JP5079881B2 - イヤホン - Google Patents

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Description

本発明は、イヤホンに関する。
ユーザの耳介や外耳道に装着されるイヤホンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ドライブユニットを有するハウジングと、そのハウジングの前面に突出した状態で取り付けられた音響管とを備え、音響管がハウジングの中心位置より外側に配置され、その音響管の先端部分がハウジングの中心位置から離れる方向に向けられているイヤホンが知られている。このイヤホンの音響管がユーザの耳に装着される。
実開平01−137691号公報
ところで、耳介や外耳道の形状はユーザそれぞれで異なる。上記イヤホンは、ハウジングと音響管とが規定角度となるように位置関係が固定されているので、イヤホンが外耳道に装着された場合、ユーザによっては耳が圧迫される、不快な感じを受ける、などの不具合が生じる虞がある。
また、上記イヤホンでは、耳と密着していない部分や密着度が低い部分などから、音漏れが生じる虞がある。
例えば、イヤホン本体部と音響管とが結合される結合部として、略球状の関節を設け、イヤホン本体部に対する音響管の角度を変えられるようにイヤホンを構成した場合、その角度を比較的大きく設定すると、音響特性が低下する虞がある。また、上記イヤホンは、略球状の結合部を作製する工程を要する。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、良好な装着感を有するイヤホンを提供すること、音漏れを抑止すること、スピーカ本体部と音響管との相対角度が角度変化した場合でも良好な音響特性を有すること、比較的簡単な構造のイヤホンを提供すること、などが本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
本発明に係るイヤホンは、スピーカ本体部を内蔵するとともに、当該スピーカ本体部からの音波を放射する開口部が形成されたスピーカ筐体部と、筒形状の音響管と、前記音響管および前記スピーカ筐体部の一部又は全部を取り囲む弾性体の耳介挿入体を有し、前記耳介挿入体は、前記音響管との連結部付近で屈曲変形可能に形成されていることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の正面図(同図(A))と背面図(同図(B))である。 図1に示されたイヤホン1の断面図である。 図3に示されたイヤホン1の分解図である。 図3に示されたイヤホン1に内蔵されるスピーカ本体部3の断面図である。 図3に示されたイヤホン1の耳介挿入体6を説明するための断面斜視図である。 図3に示されたイヤホン1の耳介挿入体6を説明するための斜視図(同図(A))及び断面図(同図(B))である。 本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の耳介挿入体6と音響管4の斜視図である。 耳介挿入体と音響管との連結時のイヤホン1の斜視図である。 図3に示されるイヤホン1の動作を説明するための図である。 図3に示されるイヤホン1の動作を説明するための図である。 (A)はイヤホン1の装着状態を説明するための図であり、(B)はイヤホンの他の装着状態を説明するための図である。 (A)はイヤホン1の装着状態を説明するための図であり、(B)は耳介の各部呼称を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るイヤホン1Bの側面図である。 図14に示されるイヤホン1Bの断面図である。 図1のイヤホンを搭載した電子機器100の正面図である。
本発明の一実施形態に係るイヤホンは、スピーカ本体部を内蔵するとともに、スピーカ本体部からの音波を放射する開口部が形成されたスピーカ筐体部と、筒形状の音響管と、音響管およびスピーカ筐体部の一部又は全部を取り囲む弾性体の耳介挿入体を有し、耳介挿入体は、音響管との連結部付近で屈曲変形可能に形成されていることを特徴とする。
例えばイヤホンは、耳介挿入体と音響管に導音路が形成されており、スピーカ本体部から出力された音波が、耳介挿入体および音響管の導音路を通り外部に放射される。上記イヤホンは、耳介挿入体が弾性体、柔軟性材料などで形成されており、耳介挿入体が音響管およびスピーカ筐体部の一部又は全部を取り囲む形状に形成されている。イヤホンがユーザの耳に装着された場合、耳介挿入体は、その先端部に形成された連結部付近で、例えばユーザの耳の形状に応じて屈曲変形する。詳細には、音響管とスピーカ本体部とが、ユーザの耳の形状に応じた最適な角度の位置関係となるように、弾性体の耳介挿入体が屈曲変形した状態で、イヤホンがユーザの耳に装着される。このため、ユーザそれぞれに良好な装着感を有するイヤホンを提供することができる。
また、本発明に係るイヤホンは、弾性体の耳介挿入体が屈曲変形することにより、スピーカ本体部の軸に対する音響管の軸の角度が各ユーザそれぞれに最適な角度となった状態で、ユーザの耳に装着されるので、イヤホンと耳との間で比較的大きな密着性を有する。このため一般的なイヤホンと比べて、音漏れを抑止することができる。
また、上記イヤホンは、弾性体の耳介挿入体が屈曲変形することにより、スピーカ本体部と音響管それぞれの軸の角度が比較的大きい場合であっても、良好な音響特性を有する。
また、上記イヤホンは、耳介挿入体を、例えば樹脂などの弾性体(柔軟な材料)により、音響管およびスピーカ筐体部の一部又は全部を取り囲む形状に形成することで、簡単に作製することができる。この耳介挿入体、音響管、スピーカ筐体部を組み立てることにより、簡単な構造で屈曲変形可能なイヤホンを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るイヤホンを説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の正面図(同図(A))と背面図(同図(B))である。図3は、図1に示されたイヤホン1の断面図である。図4は図3に示されたイヤホン1の分解図である。図5は、図3に示されたイヤホン1に内蔵されるスピーカ本体部3の断面図である。図6は、図3に示されたイヤホンの耳介挿入体6を説明するための断面斜視図である。図7は、図3に示されたイヤホン1の耳介挿入体6を説明するための斜視図(同図(A))及び断面図(同図(B))である。
本発明の一実施形態に係るイヤホン1は、ユーザの耳に装着され、例えば、携帯型音楽再生装置などから入力された電流信号に応じてスピーカ振動板が振動して、音波を放射する。イヤホン1はスピーカ装置とも称呼される。
詳細には、図1〜5に示されるように、イヤホン1(スピーカ装置)は、スピーカ筐体部2、スピーカ本体部3、音響管4、フィルタ(吸音部材)5、耳介挿入体6、および耳栓(イヤーピース)7を有する。
スピーカ筐体部2は、本発明に係るスピーカ筐体部の一実施形態に相当し、スピーカ本体部3は、本発明に係るスピーカ本体部の一実施形態に相当する。音響管4は、本発明に係る音響管の一実施形態に相当し、耳介挿入体6は、本発明に係る耳介挿入体の一実施形態に相当する。耳栓7は、本発明に係る耳栓の一実施形態に相当する。
以下、各構成要素について図面を参照しながら説明する。
[スピーカ筐体部(筐体部)2]
筐体部2は、スピーカ本体部3を内蔵するとともに、そのスピーカ本体部3からの音波を放射する開口部21が形成されている。筐体部2は、例えば、ABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene:共重合合成樹脂)、樹脂などの材料により形成されている。なお、筐体部2は、熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂などの公知の材料で形成されても構わない。
筐体部2は、内部にスピーカ本体部3が収容される収容部210が形成されており、この収容部210にスピーカ本体部3が収容されている。筐体部2は、例えば第1のハウジング(ハウジング前部)201、および第2のハウジング(ハウジング後部)202を有する。第1のハウジング201と第2のハウジング202とが分解状態で、スピーカ本体部3が収容部210に収容される。スピーカ本体部3が収容部210に収容後、第1のハウジング201と第2のハウジング202は、接着剤による接合や、超音波溶着接合などの接合法により接合される。
また、収容部210はスピーカ本体部3全体を収容していても、スピーカ本体部3の一部を収容していても構わなく、筐体部2に取り付けられることが可能な形状を備えていれば構わない。具体的には、筐体部2の前面(音響管4側の側面)を覆うとともに、当該筐体部2の前面に形成された係合部と嵌合して取り付けられていても構わない。係合部は、例えば後述する筐体部2の外周側面に形成される係合部が挙げられる。
図3に示されるように、筐体部2は、その側面または下部に、スピーカ本体部3から引き出されたスピーカコード301が通る引出孔が形成されている。また、図1及び図2に示されるように、スピーカ筐体部2の下方には、筒形状のコード保持部310が備えられている。スピーカコード301が、このコード保持部310内を通って、例えば、携帯型音響プレーヤなどの外部の再生装置に電気的に接続される。
図3,4に示されるように、スピーカ筐体部2は、底面部2021が、スピーカ本体部3の中心軸P3に対して音響管4側に向くように傾斜した形状に形成されている。
上記スピーカ筐体部2の底面部2021が、スピーカ本体部3の中心軸P3に対して傾斜した形状に形成されているので、ユーザは、例えば指で底面部2021をその面に直交する方向に押圧することにより、簡単にイヤホン1を外耳道に装着することができる。
また、図3に示されるように、スピーカ筐体部2には、スピーカ筐体部2とスピーカ本体部3との間に形成される空間と外部とを連通させる貫通孔2017が第1のハウジング201に形成されており、貫通孔2017は、スピーカ筐体部2の中心位置に対して、開口部21が形成される側とは反対側に形成されている。
[スピーカ本体部3]
スピーカ本体部3は、スピーカコード301から入力された電流信号に応じた音波を放射する。スピーカ本体部3としては、電磁型スピーカ、ダイナミック型スピーカ、静電型スピーカ、圧電型スピーカ、などの公知のスピーカ装置を採用することができる。本実施形態に係るスピーカ本体部3は、ダイナミック型スピーカを採用する。
スピーカ本体部3は、例えば図5に示されるように、磁気回路31、および振動体32を有する。
磁気回路31は、内磁型磁気回路、外磁型磁気回路などを採用することができる。本実施形態に係る磁気回路としては、内磁型磁気回路を採用する。
磁気回路31は、ヨーク311、磁石312、およびプレート313を有する。
ヨーク311は、例えば、鉄、磁性材料(強磁性体を含む)、金属材料、などで形成されている。また、ヨーク311は、径方向断面形状が略U形状に形成されている。
磁石312は、平板形状に形成され、ヨーク311上に配置されている。また、磁石312は、例えば、ネオジウム系、サマリウム・コバルト系、アルニコ系、希土類系、フェライト系磁石、などの永久磁石を採用することができる。また、磁石312は、軸(P3)方向(音響放射方向SD)に沿って着磁されている。
プレート313は、平板形状に形成され、磁石312上に配置されている。プレート313は、例えば、鉄、磁性材料(強磁性体を含む)、金属材料、などで形成されている。
上記磁気回路312は、プレート313と、ヨーク311との間に磁気ギャップMGが形成されている。
振動体32は、ボイスコイル321、ボイスコイル支持部322、振動板323、およびエッジ324を有する。
ボイスコイル321は、振動板323に直接、またはボイスコイル支持部322を介して接合されており、磁気ギャップMG間に、軸方向に振動自在に配置されている。振動板323は、ドーム形状、平板状、コーン形状、などの形状に形成されており、ボイスコイル321が接合されている。本実施形態に係る振動板323は、ドーム形状に形成されている。エッジ324は、環状に形成され、内周部が振動板323に接合され、外周部がスピーカ筐体部2(第2のハウジング202)に接合されている。
上記スピーカ本体部3は、ボイスコイル321に電流信号が入力されると、その電流信号に応じてボイスコイル321に電磁気力が生じて、軸方向に沿って振動し、それに伴い振動板323が振動し、音響放射方向SDに音波を出力する。
[音響管4]
図3,4に示されるように、音響管4は、筒形状に形成されており、例えばABS樹脂などの比較的大きい剛性の材料により形成されている。
詳細には、音響管4は、剛性がケース筐体部2と略同じ剛性を有し、耳介挿入体6と比べて比較的大きい剛性を有する。即ち、音響管4は、後述する耳介挿入体6における第1の弾性部601及び第2の弾性部602に対して剛性を備えている。
音響管4は、略筒状に形成されており、一方の端部が耳介挿入体6に連結するとともに、他方の端部が耳栓7に接合されている。本実施形態に係る音響管4は、例えば、耳介挿入体6に着脱可能に連結されている。
詳細には、図3,4に示されるように、音響管4は、筒形状部41、第1の連結部42、および第2の連結部43を有する。
筒形状部41は、一方の端部(耳介挿入体側)に、フランジ状の第1の連結部42が形成され、他方の端部(耳栓側)にフランジ状の第2の連結部43が形成されている。
音響管4は、その音響放射側とは逆側の端部(第1の連結部42)と耳介挿入体6の連結部61が嵌合して連結している。この際、連結部61は内面側に環状の凹部が形成されており、音響管4の音響放射方向とは逆側の端部(第1の連結部42)が前述した凹部に挿入されている。また、音響管4は、その両端部が外部に向かって突出することで、凹状の断面形状を備え、耳栓7の音響管4と当接する端部が、音響管4の両端部の間に挿入されている。
また、音響管4は、図3に示されるように、スピーカ本体部3の中心軸P3から反れるように延在している。
[フィルタ(吸音部材)5]
フィルタ(吸音部材)5は、例えば、音響管4の一方の端部の開口部に設けられている。図3に示されるように、フィルタ5は音響管4の前面に配置されている。例えば、スピーカ本体部3から、高域で比較的大きな音圧の音響特性の音波が出力された場合であっても、音響管4にフィルタ5が設けられているので、イヤホン1は、高域での音圧を低減することができ、低域から中域、中域から高域にかけて、略フラットな周波数特性を有する。フィルタ5としては、例えば、不織布、織物、繊維から構成されるシート状物などを採用することができる。フィルタ5は、上記形態に限られるものではない。例えば、音響管4の両端部に配置されていてもよいし、一方の端部に配置されていてもよい。
[耳介挿入体6]
耳介挿入体6は、弾性体により形成されており、図3に示されるように、音響管4および筐体部2の一部又は全部を取り囲む形状に形成されている。弾性体としては、柔軟な材料、例えばシリコーンゴムなどの樹脂を採用してもよい。本実施形態に係る耳介挿入体6は、例えば図3に示されるように、スピーカ筐体部2を覆うように形成されている。また、耳介挿入体6は、音響管4との連結部61付近で屈曲可能に形成されている。
耳介挿入体6は、第1の弾性部601、および第2の弾性部602を有する。本実施形態に係る耳介挿入体6は、第1の弾性部601、および第2の弾性部602が一体成形されている。耳介挿入体は6、音響管4が連結される連結部61が、第1の弾性部601で形成されている。
第1の弾性部601は、比較的大きい剛性の材料により形成されている。第2の弾性部602は、第1の弾性部601より剛性が小さい材料により形成されている。この第2の弾性部602は、耳介挿入体6のうち、連結部61を境界として、スピーカ筐体部2側であると共に、連結部61の近傍における耳介挿入体6の一部に形成される。この部分の剛性を小さくすることで、音響管4との連結部61近傍を効果的に屈曲可能にすることができる。
詳細には、第1の弾性部601は、音響管4のはずれを抑止する点で例えば硬度の値が約60°〜80°であることが好ましく、最適には硬度の値が70°である。第2の弾性部602は、音響管とスピーカ本体部とが、ユーザの耳の形状に応じた最適な角度の位置関係となるよう、連結部61が屈曲変形可能になる点で、硬度の値が約20°〜40°であることが好ましく、最適には硬度の値が30°である。上記硬度は、例えばJIS K 6253 タイプAに規定の硬度計により計測される。例えば、第1の弾性部601は硬度70°のシリコンラバーで形成され、第2の弾性部602は硬度30°のシリコンラバーで形成されている。
第1の弾性部601および第2の弾性部602は、例えば、ダブルモールド製法(二色成形製法)により形成される。ダブルモールド製法とは、金型内で、異質な材料を組み合わせて、一体成形する製造方法である。
耳介挿入体6の製造方法は、上記形態に限られるものではない。例えば、耳介挿入体6は、第1の弾性部601と第2の弾性部602とが接着剤などで接合されることにより形成されてもよいし、インナー成形製法などの一体成形製法により形成されてもよい。
また、耳介挿入体6は、図3,4.6,7に示されるように、連結部61、収容部62、導音孔部65、耳介接触部66、および通気孔67を有する。
連結部61は、一方の端部(音響管4側)に形成され、音響管4が着脱可能に連結される。連結部61は、例えば、筒状部41と第1の連結部42の形状に対応した形状に形成されており、詳細には、断面形状が略C字形状に形成されており、音響管4のフランジ状の第1の連結部42に係合することにより、音響管4と連結する。また、連結部61は、比較的高い剛性の弾性体(第1の弾性部601)で形成されているので、音響管4と確実に連結することができ、音響管4のはずれを抑止することができる。また、連結部61は、軸方向に沿って導音孔部が形成されている。
また、耳介挿入体6は、連結部61とスピーカ筐体部2とが規定距離L600以上離れて形成されており、連結部61付近の屈曲部600が屈曲変形可能である。
収容部62は、スピーカ筐体部2を収容する。また、収容部62は、第2の弾性部602で形成され、スピーカ筐体部2の形状に対応した形状に形成されており、詳細には断面形状が略C字形状に形成されている。また、収容部62は、端部に内側に突出した係合部621が形成されており、この係合部621が、スピーカ筐体部2の被係合部としての被係合段部2025に係合することにより、確実にスピーカ筐体部2を収容することができる。
また、スピーカ筐体部2の被係合部が形成される外周側面には、コード保持部310が設けられている。特に、スピーカ筐体部2の外周側面にコード保持部310を設けることで、イヤホン1の奥行き方向における幅(大きさ)を比較的小さくでき、ユーザが持ち運ぶカバン等にイヤホン1を収納する際、必要なスペースを比較的小さくできる(省スペース化)。
また、スピーカ筐体部2の被係合部にコード保持部310が設けられているので、収容部62の係合部621に、コード保持部310の形状に合わせて、切欠部62Aを形成している。この切欠部62Aの内側にコード保持部を配置することで、スピーカ筐体部2に収納部62、言い換えれば耳介挿入体6を係合させることができる。
ところで、また、イヤホン1が有するスピーカ本体部3を、イヤホン1の音圧を比較的大きくする目的のために、耳栓7に対して比較的大きくする場合がある。この場合には、スピーカ本体部3を収容するスピーカ筐体部2は外耳道(H71;図13(B))から耳介へと突出した状態で、耳介内に装着される。具体的には、スピーカ筐体部2は、耳珠(H72;図13(B))と対珠(H74;図13(B))及び対輪(H75;図13(B))との間の間隙に挿入されると共に、対珠及び対輪に当接した状態で耳に固定される。このようなイヤホンの装着状態において、スピーカ筐体部2が外耳道から比較的大きく突出しているので、外部とスピーカ筐体部2とが接触しやすくなり、ユーザの耳からイヤホン1が脱落する場合がある。特に、スピーカ筐体部2に設けられるコード引出線301を介し、スピーカ筐体部2に対し外力が作用することで、イヤホン1がユーザの耳から脱落する場合がある。
イヤホン1の脱落を抑止すべく、中心軸方向におけるスピーカ筐体部2の長さを比較的小さくし、スピーカ筐体部2を外耳道側により接近させることで、外部との接触等を抑止し、イヤホン1がユーザの耳から脱落するのを抑止することができる。また、スピーカ本体部3の長さを比較的小さくするために、スピーカ筐体部2の側面からコード引出線301を設けても構わない。スピーカ筐体部2の側面にコード引出線301を設けても、スピーカ筐体部2が外耳道により接近した状態でユーザの耳に固定されているので、コード引出線301を介して外力がスピーカ筐体部2に作用しても、ユーザの耳からイヤホン1が脱落しにくくなる。
また、耳介挿入体6がスピーカ筐体部2と係合している場合には、例えばイヤホン1がユーザのバック等の収納ケースに収納されている際に、耳介挿入体6とスピーカ筐体部2に外力が作用して、耳介挿入体6とスピーカ筐体部2とが外れる場合がある。
また、イヤホン1がユーザの耳に装着されている際に、コード引出線301が引っ張られるなどして、耳介挿入体6とスピーカ筐体部2に外力が作用して、耳介挿入体6がユーザの耳に装着された状態でスピーカ筐体部2がユーザの耳から脱落する場合がある。
また、スピーカ筐体部2の外形が大きくなることに伴い、スピーカ筐体部2を覆う耳介挿入体6が、ユーザの耳に接触する領域が大きくなる。耳介挿入体6がユーザの耳との接触面積が大きくなると、ユーザがイヤホン1を取り付けたり、又は取り外したりした際に、ユーザの耳と耳介挿入体6との間に生じる摩擦力が大きくなり、耳介挿入体6がスピーカ筐体部2から脱落しやすくなる場合がある。
そこで、耳介挿入体6がスピーカ筐体部2に対し良好な係合状態を維持させるべく、耳介挿入体6がスピーカ筐体部2に係合する係合部621を、図6及び図7に示すように、第2の弾性部602より大きい剛性を有する第3の弾性部603で形成する。係合部621を第3の弾性部603で形成することで、耳介挿入体6がスピーカ筐体部2から脱落することを抑止することができる。
なお、第3の弾性部603は、第1の弾性部と同じ材料であっても構わなく、第2の弾性部に対し剛性を備える材料で形成されていれば、特に限定はしない。
第3の弾性部603は、スピーカ筐体部2と耳介挿入体6との係合状態が良好になるよう、硬度の値が約10°〜40°であることが好ましく、最適には硬度の値が20°である。上記硬度は、例えばJIS K 6253 タイプAに規定の硬度計により計測される。よって、例えば、第1の弾性部601は硬度70°のシリコンラバーで形成され、第2の弾性部602は硬度30°のシリコンラバーで形成され、第3の弾性部は硬度20°に形成されている。
第3の弾性部603は、第1の弾性部601及び第2の弾性部602を成形する場合と同様にして構わなく、例えば、ダブルモールド製法(二色成形製法)により形成される。ダブルモールド製法とは、金型内で、異質な材料を組み合わせて、一体成形する製造方法である。
耳介挿入体6の製造方法は、上記形態に限られるものではない。例えば、耳介挿入体6は、第2の弾性部602と第3の弾性部603とが接着剤などで接合されることにより形成されてもよいし、インナー成形製法などの一体成形製法により形成されてもよい。
導音孔部65は、耳介挿入体6内部に形成され、詳細には、連結部61と収容部62との間に形成されており、音響管4及びスピーカ筐体部4の開口部と連通している。また、導音孔部65は、音響管4の中心軸に沿う方向に形成されると共に、スピーカ本体部3の中心軸から反れる方向に沿って形成されている。
耳介接触部66は、導音孔部65の周囲を取り囲む平面形状を備え、音響管4とスピーカ筐体部2との間に、音響管4の中心軸P4から反れる方向に延びる形状に形成されている。また、耳介接触部66は、スピーカ筐体部側に傾斜した形状に形成されている。詳細には、耳介接触部66は、スピーカ筐体部2の底面部の2021の面に対して略平行な軸P66に沿って、突出した形状の突出部661が形成されている。この突出部661は、スピーカ筐体部2側に傾いた方向に向かって突出している。
つまり、スピーカ筐体部2、その底面部2021が耳介接触部66に対し略平行となるように形成されている。
この耳介接触部66は、イヤホン1がユーザの耳に装着される時、ユーザの耳介の形状に応じて変形して耳介に密着する。このため音漏などが生じることを抑止することができる。
また、耳介接触部66は、音響管4の中心軸P4から反れる方向に延びる形状に突起部661が形成されているので、イヤホン1がユーザの耳から脱離することを抑止することができる。
イヤホン1は、耳介接触部66の形状や大きさが異なる複数の耳介挿入体6を予め用意しておき、ユーザの耳の形状にフィットするように所望の耳介挿入体6に自由に交換することができる。
通気孔67は、スピーカ筐体部2に形成された貫通孔2017と連通するように形成されている。イヤホン1は、通気孔67と連通する貫通孔2017を有するので、スピーカ駆動時、スピーカ振動板とスピーカ筐体部2との間で、複数の音波が干渉すること(共振すること)を抑止することができる。また、周波数約20Hz〜約500Hz間の音圧レベルの上昇を抑制することができる。そのため、いわゆる音のこもり感を低減することができる。
また、貫通孔2017と連通する通気孔67が耳介挿入体6に形成されていても、ユーザの外耳道が耳介挿入体2、特に耳介接触部66にて外部の音波を遮断しているので、通気孔67を介して貫通孔2017から放射される音波によって、ユーザが聞きたい音を聞きにくくなることが抑止されている。
上記耳介挿入体6は、連結部61が比較的高い剛性の第1の弾性部601で形成されているので、耳介挿入体6の屈曲部600(第2の弾性部602)が屈曲した場合であっても、音響管4がつぶれることを抑止することができ、イヤホン1は、良好な音響特性で音波を放射することができる。
また、耳介挿入体6は、連結部61が比較的高い剛性の第1の弾性部601で形成されているので、音響管4を確実に耳介挿入体6に固定することができ、その他の部分(屈曲部600など)が比較的小さい剛性の第2の弾性部602で形成されているので、音響管4の向きを比較的自在に変更することができる。
[耳栓7]
耳栓(イヤーピース)7は、ユーザの外耳の外耳道に挿入される。耳栓7は、図1に示されるように、音響管4の音響放射側の端部に取り付けられるとともに音響管4と連通する筒形状部71を備え、外周部72が弾性変形可能に形成さている。耳栓7及び音響管4は、互いに分離可能な部材として形成されている。耳栓7は、例えばシリコーンゴムなどの軟質材料で成形されている。
詳細には、筒形状部71は、外周端部(音響放射側端部)の内径が、音響管4の内径より大きい形状に形成されている。この音響管4に連通された耳栓7の構造では、内部構造がホーン形状となり、音響特性が向上する。
上記イヤホン1は、図3に示されるように、スピーカ本体部2から出力された音波が、スピーカ筐体部2の開口部21から放射され、その音波が耳介挿入体6および音響管4の導音路を通り、フィルタ5を介して、耳栓7の開口部から外部に放射される。
図8は、本発明の第1実施形態に係るイヤホン1の耳介挿入体6と音響管4の斜視図である。図9は、耳介挿入体と音響管との連結時のイヤホン1の斜視図である。
図8,9を参照しながら、イヤホン1の音響管4との耳介挿入体6とを装着する動作を説明する。
図8,9に示されるように、音響管4を軸方向(音響管4の中心軸P4の方向)に沿って耳介挿入体6に向かって押圧し、音響管4と弾性体の耳介挿入体6の連結部61とが嵌合することで、音響管4が耳介挿入体6に装着される。
耳介挿入体6から音響管4を取り外す場合には、音響管4を軸方向に沿って耳介挿入体6に対して逆側に向かって押圧することで、それを取り外すことができる。
図10及び図11は、図3に示されるイヤホン1の動作を説明するための図である。
図10,図3に示されるように、初期時、音響管4は、その軸P4が、スピーカ筐体部2(スピーカ本体部3)の中心軸P3に対して、規定角度θ1となるように形成されている。イヤホン1がユーザの耳に装着された場合、図10に示されるように、耳介挿入体6の連結部61付近の屈曲部600が屈曲することにより、音響管4の中心軸P4’が初期の位置から角度θ2までの範囲でずれることができる。この角度θ2は、例えば中心軸P3に向かって約80度程度、それと反対側に向かって30度程度である。また、本実施形態では、この角度θ2は、例えば初期の中心軸P4に対し10度程度である。また、音響管4は、その中心軸P4’が、初期の中心軸P4と中心軸P3とが含まれる平面に対して直交する方向に約10度程度だけずれることができる。
図11に示すように、耳介接触部66は音導管4の周囲に形成されているので、耳栓7の動きに対し、音導管4と共に耳介接触部66も追従して動く。したがって、耳栓7がスピーカ筐体部2の中心軸P3に対して交差する方向に倒れた場合には、耳介接触部66の突起部661は中心軸P3に沿うように立ち上がることになり、その逆に、耳栓7が中心軸P3に沿うように立ち上がる場合は、突起部661は中心軸P3に対して交差する方向に倒れることになる。
図12及び図13は、イヤホン1の各種装着状態を説明するための図である。
図12(A),図12(B)に示されるように、イヤホン1がユーザHの外耳道H71に装着された時、外耳道H71の形状に応じて、耳介挿入体6が屈曲変形することにより、イヤホン1と外耳道H71が密着する。さらに、イヤホン1は、装着時、耳介挿入体6の耳介接触部66が耳介H70に接触して変形することにより、高い密着性を有する。このように、イヤホン1が、ユーザの耳に比較的高い密着性で装着されるので、音漏れ抑止することができる。
また、上記耳介挿入体6を備えるイヤホン1は、音響管が着脱可能に連結される連結部61が、比較的大きい剛性の第1の弾性部601で形成されているので、スピーカ本体部と音響管との相対角度が角度変化した場合でも、耳介挿入体6の導音路がつぶれることがなく、導音路が確保されており良好な音響特性を有する。
また、図13(A)に示すように、スピーカ筐体部2が、外耳道H71の外側であって耳甲介H73側に配置されており、音響管4の一部がスピーカ筐体部2に対し屈曲変形して、耳栓7が外耳道H71に挿入され、耳介接触部66の一部は耳甲介H73に当接すると共に、収容部62の一部が耳珠H72に当接することで、外耳道H71が外部に対して密閉される(耳介H70の各部呼称については図13(B)を参照)。
前述したように、耳介接触部66は音導管4の周囲に形成されているので、耳栓7の動きに対し、音導管4と共に耳介接触部66も追従して動く(図11参照)。そのため、耳栓7が外耳道H71に挿入された時、耳栓7はユーザの耳の外耳道H71に沿うように、スピーカ筐体部2に対し屈曲する。この時、耳栓7の屈曲する向きと同じ向きへ耳介接触部66も動くために、外耳道H71内を良好に密閉することが可能になる。
具体的には、耳栓7が外耳道H71へ挿入された際、耳介接触部66は耳栓7の屈曲する向きに移動し、耳甲介H73の一部と耳介接触部66の突起部661とが当接する。また、耳介挿入体6の収容部62が耳珠H72の一部と当接するので、外耳道H71は耳介接触部66の突起部661及び収容部62によって良好に密閉される。
また、スピーカ筐体部2の底面部2021が、耳介接触部66の突起部661と略平行に形成されているので、ユーザが底面部2021を押すことで、耳甲介H73に対し耳介接触部66の突起部661を当接させることができ、外耳道H71を外部に対して良好に密閉することができる。
[第2実施形態]
図14は、本発明の第2実施形態に係るイヤホン1Bの側面図である。図15は、図14に示されるイヤホン1Bの断面図である。第1実施形態と同様な構成については、説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係るイヤホン1Bは、図14,図15に示されるように、スピーカ筐体部2B、スピーカ本体部3、音響管4、耳介挿入体6B、および耳栓7を有する。
本実施形態に係るイヤホン1Bは、第1実施形態と比べて、スピーカ筐体部2B(スピーカ本体部3)の中心軸P3と、音響管4の中心軸P4との角度θ1が小さく形成されている。
また、本実施形態に係るイヤホン1Bは、音響管4と耳介挿入体6Bとが、モールド成形の製造方法により形成されており、耳介挿入体6Bから音響管4を取り外すことができない。詳細には、耳介挿入体6Bは、音響管4と嵌合した状態でモールド成形されている。
また、耳介挿入体6Bは、音響管4の連結部に対して反対側の端部に形成された係合部68が、スピーカ筐体部2Bの被係合部2015に係合することで、スピーカ筐体部2Bに接合されている。
上記イヤホン1Bは、弾性体の耳介挿入体6Bが音響管4との連結部付近で屈曲変形可能に形成されているので、音響管4がスピーカ本体部3に対して屈曲自在に変形することができ、比較的高い密着性を有し、音漏れを抑止することができる。
以上、説明したように、本発明に係るイヤホンは、スピーカ本体部3を内蔵するとともに、スピーカ本体部3からの音波を放射する開口部21が形成されたスピーカ筐体部2Bと、筒形状の音響管4と、音響管4およびスピーカ筐体部2の一部又は全部を取り囲む弾性体の耳介挿入体6を有し、耳介挿入体6は、音響管4との連結部61付近で屈曲変形可能に形成されているので、ユーザの耳に装着されたとき、良好な装着感を有する。
詳細には、イヤホン1Bがユーザの耳に装着された場合、耳介挿入体6は、耳介挿入体6の先端部に形成された連結部付近で、例えばユーザの耳の形状に応じて屈曲変形し、音響管4とスピーカ本体部3とが、ユーザの耳の形状に応じた最適な角度の位置関係で、イヤホン1がユーザの耳に装着される。このため、ユーザそれぞれに良好な装着感を有するイヤホンを提供することができる。
また、イヤホン1は、弾性体の耳介挿入体6が屈曲変形することにより、スピーカ本体部の軸に対する音響管の軸の角度が各ユーザそれぞれに最適な角度となった状態で、ユーザの耳に装着されるので、イヤホンと耳との間で比較的大きな密着性を有し、一般的なイヤホンと比べて、音漏れを抑止することができる。また、イヤホン1は、耳介挿入体6が屈曲した状態でも良好な音響特性を有する。
また、イヤホン1の耳介挿入体6は、連結部61が第1の弾性部601で形成され、この連結部61を境界としてスピーカ筐体部2側の部分が第2の弾性部602で形成され、収容部62に形成される係合部621が第3の弾性部603で形成されており、第1及び第2の弾性部601,603を比較的大きい剛性にし、第2の弾性部602を比較的小さい剛性にしているので、連結部61に連結される音響管4及びそれに装着される耳栓7の方向を、収容部62に収容されるスピーカ筐体部2に対して自在に変更することができると共に、収容部62内に強固にスピーカ筐体部2を係合することが可能になる。
また、イヤホン1をユーザの耳に装着する場合には、外耳道H71への耳栓7の挿入で耳栓7の角度が変わることに伴って、耳介挿入体6における耳介接触部66の突起部661が耳甲介H73に当接されるようになるので、耳介挿入体6で外耳道H71を外部に対して良好に密閉することができる。これによって、音漏れを抑止することができると共に周囲雑音の外耳道H71への侵入を抑止することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、各実施形態を組み合わせてもよい。例えば、スピーカ筐体部2Bの平面部を、耳介挿入体6Bの耳介接触部に対し略平行となるように形成しても構わない。
スピーカ筐体部2や、スピーカ本体部3は、上記形態に限られるものではない。また、耳介挿入体6の形状は、上記形態に限られるものではない。
また、イヤホン1を、例えばポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルビデオプレーヤ等の電子機器に用いても構わない。図16には、電子機器としてのポータブルオーディオプレーヤ100及びイヤホン1が示されている。ポータブルオーディオプレーヤ100は、樹脂部材や金属部材で形成された携帯型ケース101、携帯型ケース101の正面102上に設けられた各種操作スイッチ103及びディスプレイ104を備える。また、電子機器100は、底面107にコネクタ115を備え、電子機器100内の信号生成装置と、他の電子機器内の信号処理装置とを、相互に電気的に接続するものである。
イヤホン1は、電子機器100に外付品として取り付けられる。イヤホン1は、リモートコントローラ部151、イヤホン部152、プラグ部153及びコード部154を備える。リモートコントローラ部151は、その小型スイッチ、小型モニタ等により、電子機器100を、コード154を介して、リモートコントロール可能に構成されている。リモートコントローラ部151は、例えば、音量調整、左右のイヤホン部152のバランス制御、画面表示内容や番組或いはゲーム内容の選択、変更等を外部操作により実行可能に構成されている。また、このような制御は、正面102上に設けられた操作スイッチ103で行うことも可能である。また、イヤホン部152は、コード154を介して受信した音声信号を音波に変換して音声出力するように構成されている。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。なお、本出願には、2007年9月7日に国際出願したPCT/JP2007/067517に記載される全ての内容は、本出願に組み込まれる。

Claims (19)

  1. スピーカ本体部を内蔵するとともに、当該スピーカ本体部からの音波を放射する開口部が形成されたスピーカ筐体部と、
    筒形状の音響管と、
    前記音響管および前記スピーカ筐体部の一部又は全部を取り囲む弾性体の耳介挿入体を有し、
    前記耳介挿入体は、前記音響管との連結部付近で屈曲変形可能に形成されていることを特徴とするイヤホン。
  2. 前記音響管と前記耳介挿入体は互いに分離可能な部材として形成されており、
    前記耳介挿入体は、前記音響管と連結する連結部と、前記スピーカ筐体部を収容する収容部とを備え、
    前記連結部が、第1の弾性部で形成されると共に、
    前記耳介挿入体のうち、前記連結部を境界として、前記スピーカ筐体部側であると共に、前記連結部の近傍における当該耳介挿入体の一部が、前記第1の弾性部よりも剛性が小さい第2の弾性部で形成されていることを特徴とする請求項1に記載されるイヤホン。
  3. 前記音響管は、前記第1の弾性部及び前記第2の弾性部に対して剛性を備えることを特徴とする請求項2に記載のイヤホン。
  4. 前記耳介挿入体には、前記連結部と前記収容部との間に設けられ、前記音響管及び前記スピーカ筐体部の開口部と連通する導音孔部と、
    当該導音孔部の周囲を取り囲む平面形状を備える耳介接触部とが形成されることを特徴とする請求項3に記載のイヤホン。
  5. 前記導音孔部は、前記音響管の中心軸に沿う方向に形成されると共に、前記スピーカ本体部の中心軸から反れる方向に沿って形成され、
    前記耳介接触部は、前記音響管の中心軸から反れる方向に延びていることを特徴とする請求項4に記載のイヤホン。
  6. 前記耳介接触部は前記音響管の中心軸から反れる方向であると共に、前記スピーカ筐体部側に傾いた方向に向かって突出する突出部を備えることを特徴とする請求項5に記載のイヤホン。
  7. 前記耳介挿入体の収容部には、前記スピーカ筐体部の外周側面に形成された被係合部と係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のイヤホン。
  8. 前記収容部の係合部は、内側に突出した形状を備え、
    前記スピーカ筐体部の被係合部は段部として形成されており、
    前記収容部の係合部と前記スピーカ筐体部の被係合部とが嵌合していることを特徴とする請求項7に記載のイヤホン。
  9. 前記スピーカ筐体部の被係合部には、コード保持部が設けられており、
    前記収容部の係合部に切欠部が形成されて、前記切欠部の内側に前記コード保持部の一端が配置されていることを特徴とする請求項8に記載のイヤホン。
  10. 前記収容部の係合部は、前記第2の弾性部に対して剛性が大きい第3の弾性部で形成されていることを特徴とする請求項9に記載のイヤホン。
  11. 前記筒形状の音響管は剛性を備え、
    前記音響管の音響放射側の端部に取り付けられる耳栓を備え、
    前記耳栓及び前記音響管は、互いに分離可能な部材として形成されており、
    前記音響管の音響放射側とは逆側における端部と前記耳介挿入体の連結部とが嵌合して連結することを特徴とする請求項10に記載のイヤホン。
  12. 前記耳介挿入体の連結部は、内側側面に環状の凹部が形成されており、
    前記音響管の音響放射側とは逆側の端部が前記凹部に挿入されていることを特徴とする請求項11に記載のイヤホン。
  13. 前記音響管は、当該音響管の両端部が外部に向かって突出することで、凹状の断面形状を備え、
    前記耳栓の前記音響管と当接する端部が、前記音響管の両端部の間に挿入されていることを特徴とする請求項12に記載のイヤホン。
  14. 前記スピーカ筐体部には、前記スピーカ筐体部と前記スピーカ本体部との間に形成される空間と外部とを連通させる貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔は、前記スピーカ筐体部の中心位置に対して、前記開口部が形成される側とは反対側に形成されることを特徴とする請求項13に記載のイヤホン。
  15. 前記音響管の音響放射側の端部には、フィルタが設けられていることを特徴とする請求項14に記載のイヤホン。
  16. 前記音響管の音響放射側の端部に取り付けられる耳栓を備え、
    前記スピーカ筐体部は、外耳道の外側であって耳甲介側に配置されており、
    前記音響管の一部が前記スピーカ筐体部に対し屈曲変形して、前記耳栓が外耳道に挿入され、
    前記耳介接触部の一部は耳甲介に当接すると共に、前記収容部の一部が耳珠に当接することで、前記外耳道は外部に対して密閉されることを特徴とする請求項15に記載のイヤホン。
  17. 前記スピーカ筐体部は、その底面部が前記スピーカ本体部の中心軸に対して前記音響管側に向くように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項16に記載されるイヤホン。
  18. 前記スピーカ筐体部は、その底面部が前記耳介接触部に対し略平行となるように形成されていることを特徴とする請求項17に記載されるイヤホン。
  19. 請求項1に記載されるイヤホンを備えることを特徴とする電子機器。
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