JP5074408B2 - 紙幣識別計数機 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣の金種を識別する金種識別モードと紙幣の計数のみを行う計数モードとを備えた紙幣識別計数機に関するもので、特に、上記モードの他に異金種を識別する異金種識別モードと真偽を判定する真偽判定モードとを更に備え、それらのモードに応じて処理速度を変化させるようにした紙幣識別計数機に関する。
本願の目的とはやや異なるが、有人運用と無人運用とで紙幣の搬送速度を変化させるものとして、例えば日本国特開平5−159130号公報に示されるものがある。
上記公報で開示されている技術は、紙幣処理機において、搬送速度とジャム等の機器障害発生率との関係を考慮して、有人運用時は搬送を高速とし、無人運用時は搬送を低速とすることで、無人運用時におけるジャム等の機器障害発生を極力抑えることを図ったものである。
ところで、銀行の支店では紙幣識別計数機が用いられているが、業中と業後では処理の形態が異なっている。具体的には、業中は多金種の紙幣が混合状態で処理されるのに対し、業後は金種毎に選別が済んだ紙幣の枚数確認作業が主な処理とされる。
つまり、業中の処理では金種識別が不可欠とされるのに対し、業後の処理では高速の計数機能が求められる。
従来の紙幣識別計数機は、金種識別を行う金種識別モードと金種識別を行わない計数モードとを兼ね備えているが、金種識別を行わない計数モードでも単位時間当たりの処理枚数は金種識別モードのときと同一であり、高速の計数機能を搭載したものが実現されていなかった。
本発明は、紙幣識別計数機に求められる機能が、上述のように業中と業後によって異なることに着眼したものである。
加えて、金種識別モードでは、金種識別のためのデータ処理上の制約から処理速度を高速化することが困難であるが、金種識別を伴わない計数モードのときは、データ処理上の制約が無いために処理速度を高速化できるとの観点から、モードに応じて処理速度を変化させることを図ったものである。また、金種毎に選別が済んだ紙幣の確認作業としては、紙幣の枚数確認作業の他に、異金種の混在を検査する作業(札束の中に異なる金種の紙幣が紛れ込んでいないかどうかを検査する作業)や、全て真券かどうかを検査する作業があるが、本発明は、これらの確認作業についても独立して処理できるモードを設け、1台の機械で効率良く迅速に処理できるようにすることを図っている。
前述の従来技術、すなわち、有人運用と無人運用とで紙幣の搬送速度を変化させるという技術は、このような観点のものではなく、高速/低速の如何に拘わらず金種識別を行う点では従来と変わりが無い。
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、銀行の支店等における業中と業後の異なる目的の処理を、1台の機械で効率良く迅速に処理することが可能な紙幣識別計数機を提供することにある。
本発明の上記目的は、紙幣の進路を主搬送路から分岐搬送路に切換える搬送路切換機構と制御手段とを備え、所定基準を超える斜行状態の紙幣を検知した際に、前記制御手段により前記搬送路切換機構を駆動して当該紙幣を前記分岐搬送路経由でリジェクト部に導くように構成されている紙幣識別計数機であって、紙幣の処理モードとして、金種を識別する金種識別モードと、計数のみを行う計数モードと、異金種を識別する異金種識別モードと、真偽を判定する真偽判定モードとを備え、前記制御手段は、前記処理モードが前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードのときは、前記搬送路切換機構による前記分岐搬送路への切換動作を禁止し、前記斜行状態の紙幣を含めて各紙幣を常に正常紙幣用スタッカ部へ導くことで、前記金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように制御することによって達成される。
さらに、本発明の上記目的は、前記制御手段は、前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードにおいて所定条件を満たさない紙幣を検知した際には、異常検知を示すエラーフラグを立てると共に装置を停止させることによって一層効果的に達成される。
あるいは、本発明の上記目的は、紙幣の進路を主搬送路から分岐搬送路に切換える搬送路切換機構と制御手段とを備え、所定基準を超える斜行状態の紙幣を検知した際に、前記制御手段により前記搬送路切換機構を駆動して当該紙幣を前記分岐搬送路経由でリジェクト部に導くように構成されている紙幣識別計数機であって、紙幣の処理モードとして、金種を識別する金種識別モードと、計数のみを行う計数モードと、異金種を識別する異金種識別モードと、真偽を判定する真偽判定モードとを備え、前記所定基準が前記金種識別モードと前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードとで異なる基準が設定されていると共に、前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードでの基準が前記金種識別モードでの基準よりも緩和されており、前記制御手段は、当該モードの基準に応じて前記斜行状態の検知処理を実行することで、前記金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように制御することによって達成される。
さらに、本発明の上記目的は、前記金種識別モードにおいて前記斜行状態の紙幣を検知した際は、前記制御手段は、前記搬送路切換機構の駆動による前記分岐搬送路への切換えタイミングを通常よりも速くすること、によってそれぞれ一層効果的に達成される。
[発明の効果]
請求の範囲第1項及び第2項に係る発明によれば、計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モードでは分岐搬送路への切換動作を禁止し、斜行状態の紙幣を含めて各紙幣を常に正常紙幣用スタッカ部へ導くことで、金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように制御するようにしたので、紙幣が2枚以上重なって搬送されてくる重送等が発生したときの分岐部におけるジャムの発生を無くすことができる。
請求の範囲第3項に係る発明によれば、計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モードでは、紙幣の斜行時におけるリジェクトの基準を甘めに設定したので、搬送路切換機構を構成する分岐部材が駆動される機会を減少することができ、それによりジャムの発生を少なくすることができる。
請求の範囲第4項に係る発明によれば、斜行状態の紙幣が到達する前にいち早く分岐部材を駆動することができ、金種識別モードにおける分岐部でのジャムの防止を図ることが可能となる。
第1図は、本発明が適用される紙幣識別計数機の一例を示す外観斜視図である。
第2図は、本発明に係る紙幣識別計数機の模擬的縦断面図である。
第3図は、本発明に係る紙幣識別計数機の主要部の構成例を示すブロック図である。
第4図は、本発明に係る繰出搬送機構の主要部の構成例を示す模式図である。
第5図は、紙幣の搬送間隔及び搬送速度の制御を説明するためのタイミングチャ−ト
である。
第6図は、金種識別モードが指定された場合の紙幣識別計数機の動作例を説明するためのフローチャートである。
第7図は、斜行状態の紙幣を検知した時の処理を説明するための図である。
第8図は、計数モードが指定された場合の紙幣識別計数機の動作例を説明するためのフローチャートである。
第1図は、本発明の第1実施形態に係る紙幣識別計数機の概観を示す斜視図である。同図において、紙幣識別計数機1は、筐体2の上部前方側に、紙幣が重積状態で充填されるホッパ部3を備え、その下方の筐体2の前面部には、紙幣の計数・識別処理を行う際に種々の設定を行うとともに、それらの処理状態等を表示するための操作表示部4を備えている。この操作表示部4は、処理操作の入力などを行うための複数の操作ボタン4Aと、該操作ボタン4Aによる入力情報や計数状態などを表示するための表示パネル4Bとを有し、操作ボタン4Aの入力操作によって、例えば複数国の紙幣の計数・識別処理などが実行される。
また、紙幣識別計数機1は、筐体2の下部前方側に、計数済みの紙幣が整列集積されるスタッカ部5を備え、その上方には、計数対象から排除された紙幣が集積されるリジェクト部6を備えている。なお、符号5Aで示す部材は、スタッカ部5に搬送されてきた紙幣を受止めて、スタッカ部5に整列集積させるための羽根車である。
第2図は、本発明の実施形態に係る紙幣識別計数機1の内部の搬送機構を概略的に示す説明図である。同図において、ホッパ部3は、紙幣の有無を検知するホッパ部センサPS1と、ホッパ部3に充填されている紙幣を最下位から順次繰出す繰出機構部7とを備え、ホッパ部センサPS1による検出信号または操作ボタン4Aによる操作に応じて繰出機構部7が作動し、ホッパ部3に充填された紙幣が紙幣識別計数機1の内部に形成された搬送路8に送り出される。繰出機構部7を構成するローラは、クラッチを介して動力伝達され、紙幣を所定時間繰出し、ブレーキをかけて紙幣の追走や重送を防止するようになっている。
搬送路8の経路中には、投光器と受光器とからなり、搬送される紙幣の異常(紙幣のジャム等)や紙幣の位置などを検出する光センサPS2〜PS5,VP1,VP3が配設されている。
繰出機構部7の直後(下流側)に配された繰出制御センサPS2は、繰出機構部7のクラッチおよびブレーキの制御に用いられ、該繰出制御センサPS2の下流に配された識別制御センサVP1は、搬送される紙幣の札長(寸法)や斜行度合いなどの検出に用いられる。この識別制御センサVP1の下流には、識別部の一部を構成するラインセンサLSおよび磁気センサMGと、複数枚の紙幣が重なった状態で搬送されていないかを検出する重送検知センサDBLとが配されている。ラインセンサLSは、赤色光、緑色光、および青色光の3色の可視光による反射型センサと、赤外光による透過型センサとを備え、紙幣の種類の識別、方向や札幅の検出などに用いられる。一方、磁気センサMGは、紙幣の真偽を識別するのに用いられる。
上記各種センサによる識別や検出を終えた紙幣は、搬送路8のリジェクト部6とスタッカ部5とに分岐する地点に配設されたフリッパ9(分岐部材)によって、リジェクト部6またはスタッカ部5に振り分けられる。このフリッパ9は、紙幣の先端が振分制御センサVP3に達した際にソレノイドが駆動することにより揺動し、搬送路8を主搬送路8a側(スタッカ部5の方面)から分岐搬送路8b側(リジェクト部6の方面)に切換る。識別部によって正常と判断された紙幣(計数対象と認められた紙幣)は、フリッパ9を経て主搬送路8aに沿って搬送され、枚数計数センサPS5を通過した時点で計数カウンタが更新された後に、羽根車5Aによってスタッカ部5に整列されて集積される。一方、識別部によって異種や異常と判断された紙幣(計数対象から排除された紙幣)は、ソレノイドが作動して分岐部材としてのフリッパ9が下方に揺動することにより、分岐搬送路8bに沿ってリジェクト部6に搬送される。スタッカ部5の紙幣の存在は、スタッカ部センサPS3によって検出され、リジェクト部6の紙幣の存在は、リジェクト部センサPS4によって検出される。
紙幣の搬送機構や羽根車5Aは、筐体2内の下方に設けられたメインモータ10によって駆動される。メインモータ10は、上記各種センサによって、ジャムや斜行搬送などの異常が検出されると停止するようになっている。また、筐体2の下方には、上述したフリッパ9のソレノイド、メインモータ10、各種センサや、後述する制御部などを駆動するためのパワーユニット11が設けられている。
第3図は、本発明に係る紙幣識別計数機の主要部の構成例を示すブロック図である。繰出搬送機構21は、前述のホッパ部3、スタッカ部5、リジェクト部6、繰出機構部7、搬送路8及び図示されない搬送ローラ等から構成される搬送機構部、及び駆動源としてのモータ10等で構成され、ホッパ部3で受け入れた紙幣を一枚ずつ搬送路内に繰出して搬送する。本実施例における繰出搬送機構21は、無段階又は2段階以上の変速機能を有しており、外部からの駆動指令に応じて紙幣の搬送間隔と搬送速度を制御できるように構成されている。また、繰出搬送機構21における紙幣の繰出動作と搬送動作は連動して動作するようになっており、外部からの駆動停止指令を受けた場合も、繰出動作と搬送動作が同期して停止するように構成されている。
搬送路切換機構22は、前述の揺動自在な分岐部材(フリッパ9)、及び駆動源としてのソレノイド等から構成される。そして、ソレノイドを起動することによって、搬送路は、第2図中の主搬送路8a側から分岐搬送路8b側に切換わり、ソレノイドを作動している間、搬送路は分岐搬送路8b側に保持される。また、搬送路切換機構22は、ソレノイドの作動を停止させることによって、搬送路が主搬送路8a側に戻り、ソレノイドの作動が停止している間、搬送路が主搬送路8a側に保持されるように構成されている。
操作表示部23(第1図の操作表示部4)は、処理モード(金種識別モード,計数モード等)の設定など、オペレータが操作するのに必要なボタン類(前記操作ボタン4Aや情報入力用のキー等)を備えるとともに、処理結果等を表示する表示器(前記表示パネル4B)を有している。記憶部24は、金種の識別や真偽判定処理に必要なデータやプログラム、紙幣の計数結果などを記憶しておくところであり、ROM,RAM等の所定の記録媒体から構成される。
制御部25を構成する制御手段は、これに接続された各機構や各部を所定のプログラムによって制御するものであり、例えばマイクロプロセッサなどが利用可能である。本実施の形態では、紙幣の処理モードとして、金種を識別する金種識別モードと、計数のみを行う計数モードと、異金種を識別する異金種識別モードと、真偽を判定する真偽判定モードとを備え、制御部25は、単位時間当たりの紙幣の処理枚数である処理速度を金種識別モードとその他のモード(上記計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モード)とで異ならせる制御を行う。詳しくは、制御部25は、処理モードが金種識別モード以外のいずれかのモードのときは、金種識別モードにおけるデータ処理量(金種の識別処理や真偽判定処理におけるデータ処理量)を低減させた時間に応じて、繰出搬送機構21の繰出搬送速度を金種識別モードのときよりも高速とすることにより、単位時間当たりの紙幣の処理枚数である処理速度を高速化する制御を行う。
また、制御部25は、計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モードのときは、搬送路切換機構22による分岐搬送路への切換動作を禁止して、紙幣を常に主搬送路経由で正常紙幣用スタッカ部(第1図及び第2図に示されるスタッカ部5)へと導くようにすると共に、上記各モードにおいて所定条件を満たさない紙幣を検知した際には、異常検知を示すエラーフラグを立てると共に装置を停止させる制御を行う。その際の異常の判定基準は、金種識別モードよりも緩和した基準が設定されている。その理由は、例えば計数モードでは、紙幣の重送以外の異常(紙幣の斜行、紙幣の折れや欠損)は、正しい計数が可能であり、誤計数の可能性が低いからである。また、異金種識別モードと真偽判定モードにおいても同様であり、金種識別モードと比較して異常の判定基準を甘くしても、正しい異金種検査や真偽判定を行えるからである。なお、本発明で言う「異金種検査」とは、処理対象の紙幣の金種が全て同一か否かを検査すること、言い換えると、処理対象の紙幣の中に異なる金種の紙幣が紛れ込んでいないかどうかを検査することを言う。
一方、金種識別モードのときは、制御部25では、所定基準を超える斜行状態の紙幣を検知した際に、搬送路切換機構22の駆動による分岐搬送路への切換えタイミングを通常よりも速くする制御を行う。
識別部26は、制御部25の制御の下に、前記各センサの検知信号を入力して紙幣の金種の識別,異金種の識別(異金種検査),真偽判定,計数等の処理を行う。その際、識別部26では、各モードに対応して設定されている制御パラメータを用いて、特定の処理を非実行としたり、該当の判定用閾値を用いて紙幣のリジェクト判定処理をしたりするなど、処理モードに応じた処理を実行する。なお、識別部26の中に制御部25を組み込んだ形態も本発明に含まれる。
次に、繰出搬送機構21の動作について説明する。
第4図は、繰出搬送機構21の主要部の構成例を示す模式図であり、繰出搬送機構21は、繰出ローラ21a、繰出間隔を制御するためのクラッチ/ブレーキ21b、搬送路21c(前記搬送路8,主搬送路8a,及び分岐搬送路8b)、搬送ローラ21d、繰出制御センサPS2、搬送速度を検出するエンコーダ21e、及び駆動源であるモータ21f(前記メインモータ10)を備えている。繰出ローラ21aと搬送ローラ21dは1つのモータ21eにより駆動され、連動して動作する。
第5図は、紙幣の搬送間隔及び搬送速度の制御を説明するためのタイミングチャ−トであり、紙幣の繰出し時には、クラッチ/ブレーキ21bにより、間欠的に繰出ローラ21aが作動されることにより、所定の間隔で紙幣が1枚ずつ搬送路へと繰出される。搬送速度はエンコーダ21dにより検出され、搬送速度が所定の速度となるようにモータ21fが駆動制御される。本実施の形態では、紙幣の搬送間隔については、例えば金種識別モードでは55mm以下、計数モード等では15mm以下となり、紙幣の搬送速度については、紙幣の処理速度(繰出制御センサPS2を通過する紙幣の単位時間当たりの枚数)が金種識別モードでは720枚/分、計数モードと異金種識別モード並びに真偽判定モードでは1200枚/分となるように、繰出間隔と搬送速度が調整されている。その繰出間隔と搬送速度は、制御部25からの指令で変更可能であり、繰出搬送機構21の動作中に変動できるように構成されている。制御部25では、例えば、繰出制御センサPS2により検出した紙幣間隔が所定の閾値より小さいと判定したときは、繰出機構部7に指令してクラッチをONにして紙幣間隔が正規の間隔となるように制御する。その結果、ラインセンサLSの直前に配置されている識別制御センサVP1の波形が、第5図に示すように等間隔となり、識別制御センサVP1の出力に同期して各紙幣がラインセンサLSで走査されることになる。
上述のような構成において、第2図を参照して、金種識別モードが指定された場合の紙幣識別計数機の動作を第6図のフローチャートの流れに沿って説明する。なお、ここでは、本発明における特徴的な事項を主体として、紙幣識別計数機の動作例を紙幣の流れに沿って説明し、具体的な金種識別処理などについては説明を省略する。
紙幣識別計数機のホッパ部3で一括して受け入れた複数の紙幣は、一枚ずつ搬送路内に繰出され、搬送路8の経路に沿って所定の間隔で搬送される。紙幣の先端が識別制御センサVP1に到達すると、紙幣の斜行度合い(斜行量)が検知され(ステップS1)、斜行量が所定基準を超えているか否かが判定される(ステップS2)。
上記ステップS2において、紙幣の斜行角度が所定基準を超える斜行角度であった場合には、識別部の一部を構成するラインセンサLSへの到達を待たずに、搬送路切換機構22(ソレノイドで作動する分岐部材9)を駆動して、紙幣の搬送先を分岐搬送路8b側に切換え、当該紙幣をリジェクト部6に導く。
このような制御を行うのは以下の理由による。
斜行度合いが甚だしい紙幣は、ラインセンサLSで走査しても金種判定できない可能性が高く、つまりリジェクトされる可能性が高いからである。
本実施の形態においては、金種識別を伴わない計数、異金種識別、及び真偽判定の各モードでは紙幣の処理速度を高速としているが、金種識別モードでも従来の紙幣識別計数機よりも紙幣の処理速度を速くしている。そのため、従来のように、ラインセンサLSの位置を通過後にソレノイドで分岐部材(第2図中のフリッパ9)を駆動したのでは、斜行による先行する紙幣の部分と分岐部材との距離が接近しすぎて、分岐部材の駆動による搬送路切換機構の切換動作が間に合わない可能性がある為である。
例えば、第7図に示すように、搬送方向Yに対して直交する方向のサイズ(長手方向の寸法)の大きな紙幣101bは、幅規制ガイド21cによって斜行が抑止されるため、紙幣101bの斜行量は一定範囲内に収まるが、幅規制ガイドによって斜行が抑止できない小サイズの紙幣101aは、斜行度合いが甚だしい状態で搬送されて来る可能性がある。第7図の例では、紙幣101aは、斜行していない紙幣101b(例えば最大サイズの紙幣)と比較して、搬送方向Yの長さが図中のサイズWの分だけ長くなる。そこで、本実施の形態では、斜行量(図中の斜行角度α1)が所定基準(斜行角度の閾値α2)を超えていると判定した時には、その時点で搬送路切換機構のソレノイドを作動して紙幣の搬送先を分岐搬送路8b側に切換え、当該紙幣をリジェクト部6に導くようにしている。
言い換えると、従来は、識別制御センサVP1の下流側に設けられている各センサ(本例では、ラインセンサLS,重送検知センサDBL,磁気センサMG)を用いた処理において、所定の基準を満たさなかった場合に、識別部においてリジェクト時の搬送先の切換制御を一律のタイミング(例えば紙幣の先端が振分制御センサVP3に達したタイミング)で実行しており、その切換機構の動作時間が紙幣のジャムの要因や、全体の処理速度の高速化を妨げる要因となっていたが、本実施の形態では、斜行量が所定基準を超えていると判定した場合には、リジェクト部6方面の搬送路である分岐搬送路8bへの切換えタイミングを通常(斜行以外の異常検知時)よりも速くすることによって、識別部の構成要素であるラインセンサLSを通過する前に分岐搬送路8b側に切換えておき(ステップS3)、斜行紙幣を分岐搬送路8b経由でリジェクト部6に導くようにしている。
このような切換制御を行うことで、ジャムの防止を図ることができると共に、搬送系の速度を一層高速化することが可能になる。また、第図7中のサイズWの分、識別部から搬送路の分岐点までの距離を短くすることができるので、筐体の小型化を図ることも可能である。
一方、ステップS2において、斜行度合いが少ない紙幣と判定された紙幣、すなわち紙幣の斜行量が所定の範囲内の紙幣は、制御部25の制御の下に、識別部26による金種の識別処理と重送の有無の判定処理と真偽の判定処理とが同時並行的に実行される。
先ず、金種の識別処理においては、紙幣がラインセンサLSで走査されると(ステップS4)、その走査によって得たイメージと金種判定テーブル内のデータとが比較され、紙幣の金種が特定される(ステップS5)。この金種特定処理のためにデータ処理時間が必要となり、本実施例では720枚/分の処理速度に抑えられている。但し、前述の切換えタイミングの制御を行わない従来の紙幣識別計数機と比較すると、全体の処理速度は高速化されている。
一方、重送の有無の判定処理においては、識別部26では、重送検知センサDBLの検出データを取得し(ステップS6)、その検出データ(例えば紙幣の厚みを示す情報)と判定基準値(閾値)とを比較し、紙幣が1枚であるかのチェック、すなわち紙幣が2枚以上重なった状態(重送)となっていないかのチェックを行う(ステップS7)。
他方、真偽の判定処理においては、識別部26では、磁気センサMGにより紙幣の磁気成分(磁気インク等の有無)を検出して閾値と比較し、真偽の判定を行う(ステップS8,S9)。
そして、前記ステップS5における金種の判定結果、ステップS7における重送の判定結果、及びステップS9における真偽の判定結果を得て、その紙幣が正常紙幣か否かを総合的に判定する(ステップS10、S11)。そして、ステップS11において正常紙幣と判定されれば、当該紙幣が枚数計数センサPS5を通過した時点で金種毎の計数カウンタが更新され(ステップS12)、当該紙幣が羽根車5Aによってスタッカ部5に整列されて集積される(ステップS13)。一方、ステップS11において、正常でないと判定された場合は、紙幣の搬送先が分岐搬送路8b側に切換えられて(ステップS14)、当該紙幣がリジェクト部6へと搬送される(ステップS15)。
次に、金種識別モード以外のモードが指定された場合の動作を説明する。先ず、金種識別モード以外のモードにおける動作と金種識別モードにおける動作の違いについて、各モードの制御パラメータの例を示して説明する。
なお、本実施の形態においては、金種識別モード以外の処理モードとして、計数モードと異金種識別モードと真偽判定モードとを備えているが、これらの3つのモードにおける処理速度の高速化処理、緩和した判定基準に基づく異常の判定処理、及び異常検知時の処理は同様であるため、以下、計数モードを例として説明する。
下記の表1は、各モードにおける処理形態の違いの例を概略的に示したものである。制御パラメータとしては、下記表1に示すような情報が各モードに対応して初期設定されている。
Figure 0005074408
本実施の形態においては、上記表1の例に示すように、紙幣の搬送系に係る制御パラメータ(繰出/搬送速度、分岐搬送路8bへの切換動作の禁止の有無)と、識別部の制御パラメータ(斜行角度の閾値、2枚検知(重送の検知)の処理形態、金種識別処理の有無、真偽判定処理の有無)とがモード毎に設定されて、記憶部に格納されている。
前記表1に示されるように、計数モードでは、金種識別モードと比較して異常検知の判定基準(斜行角度の検知条件)を緩和し、正常紙幣として通過させる率を高めるようにしている。また、前記表1に示されない判定基準としては、紙幣の欠損等の判定に用いる紙幣サイズの判定基準があり、短手方向のサイズ判定基準(閾値)については、金種識別モードでは厳しくする一方、計数モードでは甘くし、長手方向のサイズ判定基準については、金種識別モードではサイズ判定有り(判定処理を実行する)とする一方、計数モードではサイズ判定無し(判定処理を非実行)とするように、それぞれの判定基準が設定されている。
以下、第2図を参照して、計数モードが指定された場合の紙幣識別計数機の動作を第8図のフローチャートの流れに沿って説明する。なお、ここでは、金種識別モードとの違いについて説明するものとし、金種識別モードと同様の動作については説明を省略する。
計数モードでは、計数モードの間、ソレノイドによる分岐部材(第2図中のフリッパ9)の駆動を禁止するように制御するのが好ましく、本実施の形態では、前述のように分岐部材の駆動による繰出搬送機構の切換動作を禁止、すなわち、搬送先が常にスタッカ部5(正常紙幣用スタッカ部)行きとなるように分岐部材を固定するようにしている(ステップS21)。なお、計数モードでは、金種識別モードと比較して、紙幣のリジエクト時の切換動作時間(分岐搬送路8b側への切換えと主搬送路8a側への戻しに掛かる搬送路切換機構の動作時間)が無くなるので、その低減させた時間に応じて搬送速度を高速化する形態としても良い。
紙幣識別計数機のホッパ部3で一括して受け入れた複数の紙幣は、一枚ずつ搬送路内に繰出され、搬送路8の経路に沿って所定の間隔で搬送される。その際、制御部では、紙幣の繰出速度を高速にすると共に搬送速度を高速にし、各紙幣が搬送路8上を高速で搬送されるように制御する(ステップS22)。
計数モードでは、制御部は、識別制御センサVP1により紙幣の斜行量を検知し(ステップS23)、斜行量が所定基準を超えているか否かを判定する(ステップS24)。
上記ステップS24において、紙幣の斜行角度が所定基準を超えていない場合は、重送検知センサDBLにより重送の有無のチェック(本実施例では他のチェックとして紙幣の短手方向のサイズ判定による紙幣の折れ、及び欠損のチェック)が行われ(ステップS25、S26)、紙幣が1枚であれば、枚数計数センサPS5を通過した紙幣が計数され(ステップS27)、当該紙幣が羽根車5Aに受け取られてスタッカ部5に集積される(ステップS28)。なお、計数モードでは、ラインセンサLSや磁気センサMGを紙幣が通過するが、これらのセンサ出力に基づくデータ処理、すなわち識別部での金種識別処理及び真偽判定処理は全く行われないため、それらのデータ処理時間分、処理速度の高速化が可能であり、本実施形態における計数モードでの処理速度は、1200枚/分とされている。
一方、ステップS24又はステップS26において、正常と見なす条件を満たさなかった場合(重送等が発生した場合)は、エラーフラッグを立てると共に、繰出ローラに連結されるクラッチをOFFにして紙幣の繰出しを停止させ、各光センサPS2〜PS5,VP1,VP3の検知信号を基に、筐体内に処理中の紙幣が無く、全ての紙幣がスタッカ部5へ搬送されたことをチェックした後(ステップS29)、搬送駆動源としてのメインモータ10の駆動を停止することによって装置(繰出搬送機構等)の動作を停止させる(ステップS30)。その際、例えば異常の種類と検知場所を示す情報を操作表示部に表示してオペレータに報知する。
次に、異金種識別モードにおける異金種の識別処理と、真偽判定モードにおける真偽の判定処理について説明する。
異金種識別モードと真偽判定モードでは、当該モードにおいて最初に遭遇する紙幣の特徴を示す検出データ(本例では、(a)紙幣の寸法と、(b−1)磁気の有無,(b−2)赤外領域での反応の有無,(b−3)色(R,G,B)とのうちの少なくともいずれか1つの情報と)を基準として、2枚目以降の紙幣について、1枚目との検出データの差を判定基準(許容範囲)と比較し、その比較結果に基づいて当該紙幣が1枚目の紙幣とは金種が異なるか否かの識別(真偽判定モードでは紙幣の真偽判定)を行う。本例では、上記検出データの要素(a),(b−2),(b−3)は、ラインセンサLSにより採取した紙幣のイメージデータから得たデータであり、上記検出データの要素(b−1)は、磁気センサMGによって検知したデータである。
本実施の形態においては、上記判定基準を金種識別モードと比較して甘めに設定しておき、計数モードと同様に、正常紙幣として通過させる率を高めるようにしている。なお、各判定基準(許容範囲)は、各国の紙幣の事情に合うように、オペレータによって指定された許容範囲に変更可能となっている。
以上のように、本発明に係る紙幣識別計数機では、金種識別モードでは計数モードと比較して処理速度を低速とし、計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モードでは処理速度をそれぞれ高速としている。また、処理速度を高速化する上記各モードでは、分岐搬送路への切換動作を禁止することによりジャムの発生率を減少させると共に、金種判定処理等のデータ処理を非実行とすることによりデータ処理量を低減させ、その低減させた時間に応じて処理速度を高速化するようにしている。また、上記各モードでは、金種識別モードでは識別が困難であっても計数可能な要素く若しくは異金種の識別が可能な要素、若しくは真偽判定が可能な要素)を対象として、それらの要素の判定基準(斜行等の判定基準)を甘めに設定して処理することにより、不要なリジェクトの発生率を抑止するようにしている。また、金種識別モードでは、分岐搬送路への切換えタイミングを通常よりも速くすることによって、ジャムの発生率を減少させるようにしている。
なお、上述した実施の形態においては、金種識別モード以外のモードでは、当該モードの間、分岐搬送路への切換動作を常に禁止する場合を例として示したが、サイズが判定基準を超えた場合には、分岐搬送路への切換動作の禁止を解除するなど、切換動作の禁止状態を動的に変更する形態としても良い。すなわち、計数モード、異金種識別モード、並びに真偽判定モードにおいて、リジェクト条件として用いる判定用閾値として紙幣の斜行角度及び紙幣のサイズを含み、それらの判定用閾値が、金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように設定しておき、その判定用閾値を超えた場合は、一時的に切換動作の禁止状態を解除して搬送切換機構を作動し、当該紙幣をリジェクタ部のスタッカへ導くようにする処理形態としても良い。その場合、リジェクトの対象とする当該要素の判定基準を甘めに設定しておくことで、分岐部材が駆動される機会が減少することになり、それによりジャムの発生率を減少させることができる。また、計数モード等において当該要素の判定基準を甘めに設定した場合は、分岐搬送路への切換動作の禁止を常に解除しておくようにしても良い。さらに、計数モード、異金種識別モード、真偽判定モード及び金種識別モード(又はいずれかのモード)において、リジェクトの対象とする当該要素の種類に応じて、紙幣の繰出搬送機構を駆動制御して紙幣の搬送速度が一時的に低速となるようにして、分岐部におけるジャムの発生率を一層減少させるようにしても良い。また、斜行の検知処理は、いずれのモードでも実行する形態として説明したが、金種識別モード以外のモードにおいて、斜行判定基準の緩和度が最大に設定されている場合、斜行の検知処理を行わない形態としても良い。
本発明に係る紙幣識別計数機は紙幣を対象としたものであるが、本発明は紙幣以外の紙葉類(有価証券や商品券などの金券類)を対象とした識別計数機にも適用することができる。また、本発明は、図面で示したような卓上型の紙幣識別計数機に好適に適用されるが、卓上型のものに限らず、広く普及されている一般的な大きさの紙幣識別計数機にも適用することができる。

Claims (4)

  1. 紙幣の進路を主搬送路から分岐搬送路に切換える搬送路切換機構と制御手段とを備え、所定基準を超える斜行状態の紙幣を検知した際に、前記制御手段により前記搬送路切換機構を駆動して当該紙幣を前記分岐搬送路経由でリジェクト部に導くように構成されている紙幣識別計数機であって、
    紙幣の処理モードとして、金種を識別する金種識別モードと、計数のみを行う計数モードと、異金種を識別する異金種識別モードと、真偽を判定する真偽判定モードとを備え、前記制御手段は、前記処理モードが前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードのときは、前記搬送路切換機構による前記分岐搬送路への切換動作を禁止し、前記斜行状態の紙幣を含めて各紙幣を常に正常紙幣用スタッカ部へ導くことで、前記金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように制御することを特徴とする紙幣識別計数機。
  2. 前記制御手段は、前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードにおいて所定条件を満たさない紙幣を検知した際には、異常検知を示すエラーフラグを立てると共に装置を停止させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の紙幣識別計数機。
  3. 紙幣の進路を主搬送路から分岐搬送路に切換える搬送路切換機構と制御手段とを備え、所定基準を超える斜行状態の紙幣を検知した際に、前記制御手段により前記搬送路切換機構を駆動して当該紙幣を前記分岐搬送路経由でリジェクト部に導くように構成されている紙幣識別計数機であって、
    紙幣の処理モードとして、金種を識別する金種識別モードと、計数のみを行う計数モードと、異金種を識別する異金種識別モードと、真偽を判定する真偽判定モードとを備え、前記所定基準が前記金種識別モードと前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードとで異なる基準が設定されていると共に、前記計数モード、前記異金種識別モード、並びに前記真偽判定モードでの基準が前記金種識別モードでの基準よりも緩和されており、前記制御手段は、当該モードの基準に応じて前記斜行状態の検知処理を実行することで、前記金種識別モードと比較してリジェクト率が低くなるように制御する
    ことを特徴とする紙幣識別計数機。
  4. 前記金種識別モードにおいて前記斜行状態の紙幣を検知した際は、前記制御手段は、前記搬送路切換機構の駆動による前記分岐搬送路への切換えタイミングを通常よりも速くすることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の紙幣識別計数機。
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