JP5080393B2 - 電子装置の放熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱構造に関し、特に、電子装置の放熱構造に関するものである。
近年、車両用のモータや電動コンプレッサ等の装置に対して要求される動作は高度化しており、これに伴い、インバータ装置等の電子装置を介して電動装置を駆動する構成が提案されている。かかる電子装置は、種々の電子部品を有するものであり、量産上、良好な組付け性を有する構成であることが求められる。
特許文献1においては、電子部品が装着された基板を、カバーに設けた押し付け用突起で押圧しながら、接着剤が塗布されたベースに接着する車両用制御ユニットの組立方法が開示されている。
特開2003−198159号公報
しかしながら、特許文献1で提案される構成では、押し付け用突起が設けられたカバーは、確かに基板をベースに固定する便宜を図り得るものであるが、基板に装着された電子部品が、動作時に発熱した場合、かかる電子部品が発する熱を外部に効果的に放熱する構成にはなり得ていない。
ここに、本発明者が、より詳細に検討するに、近年の車両用等の電子部品では、その高機能化に対応して高電力化されており、その動作時には、以前に比してより発熱する傾向が見られる。併せて、かかる電子部品は、エンジンルーム等の高温環境下で、動作することも求められる。かかる状況下で、電子部品の動作を安定化し、放熱性を高めて長寿命化するには、電子部品の発する熱を、効率的かつ確実に外部に放熱することが求められることになる。
かかる見地からは、特許文献1のカバーは、単なる樹脂の一体成形製であり、電子部品が発熱した場合、その熱を受けて蓄熱する傾向が強く、その熱を外部に効果的に放熱し得るものではない。更に、カバーに蓄熱された熱を、効果的に外部に放熱しようとすると、別途、冷却機構を設けてカバーを強制的に冷却したり、カバーに伝熱部材を接触させて放熱する必要があって、構成が煩雑なものとならざるを得ない。
一方で、かかる電子部品が車両等に装着される場合には、振動環境下で長期間使用されるため、電子部品に印加される振動を確実に抑制する構成を採用することも求められる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、簡便な構成で、使用時に発熱する電子部品からの熱を効率的かつ確実に外部に放熱し、併せて電子部品に印加される振動を確実に抑制し得る電子装置の放熱構造を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明は、電子装置の基板に装着された電子部品が放出する熱を放熱する電子装置の放熱構造において、第1の方向に延在する板状部材である放熱部材と、前記放熱部材に設けられ、前記電子部品に熱的に接触して、前記電子部品が放出する熱を受ける熱接触部と、前記放熱部材に設けられ、前記熱接触部に前記第1の方向で連なって、前記熱接触部から伝熱される熱を放熱する第1の放熱部と、前記第1の放熱部の一部に設けられ、前記基板に機械的に接触して、前記基板の面前記第1の方向に直交する方向に押圧する第1の押圧部と、を備え、前記電子装置は、固定体に対して、前記基板を収容するケースに設けられた固定部で固定され、前記放熱部材は、更に、前記第1の放熱部に前記第1の方向で連なった縦壁部と、前記縦壁部に前記第1の方向で連なって、前記ケースの前記固定部において前記電子装置と共に前記固定体に対して固定される固定端部と、を有し、前記固定端部は、前記ケースの前記固定部と共に前記固定体に固定されることを第1の特徴とする。
また本発明は、かかる第1の特徴に加えて、前記放熱部材の前記熱接触部は、前記電子部品の外形に対応する面形状を有することを第2の特徴とする。
また本発明は、かかる第1又は第2の特徴に加えて、前記放熱部材の前記第1の押圧部は、前記第1の放熱部の一部を前記基板に向いて凸形状に形成された湾曲部であることを第3の特徴とする。
また本発明は、かかる第3の特徴に加えて、前記第1の押圧部の前記第1の方向及び前記第1の方向に直交する前記方向に直交する幅方向における幅は、前記熱接触部の前記幅方向における幅よりも狭いことを第4の特徴とする。
また本発明は、かかる第3又は第4の特徴に加えて、前記第1の押圧部を前記幅方向で挟んで一対の縁部が設けられたことを第5の特徴とする。
また本発明は、かかる第3から第5のいずれかの特徴に加えて、前記放熱部材の前記固定端部は、前記放熱部材の前記第1の方向における端部に位置して前記第1の放熱部から熱が伝熱自在であることを第6の特徴とする。
また本発明は、かかる第1から第6のいずれかの特徴に加えて、更に、前記放熱部材に設けられ、前記熱接触部に第2の方向で連なって、前記熱接触部から伝熱される熱を放熱する第2の放熱部と、前記第2の放熱部に設けられ、前記基板に機械的に接触して前記基板を押圧する第2の押圧部と、を備えることを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、第1の方向に延在する板状部材である放熱部材に設けられた熱接触部が、電子部品に熱的に接触して、電子部品が放出する熱を確実に受け、放熱部材に第1の方向で連なって設けられた第1の放熱部が、熱接触部から伝熱される熱を確実に放熱すると共に、第1の放熱部の一部に設けられた第1の押圧部が、基板に機械的に接触して、基板の面第1の方向に直交する方向に確実に押圧しながら、第1の放熱部に第1の方向で連なった縦壁部に第1の方向で連なって、ケースの固定部において電子装置と共に固定体に対して固定される固定端部が、ケースの固定部と共に固定体に固定されることができ、放熱部材の組付け性を簡便かつ確実なものとすることができることに併せて、固定部に用いられる締結部材等を介して、固定体に熱を伝熱することができて、使用時に発熱する電子部品からの熱を効率的かつ確実に外部に放熱かつ伝熱することができ、併せて電子部品に印加される振動を確実に抑制することができる。
本発明の第2の特徴によれば、放熱部材の熱接触部が、電子部品の外形に対応する面形状を有するため、簡便な構成で、電子部品が放出する熱を確実に受けることができる。
本発明の第3の特徴によれば、放熱部材の第1の押圧部は、第1の放熱部の一部を基板に向いて凸に形成された湾曲部であるため、簡便な構成で、放熱面積を増大しながら基板を確実に押圧することができる。
本発明の第4の特徴によれば、1の押圧部の第1の方向及び第1の方向に直交する方向に直交する幅方向における幅が、熱接触部の幅方向における幅よりも狭いものであるため、基板上で電子部品等が装着され得ない禁止帯を減らすことができ、基板実装面積を増大することができる。
本発明の第5の特徴によれば、第1の押圧部を幅方向で挟んで一対の縁部が設けられたことにより、第1の押圧部における熱が、第1の押圧部を介さずに、一対の縁部を伝わって、最短ルートで固定体側に伝熱することができる。
本発明の第6の特徴によれば、放熱部材の固定端部が、放熱部材の第1の方向における端部に位置して第1の放熱部から熱が伝熱自在であるため、放熱部材の組付け性を簡便かつ確実なものとしながら、基板を確実に押圧し、放熱部で放熱しきらない熱を、固定部に用いられる締結部材等を介して、固定体に伝熱して放熱することができる。
本発明の第7の特徴によれば、更に、第2の放熱部及び第2の押圧部を備えるため、簡便な構成で、熱接触部から伝熱される熱をより確実に放熱することができると共に、第1の放熱部の一部に設けられた第1の押圧部が、基板に機械的に接触して、基板を確実に押圧することができ、併せて電子部品に印加される振動をより確実に抑制することができる。
以下、図面を適宜参照して、本発明の各実施形態における電子装置の放熱構造につき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系をなす。また、z軸の正方向側を上と記し、z軸の負方向側を下と記すことがある。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態における電子装置の放熱構造につき、図1及び2を参照して、放熱部材から詳細に説明する。
図1は、本実施形態の電子装置の放熱構造における放熱部材の上面図であり、図2は、図1におけるA−A線による断面図である。
図1及び図2に示すように、放熱部材10は、x軸の方向に延在する板状部材である。かかる放熱部材10は、熱を受けて放熱しながら伝熱する熱的な特性と機械的な強度とを併せ持つ材料が使用でき、例えば金属が用い得る。
より詳細には、放熱部材10の中央部には、後述する電子部品に熱的に接触して、動作時に電子部品から放出される熱を受ける熱接触部12が設けられる。ここで、熱的に接触するとは、熱を受けることができるように電子部品に直接的に接触していることのみならず、間に空気が介在している場合であっても、電子部品の近傍に熱接触部12が設置されることで、空気を介した間接的な熱伝達が行われることをも含む。なお、熱接触部12の形状は、典型的には平面状であるが、電子部品の外形に整合的に変形させた曲面等の形状であってもよい。また、熱接触部12の位置は、典型的には放熱部材10の中央部であるが、電子部品の位置に対応して、中央部から偏位させてもよい。
放熱部材10の熱接触部12からは、第1の方向であるx軸の負方向において、熱接触部12に連なって第1の放熱部14aが形成され、かかる第1の放熱部14aは、放熱部材10の縦壁部10wに至る。つまり、第1の放熱部14aは、熱接触部12が受けた熱を、x軸の負方向に伝えながら外部に放熱していき、放熱しきらない熱を縦壁部10wへと伝える。このように第1の放熱部14aは、熱接触部12と縦壁部10wとを連絡するものであるが、熱接触部12と縦壁部10wとの間で、第1の押圧部16aを有する。
具体的には、かかる第1の押圧部16aは、熱接触部12と縦壁部10wとの間で、後述する制御基板に向かって凸形状となるべく、z軸の負方向に突出して湾曲した形状を有する。このように、第1の押圧部16aが湾曲形状を有することにより、第1の放熱部14aの表面積、つまり放熱面積が増大されて、熱接触部12が受けた熱をより効率的に外部に放熱する。
また、特に図1に示すように、第1の放熱部14aにおけるy軸の方向における幅は、第1の押圧部16aにおいて、x軸の方向の中央部に向かってなだらかに狭められている。このように、第1の押圧部16aの幅を狭めることにより、余分な熱を制御基板に伝えることを抑制しながら接触面積小さくして制御基板に対する面圧を増大させ、確実に制御基板をz軸の負方向に押圧すると共に、制御基板上で電子部品等の他の構成部品が装着され得ない禁止帯を減らして、基板実装面積を増大する。なお、第1の押圧部16aの位置は、制御基板に装着される他の構成部品のレイアウト等も考慮して、適宜設定可能である。また、第1の押圧部16aの幅は、制御基板に対する面圧や第1の放熱部14aの放熱面積等を考慮して、適宜設定可能である。
このような第1の押圧部16aを有する第1の放熱部14aが連なる縦壁部10wは、z軸の方向に立設して、放熱部材10の第1の固定端部18aへと連なり、第1の放熱部14aで放熱しきらない熱を第1の固定端部18aに伝える。
かかる第1の固定端部18aは、x軸の負方向における放熱部材10の端部であり、後述するケースの固定部上に載置され、ボルト等の締結部材で、ケースの固定部と共に、車両側の固定体に締結されて固定され、放熱部材10が固定体に固定される。ここで、第1の固定端部18aには、第1の放熱部14aで放熱しきらない熱が伝わるが、かかる熱は、締結部材等を介して、固定体側に伝えられて放熱される。なお、第1の固定端部18aには、締結部材が挿通される締結孔10hが形成されている。
ここで、放熱部材10は、以上説明したように、熱接触部12に対して、第1の押圧部16aを有する第1の放熱部14a及び第1の放熱部14aに縦壁部10wを介して連なる第1の固定端部18aを連絡することにより、熱接触部12が受けた熱の放熱性、制御基板の押圧性、及び固定体に対する固定性を満足し得るのであるが、更にこれらの特性を向上するには、第2の方向であるx軸の正方向において同様に、熱接触部12に対して、第2の押圧部16bを有する第2の放熱部14b及び第2の放熱部14bに縦壁部10wを介して連なる第2の固定端部18bを連絡する構成をとることが好ましい。なお、かかる第2の放熱部14b、第2の押圧部16b及び第2の固定端部18bの構成は、第1の放熱部14a、第1の押圧部16a及び第1の固定端部18aのものと、連なる方向が逆にはなるが、同様である。以下、本実施形態においては、放熱部材10は、第1の放熱部14a、第1の押圧部16a及び第1の固定端部18a、並びに第2の放熱部14b、第2の押圧部16b及び第2の固定端部18aを有するものとして、説明する。
次に、以上の構成を有する放熱部材10が、電子部品を有する電子装置に適用されて構成される電子装置の放熱構造について、更に、図3及び4を参照して、詳細に説明する。
図3は、本実施形態における放熱構造が適用される電子装置の概略斜視図であり、図4は、図3のY矢視図である。
図3及び図4に示すように、電子装置100は、樹脂製のケース20を備える。かかるケース20は、典型的には、縦壁部28wで囲われるような上面視で矩形状であり、その4隅において、第1の固定部28a、第2の固定部28b、第3の固定部28c及び第4の固定部28dを対応して有する。なお、かかる第1の固定部28a、第2の固定部28b、第3の固定部28c及び第4の固定部28dには、締結部材80が挿通される締結孔20hが各々形成されている。
ケース20の上部には、制御基板30が収容されて固定され、制御基板30上には、動作時に発熱する電子部品40や図示を省略するコントローラ等が装着される。かかる電子部品40としては、高機能化、高電力化されたドライバICの他、電源用レギュレータやトランス等が挙げられる。
一方で、ケース20の下部には、絶縁基板50が収容されて固定され、絶縁基板50上には、図示を省略するトランジスタ等の半導体素子の他、出力端子を構成するU相端子60U、V相端子60V及びW相端子60W、並びに入力端子70等が装着される。
かかる電子装置100の動作としては、限定的なものではないが、図示を省略する入力電源から、入力端子70に直流電流が供給される一方で、制御基板30上のコントローラからの制御信号が絶縁基板50上の半導体素子に入力され、半導体素子は、コントローラの制御の下でスイッチング動作を行い、出力端子におけるU相端子60U、V相端子60V及びW相端子60Wから、対応してU相、V相及びW相の3相交流を、負荷である車両用のモータや電動コンプレッサ等の装置に向けて出力して、かかる装置を駆動することになる。ここで、制御基板30上の電子部品40にも電力が供給され、電子部品40は動作して発熱する。
さて、電子装置100の制御基板30上には、放熱部材10が取付けられる。
ここで、放熱部材10を制御基板30上に取付けるには、まず、放熱部材10の第1の放熱部14aに設けられた第1の押圧部16a及び第2の放熱部14bに設けられた第2の押圧部16bを、各々制御基板30の上面に接触された状態にしながら、放熱部材10の熱接触部12を、制御基板30上に装着された電子部品40に熱接触し得るように電子部品40の上面に対応して位置させる。
次に、かかる状態の放熱部材10において、第1の放熱部14aに連なる縦壁部10w及び第2の放熱部14bに連なる縦壁部10wを、ケース20の側壁部28wに各々沿わしながら、第1の固定端部18a及び第2の固定端部18bを、ケース20の第1の固定部28a上及び第2の固定部28b上に各々載置する。
そして、最後に、かかる状態の放熱部材10において、第1の固定端部18aに形成された締結孔10h及び第2の固定端部18bに形成された締結孔10hに、各々締結部材80を挿通する。
この際、第1の固定端部18a及び第2の固定端部18bの各締結孔10hは、ケース20の第1の固定部28a及び第2の固定部28bの各々の締結孔20hと位置が整合しているため、各締結部材80は、図示を省略する固定体に形成されたねじ孔等の締結部に締結され、放熱部材10は、ケース20と共に固定体に対して固定される。ここで、固定体には、車両用のモータや電動コンプレッサ等の装置の金属製等のケースを適用した。
かかる構成においては、動作時に電子部品から放出される熱を熱接触部12が受け、熱接触部12が受けた熱を、第1の放熱部14a及び第2の放熱部14bが、x軸の負方向及び正方向に対応して伝えながら、電子装置の外方である外部に放熱する一方で、第1の放熱部14a及び第2の放熱部14bで放熱しきらない熱は、第1の固定端部18a及び第2の固定端部18bに対応して伝わり、かかる熱は、締結部材80を介して、固定体側に伝えられて、電子装置の外方である外部に放熱される。同時に、放熱部材10の第1の放熱部14aに設けられた第1の押圧部16a及び第2の放熱部14bに設けられた第2の押圧部16bが、各々制御基板30の上面をz軸の負方向に押圧し、振動環境下で制御基板30に生じ得る主としてz軸の方向の振動を抑制して、電子部品40に不要な振動が印加されることを抑制する。
なお、本実施形態においては、ケース20の第1の固定部28a及び第2の固定部28bと締結部材80で共締めするように、放熱部材10を1つのみ適用しているが、必要に応じて、ケース20の第3の固定部28c及び第4の固定部28dと締結部材80で共締めするように、放熱部材10を追加してもかまわない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態における電子装置の放熱構造につき、更に図5から図7をも参照して、詳細に説明する。
図5は、本実施形態の電子装置の放熱構造における放熱部材の上面図であり、図6は、図5におけるB−B線による断面図である。また、図7は、本実施形態の放熱構造が適用された電子装置の概略斜視図である。
本実施形態における電子装置の放熱構造においては、放熱部材90が、第1の実施形態における放熱部材10に対して、第1の押圧部等の形状が異なることが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図5及び図6に示すように、放熱部材90は、その中央部に熱接触部12が設けられ、第1の方向であるx軸の負方向において、熱接触部12に連なって第1の放熱部14aが形成され、かかる第1の放熱部14aは、放熱部材10の縦壁部10wに至るものであるが、熱接触部12と縦壁部10wとの間で、第1の押圧部96aを有する。
具体的には、第1の押圧部96aは、熱接触部12と縦壁部10wとの間で、制御基板に向かって凸形状となるべく、z軸の負方向に突出して湾曲した形状を有する。ここで、第1の押圧部96aは、第1の放熱部14aが、そのy軸方向の両端部において、同じ高さを維持して一対の第1の縁部97aを残すように、縦壁部10w側から下方に曲がりながら熱接触部12側に向けて延在されて形成されたもので、熱接触部12側では、第1の放熱部14aから分離されている。なお、もちろん必要に応じて、第1の押圧部96aを、熱接触部12側で第1の放熱部14aから分離せず、縦壁部10w側及び熱接触部12側の双方で、第1の放熱部14aに連絡する構成としてもよい。また、放熱部材90のy軸方向における幅は、一対の第1の縁部97aにおいても、一定に維持されている。
このように、第1の押圧部96aが湾曲形状を有することにより、第1の放熱部14aの表面積、つまり放熱面積が増大されると共に、放熱部材90のy軸方向における幅が、一対の第1の縁部97aにおいても減じられることなく一定に維持されているため、熱接触部12が受けた熱をより効率的に外部に放熱する。
また、特に図1に示すように、第1の押圧部96aのy軸の方向における幅は、第1の放熱部14aの幅よりも狭いため、余分な熱を制御基板に伝えることを抑制しながら接触面積小さくして制御基板に対する面圧を増大させ、確実に制御基板をz軸の負方向に押圧すると共に、制御基板上で電子部品等の他の構成部品が装着され得ない禁止帯を減らして、基板実装面積を増大する。また、熱が、第1の押圧部96aを介することなく、一対の第1の縁部97aを介して、直接的に最短ルートで第1の放熱部14aから縦壁部10を経て第1の固定端部18aに伝えられることになる。
ここで、放熱部材90は、第2の方向であるx軸の正方向において同様に、熱接触部12に対して、一対の第2の縁部97bに挟まれた第2の押圧部96bを有する第2の放熱部14b及び第2の放熱部14bに縦壁部10wを介して連なる第2の固定端部18bを連絡する構成を有する。
以上の構成を有する放熱部材90を、電子装置100の制御基板30上に取付けるには、図7に示すように、まず、第1の放熱部14aに設けられた第1の押圧部96a及び第2の放熱部14bに設けられた第2の押圧部96bを、各々制御基板30の上面に接触された状態にしながら、放熱部材10の熱接触部12を、制御基板30上に装着された電子部品40に熱接触し得るように電子部品40の上面に対応して位置させる。
そして、かかる状態の放熱部材90において、第1の放熱部14aに連なる縦壁部10w及び第2の放熱部14bに連なる縦壁部10wを、ケース20の側壁部28wに各々沿わしながら、第1の固定端部18a及び第2の固定端部18bを、ケース20の第1の固定部28a上及び第2の固定部28b上に各々載置した後で、第1の固定端部18aに形成された締結孔10h及び第2の固定端部18bに形成された締結孔10hに、各々締結部材80を挿通して固定体に形成されたねじ孔等の締結部に締結し、放熱部材90は、ケース20と共に固定体に対して固定されることになる。
かかる構成においては、動作時に電子部品から放出される熱を熱接触部12が受け、熱接触部12が受けた熱を、第1の放熱部14a及び第2の放熱部14bが、x軸の負方向及び正方向に対応して伝えながら、電子装置の外方である外部に放熱する一方で、第1の放熱部14a及び第2の放熱部14bで放熱しきらない熱は、一対の第1の縁部97a及び一対の第2の縁部97bを介して、第1の固定端部18a及び第2の固定端部18bに対応して最短ルートで伝えられ、かかる熱は、締結部材80を介して、固定体側に伝えられて、電子装置の外方である外部に放熱される。同時に、放熱部材90の第1の放熱部14aに設けられた第1の押圧部96a及び第2の放熱部14bに設けられた第2の押圧部96bが、各々制御基板30の上面をz軸の負方向に押圧し、振動環境下で制御基板30に生じ得る主としてz軸の方向の振動を抑制して、電子部品40に不要な振動が印加されることを抑制する。また、第1の押圧部96a及び第2の押圧部96bのy軸方向の幅を調節することによって、制御基板30に対する押圧力を調節自在であり、並びに第1の縁部97a及び一対の第2の縁部97bのy軸方向の幅を調節することによって、放熱量を調整自在である。
なお、本実施形態においても、必要に応じて、ケース20の第3の固定部28c及び第4の固定部28dと締結部材80で共締めするように、放熱部材90を追加してもかまわない。
また、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、簡便な構成で、使用時に発熱する電子部品からの熱を効率的かつ確実に外部に放熱し、併せて電子部品に印加される振動を確実に抑制し得る電子装置の放熱構造を提供できるものであり、その汎用普遍的な性格から車両等の電子装置に広範に適用され得るものと期待される。
本発明の第1の実施形態の電子装置の放熱構造における放熱部材の上面図である。 図1におけるA−A線による断面図である。 本実施形態の放熱構造が適用された電子装置の概略斜視図である。 図3のY矢視図である。 本発明の第2の実施形態の電子装置の放熱構造における放熱部材の上面図である。 図5におけるB−B線による断面図である。 本実施形態の放熱構造が適用された電子装置の概略斜視図である。
符号の説明
10……放熱部材
10h…締結孔
10w…縦壁部
12……熱接触部
14a…第1の放熱部分
14b…第2の放熱部分
16a…第1の押圧部
16b…第2の押圧部
18a…第1の固定端部
18b…第2の固定端部
20……ケース
20h…締結孔
28a…第1の固定部
28b…第2の固定部
28c…第3の固定部
28d…第4の固定部
28w…縦壁部
30……制御基板
40……電子部品
50……絶縁基板
60U…U相端子
60V…V相端子
60W…W相端子
70……入力端子
80……締結部材
90……放熱部材
96a…第1の押圧部
96b…第2の押圧部
97a…第1の縁部
97b…第2の縁部
100…電子装置

Claims (7)

  1. 電子装置の基板に装着された電子部品が放出する熱を放熱する電子装置の放熱構造において、
    第1の方向に延在する板状部材である放熱部材と、
    前記放熱部材に設けられ、前記電子部品に熱的に接触して、前記電子部品が放出する熱を受ける熱接触部と、
    前記放熱部材に設けられ、前記熱接触部に前記第1の方向で連なって、前記熱接触部から伝熱される熱を放熱する第1の放熱部と、
    前記第1の放熱部の一部に設けられ、前記基板に機械的に接触して、前記基板の面前記第1の方向に直交する方向に押圧する第1の押圧部と、
    を備え
    前記電子装置は、固定体に対して、前記基板を収容するケースに設けられた固定部で固定され、
    前記放熱部材は、更に、前記第1の放熱部に前記第1の方向で連なった縦壁部と、前記縦壁部に前記第1の方向で連なって、前記ケースの前記固定部において前記電子装置と共に前記固定体に対して固定される固定端部と、を有し、
    前記固定端部は、前記ケースの前記固定部と共に前記固定体に固定されることを特徴とする電子装置の放熱構造。
  2. 前記放熱部材の前記熱接触部は、前記電子部品の外形に対応する面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の電子装置の放熱構造。
  3. 前記放熱部材の前記第1の押圧部は、前記第1の放熱部の一部を前記基板に向いて凸形状に形成された湾曲部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置の放熱構造。
  4. 記第1の押圧部の前記第1の方向及び前記第1の方向に直交する前記方向に直交する幅方向における幅は、前記熱接触部の前記幅方向における幅よりも狭いことを特徴とする請求項3に記載の電子装置の放熱構造。
  5. 前記第1の押圧部を前記幅方向で挟んで一対の縁部が設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子装置の放熱構造。
  6. 前記放熱部材の前記固定端部は、前記放熱部材の前記第1の方向における端部に位置して前記第1の放熱部から熱が伝熱自在であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の電子装置の放熱構造。
  7. 更に、前記放熱部材に設けられ、前記熱接触部に第2の方向で連なって、前記熱接触部から伝熱される熱を放熱する第2の放熱部と、前記第2の放熱部に設けられ、前記基板に機械的に接触して前記基板を押圧する第2の押圧部と、を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子装置の放熱構造。
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