JP5087013B2 - 並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および該方法 - Google Patents

並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および該方法 Download PDF

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Description

本発明は、いわゆる並列バッチ処理によって複数のワークから成るチャージを処理する場合に、各チャージの処理工程についてのスケジュールを作成する並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法に関し、特に、作成済みのスケジュールを修正することができる並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法に関する。
通常、生産設備におけるスケジュール管理は、いわゆるガントチャートを用いて行われている。このガントチャートは、時間を横軸に取るとともに複数の設備を縦軸に取り、複数の処理における各処理工程を、各設備での1回の処理(作業)単位ごとに、処理の開始時刻から終了時刻までの時間幅に対応する長方形枠(ジョブ枠)で表したタイルを、ディスプレイ上に描画したものである。スケジュールは、様々な要因によって変更されることがあり、この場合に、オペレータは、ガントチャートにおける複数のタイルのうち、変更を要するタイルを入力手段で指定し、この入力手段で指定したタイルを入力手段を用いてガントチャート上で時間軸方向や設備軸方向に移動させることによって、スケジュールの変更を行っている。
例えば、特許文献1に開示のスケジュール作成システムは、複数の注文と当該注文の製品を製造するのに必要な工程との組み合わせであるタスクを、制約条件を守りつつ、処理することが可能な資源に割り付けて、スケジュールを作成する生産スケジューリング作成システムであって、前記資源毎に、複数の前記タスクをロットとしてまとめて処理する条件を登録するロット条件登録手段と、タスク単位のスケジュールに対して、前記条件が同じタスクをロットとしてまとめて、ロット単位のスケジュールに変換するロット変換手段と、前記ロット単位のスケジュールを表示するスケジュール結果表示手段とを備えている。
また、生産設備には、複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備があり、このバッチ設備において、同時に同種の処理が行われる前記複数のワークのまとまりは、チャージと呼ばれる。
前記特許文献1に開示のスケジュール作成システムにおいて、1つのロットを1つのチャージと考えることで、前記特許文献1に開示のスケジュール作成システムをバッチ設備のバッチ処理に適用可能である。なお、前記特許文献1では、ロットは、一個流しの設備で連続して同種の処理を行うワークの集団をいう。
特開2005−190241号公報
ところで、前記特許文献1に開示のスケジュール作成システムを並列型バッチ処理に適用する場合に、以下の不都合が生じる。
スケジュールの修正の際に、1つのチャージを複数の設備に移動する場合があるが、前記特許文献1は、このような場合に対応することができない。また、複数のバッチ設備において、1つのチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約の異なるバッチ設備が含まれる場合に、前記特許文献1は、このような場合に対応することができない。例えば、容量の大きいバッチ設備から容量の小さいバッチ設備へチャージが移動される場合に、移動後のチャージがバッチ設備の容量の上限を超えてしまう。また例えば、容量の小さいバッチ設備から容量の大きいバッチ設備へ複数のチャージが移動される場合に、移動後のチャージがバッチ設備の容量を下回り、各バッチ設備に容量の空きが生じる結果、生産性を低下させてしまう。前記特許文献1に開示のスケジュール作成システムは、このようなケースを想定しておらず、考慮されていない。
一方、オペレータがこのような点を考慮してスケジュールの修正を行うことは、種々の条件(制約)を考慮してそれを満たす必要があるため、煩雑であり、また比較的時間を要し、オペレータが適切なスケジュールの修正を行うことは、難しい。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、並列型バッチ処理用スケジュールの作成において、1つのチャージを複数のバッチ設備に移動する場合でも、スケジュールを修正することができる並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明に係る一態様では、複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備を複数用いて、前記複数のワークから成るチャージを複数処理する場合に、前記複数のチャージの処理工程についてのスケジュールを作成する並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、前記複数のチャージのそれぞれについて、チャージを特定し識別するためのチャージ識別子、バッチ設備を特定し識別するための識別子であってチャージを処理するバッチ設備のバッチ設備識別子、チャージに含まれるワーク数、ならびに、チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶するスケジュールデータ記憶部と、前記複数のバッチ設備のそれぞれについて、1つのチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約を記憶するマスタデータ記憶部と、チャージを処理するバッチ設備を複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージのチャージ識別子、複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子、および、前記複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報を受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けた修正元のチャージのチャージ識別子に基づいて前記スケジュールデータ記憶部から前記修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出し、この取り出したワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた前記複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成し、この生成した各チャージを前記複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に前記受付部で受け付けた前記順番情報に基づいてスケジューリングすることによって、前記修正元のチャージに対し前記修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成するスケジュール再作成部とを備え、前記スケジュール再作成部は前記修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を生成する振分け候補生成部と前記複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子に基づいて前記マスタデータ記憶部から前記複数の修正先の各バッチ設備における容量制約を取り出し、これら取り出した容量制約に基づいて前記振分け候補生成部で生成された振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かを判断するチャージ分割判断部と前記チャージ分割判断部で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数を算出するチャージ数決定部と前記チャージ分割判断部で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後の各チャージに含まれるワーク数を算出するチャージサイズ決定部とを備えることを特徴とする。そして、本発明に係る他の一態様では、複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備を複数用いて、前記複数のワークから成るチャージを複数処理する場合に、前記複数のチャージの処理工程についてのスケジュールを作成する並列型バッチ処理用スケジュール作成方法において、チャージを処理するバッチ設備を複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージに対応するチャージを特定し識別するためのチャージ識別子、複数の修正先の各バッチ設備に対応するバッチ設備を特定し識別するためのバッチ設備識別子、および、前記複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報を受け付ける受付ステップと、前記複数のチャージのそれぞれについて、チャージ識別子、バッチ設備識別子、チャージに含まれるワーク数、ならびに、チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶するスケジュールデータ記憶部から、前記受付部で受け付けた修正元のチャージのチャージ識別子に基づいて前記修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出すワーク数取出しステップと、前記ワーク数取出しステップで取り出したワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた前記複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成する生成ステップと、前記生成ステップで生成した各チャージを前記複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に前記受付部で受け付けた前記順番情報に基づいてスケジューリングすることによって、前記修正元のチャージに対し前記修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成するスケジュール再作成ステップとを備え、
前記スケジュール再作成ステップは前記修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を生成する振分け候補生成ステップと前記複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子に基づいて、前記複数のバッチ設備のそれぞれについて1つのチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約を記憶するマスタデータ記憶部から前記複数の修正先の各バッチ設備における容量制約を取り出し、これら取り出した容量制約に基づいて前記振分け候補生成ステップで生成された振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かを判断するチャージ分割判断ステップと前記チャージ分割判断ステップで複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数を算出するチャージ数決定ステップと前記チャージ分割判断ステップで複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後の各チャージに含まれるワーク数を算出するチャージサイズ決定ステップとを備えることを特徴とする。
このような構成の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法では、チャージを処理するバッチ設備を複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを複数の修正先の各バッチ設備に振り分けたこれら複数の修正先の各バッチ設備での各チャージが生成され、この生成された各チャージがこれら複数の修正先における各バッチ設備の処理工程にこれら複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報に基づいてスケジューリングされることによって、修正元のチャージに対し修正先での処理工程についてのスケジュールが再作成される。このため、並列型バッチ処理用スケジュールの作成において、1つのチャージを複数のバッチ設備に移動する場合でも、スケジュールを修正することができる。そして、このような構成の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法では、修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方が生成され、修正先での振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数が算出されるとともに、分割後の各チャージに含まれるワーク数が算出される。このため、容量の大きいバッチ設備から容量の小さいバッチ設備へチャージが移動される場合でも、修正先のバッチ設備の容量制約の範囲内で、修正先でのチャージ数およびそのチャージのワーク数が自動かつ適切に算出される。したがって、このような並列型バッチ処理用スケジュール作成装置は、容量の大きいバッチ設備から容量の小さいバッチ設備へチャージが移動される場合でも、実行可能なスケジュールを再作成することができる
なお、チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報は、前記チャージの処理工程が実行される時点を特定するための情報であり、例えば、チャージの開始時刻および終了時刻や、チャージの開始時刻およびその処理時間や、チャージの終了時刻およびその処理時間等である。
また、上述の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、前記スケジュール再作成部は、さらに、予め設定された評価指標に基づいて前記振分け候補生成部で生成された振り分け方の中から1つの振り分け方を選択する振分け方決定部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、予め設定された評価指標に基づいて1つの振り分け方が選択されるため、評価指標に応じた最良の振り分け方が選択され、このような並列型バッチ処理用スケジュール作成装置は、所定の評価指標に応じたより適切なスケジュールを再作成することができる。
また、これら上述の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージのそれぞれについて、チャージに含まれるワーク数を当該チャージを処理するバッチ設備の容量制約で割ったチャージの充填率を求め、前記修正先でのチャージのそれぞれについて求めたチャージの充填率の総和を求め、この求めた総和を前記修正先でのチャージ数で割ったチャージの充填率の平均値であることを特徴とする。
この構成によれば、チャージの充填率の平均値が最大になるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方を選択することによって、チャージの充填率の平均値を最適化したスケジュールを再作成することができる。また、一般に、バッチ設備の場合では、同一のバッチ設備の場合にワーク数に関係なく1つのチャージを処理するために必要な消費エネルギーは、略一定である。したがって、この構成によれば、処理に伴う消費エネルギーが最小化される。
また、これら上述の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージにおけるチャージ数の総和であることを特徴とする。
この構成によれば、修正先でのチャージにおけるチャージ数の総和が最小となるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方を選択することによって、チャージ数の総和を最適化したスケジュールを再作成することができ、また、処理に伴う消費エネルギーが最小化される。
また、これら上述の並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージにおける処理時間の総和であることを特徴とする。
この構成によれば、修正先でのチャージにおける処理時間の総和が最小となるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方を選択することによって、処理時間の総和を最適化したスケジュールを再作成することができ、また、単位時間当たりに処理されるワーク数で表される生産性が向上される。
本発明にかかる並列型バッチ処理用スケジュール作成装置および並列型バッチ処理用スケジュール作成方法は、並列型バッチ処理用スケジュールの作成において、1つのチャージを複数の設備に移動する場合でも、スケジュールを修正することができる。
実施形態における並列型バッチ処理用スケジュール作成システムの構成を示すブロック図である。 実施形態における並列型バッチ処理用スケジュール作成装置の動作を示すフローチャートである。 本実施形態のスケジュール作成システムSを適用した、並列型バッチ処理工程から成る焼鈍設備を説明するための図である。 スケジュールの一修正例をガントチャート(修正前)で説明するための図である。 スケジュールの一修正例をガントチャート(修正先の指定過程)で説明するための図である。 スケジュールの他の一修正例をガントチャート(修正後)で説明するための図である。 振分け候補における各振り分け方の充填率を説明するための図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。また、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態における並列型バッチ処理用スケジュール作成システムの構成を示すブロック図である。
図1において、並列型バッチ処理用スケジュール作成システム(以下、「スケジュール作成システム」と略記する。)Sは、複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備を複数用いて、前記複数のワークから成るチャージを複数処理する場合に、前記複数のチャージの処理工程についてのスケジュールを作成するシステムであって、例えば、初期スケジュール作成部1と、スケジュールデータ記憶部2と、マスタデータ記憶部3と、基礎データ用入出力インタフェース部4と、情報処理部5と、操作情報入力インタフェース部6と、表示用出力インタフェース部7と、移動操作部8と、表示装置9とを備えて構成される。
初期スケジュール作成部1は、初期計画のスケジュールを作成する装置である。初期計画のスケジュールの作成方法は、公知の常套手段で行われ、例えば、いわゆる組合せ最適化手法やルールベース等を挙げることができる。
スケジュールデータ記憶部2は、複数のチャージの処理工程についてのスケジュールのデータを記憶する装置であり、例えば、書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)や、ハードディスク装置等である。より具体的には、スケジュールデータ記憶部2は、複数のチャージのそれぞれについて、チャージを特定し識別するためのチャージ識別子(チャージID)、バッチ設備を特定し識別するための識別子であって前記チャージを処理するバッチ設備のバッチ設備識別子(バッチ設備ID)、前記チャージに含まれるワーク数、前記チャージの熱処理温度、ならびに、前記チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶する。これらバッチID、ワーク数、熱処理温度および開始終了情報は、チャージIDに関連付けられてスケジュールデータ記憶部2に記憶される。このチャージの熱処理温度は、バッチ設備で複数のワークに対して同時に行われる同種の処理の内容を表すものであり、後述するように、その具体的な適用例として、本スケジュール作成システムSを焼鈍設備のスケジュール作成に適用する場合を想定していることから、スケジュールデータ記憶部2には、上述のように、チャージの熱処理温度が記憶される。このため、スケジュールデータ記憶部2に記憶されるチャージの熱処理温度に相当するデータは、スケジュール作成システムSを適用するバッチ設備に応じて適宜に変更される。初期状態では、初期スケジュール作成部1によって作成された初期計画のスケジュールがスケジュールデータ記憶部2に記憶され、この初期計画のスケジュールがスケジュール再作成部52で修正され、再作成されると、スケジュール再作成部52によって作成された修正(再作成)済みのスケジュールがスケジュールデータ記憶部2に記憶される。
マスタデータ記憶部3は、マスタデータを記憶する装置であり、例えば、書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROMや、ハードディスク装置等である。より具体的には、マスタデータ記憶部3は、複数のバッチ設備のそれぞれについて、1つ(1回)のチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約、熱処理温度別の1回のチャージの処理に必要な処理時間、1つのチャージを処理してから次のチャージの処理を開始するまでに要する準備時間等を記憶する。この熱処理温度別の1回のチャージの処理に必要な処理時間も、スケジュール作成システムSを適用するバッチ設備に応じて適宜に変更される。
基礎データ用入出力インタフェース部4は、スケジュールデータ記憶部2およびマスタデータ記憶部3と情報処理部5との間で、相互に信号を交換するためのインタフェース回路である。基礎データ用入出力インタフェース部4は、ソフトウェア(プログラム)および/またはハードウェアインタフェースで構成されて成る。なお、Aおよび/またはBは、AおよびBのうちの少なくとも一方を意味する。
移動操作部8は、表示手段としての表示装置9に表示されたガントチャート上で、修正元のチャージの処理工程に対応する枠を指定するとともに、修正先を指定すべく時間軸方向および/またはバッチ設備方向への移動を指示するための入力装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。ガントチャートは、時間を横軸に、複数のバッチ設備を縦軸に取り、各チャージの各処理工程を、各バッチ設備において、チャージ単位ごとに、そのチャージの開始時刻から終了時刻までの時間幅に対応する枠で表したタイル(ジョブ枠)で表現したものである。タイルは、通常、長方形であり、この長方形の横幅が前記時間幅に対応している。
操作情報入力インタフェース部6は、移動操作部8と情報処理部5における後述のチャージ移動情報取得部51との間で、相互に信号を交換するためのインタフェース回炉である。操作情報入力インタフェース部6は、ソフトウェア(プログラム)および/またはハードウェアインタフェースで構成されて成る。
表示用出力インタフェース部7は、情報処理部5における後述のガントチャート作成部54と表示装置9との間で、ガントチャート作成部54で作成されたガントチャートを表示装置9へ表示するために、相互に信号を交換するためのインタフェース回炉である。表示用出力インタフェース部7は、ソフトウェア(プログラム)および/またはハードウェアインタフェースで構成されて成る。
表示装置9は、情報処理部5で作成されたスケジュールをガントチャートとして表示するための出力装置であり、例えばCRTディスプレイ、LCD、有機ELディスプレイおよびプラズマディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。
情報処理部5は、例えば、マイクロプロセッサおよびその周辺回路等を備えて構成され、機能的に、チャージ移動情報取得部51と、スケジュール再作成部52と、スケジュールデータ更新部53と、ガントチャート作成部54とを備えている。
チャージ移動情報取得部51は、操作情報入力インタフェース部6を介して、移動操作部8によって指定された枠に対応するチャージのチャージ識別子、ならびに、移動操作部8で指示された時間軸方向および/またはバッチ設備方向への移動先(修正先)に対応するバッチ設備のバッチ設備識別子およびそのバッチ設備における処理工程の順番を表す順番情報を取得するものである。この順番情報は、修正先での処理工程の順番を表す情報であり、例えば、修正先の処理工程の順番そのもの、修正先の直前の処理工程の順番、または、修正先の直前の処理工程におけるチャージ識別子等である。
本実施形態では、移動操作部8およびチャージ移動情報取得部51を備えて、特定のバッチ設備で処理するチャージを複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージのチャージ識別子、複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子、および、前記複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報を受け付ける受付部の一例が構成されている。
スケジュール再作成部52は、移動操作部8およびチャージ移動情報取得部51で受け付けた修正元のチャージのチャージ識別子に基づいてスケジュールデータ記憶部2から修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出し、この取り出したワーク数のワークを複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた、複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成し、この生成した各チャージを複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に、移動操作部8およびチャージ移動情報取得部51で受け付けた順番情報に基づいてスケジューリングすることによって、修正元のチャージに対し修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成するものである。スケジュール再作成部52は、機能的に、例えば、振分け候補生成部521と、チャージ分割判断部522と、チャージ数決定部523と、チャージサイズ決定部524と、振分け方決定部525と、スケジュール修正部526とを備えて構成されている。
振分け候補生成部521は、修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を振り分け候補として生成するものである。
チャージ分割判断部522は、複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子に基づいてマスタデータ記憶部3からこれら複数の修正先の各バッチ設備における容量制約を取り出し、これら取り出した容量制約に基づいて振分け候補生成部521で生成された振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かを判断するものである。
チャージ数決定部523は、修正先のバッチ設備に振り分けられるワークのワーク数およびこの修正先のバッチ設備における容量制約に基づいて、修正先のバッチ設備におけるチャージ数を求めるものである。本実施形態では、チャージ数決定部523は、チャージ分割判断部522で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数を算出する。
チャージサイズ決定部524は、前記チャージ数決定部523で求められた各チャージに対し、そのチャージサイズを求めるものである。チャージサイズは、1回のチャージで処理されるワーク数である。すなわち、チャージサイズ決定部524は、前記チャージ数決定部523で求められた各チャージに含めるワーク数を求めるものである。本実施形態では、チャージサイズ決定部524は、チャージ分割判断部522で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後の各チャージに含まれるワーク数をチャージサイズとして算出するものである。
振分け方決定部525は、予め設定された評価指標に基づいて振分け候補生成部521で生成された振り分け方の中から1つの振り分け方をこの評価指標が最良となるように選択するものである。この評価指標は、スケジュールをどのような観点から作成するかによって、すなわち、作成されるスケジュールにどのような特性、長所あるいは利点を持たせるかによって、適宜に決定される。本実施形態では、評価指標として、チャージの充填率の平均値が用いられ、このチャージの充填率の平均値が最大となるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方が選択され、決定される。チャージの充填率の平均値は、修正先でのチャージのそれぞれについて、チャージに含まれるワーク数を当該チャージを処理するバッチ設備の容量制約で割ったチャージの充填率を求め、修正先でのチャージのそれぞれについて求めたチャージの充填率の総和を求め、この求めた総和を修正先でのチャージ数で割ることによって求められる。このように、チャージの充填率の平均値が最大になるようにチャージの充填率の平均値に基づいて振り分け方を選択することによって、チャージの充填率の平均値を最適化したスケジュールを再作成することができる。ここで、一般に、バッチ設備の場合では、同一のバッチ設備の場合にワーク数に関係なく1つのチャージを処理するために必要な消費エネルギーは、略一定である。したがって、このように振り分け方を選択することによって作成された修正後のスケジュールでは、処理に伴う消費エネルギーが最小化される。
スケジュール修正部526は、振分け方決定部525の演算結果に基づいて、スケジュールを再作成し、スケジュールを修正するものである。
スケジュールデータ更新部53は、スケジュール再作成部52で修正され、再作成されたスケジュールのデータを、基礎データ用入出力インタフェース部4を介して、スケジュールデータ記憶部2へ格納するものである。
ガントチャート作成部54は、スケジュールデータ記憶部2に記憶されているスケジュールのデータを、基礎データ用入出力インタフェース部4を介して取得し、この取得したスケジュールのデータに基づいていわゆるガントチャートを作成するものである。より具体的には、ガントチャート作成部54は、スケジュールデータ記憶部2に記憶されている複数のチャージのそれぞれにおけるチャージ識別子、バッチ設備識別子および開始終了情報に基づいて、複数のチャージの処理工程を枠(タイル、ジョブ枠)で表すガントチャートを作成し、この作成したガントチャートを表示装置9に表示させるものである。
このような構成の並列型バッチ処理用スケジュール作成システムSでは、並列型バッチ処理用スケジュール作成装置(以下、「スケジュール作成装置」と略記する。)は、情報処理部5、操作情報入力インタフェース部6、表示用出力インタフェース部7、移動操作部8および表示装置9を備えて構成される。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
図2は、実施形態における並列型バッチ処理用スケジュール作成装置の動作を示すフローチャートである。なお、以下に説明する本実施形態におけるスケジュール作成方法の処理は、コンピュータにおいても同様に、プログラムとしてCPU(Central Processing Unit)によって読み出して実行することができる。また、このプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録しておくことによって、コンピュータに供給することができる。
まず、図2に示す処理の実行前に、初期スケジュールが公知の作成方法を用いて初期スケジュール作成部1によって作成され、この作成された初期スケジュールのデータがスケジュールデータ記憶部2に記憶されるとともに、図2に示す処理の実行に必要なデータがマスタデータ記憶部3に記憶されているものとする。
図2において、情報処理部5のガントチャート作成部54は、基礎データ用入出力インタフェース部4を介して、スケジュールデータ記憶部2およびマスタデータ記憶部3からスケジュールのデータを読み込み、この読み込んだスケジュールのデータに基づいてガントチャートを作成し、この作成したガントチャートを表示用出力インタフェース部7を介して表示装置9に表示する(S11)。スケジュールのデータは、最初のスケジュール修正では、初期スケジュールのデータであり、スケジュール修正が過去にあった場合には、修正後のスケジュール(修正スケジュール)のデータである。このスケジュールのデータは、ガントチャートを作成および修正するために必要な諸データであり、例えば、(1)バッチ設備ごとの各チャージのチャージ識別子、(2)各チャージを処理する各バッチ設備のバッチ設備識別子、(3)チャージの開始時刻および終了時刻、(4)チャージごとの熱処理温度、(5)チャージごとのワーク数、(6)バッチ設備ごとの容量制約、および、(7)バッチ設備ごとであって熱処理温度別の1回のチャージに必要な処理時間等である。
オペレータは、表示装置9に表示されたガントチャートを参照し、移動操作部8を用いてガントチャートとして表示されたスケジュールを修正する。例えば、オペレータは、修正したいタイルを移動操作部8で指定するとともに、複数の修正先を移動操作部8で指定する。より具体的には、例えば、オペレータは、修正したいタイルをマウスで左クリックすることで指定するとともに、修正先へマウスの左クリックしながらドラッグして修正先で前記左クリックを解除することで修正先を指定し、この修正先の指定を複数回繰り返す。なお、この修正先の指定において、修正元(移動元)のチャージは、そのままガントチャートに表示されてよい。この場合において、修正元であることを表すべく、例えばタイルの表示色が変更される等のその表示方法が変更されてもよい。このように本実施形態では、ガントチャート上でスケジュールの修正(変更)ができ、オペレータにとって視覚的に簡易にスケジュールの修正が可能となっている。
このようにオペレータによって複数の修正先を指定した修正指示が入力されると、情報処理部5のチャージ移動情報取得部51は、操作情報入力インタフェース部6を介してチャージ移動情報を取得し、この取得したチャージ移動情報を情報処理部5のスケジュール再作成部52へ通知する(S12)。チャージ移動情報は、(1)修正すべく指定されたチャージのチャージ識別子(チャージID、例えば本実施形態ではチャージ番号)(修正元(移動元)のチャージのチャージ識別子)、(2)修正元のバッチ設備のバッチ設備識別子(バッチ設備ID、例えば本実施形態ではバッチ設備番号)(移動元のバッチ設備のバッチ設備識別子)、(3)複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子(複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子)、および、(4)複数の修正先における各処理順序(処理の順番)である。
次に、スケジュール再作成部52は、修正元(移動元)として指定されたチャージのワーク数、修正先(移動先)として指定されたバッチ設備の個数および修正先として指定されたバッチ設備における容量制約に基づいて、修正元のチャージを修正先のバッチ設備に割り当てるように、スケジュールを修正する。例えば、スケジュール再作成部52は、修正元のチャージのチャージ識別子に基づいてスケジュールデータ記憶部2から修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出し、この取り出したワーク数のワークを複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた、複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成し、この生成した各チャージを、複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に複数の修正先の各処理順序に基づいてスケジューリングすることによって、修正元のチャージに対し修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成する(S13〜S20)。このスケジュールの修正(再作成)(S13〜S20)において、より具体的には、例えば、本実施形態では、次のように各処理が実行されることによって、スケジュールが修正される。
まず、スケジュール再作成部52は、振分け候補生成部521によって、修正元のチャージに含まれる全てのワークを修正先の複数のバッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を振分け候補として生成する(S13)。この振分け候補は、予め規定された所定のアルゴリズムに従って1または複数の振り分け方が生成される。例えば、本実施形態では、振分け候補生成部521は、修正先のバッチ設備における容量制約を考慮することなく、修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを修正先の複数のバッチ設備に振り分ける全ての組み合わせを、振分け候補として生成する。この個々の組合せが前記振り分け方である。この場合において、修正先のバッチ設備には1つもワークが振り分けられない場合を含むように振り分け候補を生成することが許容されてもよいが、1つのチャージを複数の修正先へ移動する観点から、修正先のバッチ設備には少なくとも1つのワークが振り分けられるように振分け候補を生成することが好ましい。
次に、スケジュール再作成部52は、チャージ分割判断部522によって、修正先の各バッチ設備における容量制約を基礎データ用入出力インタフェース部4を介してマスタデータ記憶部3から取得する(S14)。
次に、スケジュール再作成部52は、チャージ分割判断部522によって、振分け候補生成部521によって生成された振分け候補に含まれる振り分け方の中から、1つの振り分け方を取り出す(選択する)(S15)。
次に、スケジュール再作成部52は、チャージ分割判断部522によって、この選択された振り分け方において、修正先のバッチ設備に振り分けられるワークの個数および当該修正先のバッチ設備における容量制約に基づいて、修正先のバッチ設備でのチャージを分割する必要があるか否かを判断する(S16)。すなわち、修正先のバッチ設備に振り分けられるワークの個数が当該修正先のバッチ設部における容量制約を超えている場合には、修正先のバッチ設備に振り分けられる全てのワークを1つのチャージでバッチ処理することができないので、修正先のバッチ設備でのチャージを分割する必要があると判断され、一方、修正先のバッチ設備に振り分けられるワークの個数が当該修正先のバッチ設部における容量制約以下である場合には、修正先のバッチ設備に振り分けられる全てのワークを1つのチャージでバッチ処理することができるので、修正先のバッチ設備でのチャージを分割する必要がないと判断される。この判断の結果、修正先のバッチ設備でのチャージを分割する必要がない場合(No)では、ステップS18が実行され、一方、修正先のバッチ設備でのチャージを分割する必要がある場合(Yes)では、ステップS17が実行された後に、ステップS18が実行される。
ステップS17では、スケジュール再作成部52は、チャージ数決定部523およびチャージサイズ決定部524によって、修正先のバッチ設備でのチャージ数およびそのチャージサイズを決定する。より具体的には、チャージ数決定部523は、例えば、本実施形態では修正先のバッチ設備でのチャージ数を最小とするべく、修正先のバッチ設備に振り分けられるワークの個数をバッチ設備の容量制約で割り、小数点以下を切り上げた整数を求め、この整数値を修正先のバッチ設備でのチャージ数として決定する。そして、チャージサイズ決定部524は、例えば、バッチ設備の容量制約と等しいワーク数を割り振ったチャージの個数が最大となるように、修正先のバッチ設備でのチャージにワーク数を割り振る。
ステップS18では、スケジュール再作成部52は、ステップS13において振分け候補生成部521によって生成された振分け候補における振り分け方の中に、チャージ数決定部523およびチャージサイズ決定部524によってそのチャージ数およびチャージサイズ(チャージのワーク数)が決定されていない振り分け方が残っているか否かを判断する。この判断の結果、チャージ数およびチャージサイズが決定されていない振り分け方が残っている場合(Yes)には、処理がステップS15に戻され、残りの振り分け方についてそのチャージ数およびチャージサイズが決定される。一方、この判断の結果、チャージ数およびチャージサイズが決定されていない振り分け方が残っていない場合(No)には、ステップS19が実行される。
ステップS19では、スケジュール再作成部52は、振分け方決定部525によって、予め設定された評価指標が最良となるように、ステップS13において振分け候補生成部521によって生成された振分け候補における振り分け方の中から1つの振り分け方を選択し、決定する。より具体的には、例えば、本実施形態では、評価指標は、修正先のバッチ設備でのチャージにおける充填率の平均値とされ、振分け方決定部525は、ステップS13において振分け候補生成部521によって生成された振分け候補における振り分け方の中から前記平均値が最大となる振り分け方を選択し、決定する。チャージの充填率は、チャージに割り振られたワーク数を、当該チャージを処理するバッチ設備における容量制約で割った値である。
ステップS19に続いて、ステップS20では、スケジュール再作成部52は、スケジュール修正部526によって、ステップS19で決定された振分け候補の振り分け方に基づいてスケジュールの全体を修正し、その結果を情報処理部5のスケジュールデータ更新部53へ通知する。より具体的には、スケジュール修正部526は、修正後のスケジュールのデータにおいて、修正元のチャージに関するデータを削除し、修正先のチャージに関するデータを追加するとともに、修正元のチャージに関するデータの削除に伴ってこの修正元のチャージの後にスケジュールされていた各チャージに関するデータが修正され、修正先のチャージに関するデータの追加に伴ってこの修正先に追加挿入されるチャージの挿入箇所の後にスケジュールされていた各チャージに関するデータが修正される。このチャージに関するデータの修正は、修正元のチャージの後にスケジュールされていた各チャージが、修正元のチャージの前にスケジュールされていたチャージに後続するように(修正元のチャージの前にスケジュールされていたチャージの次の順序となるように)、各チャージの開始時刻および終了時刻が修正され、そして、修正先に追加挿入されるチャージの挿入箇所の後にスケジュールされていた各チャージが、修正先に追加挿入されたチャージに後続するように(修正先に追加挿入されたチャージの次の順序となるように)、各チャージの開始時刻および終了時刻が修正される。各チャージの処理時間は、チャージの熱処理温度に応じた修正先のバッチ設備における処理時間とされ、同一のバッチ設備では、或るチャージの処理終了時刻とこれに続いてバッチ処理されるチャージの処理開始時刻との間には、所定の準備時間(例えば1時間)だけ空けられる。
続いて、ステップS21では、スケジュールデータ更新部53は、前記結果(修正スケジュールのデータ)を基礎データ用入出力用インタフェース部4を介してスケジュールデータ記憶部2に記憶する。修正スケジュールのデータがスケジュールデータ記憶部2に記憶されると、ガントチャート作成部54は、基礎データ用入出力インタフェース部4を介して、スケジュールデータ記憶部2から修正スケジュールのデータを読み込み、この読み込んだデータに基づいてガントチャートを作成し、この作成したガントチャートを表示用出力インタフェース部7を介して表示装置9に表示する。
続いて、ステップS22では、情報処理部5は、本スケジュール修正処理が終了であるか否かを判断する。この判断の結果、本スケジュール修正処理が終了である場合(Yes)には、本処理を終了し、一方、本スケジュール修正処理が終了ではない場合(No)には、処理をステップS12へ戻す。なお、オペレータは、表示装置9に表示されたガントチャートを参照し、本スケジュール修正を終了する場合には、移動操作部8から本スケジュール修正の終了を入力し、一方、さらにスケジュールを修正する場合には、上述のように修正元のジョブ枠を指定するとともに複数の修正先を指定する。
このように動作することによって、スケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)は、並列型バッチ処理用スケジュールの作成において、1つのチャージを複数のバッチ設備に移動する場合でも、スケジュールを修正することができる。
また、上述のスケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)では、振分け候補生成部 521によって振分け候補が作成され、振分け方決定部525によって所定の評価指標に基づいて振分け候補の振り分け方中から1つの振り分け方が選択され、決定される。このため、評価指標に応じた最良の振り分け方が選択され、このようなスケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)は、所定の評価指標に応じたより適切なスケジュールを再作成することができる。
また、上述のスケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)では、チャージ分割判断部522によって修正先での振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かが判断され、修正先での振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、チャージ数決定部523によって分割後のチャージ数が算出されるとともに、チャージサイズ決定部524によって分割後の各チャージに含まれるワーク数が算出される。このため、容量の大きいバッチ設備から容量の小さいバッチ設備へチャージが移動される場合でも、修正先のバッチ設備の容量制約の範囲内で、修正先でのチャージ数およびそのチャージのワーク数が自動かつ適切に算出される。したがって、このようなスケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)は、容量の大きいバッチ設備から容量の小さいバッチ設備へチャージが移動される場合でも、実行可能なスケジュールを再作成することができる。
次に、本実施形態のスケジュール作成システムSをより具体的なケースに適用した場合について説明する。
図3は、本実施形態のスケジュール作成システムSを適用した、並列型バッチ処理工程から成る焼鈍設備を説明するための図である。
本具体例では、並列型バッチ設備は、図3に示すように、例えばスラブやコイル等の注文製品(半製品)を製造する4個の焼鈍炉(1号炉〜4号炉)である。焼鈍炉は、例えば鉄鋼材料等を焼鈍処理する炉である。焼鈍炉は、炉ごとに1回のチャージでバッチ処理可能なワーク数には上限(容量制約)があり、図3に示す例では、1号炉は、最大6個のワークをバッチ処理でき、2号炉は、最大4個のワークをバッチ処理でき、3号炉は、最大8個のワークをバッチ処理でき、そして、4号炉は、最大2個のワークをバッチ処理することができる。図3において、○内の数字は、熱処理温度を示している。各炉は、全てのワークをバッチ処理することができ、1回のチャージでは、同じ焼鈍温度のワークがまとめられる。ここで、炉ごとに熱処理温度ごとに1回のチャージの処理に必要な処理時間が異なり、それら各炉の熱処理温度別の処理時間は、予めマスタデータ記憶部3に記憶される。そして、容量制約と等しいワーク数を1つのチャージにまとめる方が生産性やエネルギー効率が高い。
なお、並列型バッチ処理工程を行うバッチ設備は、焼鈍炉に限られるものではなく、他に、例えば、溶解鋳造炉等が挙げられる。この溶解鋳造炉では、同じ品種のワークが複数製造され、炉ごとに1回のチャージで製造できるワーク数には上限があり、また、同じ品種の鋳造でも炉によって処理時間が異なる。スケジュール中には、ワークは、複数の品種が含まれていてもよい。
この図3に示す焼鈍設備において、1つのバッチ設備(焼鈍炉)における1つのチャージが複数のバッチ設備(焼鈍炉)へ、ここでは2つのバッチ設備(焼鈍炉)へ移動される場合について、そのスケジュールの修正を説明する。
図4ないし図6は、スケジュールの一修正例をガントチャートで説明するための図である。図4は、この場合における修正前のガントチャートを示し、図5は、この場合における修正先の指定過程を示し、図6は、この場合における修正後のガントチャートを示す。図7は、振分け候補における各振り分け方の充填率を説明するための図である。
ステップS11では、ガントチャート作成部54によって、スケジュールのデータが読み込まれてガントチャートが作成され、図4に示すガントチャートが表示装置9に表示される。スケジュールのデータは、例えば、(1)各炉における各チャージのチャージ識別子、(2)各チャージを処理する各炉の炉番号(バッチ設備識別子)、(3)各チャージの開始時刻および終了時刻、(4)各チャージの熱処理温度、(5)各チャージで焼鈍処理されるワーク数、(6)各炉の容量制約、および、(7)炉ごとであって熱処理温度別の1回のチャージに必要な処理時間である。図4に示すガントチャートでは、バッチ設備が縦軸に取られ、時間が横軸に取られており、1時間ごとに縦線が表示されている。そして、各チャージがタイル(ジョブ枠)で表示され、タイル内には、上から下へ順に、チャージ識別子であるチャージ番号、当該チャージの熱処理温度および当該チャージで処理されるワーク数である本数が表示されている。なお、図5および図6も同様に表示される。
ガントチャートが表示装置9に表示されると、オペレータによって、例えば、図5に示すように、3号炉における処理順序2番目のチャージ9を表すジョブ枠が移動操作部8で指定され、1つ目の修正先が1号炉のチャージ3の次に移動操作部8で指定され、そして、2つ目の修正先が4号炉のチャージ16の次に移動操作部8で指定される。すなわち、修正先として4号炉のチャージ16とチャージ17との間に挿入されるように、2つ目の修正先が4号炉のチャージ16とチャージ17との間に移動操作部8で指定される。そして、修正先を決定するべく、表示装置9に表示された移動決定ボタンBが移動操作部8で操作され、複数の修正先が決定され、修正指示が入力される。
このようにオペレータによって修正指示が入力されると、ステップS12では、チャージ移動情報取得部51によって、チャージ移動情報が取得されて、スケジュール再作成部52へ通知される。チャージ移動情報は、(1)修正元のチャージのチャージ番号としてチャージ9、(2)修正元の炉の炉番号として3号炉、(3)1つ目の修正先の炉の炉番号として1号炉および2つ目の修正先の炉の炉番号として4号炉、ならびに、(4)1つ目の修正先における処理順序として4および2つ目の修正先における処理順序として5である。
続いて、ステップS13では、スケジュール再作成部52の振分け候補生成部521によって、振分け候補が生成される。すなわち、振分け候補生成部521によって、まず、ステップS12で取得した修正元のチャージ識別子であるチャージ9に基づいて、スケジュールデータ記憶部2からチャージ9に対応するチャージのワーク数が取得され、修正先の炉の容量制約を考慮することなく、少なくとも1つのワークが修正先の炉に割り振られるように、チャージ9のワークを修正先の1号炉および4号炉に振り分ける全ての組合せを振分け候補として生成する。この場合では、チャージ9のチャージには、7個のワークが含まれているので、各振り分け方を候補n(1号炉のワーク数、4号炉のワーク数)で表示すると、振分け候補={候補1(1、6)、候補2(2、5)、候補3(3,4)、候補4(4、3)、候補5(5、2)、候補6(6,1)}の6通りの組み合わせが振分け候補として生成される。
続いて、ステップS14では、スケジュール再作成部52のチャージ分割判断部522によって、ステップS12で取得した修正先のバッチ設備識別子である炉番号、1号炉および3号炉に基づいて、修正先の1号炉および4号炉における各容量制約がマスタデータ記憶部3から取得される。この場合では、1号炉の容量制約における最大ワーク数6および4号炉の容量制約における最大ワーク数2がマスタデータ記憶部3から取得される。
続いて、ステップS15では、スケジュール再作成部52のチャージ分割判断部522によって、この振分け候補の中から、1つの振り分け方、例えば候補2が取り出される。
続いて、ステップS16では、スケジュール再作成部52のチャージ分割判断部522によって、ステップS15で選択された振分け候補の候補2(2、5)において、修正先の1号炉および4号炉でのチャージを分割する必要があるか否かが判断される。1号炉に振り分けられたワーク数が2つであるのに対し、1号炉の容量制約が6であるから、修正先の1号炉でのチャージの分割は、必要ないと判断され、そして、4号炉に振り分けられたワーク数が5つであるのに対し、4号炉の容量制約が2であるから、修正先の1号炉でのチャージの分割は、必要であると判断される。
このため、続いて、ステップS17が実行される。このステップS17では、まず、スケジュール再作成部52のチャージ数決定部523によって、4号炉のチャージ数が求められ、5/2の小数点以下を切り上げた整数値3が4号炉のチャージ数として決定され、次に、スケジュール再作成部52のチャージサイズ決定部524によって、これら3つの各チャージにおける各ワーク数が求められ、1つ目のチャージのワーク数が2とされ、2つ目のチャージのワーク数が2とされ、そして、3つ目のチャージのワーク数が1とされる。このように当該チャージを処理する炉の容量制約と一致するワーク数を含むチャージの個数が最大となるように、各チャージのワーク数が決定される。
続いて、ステップS18が実行されることで、上述した、振分け候補における振り分け方(候補)の選択(S15)、この選択された振り分け方におけるチャージ分割の判断(S16)、チャージ分割の場合におけるチャージ数および各チャージのワーク数の計算(S17)が振分け候補における全ての振り分け方(ここでは、全ての組合せの候補1ないし候補6)について、実行される。この結果を図7に示す。図7では、各候補の各炉におけるチャージ数および各チャージのワーク数は、チャージのワーク数が数値で表示され、チャージが複数の場合ではこのチャージのワーク数を表す数値が符号“+”で連結され、そして、チャージ数がチャージのワーク数を表す数値の個数で表示されている。例えば、候補2において、1号炉の欄には“2”とされていることから、1号炉のチャージ数が1つであり、そのワーク数が2つであり、4号炉の欄には“2+2+1”とされていることから、4号炉のチャージ数が3つであり、そのワーク数が、1つ目のチャージでは2つであり、2つ目のチャージでは2つであり、3つ目のチャージでは1つである。
続いて、ステップS19では、スケジュール再作成部52の振分け方決定部525によって、候補1ないし候補6におけるチャージの充填率の平均値が計算され、充填率の平均値が最良となる、すなわち、充填率の平均値が最も大きい候補nが選択され、決定される。例えば、候補1における充填率の平均値は、((1/6)+(2/2+2/2+1/2))/4=約0.79と計算される。この例では、図7に示すように、各候補における充填率の平均値を比較すると、候補5における充填率の平均値が他の候補に較べて最も大きく、候補5(5、2)の振り分け方が選択され、決定される。
続いて、ステップS20では、スケジュール再作成部52のスケジュール修正部526によって、ステップS19で決定された振り分け候補の候補5に基づいてスケジュールの全体が修正され、その結果がスケジュールデータ更新部53へ通知される。すなわち、この例では、図6に示すように、3号炉におけるワーク数7のチャージ9が、1号炉におけるチャージ3の後にワーク数5のチャージ91として修正されるとともに、4号炉におけるチャージ16の後にワーク数2のチャージ92として修正される。そして、熱処理温度は、修正元のチャージ9の450度であり、処理時間は、各炉における熱処理温度450度に対応する処理時間に変更され、修正元のチャージ9では7時間であったが、修正先の1号炉におけるチャージ91では7時間とされ、修正先の4号炉におけるチャージ92では6時間とされる。さらに、チャージ9が3号炉から1号炉および4号炉へ移動されたことによって、チャージ9の後に順番が当てられていたチャージ10、チャージ11およびチャージ12が、チャージ9の抜けた空き時間を埋めるように、修正元のチャージ9の前にスケジュールされていたチャージ8に後続するように(修正元のチャージ9の前にスケジュールされていたチャージ8の次の順序となるように)、これらチャージ10、チャージ11およびチャージ12の各チャージの開始時刻および終了時刻が修正される。また、1号炉において、修正先に追加挿入されるチャージ91の挿入箇所の後にスケジュールされているチャージは、存在しないので、チャージの開始時刻および終了時刻の修正がない一方、そして、4号炉において、修正先に追加挿入されるチャージ92の挿入箇所の後にスケジュールされていたチャージ17が、修正先に追加挿入されたチャージ92に後続するように(修正先に追加挿入されたチャージ92の次の順序となるように)、チャージ17の開始時刻および終了時刻が修正される。
続いて、ステップS21では、スケジュールデータ更新部53によって、修正スケジュールのデータがスケジュールデータ記憶部2に記憶され、ガントチャート作成部54によって、修正スケジュールのデータに基づいてガントチャートが作成され、図6に示すように、修正スケジュールのガントチャートが表示装置9に表示される。
このように本実施形態のスケジュール作成システムS(スケジュール作成装置)は、並列型バッチ処理用スケジュールの作成において、1つのチャージを複数のバッチ設備に移動する場合でも、スケジュールを修正することができる。
なお、上述の実施形態では、ステップS19において、振分け候補の複数の振り分け方から1つの振り分け方を選択する場合に、評価指標としてチャージの充填率の平均値が用いられたが、これに限定されるものではなく、例えば、評価指標として、修正先でのチャージにおけるチャージ数の総和が用いられてもよい。チャージ数の総和が小さいほど評価が高く、このような構成では、修正先でのチャージにおけるチャージ数の総和が最小となるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方を選択することによって、チャージ数の総和を最適化したスケジュールを再作成することができ、また、処理に伴う消費エネルギーが最小化される。
例えば、図4ないし図6に示す例では、候補1および候補2のチャージ数の総和は、4つであり、候補3および候補4のチャージ数の総和は、3つであり、そして、候補5および候補6のチャージ数の総和は、1つである。したがって、候補5および候補6のうちのいずれか一方が前記振り分け方として選択される。
また例えば、評価指標として、修正先でのチャージにおける処理時間の総和が用いられてもよい。処理時間の総和が小さいほど評価が高く、このような構成では、修正先でのチャージにおける処理時間の総和が最小となるように、修正元のワーク数を修正先へ振り分ける振り分け方を選択することによって、処理時間の総和を最適化したスケジュールを再作成することができ、また、単位時間当たりに処理されるワーク数で表される生産性が向上される。
例えば、図4ないし図6に示す例では、候補1および候補2の処理時間の総和は、25(=7+6+6+6)時間であり、候補3および候補4の処理時間の総和は、19時間であり、そして、候補5および候補6の処理時間の総和は、13時間である。したがって、候補5および候補6のうちのいずれか一方が前記振り分け方として選択される。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
S 並列型バッチ処理用スケジュール作成システム
2 スケジュールデータ記憶部
3 マスタデータ記憶部
5 情報処理部
8 移動操作部
9 表示装置
51 チャージ移動情報取得部
52 スケジュール再作成部
53 スケジュールデータ更新部
54 ガントチャート作成部
521 振分け候補生成部
522 チャージ分割判断部
523 チャージ数決定部
524 チャージサイズ決定部
525 振分け本数決定部
526 スケジュール修正部

Claims (6)

  1. 複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備を複数用いて、前記複数のワークから成るチャージを複数処理する場合に、前記複数のチャージの処理工程についてのスケジュールを作成する並列型バッチ処理用スケジュール作成装置において、
    前記複数のチャージのそれぞれについて、チャージを特定し識別するためのチャージ識別子、バッチ設備を特定し識別するための識別子であってチャージを処理するバッチ設備のバッチ設備識別子、チャージに含まれるワーク数、ならびに、チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶するスケジュールデータ記憶部と、
    前記複数のバッチ設備のそれぞれについて、1つのチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約を記憶するマスタデータ記憶部と
    チャージを処理するバッチ設備を複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージのチャージ識別子、複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子、および、前記複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた修正元のチャージのチャージ識別子に基づいて前記スケジュールデータ記憶部から前記修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出し、この取り出したワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた前記複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成し、この生成した各チャージを前記複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に前記受付部で受け付けた前記順番情報に基づいてスケジューリングすることによって、前記修正元のチャージに対し前記修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成するスケジュール再作成部とを備え、
    前記スケジュール再作成部は
    前記修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を生成する振分け候補生成部と
    前記複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子に基づいて前記マスタデータ記憶部から前記複数の修正先の各バッチ設備における容量制約を取り出し、これら取り出した容量制約に基づいて前記振分け候補生成部で生成された振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かを判断するチャージ分割判断部と
    前記チャージ分割判断部で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数を算出するチャージ数決定部と
    前記チャージ分割判断部で複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後の各チャージに含まれるワーク数を算出するチャージサイズ決定部とを備えること
    を特徴とする並列型バッチ処理用スケジュール作成装置。
  2. 前記スケジュール再作成部は、さらに
    予め設定された評価指標に基づいて前記振分け候補生成部で生成された振り分け方の中から1つの振り分け方を選択する振分け方決定部とを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の並列バッチ処理用スケジュール作成装置。
  3. 前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージのそれぞれについて、チャージに含まれるワーク数を当該チャージを処理するバッチ設備の容量制約で割ったチャージの充填率を求め、前記修正先でのチャージのそれぞれについて求めたチャージの充填率の総和を求め、この求めた総和を前記修正先でのチャージ数で割ったチャージの充填率の平均値であること
    を特徴とする請求項2に記載の並列バッチ処理用スケジュール作成装置。
  4. 前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージにおけるチャージ数の総和であること
    を特徴とする請求項2に記載の並列バッチ処理用スケジュール作成装置。
  5. 前記振分け方決定部の評価指標は、前記修正先でのチャージにおける処理時間の総和であること
    を特徴とする請求項2に記載の並列バッチ処理用スケジュール作成装置。
  6. 複数のワークに対し同時に同種の処理を行うバッチ設備を複数用いて、前記複数のワークから成るチャージを複数処理する場合に、前記複数のチャージの処理工程についてのスケジュールを作成する並列型バッチ処理用スケジュール作成方法において、
    チャージを処理するバッチ設備を複数のバッチ設備に変更することによってスケジュールを修正する場合に、修正元のチャージに対応するチャージを特定し識別するためのチャージ識別子、複数の修正先の各バッチ設備に対応するバッチ設備を特定し識別するためのバッチ設備識別子、および、前記複数の修正先における処理工程の各順番を表す順番情報を受け付ける受付ステップと、
    前記複数のチャージのそれぞれについて、チャージ識別子、バッチ設備識別子、チャージに含まれるワーク数、ならびに、チャージの開始時刻および終了時刻に関する開始終了情報を記憶するスケジュールデータ記憶部から、前記受付部で受け付けた修正元のチャージのチャージ識別子に基づいて前記修正元のチャージに含まれるワーク数を取り出すワーク数取出しステップと、
    前記ワーク数取出しステップで取り出したワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分けた前記複数の修正先の各バッチ設備での各チャージを生成する生成ステップと、
    前記生成ステップで生成した各チャージを前記複数の修正先における各バッチ設備の処理工程に前記受付部で受け付けた前記順番情報に基づいてスケジューリングすることによって、前記修正元のチャージに対し前記修正先での処理工程についてのスケジュールを再作成するスケジュール再作成ステップとを備え、
    前記スケジュール再作成ステップは
    前記修正元のチャージに含まれるワーク数のワークを前記複数の修正先の各バッチ設備に振り分ける1または複数の振り分け方を生成する振分け候補生成ステップと
    前記複数の修正先における各バッチ設備のバッチ設備識別子に基づいて、前記複数のバッチ設備のそれぞれについて1つのチャージで処理可能な最大ワーク数である容量制約を記憶するマスタデータ記憶部から前記複数の修正先の各バッチ設備における容量制約を取り出し、これら取り出した容量制約に基づいて前記振分け候補生成ステップで生成された振り分け方におけるチャージを複数のチャージに分割する必要があるか否かを判断するチャージ分割判断ステップと
    前記チャージ分割判断ステップで複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後のチャージ数を算出するチャージ数決定ステップと
    前記チャージ分割判断ステップで複数のチャージに分割する必要があると判断された場合に、分割後の各チャージに含まれるワーク数を算出するチャージサイズ決定ステップとを備えること
    を特徴とする並列型バッチ処理用スケジュール作成方法。
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