JP2979117B2 - 建築物の基礎工法 - Google Patents

建築物の基礎工法

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JP2979117B2 JP7324531A JP32453195A JP2979117B2 JP 2979117 B2 JP2979117 B2 JP 2979117B2 JP 7324531 A JP7324531 A JP 7324531A JP 32453195 A JP32453195 A JP 32453195A JP 2979117 B2 JP2979117 B2 JP 2979117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倉庫、集合住宅そ
の他の鉄筋コンクリート建築物の基礎工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】地中梁および柱基礎部等の建築物の基礎
を鉄筋コンクリートで形成するには、根切り後、この根
切底で型枠を組み、型枠内に配筋してコンクリートを打
設し、脱型し、このようにして形成されたコンクリート
基礎の側部を埋戻しする。
【0003】根切りは横矢板等で山留めを施す場合もあ
るが、上部開口幅を底幅より広くして安息角を保つよう
にすれば山留めが不要の場合もある。また、根切り時の
埋戻し土は前記基礎のコンクリートが完了するまで仮置
場に置いておく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は基礎
が完成するまで埋戻しができないので、根切り時の埋戻
し土の仮置場が必要であり、さらに、根切った状態で躯
体工事を進めるために作業床が深くなり、側足場が必要
である。
【0005】また、平面的に見ると余掘り部分が大きい
ので、その分のスペースを費やし、作業通路、資材置場
としての使用場所の確保が難しく、これを通路足場、ス
テージ等で補っているのが現状である。
【0006】さらに根切後、鉄筋の組立てをするが、柱
筋の支え場所および梁主筋の支え場所が無いために地足
場を必要とする。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、根切りの余堀り部分をすぐに埋め戻すことができる
ので埋戻し土の仮置場を必要とせず、作業床の確保も容
易なものとなり、安全性も向上し、梁主筋や柱筋の支え
の地足場も不要で、工程的、コスト的な無駄を省き、施
工の合理化を図ることができる建築物の基礎工法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、根切り終了後、角波鋼板を波の山が
横方向に連続するようにして、その上下部を軽溝形鋼で
補強したパネルを地中梁および柱基礎部等の型枠材とし
て組立て、この型枠材を土留め材としてその外側を埋戻
し、かつ、型枠材内部に配筋し、コンクリートを打設し
て基礎を形成し、前記パネルの上部の軽溝形鋼の上に支
柱を立て、この支柱に横材を架け渡して柱主筋受け架台
を形成することを要旨とするものである。
【0009】第2に、パネルの下部は、捨コンクリート
上にホールインアンカーで固定したアングル材にこれを
定規として溶接固定すること、第3に、パネルの上部
は、パネル相互の連結角部に水平火打ちアングルを外側
で溶接固定させること、もしくは、アングル材による梁
材をパネル相互に適宜間隔に架設し、この梁材相互の中
間ではパネルの外方で平行に打込んだアングル材による
杭と鉄筋で頭つなぎを行うことを要旨とするものであ
る。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、地中梁お
よび柱基礎部等の型枠材として組立てるパネルは、土留
を兼用する埋殺しの基礎型枠として用いることができる
ので、地中梁等のコンクリートを打設および型枠を脱型
しなくても、根切りと平行して埋戻しが可能なため、埋
戻し土の仮置場の設置や運搬費等が不要となる。さら
に、埋戻し部分がすぐ元に戻るため、作業用通路、資材
の置き場等に利用でき、作業用通路足場、資材置場、ス
テージ足場等を不要にさせ、平面的に広く、また、作業
床高さも低くなり、安全面でも危険が少なくなる。
【0011】しかも、柱主筋受け架台を構成すること
で、柱仮支え足場等を不要とすることができる。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、パネルの下部の固定の一例として、捨コンク
リート上にホールインアンカーで固定したアングル材に
これを定規として溶接することで精度よくかつ簡単に固
定できる。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、パネルの
上部の固定の一例として、水平火打ちアングルを使用す
ることで簡単に固定できる。
【0014】請求項4記載の本発明によれば、パネルの
上部に適宜間隔に架設される梁材はパネルの上部の固定
となる切梁としての作用を有するだけでなく、梁主筋の
受け材として利用できる。また、梁材相互の間隔の中間
ではパネルの外方で平行に打込んだアングル材による杭
と鉄筋で頭つなぎを行うことで埋戻し時に全体が移動、
変形することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について詳細に説明する。図1は本発明の建築物の基礎
工法のうち、地中梁の施工部分の1実施形態を示す縦断
正面図、図2は同上平面図、図3は同上側面図である。
【0016】図中1は根切りの部分であるが、根切り後
その内部にパネル2を地中梁用の型枠材として組立て
る。このパネル2は、ルーフデッキプレートV-50 H,
t=0.8 の角波鋼板2aを縦使いし、すなわち、波の山
が横方向に連続するようにして、その上下部は軽溝形鋼
2bを横に流し、この補強としての軽溝形鋼2bで角波
鋼板2aを挟み込み埋戻し側よりビス止め(山ピッチ
毎)して一体化したものである。なお、パネル長が長く
なり、縦ジョイントがでる場合はその部分にも縦に軽溝
形鋼を取り付け、ビス止めしておく。
【0017】前記パネル2の組立ては、まず、根切り1
の底に捨コンクリート3を配設し、その上に墨出しを行
い、予め梁幅の長さで切断したアングル材4を梁長に適
宜間隔で並ぶようにし、このアングル材4の端部をホー
ルインアンカー5で固定する。
【0018】そして、このアングル材4を定規として該
アングル材4の端部にパネル2の下部を溶接固定する。
【0019】一方、平行するパネル2の上部同士は、ア
ングル材で端部の垂直片部分を欠如して水平片のみを残
して刃先とした梁材6を適宜間隔に架設し、この梁材6
の刃先部分は溶接によりパネル2の上部の軽溝形鋼2b
に固定する。なお、パネル2の内部に梁主筋を取り込ん
で配筋するため、端に位置する一本の梁材6は取り外し
ができるようにしておくことが望ましい。
【0020】さらに、前記梁材6相互の中間ではパネル
2の外方で、このパネル2に平行にアングル材による1
m程度の杭7を打ち込み、この杭7とパネル2の上部の
軽溝形鋼2bとを鉄筋8で頭つなぎを行う。
【0021】このようにしてパネル2による型枠材をそ
の上下を固定するようにして組立て、これを土留め材と
してその外側には埋戻し9を施す。
【0022】また、前記梁材6はこれを仮受材としてそ
の上には地中梁の上端の梁主筋10を載置し、さらに、パ
ネル2の内部に配筋し、コンクリートを打設して地中梁
を形成する。図中11はスラブコンクリートである。
【0023】なお、捨コンクリートを配設せずに根切床
付けの場合もあるが、この場合はパネル2にアングル材
による杭を下方に伸びるように取り付け、この杭を根切
床に打込んでパネル2の下部を固定するようにする。
【0024】次に、地中梁が接続する柱の基礎部の施工
を図4〜図6について説明すると、この場合も根切り
後、根切り1の底に捨コンクリート3を配設し、その上
に墨出しを行い、予め梁幅の長さで切断したアングル材
4を端部をホールインアンカー5で固定して並べ、この
アングル材4を定規として該アングル材4の端部にパネ
ル2の下部を溶接固定する点は前記地中梁の施工と同様
である。
【0025】地中梁との接続部分には開口12を形成し、
また、この開口12の脇では前記地中梁を形成するための
型枠材としてのパネル2との接続をするために縦に軽溝
形鋼13を取り付けた。
【0026】そして、パネル2の上部は、パネル2の相
互の連結角部に水平火打ちアングル14を外側で溶接固定
させるものとする。この水平火打ちアングル14の端は前
記型枠材としてのパネル2の上部に溶接等で固定する。
【0027】さらに、パネル2の上部の軽溝形鋼2bの
上にアングル材による支柱15を立て、この支柱15にアン
グル材による横材16を架け渡して全体をボックス構造と
した柱主筋受け架台17を設けた。
【0028】このようにパネル2を型枠材として組立て
後これを土留め材としてその外側には埋戻し9を施し、
また、柱主筋受け架台17を仮受材として柱主筋18を組
み、コンクリートを打設して柱の基礎部を形成する。
【0029】図7は本発明の第3実施形態を示すもの
で、1階のスラブ19と埋戻される地盤に空間がある場合
である。この場合は、上部の空間部分はパネル2上に一
般の合板型枠20を組み、この型枠の内部に梁材6上にア
ングル材の支柱と横架材による門型の上主筋受け21を立
ち上げ、ここで梁の上主筋を受けるとともに、下主筋や
フープ筋の鉄筋を組み、コンクリートを打設して地中梁
を施工する。
【0030】この場合もパネル2を組立てた段階で、こ
れを土留め材としてその外側に埋戻し9を施すことが可
能である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明の建築物の基礎
工法は、根切りの余堀り部分をすぐに埋め戻すことがで
きるので、埋戻し土の仮置場を必要とせず、作業床の確
保も容易なものとなり、安全性も向上し、梁主筋や柱筋
の支えの地足場も不要で、工程的、コスト的な無駄を省
き、施工の合理化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の基礎工法の第1実施形態を示
す縦断正面図である。
【図2】本発明の建築物の基礎工法の第1実施形態を示
す平面図である。
【図3】本発明の建築物の基礎工法の第1実施形態を示
す側面図である。
【図4】本発明の建築物の基礎工法の第2実施形態を示
す縦断正面図である。
【図5】本発明の建築物の基礎工法の第2実施形態を示
す平面図である。
【図6】本発明の建築物の基礎工法の第2実施形態を示
す側面図である。
【図7】本発明の建築物の基礎工法の第3実施形態を示
す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…根切り 2…パネル 2a…角波鋼板 2b…軽溝形鋼 3…捨コンクリート 4…アングル材 5…ホールインアンカー 6…梁材 7…杭 8…鉄筋 9…埋戻し 10…梁主筋 11…スラブコンクリート 12…開口 13…軽溝形鋼 14…水平火打ち
アングル 15…支柱 16…横材 17…柱主筋受け架台 18…柱主筋 19…1階のスラブ 20…合板型枠 21…上主筋受け

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根切り終了後、角波鋼板を波の山が横方
    向に連続するようにして、その上下部を軽溝形鋼で補強
    したパネルを地中梁および柱基礎部等の型枠材として組
    立て、この型枠材を土留め材としてその外側を埋戻し、
    かつ、型枠材内部に配筋し、コンクリートを打設して基
    礎を形成し、前記パネルの上部の軽溝形鋼の上に支柱を
    立て、この支柱に横材を架け渡して柱主筋受け架台を形
    成することを特徴とする建築物の基礎工法。
  2. 【請求項2】 パネルの下部は、捨コンクリート上にホ
    ールインアンカーで固定したアングル材にこれを定規と
    して溶接固定する請求項1記載の建築物の基礎工法。
  3. 【請求項3】 パネルの上部は、パネル相互の連結角部
    に水平火打ちアングルを外側で溶接固定させる請求項1
    または請求項2記載の建築物の基礎工法。
  4. 【請求項4】 パネルの上部は、アングル材による梁材
    をパネル相互に適宜間隔に架設し、この梁材相互の中間
    ではパネルの外方で平行に打込んだアングル材による杭
    と鉄筋で頭つなぎを行う請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の建築物の基礎工法。
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