JP5078857B2 - リアルタイム制御ネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、実時間処理に用いられるリアルタイム制御ネットワークシステムに関し、車両制御用のネットワークや産業用コンピュータ等に用いられる。
車両に搭載される複数の車載電子機器間で通信を行う車載ネットワークでは、近年、通信のリアルタイム性を保障するために、時間同期通信のネットワークが使用されている。時間同期通信の方式としては、例えば、FlexRayがある。FlexRayでは、通信の1周期を通信サイクルとよぶ。通信サイクルは複数のスロットで構成され、ネットワーク上の各コントローラに予め割り当てられる。各コントローラは、割り当てられたスロットの間に、フレームの送信処理またはフレームの受信処理を行う。
図1は、時間同期通信のネットワークを用いた車載ネットワークとコントローラの構成を示す概略構成図である。図1に示すように、ネットワーク(ネットワークバス)に接続された各コントローラ1,2は、主にプロセッサ11、メモリ12及び通信制御装置13で構成される。通信制御装置13は、通信サイクルをカウントし、通信サイクルカウンタ14に保持する。コントローラ1、コントローラ2の各通信制御装置13は、通信制御装置間で通信サイクル1004を交換し、常に同じ値になるように制御している。スロットカウンタ18は、通信サイクルの開始時点を0としてカウントアップされる。
フィルタリング条件17では、フレーム送信やフレーム受信を行うときの、通信サイクルとスロット値の条件を規定している。フレーム送信において、通信制御装置13は、フィルタリング条件17に基づき、通信サイクルとスロット値が合致したフレームを、フレームごとに割り当てられた送信バッファ15から送信する。また、フレーム受信においては、通信制御装置13は、フィルタリング条件17に基づいて通信サイクルとスロット値が合致したフレームを、ネットワーク3から受信し、フレームごとに静的に割り当てられた受信バッファ16に保存する。
図14に、コントローラ1からコントローラ2へ、フレームAとフレームCを周期送信する場合のスロット割り当て例を示す。通信サイクルのサイクル長を10msec(通信サイクルカウンタの長さ)、各フレームの通信周期を20msec(通信サイクルカウンタに換算すると2)とする。図14に示すように、フレームAのフィルタリング条件17を「通信サイクル=2N(Nは0から31までの数)」、フレームCのフィルタリング条件17を「通信サイクル=2N+1(Nは0から31までの数)」と設定すると、同一スロットを用いてフレームA、Cを送受信することができる。
このように、時間同期通信では、通信サイクルとスロットに同期してフレーム送信、フレーム受信を行うため、ネットワーク上での競合が発生せず、ネットワークの帯域を効率よく使用することができる。
特表2008−509584号公報
上記のネットワークシステムでは、フレームと同一の通信周期がフィルタリング条件17に設定できることが前提になる。FlexRayでは、フィルタリング条件17は、通信サイクルが1から64までの2のべき乗、すなわち、1、2、4、8、16、32、64に限定されている。したがって、これらの通信周期以外でのフレーム送受信は、メモリ12に保存されるソフトウェアによって実装される必要がある。
例えば、図16に示すように、受信側のコントローラが周期制御を行う方式がある。この例では、フレームBの通信周期は30msec(通信サイクルに換算すると3)であり、フレームB通信を行うべき通信サイクルが0、3、2、1、0、と循環する。従って、送信コントローラと受信コントローラ間で、上記の循環のうちどの通信サイクルから通信を開始するか同期をとることができないため、送信側コントローラからは、受信側コントローラがフレームBを受信する通信サイクルがわからない。そのため、送信側コントローラは、スタティックセグメントの連続送信モードかダイナミックセグメントを用いて、フレームBを毎通信サイクル送信する。また、受信側コントローラでは、通信サイクルカウンタが3進むごとに、フレームBを受信する。この方式では、スロット1がフレームBに占有されるが、ネットワーク帯域の1/3しか使用できないため効率が悪い。
他の従来例として、図15に示すように、送信側コントローラが周期制御を行う方式がある。この方式では、送信側コントローラからは、スタティックセグメントのシングルショットモードかダイナミックセグメントを用いて、フレームBを通信サイクル3ごとに送信する。受信側コントローラは、毎通信1サイクルごとにフレームBを受信するため、スロット1の受信バッファをリードする。受信バッファに新しいフレームがなければ、受信すべき通信サイクルでなかったと判定する。この方式でも、スロット1がフレームBに占有されるが、ネットワーク帯域の1/3しか使用できないため効率が悪い。また、受信側コントローラのプロセッサ11は、毎通信サイクルごとに、受信バッファをリードしなければならないので、オーバヘッドが大きい。
本発明の目的は、フレームと同一の通信周期が、通信制御装置のフィルタリング条件に設定できない場合でも、ネットワーク使用効率を向上し、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減したリアルタイム制御ネットワークシステム及びそれを用いた車載ネットワークシステムを提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明のリアルタイム制御ネットワークシステムは、基準信号をブロードキャストする基準信号送信コントローラを時間同期のネットワーク上に1つ以上持ち、全コントローラが基準信号に同期して送信処理又は受信処理を開始することを特徴とするものである。
すなわち、本発明に係るリアルタイム制御ネットワークは、複数のコントローラがバスを介して接続され、各コントローラは、スロットを指定して通信サイクルごとにフレームを送信する送信処理部と、指定したスロットからフレームを受信する受信処理部とを有し、前記コントローラ間でフレームの送受信を行うリアルタイム制御ネットワークにおいて、前記通信サイクルは、0から最大値までカウントされると、再び0からカウントされ、前記複数のコントローラは、前記通信サイクルを受け取り、前記フレームの送信開始又は受信開始の基準となる基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号を送信する基準信号送信部とを有する少なくとも1つの基準信号送信コントローラと、前記基準信号を受信する基準信号受信部を有する少なくとも1つの基準信号受信コントローラとで構成され、各コントローラは、さらに、複数のコントローラ間の通信サイクルを同一に保つ通信サイクル更新部と、送信処理部が送信を開始するとき又は前記受信処理部が受信を開始するときの通信サイクルと基準信号を持つフィルタリング条件テーブルと、前記基準信号と前記通信サイクルと前記フィルタリング条件テーブルとを比較し前記通信サイクル及び前記基準信号が前記フィルタリング条件テーブルの条件に合致したとき前記送信処理部または前記受信処理部を起動するフィルタリング処理部とを有することものである。
また、本発明に係る別のリアルタイム制御ネットワークは、複数のコントローラがバスを介して接続され、各コントローラは、スロットを指定して通信サイクルごとにフレームを送信する送信処理部と、指定したスロットからフレームを受信する受信処理部とを有し、前記コントローラ間でフレームの送受信を行うリアルタイム制御ネットワークにおいて、前記通信サイクルは、0から最大値までカウントされると、再び0からカウントされ、各コントローラは、複数のコントローラ間の通信サイクルを同一に保つ通信サイクル更新部と、前記通信サイクルを受け取り、前記フレームの送信開始又は受信開始の基準となる基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号を送信する基準信号送信部と、前記基準信号を受信する基準信号受信部と、前記基準信号送信部の基準信号と前記基準信号受信部の基準信号のいずれかを選択する切換え部と、前記送信処理部が送信を開始または受信処理部が受信を開始する通信サイクルと前記基準信号を持つフィルタリング条件テーブルと、前記切換え部から渡された前記基準信号と前記通信サイクルとフィルタリング条件テーブルを比較して合致すると送信処理部または受信処理部を起動するフィルタリング処理部とを有するものである。
本発明によれば、フレームと同一の通信周期が、通信制御装置のフィルタリング条件に設定できない場合でも、基準信号送信コントローラのフレームに同期して、基準信号送信コントローラや、基準信号受信コントローラがフレームを周期送信できる。そのため、ネットワークの使用効率を向上でき、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減することができる。
また、本発明によれば、基準信号送信コントローラが故障した場合でも、他のコントローラが基準信号送信コントローラとなるため、故障コントローラ以外は、周期送信を継続することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のリアルタイム制御ネットワークシステム(以下、「ネットワークシステム」と称する)のハードウェア構成を示す概略図である。図1に示すように、ネットワーク3に接続された複数のコントローラ(図では2つ)1,2のハードウェア構成は、基本的には従来のネットワークシステムにおけるコントローラと同様であり、各コントローラ1,2は、各々バス(内部バス)で接続されたプロセッサ11、メモリ12、通信制御装置13で構成される。なお、図中、コントローラは2つのみ記載されているが、コントローラの数は3つ以上でもよく、コントローラ2もコントローラ1と同様な構成を有する。また、各コントローラは、後述する基準信号を送信する基準信号送信コントローラ或いは基準信号を受信する基準信号受信コントローラのどちらかとして機能し、複数のコントローラは、少なくとも1つの基準信号送信コントローラと、少なくとも1つの基準信号受信コントローラとで構成される。
本実施形態では、複数のコントローラのうち、最初に電源が投入された(起動した)コントローラを基準信号送信コントローラとし、他のコントローラを基準信号受信コントローラとしている。その他の例として、複数のコントローラのうち、ネットワークの同期信号を出力するコントローラを基準信号送信コントローラとしてもよい。
プロセッサ11は、メモリ12に格納されているプログラムを実行するとともに、メモリ12に格納されているデータをリードライトする。
通信制御装置13は、時間同期通信を行うハードウェアであり、FlexRayの通信コントローラと同等の機能を有する。通信制御装置13は、通信サイクルカウンタ14、送信バッファ15、受信バッファ16、フィルタ(フィルタリング条件)17、スロットカウンタ18を有する。
通信制御装置13は、通信サイクルをカウントし、通信サイクルカウンタ14に保持する。コントローラ1の通信制御装置13とコントローラ2の通信制御装置とは、通信制御装置間で通信サイクル1004を交換し、常に同じ値になるように制御される。スロットカウンタ18は、通信サイクルの開始時点を0としてカウントアップされる。フィルタリング条件17は、スタティックセグメントを用いてフレーム送信やフレーム受信を行うときの、通信サイクルとスロット値の条件を規定するものである。フレーム送信において、通信制御装置13は、フィルタリング条件17に基づき、通信サイクルとスロット値が合致したフレームを、フレームごとに割り当てられた送信バッファ15から送信する。また、フレーム受信においては、通信制御装置13は、フィルタリング条件17に基づいて通信サイクルとスロット値が合致したフレームを、ネットワーク3から受信し、フレームごとに静的に割り当てられた受信バッファ16に保存する。ダイナミックセグメントを用いてフレーム送信を行うときは、フィルタリング条件17に合致し、かつ、送信要求がプロセッサ11からなされた時に、通信制御装置13はフレームを送信バッファ15から送信する。
図2は、基準信号送信コントローラのソフトウェア構成を示す概略ブロック図である。図2のソフトウェアは、メモリ12に保持され、プロセッサ11で実行される。本実施形態では、基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラは、ソフトウェアによる実装されるが、ハードウェアとして実装されてもよい。
図2に示すように、基準信号送信コントローラのプログラムは、フィルタリング部1001、送信処理部1002、受信処理部1003、通信サイクル更新部1006、ラウンドカウント部1007及び基準信号送信部1011で構成される。基準信号送信コントローラのデータは、通信サイクル1004、フィルタリング条件テーブル1005及びラウンド値1008で構成される。基準信号は、フレームの送信又開始は受信開始の基準となる信号であり、本実施形態では基準信号としてラウンド値1008を用いる。また、プログラムであるラウンドカウント部1007とデータであるラウンド値とで基準信号生成部1021が構成される。
通信サイクル更新部1006は、通信サイクルの先頭で通信サイクルカウンタ14を通信サイクルにコピーし、全コントローラの通信サイクル1004を同一に保持するプログラムである。通信サイクル更新部1006は、通信制御装置13のクロックに同期したグローバルタイマの割り込みで起動される。グローバルタイマの割り込みは、NIT(ネットワーク・アイドル・タイム)の先頭など、ラウンドカウント部1007や基準信号送信部1011を実行しても、次の基準信号送信まで十分時間があるタイミングに設定しておく。通信サイクル1004の更新後、ラウンドカウント部1007が呼び出される。
ラウンドカウント部1007は、ラウンド値1008をカウントするプログラムである。ラウンドカウント部1007は、コントローラ電源オン時に、ラウンド値1008を0にする。その後、通信サイクル1004をリードし、通信サイクル1004が最大値になるごとに、ラウンド値1008を1増加する。また、ラウンドカウント部1007は、ラウンド値1008の最大値を保持する。ラウンド値1008を1増加後、「ラウンド値1008≧ラウンド値1008の最大値」となっていれば、ラウンド値1008を0クリアする。ラウンド値が増加或いはクリアされると、基準信号送信部1011が呼び出される。ラウンドの最大値は、全フレームの送受信周期の最小公倍数とするのが好ましい。これにより、全てのフレームの送受信タイミングを、一意のラウンド値1008と通信サイクル1004の組み合わせで決定することができる。また、ラウンドカウント部1007は、フィルタリング処理部1001から呼び出され、ラウンド値1008を渡す。このとき、通信サイクル=0であるときのみ、ラウンド値1008から1減算した値を、ラウンド値として渡す。通信サイクル=0のときは、基準信号受信コントローラは、最新のラウンド値を受信していないため、基準信号送信コントローラでのラウンド値をあわせておく必要があるためである。
基準信号送信部1011は、ラウンド値1008を、静的に決められた周期で、かつ予め割り当てられたスロットで送信する。具体的には、送信バッファ16にラウンド値を含む基準信号フレームをライトし、ダイナミックフレームの場合は送信起動を行う。ラウンド値1008の送信タイミングは、ラウンド値が増加(或いはクリア)した時の通信サイクル或いは毎通信サイクルである。
フィルタリング処理部1001は、通信サイクルとラウンド値とフィルタリング条件テーブル1005の条件に基づいて送信処理部1002または受信処理部1003を起動するプログラムである。フィルタリング処理部1001は、通信制御装置13のクロックに同期したグローバルタイマの割り込みで起動される。グローバルタイマの割り込みは、NIT(ネットワーク・アイドル・タイム)の先頭など、送信処理部1002や受信処理部1003を実行するのに十分時間があるタイミングに設定しておく。
フィルタリング処理部1001は、起動後、通信サイクル1004とラウンド値1008をリードする。その後、フィルタリング条件テーブル1005から、通信サイクル1004とラウンド値1008の組み合わせと合致するエントリを検出する。図5(a)及び図5(b)は、本実施形態のフィルタリング条件テーブル1005である。図5(a)及び図5(b)に示すように、各エントリにラウンド値と通信サイクルと受信フレームIDと送信フレームIDが格納されている。フィルタリング処理部1001は、条件に合致したエントリを検出した場合、そのエントリの送信フレームIDを引数として、送信処理部1002を呼び出す。また、検出したエントリの受信フレームIDを引数として、受信処理部1003を呼び出す。
送信処理部1002は、アプリケーションプログラムが生成するデータから送信フレームを作成する。また、送信処理部1002は、フィルタリング部1001から呼び出されたときに、送信フレームIDのフレームを送信バッファ15にライトする。送信バッファ15のフレーム送信にダイナミックセグメントを用いる場合、通信制御装置13に送信起動をかけて、ネットワーク上に送信する。スタティックセグメントを用いる場合、送信バッファ15は、通信制御装置13により、フィルタリング条件17ごとに自動的に周期送信されるため、送信処理部1002が明示的に送信起動をかける必要はない。本実施形態では、毎サイクルごとにラウンドを送信するため、ラウンド用のスロットのフィルタリング条件17は「通信サイクル=N」(Nは1から63までの数)である。
受信処理部1003は、フィルタリング処理部1001から呼び出されたときに、受信バッファ16からフレームをリードし、受信フレームを保存する。また、受信フレームからデータをとりだし、アプリケーションプログラムに渡す。受信バッファ16のフレーム受信にダイナミックセグメントを用いる場合、およびスタティックセグメントを用いる場合の双方とも、受信バッファをリードし、最新のフレームが到着していないか確認する。
図3は、基準信号受信コントローラのソフトウェア構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、基準信号受信コントローラのプログラムは、フィルタリング処理部1001、送信処理部1002、受信処理部1003、通信サイクル更新部1006及び基準信号受信部1010で構成され、基準信号受信コントローラのデータは、通信サイクル値1004、フィルタリング条件テーブル1005及びラウンド値1008で構成される。これらのプログラム及びデータのうち、フィルタリング処理部1001、送信処理部1002、受信処理部1003、通信サイクル更新部1006、通信サイクル値1004、フィルタリング条件テーブル1005及びラウンド値1008は、上述の基準信号コントローラのものと同様であり、基準信号受信部1010のみ異なる。
基準信号受信部1010は、基準信号フレームを受信し、フレーム内のラウンド値をラウンド値1008にコピーするプログラムである。基準信号受信部1010は、通信制御装置13のクロックに同期したグローバルタイマの割り込み、あるいは、通信制御装置13の受信割込みから起動される。
図4は、本実施形態の一例として、通信サイクル=4、フレームBを3サイクル周期で送受信する場合のネットワーク上のフレームを示している。この例におけるフィルタリング条件テーブルは、図5(a)及び図5(b)に示したものである。
図4に示すように、フレームBはスロット1で送受信され、ラウンド値はスロット2で送受信される。最初の通信サイクル0では、ラウンド0が全コントローラに送信され、全コントローラのラウンド値1008は0になる。通信サイクル0が終わると、フィルタリング処理部1001がフィルタリング条件テーブル1005を検索し、ラウンド値1008及び通信サイクル1004と合致するエントリを検出する。図5(a)に示すフィルタリング条件テーブルを持つコントローラでは、ラウンド値=0、通信サイクル=1が合致するので、フレームBを送信する。また、図5(b)に示すフィルタリング条件テーブルを持つコントローラでは、フレームBを受信する。次の通信サイクル1では、フィルタリング処理部1004は、ラウンド値=0、通信サイクル=2のエントリを、フィルタリング条件テーブル1005から検索する。図5(a)及び図5(b)に示される送信側、受信側の両フィルタリング条件テーブルとも、ラウンド値=0、通信サイクル=2を満たすエントリがないので、どのコントローラも送受信を行わない。
このように、毎サイクルごとに、フィルタリング処理部1001がフィルタリング条件テーブル1005を検索し、フレームを送受信することで、通信制御装置13に規定されるフィルタリング条件17でサポートできない通信サイクルでも、送受信可能になる。また、受信側コントローラのプロセッサ1は、2のべき乗以外のサイクル送受信においても、受信タイミングがわかるので、毎通信サイクルごとに受信バッファをリードして受信データの有効性を確認をする必要がない。したがって、本実施形態のネットワークシステムによれば、ネットワークの使用効率を向上でき、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明に係るネットワークシステムの第2の実施形態を図6〜図10に基づいて説明する。
本実施形態のネットワークシステムのハードウェア構成は、基本的には図1のハードウェア構成と同様である。また、基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラは、前実施形態と同様にソフトウェアで構成される。前実施形態では、基準信号としてラウンド値を用いる構成であるのに対し、本実施形態では、基準信号として後述するコマンド信号を用いる構成としている。
図6は、基準信号送信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の基準信号送信コントローラのプログラムは、フィルタリング部1001、送信処理部1002、受信処理部1003、通信サイクル更新部1006、ラウンドカウント部1007、基準信号送信部1011及びコマンド信号生成部1014で構成される。基準信号送信コントローラのデータは、通信サイクル1004、フィルタリング条件テーブル1005、ラウンド値1008、コマンド信号1012及びコマンド信号条件テーブル1018で構成される。これらのプログラム及びデータうち、コマンド信号生成部1014、コマンド信号1012、基準信号送信部1011、コマンド信号条件テーブル1018、フィルタリング処理部1001、フィルタリング条件テーブル1005以外は、図2で説明した基準信号送信コントローラのものと同一であるので、説明を省略する。また、本実施形態では、プログラムであるラウンドカウント部1007及びコマンド信号生成部1014と、データであるラウンド値1008、コマンド信号1012及びコマンド信号条件テーブル1018とで基準信号生成部1022が構成される。
コマンド信号生成部1014は、基準信号となるコマンドを作成するプログラムである。コマンド信号生成部1014は、毎サイクルの終了時など、コマンド信号生成が次の通信サイクル開始時に間に合うように、通信制御装置13のグローバルタイマの割込みから実行を開始する。コマンド信号生成部1014は、ラウンド値1008と通信サイクル1004をリードし、次の通信サイクルのラウンド値と通信サイクルを計算する。ラウンド値と通信サイクルの計算後、計算結果と合致するエントリをコマンド信号条件テーブル1018から検索する。
図10は、コマンド信号条件テーブル1018の構成を示す図である。図10に示すように、コマンド信号条件テーブル1018の各エントリには、ラウンド、通信サイクル、コマンド信号が記録されている。コマンド信号は、フレームの通信周期と、ラウンド0先頭からのオフセットを示している。例えば、図4に示したタイミングで送受信されるフレームBは、ラウンド0、通信サイクル1から3通信サイクルごとに送受信されるので、周期3、オフセット1である。このタイミングは、コマンド信号条件テーブル1018においては、「周期3オフセット1通信コマンド」と記入される。図10のコマンド信号には、1つの周期のコマンドが記入されているが、複数の周期の送受信コマンドを記入してもよい。また、周期ごとに個別のコマンド信号条件テーブルのエントリを持ってもよい。
ラウンド値と通信サイクルがコマンド信号条件テーブルに合致するエントリがある場合、そのエントリのコマンド信号をコマンド信号1012にライトし、これを引数として、基準信号送信部1011を呼び出す。合致するエントリがない場合、コマンド信号1012をクリアする。
基準信号送信部1011は、コマンド信号生成部1014から呼び出されたときに、コマンド信号1012をあらかじめ割り当てられたスロットで送信する。具体的には、送信バッファ16にコマンド信号を含む基準信号フレームをライトし、ダイナミックフレームの場合は送信起動を行う。
フィルタリング処理部1001は、コマンド信号1012とフィルタリング条件テーブル1005に基づいて、送信処理部1002または受信処理部1003を起動するプログラムである。フィルタリング処理部1001は、通信制御装置13のクロックに同期したグローバルタイマの割り込みで起動される。グローバルタイマの割り込みは、NIT(ネットワーク・アイドル・タイム)の先頭など、送信処理部1002や受信処理部1003を実行するのに十分時間があるタイミングに設定しておく。
フィルタリング処理部1001は、起動後、コマンド信号1012をリードする。その後、フィルタリング条件テーブル1005からコマンド信号が合致するエントリを検出する。図9(a)及び図9(b)は、本実施形態のフィルタリング条件テーブル1005である。図9(a)及び図9(b)に示すように、各エントリにコマンド信号と受信フレームIDと送信フレームIDを格納されている。フィルタリング処理部1005は、条件に合致したエントリを検出した場合、検出したエントリの送信フレームIDを引数として、送信処理部1002を呼び出す。また、検出したエントリの受信フレームIDを引数として、受信処理部1003を呼び出す。
図7は、基準信号受信コントローラのソフトウェア構成を示している。図7に示すように、基準信号受信コントローラのプログラムは、フィルタリング部1001、送信処理部1002、受信処理部1003、通信サイクル更新部1006及び基準信号受信部1010で構成され、基準信号受信コントローラのデータは、通信サイクル値1004、フィルタリング条件テーブル1005及びコマンド信号1012で構成される。これらのプログラム及びデータのうち、基準信号受信部1010以外は、上述の基準信号コントローラのものと同様である。
基準信号受信部1010は、基準信号フレームを受信し、フレーム内のコマンド信号をコマンド信号1012にコピーするプログラムである。基準信号受信部1010は、通信制御装置13のクロックに同期したグローバルタイマの割り込みから、毎通信サイクル起動される。コマンド信号を受信しなければ、コマンド信号1012をクリアする。
図8は、本実施形態の一例として、通信サイクル=4、フレームBを3サイクル周期で送受信する場合のネットワーク上のフレームを示している。この例におけるフィルタリング条件テーブル1005は、図9(a)及び図9(b)に示したものである。
図8に示すように、フレームBがスロット1で送受信され、コマンド信号がスロット2で送受信される。最初の通信サイクル0では、コマンド信号「周期3オフセット1」が、全コントローラに送信され、全コントローラのコマンド信号1012は0になる。通信サイクル0が終わると、フィルタリング処理部1001がフィルタリング条件テーブル1005を検索し、コマンド信号1012と合致するエントリを検出する。図9(a)に示すフィルタリング条件テーブルを持つ基準信号送信コントローラでは、フレームBを送信する。また、図9(b)に示すフィルタリング条件テーブルを持つ基準信号受信コントローラは、フレームBを受信する。次の通信サイクル1では、コマンド信号が送信されないので、コマンド信号1012がクリアされる。したがって、フィルタリング処理部1004は、エントリの検索を行わず、どのコントローラも送受信を行わない。
このように、コマンド信号の受信ごとに、フィルタリング処理部1001がフィルタリング条件テーブル1005を検索し、フレームを送受信することで、フィルタリング条件17でサポートできないサイクルでも、送受信可能になる。従って、本実施形態も前実施形態と同じく、ネットワークの使用効率を向上でき、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明に係るネットワークシステムの第3の実施形態を図11、図12に基づいて説明する。
本実施形態のネットワークシステムのハードウェア構成は、基本的には図1のハードウェア構成と同様である。本実施形態のコントローラは、上述の実施形態と同様にソフトウェアで構成される。また、基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラは、上述の実施形態と同様にソフトウェアで構成される。ただし、第1の実施形態では、基準信号送信コントローラが故障したとき、全てのフレーム送受信が停止する問題がある。これを解決するため、基準信号送信コントローラが故障したときに、他のコントローラ(基準信号受信コントローラ)が基準信号送信コントローラになる構成としたものである。
図11は、コントローラ(基準信号送受信コントローラ)のソフトウェア構成を示している。コントローラは、切換えにより基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラの両機能を有するものである。図11に示すように、コントローラは、図2に示した基準信号送信コントローラ及び図3に示した基準信号受信コントローラにおいて、フィルタリング処理部1023、ラウンドカウント部1024が異なり、さらに、切換え部1015、優先順位テーブル1016、エラー検出部1017、コントローラ種別1019を加えた構成である。図2又は図3の同じプログラム及びデータの説明は省略する。
コントローラ種別1019は、コントローラが、「基準信号送信コントローラ」であるか「基準信号受信コントローラ」であるかを示すデータである。コントローラ種別1019の設定は、切換え部1015が行う。
ラウンドカウント部1024は、ラウンド値1008をカウントするプログラムであり、以下に説明する点を除き、上述のラウンドカウント部1007と同じである。上述のラウンドカウント部1007では、ラウンド値をカウントした後に基準信号送信部1011を呼び出すのに対し、本実施形態では、ラウンドカウント部1024は、ラウンド値をカウントした後、切換え部1015を呼び出す。切換え部1015は、コントローラ種別1019が「基準信号送信コントローラ」であれば、基準信号送信部1011を呼び出す。
フィルタリング処理部1023は、通信サイクル値1004とラウンド値1008,1009がフィルタリング条件テーブル1005の条件に合致するときに送信処理部1002または受信処理部1003を起動するプログラムであるが、以下に説明する点を除き、上述のフィルタリング処理部1001と同じである。上述のフィルタリング処理部1001は、ラウンド値1008を直接リードするのに対し、本実施形態では、フィルタリング処理部1023は、切換え部1015を呼び出す。切換え部1015は、コントローラ種別1019が「基準信号送信コントローラ」であれば、ラウンド値1008をリターンする。コントローラ種別1019が「基準信号受信コントローラ」であれば、ラウンド値1009をリターンする。
エラー検出部1017は、基準信号送信コントローラからの基準信号フレームの受信タイムアウトを検出するプログラムである。エラー検出部1017は、コントローラ種別が「基準信号受信コントローラ」である場合、基準信号フレームの送信周期以上のタイマを設定する。タイムアウトが発生する前に、基準信号受信部1010が正しい基準信号フレームを受信すれば、タイマを設定しなおす。タイムアウトが発生すれば、切換え部1015を呼び出す。その後の処理は、切換え部1015の処理に記述する。
切換え部1015は、コントローラが基準信号送信コントローラとして機能するか基準信号受信コントローラとして機能するかを決定し、ラウンドカウント部1007及びフィルタリング処理部1001の処理を切換えるプログラムである。
切換え部1015は、コントローラの起動時、又はコントローラ起動完了後にエラー検出部1017がエラーを検出すると呼び出される。切換え部1015は、優先順位テーブル1016を検索し、優先順位が一番高いコントローラIDをリードする。コントローラは、コントローラ自身が有するコントローラIDとリードしたコントローラIDとが一致した場合、コントローラ種別を「基準信号送信コントローラ」とする。コントローラ自身が有するコントローラIDとリードしたコントローラIDとが一致しなかった場合、コントローラ種別を「基準信号受信コントローラ」とする。
図12は優先順位テーブル1016を示す図である。図12に示すように、優先順位テーブル1016は、優先順位とコントローラIDを組み合わせてもつ。本実施形態では、コントローラ起動時には、コントローラID=2のコントローラが基準信号送信コントローラとなる。コントローラID=2のコントローラが故障し、一定時間基準信号フレームが正しく送信されなかった場合、他の基準信号受信コントローラとして起動しているコントローラにおいて、切換え部1015がエラー検出部1017より呼び出され、優先順位テーブル1016の検索を行う。その検索により、コントローラID=10のコントローラが、新しい基準信号送信コントローラに決定される。本実施形態では、新しい基準信号送信コントローラは、前基準信号送信コントローラが用いたスロットを使用して基準信号フレームを送信する。新しい基準信号送信コントローラが、独自のスロットを用いて基準信号フレームを送信する場合は、あらかじめ決められたスロットを優先順位テーブルに記入しておき、基準信号受信コントローラの基準信号受信部1010が、このスロットを受信するように切換えるとよい。
本実施形態のネットワークシステムでは、ネットワークの使用効率を向上でき、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減することができると共に、基準信号送信コントローラが故障した場合でも、他のコントローラが基準信号送信コントローラとなるため、故障コントローラ以外は、周期送信を継続することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明に係るネットワークシステムの第4の実施形態を図13に基づいて説明する。
本実施形態のネットワークシステムのハードウェア構成は、基本的には図1のハードウェア構成と同様である。本実施形態のコントローラは、上述の実施形態と同様にソフトウェアで構成される。また、基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラは、上述の実施形態と同様にソフトウェアで構成される。
ただし、第2の実施形態では、基準信号送信コントローラが故障したとき、全てのフレーム送受信が停止する問題がある。これを解決するため、本実施形態では、基準信号送信コントローラが故障したときに、他のコントローラ(基準信号受信コントローラ)が基準信号送信コントローラになる構成としたものである。
図13は、コントローラ(基準信号送受信コントローラ)のソフトウェア構成を示している。コントローラは、切換えにより基準信号送信コントローラ及び基準信号受信コントローラの両機能を有するものである。図13に示すように、コントローラは、図6に示した基準信号送信コントローラ及び図7に示した基準信号受信コントローラにおいて、フィルタリング処理部1023、コマンド信号生成部1025が異なり、さらに、切換え部1015、優先順位テーブル1016、エラー検出部1017、コントローラ種別1019を加えた構成である。図6又は図7の同じプログラム及びデータの説明は省略する。また、切換え部1015、エラー検出部1017、優先順位テーブル1016及びコントローラ種別1019は、第3の実施形態で説明したものと同じであるので、その説明は省略する。
コマンド信号生成部1025は、基準信号となるコマンドを作成するプログラムであり、以下に説明する点を除き、上述のコマンド信号生成部1014と同じである。上述のコマンド信号生成部1014では、コマンド信号1012を引数として、基準信号送信部1011を呼び出すのに対し、本実施形態では、コマンド信号生成部1025は、コマンド信号1012を引数として切換え部1015を呼び出す。
フィルタリング処理部1023は、フィルタリング条件テーブル1005の条件が合致するときに送信処理部1002、または受信処理部1003を起動するプログラムであるが、以下に説明する点を除き、第2の実施形態のフィルタリング処理部1001と同じである。第2の実施形態のフィルタリング処理部1023は、コマンド信号1013を直接リードするのに対し、本実施形態のフィルタリング処理部1023は、切換え部1015を呼び出す。
本実施形態のネットワークシステムでは、第3の実施形態のネットワークシステムと同様に、ネットワークの使用効率を向上でき、コントローラのプロセッサのオーバヘッドを低減することができると共に、基準信号送信コントローラが故障した場合でも、他のコントローラが基準信号送信コントローラとなるため、故障コントローラ以外は、周期送信を継続することができる。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定される。
第1、第2の実施形態では、各コントローラの構成は、基準信号送信コントローラと基準信号受信コントローラのどちらか一方である例について説明したが、1つのコントローラが、基準信号送信コントローラと基準信号受信コントローラの両方の機能を有し、両機能を切換えて使用する構成としてもよい。具体的には、第1の実施形態の場合、第3の実施形態で説明した図11に示した構成において、優先順位テーブルとエラー検出部とを除いた構成となり、第2の実施形態の場合、第4の実施形態で説明した図13に示した構成において、優先順位テーブルとエラー検出部とを除いた構成となる。
第3、第4の実施形態では、基準信号送信コントローラが故障した場合について説明したが、基準信号受信コントローラが故障した場合においても同様である。
本発明に係るネットワークシステムの第1の実施形態のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施形態の基準信号送信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の基準信号受信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のラウンド値を基準信号として用いたネットワークのフレームを示す図である。 第1の実施形態のフィルタリング条件テーブルを示す図である。 第2の実施形態の基準信号送信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の基準信号受信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のコマンド信号を基準信号として用いたネットワークのフレームを示す図である。 第2の実施形態のフィルタリング条件テーブルを示す図である。 コマンド信号条件テーブルを示す図である。 第3の実施形態の基準信号送受信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 優先順位テーブルを示す図である。 第4の実施形態の基準信号送受信コントローラのソフトウェア構成を示すブロック図である。 従来例のネットワーク上のフレームを示す図である。 従来方式のネットワーク上のフレーム(送信側コントローラが周期制御)を示す図である。 従来方式のネットワークのフレーム(受信側コントローラが周期制御)を示す図である。
符号の説明
1,2 コントローラ
3 ネットワーク
13 通信制御装置
14 通信サイクルカウンタ
17 フィルタリング条件
1001,1023フィルタリング処理部
1002 送信処理部
1003 受信処理部
1004 通信サイクル
1005 フィルタリング条件テーブル
1006 通信サイクル更新部
1007,1024ラウンドカウント部
1008,1009 ラウンド値
1010 基準信号受信部
1011 基準信号送信部
1012,1013 コマンド信号
1014,1025コマンド信号生成部
1015 切換え部
1016 優先順位テーブル
1017 エラー検出部
1018 コマンド信号条件テーブル
1021,1022 基準信号生成部

Claims (9)

  1. 複数のコントローラがバスを介して接続され、各コントローラは、スロットを指定して通信サイクルごとにフレームを送信する送信処理部と、指定したスロットからフレームを受信する受信処理部とを有し、前記コントローラ間でフレームの送受信を行うリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、
    前記通信サイクルは、0から最大値までカウントされると再び0からカウントされ、
    前記複数のコントローラは、
    前記通信サイクルを受け取り、前記フレームの送信開始又は受信開始の基準となる基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号を送信する基準信号送信部とを有する少なくとも1つの基準信号送信コントローラと、
    前記基準信号を受信する基準信号受信部を有する少なくとも1つの基準信号受信コントローラとで構成され、
    各コントローラは、さらに、複数のコントローラ間の通信サイクルを同一に保つ通信サイクル更新部と、前記送信処理部が送信を開始するとき又は前記受信処理部が受信を開始するときの通信サイクルと前記基準信号を持つフィルタリング条件テーブルと、前記基準信号と前記通信サイクルと前記フィルタリング条件テーブルとを比較し前記通信サイクル及び前記基準信号が前記フィルタリング条件テーブルの条件に合致したとき前記送信処理部または前記受信処理部を起動するフィルタリング処理部と、前記通信サイクルの繰り返し回数をカウントするラウンド値を有し、
    前記基準信号生成部は、前記通信サイクルが最大値になった時に前記ラウンド値を更新するラウンドカウント部と、前記送信処理部が送信を開始または前記受信処理部が受信を開始するときの通信サイクルと前記ラウンド値を少なくとも持つコマンド信号条件テーブルと、前記ラウンド値と前記通信サイクルと前記フィルタリング条件テーブルとを比較し条件が合致したとき前記フレームの通信周期とラウンド0からのオフセットを示すコマンド信号を生成するコマンド信号生成部を有し、前記基準信号として、前記コマンド信号を用いることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  2. 請求項記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、前記基準信号送信コントローラは、前記複数のコントローラのうちで、最初に電源が投入されるコントローラであることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  3. 請求項記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、前記基準信号送信コントローラは、前記コントローラのうちで、ネットワークの同期信号を出力するコントローラであることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  4. 複数のコントローラがバスを介して接続され、各コントローラは、スロットを指定して通信サイクルごとにフレームを送信する送信処理部と、指定したスロットからフレームを受信する受信処理部とを有し、前記コントローラ間でフレームの送受信を行うリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、
    前記通信サイクルは、0から最大値までカウントされると再び0からカウントされ、
    各コントローラは、複数のコントローラ間の通信サイクルを同一に保つ通信サイクル更新部と、前記通信サイクルを受け取り、前記フレームの送信開始又は受信開始の基準となる基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号を送信する基準信号送信部と、前記基準信号を受信する基準信号受信部と、前記基準信号送信部の基準信号と前記基準信号受信部の基準信号のいずれかを選択する切換え部と、前記送信処理部が送信を開始または前記受信処理部が受信を開始する通信サイクルと前記基準信号を持つフィルタリング条件テーブルと、前記切換え部から渡された前記基準信号と前記通信サイクルと前記フィルタリング条件テーブルとを比較して合致したとき前記送信処理部または前記受信処理部を起動するフィルタリング処理部を持つことを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  5. 請求項記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、
    前記複数のコントローラの中から基準信号送信コントローラ又は基準信号受信コントローラを決定するための優先順位テーブルと、前記基準信号送信コントローラの送信エラーを検出するエラー検出部とをさらに有し、前記切換部は、前記優先順位テーブルの優先順位に基づいて前記基準信号送信コントローラを選択することを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  6. 請求項4又は5記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、
    前記コントローラは、前記通信サイクルの繰り返し回数をカウントするラウンド値を有し、前記基準信号生成部は、前記通信サイクルが最大値になった時に前記ラウンド値を更新するラウンドカウント部を有し、前記基準信号として、前記ラウンド値を用いることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  7. 請求項4又は5記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、
    前記コントローラは、前記通信サイクルの繰り返し回数をカウントするラウンド値を有し、
    前記基準信号生成部は、前記通信サイクルが最大値になった時に前記ラウンド値を更新するラウンドカウント部と、前記送信処理部が送信を開始または前記受信処理部が受信を開始するときの通信サイクルと前記ラウンド値を少なくとも持つコマンド信号条件テーブルと、前記ラウンド値と前記通信サイクルと前記フィルタリング条件テーブルとを比較し条件が合致したとき前記フレームの通信周期とラウンド0からのオフセットを示すコマンド信号を生成するコマンド信号生成部を有し、前記基準信号として、前記コマンド信号を用いることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  8. 請求項1〜3,6,7のいずれか1項記載のリアルタイム制御ネットワークシステムにおいて、前記ラウンド値の最大値は、各フレームの送受信周期の最小公倍数であることを特徴とするリアルタイム制御ネットワークシステム。
  9. 車両に搭載された複数の車載電子機器間で時間同期通信を行う車載ネットワークシステムにおいて、請求項1乃至8のいずれか1項記載のリアルタイム制御ネットワークシステムを用いたことを特徴とする車載ネットワークシステム。
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