JP5086723B2 - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
これらの特許文献1,2記載の発明はいずれもマウント手順書(/etc/fstabファイル)を頭(最初)から順番にマウントすることを仮定した発明である。
図9に示した情報処理装置は、主にCPU30、ROM31、及びHDD32で構成されている。
ROM33はアプリケーション33、マウントプログラム34、及びマウント手順書35で構成されており、HDD32はパーティション1(36)、パーティション2(37)、及びパーティション(38)の三つに仕切られているが限定されるものではない。
図11に示すようにマウントプログラムがマウント手順書を参照し(1)、パーティション2(37)をマウントし、パーティション3(38)をマウントし、パーティション(36)とマウントする。
このマウント順序は機器作成時に固定であるため、機器開発時に人力でマウント順序を注意深く設定しなければならなかった。また、機器が製品化されたあとにプラグインなどで機能追加を行った場合には、当初予期していたアプリケーション使用順序が変更になる可能性もあるため、固定型のマウント順序設定は機器の高速起動に貢献してこなかった。
制御部コンピュータとしては、例えばマイクロプロセッサが挙げられる。
記憶デバイスとしては、例えばハードディスクHDDが挙げられる。
以上で説明した本発明の情報処理装置は、制御部コンピュータで情報処理を実行させる情報処理プログラムによって実現されている。制御部コンピュータとしては、例えば前述したようなCPU(マイクロプロセッサを含む)が挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものであってもよい。
このような情報処理プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリが挙げられる。
図1は本発明に係る情報処理装置の一実施例を示すマウント図である。
アプリケーションからの使用要求を受けてパーティションを図1のような機器内部構成を考える。
図1に示す情報処理装置は、主に制御部コンピュータとしてのCPU10、ROM11、及び記憶デバイスとしてのHDD12で構成されている。
尚、図9の従来技術に示されたマウント手順書35は本実施例では使用しない。
図1において、CPU10はマイクロプロセッサの一部であり、ROM11及びHDD12を統括制御する。ROM11はアプリケーション13、マウントプログラム14、及びOS(Operating System)15が格納されている。HDDは例えば3つのパーティション1〜3に分割されている(本発明は限定されるものではなく、パーティションが2つでも4つ以上であってもよい)。
図1に示した装置は図2、図3のように動作する。
はじめにOS15によって起動されたアプリケーション13はOSインターフェイス(図示せず)を通して、ハードディスク(HDD)12のパーティション1(16)を使用することを要求する。この段階ではアプリケーション13は動作続行せず、OS15から通知があるまで停止する。
アプリケーション13が停止すると、OS15はマウントプログラム14を起動し、パーティション1(16)をマウントさせる。マウントプログラム14はHDD12のパーティション1(16)がデータ破壊されていないか否かの検査を行い、検査終了するとOS15にマウントが完了したことを通知する。
図4は本発明に係る情報処理装置の他の実施例を示すマウント図である。図6は図4に示したマウント手順のシーケンス図である。
図4に示す情報処理装置は、主に制御コンピュータとしてのCPU10、記憶デバイスとしてのハードディスクHDD12、ROM11、及びNVRAM20で構成されている。
NVRAM20はマウント手順書21を備え、マウント手順書21は(1)パーティション2をマウントすること、(2)パーティション3をマウントすること、(3)パーティション1をマウントすることの他、チェックサム25で構成されている。
ROM11はアプリケーション13、マウントプログラム14、及びOS15で構成されている。
HDD12はパーティション1(16)〜パーティション(18)の三つに仕切られているが限定されるものではない。
図9に示した従来技術では、マウント手順書35は変更しない情報であったため、ROM31上に置かれていたが、本実施例ではデータの書き換えが可能なNVRAM(Non-Volatile RAM:RAM)20に置かれている。このマウント手順書21は書き換え可能な媒体であれば、どのようなものに置いても良い。もちろんマウント順序を制御する記録媒体(ここではハードディスクHDD16)でも良い。
図4に示した装置は初回起動時には図5に示した一度目の起動のように動作する。アプリケーション13とマウントプログラム14とはそれぞれOS14によって起動され、並列に動作する。アプリケーション13は使用したいパーティション1(16)〜パーティション3(18)のいずれかに対して、OS14に使用要求を送る。OS14はマウントプログラム14が当該パーティション1(16)〜パーティション3(18)のいずれかをマウントするまで、アプリケーション13の動作を停止させる。また、OS14はアプリケーション13からの使用要求を受けて、マウント手順書21を新規作成し、使用要求を受けた順序を記録する。マウントプログラム14は、起動した直後にマウント手順書21を探すが、この時点ではまだマウント手順書21は存在しない。
しかし、2回目以降の起動時には図7に示す二度目の起動のように機器は動作する。アプリケーション13は初回起動時と同様にOS14に対してパーティション使用要求を送信する。マウントプログラム14はマウント手順書(新:マウント手順書)21を探し見つけることができる。
初回起動時とは異なり、すでに機器に最適化されたマウント手順書21が、初回起動時にOSによって作成済みであるからである。前回起動時のマウント手順書を手に入れたマウントプログラム14は、まずマウント手順書21のチェックサムをチェックする。もしチェックサムに異常があった場合、初回起動時と同様に動作する。
本発明によれば、アプリケーションが要求した順番にパーティションマウントを処理するので、情報処理装置は高速に起動できる。
図13は従来技術により処理が遅くなる場合のシーケンス図であり、図14は本発明に係る情報処理装置により処理が高速化できる場合のシーケンス図の一例である。図13、14中アプリはアプリケーションの略である。
〔前提条件〕
例えば、UNIX(登録商標)のようなマルチタスクOS(オペレーティングシステム)では複数のアプリケーションが並列に動作する。
一般に複数のアプリケーション間には依存関係が存在し(特に起動時)、各アプリケーションが完全に独立動作することは難しい場合があるが、アプリケーションAとアプリケーションBとが並列に動作するものとして以下に説明する。
アプリケーションAの動作としては、
・パーティション3上のデータの読み込み処理
・処理が完了したことのアプリケーションBへの通知
アプリケーションBの動作としては、
・アプリケーションAからの通知の待機
・パーティション1のデータを読み込んで処理を行う。
・パーティション2のデータを読み込んで処理を行う。
しかしながら、図13に示した従来技術ではアプリケーションAがパーティション3を使用しようとすると、パーティション1及びパーティション2のマウント処理をしているために完了通知が到達するまで時間がかかってしまう。
マウントプログラムは、パーティション3のマウント完了後、パーティション1,2を順次マウントしその都度完了通知をOSに送る。
11 ROM
12 HDD
13 アプリケーション
14 マウントプログラム
15 OS
16 パーティション1
17 パーティション2
18 パーティション3
Claims (13)
- アプリケーションからの使用要求に基づいて、記憶デバイス内のパーティションのマウント順序を制御する制御部コンピュータを備えた情報処理装置において、
前回起動時のアプリケーション使用要求順序を書換可能な記録媒体に保存しておき、その要求順序に従ってパーティションをマウントすることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせを監視するOSを備え、前記制御部コンピュータは、使用待ち合わせを発行した順番に記憶デバイス内パーティションをマウントすることを特徴とする情報処理装置。
- 請求項1記載の情報処理装置において、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせを監視するOSを備え、前記制御部コンピュータは、使用待ち合わせを発行した順序情報を記憶デバイスに保存し、次回起動時に記憶デバイスが保持している待ち合わせ順序情報に従ってパーティションをマウントすることを特徴とする情報処理装置。
- 請求項3記載の情報処理装置において、前記順序情報内に破壊検査のためのチェックサムを備え、前記チェックサムに異常があった場合は、初回起動時と同様に動作することを特徴とする情報処理装置。
- アプリケーションからの使用要求に基づいて、記憶デバイス内のパーティションのマウント順序を制御する情報処理方法において、
前回起動時のアプリケーション使用要求順序を書換可能な記録媒体に保存しておき、その要求順序に従ってパーティションをマウントすることを特徴とする情報処理方法。 - 請求項5記載の情報処理方法において、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせをOSによって監視し、使用待ち合わせを発行した順番に記憶デバイス内パーティションをマウントすることを特徴とする情報処理方法。
- 請求項5記載の情報処理方法において、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせをOSによって監視し、使用待ち合わせを発行した順序情報を記憶デバイスに保存し、次回起動時に記憶デバイスが保持している待ち合わせ順序情報に従ってパーティションをマウントすることを特徴とする情報処理方法。
- 請求項7記載の情報処理方法において、前記順序情報内に破壊検査のためのチェックサムを備え、前記チェックサムに異常があった場合は、初回起動時と同様に動作することを特徴する情報処理方法。
- 制御部コンピュータは、アプリケーションからの使用要求に基づいて、記憶デバイス内のパーティションのマウント順序を制御する処理、及び前回起動時のアプリケーション使用要求順序を書換可能な記録媒体に保存しておき、その要求順序に従ってパーティションをマウントする処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
- 請求項9記載の情報処理プログラムにおいて、前記制御部コンピュータは、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせをOSによって監視する処理、使用待ち合わせを発行した順番に記憶デバイス内パーティションをマウントする処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
- 請求項9記載の情報処理プログラムにおいて、前記制御部コンピュータは、前記アプリケーションのパーティション使用待ち合わせをOSによって監視する処理、使用待ち合わせを発行した順序情報を記憶デバイスに保存する処理、次回起動時に記憶デバイスが保持している待ち合わせ順序情報に従ってパーティションをマウントする処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
- 請求項9記載の情報処理プログラムにおいて、前記制御部コンピュータは、前記順序情報内に破壊検査のためのチェックサムを備え、前記チェックサムに異常があった場合は、初回起動時と同様に動作する処理を実行させることを特徴する情報処理プログラム。
- 請求項9から12のいずれか1項記載の情報処理プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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