃料カット手段が作動してから学習手段の正常な作動が可能となるまでの学習待機時間を適切に設定することができる。
即ち、例えば燃料カットの直前に燃料添加が行われていた場合には、学習待機時間を長く設定することにより、還元燃料の影響が無くなるまで学習手段を十分に待機させることができる。また、燃料添加後に十分な時間が経過していた場合には、学習待機時間を短く設定することにより、燃料カットの開始後に学習手段を速やかに作動させることができる。従って、内燃機関の運転状態や燃料添加のタイミング等が変化する場合でも、学習待機時間を必要最低限の長さに抑えることができる。これにより、高い学習精度を維持しつつ、学習の機会を増やして効率を高めることができる。
第2の発明によれば、基準時間設定手段は、還元燃料添加手段を実行していない状態でも必要となる学習待機時間を、基準時間として設定することができる。また、判定時間算出手段は、燃料カットの直前に燃料添加が行われたとしても、基準時間を延長しなくても済む最短の添加後経過時間を判定時間として算出することができる。
これにより、実際の添加後経過時間が判定時間よりも短いときには、燃料添加から燃料カットまでの時間が短すぎるために排気ガス中の還元燃料が学習手段に影響を与えると判断することができる。この場合、判定時間算出手段は、学習待機時間を補正して適度に延ばすことができ、燃料添加のタイミング等に応じて学習待機時間を必要かつ十分な長さに設定することができる。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2による内燃機関の制御装置のシステム構成を示す全体構成図である。 本発明の実施の形態1において実行されるメイン処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行される燃料添加処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行される残量推定処理ルーチンのフローチャートである。 燃料添加の時期と燃料カット後の酸素濃度との関係を示す特性線図である。 本発明の実施の形態2による制御の内容を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2において実行されるメイン処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行される燃料添加処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行される待機時間設定処理ルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1ないし図4を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示す内燃機関10は、例えば4気筒型のディーゼルエンジンによって構成されている。
内燃機関10の吸気側には、各気筒内に空気(吸入空気)を吸込む吸気通路12が設けられている。この吸気通路12は、吸気マニホールド14を介して各気筒の吸気ポートに接続されている。また、吸気通路12には、内燃機関10の吸入空気量を調整するスロットル弁16が設けられている。
一方、内燃機関10の排気側には、各気筒内で生じた排気ガスを外部に排出する排気通路18が設けられている。排気通路18は、その一部を構成する排気マニホールド20を介して各気筒の排気ポートに接続されている。また、排気通路18には、NOx吸蔵還元触媒を備えた排気浄化触媒22が設けられている。この排気浄化触媒22は、排気ガス中に含まれるNOx等の成分を浄化すると共に、排気ガス中の微粒子(PM)を捕集するものである。
また、内燃機関10の各気筒には、各気筒内に吸込まれる吸入空気中に燃料を噴射する燃料噴射弁24が設けられている。これらの燃料噴射弁24には、コモンレール26を介して燃料ポンプ28が接続されている。燃料ポンプ28には、燃料通路30を介して燃料添加弁32が接続されている。この燃料添加弁32は、還元燃料添加手段を構成しており、排気通路18内を流れる排気ガス中に燃料(還元燃料)を添加するものである。また、燃料通路30には、当該燃料通路30を開,閉する遮断弁34が設けられている。
さらに、吸気通路12と排気通路18との間には、排気ガスの一部を吸気通路12に還流させる排気還流手段としてのEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路36が設けられている。このEGR通路36には、その内部を流れる排気ガスの流量を調整するEGR弁38が設けられている。また、吸気通路12と排気通路18との間には、排気ガスの圧力を利用して吸入空気を過給するターボチャージャ40が設けられている。
次に、内燃機関10のセンサ系統について説明する。吸気通路12には、内燃機関10に吸入される空気の流量(吸入空気量)を検出する吸気量検出手段としてのエアフロメータ42が設けられている。排気通路18には、排気ガスの温度を検出する排気温度センサ44と、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段としてのA/Fセンサ46とが設けられている。
この場合、A/Fセンサ46は、排気ガスの流れ方向を基準として排気浄化触媒22の上流側に配置されている。また、A/Fセンサ46から出力される検出信号は、酸素濃度に応じて連続的に変化する。さらに、内燃機関10には、その機関回転数(エンジン回転数)に応じた信号を出力する回転センサ48と、図示しないアクセルペダルの操作量(開度)を検出するアクセル開度センサ50とが設けられている。
また、本実施の形態のシステム構成は、内燃機関10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)52を備えている。このECU52の入力側には、エアフロメータ42と、前述した各センサ44,46,48,50とを含むセンサ系統が接続されている。ECU52の出力側には、各気筒の燃料噴射弁24、燃料ポンプ28、燃料添加弁32、遮断弁34、EGR弁38等を含む各種のアクチュエータが接続されている。そして、ECU52は、上述したセンサ系統によって内燃機関10の運転状態を検出しつつ、これらのアクチュエータを制御する。
また、ECU52は、各種の時間計測を行うためのタイマ機能と、ROM、RAM等からなる記憶回路52aとを備えている。ここで、RAMには不揮発性の更新可能な記憶素子が含まれており、この記憶素子には、後述の大気学習等で更新される学習値が記憶される。また、ROMには、各種の制御を実行するプログラムや、定数等が予め記憶されている。
このように構成されるECU52は、内燃機関10の運転状態等に応じて、通常の燃料噴射制御、空燃比制御、燃料カット制御、EGR制御、燃料添加制御、大気学習等の制御処理を行う。この場合、通常の燃料噴射制御は、各センサ44,46,48,50の検出結果等を用いて各気筒に噴射すべき適切な燃料の量を算出し、燃料噴射弁24から各気筒に燃料を噴射させることができる。
また、燃料噴射制御中には、A/Fセンサ46によって排気ガス中の酸素濃度を検出する。そして、酸素濃度の検出結果に応じて求めた実際の空燃比が目標空燃比となるように、燃料噴射量をフィードバック制御する空燃比制御を行う。また、燃料カット制御は、例えば高回転または高負荷運転からの減速が行われたときに、この状態を回転センサ48、アクセル開度センサ50等の検出信号によって検出し、燃料噴射を一時的に休止させることができる。
また、EGR制御は、内燃機関10の運転状態に応じてEGR弁38の開度を調整することにより、適切な流量の排気ガスを吸入空気中に還流させる。この場合、排気ガスを還流量は、内燃機関10の吸入空気量、負荷状態、回転数等に応じて公知の方法で設定される。
また、燃料添加制御は、排気浄化触媒22の還元処理を行うものであり、還元処理が必要なタイミングで実行される。そして、燃料添加制御は、燃料添加弁32から排気ガス中に還元処理用の燃料(以下、還元燃料という)を添加し、これによって排気浄化触媒22の還元、再生を行う。
一方、大気学習は、燃料カットが行われることによって排気通路18内が大気雰囲気となったときに、A/Fセンサ46から出力される検出信号を学習値として記憶する。ここで、ECU52の記憶回路52aには、センサ信号の標準信号値が予め記憶されている。この標準信号値とは、例えばセンサ固有の誤差を排除した標準器となるA/Fセンサを用いて、大気中の酸素濃度を検出することにより得られる検出信号値である。
そして、大気雰囲気中におけるA/Fセンサ46の検出信号(学習値)と、標準信号値との差分は、センサ固有の誤差に相当している。このため、空燃比制御を行うときには、大気学習によって記憶した学習値と標準信号値とを用いて、A/Fセンサ46の検出信号を補正することができる。
[実施の形態1の特徴部分]
ここで、大気学習は、燃料カットが実行されてから所定の時間が経過し、排気通路18内が安定した大気雰囲気となった状態で実行される。しかし、燃料カットの直前に燃料添加が行われていた場合には、排気ガス中に残存する還元燃料の影響で大気雰囲気となるまでの時間が長くなる。
図5は、この現象を実験データとして示したものである。図5中に記載された実線,点線,一点鎖線は、それぞれ燃料カットの開始5秒前,開始直前,開始直後に燃料添加を行った場合における、A/Fセンサ46の検出信号の挙動を示している。
この図5から判るように、燃料添加を実行してから燃料カットを実行するまでの間に、例えば5秒程度の十分な時間が経過している場合には、センサの検出信号が比較的早い時点で大気中の酸素濃度レベルに達し、この状態で安定する。
これに対し、燃料カットの直前,直後に燃料添加を行った場合には、センサの検出信号が大気中の酸素濃度レベルに落ち着くまでの時間が徐々に延びている。即ち、燃料添加と燃料カットとを行うタイミングが時間的に近接しているほど、燃料カットの開始時に排気ガス中に残存する還元燃料の量が多くなり、この還元燃料の影響によってセンサの周囲が大気雰囲気となる時期が遅れると考えられる。
一方、燃料カットの実行中には、排気通路18内を空気が流通し、排気ガス中の還元燃料は、時間の経過に伴って徐々に減少していく。このとき、還元燃料は、排気通路18内で燃焼することによって徐々に消費されるが、その燃焼反応は、排気通路18内を流れる空気中の酸素量に応じて進行する。従って、排気通路18中に存在する還元燃料の量は、排気通路18内を流通した酸素量に応じて減少するとみなすことができる。
そこで、本実施の形態では、燃料添加を開始した時点から、排気ガス中に添加される還元燃料の量と、排気通路18内を流通する空気中の酸素量とを一定の時間毎に積算する。そして、還元燃料の量と酸素量との差分(正確には、両者の差分に対して、還元燃料の減少率と酸素の流量とのバランスをとるような補正を行ったもの)を求めることにより、排気通路18内に存在する還元燃料の残量を推定する。ECU52は、この残量の推定値が排気通路18内の酸素濃度に影響を与えないレベルまで減少したときに、大気学習を実行するものである。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
図2ないし図4は、本実施の形態のシステム動作を実現するために、ECU52が実行するルーチンのフローチャートである。なお、図2ないし図4に示す3つのルーチンは、内燃機関10の始動時に開始され、互いに独立した状態でそれぞれ一定の時間毎に実行されるものである。
まず、図2に示すメイン処理ルーチンについて説明すると、このルーチンでは、最初にステップ100において、燃料カット条件が成立しているか否かを判定する。この判定条件の一例としては、例えば回転センサ48とアクセル開度センサ50の検出信号を用いて、内燃機関10が高回転からの減速状態となったか否かを判定する。
そして、ステップ100で「NO」と判定したときには、ステップ102で通常の燃料噴射制御を行った後に、リターンする。なお、通常の燃料噴射制御を行うときには、必要に応じてEGR制御も行う。また、ステップ100で「YES」と判定したときには、ステップ104で燃料カット制御を実行し、燃料噴射弁24からの燃料噴射を一時的に休止させる。
次に、ステップ106では、大気学習を行うための学習前提条件が成立したか否かを判定する。この判定条件は公知であるが、具体例を挙げれば、(1)機関回転数が所定値以上の運転状態から減速を開始したか否か、(2)減速の開始(またはアクセル操作の終了)時点から所定の時間が経過しているか否か、(3)燃料カット時のスロットル制御(排気通路18内の掃気を促進するためのスロットル弁16の開,閉制御)が済んでから一定の時間が経過したか否か、などである。そして、ステップ106で「NO」と判定したときには、今回のルーチン処理を終了してリターンする。
ステップ106で「YES」と判定したときには、ステップ108で排気通路18内の還元燃料の残量Cを読み込む。この残量Cとは、燃料添加弁32によって排気ガス中に添加された還元燃料のうち、現在も残存していると推定される還元燃料の量であり、後述の残量推定処理(図4参照)で演算される。なお、燃料添加制御が時間的に十分に以前に行われている場合、及び全く行われていない場合には、残量Cが零にリセットされている。
そして、ステップ110では、還元燃料の残量Cが予めECU52に記憶された許容値F以下であるか否かを判定する。この場合、許容値Fとは、排気ガス中に残存していたとしても、大気学習に影響を与えない程度の還元燃料の残量として設定されている。このため、ステップ110で「YES」と判定したときには、ステップ112に移って大気学習を実行する。一方、ステップ110で「NO」と判定したときには、大気学習を行うには不適切な状態であると推定されるので、これを実行することなく、リターンする。
次に、図3に示す燃料添加処理ルーチンについて説明する。このルーチンでは、まず、ステップ120において、燃料添加が必要な条件が成立しているか否かを判定する。この判定条件の具体例を挙げれば、(1)前回の燃料添加から十分な時間が経過し、排気浄化触媒22によるNOxの吸蔵量が一定のレベルに達したと推定されるか否か、(2)燃料添加を行っても影響がない運転状態である否か、などである。
そして、ステップ120で「YES」と判定したときには、ステップ122で還元燃料の添加量を演算する。この添加量は、内燃機関10の運転状態や排気浄化触媒22の状態等に応じて、ECU52により可変に設定される。次に、ステップ124では、燃料添加弁32を作動させることにより、前記添加量分の燃料を還元燃料として排気ガスに添加し、その後にリターンする。一方、ステップ120で「NO」と判定したときには、燃料添加を行わずにリターンする。
次に、図4に示す残量推定処理ルーチンについて説明する。このルーチンでは、まず、ステップ130において、前述した燃料添加処理によって還元燃料を添加中であるか否かを判定する。ここで、「YES」と判定した場合には、後述のステップ132に移行する。また、ステップ130で「NO」と判定した場合には、後述のステップ140に移行する。
そして、ステップ132では、今回実行しようとする残量推定処理が、燃料添加の開始後に初めて行う演算処理であるか否かを判定する。ここで、「YES」と判定したときには、ステップ134で還元燃料の総量Aと酸素の総量Bとを零にリセットする。ステップ132で「NO」と判定したときには、ステップ134の処理を実行することなく、後述のステップ136に移行する。
ここで、還元燃料の総量Aとは、燃料添加が開始されてから停止するまでに添加された還元燃料の添加量を表すものである。燃料添加の実行中には、残量推定処理が一定の時間間隔で繰り返し実行される毎に、還元燃料の総量Aが徐々に増加する。そして、総量Aは、燃料添加が停止された時点で一定の値となる。
また、酸素の総量Bとは、燃料添加が終了してから今回の残量推定処理までの間に、排気通路18内を流通した排気ガスの総量中に含まれる酸素の量を表すものである。この場合、排気ガスには燃料カット中に流通する大気も含まれる。従って、酸素の総量Bは、燃料添加が終了した時点から残量推定処理が実行される毎に徐々に増加していき、次回の燃料添加が開始された時点で零にリセットされる。
次に、ステップ136では、単位時間当りの還元燃料の添加量を、燃料添加量Δaとして演算する。この場合、燃料添加量Δaの演算には、燃料添加処理の実行時にECU52によって設定された還元燃料の添加量等が用いられる。そして、ステップ138では、下記数1の式に示すように、還元燃料の総量Aに対して、今回の残量推定処理で演算された燃料添加量Δaを加算する。
(数1)
A=A+Δa
一方、燃料添加を実行していないタイミングでは、ステップ130からステップ140に移行する。そして、ステップ140では、エアフロメータ42の検出信号を用いて吸入空気量Gを検出する。また、ステップ142では、EGR制御が行われている場合に、吸気通路12に還流される排気ガスの単位時間当りの還流量Rを読込む。
次に、ステップ144では、下記数2の式に示すように、吸入空気量Gと、排気ガスの還流量Rとを用いて排気ガスの流量(排気流量)Eを演算する。
(数2)
E=G+R
また、ステップ146では、A/Fセンサ46によって検出した酸素濃度Dを読込む。ステップ148では、下記数3の式に示すように、排気流量Eと酸素濃度Dとを用いて、単位時間当りの酸素流量Δbを演算する。
(数3)
Δb=E×D
そして、ステップ150では、下記数4の式に示すように、酸素の総量Bに対して、今回の残量推定処理で演算された酸素流量Δbを加算する。
(数4)
B=B+Δb
最後に、ステップ152では、下記数5の式に示すように、還元燃料の総量A、酸素の総量B及び所定の係数Kを用いて、排気通路18内の還元燃料の残量Cを推定演算する。ここで、係数Kとは、還元燃料の減少率と酸素の流量とのバランスをとるための係数である。
(数5)
C=A−K×B
このように、本実施の形態では、還元燃料の総量Aと酸素の総量Bとの差分に相当する量を算出し、これによって排気通路18内に残存する還元燃料の残量Cを推定することができる。この結果、図2に示すメイン処理のステップ110では、この残量Cを用いて大気学習を行うか否かの判定処理を行うことができる。
[実施の形態1の効果]
上述したように、本実施の形態によれば、ECU52は、燃料添加を行った後に、排気ガス中の還元燃料の総量Aと酸素の総量Bとに応じて還元燃料の残量Cを推定することができる。そして、この残量Cを用いて、正常な大気学習が可能なタイミングであるか否かを容易に判定することができる。
このため、内燃機関10の運転状態や燃料添加のタイミング等が変化する場合でも、ECU52は、これらの条件に応じて推定された還元燃料の残量Cが許容値Fを超えている間だけ待機すればよい。そして、残量Cが許容値Fまで減少したときには、正常な学習動作を速やかに開始することができ、学習開始までの待機時間を必要最低限に抑えることができる。従って、高い学習精度を維持しつつ、学習の機会を増やして効率を高めることができる。
また、還元燃料の総量Aを演算するときには、単位時間当たりの燃料添加量Δaを演算し、この燃料添加量Δaを一定の時間毎に積算するようにしている。従って、燃料添加を行うときには、燃料添加量Δaの積算処理を実行する毎に、還元燃料の最新の総量Aを高い精度で求めることができる。
また、酸素の総量Bを演算するときには、単位時間当たりの酸素流量Δbを演算し、この酸素流量Δbを一定の時間毎に積算するようにしている。従って、燃料添加を実行した後には、吸入空気量Gや酸素濃度Dが刻々と変化する状況であっても、流通した酸素の最新の総量Bを積算処理毎に高い精度で求めることができる。
さらに、酸素の総量Bの演算に用いる排気流量Eは、吸入空気量Gと、排気ガスの還流量Rとの加算値として求めるようにしている。このため、EGR通路36によって排気ガスの一部が吸気系に還流されるときには、この還流による影響を酸素の総量Bの算出結果に反映させることができる。これにより、EGR通路36を備えた内燃機関10においても、酸素の総量Bを正確に算出することができる。
なお、上述した実施の形態1では、図2中のステップ104が燃料カット手段の具体例を示し、ステップ112が学習手段の具体例を示している。また、図2中のステップ110と図4中のステップ152は、残量判定手段の具体例を示している。さらに、図4中のステップ140〜150は酸素総量検出手段の具体例を示し、ステップ136,138は燃料総量算出手段の具体例を示している。
実施の形態2.
次に、図6ないし図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。なお、本実施形態のシステムは、前記実施の形態1と同様に、図1に示すシステム構成を用いている。しかし、本実施の形態は、図2ないし図4に示すルーチンに代えて、図7ないし図9に示すルーチンを用いることにより実現される点で、実施の形態1と異なるものである。
[実施の形態2の特徴部分]
図6は、本実施の形態による制御の内容を説明するための説明図である。本実施の形態の特徴は、燃料カットを行ってから大気学習を行うまでの時間を学習待機時間t0としたときに、この学習待機時間t0を燃料添加のタイミングに応じて変化させる構成としたことにある。
即ち、ECU52は、燃料添加を行ってから燃料カットを行うまでに経過した時間を添加後経過時間t2として計測し、その計測結果に応じて学習待機時間t0を設定するものである。以下、この点について、燃料添加のタイミングを3つの場合に分けて具体的に説明する。なお、下記の説明において、添加後経過時間t2′,t2″は、変数である添加後経過時間t2の具体値を表すものとする。
まず、図6(a)は、燃料添加の影響がない状態で、燃料カットと大気学習とを実行する場合を示している。この場合、学習待機時間t0は、予めECU52に記憶された基準時間t1と等しく設定される。つまり、ECU52は、燃料カットを実行してから所定の基準時間t1が経過した後に、大気学習を実行する。
ここで、基準時間t1とは、燃料添加の影響がない状態でも、燃料カットを実行してから正常な大気学習が可能となるまでに必要な時間として設定されている。即ち、燃料カットを実行してから、A/Fセンサ46の周囲が安定した大気雰囲気となるまでの間には、ある程度のタイムラグがある。このタイムラグの期間中において、センサの検出信号は、大気中の酸素濃度レベルと異なる不安定な状態となり易い。基準時間t1は、この不安定な状態で大気学習が行われるのを回避するための待機時間である。
次に、図6(b)は、燃料添加を行ってから比較的長い時間(添加後経過時間t2′)が経過したときに、燃料カットを行う場合を示している。この場合、ECU52は、例えば内燃機関10の吸入空気量、機関回転数、基準時間t1の長さ等に応じて判定時間txを算出し、この判定時間txと添加後経過時間t2′とを比較する。
ここで、判定時間txとは、燃料カットの実行前に燃料添加を行ったとしても、学習待機時間t0を基準時間t1と等しく設定することが可能な最短の添加後経過時間として定義される。即ち、図6において、燃料カットの実行タイミングから判定時間txだけ遡った時点を基準の時点Pとしたときに、この基準の時点Pよりも前に燃料添加を行っていた場合には、大気学習に対する還元燃料の影響が基準時間t1内に消失する。
このため、ECU52は、図6(b)に示す場合のように、添加後経過時間t2′が判定時間tx以上であると判定したときに、学習待機時間t0を基準時間t1と等しく設定する(下記数6の式)。
(数6)
t0=t1
このように、比較的早期に行われた燃料添加の後であれば、基準時間t1が経過した時点で正常な大気学習を行うことができる。なお、判定時間txを算出するための算出手順、マップデータ等は、ECU52に予め記憶されている。
次に、図6(c)は、燃料添加を行ってから比較的短い時間(添加後経過時間t2″)が経過したときに、燃料カットを行う場合を示している。この場合には、添加後経過時間t2″が判定時間txよりも短いので、ECU52は、両者の時間差Δt(=tx−t2″)を算出し、この時間差Δtに応じて延長時間f(Δt)を演算する。
ここで、図6(c)に示す場合には、燃料添加が燃料カットの直前に実行されているので、基準時間t1が経過した後にも還元燃料の影響が残っている。このため、延長時間f(Δt)は、基準時間t1が経過してから還元燃料の影響が無くなるまでに必要な時間として定義されている。
また、延長時間f(Δt)は、例えば時間差Δt(または添加後経過時間t2)の関数として設定され、この関数のデータはECU52に予め記憶されている。なお、本実施の形態には例示しないが、延長時間f(Δt)は、時間差Δtと、他のパラメータ(例えば還元燃料の添加量、酸素濃度、排気ガスの流量等)とに応じて変化する多変数型の関数としてもよい。
そして、図6(c)に示す場合において、ECU52は、基準時間t1と延長時間f(Δt)との加算値を、学習待機時間t0として設定する(下記数7の式)。これにより、燃料添加が比較的近い時間に実行されていたとしても、燃料カットの後に学習待機時間t0が経過した時点で、正常な大気学習を行うことができる。
(数7)
t0=t1+f(Δt)
[実施の形態2を実現するための具体的な処理]
図7ないし図9は、本実施の形態のシステム動作を実現するために、ECU52が実行するルーチンのフローチャートである。なお、図7及び図8に示す2つのルーチンは、内燃機関10の始動時に開始され、互いに独立した状態でそれぞれ一定の時間毎に実行される。また、図9に示すルーチンは、図7のルーチン中で呼出されるものである。
まず、図7に示すメイン処理ルーチンについて説明すると、このルーチンでは、最初にステップ160〜164において、実施の形態1のステップ100〜104(図2参照)と同様の処理を行う。ここで、燃料カットを実行した場合には、ステップ166において、今回のメイン処理の演算が燃料カットを開始してから初めての演算であるか否かを判定する。
そして、ステップ166で「YES」と判定したときには、ステップ168で後述の待機時間設定処理(図9参照)を実行し、内燃機関10の現在の運転状況における学習待機時間t0を設定する。また、ステップ170では、学習待機時間t0を計測するためのタイマカウンタを始動させる。
一方、ステップ166で「NO」と判定したときには、ステップ172で前記タイマカウンタを参照し、学習待機時間t0が経過したか否かを判定する。そして、ステップ172で「YES」と判定したときには、ステップ174で学習前提条件が成立したか否かを判定する。この学習前提条件とは、実施の形態1のステップ106と同様のものである。
そして、ステップ174で「YES」と判定したときには、学習待機時間t0が経過し、かつ学習前提条件も成立しているので、ステップ176で大気学習を行う。これに対し、ステップ172,174の何れかで「NO」と判定したときには、大気学習を行うことなく、リターンする。
次に、図8に示す燃料添加処理ルーチンについて説明する。このルーチンでは、まず、ステップ180〜184において、実施の形態1のステップ120〜124(図3参照)と同様の処理を行う。そして、燃料添加を実行した場合には、ステップ186において、添加後経過時間t2を計測するためのタイマカウンタを始動させ、その後にリターンする。
次に、図9に示す待機時間設定処理ルーチンについて説明する。このルーチンでは、まずステップ180において、添加後経過時間t2の計測中であるか否かを判定する。ここで、待機時間設定処理ルーチンは、図7から判るように、燃料カットを開始してからメイン処理ルーチンが初めて実行されるときに、1回だけ行われる。
このため、ステップ180で「YES」と判定したときには、現在計測中の添加後経過時間t2を確定するタイミングとなる。従って、ステップ182では、タイマカウンタの値を読込むことにより、添加後経過時間t2の計測を終了する。
次に、ステップ184では、ECU52に予め記憶されたデータを読出すことにより、基準時間t1を設定する。この場合、基準時間t1は、例えば内燃機関10の吸入空気量、機関回転数等に応じて可変に設定する構成としてもよい。また、ステップ186では、例えば内燃機関10の吸入空気量、機関回転数、基準時間t1の長さ等に応じて判定時間txを算出する。
そして、ステップ188では、添加後経過時間t2が判定時間txよりも短いか否かを判定する。ここで、「YES」と判定したときには、前述した図6(c)に示すように、燃料添加の直後に燃料カットを実行した場合である。このため、ステップ190では、添加後経過時間t2と判定時間txとの時間差Δtを算出する。また、ステップ192では、この時間差Δtを用いて延長時間f(Δt)を演算する。ステップ194では、基準時間t1と延長時間f(Δt)とを加算して学習待機時間t0を設定し、その後にリターンする。
一方、ステップ180で「NO」と判定したときには、添加後経過時間t2を計測していない状態である。この状態は、図6(a)に示すように、燃料カットの以前に燃料添加を行っていない場合に生じる。従って、ステップ196では、学習待機時間t0を基準時間t1と等しく設定し、その後にリターンする。
また、ステップ188で「NO」と判定したときには、添加後経過時間t2が判定時間tx以上の時間長である。この状態は、図6(b)に示すように、燃料添加が燃料カットよりも十分に手前で実行された場合に生じる。従って、この場合にも、学習待機時間t0を基準時間t1と等しく設定し、その後にリターンする。
[実施の形態2の効果]
このように、本実施の形態によれば、ECU52は、計測した添加後経過時間t2に応じて、燃料カットを行ってから正常な学習動作が可能となるまでの学習待機時間t0を適切に設定することができる。即ち、例えば燃料カットの直前に燃料添加が行われていた場合には、学習待機時間t0を長く設定することにより、還元燃料の影響が無くなるまで大気学習を十分に待機させることができる。
また、燃料添加後に十分な時間が経過していた場合には、学習待機時間t0を短く設定することにより、燃料カットの開始後に大気学習を速やかに実行することができる。従って、内燃機関10の運転状態や燃料添加のタイミング等が変化する場合でも、学習待機時間t0を必要最低限の長さに抑えることができる。これにより、大気学習の精度を高めつつ、学習の機会を増やして学習効率も高めることができる。
この場合、ECU52は、燃料添加を行っていない状態でも必要となる学習待機時間t0を、基準時間t1として設定することができる。また、燃料カットの直前に燃料添加が行われたとしても、基準時間t1を延長しなくても済む最短の添加後経過時間t2を判定時間txとして算出することができる。
これにより、実際の添加後経過時間t2が判定時間txよりも短いときには、燃料添加から燃料カットまでの時間が短すぎるために排気ガス中の還元燃料が大気学習に影響を与えると判断することができる。この場合、ECU52は、学習待機時間t0を適度に補正して延長時間f(Δt)分だけ延ばすことができる。従って、燃料添加のタイミング等に応じて学習待機時間t0を必要かつ十分な長さに設定することができる。
なお、上述した実施の形態2では、図7中のステップ164が燃料カット手段の具体例を示している。また、ステップ168は待機時間設定手段の具体例を示し、ステップ176は学習手段の具体例を示している。また、図8中のステップ186と図9中のステップ182は時間計測手段の具体例を示している。さらに、図9中のステップ184は基準時間設定手段の具体例を示し、ステップ186は判定時間算出手段の具体例を示している。
また、実施の形態1,2では、内燃機関10としてディーゼルエンジンを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、ガソリンエンジンや、他の燃料を用いる内燃機関にも適用することができる。
また、実施の形態1,2では、大気学習の学習値として、A/Fセンサ46の検出信号を記憶するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばセンサの検出信号値と、基準信号値との差異や比率を学習値として記憶する構成としてもよい。
さらに、実施の形態1,2では、燃料添加弁32によって排気ガス中に燃料(還元燃料)を添加することにより、排気浄化触媒22の還元処理を行う構成とした。しかし、本発明における還元燃料添加手段とは、実施の形態1,2に限るものではなく、例えば通常の燃料噴射弁24によって正規の噴射タイミング以外で燃料を噴射し、これによって排気浄化触媒22の還元処理を行う構成としてもよい。即ち、本発明は、所謂ポスト噴射、リッチスパイク制御等と呼ばれる燃料噴射制御にも適用できるものである。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 吸気マニホールド
16 スロットル弁
18 排気通路
20 排気マニホールド
22 排気浄化触媒
24 燃料噴射弁
26 コモンレール
28 燃料ポンプ
30 燃料通路
32 燃料添加弁
34 遮断弁
36 EGR通路(排気還流手段)
38 EGR弁
40 ターボチャージャ
42 エアフロメータ(吸気量検出手段)
44 排気温度センサ
46 A/Fセンサ(酸素濃度検出手段)
48 回転センサ
50 アクセル開度センサ
52 ECU
52a 記憶回路
A 還元燃料の総量
Δa 単位時間当りの燃料添加量
B 酸素量の総量
Δb 単位時間当りの酸素流量
C 還元燃料の残量
D 酸素濃度
E 排気流量
F 許容値
G 吸入空気量
排気ガスの還流量R
t0 学習待機時間
t1 基準時間
t2,t2′,t2″ 添加後経過時間
tx 判定時間

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸入空気に燃料噴射が行われるときに、内燃機関の運転状態に応じて前記燃料噴射を休止させる燃料カット手段と、
    内燃機関の排気ガス中に還元燃料を添加する還元燃料添加手段と、
    排気ガス中の酸素濃度を検出し、検出信号を出力する酸素濃度検出手段と、
    前記還元燃料添加手段が作動してから前記燃料カット手段が作動するまでに経過した時間を添加後経過時間として計測する時間計測手段と、
    前記時間計測手段によって計測した添加後経過時間に応じて学習待機時間を可変に設定する待機時間設定手段と、
    前記燃料カット手段が作動してから前記学習待機時間が経過したときに、前記酸素濃度検出手段の検出結果を用いて学習を行う学習手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記還元燃料添加手段の影響がない状態でも、前記燃料カット手段が作動してから前記学習手段が正常に作動するまでに必要な時間を基準時間として設定する基準時間設定手段と、
    前記燃料カット手段の作動前に前記還元燃料添加手段が作動したとしても、前記学習待機時間を前記基準時間と等しく設定することが可能となる最短の添加後経過時間を判定時間として算出する判定時間算出手段とを備え、
    前記待機時間設定手段は、前記時間計測手段によって計測した実際の添加後経過時間が前記判定時間よりも短いときに、これらの添加後経過時間と判定時間との時間差に応じて前記学習待機時間を補正し、それ以外の場合には前記学習待機時間を前記基準時間と等しく設定してなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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