JP5085388B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、冷凍サイクルを用いて水を加熱し湯に変えて給湯する、ヒートポンプ式給湯装置に関する。
たとえば、[特許文献1]には、ヒートポンプユニットおよびポンプユニットを備えたヒートポンプ式給湯暖房装置が開示されている。前記ヒートポンプユニットは、圧縮機と、暖房用の第1水冷媒熱交換器および貯湯用の第2水冷媒熱交換器の並列回路と、空気熱交換器を順次環状に接続してなる冷媒回路を備えている。
上記ポンプユニットは、膨張タンクと第1水冷媒熱交換器と温水暖房装置との間で第1循環ポンプの運転で温水を循環させる第1温水循環路と、第2水冷媒熱交換器と貯湯タンクとの間で第2循環ポンプの運転で温水を循環させる第2温水循環路を有する。
上記[特許文献1]における主たる特徴は、ヒートポンプユニットの第1水冷媒熱交換器または第2水冷媒熱交換器の冷媒配管および温水管を、螺旋状に巻回して筒状に形成し、この螺旋状に巻回し筒状に形成した冷媒配管および温水管の内側空間に、圧縮機を配置することである。
このような構成であれば、水冷媒熱交換器を中空筒状に形成したうえで、別途、圧縮機を配置する場合と比較して、ヒートポンプユニット全体の容積効率の向上を得られる、と記載されている。
特開2005−345006号公報
しかしながら、その反面、[特許文献1]の技術によると、第1水冷媒熱交換器と、第2水冷媒熱交換器および圧縮機とを縦方向、すなわち上下に重ねて配置するようになっている。そのため、装置全体の高さ寸法が高くならざるを得ず、より小型化を図る必要がある。
上記[特許文献1]に限らず、従来のヒートポンプ式給湯機に用いられる圧縮機は、運転にともなって放熱するとともに、騒音が機外へ漏れ出ることは避けられない。そこで従来構造のものは、圧縮機に断熱材と防音材を巻き、断熱と防音効果を得るようにしている。また、断熱が必要な水冷媒熱交換器と高圧高温配管には、それぞれ別個に断熱が施されている。
したがって、多くの断熱材を用いなければならず部品費が嵩み、断熱施工手間がかかって工数に影響している。また、給湯機でありながら、圧縮機が必然的に放散する熱を水の加熱に役立つことができず、放熱ロスとなっている。
さらに、一般的には、装置本体内の一側部に縦長状の圧縮機を縦置きに配置し、平面視で略L字状に形成される空気熱交換器を装置本体の側部に沿って配置し、残りのスペースに横置きにした水冷媒熱交換器と送風機を配置している。水冷媒熱交換器の上部に送風機を載置する場合と、送風機の上方部位に水冷媒熱交換器を支持する場合がある。
いずれにしても、水冷媒熱交換器と送風機は上下の位置関係にあり、装置本体の高さ方向のスペースがとられてしまう。そのため、送風機ファンの直径を大きくとることができず、送風量の増大が抑制され、空気熱交換器の熱交換効率に影響がある。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、装置本体の小型化を推進して配置スペースの削減が得られるうえに、圧縮機の運転にともなう騒音の外部漏れを抑制して静粛運転を可能とするとともに、給湯の熱効率向上を得られるヒートポンプ式給湯装置を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明は、圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張装置、空気熱交換器を、順次、冷媒管を介して連通する冷凍サイクル回路と、ポンプおよび水冷媒熱交換器を水配管を介して連通する水サイクル回路とを収容配置し、冷凍サイクル回路における水冷媒熱交換器で生成される凝縮熱をもって水サイクル回路における水冷媒熱交換器に導かれる水を加熱して湯に変えるヒートポンプ式給湯装置において、水冷媒熱交換器をトラック巻きにした状態で密封構造の防音箱内に内蔵し、圧縮機を防音箱内に内蔵されるトラック巻きにした水冷媒熱交換器の内側に横置き状態で配置する。
本発明によれば、装置本体の小型化を推進できて配置スペースの削減が得られるうえに、圧縮機の運転にともなう騒音の外部漏れを防止して静粛運転を可能とし、給湯の熱効率向上を得られるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
ヒートポンプ式給湯機は、以下に述べるようなサイクル回路を備えている。
図1は、ヒートポンプ式給湯装置の配管系統図である。
図中1は圧縮機であって、この圧縮機1の吐出部に接続される冷媒管Pには、水冷媒熱交換器2と、内部熱交換器3と、膨張装置である膨張弁4と、空気熱交換器5と、前記内部熱交換器3と、前記圧縮機1の吸込み部に設けられるサクションカップ6が、順次、連通していて、これらで冷凍サイクル回路Rが構成される。
上記水冷媒熱交換器2は、冷媒管Pに導かれる冷媒と、後述する水配管Hに導かれる水とが、互いに熱交換できるようになっている。上記内部熱交換器3は、水冷媒熱交換器2と膨張弁4とを連通する冷媒管Pに導かれる冷媒と、空気熱交換器5とサクションカップ6とを連通する冷媒管Pに導かれる冷媒とが、互いに熱交換できるようになっている。
なお、内部熱交換器3について説明すると、圧縮機1の吐出部から水冷媒熱交換器2と、内部熱交換器3を介して膨張弁4までは、高温の高圧冷媒が導かれるところから、「高圧側冷媒管Pa」と呼ばれる。
膨張弁4から空気熱交換器5と、内部熱交換器3を介して圧縮機1のサクションカップ6までは、低温の低圧冷媒が導かれるところから、「低圧側冷媒管Pb」と呼ばれる。したがって内部熱交換器3においては、高圧側冷媒管Paに導かれる高圧冷媒と、低圧側冷媒管Pbに導かれる低圧冷媒とが、互いに熱交換することになる。
上記冷凍サイクル回路Rに対し、水冷媒熱交換器2を構成する水配管Hにポンプ8が接続されて、水サイクル回路Mが構成される。前記ポンプ8に接続される水配管Hには配管接続口aが設けられていて、この配管接続口aから図示しない貯湯タンクまで水配管が延設される。
また、前記水冷媒熱交換器2に接続される水配管Hにも配管接続口bが設けられていて、この配管接続口bから前記貯湯タンクまで水配管が延設される。さらに、貯湯タンクには給水源と連通する給水管が接続されるとともに、厨房、浴室、洗面所等に設けられる給湯栓と連通する給湯管が接続される。
上記ヒートポンプ式給湯装置は、冷凍サイクル回路Rおよび水サイクル回路Mを備えているが、その一方で、以下に述べるようなユニット構成となっている。
すなわちヒートポンプ式給湯装置は、コンプ水熱交ユニットYaと、空気熱交ユニットYbおよび、ポンプユニットYcとから構成される。
前記コンプ水熱交ユニットYaは、サクションカップ6を付設した圧縮機1と、水冷媒熱交換器2と、内部熱交換器3および膨張弁4が一体に配置されて構成される。
前記空気熱交ユニットYbは、空気熱交換器5と、ファンモータFMおよびプロペラファンFからなる送風機9が一体に配置されてなる。ポンプユニットYcは、ポンプ8を収容するとともに配管接続口a,bを備えている。
水熱交ユニットYaの側端部に2個の接続バルブ10a,10bが設けられていて、一方の接続バルブ10aには膨張弁4から延設される冷媒管Pが接続される。この冷媒管Pは、接続バルブ10aを介して空気熱交ユニットYbの空気熱交換器5一端部に連通する。他方の接続バルブ10bには、内部熱交換器3から延設される冷媒管Pが接続され、この冷媒管Pは空気熱交換器5他端部に連通する。
上記水熱交ユニットYaに2個の接続バルブ10a,10bを備えているので、たとえばメンテナンス等、必要に応じて、水熱交ユニットYaと空気熱交ユニットYbを、互いに接続バルブ10a,10bを介して分離自在である。
つぎに、ヒートポンプ式給湯装置の具体的な構造について説明する。
図2はヒートポンプ式給湯装置の模式的な縦断正面図、図3はヒートポンプ式給湯装置の側面図、図4は図2のA−A線に沿う横断平面図、図5は図2のB−B線に沿う横断平面図である。
ヒートポンプ式給湯装置は、筐体である装置本体11内に、上述したコンプ水熱交ユニットYaと、空気熱交ユニットYbおよび、ポンプユニットYcが収容されてなる。
上記コンプ水熱交ユニットYaおよびポンプユニットYcは、装置本体11内の下部に互いに並んだ状態で収容される。これらコンプ水熱交ユニットYaとポンプユニットYcの上部に、空気熱交ユニットYbが載設されている。
はじめにコンプ水熱交ユニットYaから説明すると、装置本体11内の底部に、装置本体11の幅方向では一側部にわずかなスペースを残し、奥行き方向では全体を使って密封構造の防音箱12が配置される。この防音箱12は、所定の高さ寸法に形成されるとともに、平面視では矩形状をなす箱体である。
防音箱12外面の全周面に断熱材13が取着されていて、内部を断熱構造としている。防音箱12の内部には、上記水冷媒熱交換器2と内部熱交換器3とが収容されるとともに、サクションカップ6を付設した圧縮機1および、膨張弁4が収容される。
防音箱12が所定高さ寸法をもち、平面視で矩形状に形成されるところから、特に図5に示すように、水冷媒熱交換器2は防音箱12の周壁に沿う状態でトラック状に巻回されてなる。
水冷媒熱交換器2は、ここでは内側パイプと外側パイプとの二重管からなっている。内側パイプと外側パイプのいずれか一方、たとえば外側パイプは上記冷凍サイクル回路Rを構成する冷媒管Pであり、他方の内側パイプは水サイクル回路Mを構成する水配管Hである。
上記水冷媒熱交換器2は、冷媒管Pと水配管Hが互いに内側と外側に密接した状態でトラック状に巻回されることで、冷媒管Pと水配管Hとが互いに熱交換できるようになっている。
さらに、水冷媒熱交換器2上に、同じトラック状に巻回された内部熱交換器3が載設される。この内部熱交換器3も内側パイプと外側パイプとが互いに密接する二重管であり、上述したように一方のパイプは高圧側冷媒管Paであり、他方のパイプは低圧側冷媒管Pbである。
上記内部熱交換器3もまた、高圧側冷媒管Paと低圧側冷媒管Pbが互いに内側と外側に密接した状態でトラック状に巻回されることで、高圧側冷媒管Paと低圧側冷媒管Pbとが互いに熱交換できるようになっている。
サクションカップ6を付設した圧縮機1および膨張弁4は、トラック状に巻回された上記水冷媒熱交換器2および内部熱交換器3の内側に配置されている。前記圧縮機1は、通常用いられているタイプと同様の縦型のものであり、この圧縮機1を横に寝かせて横置き状にしてある。
ここでの圧縮機1の高さ寸法は、圧縮機1を構成する密閉容器の直径寸法そのものであり、水冷媒熱交換器2と内部熱交換器3とを上下に積み重ねた高さ寸法の範囲内に充分、余裕をもって入る。しかも水冷媒熱交換器2と内部熱交換器3をトラック状に巻回しているから、これらの内側に縦長状の圧縮機1を横置きに配置するのに何らの問題もない。
そして、圧縮機1に付設されるサクションカップ6と、上記膨張弁4自体は、圧縮機1と比較すると充分に小型であるので、圧縮機1を配置した残りのスペースに、充分、余裕をもって配置できる。
上記ポンプユニットYcは、上述したように装置本体11底部のほとんど大部分のスペースを使って配置されるコンプ水熱交ユニットYaの残りのわずかなスペースに収容される。装置本体11の側部から背部に亘って接続口固定板15が設けられ、この接続口固定板15に上記ポンプ8および水配管接続口a,bが取付けられる。
コンプ水熱交ユニットYaとポンプユニットYcの上部に載設される空気熱交ユニットYbは、空気熱交換器5と送風機9とが互いに対向し一体化した状態で配置される。前記空気熱交換器5は、装置本体11の背面壁と左右両側壁に沿って設けられていて、平面視で略U字状に形成される。
上記送風機9は、装置本体11の前面壁に沿って取付けられるプロペラファンFと、このプロペラファンFを回転軸に取付けたファンモータFMとからなり、略U字状に形成される空気熱交換器5に囲まれる状態で配置される。
特に図示していないが、送風機9が対向する装置本体11の前面壁には、ベルマウスが嵌め込まれた吹出し口が設けられる。空気熱交換器5が対向する装置本体11の背面壁と左右両側壁には、開口からなる吸込み案内口が設けられる。図3には、装置本体11の一方の側壁に設けられる吸込み案内口16を示している。
空気熱交ユニットYbにおいて、空気熱交換器5と送風機9の配置に邪魔されないスペースに、制御器17とリアクタ18とが取付けられている。前記制御器17には、圧縮機1やポンプ8および送風機9のファンモータFM等の電動機器を制御する電気部品と回路基板等が収容される。
前記リアクタ18も電気部品の一部を構成しているが、作用にともなって高熱を発する。制御器17内部に取付けると他の電気部品に熱的な悪影響を及ぼすので、リアクタ18を制御器17外部に取出し、かつ送風機9の作用にともなって形成される送風路に配置している。
このようにして構成されるヒートポンプ式給湯装置において、制御器17は深夜電力料金の適用開始時間に合せたタイマーを備え、冷凍サイクル回路Rを構成する圧縮機1に駆動開始の制御信号を送るとともに、送風機9および水サイクル回路Mを構成するポンプ8に駆動開始の制御信号を送る。
冷凍サイクル運転が開始され、圧縮機1で吸込んだ冷媒を圧縮する作用がなされる。圧縮され高温高圧化した冷媒ガスは図1に実線矢印に示すように導かれる。すなわち、圧縮機1から水冷媒熱交換器2に導かれて、ポンプ8の駆動により貯湯タンクから図中破線矢印に示すように導かれた水と熱交換する。
水冷媒熱交換器2において冷媒ガスは凝縮して、液冷媒に変る。このとき凝縮熱を放出し、水配管Hに導かれる水を加熱する。水は温度上昇して湯になり、貯湯タンクに導かれる。ポンプ8は継続して駆動され、貯湯タンク内の水を水冷媒熱交換器2に導き加熱作用が継続する。貯湯タンク内の水は徐々に温度上昇し、設定された温度の湯に変っていく。
一方、水冷媒熱交換器2で熱交換し凝縮熱を放出したあとの液冷媒は内部熱交換器3に導かれ、さらに膨張弁4で断熱膨張して低圧化する。そして、空気熱交換器5に導かれて送風機9の送風を受け熱交換して蒸発する。
蒸発冷媒は再び内部熱交換器3に導かれ、低圧側冷媒管Pbを流通する低温の低圧冷媒と、高圧側冷媒管Paを流通する高温の高圧冷媒とが熱交換する。したがって、蒸発冷媒は内部熱交換器3において充分な過熱度をとることができ、圧縮機1に液冷媒が戻るようなことがなく、圧縮機1の故障の原因を除去する。
以上の運転を継続すると、貯湯タンク内の湯が所定温度に到達する。これを感知した信号を制御器17が受けると、制御器17は圧縮機1に停止信号を送って、冷凍サイクル運転を終了する。さらに、送風機9の運転を停止するとともに、ポンプ8の運転を停止する信号を送り、給湯操作の開始を待つ。
厨房設備等に備えられる給湯栓を開放すれば、貯湯タンクから湯が供給される。貯湯タンクには、給湯量と同じ量の水が補充給水される。水は貯湯タンクの底部に導かれ、貯留されている湯を押し上げる。給湯は貯湯タンクの上端部からなされるので、給湯温度が低下することはない。
給湯量が極端に多く、補充される水が所定水位に到達すると、制御器17はこれを感知して再び圧縮機1に駆動信号を送り冷凍サイクル運転を開始する。同時に、ポンプ8にも駆動信号を送って貯湯タンク内の温水を水冷媒熱交換器2に循環させる。冷媒が水冷媒熱交換器2で凝縮熱を放出し、温水を所定温度まで加熱する。
上述したように、冷凍サイクル回路Rの水冷媒熱交換器2で生成される凝縮熱で、水サイクル回路Mの水冷媒熱交換器2に導かれる水を加熱して湯に変えるヒートポンプ式給湯装置である。水冷媒熱交換器2をトラック巻きにした状態で密封構造の防音箱12内に内蔵し、水冷媒熱交換器2の内側に圧縮機1を横置き状態で配置した。
したがって、縦長状の圧縮機1を備えながら、装置本体11内のスペースを有効に使えて、装置本体11のコンパクト化を図れる。圧縮機1は運転にともなって騒音を発するが、これを防音箱12内に内蔵したので装置本体11外部への騒音の漏れをほとんど完全に防止して静粛運転をなす。
上記圧縮機1は運転にともなって放熱するが、この熱は水冷媒熱交換器2の加熱に役立つ。すなわち、水サイクル回路Mに導かれる温水を加熱するのに、水冷媒熱交換器2における冷媒の凝縮熱に、圧縮機1の放熱量が加算されて、貯湯タンク内の温水を所定温度に上げるまでの時間の短縮化を図れる。
なお、トラック巻きにした水冷媒熱交換器2と、この水冷媒熱交換器2の内側に横置き状態で配置する圧縮機1とを内蔵する防音箱12は、その外周面を断熱材13で覆われている。したがって、水冷媒熱交換器2と圧縮機1を一体にして全体を断熱したことになる。
従来、熱交換器と、圧縮機と、高温の高圧側冷媒管を個別に断熱していたが、本実施の形態のようにこれらをコンパクトに一体化し、全体をまとめて断熱することにより、断熱性能の向上を得られる。
装置本体11内の下部に、圧縮機1と、水冷媒熱交換器2およびポンプ8を配置し、これら圧縮機1、水冷媒熱交換器2、ポンプ8の上部に、空気熱交換器5と、この空気熱交換器5に送風する送風機9を配置した。
従来構造のヒートポンプ式給湯装置では、送風機の側部に圧縮機を配置し、これら送風機と圧縮機の上部もしくは下部に水冷媒熱交換器を配置していた。そのため、送風機の大きさが規制され、送風機を構成するプロペラファンの直径が大きなものを採用することができなかった。
これに対して本実施の形態のヒートポンプ式給湯装置に用いられる送風機9は、圧縮機1と水冷媒熱交換器2を収容する防音箱12上に載置しているので、左右幅寸法と高さ寸法が空気熱交換器5の大きさのみによって規制されることになる。
換言すれば、プロペラファンFMの直径が、対向する空気熱交換器5の縦横寸法を越えない範囲内であればよい。従来のプロペラファンの直径がφ420mmであるのに対し、本実施の形態ではプロペラファンの直径をφ490mmまで拡大できた。空気熱交換器5に対する送風量の増大を得られ、空気熱交換器5の熱交換効率の向上を得られる。
従来構造の空気熱交換器は、装置本体の奥行き寸法と幅寸法をそれ以上拡大させないために、平面視でL字状に形成されている。これに対して本実施の形態では、装置本体11の奥行き寸法は変えず、幅寸法を縮小したうえで、空気熱交換器5を平面視で略U字状に形成している。
さらに、従来構造では送風機と圧縮機とを横に並べて配置しているので、装置本体の幅寸法が780mm必要であった。これに対して本実施の形態では、装置本体11の幅寸法を660mmまで縮小できた。
装置本体11のコンパクト化と、空気熱交換器5の熱交換面積を保持したうえで、送風機9による空気熱交換器5の風の分布がよくなる。空気熱交換器5に対する風量アップと、風量分布の改善により、熱交換性能の向上を得られ、結果としてヒートポンプ式給湯装置の効率改善を図れる。
圧縮機1と、水冷媒熱交換器2と、膨張弁4および内部熱交換器3を一体化して配置するコンプ水熱交ユニットYaと、空気熱交換器および送風機9を一体化して配置する空気熱交ユニットYbとを備え、これらコンプ水熱交ユニットYaと空気熱交ユニットYbを、互いに接続バルブ10a,10bを介して分離自在とした。
接続バルブ10a,10bを備えたことにより、圧縮機1や水冷媒熱交換器2が故障した場合に、空気熱交ユニットYbをコンプ水熱交ユニットYaから切り離して修理することが可能となる。したがって、修理作業やサービス作業がし易くなり作業性の向上を図れる。
また、特に寒冷地においてヒートポンプ式給湯装置の凍結が心配な場合、空気熱交ユニットYbのみ室外に分離して配置し、コンプ水熱交ユニットYaは室内に配置する。このようにして、コンプ水熱交ユニットYaを構成する水冷媒熱交換器2に備えた水配管Hの凍結を防止し、信頼性を確保できる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明における一実施の形態に係る、ヒートポンプ式給湯装置の配管系統図。 同実施の形態に係る、ヒートポンプ式給湯装置の模式的な縦断正面図。 同実施の形態に係る、ヒートポンプ式給湯装置の側面図。 同実施の形態に係る、図2のA−A線に沿う横断平面図。 同実施の形態に係る、図2のB−B線に沿う横断平面図。
符号の説明
1…圧縮機、2…水冷媒熱交換器、3…内部熱交換器、4…膨張弁(膨張装置)、5…空気熱交換器、P…冷媒管、R…冷凍サイクル回路、8…ポンプ、H…水配管、M…水サイクル回路、12…防音箱、13…断熱材、9…送風機、Ya…コンプ水熱交ユニット、Yb…空気熱交ユニット、10a,10b…接続バルブ。

Claims (4)

  1. 圧縮機、水冷媒熱交換器、膨張装置、空気熱交換器を、順次、冷媒管を介して連通する冷凍サイクル回路と、ポンプおよび上記水冷媒熱交換器を水配管を介して連通する水サイクル回路とを備え、
    上記冷凍サイクル回路における水冷媒熱交換器で生成される凝縮熱をもって、上記水サイクル回路における水冷媒熱交換器に導かれる水を加熱して湯に変えるヒートポンプ式給湯装置において、
    上記水冷媒熱交換器は、トラック巻きにした状態で密封構造の防音箱内に内蔵され、
    上記圧縮機は、前記防音箱内に内蔵されるトラック巻きにした水冷媒熱交換器の内側に、横置き状態で配置される
    ことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 上記トラック巻きにした水冷媒熱交換器および、この水冷媒熱交換器の内側に横置き状態で配置される圧縮機を内蔵する上記防音箱は、その外周面を断熱材で覆われる
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 上記装置本体内の下部に、上記圧縮機と、水冷媒熱交換器およびポンプが配置され、これら圧縮機、水冷媒熱交換器、ポンプの上部に、上記空気熱交換器と、この空気熱交換器に送風する送風機が配置される
    ことを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 上記圧縮機と、水冷媒熱交換器と、膨張装置を一体化して配置するコンプ水熱交ユニットと、
    上記空気熱交換器と、この空気熱交換器に送風する送風機を一体化して配置する空気熱交ユニットとを備え、
    これらコンプ水熱交ユニットと空気熱交ユニットは、互いに接続バルブを介して分離自在とした
    ことを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ式給湯装置。
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