JP5078387B2 - 情報表示用パネルの駆動方法 - Google Patents

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本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる表示媒体を少なくとも1種類以上封入した構成の情報表示用パネルで用いる表示媒体に対して、対電極を用いてその対電極間にパルス状の駆動電圧を印加することにより基板内に発生させた電界により、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法であって、少なくとも2電位以上の駆動電位を必要とする情報表示用パネルの駆動方法に関するものである。
従来、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に表示媒体を封入し、各基板に設けた電極間にパルス状の電圧を印加することにより基板内に発生させた電界により、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−331903号公報
上述した従来の情報表示用パネルの駆動方法では、図15(a)に2枚の基板にそれぞれ設けた行電極および列電極に印加する電圧の一例を示し、図15(b)に2枚の基板にそれぞれ設けた列電極および列電極に印加する電圧の他の例を示すように、基準となる電圧を0Vとし、行電極には基準電圧から表示媒体が移動を開始する駆動しきい値電圧以上の電圧(ここでは±70V)まで立上がる(rise)パルス状の電圧を印加し、列電極には基準となる0Vの電圧を印加することで、表示媒体を駆動して情報表示用パネルに画像等の情報を表示していた。しかしながら、上述した従来の情報表示用パネルの駆動方法のように、基準となる0Vの電圧から立上げた(rise)パルス状の電圧を駆動に用いた場合、立上がり(rise)時における電源容量の負荷が大きくなる問題があった。また、情報表示用パネルでは、一般的に、情報表示用パネルのコントラストを高くすることができる駆動方法を得たいとの要望があった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、表示媒体駆動の立上がり(rise)時における電源容量の負荷を低減でき、しかも、高いコントラストを得ることができる情報表示用パネルの駆動方法を提供しようとするものである。
本発明の情報表示用パネルの駆動方法は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる表示媒体を少なくとも1種類以上封入した構成の情報表示用パネルで用いる表示媒体に対して、2枚の基板の各々に設けたライン電極が交差する対電極間にパルス状の駆動電圧を印加することにより基板内に発生させた電界を印加することにより、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法であって、HV(電位の絶対値)、MV(HVの絶対値より絶対値が小さい電位)、LV(MVの絶対値より絶対値が小さい電位)の3電位であって、HV、MVおよびLVの3電位の極性がいずれも正または負であり、または、HV、MVの2電位の極性がいずれも正または負でLVが0Vであり、(HV−LV)が駆動電圧となる3電位を用い、MVを基準電位として各ライン電極に与えた状態から、一方のライン電極において基準電位のMVから電位LVへ電位を立下げるとともに、他方の電極において基準電位のMVから電位HVへ電位を立上げることによって、駆動電圧を対電極間に印加することを特徴とするものである。
また、本発明の情報表示用パネルの駆動方法は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる表示媒体を少なくとも1種類以上封入した構成の情報表示用パネルで用いる表示媒体に対して、2枚の基板の各々に設けたライン電極が交差する対電極間にパルス状の駆動電圧を印加することにより基板内に発生させた電界を印加することにより、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法であって、HV(電位の絶対値)およびLV(HVの絶対値より絶対値が小さい電位)の2電位であって、HVおよびLVの2電位の極性がいずれも正または負であり、または、LVが0Vであり、(HV−LV)が駆動電圧となる2電位を用い、HVを基準電位として各ライン電極に与えた状態から、一方のライン電極において基準電位のHVから電位LVへ電位を立下げるとともに、他方の電極において基準電位のHVを維持することによって、駆動電圧を対電極間に印加することを特徴とするものである。
なお、本発明の情報表示用パネルの駆動方法の好適例としては、前記立上げる電位の絶対値よりも立下げる電位の絶対値の方を大きくすること、がある。
本発明によれば、一方の電極および他方の電極の各々に所定の電位を与えた状態から対電極の一方の電極および他方の電極の少なくとも一方の電位の絶対値を立下げる(fall)ことによって、駆動電圧を対電極間に印加することで、表示媒体駆動の立上がり(rise)時における電源容量の負荷を低減でき、しかも、高いコントラストを得ることができる情報表示用パネルの駆動方法を得ることができる。
図16(a)、(b)はそれぞれ立上がり(rise)の駆動および立下がり(fall)の駆動を実施する回路の一例を示す図である。図16(a)、(b)に示すように、立上がり駆動回路および立下がり駆動回路とも、PchトランジスタとNchトランジスタを組み合わせて構成されている。一般的にNch、Pchのトランジスタの面積が同等の場合、Nchトランジスタのほうが電流を多く流せるため、図16(b)に示す70V→0Vの場合(電圧の立下げ:fall)の方が、図16(a)に示す0V→70Vの場合(電圧の立上げ:rise)よりも変化が早い。本発明では、この変化が早い立下げ(fall)を大いに用いて駆動電圧を形成することで、目的とする効果を得ている。
ここで、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネル100に対する電圧の印加方法:電圧の立上がり(rise)、電圧の立下がり(fall)の定義について説明する。
(1)電圧の立ち下げ(fall):
70V→0V、50V→20Vの場合のように、高電位から電位ゼロに向かう方向での電圧の掛け方とする。負電位側でも同様で、−70V→0V、−50V→−20Vの場合のように、高電位(高い負電位)から低電位(電位ゼロ側)に向かう方向での電圧の掛け方とする。
(2)電圧の立ち上げ(rise):
0V→70V、20V→50Vの場合のように、低電位(電位ゼロ側)から高電位に向かう方向での電圧の掛け方とする。負電位側でも同様で、0V→−70V、−20V→−50Vの場合のように、低電位(電位ゼロ側)から高電位(高い負電位)に向かう方向での電圧の掛け方とする。
まず、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向にそって、帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向を変えることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図7に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1、2の外側に設けた個別電極5、6に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図1(b)に示す例では、図1(a)に示す例に加えて、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図1(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1の内側に設けたライン電極5と基板2の内側に設けたライン電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図2(b)に示す例では、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図2(b)において、手前にある隔壁は省略している。
電極は基板の内側に設けても、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図3(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1の内側に設けた個別電極5と基板2の内側に設けた個別電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図3(b)に示す例では、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図3(b)において、手前にある隔壁は省略している。
図4(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも光学的反射率と帯電性を有する表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、基板1に設けた個別電極5と個別電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させ、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、電極6または基板1の色を観察者に視認させて電極6または基板1の色の表示を行っている。なお、図4(b)に示す例では、基板1、2との間に例えば格子状の隔壁4を設けセルを形成している。また、図4(b)において、手前にある隔壁は省略している。
電極は基板の内側に設けても、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図5(a)〜(d)に示す例では、まず、図5(a)、(c)に示すように、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1の外側に設けた外部電極11と基板2の外側に設けた外部電極12とで形成される対向する対電極の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図5(b)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、図5(d)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行っている。なお、図5(a)〜(d)において、手前にある隔壁は省略している。また、基板1の内側には導電部材13を設けるとともに、基板2の内側には導電部材14を設けている。この導電部材は設けなくてもよい。
電極は基板の内側に設けても、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
以上の説明は、粒子群からなる白色表示媒体3Wを粉流体からなる白色表示媒体に、粒子群からなる黒色表示媒体3Bを粉流体からなる黒色表示媒体に、それぞれ置き換えた場合も同様に適用することが出来る。粉流体については後述する。
図6および図7に示す例では、図2(a)、(b)に示す例と同様に、ライン電極5、6を用いて白黒表示を行う他の例を説明している。図6に示す例では、図2(a)、(b)で示す白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填した隔壁4で形成されたセルの代わりに、白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを絶縁液体8とともに内部に充填したマイクロカプセル9を用いている。また、図7に示す例では、図2(a)、(b)で示す白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填した隔壁4で形成されたセルの代わりに、白色と黒色とを半々に塗り分け、極性も互いに反対となるように構成した回転ボール10を表示媒体として絶縁液体8とともに内部に充填したマイクロカプセル9を用いている。図6および図7に示すいずれの例も、図2(b)に示す例と同様に、白黒表示を行うことができる。
本発明の情報表示用パネルの駆動方法は、上述した構成の情報表示用パネルをパルス状の電圧で駆動するにあたり、対電極の一方の電極および他方の電極の各々に所定の電位を与えた状態から対電極の一方の電極および他方の電極の少なくとも一方の電位の絶対値を立下げる(fall)ことによって、駆動電圧を対電極間に印加する。以下、具体的に本発明の情報表示用パネルの駆動方法について説明する。
図8(a)、(b)はそれぞれ本発明の第1実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。本例では、駆動電圧70Vを形成するために、図8(a)の場合では、MV=60V、HV=90V、LV=20Vとし、行(ROW)では電圧を30V(=90−60)立上げ(rise)ているが、列(COL)では電圧を40V(=60−20)立下げ(fall)でいる。この場合、20Vから90Vまで電圧を立上げて駆動電圧70Vを作っていた従来の方法よりも、電圧波形の立下がりエッヂを使用することになり、駆動電界の形成が高速に行われるようになり、表示される画像コントラストが向上する。
図8(b)の場合は、マイナス側の電位を用いて、図8(a)に示した例と同様の方法を用いて駆動電圧70Vを形成している。MV=−60V、HV=−90V、LV=−20Vとし、行(ROW)では電圧を40V(=−20V−(−60))立下げ(fall)ているが、列(COL)では電圧を30V(=−60−(−90))立上げ(rise)ている。従来の方法よりも、電圧波形の立下がりエッヂを使用することにより、駆動電界の形成が後続に行われるようになり、表示される画像コントラストが向上する。
なお、図8(a)、(b)に示し例において、行および列に印加する電圧を逆にすることもできる。
図9(a)、(b)はそれぞれ本発明の第2実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。本例では、駆動電圧70Vを形成するために、図9(a)の場合では、MV=50V、HV=70V、LV=0Vとし、行(ROW)では電圧を20V(=70−50)立上げ(rise)ているが、列(COL)では電圧を50V(=70−50)立下げ(fall)ている。この場合、0Vから70Vまで電圧を立上げて駆動電圧70Vを作っていた従来の方法よりも、電圧波形の立下がりエッヂを使用することになり、駆動電界の形成が高速に行われるようになり、表示される画像コントラストが向上する。
図9(b)の場合は、マイナス側の電位を用いて、図9(a)に示した例と同様の方法を用いて駆動電圧70Vを形成している。MV=−50V、HV=−70V、LV=0Vとし、行(ROW)では電圧を50V(=0−(−50))立下げ(fall)ているが、列(COL)では電圧を20V(=−50−(−70))立上げ(rise)ている。従来の方法よりも、電圧波形の立下がりエッヂを使用することになり、駆動電界の形成が高速に行われるようになり、表示される画像コントラストが向上する。
なお、上述した第1実施例および第2実施例に係るMV基準駆動では、電圧の基準値MVの絶対値より、大きくなる分と小さくなる分との間で、(大きくなる分)<(小さくなる分)の関係にあることが特徴である。すなわち、図8(a)、(b)に示す第1実施例では、大きくなる分=|60−90|=30、小さくなる分=|60−20|=40でこの関係を満たしている。また、図9(a)、(b)に示す第2実施例では、大きくなる分=|50−70|=20、小さくなる分=|50−0|=50でこの関係を満たしている。また、中間電位MVは任意に取ることができる。
図10(a)、(b)はそれぞれ本発明の第3実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。本発明で立ち下がりエッヂを用いる場合は、図10(a)に示すような単発のパルスよりも図10(b)に示すような複数パルスを印加した方が効果的である。このとき、パルス数が多い場合ほど効果はあるが、それだけ消費電力が増えることもあり、時間的ロスも大きくなるため、2〜100回の範囲で用いることが好ましい。
図11は本発明の情報表示用パネルの駆動方法を実行する駆動回路の一例を説明するための図である。図11に示す例において、11は直流電源、C1は電界コンデンサ、RT1、RT2はROW(行)電極側のスイッチングトランジスタ、CT1、CT2はCOL(列)電極側のスイッチングトランジスタである。図7に示す駆動回路において、以下の表1、2に示すように、スイッチングトランジスタのON/OFFを制御し、ROW(行)電極およびCOL(列)電極に所定の電位を与え、駆動電圧を対電極間に印加している。ここでは、表1に従来例の駆動を示し、表2に本発明例の駆動を示す。
Figure 0005078387
Figure 0005078387
上述した駆動回路における駆動方法では、印加電位への遷移時間を高速にすることで表示特性を向上させることができる。特に、RT1、CT1にPchトランジスタ、RT2、CT2にNchトランジスタを用いた回路構成において、移動度の大きいNchトランジスタを用いて駆動電圧を変化させることで表示特性が向上する。同様の効果をPchトランジスタで実現する場合にはPchトランジスタのサイズを大きくしなければならず、これはコスト高となり思わしくない。
図12は従来例および本発明例において電源の電圧降下の影響を説明するための図である。図12に示す例において、パネルに高電位(絶対値)を印加する際、従来回路を用いた駆動方法では電源の電圧降下を立ち上がり時間に含んでしまうが、本発明に係る新規回路ではこの電圧降下の時間中にパネル間への印加電位を同電位にするため、電圧降下の影響が電圧の変移時間に含まれず表示特性に影響しない。図12の説明からわかるように、従来の駆動方法で実現するには大容量の電源や周辺部品が必要となってしまいこれはコスト高となる。一方、本発明の駆動方法では、立ち上がり時間に電源の電圧降下の影響がないため、部品実装スペース増を避けることができる。
以下、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板については、少なくとも一方の基板は情報表示用パネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板2であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。基板1は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、酸化インジウム、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。視認側であり透明である必要のある表示面側基板2に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板1に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板1に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
必要に応じて基板に設ける隔壁4については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図13に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明ので表示媒体として例えば用いる粉流体について説明する。なお、本発明の情報表示用パネルで用いる粉流体の名称については、本出願人が「電子粉流体(登録商標):登録番号4636931」の権利を得ている。
本発明における「粉流体」は、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。例えば、液晶は液体と固体の中間的な相と定義され、液体の特徴である流動性と固体の特徴である異方性(光学的性質)を有するものである(平凡社:大百科事典)。一方、粒子の定義は、無視できるほどの大きさであっても有限の質量をもった物体であり、重力の影響を受けるとされている(丸善:物理学事典)。ここで、粒子でも、気固流動層体、液固流動体という特殊状態があり、粒子に底板から気体を流すと、粒子には気体の速度に対応して上向きの力が作用し、この力が重力とつりあう際に、流体のように容易に流動できる状態になるものを気固流動層体と呼び、同じく、流体により流動化させた状態を液固流動体と呼ぶとされている(平凡社:大百科事典)。このように気固流動層体や液固流動体は、気体や液体の流れを利用した状態である。本発明では、このような気体の力も、液体の力も借りずに、自ら流動性を示す状態の物質を、特異的に作り出せることが判明し、これを粉流体と定義した。
すなわち、本発明における粉流体は、液晶(液体と固体の中間相)の定義と同様に、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態で、先に述べた粒子の特徴である重力の影響を極めて受け難く、高流動性を示す特異な状態を示す物質である。このような物質はエアロゾル状態、すなわち気体中に固体状もしくは液体状の物質が分散質として安定に浮遊する分散系で得ることができ、本発明の情報表示用パネルで固体状物質を分散質とするものである。
本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な、対向する基板間に、例えば気体中に固体粒子が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入するものであり、このような粉流体は、粉体の流動性を示す指数である安息角を測定できないほど流動性に富んでおり、小さな電界の力でクーロン力などにより容易に安定して移動させることができる。
本発明に表示媒体として例えば用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で表示媒体として用いられる。
次に、本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、粉流体となるように調整、構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子は、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
また、本発明の表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
更に本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
表示媒体用粒子の帯電量は当然その測定条件に依存するが、情報表示用パネルにおける表示媒体用粒子の帯電量はほぼ、初期帯電量、隔壁との接触、基板との接触、経過時間に伴う電荷減衰に依存し、特に表示媒体用粒子の帯電挙動の飽和値が支配因子となっているということが分かった。
本発明者らは鋭意検討の結果、ブローオフ法において同一のキャリア粒子を用いて、表示媒体に用いる粒子の帯電量測定を行うことにより、表示媒体用粒子の適正な帯電特性値の範囲を評価できることを見出した。
更に、表示媒体を気体中で駆動させる情報表示用パネルに適用する場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、例えば図1(a)、(b)〜図4(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例>
以下の工程によって、情報表示用パネルを製作した。
(1)基板への隔壁(リブ)および電極パターンの形成工程;
(2)基板への表示媒体の充填工程;
(3)隔壁上の不要な表示媒体の除去工程;
(4)隔壁への接着剤層形成工程;および
(5)2枚の基板の貼り合わせ工程。
材質:ガラス、厚さ200μmの基板1および基板2の表面にそれぞれ、30Ω/□のITOライン電極をパターン形成した。その後、ITO電極を形成した基板2上に、フォトレジスト法によって、320μm□の開口部(この部分が表示セルとなる)および線幅30μm、高さ40μmの格子状の隔壁パターンを作製して、リブ付基板とした。白色表示媒体(負帯電)と黒色表示媒体(正帯電)とを合わせて25vol%になるよう当量をセルに配置した。
上述した情報表示用パネルおよび駆動回路を用い、従来例である0Vを基準とし電位を立上げてパルス電圧を得るLV基準、および、本発明例である70Vを基準とし電位を立下げてパルス電圧を得るHV基準、のそれぞれに従って、全面黒色の表示と全面白色の表示とを得る画像消去と画像書込みとを2万回繰り返した後のコントラスト(図にはCNTと表記している)を求めた。コントラストの測定には、グレタグマクベス社の光学濃度計RD−19Iを用いた。結果を図14に示す。図14の結果から、本発明例のHV基準では、従来例と比較して、画像消去時にコントラストが0.7程度上昇し、画像書込み時にもコントラストが0.3程度上昇することがわかる。この結果から、本発明例のHV基準をすることで、電源付加のかかる画像消去時においてより効果が出ることがわかる。
本発明の駆動方法は、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に用いる情報表示用パネルに好適に用いられる。
なお、本発明の駆動方法は、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動型表示用パネルやスタティック駆動型表示用パネルなど種々のタイプの駆動方式に適用できる。また、外部電界を用いた外部電界駆動型表示用パネルにおける外部電界形成手段に適用することができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの一例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルの他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の第1実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の第1実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の他の例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の第2実施例に係る情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。 本発明の情報表示用パネルの駆動方法を実行する駆動回路の一例を説明するための図である。 従来例および本発明例において電源の電圧降下の影響を説明するための図である。 本発明の駆動方法の対象となる情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。 実施例および本発明例における実験結果を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ従来の情報表示用パネルの駆動方法の一例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ立ち上がりの駆動および立ち下がりの駆動を実施する回路の一例を示す図である。
符号の説明
1、2 基板
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 黒色板
8 絶縁液体
9 マイクロカプセル
10 回転ボール
11、12 外部電極
13、14 導電部材

Claims (3)

  1. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる表示媒体を少なくとも1種類以上封入した構成の情報表示用パネルで用いる表示媒体に対して、2枚の基板の各々に設けたライン電極が交差する対電極間にパルス状の駆動電圧を印加することにより基板内に発生させた電界を印加することにより、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法であって、
    HV(電位の絶対値)、MV(HVの絶対値より絶対値が小さい電位)、LV(MVの絶対値より絶対値が小さい電位)の3電位であって、HV、MVおよびLVの3電位の極性がいずれも正または負であり、または、HV、MVの2電位の極性がいずれも正または負でLVが0Vであり、(HV−LV)が駆動電圧となる3電位を用い、
    MVを基準電位として各ライン電極に与えた状態から、一方のライン電極において基準電位のMVから電位LVへ電位を立下げるとともに、他方の電極において基準電位のMVから電位HVへ電位を立上げることによって、駆動電圧を対電極間に印加することを特徴とする情報表示用パネルの駆動方法。
  2. 前記立上げる電位の絶対値よりも立下げる電位の絶対値の方を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの駆動方法。
  3. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間空間に、少なくとも1種類以上の粒子からなる表示媒体を少なくとも1種類以上封入した構成の情報表示用パネルで用いる表示媒体に対して、2枚の基板の各々に設けたライン電極が交差する対電極間にパルス状の駆動電圧を印加することにより基板内に発生させた電界を印加することにより、表示媒体を移動させて画像などの情報を表示する情報表示用パネルの駆動方法であって、
    HV(電位の絶対値)およびLV(HVの絶対値より絶対値が小さい電位)の2電位であって、HVおよびLVの2電位の極性がいずれも正または負であり、または、LVが0Vであり、(HV−LV)が駆動電圧となる2電位を用い、
    HVを基準電位として各ライン電極に与えた状態から、一方のライン電極において基準電位のHVから電位LVへ電位を立下げるとともに、他方の電極において基準電位のHVを維持することによって、駆動電圧を対電極間に印加することを特徴とする情報表示用パネルの駆動方法。
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