JP5079062B2 - 空気吸引噴射装置およびこれを備える電気掃除機 - Google Patents

空気吸引噴射装置およびこれを備える電気掃除機 Download PDF

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Description

本発明は、電気掃除機に用いられる空気吸引噴射装置と、当該空気吸引噴射装置を備える電気掃除機とに関し、特に、電気掃除機による空気の吸引を利用して空気を噴射できるとともに、空気の吸引および噴射を切り換えることができる空気吸引噴射装置と、これを備える電気掃除機とに関する。
一般的な電気掃除機は、空気を吸引することによって、空気とともに塵埃を吸引する機能(以下、「バキューム機能」と称する。)を有しているが、近年では、空気を噴射して塵埃を吹き飛ばす機能(以下、「ブロアー機能」と称する。)を備えている構成も提案されている。電気掃除機がブロアー機能を備えていれば、使用者にとって見え難い位置(据え置かれた家具等の裏側、天面等)あるいは使用者から見て高い位置(前記家具の天面、照明の傘、天井等)の塵埃を掃除することが可能となる。
具体的なブロアー機能としては、従来から排気を利用する技術が知られている。この排気は、電気掃除機の集塵室を通過してきた空気流であるが、実際のブロアー機能においては、クリーンな空気流となっている。ところが、使用者は、排気を利用するという点で不衛生なイメージを抱いてしまう。また、ブロアー機能が、吸引ホースまたは延長管等を利用する構成であれば、これらの内部に付着した微量な塵埃が噴出することが疑われるため、使用者は、やはり不衛生なイメージを抱いてしまう。そこで、最近では、排気を利用しないブロアー機能が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、吸引力により動作する吸引ファンと、噴射力を発生する噴射ファンと、前記吸引ファンの動力を前記噴射ファンへ伝達する動力伝達手段を備えている空気吸引噴射装置が開示されている。この構成によれば、当該空気吸引噴射装置を吸引ホースに接続するだけで、電気掃除機の吸引力により噴射ファンを回転させることができる。それゆえ、排気を利用しないブロアー機能を、電気掃除機の種類を問わず付加的に利用することが可能となる。
また、特許文献2には、吸込口に設けられた噴出ノズルに空気を送り込む圧力発生部を備えている構成の電気掃除機用吸込具が開示されている。この吸込具は、エアポンプ等の圧力発生部により生成した圧縮空気を噴出ノズルから噴射することで、被清掃面に付着したり凹凸部の奥に溜まったりした塵埃を吹き飛ばしてから吸引している。それゆえ、排気を利用しないブロアー機能を実現できるとともに、ブロアー機能により吹き飛ばした塵埃を速やかに吸引できるので、効率よい集塵が可能となる。
特開2000−217746号公報 特開2001−321305号公報
しかしながら、前記従来の技術では、簡素な構成で、空気の噴射および吸引のタイミングを容易に切り換えることができないため、電気掃除機の掃除において、ブロアー機能を十分に寄与させることができない。
具体的には、ブロアー機能を好ましく使用できる状況としては、前述した(1)使用者にとって見え難い位置または高い位置の掃除、あるいは、(2)被清掃面に付着したり凹凸部の奥に溜まったりした塵埃の掃除だけでなく、(3)吸引口を近接させると、破損、望ましくない移動、誤操作、誤吸引のおそれがある対象物の掃除が挙げられる。しかしながら、従来の技術では、ブロアー機能とバキューム機能とを容易に切り換えることが困難であるため、前記のような多様な状況に十分対応できない。
例えば、前記(3)の状況の例として、吸引では壊れるおそれのある造花等の置物、掃除のために直接触れると傾いてしまう壁掛けの額または時計、吸引口の近接により誤操作するおそれのある電話、FAX、パーソナルコンピュータのキーボード、もしくは、誤吸引するおそれのある小物の入った引き出しの中等が挙げられるが、これら対象物を掃除する場合、通常の吸引だけでは前述した破損、移動、もしくは誤吸込が生じるおそれがある。
ここで、従来のブロアー機能を用いれば、空気の噴射によって、対象物から塵埃を吹き飛ばすことができるものの、単に吹き飛ばすだけでは、広く塵埃が舞い散ってしまうおそれがある。特に、気密性の高い室内では、単なるブロアー機能の使用は塵埃を拡散させるだけで、塵埃を吸引除去する範囲を拡大させることになってしまう。また、従来の技術では、通常のバキューム機能とブロアー機能とを切り換える構成については特に開示されていないので、前述した(1)〜(3)等のさまざまな状況に合わせて、バキューム機能とブロアー機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることは困難となっている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、電気掃除機のバキューム機能とブロアー機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができ、かつ、さまざまな状況においてもブロアー機能を有効に使用することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る空気吸引噴射装置は、前記の課題を解決するために、電気掃除機が備える吸引ホースの先端に接続され、一端が前記吸引ホースの先端に接続される後端開口部をなしているとともに他端が先端開口部をなし、その内部が空気の主流路となっている管状の本体部と、当該本体部に設けられ、外部から空気を導入する噴射空気導入口および導入した空気を前記先端開口部へ向けて外部へ噴射する噴射口を有し、その内部が前記噴射空気導入口から前記噴射口に至る副流路となっている噴射流路部と、前記本体部の内部に設けられ、前記吸引ホースを通じた空気の吸引により前記主流路に形成される吸引空気流によって回転する動力ファンと、前記噴射流路部の内部に設けられ、前記動力ファンに連動して回転し、前記副流路に、前記噴射空気導入口から前記噴射口に向かう噴射空気流を形成する噴射ファンと、前記噴射口から外部への前記噴射空気流の噴射を許可または制限する噴射切換部を備えている構成である。
前記構成においては、前記本体部における前記主流路に設けられ、前記動力ファンを内部に収容する動力ファン収容部をさらに備えており、前記噴射切換部は、前記噴射空気流の噴射の許可に伴って、前記動力ファン収容部内の空気を吸引させることにより、前記動力ファンを回転させる構成を好ましい一例として挙げることができる。
前記構成によれば、特定の電源を必要としない構成で副流路に噴射空気流を形成できるだけでなく、当該噴射空気流の噴射口からの噴射を、噴射切換部により許可したり遮断したりすることができる。それゆえ、電気掃除機の使用時に、複雑な構成を用いることなく、吸引ノズル等の先端から容易に噴射空気流を噴射させることができるだけでなく、噴射切換部の動作によって、実質的に、空気の吸引(バキューム機能)と噴射(ブロアー機能)とを簡単に切り換えることができる。その結果、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができるとともに、さまざまな状況においてもブロアー機能を有効に使用することができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射切換部は、前記噴射口に対する前記副流路の接続または遮断を切り換える流路切換部であればよい。
前記構成によれば、噴射口につながる副流路を接続または遮断することで、副流路から先端開口部に対する噴射空気流の流れを許可または遮断している。これにより、空気の吸引(バキューム機能)と噴射(ブロアー機能)とを簡単に切り換えることができるので、操作性をより一層向上できる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射切換部は、前記動力ファンまたは前記噴射ファンよりも、吸引空気流の流れ方向の上流側となる位置で、前記主流路または前記副流路を開放または遮断する流路開閉部であればよい。
前記構成によれば、主流路または副流路を開閉することで、副流路から噴射口に対する噴射空気流の流れを許可または遮断している。これにより、空気の吸引(バキューム機能)と噴射(ブロアー機能)とを簡単に切り換えることができるので、操作性をより一層向上できる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記動力ファン収容部は、前記主流路に面する内部吸引口および外部から空気を導入する吸引空気導入口を有している構成であればよい。
前記構成によれば、動力ファンを動力ファン収容部で保護しつつ、吸引空気導入口から動力ファン収容部に空気を取り入れることができるので、主流路による減圧が作用して動力ファン収容部の内部もそのまま減圧されて、吸引空気導入口から内部吸引口に向かって多量の吸引空気流が形成される。これによって動力ファンを勢いよく回転させることができるので、噴射ファンにより形成される噴射空気流を、流速の大きいものとすることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記吸引空気導入口から前記主流路に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止する空気導入蓋部材をさらに備えている構成であればよい。
前記構成によれば、噴射空気流を形成するときのみ空気導入蓋部材を開放し、噴射空気流を形成しないときには空気導入蓋部材を閉止して、吸引空気流の流速が低下するおそれを回避することができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射流路部は、その内部の副流路が、前記本体部の内部の前記主流路と合流するように当該本体部に設けられ、かつ、前記本体部における前記先端開口部は、前記噴射流路部における前記噴射口を兼ねているとともに、前記流路切換部は、前記主流路および前記副流路が合流する部位に設けられ、前記主流路または前記副流路の一方を閉止するように位置を変える弁部材である構成であればよい。
前記構成によれば、弁部材を切り換えることで主流路または副流路の一方を閉止し、これら流路の一方を先端開口部につなぐことができる。それゆえ、主流路を閉止すれば、副流路が先端開口部につながるので、噴射空気流を先端開口部から噴射させることができ、副流路を閉止すれば、先端開口部から後端開口部に向かって主流路に吸引空気流を形成することができる。したがって、弁部材の切り換えのみで、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射流路部は、その内部の副流路が、前記本体部の内部の前記主流路に沿って前記先端開口部に達するように、前記本体部に設けられており、前記流路開閉部は、前記主流路のみを遮断する弁部材である構成であればよい。
前記構成によれば、副流路は先端開口部に直接つながっているので、特に流路の切り換えを行わなくても先端開口部から噴射空気流を噴射させることができ、弁部材を開放すれば、主流路に吸引空気流を形成することができる。したがって、閉止弁部材の開閉のみによって、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記弁部材の位置の変化に連動するレバー部材を、前記本体部の外部に備えている構成であればよい。
前記構成によれば、本体部の外部に設けられているレバー部材を操作することで、本体部の内部に設けられている弁部材を切り換えることができる。それゆえ、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記先端開口部は、前記本体部に対して、その周方向に回転可能な別部材である回転開口部として設けられているとともに、その内部には、貫通孔と、当該貫通孔に隣接しており前記本体部につながる端が開口し他方の端が閉鎖している閉鎖孔とが設けられ、前記噴射流路部は、前記本体部の前記回転開口部へつながる端において前記主流路および前記副流路が隣接するように、当該本体部に設けられ、かつ、前記回転開口部の貫通孔は、前記噴射流路部における前記噴射口を兼ねているとともに、前記回転開口部は、前記閉鎖孔を前記主流路または前記副流路の一方の流路につなげ、前記貫通孔を他方の流路につなげるように当該回転開口部を回転させることにより、前記流路切換部として機能する構成であればよい。
前記構成によれば、回転開口部を回転させて、主流路または副流路に閉鎖孔をつなげることで、これら流路の一方を閉止することができるので、副流路の接続または遮断を切り換えることができる。それゆえ、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射流路部および前記動力ファン収容部は、内部にそれぞれ噴射ファンおよび動力ファンを収容している状態で一体化され、前記本体部に対して回転可能に設けられる、円筒状のファン部収容部であり、当該ファン部収容部は、前記先端開口部および前記後端開口部の間となる位置において、前記本体部の管軸に交差する方向に沿って当該本体部に内挿され、かつ、その外周の少なくとも一部が、前記本体部の前記主流路に面しており、前記ファン部収容部の天面であって前記本体部の外部となる位置には、前記噴射空気導入口が設けられているとともに、前記ファン部収容部の外周の一部には噴射口が設けられ、前記噴射空気導入口および前記噴射口の間が前記副流路となっており、前記ファン部収容部は、前記ファン部収容部を回転させて、前記噴射口の位置を変えることにより、前記噴射切換部として機能する構成であればよい。
前記構成によれば、ファン部収容部を回転させて噴射口の位置を変えることで、当該ファン部収容部の内部に構成される副流路を、先端開口部に対して接続したり遮断したりすることができる。それゆえ、ファン部収容部を回転させるだけで、噴射空気流を形成したり停止したりすることができるので、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記噴射流路部は、前記本体部の内部において前記主流路に沿って前記副流路が位置するように、当該本体部に内挿されて設けられ、前記吸引空気流における前記本体部の外部に面する位置に、前記吸引空気導入口が設けられ、前記噴射切換部として、前記吸引空気導入口から前記主流路に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止する流路開閉部を備えている構成であればよい。
前記構成によれば、本体部の内部に主流路および副流路が設けられるとともに、吸引空気導入口から前記主流路に至るまでの空気の流路の少なくとも一部は、流路開閉部によって開閉可能に閉止されている。それゆえ、流路開閉部で前記流路を閉止していれば、副流路には空気が導入されないので、主流路に吸引空気流のみが形成される。一方、流路開閉部を開放すれば、副流路に空気が導入されるので、実質的に噴射空気流が形成される。このように流路開閉部を開閉するだけで、噴射空気流を形成したり停止したりすることができるので、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記先端開口部に着脱可能に設けられる吸引ノズルをさらに備えている構成であればよい。
前記構成によれば、吸引ノズルが着脱自在となっているので、掃除の条件、掃除の対象物あるいは掃除の場所等に応じて、適切な構成の吸引ノズルを選択して用いることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、液体貯蔵タンクと、当該液体貯蔵タンクの内部に貯蔵されている液体を噴霧する噴霧ノズルとを備える液体噴霧部を、さらに備えており、当該液体噴霧部は、前記噴射口に着脱可能に設けられている構成であればよい。
前記構成によれば、液体噴霧部を先端開口部に取り付けることで、噴射空気流を用いて液体を噴霧することができる。それゆえ、掃除のバリエーションを拡大することができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記先端開口部は、その先端側に断面積が徐々に小さくなる形状を有する先端ノズル部として構成されてもよい。これにより、空気吸引噴射装置そのものを吸引ノズルとして用いることができる。
前記空気吸引噴射装置においては、前記先端ノズル部の内部には、噴射空気流の噴射時の勢いを調整する噴射開口調整部材が設けられている構成であってもよい。
前記構成によれば、吸引口と噴射口とを兼ねる構成である場合には、噴射開口調整部材をバキューム時には動作させなければ、吸引口においては本来の開口面積でバキュームを行うことができ、ブロアー時には噴射開口調整部材を動作させることで、噴射口(すなわち吸引口)の開口面積を絞ることができ、噴射空気流の流速を増加することができる。
本発明には、前記空気吸引噴射装置と、当該空気吸引噴射装置が設けられている吸引ホースと、を備えている電気掃除機も含まれる。本発明に係る電気掃除機においては、前記空気吸引噴射装置は、前記吸引ホースに接続されていればよいが、好ましくは、前記吸引ホースに対して着脱自在に接続されている。
以上のように、本発明では、電気掃除機のバキューム機能とブロアー機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができ、かつ、さまざまな状況においてもブロアー機能を有効に使用することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る空気吸引噴射装置を備える電気掃除機の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る空気吸引噴射装置の一例を示す側面図である。 図2に示す空気吸引噴射装置に吸引ノズルを装着した状態の一例を示す斜視図である。 図3に示す空気吸引噴射装置であって、バキューム時(吸引空気流の形成時)の状態の一例を示す側面図である。 図4に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図3に示す空気吸引噴射装置を電気掃除機が備える手元操作部(吸引ホース)に取り付けた状態の一例を示す側面図である。 図3に示す空気吸引噴射装置であって、ブロアー時(噴射空気流の形成時)の状態の一例を示す側面図である。 図7に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図8に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の吸引室における状態の一例を下方(図8の矢視I方向)から示す部分断面図である。 図3に示す空気吸引噴射装置において吸引ノズルが備える先端ブラシを突出させた状態の一例を示す斜視図である。 図2に示す空気吸引噴射装置において他の構成の吸引ノズルを装着した状態の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る空気吸引噴射装置の一例を示す側面図である。 図12に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図12に示す空気吸引噴射装置であって、ブロアー時(噴射空気流の形成時)の状態の一例を示す側面図である。 図14に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図12に示す空気吸引噴射装置を電気掃除機が備える手元操作部の下部に取り付けた状態の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る空気吸引噴射装置であって、バキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図17に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る空気吸引噴射装置の一例を示す斜視図である。 図19に示す空気吸引噴射装置に吸引ノズルを装着した状態であって、かつ、バキューム時(吸引空気流の形成時)の状態の一例を示す側面図である。 図20に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図19に示す空気吸引噴射装置であって、ブロアー時(噴射空気流の形成時)の状態の一例を示す側面図である。 図22に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図19に示す空気吸引噴射装置において他の構成の吸引ノズルを装着した状態の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係る空気吸引噴射装置であって、液体噴霧部を装着した状態の一例を示す側面図である。 図25に示す空気吸引噴射装置であって、ブロアー時(噴射空気流の形成時すなわち液体の噴霧時)の状態の一例を側方から示す断面図である。 本発明の実施の形態6に係る空気吸引噴射装置であって、バキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図27に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す断面図である。 図27に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の他の例を側方から示す断面図である。 本発明の実施の形態7に係る空気吸引噴射装置であって、バキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方から示す部分断面図である。 図30に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を上方(図30のII−II線矢視方向)から示す部分断面図である。 図30に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を上方(図30のIII−III線矢視方向)から示す部分断面図である。 図30に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を下方から示す部分断面図である。 図30に示す空気吸引噴射装置であって、ブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を示す部分断面図である。 図34に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を上方(図34のIV−IV線矢視方向)から示す部分断面図である。 図34に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を上方(図34のV−V線矢視方向)から示す部分断面図である。 図34に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を下方から示す部分断面図である。 本発明の実施の形態8に係る空気吸引噴射装置であって、その内部構成の一部も含む一例を示す斜視図である。 図38に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)内部構成の一例を上方(図40のVII−VII線矢視方向)から示す断面図である。 図38に示す空気吸引噴射装置においてバキューム時(吸引空気流の形成時)の内部構成の一例を側方(図39のVI−VI線矢視方向)から示す断面図である。 図38に示す空気吸引噴射装置においてブロアー時(噴射空気流の形成時)の内部構成の一例を側方(図39のVI−VI線矢視方向)から示す部分断面図である。 図38に示す空気吸引噴射装置の変形例を示す斜視図である。 図42に示す空気吸引噴射装置の内部構成の一例を上方(図44のIX−IX線矢視方向)から示す断面図である。 図42に示す空気吸引噴射装置の内部構成の一例を側方(図42のVIII−VIII線矢視方向)から示す部分断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
[電気掃除機の構成例]
まず、本発明の実施の形態1に係る空気吸引噴射装置を備える電気掃除機の一例について、図1を参照して具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Aは、典型的なキャニスター型電気掃除機20に備えられているものである。すなわち、キャニスター型電気掃除機20(以下、単に電気掃除機20と略す。)は、掃除機本体21、吸引ホース22、手元操作部23、吸引延長管24、吸込口体25、および吸引ノズル26、並びに空気吸引噴射装置10Aを備えている。
掃除機本体21は、電動送風機31、集塵室32、ホイール33、電源コード34を備えており、接続パイプ35を介して吸引ホース22の一方の端が着脱自在に接続されている。吸引ホース22の他方の端には、手元操作部23が設けられており、この手元操作部23の先端に対して、吸引延長管24の一方の端が着脱自在に接続されている。さらに、吸引延長管24の他方の端には吸込口体25が着脱自在に取り付けられている。また、手元操作部23の下方には、吸引ノズル26および空気吸引噴射装置10Aが着脱自在に取り付けられ、これら吸引ノズル26および空気吸引噴射装置10Aは、吸引延長管24の代わりに、手元操作部23の先端に取り付け可能となっている。
掃除機本体21は、内部に電動送風機31および集塵室32が設けられており、電動送風機31の動作により吸引力が発生し、吸引ホース22、吸引延長管24を介して吸込口体25の図示しない吸込口に吸引力が発生する。また、掃除機本体21の内部には、電源コード34が引き出し可能に収納されている。また、掃除機本体21は、両側方に設けられている一対のホイール33で床面上を移動自在に構成されている。
電気掃除機20の使用時には、まず、使用者は、使用時に電源コード34を掃除機本体21から引き出して先端の電源プラグを電源差込口に差し込み、手元操作部23を操作して、掃除機本体21の電源を入れる。これにより、電動送風機31の動作によって吸込口体25の吸込口に吸引力が発生するので、床面上の塵埃が吸引され、吸引延長管24、吸引ホース22、接続パイプ35を介して集塵室32に集められる。
使用者は、手元操作部23を把持して床面上で吸込口体25の位置を移動させることで、掃除する床面の領域を変える。また、掃除の場所を変える場合には、吸引ホース22を引くことで、ホイール33の回転により掃除機本体21が床面上を移動する。なお、掃除機本体21には図示しない取っ手が設けられており、これで掃除機本体21を持ち上げて移動させることもできる。
また、床面ではなく、部屋の隅、家具等の隙間等の狭い領域を掃除したい場合には、吸引延長管24または吸込口体25を取り外し、代わりに吸引ノズル26を取り付けて、掃除を行う。さらに、(1)使用者にとって見え難い位置または高い位置の掃除、(2)被清掃面に付着したり凹凸部の奥に溜まったりした塵埃の掃除、(3)吸引口を近接させると、破損、望ましくない移動、誤操作、誤吸引のおそれがある対象物の掃除等を行いたい場合には、通常の吸引力による掃除(バキューム機能による掃除)だけでなく、ブロアー機能を好適に用いることができる。そこで、吸引延長管24または吸込口体25を取り外し、代わりに空気吸引噴射装置10Aを取り付け、さらにその先端に吸引ノズル26を取り付けて、掃除を行う。
図1に示す電気掃除機20における具体的な構成、すなわち、掃除機本体21、吸引ホース22、手元操作部23、吸引延長管24、吸込口体25、および吸引ノズル26等は特に限定されず、電気掃除機の分野で公知の各種構成を好適に用いることができる。
[空気吸引噴射装置の構成]
次に、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Aの具体的な構成について、図2ないし図5を参照して説明する。
図2の側面図に示すように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Aは、本体部111、噴射流路部112、レバー部材113、図2には示さないファン部、吸引室および流路切換部を備えている。また、図3の斜視図および図4の側面図に示すように、空気吸引噴射装置10Aに対しては、先端にブラシを備える吸引ノズル26Aが装着可能となっている。
本体部111は、略管状であって、その内部が空気の主流路となっている。本体部111の両端は、それぞれ先端開口部111aおよび後端開口部111bとなっており、先端開口部111aは、吸引ノズル26A(または他の吸引ノズル26)を装着可能となる略四角形の開口部として構成され、後端開口部111bは、吸引ホース22(より具体的には、手元操作部23)に対して装着可能となる円筒形の開口部として構成されている。先端開口部111aおよび後端開口部111bは、好ましくは、テーパ状に形成されている。これにより、先端開口部111aまたは後端開口部111bの外周に吸引ノズル26Aまたは吸引ホース22を装着したり脱離したりすることが容易となる。
噴射流路部112は、図2または図4に示すように、本体部111の管軸方向に対して傾斜する位置関係で、当該本体部111に一体化するように設けられている。噴射流路部112の内部は空気の副流路となっており、かつ、当該副流路は、先端開口部111aにつながるように構成されている。また、噴射流路部112には、噴射空気導入口112aが設けられている。
空気吸引噴射装置10Aは、基本的には、噴射流路部112を上方に位置させた状態で、吸引ホース22の先端の手元操作部23に装着される。したがって、以下の説明では、噴射流路部112が位置する側を「上」と称し、反対側を「下」と称する。また、先端開口部111aの位置する側を「先端」と称し、後端開口部111bの位置する側を「後端」と称する。
噴射流路部112において本体部111から上側に露出している部位は、図2または図4に示すように、本体部111の管軸方向に対して傾斜するように延伸しているが、その上面には、図3に示すように、円板状の部位が設けられており、この円板状の下側に、噴射空気導入口112aが形成されている。この噴射空気導入口112aは、噴射流路部112の内部すなわち副流路に空気を流入させるための開口である。
また、本体部111における下側、すなわち本体部111を挟んで噴射流路部112の反対側となる位置には、当該本体部111の外周に沿って複数の吸引力調整孔111cが設けられている。この吸引力調整孔111cは、先端開口部111aが、ごみの吸引または吸い付き等により本体部111の主流路が閉塞し、空気の流入が一定以下になって、電気掃除機への負荷が過剰にならないように、先端開口部111a以外で外気を主流路に取り込むためのものである。
レバー部材113は、切換レバー113a、レバー支持部113bおよび空気導入蓋部材113cから構成されている。図2および図4に示すように、切換レバー113aおよび空気導入蓋部材113cの間にレバー支持部113bが位置しており、このレバー支持部113bは、本体部111を貫通した状態で回動可能に保持される回動軸となっている。また、後述するように、レバー支持部113bには流路切換部が取り付けられており、切換レバー113aの操作によって流路切換部の切り換えが可能となっている。
切換レバー113aは、図3に示すように、本体部111の下側を覆うように位置する枠状となっているが、空気導入蓋部材113cは、本体部111の側面に設けられている吸引空気導入口(図2〜4には図示せず)を開閉可能に閉止する板状材となっている。切換レバー113aは、図3に示すように、バネ等の弾性部材によって先端側に付勢されているので、空気導入蓋部材113cは基本的に後端側に位置している。そして、後述するように、レバー部材113はレバー支持部113bを中心として回動するので、切換レバー113aを後端側に移動させれば、空気導入蓋部材113cは先端側に移動する。このとき、空気導入蓋部材113cにより閉止されている吸引空気導入口(図2〜4には図示せず)は開放される。また、切換レバー113aを後端側に十分に移動させると、本体部111の下側面の一部に当接して止まるので、空気導入蓋部材113cは必要以上に先端側に移動しないように構成されている。
本体部111の先端開口部111aに装着されている吸引ノズル26Aは、図3または図4に示すように、ノズル本体261および先端ブラシ262から構成されている。ノズル本体261の先端には、図3に示すように、塵埃等を吸引するための吸引口261aが設けられている。また、先端ブラシ262は、図3または図4に示す構成では、ノズル本体261の下側に折り畳まれているが、後述するように、吸引口261aの先端側に位置するように突出可能となっている。
空気吸引噴射装置10Aの内部には、図5の縦断面図に示すように、本体部111の内部により構成される主流路101と、噴射流路部112の内部により構成される副流路102と、噴射流路部112の下側において主流路101に面している吸引室115とが、設けられている。噴射流路部112および吸引室115は互いに隣接し、かつ、一体化されており、その内部には、ファン部114が設けられている。言い換えれば、噴射流路部112および吸引室115はファン部収容部であり、吸引室115は動力ファン収容部である。また、吸引室115における主流路101に面する部位には、内部吸引口115aが設けられており、さらに、後述するように、本体部111の外側につながる吸引空気導入口115bも設けられている。
ファン部114は、噴射流路部112内に位置する噴射ファン114aと、吸引室115内に位置する動力ファン114bと、これらファンを回転可能に支持するファン回転軸114cと、から構成されている。噴射ファン114aは、副流路102に、先端開口部111aに向かって流れる噴射空気流を形成するものである。動力ファン114bは、噴射ファン114aとともにファン回転軸114cを共有しているので、当該噴射ファン114aと連動して回転するように構成されている。なお、ファン部114の具体的な動作に関しては、後述する噴射空気流の形成とともに説明する。
主流路101および副流路102は、前述したように、それぞれ本体部111および噴射流路部112の内部により構成され、図5に示すように、主流路101の先端側となる位置に、副流路102が合流している。先端開口部111aから見れば、主流路101(本体部111)は略直進する方向に延伸しているが、副流路102は、主流路101の途中で、当該主流路101に対して鋭角を有する方向に分岐している。この状態を、主流路101および副流路102を基準とした表現ではなく、本体部111および噴射流路部112を基準として表現すれば、噴射流路部112は、その内部の副流路102が、本体部111の内部の主流路101と合流するように当該本体部111に設けられていることになる。また、主流路101に副流路102が合流していることから、本体部111における先端開口部111aは、噴射流路部112における噴射口を兼ねていることになる。
また、主流路101および副流路102が合流する部位には、流路切換部116が設けられている。流路切換部116は、少なくとも先端開口部111aに対する副流路102の接続または遮断を切り換えるように構成されていればよいが、本実施の形態では、先端開口部111aに対して主流路101または副流路102の一方が接続されるように、択一的な切り換えを行う構成となっている。
具体的には、流路切換部116は、図5に示すように、略板状の弁部材となっており、一端がレバー支持部113bに固定支持されている。したがって、切換レバー113aを操作することで、流路切換部116は、レバー支持部113bを支点として合流部位の領域内を揺動する。それゆえ、流路切換部116の揺動角度は、切換レバー113aの操作によって自在に変えることができる。
ここで、主流路101における合流部位を、図5の破線で囲んだ領域に示すように「本体合流口111d」と定義し、副流路102における合流部位を「噴射合流口112b」と定義すれば、弁部材である流路切換部116は、切換レバー113aの操作によって、主流路101または副流路102の一方を閉止するように角度を変える(揺動する)。なお、図5に示す構成では、流路切換部116は、噴射合流口112bを閉止している状態にある。
また、本体合流口111dおよび噴射合流口112bのいずれにおいても、流路切換部116の揺動が、閉止状態を超えた位置にまで及ばないように、流路切換部116の移動を所定位置で止めるストッパ111e,112cが設けられている。これらストッパ111e,112cは、本体部111または噴射流路部112の内壁面が突出した突起であり、図5に示す構成では、流路切換部116の形状に合わせた線状突起となっているが、この構成に限定されず、その他の形状の突起であってもよい。
本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Aおよび吸引ノズル26Aの具体的な構成は特に限定されず、本体部111、噴射流路部112、レバー部材113、ファン部114、吸引室115および流路切換部116等は、電気掃除機の分野あるいは広く家電製品の分野で公知の部材、材料、形状等を用いて製造できるものであればよい。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Aの動作、特に、吸引口261aから噴射空気流を噴射する機能(ブロアー機能)の詳細、並びに、当該ブロアー機能と通常の吸引を行う機能(バキューム機能)との切り換えについて、図5に加えて図6ないし図10を参照して具体的に説明する。
まず、空気吸引噴射装置10Aは、例えば図6に示すように、吸引ホース22の先端に設けられている手元操作部23に直接取り付けて使用することができる。つまり、使用者は、手元操作部23に吸引延長管24および吸込口体25が取り付けられている状態(図1参照)から吸引延長管24を取り外し、代わりに空気吸引噴射装置10Aを取り付けた状態として使用する。なお、空気吸引噴射装置10Aには吸引ノズル26Aが取り付けられており(図3〜図5参照)、以下の説明でも、この状態に基づいて空気吸引噴射装置10Aの動作を説明する。
次に、通常のバキューム機能について説明する。図5に示すように、空気吸引噴射装置10Aにおいては、切換レバー113aが先端側に位置する定常状態にあるので、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部116は、噴射合流口112bを閉止し、本体合流口111dを開放している。そして、掃除機本体21(図5には図示せず)の動作によって吸引力が発生すると、当該吸引力は吸引ホース22(図5には図示せず)を介して主流路101および吸引ノズル26Aまで達する。それゆえ、図中太線の矢印で示すように吸引口261aから外気が吸引され、先端開口部111aから後端開口部111bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図7に示すように、使用者が切換レバー113aを後端側に移動させる操作を行うと、空気導入蓋部材113cは先端側に移動するので、空気導入蓋部材113cにより閉止されている吸引空気導入口115bが開放される。さらに、図8に示すように、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部116は、噴射合流口112bを閉止している位置から、本体合流口111dを閉止する位置まで移動する。これにより噴射合流口112bは開放されるので、副流路102は先端開口部111aにつながるが、主流路101は先端開口部111aから遮断される。後端開口部111b近傍に生じる吸引力は、図中太線矢印に示すように、内部吸引口115aから吸引室115の内部の空気を吸引する。
このとき、図8における二点鎖線の矢印Iの方向から矢視する図9に示すように、開放されている吸引空気導入口115bは、吸引室115につながっているので、吸引室115の内部は外気につながっていることになる。それゆえ、吸引空気導入口115b、吸引室115、内部吸引口115aに向かって吸引空気流が形成される。この吸引空気流は、主流路101を介して後端開口部111bから吸引ホース22(図8,図9には示さず)に向かって流れる。そして、吸引室115の内部には、動力ファン114bが設けられているので、この動力ファン114bは吸引空気流の作用によって回転する。より具体的には、主流路101に生じている吸引空気流により当該主流路101が減圧すれば、これにより吸引室115の内部もそのまま減圧されて、吸引空気導入口115bから内部吸引口115aに向かって多量の吸引空気流が形成される。これにより動力ファン114bは吸引室115の内部で回転する。
さらに動力ファン114bは、噴射ファン114aとともにファン回転軸114cを共有しているので、動力ファン114bの回転に伴って噴射ファン114aも回転する。噴射ファン114aは噴射流路部112内に設けられているので、図8の太線矢印に示すように、副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は先端開口部111aから吸引ノズル26Aの内部に流れ、吸引口261aから噴射される。
なお、使用者が、切換レバー113aを後端側に移動させた状態を解除すれば、切換レバー113aは後端側から先端側に移動して元の位置に戻る。これに伴い、空気導入蓋部材113cは吸引空気導入口115bを閉止し、流路切換部116は、噴射合流口112bを開放している位置から、本体合流口111dを開放する位置まで移動する。それゆえ、副流路102が先端開口部111aから遮断され、主流路101が先端開口部111aにつながるので、動力ファン114bおよび噴射ファン114aの回転が停止し、吸引口261aから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されるので、吸引口261aにおいては再び吸引力が生じる。
このように、本実施の形態では、切換レバー113aの操作により流路切換部116を切り換えるだけで、先端開口部111aから噴射空気流を噴射させることができる。それゆえ、電気掃除機20の使用時に、複雑な構成を用いることなく、吸引ノズル26Aの先端から容易に噴射空気流を噴射させることができる。また、切換レバー113aを元に戻すだけで、ブロアー機能を停止してバキューム機能に戻すことができるので、操作性が向上するだけでなく、電気掃除機20の使用状況に応じて、バキューム機能とブロアー機能とを適切に切り換えることができる。
バキューム機能とブロアー機能とを容易に切り換えることができれば、例えば、ブロアー機能により、掃除の対象物に堆積した塵埃を吹き飛ばした後に、直ちにバキューム機能に戻し、吹き飛ばされて舞い上がった塵埃を、室内に拡散する前に速やかに吸引することができる。このような掃除方法は、例えば、(1)使用者にとって見え難い位置または高い位置の掃除、(2)被清掃面に付着したり凹凸部の奥に溜まったりした塵埃の掃除、(3)吸引口を近接させると、破損、望ましくない移動、誤操作、誤吸引のおそれがある対象物の掃除等において好適に利用することができる。
また、前記(3)の掃除においては、噴射空気流の勢いが一定であれば、対象物または塵埃の種類等によっては、噴射空気流を吹きつけることで当該塵埃が必要以上に飛散するおそれがある。ここで、本実施の形態では、弁部材である流路切換部116は、切換レバー113aの操作により、主流路101または副流路102の一方を開放し一方を閉鎖するように角度を変化する構成である。それゆえ、例えば、切換レバー113aを完全に後端側に移動させずに、中間の位置で保持すれば、噴射空気流および吸引空気流を同時に形成することができる。
したがって、切換レバー113aの操作具合を調整することで、噴射空気流および吸引空気流の比率を自在に変更することができ、対象物に対して好適な流量の噴射空気流を当てることができる。また、切換レバー113aの操作具合を調整することで、噴射空気流の流量を微調整することが可能であるため、ブロアー機能の微調整が可能となる。
さらに、噴射空気流を形成する噴射ファン114aは、動力ファン114bによって回転するが、この動力ファン114bは、主流路101に形成される吸引空気流によって回転する。それゆえ、噴射ファン114aは、主流路101を流れる空気流によって回転することができるので、当該噴射ファン114aを回転させるために、電源を使用する駆動源を設ける必要がなくなる。それゆえ、空気吸引噴射装置10Aの構成を簡素化でき、またコストの増加を回避することができる。
なお、図10に示すように、吸引ノズル26Aの先端ブラシ262を吸引口261aの先端側に位置するように突出した状態であっても、前述したように、バキューム機能とブロアー機能とを適切に切り換えることができる。すなわち、図10に示すように、切換レバー113aを後端側に移動させれば、吸引空気導入口115bが開放されるので、吸引空気導入口115bから吸引室115に空気が取り入れられ、吸引空気導入口115bから内部吸引口115aに向かって流量の大きい吸引空気流が形成される。これによって吸引室115の内部の動力ファン114bを勢いよく回転させることができるので、噴射ファン114aにより流速の大きい噴射空気流を形成することができる。
[変形例]
本実施の形態においては、本体部111に対して噴射流路部112が一体化されるように設けられているが、本発明はこれに限定されず、本体部111に対して明確な別部材または別構成となるように噴射流路部112が設けられてもよい。すなわち、本発明においては、管状の本体部に対して、空気導入口および噴射口を有し、その内部が副流路となっている噴射流路部が設けられていればよい。
また、本実施の形態においては、噴射流路部112に隣接する吸引室115が設けられているが、本発明はこれに限定されず、吸引室115は無くてもよい。もちろん吸引室115は、主流路101において動力ファン114bを保護するとともに、吸引空気導入口115b、吸引室115の内部(動力ファン114b)および内部吸引口115aに向かって吸引空気流を良好に形成できることから、設けられていることが好ましいが、例えば、吸引室115は「動力ファン収容部」であればよいので、動力ファン114bを保護するために好ましい形状等に構成されてもよいし、吸引空気流を良好に形成するために例えば管状に構成されてもよい。また、吸引室115を設けないのであれば、動力ファン114bは、吸引ホースを通じた空気の吸引により前記主流路に形成される吸引空気流によって回転できればよいので、少なくとも本体部111の内部に設けられていればよい。
また、本実施の形態では、ファン部114が備える噴射ファン114aおよび動力ファン114bは、共通のファン回転軸114cで連動するように構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、噴射ファン114aおよび動力ファン114bの間に公知の加減速機構を介在させてもよい。特に加速が可能な機構を介在させることで、噴射ファン114aの単位時間当たりの回転数を増加させることができるので、より強力な噴射空気流を形成することが可能となる。
また、本実施の形態においては、空気吸引噴射装置10Aに装着する吸引ノズル26として、先端ブラシ262を備える吸引ノズル26Aを用いているが、本発明はこれに限定されず、公知のさまざまな吸引ノズルを好適に用いることができる。例えば、図11に示すように、相対的に長いノズル本体263を備える吸引ノズル26Bを用いることができる。この吸引ノズル26Bは、例えば、高い位置または家具の隙間等の掃除に好適に用いることができる。これら吸引ノズル26A,26Bは、必要に応じて適宜使い分けることができる。さらに、通常の掃除により汚れた吸引ノズルを触れさせたくない対象物、例えば、机の上、電話、FAX、パーソナルコンピュータ等を掃除する場合には、専用の吸引ノズルを予め準備しておくこともできる。
また、本実施の形態においては、レバー部材113は、切換レバー113aだけでなく空気導入蓋部材113cを備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、空気導入蓋部材113cは無くてもよいし、さらに他の構成が付与されてもよい。レバー部材113は、本体部111の外部に設けられ、流路切換部116(弁部材)の位置の変化に連動するものであれば、公知のどのような構成でも採用することができる。
また、本実施の形態においては、吸引室115に空気を取り入れる吸引空気導入口115bを閉止するために、レバー部材113に空気導入蓋部材113cを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、空気導入蓋部材113cに代えて、噴射流路部112に空気を流入させる噴射空気導入口112aを閉止する部材を設けてもよい。
また、本実施の形態では、先端開口部111aを略四角形という特定形状に構成することにより、取付け可能なアタッチメントの種類を限定することができるが、必ずしもこの構成に限定されず、テーパ状の略円筒形に構成することにより、吸引ノズル26A,26Bだけでなく、市販のさまざまなアタッチメントを取り付けることが可能となる。
また、本実施の形態では、弁部材である流路切換部116によって主流路101および副流路102を切り換えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも、噴射口(本実施の形態では先端開口部111a)から外部への噴射空気流の噴射を許可または制限する構成(噴射切換部)であればよい。噴射空気流は、前記のとおり、吸引空気流によりファン部114を回転させることで形成されるので、主流路101と先端開口部111aとの接続を完全に遮断しなくても、噴射空気流が形成されているときには、先端開口部111aにおいては実質的に噴射空気流のみが噴射される。それゆえ、噴射合流口112bの近傍に、流路切換部116の代わりに噴射空気流の許可または遮断を可能とする公知の部材等を設けることによっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、電気掃除機として、キャニスター型の電気掃除機20(図1参照)を例示しているが、もちろん本発明はこれに限定されるものではなく、キャニスター型であっても電気掃除機20とは異なる構成のものを用いることができ、あるいは、アップライト型の電気掃除機、あるいはハンディ型の電気掃除機等を用いることができる。さらに、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Aは、吸引ホース22(手元操作部23)に対して着脱自在の構成となっているが、これに限定されず、吸引ホース22(手元操作部23)等の吸引装置の本体の一部に一体化した構成であってもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る空気吸引噴射装置は、基本的には、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様の構成を有しているが、先端開口部が、略四角形ではなくノズル状である点、ブロアー時に後述する噴射開口面積を絞ることによって噴射空気流の流速を向上させる部材が設けられている点、ブロアー機能を継続するためのレバーロック部を設けている点が大きく異なっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図12ないし図16を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Bの具体的な構成について、図12ないし図15を参照して説明する。図12および図13に示すように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Bは、本体部121、噴射流路部122、レバー部材123、ファン部124、吸引室125および流路切換部126、並びにレバーロック部127を備えている。
本体部121の構成は前記実施の形態1における本体部111と同様であって、その内部は主流路101となっているが、その先端側は、略四角柱形ではなく、先端に向かうに伴って断面積が狭くなるノズル状となっている。このノズル状の先端部を先端ノズル部121aと称する。なお、後端開口部121bは前記実施の形態1における後端開口部111bと同様である。また、本体部121の下側には複数の吸引力調整孔121cが設けられている。
噴射流路部122の構成も前記実施の形態1における噴射流路部112と同様であって、その内部は副流路102となっており、その上側に噴射空気導入口122aが設けられている。なお、噴射空気導入口122aは、前記実施の形態1における噴射空気導入口112aのようなスリット状の開口ではなく、略方形状の開口として形成されている。
レバー部材123の構成も前記実施の形態1におけるレバー部材113と同様に、切換レバー123a、レバー支持部123bおよび空気導入蓋部材123cから構成されている。このレバー部材123においても、切換レバー123aが先端側および後端側に移動可能となっているが、空気吸引噴射装置10Bにおいては、さらに、切換レバー123aを後端側に移動させた状態で保持するレバーロック部127を備えている。このレバーロック部127は、図14および図15に示すように、公知のストッパ部材であるが、公知ロック機構等であってもよい。
図13に示すように、本体部121の内部には、噴射流路部122の下側に隣接し、かつ、主流路101に面している吸引室125が設けられ、噴射流路部122および吸引室125の内部には、ファン部124が設けられている。また、吸引室125における主流路101に面する部位には、内部吸引口125aが設けられており、図14および図15に示すように、本体部121の外側につながり空気導入蓋部材123cにより開閉可能となっている吸引空気導入口125bも設けられている。
ファン部124の構成も前記実施の形態1におけるファン部114と同様に、噴射流路部122内に位置する噴射ファン124aと、吸引室125内に位置する動力ファン124bと、これらファンを回転可能に支持するファン回転軸124cと、から構成されている。
主流路101および副流路102の構成も、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様に、主流路101の先端側となる位置に、副流路102が合流している構成である。そして、主流路101および副流路102が合流する部位には流路切換部126が設けられている。この流路切換部126の構成も前記実施の形態1における流路切換部116と同様に、略板状の弁部材となっており、切換レバー123aの操作によって角度が変えられる構成となっている。
ここで、主流路101の合流部位である本体合流口121dと、副流路102の合流部位である噴射合流口122bとは、流路切換部126の揺動によって択一的に閉止されるので、主流路101または副流路102は、流路切換部126(およびレバー部材123)によって、先端ノズル部121aに対する接続が択一的に切り換えられるように構成されている。なお、本体合流口121dおよび噴射合流口122bには、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様に、流路切換部126の移動を所定位置で止めるストッパが設けられているが、その説明は省略する。
また、図13および図15に示すように、本体合流口121dから見て先端側かつ下側となる先端ノズル部121aの内面には、板状の噴射開口調整板121fが設けられている。この噴射開口調整板121fの後端は、先端ノズル部121aの下側内面に揺動軸によって取り付けられており、先端は、先端ノズル部121aの吸引口121gに向かっている。そして、噴射開口調整板121fは、後端側の揺動軸を基準として揺動することにより、先端ノズル部121a内の主流路101の断面積を絞るように徐々に小さくすることができる。
なお、吸引口121gは、バキューム時には、外部から内部に向かって空気を吸引する開口部であるが、ブロアー時には、内部から外部に向かって空気を噴射する開口部すなわち「噴射口」となる。そこで、以下の説明では、先端ノズル部121a内の主流路101の断面積を、噴射口の開口面積という意味で「噴射開口面積」と称する。
また、噴射開口調整板121fの後端は、前記揺動軸よりも後端側に延伸しており、流路切換部126が本体合流口121dを閉止したときに、当該流路切換部126の先端に当接するように構成されている。それゆえ、図13に示すように、流路切換部126が噴射合流口122bを閉止しているときには、噴射開口調整板121fは、先端ノズル部121aの下側内面に接しているが、図15に示すように、流路切換部126が揺動して本体合流口121dを閉止すれば、当該流路切換部126の先端が噴射開口調整板121fの後端に当接し、梃子の原理によって噴射開口調整板121fは、先端側が上方に移動して傾斜する。この状態では、噴射流路部122(副流路102)から先端ノズル部121aに向かって噴射空気流が流出している状態にある。それゆえ、噴射空気流が吸引口121gから噴射するときには、噴射開口調整板121fによって噴射開口面積を小さくすることができるため、噴射空気流の流速を増加することができる。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Bの動作について、図13および図15を参照して具体的に説明する。以下の説明においても、前記実施の形態1と同様に、空気吸引噴射装置10Bを吸引ホース22の先端に設けられている手元操作部23に直接取り付けて使用した状態(図6参照)に基づいている。
まず、通常のバキューム機能について説明する。図13に示すように、空気吸引噴射装置10Bにおいては、切換レバー123aが先端側に位置する定常状態にあるので、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部126は、噴射合流口122bを閉止し、本体合流口121dを開放している。そして、電気掃除機20(図13には図示せず)の吸引力により、図中太線の矢印で示すように吸引口121gから外気が吸引され、先端ノズル部121aから後端開口部121bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図15(および図14)に示すように、使用者が切換レバー123aを後端側に移動させる操作を行うと、空気導入蓋部材123cは先端側に移動するので、空気導入蓋部材123cにより閉止されている吸引空気導入口125bが開放される。さらに、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部126は、噴射合流口122bを閉止している位置から、本体合流口121dを閉止する位置まで移動する。これにより噴射合流口122bは開放されるので、副流路102は先端ノズル部121aにつながるが、主流路101は先端ノズル部121aから遮断される。後端開口部121b近傍に生じる吸引力は、図中太線矢印に示すように、内部吸引口125aから吸引室125の内部の空気を吸引する。
このとき、開放されている吸引空気導入口125bは、吸引室125につながっているので、吸引室125の内部は外気につながっていることになる。それゆえ、図示しないが吸引空気導入口125b、吸引室125、内部吸引口125aに向かって吸引空気流が形成される(図9参照)。この吸引空気流は、図15に示すように、主流路101を介して後端開口部121bから吸引ホース22(図15には示さず)に向かって流れる。そして、吸引室125の内部に設けられている動力ファン124bは吸引空気流の作用によって回転し、これに連動して噴射ファン124aも回転する。それゆえ、図15の太線矢印に示すように、噴射流路部122すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は先端ノズル部121aの内部に流れ、吸引口121gから噴射される。
さらにこのとき、前述したように、流路切換部126が揺動して本体合流口121dを閉止しているので、噴射開口調整板121fが傾斜している状態となる。それゆえ、副流路102からの噴射空気流は、噴射開口調整板121fによって噴射開口面積が絞られるので、その流速が増加した状態で、吸引口121gから噴射することになる。
加えて、切換レバー123aは、図15(および図14)に示すように、レバーロック部127により後端側に位置している状態でロックされるので、このロック状態を解除しない限り、噴射空気流の噴射は継続される。そして、使用者がレバーロック部127による切換レバー123aのロックを解除すれば、切換レバー123aは後端側から先端側に移動して元の位置に戻る。
これに伴い、空気導入蓋部材123cは吸引空気導入口125bを閉止し、流路切換部126は、噴射合流口122bを開放している位置から、本体合流口121dを開放する位置まで移動し、さらに噴射開口調整板121fは傾斜している状態から先端ノズル部121aの下側内面に接する状態に戻る。それゆえ、副流路102が先端ノズル部121aから遮断され、主流路101が先端ノズル部121aにつながるので、動力ファン124bおよび噴射ファン124aの回転が停止し、吸引口261aから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されるので、吸引口261aにおいては再び吸引力が生じる。
このように、本実施の形態では、先端開口部が先端ノズル部121aとなっているので、一般的な吸引ノズル(例えば、吸引ノズル26A,26B等)に代えて空気吸引噴射装置10Bを用いることができる。それゆえ、例えば、図16に示すように、手元操作部23の下側に吸引ノズルの代わりに空気吸引噴射装置10Bを着脱可能に取り付けておき、ブロアー機能が必要なときには、吸引延長管24(図16には図示せず)を手元操作部23から外して空気吸引噴射装置10Bを取り付けることができる。
また、本実施の形態では、レバーロック部127が設けられているため、切換レバー123aの位置をブロアー機能の位置にロックすることができる。それゆえ、ブロアー機能を容易に継続できるとともに、ロックを解除することで、容易にバキューム機能に戻すことができる。さらに、先端ノズル部121aの内部には、噴射開口調整板121fが設けられているので、空気吸引噴射装置10Bは、バキューム時には一般的な吸引ノズルとして使用することができ、ブロアー時には、噴射開口面積を絞るために、噴射空気流が吸引口121gから噴射するときの流速を高め、噴射空気流の勢いを強くすることができる。
なお、本実施の形態では、噴射開口面積を小さくする部材(噴射開口調整部材)として、板状の噴射開口調整板121fを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ブロワー時に「噴射口」となる開口部(本実施の形態では吸引口121g)の開口面積を小さくできる部材であれば、公知のさまざまな部材を用いることができる。さらに、噴射開口調整部材は、必ずしも噴射空気流の流速を高めてその勢いを強くするだけでなく、逆に、噴射開口面積を大きくして流速を低くし、その勢いを弱める構成となっていてもよい。つまり、噴射開口調整部材は、噴射空気流の勢いを調整できるものであればよい。
さらに、噴射開口調整板121fは、本実施の形態では、流路切換部126の先端が当該噴射開口調整板121fの後端に当接することで、噴射開口面積を小さくするように傾斜するよう構成されているが、本発明はこれに限定されず、レバー部材123の動作に連動するように構成されてもよいし、他の部材等とは連動せずに、噴射開口調整板121fの傾斜角度のみを変更可能とする構成であってもよい。
また、本実施の形態では、先端ノズル部121aには、追加的な部材は備えられていないが、例えば前記実施の形態1における吸引ノズル26A,26Bのように、先端ブラシ262等を備えてもよい。さらに、先端ノズル部121aの形状に合わせた延長ノズルが取り付け可能であってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る空気吸引噴射装置は、基本的には、前記実施の形態2に係る空気吸引噴射装置10Bと同様の構成であって、本体部の先端開口部がノズル状の先端ノズル部であるが、さらに、この先端ノズル部の内部が、主流路と副流路とに完全に分離されている点、および、噴射切換部として、前述した流路切換部ではなく、主流路を開閉する流路開閉部が設けられている点が大きく異なっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図17および図18を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、図17および図18に示すように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Cは、本体部131、噴射流路部132、レバー部材133、ファン部134、吸引室135および流路開閉部136を備えている。そして、本体部131は、前記実施の形態2における本体部121と同様に、両端が先端ノズル部131aおよび後端開口部131bとなっており、その下側には複数の吸引力調整孔131cが設けられている。また、本体部131の内部には、内部吸引口135aおよび図示しない吸引空気導入口を備える吸引室135が設けられ、噴射流路部132および吸引室135の内部には、ファン部134が設けられている。
噴射流路部132は、前記実施の形態2における噴射流路部122と同様に、噴射空気導入口132aが設けられている。また、レバー部材133は、前記実施の形態2におけるレバー部材123と同様に、切換レバー133a、レバー支持部133bおよび図示しない空気導入蓋部材から構成されている。また、ファン部134は、前記実施の形態2におけるファン部124と同様に、噴射ファン134a、動力ファン134b、およびファン回転軸134cから構成されている。
ここで、空気吸引噴射装置10Cの内部に設けられている主流路101および副流路102は、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aまたは前記実施の形態2に係る空気吸引噴射装置10Bとは異なり、完全に分離している。それゆえ、これらが合流する部位は存在せず、前記実施の形態2における噴射合流口122bに相当する開口も存在せず、代わりに、先端ノズル部131aの先端に噴射口132bが設けられている。一方、前記実施の形態2における本体合流口121dに相当する開口は、本体開閉口131dとして設けられている。
この本体開閉口131dは、先端ノズル部131aの先端に位置する吸引口131gよりも後端側に設けられればよく、さらに、本体開閉口131dを開閉するために、前記実施の形態2における流路切換部126と同様の流路開閉部136が設けられている。この流路開閉部136は、主流路101のみを開放したり遮断したりすることで、先端ノズル部131aにおける吸引空気流の形成と噴射空気流の形成とを切り換えることになる。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Cの動作について具体的に説明する。まず、通常のバキューム機能について説明すると、図17に示すように、空気吸引噴射装置10Cにおいては、切換レバー133aが先端側に位置する定常状態にあるので、流路開閉部136は、本体部131の上側内面に接することで、本体開閉口131dを開放している。そして、電気掃除機20(図17には図示せず)の吸引力により、図中太線の矢印で示すように吸引口131gから外気が吸引され、先端ノズル部131aから後端開口部131bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図18に示すように、使用者が切換レバー133aを後端側に移動させる操作を行うと、図示しない吸引空気導入口が開放されるとともに、流路開閉部136は、本体部131の内面に接している状態から、本体開閉口131dを閉止する位置まで移動する。これにより主流路101が遮断されるとともに、主流路101の吸引力は、図中太線矢印に示すように、内部吸引口135aから吸引室135の内部の空気を吸引する。
前述のとおり、吸引室135は図示しない吸引空気導入口により外気につながっているので、吸引空気導入口、吸引室135、内部吸引口135aに向かって吸引空気流が形成される。それゆえ、吸引室135の内部に設けられている動力ファン134bは吸引空気流の作用によって回転し、これに連動して噴射ファン134aも回転する。これにより、図中太線矢印で示すように、噴射流路部132すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、先端ノズル部131aの先端であり、かつ、噴射流路部132の先端である噴射口132bのみから、噴射空気流が噴射する。
その後、使用者が、切換レバー133aを後端側に移動させた状態を解除すれば、流路開閉部136は本体開閉口131dを開放し、また図示しない吸引空気導入口が図示しない空気導入蓋部材により閉止される。それゆえ、吸引空気導入口、吸引室135、内部吸引口135aに向かって形成されていた吸引空気流が消失し、動力ファン134bおよび噴射ファン134aの回転が停止し、噴射口132bから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されるので、吸引口131gにおいては再び吸引力が生じる。
このように、本実施の形態では、噴射流路部132は先端ノズル部131aに直接つながっているので、特に切り換えを行わなくても先端ノズル部131aから噴射空気流を噴射させることができるとともに、流路開閉部136により本体開閉口131dを開放すれば、主流路101に吸引空気流を形成することができる。したがって、閉止弁部材である流路開閉部136の開閉のみによって、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
ここで、吸引口131gおよび噴射口132bの開口面積については特に限定されず、ブロアー機能およびバキューム機能を有効に実現できる面積比であればよい。例えば、吸引口131gを一般的な吸引ノズルと同様の開口面積とし、噴射口132bの開口面積をより小さくする構成を挙げることができる。この構成であれば、バキューム時には、吸引口131gから塵埃を容易に吸引できるため、一般的な吸引ノズルと同様の使い勝手を得ることができ、ブロアー時には、より小さな開口面積から噴射空気流が噴射されることから、当該噴射空気流の流速を増加させることができる。
また、本実施の形態では、吸引空気流と噴射空気流とがそれぞれ完全に別の流路(主流路101および副流路102)を流れるので、バキューム時に主流路101となる内壁に付着した塵埃が、ブロアー時に副流路102から噴射される可能性が完全に回避される。それゆえ、噴射口132bからの噴射空気流を、より一層清潔なものとすることが可能となる。
なお、本実施の形態では、空気吸引噴射装置10Cの基本構成が、前記実施の形態2に係る空気吸引噴射装置10Bの基本構成と同様であることから、本体開閉口131dおよび流路開閉部136の位置も、空気吸引噴射装置10Bにおける主流路101および副流路102の合流位置とほぼ同じ位置となっているが、本発明はこれに限定されず、本体開閉口131dを閉止することで、少なくとも吸引室135の内部を減圧できるのであれば、本体開閉口131dおよび流路開閉部136は、どのような位置に設けられてもよいことは言うまでもない。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る空気吸引噴射装置は、基本的には、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様の構成であるが、本体部の先端開口部が、吸引ノズル等のアタッチメントを外周に装着するのではなく、内周に装着する形状となっている点、および先端開口部が円筒形となっている点が異なっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図19ないし図24を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置の具体的な構成について、図19ないし図23を参照して説明する。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Dは、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様に、本体部141、噴射流路部142、レバー部材143、ファン部144、吸引室145および流路切換部146を備えている。
本体部141の構成は前記実施の形態1における本体部111と同様であって、その内部は主流路101となっており、その先端側である先端開口部141aも略円筒形である。ただし、先端開口部141aは、前記実施の形態1における先端開口部111aのように吸引ノズル26A等のアタッチメントを外周に装着するのではなく、内周に装着する構成となっている。したがって、図19に示すように、先端開口部141aの外形は、本体部141の外形よりも大きくなっている。なお、後端開口部141bは前記実施の形態1における後端開口部111bと同様である。また、本体部141の下側には複数の吸引力調整孔141cが設けられている。
ここで、図19に示すように、相対的に大きな径の先端開口部141aは、本体部141の上方に突出するように設けられている噴射流路部142によって後端側から支えられるように構成されている。つまり、先端開口部141aにおける後端側であって、かつ、本体部141からはみ出した部位は、噴射流路部142の上面に一体化する形で支持されている。そして、先端開口部141aは前記のとおり、アタッチメントを内周に装着する構成であるため、相対的に重いアタッチメントであっても、脱離することなく良好に支持することができる。なお、本実施の形態では、前記実施の形態1と同様に、先端開口部141aには吸引ノズル26Cが装着されている。
また、本体部141の内部には、内部吸引口145aおよび吸引空気導入口145bを備える吸引室145が設けられ、噴射流路部142および吸引室145の内部には、ファン部144が設けられている。
噴射流路部142は、前記実施の形態1における噴射流路部112と同様に、噴射空気導入口142aが設けられている。また、レバー部材143は、前記実施の形態1におけるレバー部材113と同様に、切換レバー143a、レバー支持部143b、および空気導入蓋部材143cから構成されている。また、ファン部144は、前記実施の形態1におけるファン部114と同様に、噴射ファン144a、動力ファン144b、およびファン回転軸144cから構成されている。
主流路101および副流路102の構成も、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様であり、これらが合流する部位には流路切換部146が設けられている。この流路切換部146の構成も前記実施の形態1における流路切換部116と同様に、略板状の弁部材となっており、切換レバー143aの操作によって角度を変えることができ、主流路101の合流部位である本体合流口141dと、副流路102の合流部位である噴射合流口142bとを択一的に閉止するように構成されている。それゆえ、主流路101または副流路102は、流路切換部146(およびレバー部材143)によって、先端開口部141aに対する接続が択一的に切り換えられるように構成されている。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Dの動作について具体的に説明する。まず、通常のバキューム機能について説明すると、図20および図21に示すように、空気吸引噴射装置10Dにおいては、切換レバー143aが先端側に位置する定常状態にあるので、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部146は、噴射合流口142bを閉止し、本体合流口141dを開放している。そして、電気掃除機20(図20および図21には図示せず)の吸引力により、図中太線の矢印で示すように、吸引ノズル26Cの吸引口261aから外気が吸引され、先端開口部141aから後端開口部141bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図22および図23に示すように、使用者が切換レバー143aを後端側に移動させる操作を行うと、空気導入蓋部材143cは先端側に移動し、吸引空気導入口145bが開放される。さらに、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部146の移動により噴射合流口142bは開放されるので、副流路102は先端開口部141aにつながるが、主流路101は先端開口部141aから遮断される。それゆえ、後端開口部141b近傍に生じる吸引力は、図中太線矢印に示すように、内部吸引口145aから吸引室145の内部の空気を吸引する。
このとき、吸引空気導入口145bが開放されていることから吸引室145の内部は外気につながっているので、吸引空気導入口145b、吸引室145、内部吸引口145aに向かって吸引空気流が形成される。この吸引空気流は、図14に示すように、主流路101を介して後端開口部141bから吸引ホース22(図23には示さず)に向かって流れる。そして、吸引室145の内部に設けられている動力ファン144bは吸引空気流の作用によって回転し、これに連動して噴射ファン144aも回転する。それゆえ、図14の太線矢印に示すように、噴射流路部142すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は先端開口部141aの内部に流れ、吸引ノズル26Cの吸引口261aから噴射される。
その後、使用者が、切換レバー143aを後端側に移動させた状態を解除すれば、流路切換部146は、本体合流口141dを開放し、また吸引空気導入口145bが空気導入蓋部材143cにより閉止される。それゆえ、吸引空気導入口145b、吸引室145、内部吸引口145aに向かって形成されていた吸引空気流が消失し、動力ファン144bおよび噴射ファン144aの回転が停止し、吸引ノズル26Cから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されるので、吸引ノズル26Cにおいては再び吸引力が生じる。
このように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Dは、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aとほぼ同様の構成を有しているが、前述したように、先端開口部141aは、アタッチメント内周に装着する構成となっており、その外形は本体部141よりも大きくなっている。さらに、図19の斜視図から明らかなように、噴射流路部142は上面全体が天蓋状に形成され、かつ、先端開口部141aの一部につながっている。このような構成であれば、アタッチメントとしては、一般的な吸引ノズル26Cのような軽量のものだけでなく、相対的に重いものも装着して良好に支持することができる。それゆえ、使用者にとっては、使用できるアタッチメントの種類を増やすことができる。
なお、本実施の形態においては、空気吸引噴射装置10Dに装着するアタッチメントとして、先端ブラシ262を備える吸引ノズル26Cを用いているが、本発明はこれに限定されず、公知のさまざまな吸引ノズルを好適に用いることができる。例えば、図24に示すように、相対的に長い吸引ノズル26Dを用いることができる。この吸引ノズル26Cは、前記実施の形態1で例示した吸引ノズル26B(図10参照)よりも十分に長いものであり、それゆえ、重量も吸引ノズル26Bよりも大きいが、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Dであれば、装着した状態を安定して保持することができ、使用者にとって使いやすいものとなる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る空気吸引噴射装置は、前記実施の形態4に係る空気吸引噴射装置10Dと同一であるが、先端開口部141aに装着されるアタッチメントが、吸引ノズル26ではなく、液体噴霧部である点が異なっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図25および図26を参照して具体的に説明する。
[液体噴霧部の構成]
図25に示すように、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Dは、先端開口部141aにアタッチメントとして液体噴霧部27を装着している。液体噴霧部27は、液体貯蔵タンク271、噴霧ノズル272、液体吸引管273および遮蔽板274を備えている。
液体貯蔵タンク271は、内部に洗浄液、脱臭剤、芳香剤等の液体を貯蔵するものである。噴霧ノズル272は、液体貯蔵タンク271の内部に貯蔵されている液体を噴霧するものであり、その内部に遮蔽板274が設けられている。液体吸引管273は、液体貯蔵タンク271の内部と噴霧ノズル272とをつないでおり、液体貯蔵タンク271から噴霧ノズル272に導入するものである。
遮蔽板274は、噴霧ノズル272の内部を閉止するように起立した状態と、噴霧ノズル272の後端側から先端側に向かって倒伏した状態とが実現できるように、噴霧ノズル272の内壁に固定されている。遮蔽板274の設けられている位置は特に限定されないが、少なくとも、液体吸引管273が接続している位置よりも後端側となっている。なお、噴霧ノズル272の先端は液体を噴霧する噴霧口275となっている。
液体噴霧部27を構成する液体貯蔵タンク271、噴霧ノズル272、液体吸引管273および遮蔽板274の具体的構成は特に限定されず、いずれも液体を噴霧する分野で公知の構成を好適に用いることができる。また、液体噴霧部27は、他の部材または機構を備えてもよい。
[液体噴霧部の動作]
前記構成の液体噴霧部27を用いて液体を噴霧する動作について説明すると、基本的な動作は、噴射空気流を噴射する動作と同様である。すなわち、図25に示すように、使用者が切換レバー143aを後端側に移動させる操作を行うと、空気導入蓋部材143cは先端側に移動し、吸引空気導入口145bが開放される。さらに、主流路101および副流路102の合流部位においては、流路切換部146の移動により噴射合流口142bは開放され、副流路102は先端開口部141aにつながるが、主流路101は先端開口部141aから遮断される。
それゆえ、後端開口部141b近傍に生じる吸引力は、内部吸引口145aを介して、開放されている吸引空気導入口145bによって外気につながる吸引室145の内部に作用する。これにより、図26において太線矢印に示すように、吸引室145、内部吸引口145aに向かって吸引空気流が形成される。そして、吸引室145の内部に設けられている動力ファン144bが回転し、これに連動して噴射ファン144aも回転する。それゆえ、図26の太線矢印に示すように、噴射流路部142すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は先端開口部141aの内部に流れる。
この噴射空気流は、噴霧ノズル272の内部に導入されるので、噴霧ノズル272を閉止するように起立している遮蔽板274は、噴射空気流によって先端側に倒伏し、これによって噴霧口275から噴射される。ここで、遮蔽板274および噴霧口275の間には、液体吸引管273が接続されているので、噴射空気流の噴出によって液体貯蔵タンク271の内部の液体が液体吸引管273によって噴霧ノズル272の内部に導入される。そして、図26において太線矢印で示すように、この液体は、噴射空気流によって霧化して噴霧口275から噴射される。
その後、使用者が、切換レバー143aを後端側に移動させた状態を解除すれば、流路切換部146は、本体合流口141dを開放し、また吸引空気導入口145bが空気導入蓋部材143cにより閉止される。そして、動力ファン144bおよび噴射ファン144aを回転させていた吸引空気流が消失し、噴霧口275から噴射していた噴射空気流も停止する。
ここで、本体合流口141dの開放により、噴霧ノズル272は主流路101につながるため、噴霧ノズル272の内部には吸引空気流が形成される。それゆえ、倒伏状態にあった遮蔽板274は、吸引空気流によって起立し、結果として噴霧ノズル272を閉止する。したがって、液体貯蔵タンク271の内部の液体が不用意に空気吸引噴射装置10Dの内部に流入する事態も回避される。なお、万が一、液体を誤って吸引するとしても、構造上、霧状で吸引することになるため、電気掃除機20に対して何ら影響を及ぼすことがない。
このように、本実施の形態では、液体噴霧部27を先端開口部141aに取り付けることで、噴射空気流を用いて液体を噴霧することができる。それゆえ、液体として洗浄液を用いれば、霧状の洗浄液を噴霧することで、通常のバキューム機能あるいは前述したブロアー機能では除去できない塵埃(例えば、清掃面にこびり付いた塵埃等)を除去することも可能となる。また、液体として、脱臭剤または芳香剤を用いることができ、これらを室内に散布することもできる。この場合、市販のスプレー缶タイプのものよりも、脱臭剤、芳香剤等を広範囲かつ一気に散布することが可能となる。その結果、掃除のバリエーションを拡大することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る空気吸引噴射装置は、基本的には、前記実施の形態1ないし5に係る空気吸引噴射装置10Aないし10Dと同様の構成であるが、本体部の先端開口部が回転可能に構成されることで流路切換部として機能し、弁部材を備えていない構成となっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図27ないし図29を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Eは、図27および図28に示すように、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様に、本体部151、噴射流路部152、ファン部154および吸引室155を備えている。
本体部151の構成は前記実施の形態1における本体部111と同様であり、その内部は主流路101となっているが、その先端側には先端開口部111aは設けられておらず、代わりに回転開口部156が設けられている。回転開口部156は、本体部151にとっては先端開口部であると同時に流路切換部としても機能する。回転開口部156は、本体部151(および噴射流路部152)に対して、回動軸部156dを中心に、その周方向に回転可能な別部材として設けられ、その内部には、貫通孔156aと、この貫通孔156aに隣接している閉鎖孔156bとが設けられている。
貫通孔156aは、吸引口156cにつながっており、空気流が流通する流路を構成している。一方、閉鎖孔156bは、本体部151につながる端すなわち後端側が開口し、他方の端すなわち先端側が閉鎖している構成となっている。また、本体部151および噴射流路部152において回転開口部156に当接している端には、それぞれ本体連結口151dおよび噴射連結口152bが設けられている。したがって、噴射流路部152は、回転開口部156につながる端にて主流路101および副流路102が隣接するように、本体部151に対して設けられている。
回転開口部156は、図27および図28に示すように、本実施の形態では、先端に向かうに伴って断面積が狭くなるノズル状となっており、貫通孔156aのみが先端から後端まで貫通しており、閉鎖孔156bは後端側のみ開口している。もちろんこれに限定されず、吸引ノズル26等のアタッチメントを装着できるような構成であってもよい。なお、後端開口部151bは前記実施の形態1における後端開口部111bと同様である。
また、本体部151の内部には、内部吸引口155aを備える吸引室155が設けられ、噴射流路部152および吸引室155の内部には、ファン部154が設けられている。ここで、噴射流路部152の構成も基本的には前記実施の形態1における噴射流路部112と同様であるが、噴射空気導入口152aは、前記実施の形態1の噴射空気導入口112aのように噴射流路部152の上部側面に設けられているのではなく、噴射流路部152の上面においてファン部154の上面に面するように設けられている。また、吸引室155には、内部吸引口155aを開閉可能に閉止する内部吸引蓋部材155cが設けられている。なお、ファン部154は、前記実施の形態1におけるファン部114と同様に、噴射ファン154a、動力ファン154b、およびファン回転軸154cから構成されている。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Eの動作について具体的に説明する。まず、通常のバキューム機能について説明すると、図27に示すように、空気吸引噴射装置10Eにおいては、回転開口部156の貫通孔156aが本体連結口151dに対面しており、閉鎖孔156bが噴射連結口152bに対面している。つまり、主流路101が回転開口部156につながり、副流路102は回転開口部156から遮断されていることになる。それゆえ、電気掃除機20(図27および図28には図示せず)の吸引力により、図中太線の矢印で示すように、回転開口部156の吸引口156cから外気が吸引され、後端開口部151bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図28に示すように、使用者が回転開口部156を回転させると、貫通孔156aは噴射連結口152bに対面し、閉鎖孔156bは本体連結口151dに対面する。つまり、副流路102が回転開口部156につながり、主流路101は回転開口部156から遮断されていることになる。それゆえ、後端開口部151b近傍に生じる吸引力は、図中太線矢印に示すように、内部吸引口155aから吸引室155の内部の空気を吸引する。
ここで、吸引室155が有する内部吸引口155aは内部吸引蓋部材155cにより閉止されているが、前記吸引力(吸引空気流)によって、当該内部吸引蓋部材155cが吸引されて開放される。その結果、内部吸引口155aを介して吸引室155の内部が吸引されて動力ファン154bが回転することで、噴射ファン154aが連動して回転する。それゆえ、図28の太線矢印に示すように、噴射流路部152すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は回転開口部156の貫通孔156aを流れ、吸引口156cから噴射される。
その後、使用者が、回転開口部156を元に戻せば、副流路102が閉鎖孔156bにより遮断され、主流路101が貫通孔156aにつながるので、動力ファン154bおよび噴射ファン154aの回転が停止し、回転開口部156から噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されるので、貫通孔156aおよび吸引口156cにおいては再び吸引力が生じる。
このとき、図28に示すように、噴射流路部152が本体部151の管軸方向に対して鋭角で傾斜する位置関係で設けられているので、噴射流路部152と一体化している吸引室155の下面も同様に傾斜している。それゆえ、吸引室155の下面に設けられている内部吸引蓋部材155cは、吸引空気流の流れに閉じられることになる。
このように、本実施の形態においては、回転開口部156が、閉鎖孔156bを主流路101または副流路102の一方の流路につなげ、貫通孔156aを他方の流路につなげるように構成されているので、先端開口部としての機能に加えて流路切換部としての機能も備えている。それゆえ、レバー部材を用いることなしに副流路102の接続または遮断を切り換えることができる。それゆえ、ブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
また、主流路101が回転開口部156につながれており噴射空気流が形成されていないときには、内部吸引蓋部材155cを閉じておくことができ、副流路102が回転開口部156につながれることで自動的に内部吸引蓋部材155cを開放することができる。それゆえ、主流路101を流れる空気流によって噴射ファン154aを効率的に回転させることができることに加え、動力ファン154bの回転を妨げることなく、当該動力ファン154bを保護することができる。
なお、本実施の形態においては、内部吸引蓋部材155cは必ずしも無くてもよく、例えば、図29に示すように、噴射ファン154aおよび動力ファン154bの回転軸であるファン回転軸154dが、内部吸引口155aを通って噴射流路部152から本体部151の内部にまで延伸している構成であってもよい。この構成では、噴射流路部152および吸引室155の間と本体部151の内面とのそれぞれに、ファン回転軸154dを回転可能に支持する軸受部151h,152c(図中一点鎖線で囲んだ円で示す。)が設けられている。この構成であれば、ファン部154は、噴射流路部152および吸引室155の内部だけでなく、本体部151の内部においても軸受部151h,152cによって支持されることになるので、ファン部154をより安定して支持することができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る空気吸引噴射装置は、基本的には、前記実施の形態1ないし6に係る空気吸引噴射装置10Aないし10Eと同様の構成であるが、弁部材である流路切換部ではなく、噴射流路部そのものを回転可能に構成することで実現される噴射切換部を備えている構成となっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図30ないし図37を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Fは、図30に示すように、前記実施の形態1に係る空気吸引噴射装置10Aと同様に、本体部161、噴射流路部162、ファン部164および吸引室165を備えている。なお、図30は、空気吸引噴射装置10Fの上下方向(縦方向)の断面図である。
本体部161の構成は前記実施の形態1における本体部111と同様であり、その内部は主流路101となっているが、その先端部は、前記実施の形態2における本体部121のように先端ノズル部161aとして構成されている。この先端ノズル部161aの先端には吸引口161gが設けられている。なお、後端開口部161bは前記実施の形態1における後端開口部111bと同様である。
また、噴射流路部162は、前記実施の形態1〜5における本体部111〜141とは異なり、吸引室165と一体化されたファン部収容部167として構成されている。このファン部収容部167は、内部にファン部164を収容する円筒状に構成され、上部が噴射流路部162であり下部が吸引室165である。このファン部収容部167は、本体部161の管軸(図30における縦方向)に直交する方向(図30における横方向)に沿って、当該本体部161に対して回転可能に内挿されている。なお、ファン部収容部167が内挿される方向は、直交する方向に限定されず、少なくとも交差する方向であればよい。
ファン部収容部167は、本体部161に内挿されているので、その外周は基本的に主流路101に面している。また、本体部161の内部には、挿入されたファン部収容部167を回転可能に支持する収容部支持部161hが設けられている。また、ファン部収容部167の下方には、当該ファン部収容部167の径方向に沿って位置する板状の流路開閉部166が設けられている。なお、収容部支持部161hおよび流路開閉部166の具体的構成に関しては後述する。
ファン部164は、前記実施の形態1におけるファン部114と同様に、噴射ファン164a、動力ファン164b、およびファン回転軸164cから構成されており、前記のとおり、ファン部収容部167の内部に収容されているが、図31にも示すように、噴射ファン164aは噴射流路部162の内部に位置し、図32にも示すように、動力ファン164bは吸引室165の内部に位置している。ここで、図31は、ファン部収容部167のうち、噴射流路部162の内部を上方から示す部分断面図であり、図30におけるII−II線矢視断面図に対応する。また、図32は、吸引室165の内部を上方から示す部分断面図であり、図30におけるIII−III線矢視断面図である。すなわち、図31および図32は、上下方向に直交する方向(横方向)の断面図である。
図31に示すように、ファン部収容部167のうち噴射流路部162の外周には、その一部が切り欠かれることにより、噴射連結口162bが設けられている。この噴射連結口162bは、噴射流路部162においての噴射口となる。また、噴射流路部162の上面(すなわちファン部収容部167の上面)には、前記実施の形態6における噴射空気導入口152aと同様に、噴射空気導入口162aが、ファン部164の上面に面する位置に設けられている。それゆえ、噴射空気導入口162aおよび噴射連結口162bの間が副流路102となる。また、吸引室165の下面は主流路101に面しているが、この位置には、前記実施の形態1における内部吸引口115aと同様に、内部吸引口165aが設けられている。
また、図32に示すように、ファン部収容部167のうち吸引室165の外側には、前述した収容部支持部161hが位置している。この収容部支持部161hは、吸引室165の外周に沿って湾曲した壁状に構成され、その一部は本体部161の外部に露出している。さらに、この露出した部位には、吸引空気導入外口165cが設けられている。一方、収容部支持部161hの内部に嵌め込まれた状態にある吸引室165においても、その外周の一部に吸引空気導入内口165bが設けられている。それゆえ、ファン部収容部167を回転させることで、吸引室165に設けられている吸引空気導入内口165bと、収容部支持部161hに設けられている吸引空気導入外口165cとが一致すれば、前記実施の形態1における吸引空気導入口115bと同様の「吸引空気導入口」となる。
ファン部収容部167の下方に設けられている流路開閉部166は、図32および図33に示すように、大部分が収容部支持部161hの内側に位置し、一部が収容部支持部161hの外側に位置している。流路開閉部166は、その両端(一方が収容部支持部161hの内側で他方が収容部支持部161hの外側)が同一平面となるような位置関係にあるが、両端の間の部位は、内部吸引口165aの半周を覆うように湾曲している。
図31ないし図33に示す状態、すなわち、バキューム時には、流路開閉部166は、主流路101の延びる方向(流路方向)に沿って位置しているが、後述するように、ファン部収容部167を回転させることで、主流路101に交差した方向(交差方向)に移動して当該主流路101を閉じるように構成されている。なお、図33は、図31および図32と同様に横方向の断面図であるが、上方から見た部分断面図ではなく、下方から見た部分断面図である。
なお、本実施の形態では、ファン部収容部167は、その外周の少なくとも一部が主流路101に面していればよく、それゆえ、ファン部収容部167の全てが本体部161の内部に位置している必要はない。本実施の形態では、図31に示すように、外周の約四分の三が本体部161に内挿されているが、約四分の一は本体部161の外部に露出している。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Fの動作について具体的に説明する。まず、通常のバキューム機能について説明すると、図31に示すように、空気吸引噴射装置10Fにおいては、噴射流路部162(ファン部収容部167)に設けられている噴射連結口162bは、先端ノズル部161aの吸引口161gに面しておらず、後端寄りの内部側面に面して、塞がれた状態にある。つまり、噴射流路部162の内部である副流路102は、先端ノズル部161aから遮断されていることになる。
このとき、吸引室165に設けられている吸引空気導入内口165bと、収容部支持部161hに設けられている吸引空気導入外口165cとは、図32に示すように、その開口領域が重なっていない。図32では、吸引空気導入内口165bは吸引口161gに向かっているので、収容部支持部161hに覆われている状態にあり、また、吸引空気導入外口165cには、吸引室165の外周面が露出しているので、当該吸引空気導入外口165cは閉じられた状態にある。この状態では、吸引室165の内部には外部から空気が導入されない。
それゆえ、電気掃除機20(図31ないし図33には図示せず)の吸引力により、図31ないし図33中の太線の矢印で示すように、先端ノズル部161aの吸引口161gから外気が吸引され、後端開口部161bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。これに対して、遮断されている副流路102には空気流は形成されない。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図34ないし図37は、それぞれ図30ないし図33に対応する断面図であるが、図30ないし図33がバキューム時の状態を示しているのに対して、図34ないし図37はブロアー時の状態を示している。
図34および図35に示すように、使用者がファン部収容部167を回転させると、噴射流路部162の噴射連結口162bは、先端ノズル部161aの吸引口161gに面する。これに伴い、図36に示すように、吸引室165に設けられている吸引空気導入内口165bと、収容部支持部161hに設けられている吸引空気導入外口165cとは、その開口領域が重なるため、図36中の太線矢印で示すように、吸引室165の内部に外気を導入することができる。これによって、吸引空気導入外口165c、吸引空気導入内口165b、吸引室165、および内部吸引口165a(図35および図36には図示せず)に向かって吸引空気流が形成される。
さらに、図36および図37に示すように、ファン部収容部167の回転によって、流路方向に沿って位置していた板状の流路開閉部166は、交差方向に変化し、主流路101を閉じる。これにより、吸引空気流は、先端ノズル部161aにまで及ぶことがなく、吸引室165の内部において、動力ファン164bを回転させることのみに作用する。それゆえ、動力ファン164bの回転に連動して噴射ファン164aも回転し、図35の太線矢印に示すように、副流路102において噴射空気流が形成され、当該噴射空気流は先端ノズル部161aを流れ、吸引口161gから噴射される。
その後、使用者が、ファン部収容部167を回転させて元の位置に戻せば、流路開閉部166による主流路101の閉止が解除され、主流路101が開放されるとともに、吸引空気導入内口165bと吸引空気導入外口165cとの一致状態が解除され、「吸引空気導入口」が閉じられ、同時に噴射連結口162bも閉じられるので、動力ファン164bおよび噴射ファン164aの回転が停止し、先端ノズル部161aから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されているので、吸引口161gにおいては再び十分な吸引力が生じる。
このように、本実施の形態では、ファン部収容部167を回転させることにより、「吸引空気導入口」が閉じたり開いたりするとともに、主流路101も開いたり閉じたりするように構成されているので、当該ファン部収容部167が噴射切換部として機能する。それゆえ、ファン部収容部167の回転のみで、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを容易に切り換えることができる。
なお、本実施の形態においては、ファン部収容部167は、当該ファン部収容部167を回転させて、噴射連結口162b(噴射口)を先端ノズル部161aに向けたり、後端開口部161bに向けたりすることにより、噴射切換部として機能するよう構成されているが、もちろん本発明はこれに限定されず、少なくとも噴射連結口162b(噴射口)の位置を変えることで噴射切換部として機能するように構成されていればよい。また、流路開閉部166は、主流路101を閉止するため、補助的な噴射切換部として機能するが、空気吸引噴射装置10Fの具体的な構成によっては、流路開閉部166は設けられていなくてもよい。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態6に係る空気吸引噴射装置は、前記実施の形態1ないし7に係る空気吸引噴射装置10Aないし10Fとはその構成が一部異なっており、本体部の内部において主流路に沿って副流路が位置しており、空気導入蓋部材が噴射切換部として機能する構成となっている。本実施の形態に係る空気吸引噴射装置について、図38ないし図44を参照して具体的に説明する。
[空気吸引噴射装置の構成]
まず、本実施の形態に係る空気吸引噴射装置10Gは、図38に示すように、本体部171、噴射部177から構成されている。本体部171の構成は前記実施の形態1〜7における本体部111〜161と同様であり、図39に示すように、その内部は主流路101となっている。また、その先端部は、前記実施の形態2,3または7と同様に先端ノズル部171aとして構成されている。この先端ノズル部171aの先端には吸引口171gが設けられている。なお、後端開口部171bも前記実施の形態1〜7における後端開口部111b〜161bと同様である。
噴射部177は、噴射流路部172および吸引室175、並びに、これらの内部に設けられる一体型ファン部174から構成されている。噴射流路部172および吸引室175は、実質的に一体化されており、その内部に一体型ファン部174が設けられている。また、この噴射部177は、主流路101に沿って副流路102が位置するように、本体部171に内挿されている。
噴射部177のうち噴射流路部172は、基本的には前記実施の形態1〜6における噴射流路部112〜152と同様であり、その内部は副流路102となっているが、当該噴射流路部172は、内部噴射ノズル172cを備えている点が異なっている。この内部噴射ノズル172cは、一体型ファン部174が設けられている噴射流路部172の本体から、先端ノズル部171aの吸引口171gに延伸しており、その先端には噴射口172bが設けられている。本実施の形態では、噴射口172bの位置は、吸引口171gよりも後端側となるように設定されている。
噴射流路部172の本体(内部噴射ノズル172cを除いた部分)と吸引室175とは、図39に示すように、前記実施の形態6におけるファン部収容部167と同様に、実質的に一体化されている。そして、これらの間には、隔壁を兼ねるかたちで一体型ファン部174が回転可能に設けられている。一体型ファン部174は、噴射ファン翼174a、動力ファン翼174b、およびファン回転部174cから構成されている。ファン回転部174cは、円板状であって、その周囲は、ファン支持部材177aを介して噴射流路部172および吸引室175の内壁によって回転可能に支持されている。そして、ファン回転部174cの噴射流路部172の側(副流路102の側)の面には、複数の噴射ファン翼174aが設けられ、反対側(吸引室175の側)の面には、複数の動力ファン翼174bが設けられている。
また、吸引室175の主流路101に面する位置には、前記各実施の形態と同様に、内部吸引口175aが設けられている。この位置は、吸引室175において、一体型ファン部174の動力ファン翼174bに面する位置でもある。さらに、吸引室175の内部は、図40に示すように、本体部171の外部に面する位置に設けられた吸引空気導入口175bに通じている。
それゆえ、主流路101に吸引空気流が形成されれば、内部吸引口175aを介して吸引室175の内部が吸引されるので、吸引空気導入口175bを介して外気が吸引室175に導入される。その結果、吸引空気導入口175bから吸引室175に向かう方向に空気流が形成されるので、この空気流が動力ファン翼174bに当たることで、一体型ファン部174が回転する。
また、噴射流路部172において、本体部171の外部に面する位置には、噴射空気導入口172aが設けられている。この位置は、噴射流路部172の本体において、一体型ファン部174の噴射ファン翼174aに面する位置でもある。また、噴射空気導入口172aから、噴射流路部172の本体および内部噴射ノズル172cを介して、噴射口172bまでの間が副流路102となる。
そして、一体型ファン部174においては、動力ファン翼174bが設けられている面の反対側の面には、前記のとおり噴射ファン翼174aが設けられている。それゆえ、吸引室175の内部の吸引によって一体型ファン部174が回転すれば、噴射流路部172の内部の空気が噴射ファン翼174aに当たり、これによって副流路102に噴射空気流が形成され、噴射口172bから噴射されることになる。
ここで、図40に示すように、主流路101における内部吸引口175aに対応する位置(図中破線で示す。)には、当該内部吸引口175aを開閉可能に閉止する内部吸引蓋部材175cが設けられている(図38および図39も参照)。この内部吸引蓋部材175cは、その開閉によって、吸引室175の内部に外気を導入したり導入を停止したりすることができる。したがって、この内部吸引蓋部材175cは、先端ノズル部171aに対する副流路102の接続または遮断を切り換える流路開閉部(切換蓋部材)として機能する。
なお、図39および図40は、いずれも図38に示す空気吸引噴射装置10Gの断面図であるが、図39は、空気吸引噴射装置10Gの内部を上方から示す断面図であり、図40は、空気吸引噴射装置10Gにおける主流路101の内部を側方から示す断面図である。そして、図40は、図39のVI−VI線矢視断面図であって、図39は、図40のVII−VII線矢視断面図である。
[空気吸引噴射装置の動作]
次に、前述した構成を有する空気吸引噴射装置10Gの動作について具体的に説明する。まず、通常のバキューム機能について説明すると、図38ないし図40に示すように、空気吸引噴射装置10Gにおいては、内部吸引蓋部材175cが内部吸引口175aを閉止しているので、吸引室175の内部には、吸引空気導入口175bを介して外部から空気が導入されない。ここで、電気掃除機20(図38ないし図40には図示せず)の吸引力により、図中太線の矢印で示すように、先端ノズル部171aの吸引口171gから外気が吸引されると、本体部171においては、後端開口部171bに向かって、主流路101に吸引空気流が形成される。なお、この状態では、一体型ファン部174が回転していないので噴射空気流は発生せず、内部噴射ノズル172cの内部は無気流状態にある。
次に、ブロアー機能への切り換えについて説明する。図41に示すように、使用者が内部吸引蓋部材175cを閉止状態から移動させて内部吸引口175aを開放すると、吸引空気導入口175bを介して外気が導入される。それゆえ、電気掃除機20(図41には図示せず)の吸引力によって、本体部171の主流路101に吸引空気流が形成されれば、噴射部177の内部で一体型ファン部174が回転し、噴射流路部172の内部すなわち副流路102において噴射空気流が形成され、噴射口172bから噴射される。なお、空気吸引噴射装置10Gには、実施の形態3または7のように、主流路101を閉止する流路開閉部は設けられていないので、この状態では、先端ノズル部171aの吸引口171gには吸引空気流がわずかに生じている。
その後、使用者が、内部吸引蓋部材175cを閉止すれば、吸引室175には外気が導入されないので、一体型ファン部174の回転が停止し、先端ノズル部171aから噴射していた噴射空気流も停止する。また、主流路101には、吸引空気流が形成されているので、吸引口171gにおいては再び十分な吸引力が生じる。
このように、本実施の形態では、噴射切換部として、内部吸引口175aを開閉可能に閉止する流路開閉部(内部吸引蓋部材175c)を備えている。それゆえ、流路開閉部で内部吸引口175aを閉止していれば、吸引室175に外気が導入されないので、主流路101の吸引口171gには吸引空気流が形成され、流路開閉部を開放すれば、副流路102に外気が導入されるので、内部噴射ノズル172cに噴射空気流が形成される。このように流路開閉部を開閉するだけで、噴射空気流を形成したり停止したりすることができるので、電気掃除機におけるブロアー機能とバキューム機能とを、簡素な構成で容易に切り換えることができる。
また、前述したとおり、吸引空気流はブロアー時であっても、わずかに生じている。それゆえ、空気吸引噴射装置10Gにおいては、噴射口172bからのブロアーによって塵埃等が舞い上がったとしても、ブロアーをバキュームに切り換えなることなく、吸引口171gから吸引して回収することが可能である。
[変形例]
本実施の形態では、流路開閉部が、内部吸引口175aを開閉可能に閉止する内部吸引蓋部材175cであるが、本発明はこれに限定されず、吸引空気導入口175bから主流路101(内部吸引口175a)に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止するものであればよい。流路開閉部の他の例としては、例えば、図42ないし図44に示す空気導入蓋部材173を備える空気吸引噴射装置10Hを挙げることができる。
図42に示すように、空気吸引噴射装置10Hの基本的な構成は、前述した空気吸引噴射装置10Gの構成とほとんど同じであるが、図43および図44に示すように、内部吸引口175aを閉止する内部吸引蓋部材175cが設けられていない代わりに、空気導入蓋部材173が設けられている。空気導入蓋部材173は、前記実施の形態1、2または4における空気導入蓋部材113c,123cまたは143cと同様に、空気吸引導入口175bを閉止するものであり、本変形例では、空気吸引噴射装置10Hの長手方向に沿ってスライドする蓋部材として構成されている。
この構成であれば、図42ないし図44に示すように、空気導入蓋部材173を開放することで、吸引室175の内部に外気が導入されて一体型ファン部174が回転するので、内部噴射ノズル172c(副流路102)の噴射口172bから噴射空気流が噴射する。一方、空気導入蓋部材173を閉止すれば、吸引室175の内部に外気が導入されず、それゆえ一体型ファン部174も回転しないので、噴射空気流は生じず、吸引口171gから主流路101内に吸引空気流が生じる。
このように、内部吸引蓋部材175cの代わりに空気導入蓋部材173を備えている構成の空気吸引噴射装置10Hであっても、前述した空気吸引噴射装置10Gと同様に、バキューム機能とブロアー機能とを簡素な構成で容易に切り換えることができる。
なお、図43および図44は、いずれも図42に示す空気吸引噴射装置10Hの断面図であるが、図43は、空気吸引噴射装置10Hの内部を上方から示す断面図であり、図44は、空気吸引噴射装置10Hにおける主流路101の内部を側方から示す断面図である。そして、図44は、図43のVIII−VIII線矢視断面図であって、図43は、図44のIX−IX線矢視断面図である。また、図42ないし図44においては、空気吸引噴射装置10Hの構成が、空気吸引噴射装置10Gの構成とほぼ同様であり、噴射空気流および吸引空気流の生成も同様であるため、図中では空気流を示す矢印を省略している。
ここで、前記変形例は、吸引空気導入口175bを閉止する構成であって、前述した本実施の形態においては、内部吸引口175aを閉止する構成であったが、流路開閉部の具体的な構成は、吸引室175内における外気の流路の上流または下流側を開閉可能に閉止する構成に限定されず、吸引室175の内部で外気を流入させたり流入を妨げたりする構成であってもよいし、切換蓋部材ではなく前記実施の形態7に示すような構成の流路開閉部166を採用してもよい。すなわち、本実施の形態における流路開閉部は、前述したとおり、吸引空気導入口175bから主流路101(内部吸引口175a)に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止する構成であれば、公知のどのような構成であっても採用することができる。
なお、本発明は前述した各実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、前記実施の形態1で例示した変形例は、他の実施の形態1ないし8にも適用可能であり、また、前記実施の形態1ないし8に開示される構成のうち、少なくとも2つ以上を組み合わせることが可能であれば、当該構成も本発明に含まれる。
本発明は、ブロアー機能をバキューム機能とともに使用したい場合であれば、家庭用、業務用を問わず、また、キャニスター型、アップライト型を問わず、さまざまな種類の電気掃除機の分野に好適に用いることができる。
10A〜10G 空気吸引噴射装置
27 液体噴霧部
111〜171 本体部
111a,141a 先端開口部
111b〜171b 後端開口部
112〜172 噴射流路部
112a〜172a 噴射空気導入口
113〜143 レバー部材
113c,123c,143c 空気導入蓋部材
114a〜164a 噴射ファン
114b〜164b 動力ファン
114c〜164c ファン回転軸
115〜175 吸引室(動力ファン収容部)
115a〜175a 内部吸引口
115b,125b,145b,175b 吸引空気導入口
116,126,146 流路切換部(弁部材)
121a,131a,161a,171a 先端ノズル部(先端開口部)
121f 噴射開口調整板(噴射開口調整部材)
136 流路開閉部
151h 軸受部
152c 軸受部
155c 内部吸引蓋部材
156 回転開口部(流路切換部)
156a 貫通孔
156b 閉鎖孔
165b 吸引空気導入内口
165c 吸引空気導入外口
167 ファン部収容部(噴射切換部、噴射流路部、動力ファン収容部)
173 空気導入蓋部材(噴射切換部、流路開閉部)
174 一体型ファン部(噴射ファン、動力ファン)
175c 内部吸引蓋部材(噴射切換部、流路開閉部)
177 噴射部(噴射流路部、動力ファン収容部)
271 液体貯蔵タンク

Claims (18)

  1. 電気掃除機が備える吸引ホースの先端に接続され、
    一端が前記吸引ホースの先端に接続される後端開口部をなしているとともに他端が先端開口部をなし、その内部が空気の主流路となっている管状の本体部と、
    当該本体部に設けられ、外部から空気を導入する噴射空気導入口および導入した空気を前記先端開口部へ向けて外部へ噴射する噴射口を有し、その内部が前記噴射空気導入口から前記噴射口に至る副流路となっている噴射流路部と、
    前記本体部の内部に設けられ、前記吸引ホースを通じた空気の吸引により前記主流路に形成される吸引空気流によって回転する動力ファンと、
    前記噴射流路部の内部に設けられ、前記動力ファンに連動して回転し、前記副流路に、前記噴射空気導入口から前記噴射口に向かう噴射空気流を形成する噴射ファンと、
    前記噴射口から外部への前記噴射空気流の噴射を許可または制限する噴射切換部を備えていることを特徴とする、空気吸引噴射装置。
  2. 前記本体部における前記主流路に設けられ、前記動力ファンを内部に収容する動力ファン収容部をさらに備えており、
    前記噴射切換部は、前記噴射空気流の噴射の許可に伴って、前記動力ファン収容部内の空気を吸引させることにより、前記動力ファンを回転させることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  3. 前記噴射切換部は、前記噴射口に対する前記副流路の接続または遮断を切り換える流路切換部であることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  4. 前記噴射切換部は、前記動力ファンまたは前記噴射ファンよりも、吸引空気流の流れ方向の上流側となる位置で、前記主流路または前記副流路を開放または遮断する流路開閉部であることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  5. 前記動力ファン収容部は、前記主流路に面する内部吸引口および外部から空気を導入する吸引空気導入口を有していることを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  6. 前記吸引空気導入口から前記主流路に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止する空気導入蓋部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  7. 前記噴射流路部は、その内部の副流路が、前記本体部の内部の前記主流路と合流するように当該本体部に設けられ、かつ、前記本体部における前記先端開口部は、前記噴射流路部における前記噴射口を兼ねているとともに、
    前記流路切換部は、前記主流路および前記副流路が合流する部位に設けられ、前記主流路または前記副流路の一方を閉止するように位置を変える弁部材であることを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  8. 前記噴射流路部は、その内部の副流路が、前記本体部の内部の前記主流路に沿って前記先端開口部に達するように、前記本体部に設けられており、
    前記流路開閉部は、前記主流路のみを遮断する弁部材であることを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  9. 前記弁部材の位置の変化に連動するレバー部材を、前記本体部の外部に備えていることを特徴とする、請求項7または8に記載の空気吸引噴射装置。
  10. 前記先端開口部は、前記本体部に対して、その周方向に回転可能な別部材である回転開口部として設けられているとともに、その内部には、貫通孔と、当該貫通孔に隣接しており前記本体部につながる端が開口し他方の端が閉鎖している閉鎖孔とが設けられ、
    前記噴射流路部は、前記本体部の前記回転開口部へつながる端において前記主流路および前記副流路が隣接するように、当該本体部に設けられ、かつ、前記回転開口部の貫通孔は、前記噴射流路部における前記噴射口を兼ねているとともに、
    前記回転開口部は、前記閉鎖孔を前記主流路または前記副流路の一方の流路につなげ、前記貫通孔を他方の流路につなげるように当該回転開口部を回転させることにより、前記流路切換部として機能することを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  11. 前記噴射流路部および前記動力ファン収容部は、内部にそれぞれ噴射ファンおよび動力ファンを収容している状態で一体化され、前記本体部に対して回転可能に設けられる、円筒状のファン部収容部であり、
    当該ファン部収容部は、前記先端開口部および前記後端開口部の間となる位置において、前記本体部の管軸に交差する方向に沿って当該本体部に内挿され、かつ、その外周の少なくとも一部が、前記本体部の前記主流路に面しており、
    前記ファン部収容部の天面であって前記本体部の外部となる位置には、前記噴射空気導入口が設けられているとともに、前記ファン部収容部の外周の一部には噴射口が設けられ、前記噴射空気導入口および前記噴射口の間が前記副流路となっており、
    前記ファン部収容部は、前記ファン部収容部を回転させて、前記噴射口の位置を変えることにより、前記噴射切換部として機能することを特徴とする、請求項に記載の空気吸引噴射装置。
  12. 前記噴射流路部は、前記本体部の内部において前記主流路に沿って前記副流路が位置するように、当該本体部に内挿されて設けられ、
    前記吸引空気流における前記本体部の外部に面する位置に、前記吸引空気導入口が設けられ、
    前記噴射切換部として、前記吸引空気導入口から前記主流路に至るまでの空気の流路の少なくとも一部を開閉可能に閉止する流路開閉部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  13. 前記先端開口部に着脱可能に設けられる吸引ノズルをさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  14. 液体貯蔵タンクと、当該液体貯蔵タンクの内部に貯蔵されている液体を噴霧する噴霧ノズルとを備える液体噴霧部を、さらに備えており、
    当該液体噴霧部は、前記噴射口に着脱可能に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  15. 前記先端開口部は、その先端側に断面積が徐々に小さくなる形状を有する先端ノズル部として構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気吸引噴射装置。
  16. 前記先端ノズル部の内部には、噴射空気流の噴射時の勢いを調整する噴射開口調整部材が設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の空気吸引噴射装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の空気吸引噴射装置と、当該空気吸引噴射装置が設けられている吸引ホースと、を備えていることを特徴とする、電気掃除機。
  18. 前記空気吸引噴射装置は、前記吸引ホースに対して着脱自在に接続されていることを特徴とする、請求項17に記載の電気掃除機。
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