JP5072653B2 - オイルセパレータの構造 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関(エンジン)の所謂ブローバイガス環流システムに備えられるオイルセパレータの構造に関する。
従来、エンジンのクランク室側で発生したブローバイガスを吸気側へ環流させるようにした所謂ブローバイガス環流システムは一般に良く知られている。かかるブローバイガス環流システムには、通常、ブローバイガスの吸気側への環流に先立ってブローバイガス中に含まれている潤滑オイル等の油分を分離し除去するために、オイル分離機能を有する所謂オイルセパレータが設けられる。
かかるオイルセパレータの構造として、シリンダヘッドの上方を覆うシリンダヘッドカバーの裏面の少なくとも一部をカバー体で覆って、シリンダヘッドの上方空間からブローバイガスを収集し潤滑オイルを分離するオイル分離室を形成し、このオイル分離室で分離された潤滑オイルをシリンダヘッド側に戻すようにしたものは公知である(例えば特許文献1参照)。
この場合、オイル分離室の下流端部を例えばエンジンの吸気側と連通させることによって、オイル分離室の下流側に負圧を導入し、この負圧を利用してシリンダヘッドの上方空間からオイル分離室内にブローバイガスが収集されるのが一般的である。この収集されたブローバイガスは、オイル分離室の上流側から下流側へ導かれる過程で、オイル分離室内に設けられたバッフルプレートに衝突することにより、ガス中の油分がカバー体の壁面に滴下して分離される。そして、このようにしてオイルが分離除去されたブローバイガスは、エンジンの吸気側へ環流されるようになっている。
特開2005−120855号公報
前記オイル分離室で分離された潤滑オイルをシリンダヘッド側に戻す場合、前記カバー体にシリンダヘッド側へ(つまり下方へ)窪む凹状のオイル溜まり部を形成すると共に、このオイル溜まり部の底壁に貫通孔でなるオイル戻し通路を設けておき、オイル分離室で分離されてオイル溜まり部に溜まったオイルが、前記オイル戻し通路から滴下することにより、潤滑オイルがシリンダヘッド側に戻されるようにすることが考えられる。
しかしながら、このような構成では、オイル溜まり部にある程度以上の量のオイルが溜まって貫通孔(オイル戻し通路)の上端を覆っていなければ、オイル溜まり部とシリンダヘッド上方空間とが上下方向に真っ直ぐに連通しており、シリンダヘッド上方空間のブローバイガスが、オイル分離室内の(例えば前記バッフルプレートで構成される)オイル分離機構を経ることなく直接にオイル溜まり部に吹き込み易くなる。かかるブローバイガスの吹き込みが顕著になると、オイルが分離除去されていないブローバイガスが多量に吸気側へ環流されるおそれがあり、また、オイル溜まり部に溜まったオイルがオイル戻し通路からスムースに滴下することが阻害されるという問題が生じる。
このため、オイル戻し通路からオイル溜まり部内へのブローバイガスの直接の吹き込みを抑制する何らかの機構を付設することが考えられるが、この場合には、一般に別部品が必要となり、また、オイルセパレータの構造も複雑化するという難点があった。
この発明は、かかる技術的課題に鑑みてなされたもので、シリンダヘッドカバーの裏面側にブローバイガス環流システムのオイルセパレータを設けるに際して、別部品を要することなく、比較的簡単な構成で、オイル戻し通路からのブローバイガスの吹き込みを抑制することができるようにすることを、基本的な目的とする。
このため、本願発明に係るオイルセパレータは、シリンダヘッドの上方を覆うシリンダヘッドカバーの裏面の少なくとも一部をカバー体で覆って、前記シリンダヘッドカバーの壁部と前記カバー体とでシリンダヘッドの上方空間からブローバイガスを収集してガス中に含まれるオイルを分離するオイル分離室が形成され、このオイル分離室で分離されたオイルをシリンダヘッド側へ戻すようにした、ブローバイガス環流システムのオイルセパレータの構造において、
前記オイル分離室には、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出する環状の筒部が一体的に設けられる一方、
前記カバー体の前記環状筒部に対応する部位には、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部が形成されており、
該オイル溜まり部には、オイル溜まり部に溜まったオイルをシリンダヘッド側へ戻すために、所定高さの環状壁部で囲まれたオイル戻し通路が設けられ、
前記カバー体をシリンダヘッドカバーの裏面に取り付けた状態で、前記シリンダヘッドカバーの環状筒部が、前記カバー体のオイル溜まり部内に挿入されて前記環状壁部の外側を取り囲み、且つ、前記オイル溜まり部の底壁と前記環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられており
前記オイル分離室には、当該オイル分離室内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレートが、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出するように設けられ、
前記環状筒部は、前記バッフルプレートと一体的に形成されている、
ことを特徴としたものである。
また、この場合において、より好ましくは、前記シリンダヘッドカバーは合成樹脂製である。
更に、以上の場合において、より好ましくは、前記カバー体は合成樹脂製である。
本願発明に係るブローバイガス環流システムのオイルセパレータによれば、カバー体のオイル溜まり部に設けられたオイル戻し通路は所定高さの環状壁部で囲まれており、カバー体をシリンダヘッドカバーの裏面に取り付けた状態で、オイル溜まり部内に挿入されたシリンダヘッドカバーの環状筒部が前記環状壁部の外側を取り囲み、且つ、前記オイル溜まり部の底壁と前記環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられている。従って、オイル溜まり部とシリンダヘッド上方空間とが上下方向に真っ直ぐに連通することがなく、オイル溜まり部内のオイル液位が環状筒部の先端よりも低くても、オイル戻し通路から吹き込まれるブローバイガスは前記環状筒部内にまず流入し、オイル溜まり部の底壁と環状筒部の先端との間の間隙部に至るまでに、シリンダヘッド裏面や環状筒部の内壁面に衝突するので、オイル戻し通路からオイル溜まり部内へブローバイガスが直接に吹き込むことが抑制される。すなわち、比較的簡単な構成で、何らの別部品を要することなく、オイル戻し通路からオイル溜まり部内へのブローバイガスの直接の吹き込みを抑制することができる。特に、オイル戻し通路の環状壁部の上端のレベルまでオイル溜まり部内にオイルを溜めることができ、オイル液位がシリンダヘッドカバーの環状筒部の先端のレベルよりも高くなれば、オイル戻し通路からオイル溜まり部内へのブローバイガスの直接の吹き込みは確実に防止される。
この場合において、前記環状筒部は、シリンダヘッドカバーの裏面からカバー体側に向かって突出するバッフルプレートと一体的に形成されているので、オイル分離室内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレートとオイル溜まり部とが近接して配置されることになる。かかる配置により、オイル分離室のスペース効率を高め、しかもガス中に含まれるオイルの分離および除去を効率良く行うことができる。また、共にオイル分離室内に突出する環状筒部とバッフルプレートとを一体的に形成することにより、両者の剛性を互いに高めることができる。
また、この場合において、より好ましくは、前記シリンダヘッドカバーは合成樹脂製であるので、前記環状筒部を、或いはこれに加えてバッフルプレートも、シリンダヘッドカバーと一体成形することが可能で、オイルセパレータの生産効率の向上に寄与することができる。


更に、以上の場合において、より好ましくは、前記カバー体は合成樹脂製であるので、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部などもカバー体と一体成形することが可能で、オイルセパレータの生産効率の向上に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態をについて、添付図面を参照しながら説明する。
まず、図1から図8に示される第1の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの全体斜視図、図2は前記シリンダヘッドカバー裏面に取り付けられる本実施形態に係るカバー体の平面図、図3は前記カバー体の側壁の一部を破砕してオイル溜まり部を斜め上方から見て示す斜視図、図4は前記シリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。また、図5は、前記オイル溜まり部に対応する部位にて前記環状筒部の断面構造を示す部分断面図で、図2のY1−Y1線の位置に対応するシリンダヘッドカバーの部分的な縦断面図である。図6は、前記オイル溜まり部の断面構造を示す断面図で、図2のY1−Y1線に沿ったカバー体の縦断面図である。図7は前記オイル溜まり部に対応する部位にてシリンダヘッドカバーとカバー体との接合構造を示す部分的な縦断面図、図8は図7の要部を拡大して示す拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッドカバー1は、平面視で略矩形状に形成された天井部2と、該天井部2の周縁から垂下する4方の側壁部3と、該側壁部3の下端から略水平に張り出すフランジ部4とを備えており、該フランジ部4の下面溝部4g(後述する図5参照)にシール部材Gを装着した上で、フランジ部4をシリンダヘッド(不図示)の側部上端にボルト結合することにより、シリンダヘッドカバー1がシリンダヘッドの上方を覆うように構成されている。
前記シリンダヘッドカバー1の裏面側には、該裏面の少なくとも一部(本実施形態では、天井部2の裏面の一部)を覆うカバー体10が取り付けられている。図2からも良く分かるように、該カバー体10は、所定高さの平行な一対の側壁11,12と、これら側壁11,12の下端部間に掛け渡すように配設された底壁13とで、上方が開口した、平面視で略L字形のトンネル状構造体として形成されている。
前記カバー体10は、L字形の長辺部10Aがシリンダヘッドカバー1の長手方向に略沿い、且つ、長辺部10Aの一端部から略直角に延びる短辺部10Bがシリンダヘッドカバー1の幅方向に略沿うように配置した上で、シリンダヘッドカバー1の裏面に取り付けられる。図1から良く分かるように、カバー体10の長辺部10A側の端末部14は開口しているが、短辺部10B側の端末部15は閉塞されている。
本実施形態では、シリンダヘッドカバー1とカバー体10とは共に合成樹脂製で、両者は、例えば振動溶着法を用いて強固に接合されている。図7から良く分かるように、カバー体10の側壁11,12の上端には、それぞれ所定高さの溶着用突起部11p,12pが形成され、シリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側には、前記溶着用突起部11p,12pをそれぞれ収容するために、所定高さの一対の縦壁5pで構成される突起収容部5が、カバー体10の側壁11,12の上端の接合位置に対応して延設されている。
そして、カバー体10の側壁11,12の上端に設けた前記溶着用突起部11p,12pを前記突起収容部5に収容し、カバー体10の側壁11,12をシリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側に押圧した状態で、振動溶着を行うことにより、前記溶着用突起部11p,12pの先端が溶かされて、シリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側にカバー体10が接合される。このとき、前記溶着用突起部11p,12pは前記突起収容部5に収容されているので、溶着バリがシリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側にはみ出すことが防止されている。尚、このような振動溶着法に代えて、例えば接着剤を用いた接合など、他の公知の接合方法を適用することができるのは勿論である。
以上のようにしてシリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側にカバー体10を取り付けることにより、シリンダヘッドカバー1の天井部2の壁部とカバー体1とでシリンダヘッド上方空間からブローバイガスを収集してガス中に含まれるオイルを分離するオイル分離室20が形成される。
このオイル分離室20は、カバー体10の長辺部10A側の端末部14(開口端部)および短辺部10B側の端末部15(閉塞端部)に対応する端部を、それぞれ上流端部21および下流端部22とし、この下流端部22に対向するシリンダヘッドカバー側壁3には、エンジンの吸気側(例えば吸気通路:不図示)に繋がる所謂PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ8が取り付けられている(図1参照)。
このように、PCVバルブ8を介してオイル分離室20の下流端部22の近傍をエンジンの吸気側と連通させることによって、オイル分離室20の下流側に負圧を導入し、この負圧を利用してシリンダヘッド上方空間からオイル分離室20内にブローバイガスが収集されるようになっている。
前記カバー体10には、図2及び図3から良く分かるように、側壁12から略垂直に張り出す複数の平板状バッフルプレート12aと、これらバッフルプレート12aの略中間位置にて側壁11に沿って上下方向に延びる所定幅の縦リブ11aとが配置されている。つまり、カバー体10の上流側から下流側にかけて、バッフルプレート12aと縦リブ11aとが交互に配置されている。これらバッフルプレート12a及び縦リブ11aは、好ましくは、カバー体10と一体成形されている。前記バッフルプレート12aは、オイル分離室20内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるものである。
本実施形態では、カバー体10の各縦リブ11aの近傍に、つまり、カバー体10の幅方向における側壁11の方向に偏った位置に、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部30がそれぞれ形成されている。図2,図3及び図6等から良く分かるように、このオイル溜まり部30の平面視における略中心位置には、オイル溜まり部30に溜まったオイルをシリンダヘッド側へ戻すために、所定高さの環状壁部31で囲まれたオイル戻し通路32が設けられている。
一方、シリンダヘッドカバー1の天井部2の裏面側には、カバー体10の前記オイル溜まり部30に対応する部位に、図4及び図5に示すように、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体10側(下側)に向かって突出する所定長さの環状の筒部6が一体的に設けられている。
また、前記シリンダヘッドカバー1の裏面側には、オイル分離室20内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレート7が、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体10側に向かって突出するように設けられ、前記環状筒部6はこのバッフルプレート7と一体成形されている。尚、環状筒部6のこのバッフルプレート7と反対側には、側壁11の縦リブ11aと組み合わされてバッフルプレートを構成する縦リブ7aが一体成形されている。
このように、共にオイル分離室20内に突出する環状筒部6とバッフルプレート7及び縦リブ7aとを一体成形することにより、両者の剛性を互いに高めることができる。また、シリンダヘッドカバー1に振動が加わった場合にも、その振動による環状筒部6及びバッフルプレート7の振れを抑制することができる。
そして、図7及び図8に示すように、カバー体10をシリンダヘッドカバー1の裏面に取り付けた状態では、シリンダヘッドカバー1の環状筒部6が、カバー体10のオイル溜まり部30内に挿入されて前記環状壁部31の外側を取り囲み、且つ、オイル溜まり部30の底壁33と環状筒部6の先端との間に所定の間隙部35が形成されるようになっている。
このとき、環状筒部6と一体のバッフルプレート7及び縦リブ7aの先端部分は、オイル溜まり部30の内周部に嵌合した状態でオイル溜まり部30内に挿入されており、オイル溜まり部30の内周部と環状筒部6の外周部との間の環状の空隙部36は、バッフルプレート7及び縦リブ7aの先端部分によって仕切られている。
この場合、前記環状筒部6は、オイル分離室20内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレート7と一体的に形成されているので、環状筒部6の下方のオイル溜まり部30とバッフルプレート7とは、非常に近接した位置に配置されることになる。
このような配置とすることにより、オイル分離室20のスペース効率を高め、しかもガス中に含まれるオイルの分離および除去を効率良く行うことができるのである。
PCVバルブ8を介してオイル分離室20の下流側に導入された負圧の作用により、シリンダヘッドの上方空間からオイル分離室20内に収集されたブローバイガスは、オイル分離室20の上流端部21から下流端部22へ導かれる過程で、オイル分離室20内に設けられた前記バッフルプレート7,12a及び環状筒部6に衝突することにより、ガス中の油分がカバー体10の底壁13上に滴下して分離される。そして、このようにしてオイルが分離除去されたブローバイガスは、前記PCVバルブ8を介してエンジンの吸気側へ環流されるようになっている。
カバー体10の底壁13は、図7に示されるように、オイル溜まり部30側に向かって所定の傾斜角度で下方に傾斜しており、バッフルプレート7,12aに衝突し底壁13上に滴下してガス中から分離されたオイルは、底壁13に沿ってオイル溜まり部30側へスムースに流れ、環状筒部6の下方に位置するオイル溜まり部30内に溜まるように構成されている。
図8から良く分かるように、オイル溜まり部30内のオイル液位が上昇しオイル戻し通路32の環状壁部31の上端(液位レベルLc)を越えると、オイル戻し通路32からオイルが溢れ出て滴下し、潤滑オイルがシリンダヘッド側に戻される。換言すれば、オイル戻し通路32の環状壁部31の上端のレベルLcまで、オイル溜まり部30内にオイルを溜めることができる。
一方、オイル溜まり部30内のオイル液位がオイル戻し通路32の環状壁部31の上端よりも低くても、更には、環状筒部6の下端(レベルLd)を下回る場合であっても、オイル戻し通路32から吹き込まれるブローバイガスは環状筒部6内にまず流入し、オイル溜まり部30の底壁33と環状筒部6の先端との間の間隙部35に至るまでに、シリンダヘッド1の裏面や環状筒部6の内壁面に衝突するので、オイル戻し通路32からオイル溜まり部30内へブローバイガスが直接に吹き込むことはまずない。
また、前述のように、オイル溜まり部30の内周部と環状筒部6の外周部との間の環状の空隙部36は、バッフルプレート7及び縦リブ7aの先端部分によって仕切られているので、環状筒部6内を経てオイル溜まり部30内にブローバイガスが流入したとしても、この流入したブローバイガスは前記環状空隙部36を自由に流通することができず、オイルが分離除去されていないブローバイガスが吸気側へ環流されることが抑制される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、カバー体10のオイル溜まり部30に設けられたオイル戻し通路32は所定高さの環状壁部31で囲まれており、カバー体10をシリンダヘッドカバー1の裏面に取り付けた状態では、オイル溜まり部30内に挿入されたシリンダヘッドカバー1の環状筒部6が前記環状壁部31の外側を取り囲み、且つ、オイル溜まり部30の底壁33と環状筒部6の先端との間に所定の間隙35が設けられている。
従って、オイル溜まり部30とシリンダヘッド上方空間とが水平方向に真っ直ぐに連通することがなく、オイル溜まり部30内のオイル液位が環状筒部6の下端よりも低くても、オイル戻し通路32から吹き込まれるブローバイガスが、オイル溜まり部30内へ直接に吹き込むことが効果的に抑制される。すなわち、比較的簡単な構成で、何らの別部品を要することなく、オイル戻し通路32からオイル溜まり部30内へのブローバイガスの直接の吹き込みを有効に抑制することができるのである。
特に、オイル戻し通路32の環状壁部31の上端のレベルLcまでオイル溜まり部30内にオイルを溜めることができ、オイル液位がシリンダヘッドカバー1の環状筒部6の先端のレベルLdよりも高くなれば、オイル戻し通路32からオイル溜まり部30内へのブローバイガスの直接の吹き込みは確実に防止される。
また、好ましくは、前記カバー体10を合成樹脂製としたことにより、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部30や、オイル分離室20内のバッフルプレート12aなどもカバー体10と一体成形することができ、オイルセパレータの生産効率の向上に寄与することができる。更には、シリンダヘッドカバー1も合成樹脂製としたことにより、環状筒部6を、或いはこれに加えてバッフルプレート7も、シリンダヘッドカバー1と一体成形することができ、オイルセパレータの生産効率の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図9から図13を参照しながら説明する。
尚、以下の説明において、前述の第1の実施形態における場合と同様の構成を備え同様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
図9は本実施形態に係るシリンダヘッドカバー裏面に取り付けられるカバー体の平面図、図10は前記シリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。また、図11は、前記オイル溜まり部に対応する部位にて前記環状筒部の断面構造を示す部分断面図で、図9のY2−Y2線の位置に対応するシリンダヘッドカバーの部分的な縦断面図である。図12は、前記オイル溜まり部の断面構造を示す断面図で、図9のY2−Y2線に沿ったカバー体の縦断面図である。図13は前記オイル溜まり部に対応する部位にてシリンダヘッドカバーとカバー体との接合構造を示す部分的な縦断面図である。
この第2の実施形態に係るカバー体50は、全体構成としては前述の第1の実施形態におけるものと同様であるが、オイル溜まり部30の配置およびバッフルプレート51a,52aが第1の実施形態とは異なっている。
すなわち、第2の実施形態では、図9,図12及び図13に示すように、カバー体50の長手方向に配列された複数のオイル溜まり部30は、カバー体50の幅方向における略中央の底壁53上にそれぞれ設けられている。
一方、カバー体50の側壁51,52には、略垂直に張り出す一対の平板状のバッフルプレート51a,52aが複数組設けられ、カバー体50の長手方向において、これら各組のバッフルプレート51a,52aの略中間位置に前記オイル溜まり部30が配置されている。つまり、カバー体50の上流側から下流側にかけて、バッフルプレート51a,52aとオイル溜まり部30とが交互に配置されている。
第2の実施形態に係るカバー体50は、このオイル溜まり部30の配置およびバッフルプレート51a,52aを除いては、第1の実施形態におけるものと同様である。
一方、シリンダヘッドカバー41の天井部42の裏面側には、カバー体50のオイル溜まり部30に対応する部位に、図10及び図11に示すように、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体50側に向かって突出する所定長さの環状の筒部46が一体的に設けられている。
また、シリンダヘッドカバー41の天井部42の裏面側には一対のバッフルプレート47が、シリンダヘッドカバー裏面からカバー体50側に向かって突出するように設けられ、これらバッフルプレート47は、前記環状筒部46の両側に一体成形されている。
そして、図13に示すようにカバー体50をシリンダヘッドカバー41の裏面に取り付けた状態では、カバー体50の上流側から下流側にかけて、カバー体50のバッフルプレート51a,52aと、シリンダヘッドカバー41のバッフルプレート47,47と、が交互に配置されることになる。
このようなバッフルプレート51a,52a及び47の配置構造を採用することにより、第1の実施形態と同様の作用効果を確保した上で、オイル分離室20に収集され上流側から下流側に導かれるブローバイガス中のオイルを、第1の実施形態における場合よりも効率良く分離することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について、図14及び図15を参照しながら説明する。
図14は、本実施形態に係るシリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。また、図15は、このバッフルプレート及び環状筒部を拡大して示す斜視図である。
この第3の実施形態に係るシリンダヘッドカバー61は、環状筒部66の形状の違いを除いては、第2の実施形態におけるものと同様である。
図14及び図15に示すように、本実施形態では、シリンダヘッドカバー61の天井部62の裏面から一体的に突設された一対のバッフルプレート67の上下方向における途中部に、水平方向に張り出す平板状の鍔部65が一体的に設けられ、この鍔部65から、長さの短い環状筒部66が下方に伸長している。前記一対のバッフルプレート67は、半円環状の連結部68で一体に連結されており、また、上下方向における途中部を前記鍔部65で連結されることにより、十分な剛性を有している。
この第3の実施形態の構成によれば、一対のバッフルプレート67の剛性を十分に確保した上で、環状筒部66の長さを短くして、その剛性を高め、また、振動入力時の振れも小さくすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について、図16から図18を参照しながら説明する。
図16は、本実施形態に係るシリンダヘッドカバーを裏面側から見て示した底面図である。また、図17,図18は、それぞれ図16のY17−Y17線,Y18−Y18線に沿ったオイル溜まり部および環状筒部の縦断面図である。
前述の第1,第2及び第3の実施形態では、何れも、環状筒部がバッフルプレートと一体的に、シリンダヘッドカバーの裏面からカバー体側に向かって突設されていたが、この第4の実施形態では、図17及び図18から良く分かるように、環状筒部76は、バッフルプレートと一体ではなく、単独でシリンダヘッドカバー71の天井部72の裏面からカバー体80側に向かって突設されている。
このように、本発明は、必ずしも、バッフルプレートと環状筒部76とが一体的に形成されていることを必須要件とするものではない。
また、以上の実施形態では、シリンダヘッドカバー及びカバー体は何れも合成樹脂製であったが、この代わりに、少なくとも何れか一方について、例えば軽合金など、他の種々の公知の材料を用いるようにしても良い。
このように、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更や修正を加え得るものであることは言うまでもない。
本発明は、エンジンのブローバイガス環流システムに備えられるオイルセパレータの構造に関するもので、シリンダヘッドカバーの裏面側にブローバイガス環流システムのオイルセパレータを設けるに際して、別部品を要することなく、比較的簡単な構成で、オイル戻し通路からのブローバイガスの吹き込みを抑制することができ、例えば自動車等の車両のブローバイガス環流システムに備えられるオイルセパレータとして、有効に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの全体斜視図である。 前記第1の実施形態に係るカバー体の平面図である。 前記カバー体の側壁の一部を破砕してオイル溜まり部を斜め上方から見て示した斜視図である。 前記シリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。 前記オイル溜まり部に対応する部位にて前記環状筒部の断面構造を示すシリンダヘッドカバーの部分的な縦断面図である。 前記オイル溜まり部の断面構造を示す図で、図2のY1−Y1線に沿ったカバー体の縦断面図である。 前記オイル溜まり部に対応する部位にてシリンダヘッドカバーとカバー体との接合構造を示す部分的な縦断面図である。 図7の要部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカバー体の平面図である。 前記第2の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。 オイル溜まり部に対応する部位にて環状筒部の断面構造を示す前記第2の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの部分的な縦断面図である。 前記第2の実施形態に係るオイル溜まり部の断面構造を示す図で、図9のY2−Y2線に沿った第2の実施形態に係るカバー体の縦断面図である。 オイル溜まり部に対応する部位にて前記第2の実施形態に係るシリンダヘッドカバーとカバー体との接合構造を示す部分的な縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシリンダヘッドカバーの裏面に突設されたバッフルプレート及び環状筒部を斜め下方から見て示す斜視図である。 前記第3の実施形態に係るバッフルプレート及び環状筒部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るシリンダヘッドカバーを裏面側から見て示した底面図である。 図16のY17−Y17線に沿ったオイル溜まり部および環状筒部の縦断面図である。 図16のY18−Y18線に沿ったオイル溜まり部および環状筒部の縦断面図である。
符号の説明
1,41,61,71 シリンダヘッドカバー
2,42,62,72 (シリンダヘッドカバーの)天井部
6,46,66,76 環状筒部
7,47,67 バッフルプレート
10,50,80 カバー体
11a,51a,52a バッフルプレート
13,53 (カバー体の)底壁
20 オイル分離室
30 オイル溜まり部
31 (オイル溜まり部の)環状壁部
32 オイル戻し通路
33 (オイル溜まり部の)底壁
35 (オイル溜まり部の)間隙部

Claims (3)

  1. シリンダヘッドの上方を覆うシリンダヘッドカバーの裏面の少なくとも一部をカバー体で覆って、前記シリンダヘッドカバーの壁部と前記カバー体とでシリンダヘッドの上方空間からブローバイガスを収集してガス中に含まれるオイルを分離するオイル分離室が形成され、このオイル分離室で分離されたオイルをシリンダヘッド側へ戻すようにした、ブローバイガス環流システムのオイルセパレータの構造において、
    前記オイル分離室には、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出する環状の筒部が一体的に設けられる一方、
    前記カバー体の前記環状筒部に対応する部位には、シリンダヘッド側へ窪む凹状のオイル溜まり部が形成されており、
    該オイル溜まり部には、オイル溜まり部に溜まったオイルをシリンダヘッド側へ戻すために、所定高さの環状壁部で囲まれたオイル戻し通路が設けられ、
    前記カバー体をシリンダヘッドカバーの裏面に取り付けた状態で、前記シリンダヘッドカバーの環状筒部が、前記カバー体のオイル溜まり部内に挿入されて前記環状壁部の外側を取り囲み、且つ、前記オイル溜まり部の底壁と前記環状筒部の先端との間に所定の間隙が設けられており
    前記オイル分離室には、当該オイル分離室内に流入してきたブローバイガスが衝突することによりガス中のオイルを分離させるバッフルプレートが、前記シリンダヘッドカバーの裏面から前記カバー体側に向かって突出するように設けられ、
    前記環状筒部は、前記バッフルプレートと一体的に形成されている、
    ことを特徴とするオイルセパレータの構造。
  2. 前記シリンダヘッドカバーは合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータの構造。
  3. 前記カバー体は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルセパレータの構造。
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