JP5080436B2 - 簡易山留め壁及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、簡易山留め壁及びその施工方法に関し、特に、容易に施工することができ、充分な強度の確保が可能な簡易山留め壁及びその施工方法に関する。
従来、地下構造物等を施工する際には、掘削箇所の周辺地盤の崩壊を防ぐために山留め壁が設けられていた。この山留め壁は、周辺地盤の土圧によって撓み等の変形や倒壊のおそれがあるため、切梁工法やアンカー工法といった補強がなされていた。
ここで、切梁工法とは、対向する山留め壁の内側面(掘削箇所側の面)に山留め壁を支持する腹越しをそれぞれ設け、これらの腹起し間に水平方向に延びる切梁を掛け渡して、対向する山留め壁を補強する工法である。一方、アンカー工法とは、山留め壁の内側面から、周辺地盤に向かってアンカーを打ち込むことにより、アンカーと地盤との摩擦力等を利用して山留め壁を補強する工法である。
このように、従来の山留め壁の施工方法では、掘削箇所内に切梁が掛け渡されるため、十分な作業スペースを確保することが困難であったり、アンカーを打ち込む場合には、重機を必要とするといったことから、作業効率の低下や作業工費が嵩むといった問題があった。
そこで、特許文献1に示すような山留め壁の施工方法が提供されている。この施工方法では、所定間隔で地盤に打ち込まれるH型鋼杭に、これらのH型鋼杭の間に横矢板をはめ込んで山留め壁を構築する。このH型鋼杭によって横矢板の変形抑制効果が山留め壁の中央部分に伝わり、山留め壁の剛性を確保している。そして、横矢板が山留め壁の壁面に沿って設けてあるため、掘削箇所の平面内には補強用の部材が横断せず、掘削箇所内での作業スペースを十分に確保することができるといったものである。
特開2005−146784号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている山留め壁の施工方法では、所定の間隔で打ち込まれた杭に、水平方向に沿って補強部材が嵌め込んで、山留め壁を構築している。この施工方法では、杭や補強部材の重量が大きいため、運搬に重機を必要としたり、それ自体の重量で山留め壁が崩壊しないよう十分な補強を必要とする。そのため、コストが嵩むといった問題や、作業効率の低下といった問題がある。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、施工が容易であって、十分な強度を確保することができる簡易山留め壁及びその施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の簡易山留め壁は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁であって、掘削面に埋設され複数の支柱と、前記掘削面から所定の離れた位置に立設され型枠パネルと、前記型枠パネルの一方の面に配設される複数の横端太部材と、前記複数の横端太部材を一端で固定するとともに他端で前記複数の支柱に接続されて前記型枠パネルと該複数の支柱とを固定する複数の支線と、前記型枠パネルの一方の面の下部の地中に打ち込まれ、前記型枠パネルを立設させるためのランナーと該ランナーを嵌合させるランナー受け部材とが設けられた打込部材と、前記型枠パネルに挿通されて固定されその先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトと、を有することを特徴とする。
また、本発明の簡易山留め壁は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁であって、対面する掘削面に埋設され複数の支柱と、それぞれの前記掘削面から所定の離れた位置に対面するようにして立設され型枠パネルと、前記対面する前記型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数設置される幅止め部材と、前記型枠パネルの一方の面に配設される複数の横端太部材と、前記複数の横端太部材を一端で固定するとともに他端で前記複数の支柱に接続されて前記型枠パネルと該複数の支柱とを固定する複数の支線と、前記型枠パネルの一方の面の下部の地中に打ち込まれ、前記型枠パネルを立設させるためのランナーと該ランナーを嵌合させるランナー受け部材とが設けられた打込部材と、を有することを特徴とする。
また、前記型枠パネルは、複数枚の前記型枠パネルを積み上げて構成されることを特徴とする。
また、前記積み上げられる前記型枠パネルの境界には、ランナーおよびキャップからなる固定部材が設けられていることを特徴とする
また、前記型枠パネルは、予め前記固定部材が取り付けられた状態の型枠パネルを積み上げて構成することを特徴とする。
また、本発明の簡易山留め壁の施工方法は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、掘削で形成された底面に打込部材を打ち込み、前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、前記ランナー上に型枠パネルを並設し、前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、掘削面に支柱を埋設し、前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱を支線で固定し、先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトを前記型枠パネルに挿通して固定し、前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする。
また、本発明の簡易山留め壁の施工方法は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、対面する掘削面から所定の離れたそれぞれの位置に打込部材を打ち込み、前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、前記ランナー上に型枠パネルを並設し、前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、対面する掘削面にそれぞれ支柱を埋設し、前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、前記対面する型枠パネルの間に該型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数幅止め部材を設置し、前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする。
また、本発明の簡易山留め壁の施工方法は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、掘削で形成された底面に打込部材を打ち込み、前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、前記ランナー上に型枠パネルを並設し、前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、掘削面に支柱を埋設し、前記型枠パネルの上部に積み上げた型枠パネルを固定するための固定部材を設け、所定の高さになるまで前記型枠パネルを固定部材で固定しながら積み上げ、前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトを前記型枠パネルに挿通して固定し、前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする。
また、本発明の簡易山留め壁の施工方法は、掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、対面する掘削面から所定の離れたそれぞれの位置に打込部材を打ち込み、前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、前記ランナー上に型枠パネルを並設し、前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、掘削面に支柱を埋設し、前記型枠パネルの上部に積み上げた型枠パネルを固定するための固定部材を設け、所定の高さになるまで前記型枠パネルを固定部材で固定しながら積み上げ、前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、前記対面する型枠パネルの間に該型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数幅止め部材を設置し、前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする。
本発明によれば、掘削面に埋設された支柱と型枠パネルとを支線で固定することで、作業が容易であり、十分な強度を確保した簡易山留め壁を構築することができる。また、山留め壁構築後に、型枠パネルをコンクリートを打設してコンクリート壁を構築するための型枠としても利用することができるため、新たに、型枠を立設する必要がなく、作業効率の向上を図ることができる。
次に、図面を参照して、実施例1〜8に係る簡易山留めの施工方法について説明する。
(実施例1)
図1〜9を参照して、実施例1に係る簡易山留め壁及びその施工方法について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る簡易山留め壁の施工方法による施工状態を示した図であり、図2は、簡易山留め壁の施工方法に使用するランナー受け部材の構成を示した図であり、図3は、対面する位置に型枠を並設するための部材の構成を示した図であり、
図4は、簡易山留め壁の施工方法に使用する型枠パネルの構成を示した斜視図であり、図5は、図2に示す型枠パネルA−A断面を示した図である。
なお、実施例1で示す簡易山留め壁及びその施工方法は、型枠パネルを並設して簡易山留め壁を構築し、この簡易山留め壁と対面する位置にコンクリート躯体を構築するための型枠パネルを並設することが可能である。
図1に示すように、簡易山留め壁100は、傾斜面101に埋設された支柱102と、傾斜面101から所定の位置に立設された型枠パネル10とを支線103で固定し、傾斜面101と型枠パネル10との間に形成された空間に土砂を埋め戻して構成されている。
なお、本実施形態で用いられる支線103とは、針金や鉄線、またはチェーンや鉄筋棒を示す。
支柱102は、並設する型枠パネル10の高さに応じて複数本が埋設されている。そして、予め根切り底104上に傾斜面101から所定の離れた位置に打込支柱109が打ち込まれている。この打込支柱109には、墨出しを行った後、傾斜面101側の面にランナー受け部材110が取り付けられている。そして、このランナー受け部材110にランナー106が嵌め込まれている。このランナー106上に型枠パネル10が並設され、ランナー106と型枠パネル10の下部とがビス108で固定されている。また、型枠パネル10の上部には、並設した際に水平性及び直線性を保持するためのキャップ111がビス108で固定されている。さらに、型枠パネルの表面(土砂と接する反対側)には、複数の横端太部材112が、型枠パネル10の長手方向に沿って支線103で固定されている。この横端太部材112を固定した支線103は、型枠パネル10に設けられている穴を通して、支柱102に固定されている。また、横端太部材112の近傍には、型枠パネル10に通した全ネジボルト118(又はボルトネジ切り部等)を座金119と、短横端太部材117を締付けした締付部材116とで固定されている。そして、型枠パネル10は、サポート113によって土砂による側圧が支持されている。
上記したランナー受け部材110は、図2(a)に示すように、略コ字形状であって、底板部110aと、底板部110aの両側縁部から垂直に立ち上がった両側板部110b,110cとから構成されている。両側板部110b,110cのうち、一方の側板部110bが、打込支柱109の一面にビス108等で固定されている。そして、他方の側板部110cは、対面する側板部110bよりも低い高さとなっている。ランナー受け部材110は、打込支柱109が地中に打ち込まれた際に、墨出しによって設置位置が決められ、この設置位置に、底板部110aを合わせて打込支柱109に取り付ける。このランナー受け部材110には、図2(b)に示すように、底板部110aにランナー106が載置され、後に、ランナー106上に並設される型枠パネル10に対してビス108で固定することができる。
また、図3(a)に示すように、型枠パネル10に通した全ネジボルト118は、短横端太部材117を予め締め付けて固定する締付部材116と座金119とで固定されている。そして、座金119側の全ネジボルト118の先端にセパレータ等(図示せず)を接続し、型枠パネル10の対面する位置にコンクリート躯体を構築するための型枠を並設することができる。また、締付部材116は、短横端太部材117を固定できるように、上部が湾曲状を成しており、下部は、平板状であって、全ネジボルト118を通すためにネジ切りされた穴116aを有する(図3(b))。また、図3(c)に示すように、座金119の代わりにピーコン120を用いてもよい。
次に、本実施形態の簡易山留め壁の施工方法で使用する型枠パネル10の構成について説明する。
図4及び図5に示すように、鋼製の板形状の材質を、正面略方形状かつ断面略角波形状に折り曲げ、切断加工して成形した埋め殺し型の型枠パネルである。この型枠パネル10は、パネル鋼板を断面略角波形状に折り曲げることで、互いに平行な複数の凸条11が所定間隔で並設され、パネル自体の強度を補強している。また、パネル断面の等辺角波型に成形することで、特に表面又は裏面側からの力に対して優れた強度を発揮することができる。
なお、本実施形態において、この凸条11の形成方向を型枠パネル10の長さ方向とし、型枠パネル10においてその長さ方向に垂直な方向を幅方向とする。
図示するように、この凸条11は、上面31と、この上面31の両幅方向に連設されている2面の側面32とにより構成されている。また、各凸条11間の凹面には、所定間隔ごとに、複数の幅方向の断面凸状のリブ12と、幅方向の断面凹状の溝部16が凸条11に平行に繰り返し形成されている。
さらに、凸条11のパネル幅方向の両端、すなわち、リブ12とそのリブ12に隣接する溝部16との間の境界線上には、所定長の切込み13が、所定間隔で凸条11と平行に破線状に設けられている。この破線状の切込み13の列に沿って型枠パネル10を所定の角度に折り曲げることにより、型枠のコーナー部を形成することができるようになっている。また、この破線状の切込み13の列に沿って、型枠パネル10を正逆方向に繰り返し折り曲げることにより、型枠パネル10を所望のサイズに容易に切断することができるようになっている。
また、切込み13は、微小幅、所定長の型枠パネル10の表裏に貫通した切込みであり、土砂の埋め戻し、コンクリートの打設後に、その切込み13から液状のコンクリートや余分や水分が排出可能な程度にその切込み13の幅が形成されている。
また、凸条11の上面31側には、複数の蓋状の蓋部14が設けられている。この蓋部14を開蓋させると、支線103の挿入穴が形成される。この挿入穴に支線103を通すことで、型枠パネル10と支柱102とを固定することができる。
次に、図6〜図9を参照して、実施例1に係る簡易山留め壁の施工方法の各工程について説明する。
図6は、簡易山留め壁の施工方法における各工程の施工手順を示したフローチャートであり、図7〜図9は、簡易山留め壁の施工方法における各工程の状態を示した図である。
まず、図7(a)に示すように、地面を重機等(図示せず)で掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しするためのスペースを確保する(ステップS100)。次に、図7(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底104に傾斜面101から所定の離れた位置に打込支柱109を打ち込む(ステップS101)。打込支柱109に対して墨出しを行い、ランナー受け部材110を取り付ける(ステップS102)。そして、このランナー受け部材110にランナー106を嵌め込む。(ステップS103)。次に、図8(a)に示すように、ランナー106上に型枠パネル10を並設し(ステップS104)、ランナー106と型枠パネル10の下部とをビス108で固定する(ステップS105)。そして、並設された型枠パネル10の水平性及び直線性を保持するために、型枠パネル10の上部にキャップ111を取り付け、ビス108で固定する。
次に、図8(b)に示すように、型枠パネル10の表面側に横端太部材112を支線103で固定し(ステップS106)、さらに、支線103を型枠パネルに設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿通穴に通す(ステップS107)。次に、並設された型枠パネル10の高さに応じて傾斜面101に支柱102を埋設する(ステップS108)。次に、横端太部材112の近傍で全ネジボルト118を型枠パネル10に通し、傾斜面側に短横端太部材117を締付部材116で固定しながら、全ネジボルト118に締付部材116を通し、サポート113側に座金119を全ネジボルト118に通して締め付ける(ステップS109)。次に、図9(a)に示すように、型枠パネル10に対してサポート113を設置し(ステップS110)、支線103を支柱102に固定しながら、埋め戻しを行う(ステップS111)。そして、図9(b)に示すように、型枠パネル10の上部まで埋め戻しが完了すると、サポート113を撤去する(ステップS112)。このようにして構築された簡易山留め壁100の対面する位置に、型枠パネル10から突出した全ネジボルト118の先端にセパレータを接続して型枠を並設することができる。これにより、簡易山留め壁100と型枠との間にコンクリート躯体を構築することが可能となる。
実施例1に係る簡易山留め壁及びその施工方法は、傾斜面101に埋設された支柱102と、型枠パネル10とを支線103で固定して簡易山留め壁100を構築することができるため、作業が容易であって、低コストでの構築が実現できる。また、型枠パネル10の表面に横端太部材112を支線103で固定し、さらに、サポート113で型枠パネル10を支持することで、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。そして、型枠パネル10の横端太部材112が設置されている側から突出した全ネジボルト118にセパレータ等(図示せず)を接続させ、対面する型枠を並設することができる。これにより、型枠パネル10と型枠との間にコンクリートを打設することができる。
(実施例2)
次に、図10〜15を参照して、実施例2に係る簡易山留め壁及びその施工方法について詳細に説明する。
実施例2は、例えば、地中梁を構築する場合における簡易山留め壁及びその施工方法である。
図10は、実施例2に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。
図10に示すように、簡易山留め壁200は、地面の掘削によって形成された対面する傾斜面201に埋設された支柱202と、並設された型枠パネル10とを支線203で固定し、傾斜面201と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築されている。支柱202は、並設する型枠パネル10の高さに応じて複数本が埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底204上には、それぞれの傾斜面201から所定の離れた位置に打込支柱209が打ち込まれている。この打込支柱209には、墨出しを行った後、傾斜面201側の面にランナー受け部材210が取り付けられている。そして、このランナー受け部材210にランナー206が嵌め込まれている。このランナー206上に型枠パネル10が並設され、ランナー206と型枠パネル10の下部とがビス208で固定されている。また、型枠パネル10の上部には、並設した際に水平性及び直線性を保持するためのキャップ211がビス208で固定されている。
そして、型枠パネル10の表面には、複数本の横端太部材212が型枠パネル10の長手方向に沿って支線203で固定されている。この支線203は、型枠パネル10に設けられている穴に通して、支柱202に固定されている。このようにして、対面する簡易山留め壁200の間に形成される空間に、土砂の側圧によって、それぞれの型枠パネル10が互いに倒れこむことを防止するための中間幅止めキャップ214と幅止めキャップ215が取り付けられている。これら、中間幅止めキャップ214と幅止めキャップ215は、型枠パネル10の長手方向に沿って所定の間隔で幅方向にビス208で固定されており、中間幅止めキャップ214は、型枠パネル10の略中央付近に固定され、幅止めキャップ215は、キャップ211の上部に被せるようにしてビス208固定されている。
図11に示すように、中間幅止めキャップ214及び幅止めキャップ215は、薄い鋼板をプレス加工して成形されるものである。図11(a)に示す中間幅止めキャップ214は、略長方形状の底板部214aと、この底板部214aの両側縁部から立ち上がった立ち上がり部214bと、両側端部からそれぞれ垂直方向に垂れ下がった側端部214cとから構成されている。この中間幅止めキャップ214を型枠パネル10に固定する場合には、両側端部214cを型枠パネル10の表面に接着してビス208で固定する。
また、図11(b)に示す幅止めキャップ215は、略長方形状の底板部215aと、この底板部215aの両側縁部からそれぞれ垂直方向の立ち上がった立ち上がり部215bと、底板部215aの両端からそれぞれ長さ方向に延伸した側端部215cとから構成されている。この幅止めキャップ215は、型枠パネル10の上部に取り付けられているキャップ211に側端部215cを接着させ、ビス208で固定する。
このようにして、対面する型枠パネル10に固定される中間幅止めキャップ214と幅止めキャップ215によって、対面する型枠パネル10の幅方向の空間を保持することができる。
次に、図12〜図15を参照して、実施例2に係る簡易山留め壁の施工方法について説明する。
図12は、実施例2に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートであり、図13〜図15は、実施例2に係る簡易山留め壁の各施工状態を示した図である。
まず、図13(a)に示すように、地面を掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しをするためのスペースを確保する(ステップS200)。次に、図13(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底204にそれぞれの傾斜面201から所定の離れた位置に打込支柱209を打ち込む(ステップS201)。次に、打込支柱209に対して墨出しを行い、ランナー受け部材210を取り付ける(ステップS202)。そして、このランナー受け部材210にランナー206を嵌め込む。(ステップ203)。次に、図14(a)に示すように、ランナー206上に型枠パネル10を並設させ(ステップS204)、型枠パネル10の下部とランナー206とをビス208で固定する(ステップS205)。この並設された型枠パネル10の水平性及び直線性を保持するために、型枠パネル10の上部にキャップ211を取り付けビスで固定する。
次に、図14(b)に示すように、型枠パネル10の表面側に横端太部材212を取り付け(ステップS206)、支線203で横端太部材212を固定しながら、型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に支線203を通す(ステップS207)。次に、並設された型枠パネル10の高さに応じて傾斜面201に支柱202を埋設する(ステップS208)。次に、対面する型枠パネル10の間に中間幅止めキャップ214及び幅止めキャップ215を取り付ける(ステップS209)。中間幅止めキャップ214は、対面する型枠パネル10の略中央となる高さの位置にビス208で固定し、幅止めキャップ215は、対面する型枠パネル10の上部に取り付けられているキャップ211に被せるようにしてビス208で固定する。
次に、図15(a)に示すように、根切り底204に最も近い位置にある支線203から支柱202に固定しつつ、土砂を搬入して埋め戻しを行う(ステップS210)。そして、図15(b)に示すように、全ての支線203をそれぞれの支柱202に固定して、土砂の搬入を行い、埋め戻しを完了する(ステップS211)。また、埋め戻しが完了すると、中間幅止めキャップ214及び幅止めキャップ215は撤去し、対面する型枠パネル10の間に鉄筋(図示せず)を配筋して、コンクリートの打設を行う。
実施例2に係る簡易山留め壁及びその施工方法は、傾斜面201に埋設された支柱202と型枠パネル10とを支線203で固定して簡易山留め壁200を構築することができることから、作業が容易であって、低コストでの構築が実現できる。また、型枠パネル10の表面に横端太部材212を支線203で固定することで、土砂の側圧に十分に耐えることができる。さらに、中間幅止めキャップ214及び幅止めキャップ215によって、対面する型枠パネル10の幅方向の間隔を保持することができる。
(実施例3)
次に、図16〜図21を参照して、実施例3に係る簡易山留め壁及びその施工方法について説明する。
実施例3に係る簡易山留め壁の施工方法は、複数枚の型枠パネルを並設し、さらに積み上げることによって簡易山留め壁を構築し、この簡易山留め壁と対面する位置にコンクリート躯体を構築するための型枠パネルを並設することが可能である。
図16は、実施例3に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。
図16に示すように、簡易山留め壁300は、地面の掘削によって形成された傾斜面301に埋設された支柱302と、複数枚の型枠パネル10とを支線303で固定し、傾斜面301と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築される。支柱302は、積み上げられた型枠パネル10の高さに応じて複数本が埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底304上には、傾斜面301から所定の離れた位置に打込支柱309が打ち込まれている。この打込支柱309には、墨出しを行った後、傾斜面301側の面にランナー受け部材310が取り付けられている。そして、このランナー受け部材310にランナー306が嵌め込まれている。このランナー306の長手方向に沿って型枠パネル10が並設され、ランナー306と型枠パネル10の下部とがビス308で固定されている。そして、この型枠パネル10の上部には、キャップ311とランナー306とがビス308で固定されており、さらに、このランナー306の長手方向に沿って型枠パネル10が並設される。この作業を繰り返して、所定の高さになるまで型枠パネル10が積み上げられている。そして、積み上げられた型枠パネル10の上部には、型枠パネル10の水平性と直線性を保持するためのキャップ311が取り付けられている。
このようにして、並設し、積み上げられた型枠パネル10の表面には、横端太部材312が支線303によって固定されており、支線303は、型枠パネル10に設けられている穴に通して、支柱302に固定されている。また、土砂の埋め戻しの際に、土砂の側圧を支持するために、サポート313が型枠パネル10に設置されている。また、横端太部材312の近傍には、型枠パネル10に通した全ネジボルト318が座金319と、短横端太部材317を締め付けた締付部材316とで固定されている。そして、傾斜面301と型枠パネル10との間に形成された空間に土砂を埋め戻し、簡易山留め壁300を構築することができる。
次に、図17〜図21参照して、実施例3に係る簡易山留め壁の施工方法について説明する。
図17は、実施例3に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートであり、図18〜図21は、実施例3に係る簡易山留め壁の各施工状態を示した図である。
まず、図18(a)に示すように、地面を掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しをするためのスペースを確保する(ステップS300)。次に、図18(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底304にそれぞれの傾斜面301から所定の離れた位置に打込支柱309を打ち込む(ステップS301)。次に、打込支柱309に対して墨出しを行い、ランナー受け部材310を取り付ける(ステップS302)。そして、このランナー受け部材310にランナー306を嵌め込む(ステップS303)。次に、図19(a)に示すように、ランナー306上に型枠パネル10を並設させ(ステップS304)、型枠パネル10の下部とランナー306とをビス308で固定する(ステップS305)。
次に、この型枠パネル10の上部にキャップ311を被せ、キャップ311にランナー306を載置し、両者をビス308で型枠パネル10に固定する(ステップS306)。次に、型枠パネル10の表面に横端太部材312を支線303で固定し(ステップS307)、この支線303を型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に通し(ステップS308)、並設された型枠パネル10の高さに対応する位置に支柱302を傾斜面301に埋設し(ステップS309)、支線303を支柱302に固定する(ステップS310)。そして、この並設された型枠パネル10に固定されているランナー306上に型枠パネル10を並設させる(ステップS311)。
この場合、図20に示すように、型枠パネル10の上部に取り付けられているキャップ311及びランナー306は、ビス308によって固定されている。キャップ311は、一方の側板部311bに対してビス308を打ち込み、キャップ311の上板部311aにランナー306の底板部306aを重ね合わせ、底板部306aにビス308を打ち込む。そして、このランナー306に型枠パネル10を積み上げるようにして、並設し、ランナー306の側板部306bにビス308を打ち込み、ランナー306と型枠パネル10とを固定する。
そして、この作業を繰り返し(ステップS312/NO)、所定の高さまで型枠パネル10を積み上げる(ステップS306〜ステップS311)。図19(b)に示すように、所定の高さまで型枠パネル10を積み上げると(ステップS312/YES)、型枠パネル10の最上部に、型枠パネルの10の水平性と直線性を保持するためのキャップ311を取り付ける。次に、横端太部材312の近傍で全ネジボルト318を型枠パネル10に通し、傾斜面側に短横端太部材317を締付部材316で固定しながら、全ネジボルト318に締付部材316を通し、サポート313側に座金319を全ネジボルト318に通して締め付ける(ステップS313)。そして、図21(a)に示すように、サポート313を設置し、図21(b)に示すように、埋戻し作業を行い、型枠パネル10と傾斜面301との間に形成された空間に土砂を埋め戻す(ステップS314)。このようにして構築された簡易山留め壁300の対面する位置に、型枠パネル10から突出した全ネジボルト318の先端にセパレータを接続して型枠を並設することができる。これにより、簡易山留め壁300と型枠との間にコンクリート躯体を構築することが可能となる。
実施例3に係る簡易山留め壁及びその施工方法では、掘削した地面の高さに応じて、型枠パネル10を積み上げることができ、積み上げられた型枠パネル10の上下をキャップ311とランナー306とで固定することができる。このため、型枠パネル10を積み上げても十分な強度を得ることができ、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。そして、型枠パネル10の横端太部材312が設置されている側から突出した全ネジボルト318にセパレータ等(図示せず)を接続させ、対面する型枠を並設することができる。これにより、型枠パネル10と型枠との間にコンクリートを打設することができる。
(実施例4)
次に、図22〜図28を参照して、実施例4に係る簡易山留め壁及びその施工方法について説明する。
図22は、実施例4に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。
図22に示すように、実施例4に係る簡易山留め壁400は、地面の掘削によって形成された対面する傾斜面401に埋設された支柱402と、積み上げ式に並設された型枠パネル10とを支線403で固定し、傾斜面401と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築されている。支柱402は、並設された型枠パネル10の高さに応じて複数本が埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底404上には、互いの傾斜面401から所定の離れた位置に打込支柱409が打ち込まれている。この打込支柱409には、墨出しを行った後、傾斜面401側の面にランナー受け部材410が取り付けられている。そして、このランナー受け部材410にランナー406が嵌め込まれている。このランナー406の長手方向に沿って型枠パネル10が並設され、ランナー406と型枠パネル10の下部とがビス408で固定されている。そして、この型枠パネル10の上部には、キャップ411とランナー406とがビス408で固定されており、さらに、このランナー406の長手方向に沿って型枠パネル10が並設される。この作業を繰り返して、所定の高さになるまで型枠パネル10が積み上げられている。そして、積み上げられた型枠パネル10の上部には、型枠パネル10の水平性と直線性を保持するためのキャップ411がビス408で固定されている。
そして、型枠パネル10の表面には、複数本の横端太部材412が型枠パネル10の長手方向に沿って支線403で固定されている。この支線403は、型枠パネル10に設けられている穴に通して、支柱403に固定されている。このようにして、対面する簡易山留め壁400の間に形成される空間に、土砂の側圧によって、それぞれの型枠パネル10が互いに倒れこむことを防止するための中間幅止めキャップ414と幅止めキャップ415が取り付けられている。これら、中間幅止めキャップ414と幅止めキャップ415は、型枠パネル10の長手方向に沿って所定の間隔でビス408で固定されており、中間幅止めキャップ414は、型枠パネル10の略中央付近にビス408で固定され、幅止めキャップ415は、キャップ411の上部に被せるようにしてビス408で固定されている。
次に、図23〜図28参照して、実施例4に係る簡易山留め壁の施工方法について説明する。
図23は、実施例4に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートであり、図24〜図28は、実施例4に係る簡易山留め壁の各施工状態を示した図である。
まず、図24(a)に示すように、地面を掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しをするためのスペースを確保する(ステップS400)。次に、図24(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底404にそれぞれの傾斜面401から所定の離れた位置に打込支柱409を打ち込む(ステップS401)。次に、打込支柱409に対して墨出しを行い、ランナー受け部材410を取り付ける(ステップS402)。そして、このランナー受け部材410にランナー406を嵌め込む(ステップS403)。次に、図24に示すように、ランナー206上に型枠パネル10を並設させ(ステップS404)、型枠パネル10の下部とランナー406とをビス408で固定する(ステップS405)。
次に、この型枠パネル10の上部にキャップ411を被せ、キャップ411にランナー406を載置し、両者をビス408で型枠パネル10に固定する(ステップS406)。次に、型枠パネル10の表面に横端太部材412を支線403で固定し(ステップS407)、この支線403を型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に通し(ステップS408)、並設された型枠パネル10パネル10の高さに対応する位置に支柱402を傾斜面401に埋設し(ステップS409)、支線403を支柱402に固定する(ステップS410)。そして、図25に示すように、この並設された型枠パネル10に固定されているランナー406上に型枠パネル10を並設させる(ステップS411)。
ステップS411でランナー406上に並設された型枠パネル10の上部にキャップ411を被せ、このキャップ411上にランナー406を載置してビス408で固定する。そして、このランナー406上に型枠パネル10を並設する。このような作業を繰り返し(ステップS412/NO)、図26に示すように、所定の高さまで型枠パネル10を積み上げる(ステップS406〜411)。所定の高さまで型枠パネル10を積み上げると(ステップS412/YES)、図27に示すように、型枠パネル10の最上部に、型枠パネルの10の水平性と直線性を保持するためのキャップ411を取り付け、対面する型枠パネル10の間に中間幅止めキャップ414及び幅止めキャップ415を取り付ける。中間幅止めキャップ414は、対面する型枠パネル10の略中央となる高さの位置にビス408で固定し、幅止めキャップ415は、対面する型枠パネル10の上部に取り付けられているキャップ411に被せるようにしてビス408で固定する。そして、図28に示すように、埋め戻し作業を行い、型枠パネル10と傾斜面401との間に形成された空間に土砂を埋め戻す(ステップS413)。さらに、図示しないが、簡易山留め壁400の構築後、型枠パネル10の一方の面に、鉄筋を配設し、コンクリートを打設することができる。
実施例4に係る簡易山留め壁及びその施工方法では、掘削した地面の高さに応じて、型枠パネル10を積み上げることができ、積み上げられた型枠パネル10の上下をキャップ411とランナー406とで固定することができる。このため、型枠パネル10を積み上げても十分な強度を得ることができ、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。そして、対面する型枠パネル10との間に鉄筋を配筋し、コンクリートを打設することができるため、簡易山留め壁とコンクリートを打設するための型枠の構築を同時に実現することができる。
(実施例5)
次に、図29〜33を参照して、実施例5に係る簡易山留め壁及びその施工方法について説明する。
実施例5で示す簡易山留め壁及びその施工方法は、掘削した地面の底面にコンクリートを打設した後、型枠パネルを並設して簡易山留め壁を構築し、この簡易山留め壁と対面する位置にコンクリート躯体を構築するための型枠パネルを並設することが可能である。
図29は、実施例5に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。
図29に示すように、簡易山留め壁500は、傾斜面501に埋設された支柱502と、傾斜面501から所定の距離に並設された型枠パネル10とを支線503で固定し、傾斜面501と型枠パネル10との間に形成された空間に土砂を埋め戻して構成されている。
支柱502は、立設する型枠パネル10の高さに応じて複数本を埋設されている。そして、予め根切り底504上に打設されたコンクリート層505に傾斜面501から所定の離れた位置にランナー506がコンクリート釘507で固定されている。そして、このランナー506上に型枠パネル10が並設され、ランナー506と型枠パネル10の下部とがビス107で固定されている。また、型枠パネル10の上部には、並設した際に水平性及び直線性を保持するためのキャップ511が取り付けられている。さらに、型枠パネル10の表面(土砂と接する反対側)には、複数本の横端太部材512が、型枠パネル10の長手方向に沿って支線503で固定されている。この横端太部材512を固定した支線503は、型枠パネル10に設けられている穴を通して、支柱502に固定されている。また、横端太部材512の近傍には、型枠パネル10に通した全ネジボルト518(又はボルトネジ切り部等)を座金519と、短横端太部材517を締付けした締付部材516とで固定されている。さらに、型枠パネル10は、サポート513によって土砂による側圧が支持されている。
次に、図30〜図33を参照して、実施例5に係る簡易山留め壁の施工方法の各工程について説明する。
図30は、簡易山留めの施工方法における各工程の手順を示したフローチャートであり、図31〜図33は、山留めの施工方法における各工程の状態を示した図である。
まず、図31(a)に示すように、地面を重機等(図示せず)で掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しするためのスペースを確保する(ステップS500)。次に、図31(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底504に砕石・捨てコンクリートを打設してコンクリート層505を形成する(ステップS501)。次に、掘削によって形成された傾斜面501から所定の離れた位置にランナー506をコンクリート釘507で固定する(ステップS502)。次に、図32(a)に示すように、ランナー106上に型枠パネル10を並設する(ステップS503)。そして、型枠パネル10の下部とランナー506とをビス508で固定する(ステップS504)。また、並設された型枠パネル10の水平性及び直線性を保持するために、型枠パネル10の上部にキャップ511を取り付ける。
次に、図32(b)に示すように、型枠パネル10の表面側に横端太部材512を配設して、支線503にて横端太部材512を型枠パネル10の表面側に固定する(ステップS505)。次に、前述した型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に支線503を通す(ステップS506)。それと同時に傾斜面101には、型枠パネル10の高さに応じた複数本の支柱502を埋設する(ステップS507)。次に、横端太部材512の近傍で全ネジボルト518を型枠パネル10に通し、傾斜面側に短横端太部材517を締付部材516で固定しながら、全ネジボルト518に締付部材516を通し、サポート513側に座金519を全ネジボルト518に通して締め付ける(ステップS508)。
次に、図33(a)に示すように、型枠パネル10に対してサポート513を設置し(ステップS509)、支線503と支柱502とを固定しながら埋め戻しを行う(ステップS510)。そして、図33(b)に示すように、型枠パネル10の上部まで埋め戻しが完了すると、サポート513を撤去する(ステップS511)。このようにして構築された簡易山留め壁100の対面する位置に、型枠パネル10から突出した全ネジボルト118の先端にセパレータを接続して型枠を並設することができる。これにより、簡易山留め壁100と型枠との間にコンクリート躯体を構築することが可能となる。
実施例5に係る山留め壁及びその施工方法は、傾斜面に埋設された支柱502と型枠パネル10とを支線503で固定して簡易山留め壁500を構築することができることから、作業が容易であって、低コストでの構築が実現できる。また、型枠パネル10の表面に横端太部材510を支線503で固定し、さらに、サポート513で型枠パネル10を支持することで、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。型枠パネル10の横端太部材512が設置されている側から突出した全ネジボルト518にセパレータ等(図示せず)を接続させ、対面する型枠を並設することができる。これにより、型枠パネル10と型枠との間にコンクリートを打設することができる。
(実施例6)
実施例6は、例えば、地中梁を構築する場合における簡易山留め壁を構築する施工方法である。
図34〜38を参照して、実施例6に係る簡易山留め壁及びその施工方法について説明する。
図34に示すように、簡易山留め壁600は、地面の掘削によって形成された対面し合う傾斜面601に埋設された支柱602と、並設された型枠パネル10とを支線603で固定し、傾斜面601と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築される。支柱602は、立設する型枠パネル10の高さに応じて複数本を埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底604上にコンクリート層605が打設されている。このコンクリート層605には、それぞれの傾斜面601から所定の離れた位置にランナー606がコンクリート釘607で固定されている。
ランナー606上には、型枠パネル10が並設され、型枠パネル10の下部は、ランナー606とビス608で固定され、上部には、水平性及び直線性を保持するためのキャップ611が取り付けられている。そして、型枠パネル10の表面には、複数本の横端太部材612が型枠パネル10の長手方向に沿って支線603で固定されている。この支線603は、型枠パネル10に設けられている穴に通して、支柱602に固定される。このようにして、対面し合う簡易山留め壁600の間に形成される空間には、土砂の側圧によって、それぞれの型枠パネル10が互いに倒れ込むことを防止するために、中間幅止めキャップ614と、幅止めキャップ615が取り付けられている。これら中間幅止めキャップ614と幅止めキャップ615は、型枠パネル10の長手方向に沿って所定の間隔でビス608で固定されており、中間幅止めキャップ614は、型枠パネル10の略中央付近に固定され、幅止めキャップ615は、キャップ611の上部に被せるようにして固定されている。
次に、図35〜図38を参照して、実施例2に係る山留め壁の施工方法について説明する。
図35は、実施例6に係る山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。
図36〜38は、実施例6に係る山留め壁の各施工状態を示した図である。
まず、図36(a)に示すように、地面を重機等(図示せず)で掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しするためのスペースを確保する(ステップS600)。次に、図36(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底604に砕石・捨てコンクリートを打設してコンクリート層605を形成する(ステップS601)。次に、掘削によって形成された両側の対面する傾斜面601のそれぞれから所定の離れた位置にランナー606をコンクリート釘607で固定する(ステップS602)。次に、図37(a)に示すように、ランナー606上に型枠パネル10を並設する(ステップS603)。そして、型枠パネル10の下部とランナー606をビス608で固定する(ステップS604)。さらに、型枠パネル10の水平性及び直線性を保持するために、型枠パネル10の上部にキャップ611を取り付ける。
次に、図37(b)に示すように、それぞれの型枠パネル10の表面側に横端太部材612を配設して、支線603にて横端太部材612を固定する(ステップS605)。次に、型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に支線603を通す(ステップS606)。それと同時に、それぞれの傾斜面601に型枠パネル10の高さに応じた複数本の支柱602を埋設する(ステップS607)。
次に、対面する型枠パネル10の間に中間幅止めキャップ614及び幅止めキャップを取り付ける(ステップS608)。中間幅止めキャップ614は、対面する型枠パネル10の略中央となる高さの位置にビス608で固定し、幅止めキャップ615は、対面する型枠パネル10の上部に取り付けられているキャップ611に被せるようにしてビス608で固定する。
次に、図38(a)に示すように、根切り底604から最も近い位置にある支線603から順に支柱602に固定しつつ、土砂を搬入して埋め戻しを行う(ステップS609)。そして、図38(b)に示すように、全ての支線603をそれぞれの支柱602に固定して、土砂の搬入を行い、埋め戻し完了する(ステップS610)。また、埋め戻しが完了すると、中間幅止めキャップ614及び幅止めキャップ615は撤去し、対面する型枠パネル10の間に鉄筋(図示せず)を配筋して、コンクリートの打設を行う。
実施例6に係る山留め壁及びその施工方法は、傾斜面に埋設された支柱602と型枠パネル10とを支線603で固定して簡易山留め壁600を構築することができることから、作業が容易であって、低コストでの構築が実現できる。また、型枠パネル10の表面に横端太部材612を支線603で固定し、さらに、サポート613で型枠パネル10を支持することで、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。そして、対面した型枠パネル10との間には、例えば、地中梁を構築するために配筋してコンクリートを打設することができるため、簡易山留め壁とコンクリートを打設するための型枠の構築を同時に実現することができる。
(実施例7)
次に、図39〜図43参照して実施例7に係る山留め壁の施工方法について説明する。
実施例7に係る簡易山留め壁の施工方法は、掘削した地面の底面にコンクリートを打設し、複数枚の型枠パネルを並設し、さらに積み上げることによって簡易山留め壁を構築し、この簡易山留め壁と対面する位置にコンクリート躯体を構築するための型枠パネルを並設することが可能である。
図39は、実施例7に係る山留め壁の構成を示した図である。
図39に示すように、山留め壁700は、地面の掘削によって形成された傾斜面701に埋設された支柱702と、複数枚の型枠パネル10とを支線で固定し、傾斜面701と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築される。支柱702は、積み上げられた型枠パネル10の高さに応じて複数本が埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底704上にコンクリート層705が打設されている。このコンクリート層705には、傾斜面701から所定の離れた位置にランナー706がコンクリート釘707で固定されている。
ランナー706上には、複数枚の型枠パネル10がランナー706の長手方向に沿って並設され、それらの型枠パネル10の上部には、キャップ711とランナー706がビス708で固定されている。そして、このランナー706上に、さらに複数枚の型枠パネル10を並設する。この作業を繰り返して、所定の高さになるまで型枠パネル10が積み上げられている。そして、積み上げられた型枠パネル10の上部には、型枠パネル10の水平性と直線性を保持するためのキャップ711が取り付けられている。
このようにして並設し、積み上げられた型枠パネル10は、傾斜面701に埋設された支柱702と支線703によって固定されている。支線703は、型枠パネル10に設けられている穴に通して、支柱702に締結して、型枠パネル10と支柱702とを固定する。また、横端太部材712の近傍には、型枠パネル10に通した全ネジボルト718が座金719と、短横端太部材717を締め付けた締付部材716とで固定されている。また、土砂の埋め戻しの際に、側圧を支持するために、サポート713が型枠パネル10に設置されている。そして、傾斜面701と型枠パネル10との間に形成された空間に土砂を埋め戻し、簡易山留め壁700を構築する。
次に、図40〜43参照して、実施例3に係る山留め壁の施工方法について説明する。
図40は、実施例7に係る山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。
図41〜43は、実施例7に係る山留め壁の各施工状態を示した図である。
まず、図41(a)に示すように、地面を重機等(図示せず)で掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しするためのスペースを確保する(ステップ700)。次に、図41(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底704に砕石・捨てコンクリートを打設してコンクリート層705を形成する(ステップS701)。次に、掘削によって形成された傾斜面701から所定の離れた位置にランナー706をコンクリート釘707で固定する(ステップS702)。次に、図42(a)に示すように、ランナー706上に複数枚の型枠パネル10を並設する(ステップS703)。そして、型枠パネル10の下部とランナー706とをビス708で固定する(ステップS704)。
次に、この型枠パネル10の上部にキャップ711を被せ、キャップ711にランナー706を載置し、両者をビス708で型枠パネル10に固定する(ステップS705)。次に、型枠パネル10の表面に横端太部材712を支線703で固定し(ステップS706)、この支線703を型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に通し(ステップS707)、並設された型枠パネル10の高さに対応する位置に支柱702を傾斜面701に埋設し(ステップS708)、支線703を支柱702に固定する(ステップS709)。そして、この並設された型枠パネル10に固定されているランナー706上に型枠パネル10を並設させる(ステップS710)。
そして、図42(b)に示すように、この作業を繰り返し(ステップS711/NO)、所定の高さまで型枠パネル10を積み上げる(ステップS705〜S710)。所定の高さまで型枠パネル10を積み上げると(ステップS711/YES)、型枠パネル10の最上部に、型枠パネルの10の水平性と直線性を保持するためのキャップ711を取り付ける。次に、横端太部材712の近傍で全ネジボルト718を型枠パネル10に通し、傾斜面側に短横端太部材717を締付部材716で固定しながら、全ネジボルト718に締付部材716を通し、サポート713側に座金719を全ネジボルト718に通して締め付ける(ステップS712)。そして、図43(a)に示すように、型枠パネル10にサポートを取り付け、図43(b)に示すように、埋戻し作業を行い、型枠パネル10と傾斜面701との間に形成された空間に土砂を埋め戻す(ステップS713)。さらに、図示しないが、簡易山留め壁700の構築後、型枠パネル10の一方の面に、鉄筋を配設し、コンクリートを打設することができる。
実施例7に係る山留め壁及びその施工方法は、掘削した地面の高さに応じて、型枠パネル10を積み上げることができ、積み上げられた型枠パネル10の上下をキャップ711とランナー706で固定することができる。このため、型枠パネル10を積み上げても十分な強度を得ることができ、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。型枠パネル10の横端太部材712が設置されている側から突出した全ネジボルト718にセパレータ等(図示せず)を接続させ、対面する型枠を並設することができる。これにより、型枠パネル10と型枠との間にコンクリートを打設することができる。
(実施例8)
次に、図44〜図50を参照して、実施例8に係る山留め壁の施工方法について説明する。
図44は、実施例8に係る山留め壁の構成を示した図である。
図44に示すように、実施例8に係る山留め壁800は、地面の掘削によって形成された対面する傾斜面801に埋設された支柱802と、立設された型枠パネル10とを支線803で固定し、傾斜面801と型枠パネル10とで形成される空間に土砂を埋め戻して構築されている。支柱802は、立設する型枠パネル10の高さに応じて複数本を埋設されており、地面の掘削によって形成された根切り底804上にコンクリート層805が打設されている。このコンクリート層805には、それぞれの傾斜面801から所定の離れた位置にランナー806がコンクリート釘807で固定されている。
ランナー806上には、型枠パネル10が並設され、型枠パネル10の下部は、ランナー806とビス808で固定されている。そして、並設された型枠パネル10の上部には、キャップ811が被さるようにして取り付けられており、キャップ811の上にランナー806が取り付けられ、それぞれがビス808で固定されている。この作業を繰り返して、所定の高さまで型枠パネル10を積み上げて、最上部の型枠パネル10にキャップ811のみを取り付け、型枠パネル10の水平性と直線性を保持する。
型枠パネル10に設けられた穴に支線803を通し、支線803を傾斜面801に埋設された支柱802に締結し、型枠パネル10と支柱802とを固定する。そして、対面する型枠パネル10の間には、中間幅止めキャップ814と、幅止めキャップ815が設置されている。中間幅止めキャップ814は、対面する型枠パネル10の略中央部に設置されており、幅止めキャップ815は、積み上げされた型枠パネル10の最上部に設置されている。中間幅止めキャップ814と幅止めキャップ815とによって、土砂を埋め戻した際に、型枠パネル10にかかる側圧によって、型枠パネル10の倒れこみを防止することができる。
次に、図45〜図50を参照して、実施例4に係る山留め壁の施工手順について説明する。
図45は、実施例8に係る山留め壁の施工手順を示したフローチャートであり、図46〜50は、実施例8に係る山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。
まず、図46(a)に示すように、地面を掘削し、掘削面を転圧し、埋め戻しするためのスペースを確保する(ステップS800)。次に、図46(b)に示すように、掘削によって形成された根切り底804に砕石・捨てコンクリートを打設してコンクリート層805を形成する(ステップS801)。次に、掘削によって形成された両側の傾斜面801から所定の離れた位置にランナー806をコンクリート釘807で固定する(ステップS802)。次に、図47に示すように、それぞれのランナー806上に型枠パネル10を並設する(ステップS803)。そして、型枠パネル10の下部とランナー806とをビス808で固定する(ステップS804)。
そして、立設した型枠パネル10の上部にランナー806とキャップ811とを取り付け、ビス808で固定し(ステップS805)、型枠パネル10の表面側に横端太部材812を取り付け(ステップS806)、支線803で横端太部材812を固定しながら、型枠パネル10に設けられている蓋部14を開蓋して形成される挿入穴に支線803を通す(ステップS807)。ここで、型枠パネル10の上部に取り付けられるランナー806及びキャップ809は、前述したようにランナー806を型枠パネル10の上部に被せ、キャップ809は、ランナー806の上面に設置し、ランナー806とキャップ809とをビス808で固定する。次に、それぞれの傾斜面801に支柱802を埋設し(ステップS808)、支線803と支柱802とを固定する(ステップS809)。
次に、図48に示すように、ランナー806上に型枠パネル10を積み上げて並設し(ステップS810)、再度、この型枠パネル10の上部にキャップ409及びランナー406をビスで固定し、所定の高さになるまで型枠パネル10の積み上げを行う(ステップS811/NO)。型枠パネル10が所定の高さまで積み上げたら(ステップS811/YES)、図49に示すように、対面する型枠パネル10との間に、中間幅止めキャップ814と、幅止めキャップ815を設置し、図50に示すように、型枠パネル10と傾斜面801との空間に土砂を埋め戻し、簡易山留め壁800を構築する(ステップS812)。
実施例8係る山留め壁及びその施工方法では、掘削した地面の高さに応じて、型枠パネル10を積み上げることができ、積み上げられた型枠パネル10の上下をキャップ89とランナー806で固定することができる。このため、型枠パネル10を積み上げても十分な強度を得ることができ、土砂の側圧にも十分に耐えることができる。そして、対面する型枠パネル10との間に鉄筋を配筋し、コンクリートを打設することができるため、山留め壁とコンクリートを打設するための型枠の構築を同時に実現することができる。
以上の説明から、本実施形態に係る簡易山留め壁の施工方法は、掘削して形成された傾斜面に支柱を埋設し、立設した型枠パネルとを支線で固定し、傾斜面と型枠パネルとの間に土砂を埋め戻して簡易山留め壁を構築することができる。これにより、重機等や広い作業スペースを必要とせずに、既存の部材を利用して容易に山留め壁を構築することができる。
そして、型枠パネルの一方面に配設された横端太部材を支線で固定するだけで、十分に土砂の側圧に耐えることができ、この型枠パネルと対面する位置に型枠を並設することで、コンクリートを打設することができるため、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、掘削した地中の高さに応じて型枠パネルを積み上げて山留め壁を構築することができることから、様々な山留め壁の構築に対応することができる。
実施例1に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 ランナー受け部材の構成を示した図である。 対面する位置に型枠を並設するための部材の構成を示した図である。 図2に示した型枠パネルのA−A断面を示した図である。 本実施形態に使用する型枠パネルの構成を示した図である。 実施例1に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例1に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例1に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例1に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例2に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 中間幅止めキャップ及び幅止キャップの構成を示した図である。 実施例2に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例2に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例2に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例2に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例3に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例3に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例3に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例3に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 型枠パネルの積み上げの施工手順を示した図である。 実施例3に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例4に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例4に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例5に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例5に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例5に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例5に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例5に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例6に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例6に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例6に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例6に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例6に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例7に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例7に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例7に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例7に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例7に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の構成を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の施工手順を示したフローチャートである。 実施例8に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。 実施例8に係る簡易山留め壁の各施工工程の状態を示した図である。
符号の説明
11 凸条
12 リブ
13 切込み
14 蓋
16 溝部
31 上面
32 側面
100、200、300、400、500、600、700、800 簡易山留め壁
101、201、301、401、501、601、701、801 傾斜面
102、202、302、402、502、602、702、802 支柱
103、203、303、403、503、603、703、803 支線
104、204、304、404、504、604、704、804 根切り底
505、605、705、805 コンクリート層
106、206、306、406、506、606、706、806 ランナー
107、207、307、407 コンクリート釘
108、208、308、408、508、608、708、808 ビス
109、209、309、409 打込支柱
110、210、310、410 ランナー受け部材
110a 底板部
110b、110c 側板部
111、211、311、411、511、611、711、811 キャップ
112、212、312、412、512、612、712、812 横端太部材
113、313、513、713 サポート
116、316、516、716 締付部材
116a、316a、516a、716a 穴
117、317、517、717 短横端太部材
118、318、518、718 全ネジボルト
119、319、519、719 座金
214、414、614、814 中間幅止めキャップ
214a、215a 底板部
214b、215b 立ち上がり部
214c、215c 側端部
215、415、615、815 幅止めキャップ
306a、406a 底板部
306b、406b 側板部
311a、411a 上板部
311b、411b 側板部

Claims (9)

  1. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁であって、
    掘削面に埋設され複数の支柱と、
    前記掘削面から所定の離れた位置に立設され型枠パネルと、
    前記型枠パネルの一方の面に配設される複数の横端太部材と、
    前記複数の横端太部材を一端で固定するとともに他端で前記複数の支柱に接続されて前記型枠パネルと該複数の支柱とを固定する複数の支線と、
    前記型枠パネルの一方の面の下部の地中に打ち込まれ、前記型枠パネルを立設させるためのランナーと該ランナーを嵌合させるランナー受け部材とが設けられた打込部材と、
    前記型枠パネルに挿通されて固定されその先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトと、
    を有することを特徴とする簡易山留め壁。
  2. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁であって、
    掘削面に埋設され複数の支柱と、
    前記掘削面から所定の離れた位置に立設され型枠パネルと、
    前記対面する前記型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数設置される幅止め部材と、
    前記型枠パネルの一方の面に配設される複数の横端太部材と、
    前記複数の横端太部材を一端で固定するとともに他端で前記複数の支柱に接続されて前記型枠パネルと該複数の支柱とを固定する複数の支線と、
    前記型枠パネルの一方の面の下部の地中に打ち込まれ、前記型枠パネルを立設させるためのランナーと該ランナーを嵌合させるランナー受け部材とが設けられた打込部材と、
    を有することを特徴とする簡易山留め壁。
  3. 前記型枠パネルは、複数枚の前記型枠パネルを積み上げて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の簡易山留め壁。
  4. 前記積み上げられる前記型枠パネルの境界には、ランナーおよびキャップからなる固定部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の簡易山留め壁。
  5. 前記型枠パネルは、予め前記固定部材が取り付けられた状態の型枠パネルを積み上げて構成することを特徴とする請求項3に記載の簡易山留め壁。
  6. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、
    掘削で形成された底面に打込部材を打ち込み、
    前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、
    前記ランナー上に型枠パネルを並設し、
    前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、
    掘削面に支柱を埋設し、
    前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、
    前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱を支線で固定し、
    先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトを前記型枠パネルに挿通して固定し、
    前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする簡易山留め壁の施工方法。
  7. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、
    対面する掘削面から所定の離れたそれぞれの位置に打込部材を打ち込み、
    前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、
    前記ランナー上に型枠パネルを並設し、
    前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、
    対面する掘削面にそれぞれ支柱を埋設し、
    前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、
    前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、
    前記対面する型枠パネルの間に該型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数幅止め部材を設置し、
    前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする簡易山留め壁の施工方法。
  8. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、
    掘削で形成された底面に打込部材を打ち込み、
    前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、
    前記ランナー上に型枠パネルを並設し、
    前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、
    掘削面に支柱を埋設し、
    前記型枠パネルの上部に積み上げた型枠パネルを固定するための固定部材を設け、
    所定の高さになるまで前記型枠パネルを固定部材で固定しながら積み上げ、
    前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、
    前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、
    先端にセパレータが接続可能な全ネジボルトを前記型枠パネルに挿通して固定し、
    前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする簡易山留め壁の施工方法。
  9. 掘削箇所の周辺地盤の崩落を防止する簡易山留め壁の施工方法であって、
    対面する掘削面から所定の離れたそれぞれの位置に打込部材を打ち込み、
    前記打込部材にランナー受け部材及びランナーを設置し、
    前記ランナー上に型枠パネルを並設し、
    前記型枠パネルと前記ランナーを固定し、
    掘削面に支柱を埋設し、
    前記型枠パネルの上部に積み上げた型枠パネルを固定するための固定部材を設け、
    所定の高さになるまで前記型枠パネルを固定部材で固定しながら積み上げ、
    前記型枠パネルの一方の面に横端太部材を配設し、
    前記横端太部材を固定しながら、前記型枠パネルと前記支柱とを支線で固定し、
    前記対面する型枠パネルの間に該型枠パネルの高さ方向略中央付近及び上部に複数幅止め部材を設置し、
    前記型枠パネルと前記掘削面との間に土砂を埋め戻して、山留め壁を構築することを特徴とする簡易山留め壁の施工方法。
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