JP5071592B2 - 印字された微小識別マークによる一般人が容易に出来る真贋判定方法 - Google Patents

印字された微小識別マークによる一般人が容易に出来る真贋判定方法 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、形状が制御不可能な微小マークによる一般人が容易にできる真贋判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙幣や株券などの有価証券、身分証明書や免許証或いはブランド品に付いている保証カードなどの証明書類、などの印刷物には様々な偽造防止技術が用いられている。しかし近年のデジタル技術の発達は目覚しく、高性能なスキャナー或いはデジタルカメラとプリンターを使用して手軽に高品質なコピーを行うことが可能になっており、目視では本物と贋物の違いを判定する事が困難になっている。これらの偽造技術に対抗するため益々高度な偽造防止技術が開発されている。例えば超微細の文字や模様の使用、高度のホログラムフィルムでのカバー、特殊印刷インキの使用、複雑なすかし模様の印刷紙の使用、等である。しかしこれらはいずれも偽造防止対策であって真贋判定技術ではない。偽造防止対策が施されている印刷物は専門家による真贋判定はし易いが、一般人にとっては一旦偽造された印刷物の真贋判定は極めて困難である。なぜなら一般人は本物の物品の仕様についても、本物の印刷物の保証書の仕様についても、その知識を持っておらず本物との照合が出来ないのが普通だからである。
一般人によっても容易に印刷物の真贋判定ができる技術は多くは存在していない。その1つとして以下のようなシステムがある。例えば、バッグ、財布、服、時計、眼鏡、家電製品、等々のブランド品の保証書、パスポート、身分証明書、キャッシュカード、クレジットカード、免許証、車検証、卒業証書、有価証券、宝石の鑑定書、家畜の血統書、ペットの血統書、等々の印刷物に本物である保証の証として何らかの特徴ある目印、例えば印鑑、顔写真、サインが付してあり、その目印を一般人がカメラ付き携帯電話で読取って当該保証書の製造者が管理するデータベースへ送信しそこに保管されている情報と照合して真贋を判定するシステムである。しかし、これらのシステムには目印を正確にコピーされたら真贋判定は出来ないという重大な欠陥がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
下記の特許文献1乃至特許文献7は、本願と発明者及び特許出願人が同一であり本願が優先権を主張する特許出願(特願2010−196147)について、日本特許庁の中小企業等特許先行技術調査支援事業に基づく先行技術調査の報告に記載された先行技術文献である。
【特許文献1】
特開2007−257491
【0004】
上記の特許は、紙幣を携帯電話で撮像しその画像をインターネットで真贋判定管理センターのデータベースに送信し、そこに予め記憶させてある当該紙幣の真券の特徴情報(画像の配置、ホログラム、バーパターン、マイクロ文字等)と照合し真贋を判定する方法である。
【特許文献2】
特開2009−159474
【0005】
上記の特許は、対象商品に付帯している識別情報の印刷物(印刷物の中に埋め込まれている2ビット以上の階調の情報コード)の画像を携帯電話で撮像し、インターネットで真贋判定管理センターのデータベースに送信しそれをデコードし、デコードされた情報とそこに予め記憶させてある本物の識別情報と照合し真贋を判定する方法である
【特許文献3】
特開2007−293405
【0006】
上記の特許は、紙葉類を携帯電話で撮像し、その真贋判定用情報(紫外線反応インク、光学的パターン、真似が困難な印刷模様等)をインターネットで真贋判定管理センターのデータベースに送信し、そこに予め記憶させてある当該紙葉類の真券の真贋判定用情報と照合し真贋を判定する方法である。
【特許文献4】
特開2008−129564
【0007】
上記の特許は、デジタルカメラ本体のレンズ部に簡易着脱し超高倍率撮影が可能であるレンズ設計と性能に関する方法である。
【特許文献5】
特開2006−260507
【0008】
上記の特許は、特殊インクで印刷されたマークを特殊な波長の光を照射して真贋を判定する方法である。
【特許文献6】
特開2006−195934
【0009】
上記の特許は、紙幣のすかしの有無を確認して真贋を判定する方法である。
【特許文献7】
特表2002−517841A
【0010】
上記の特許は、数字コードを人間の顔の画像で表して真贋を判定する方法である。
下記の特許文献8乃至特許文献13は、本願と発明者及び特許出願人が同一であり本願が優先権を主張する特許出願(特願2010−196147)について、第1次審査の結果の拒絶理由通知書に記載された先行技術文献である。
【特許文献8】
特開平6−183192
【0011】
上記の特許は、微細文字を線状に印刷しそれを複写すると線のようになることを利用して真贋を判定する方法である。
【特許文献9】
実願昭56−127134(実開昭58−31172)
【0012】
上記の実用新案は、特許文献8と同様である。
以上の特許文献1から特許文献9についてはいずれも、本発明の中心的アイデアである「人為的に形状を制御することが不可能な印字物質の媒体物に固着するミクロ的形状を絶対複製不可能な真贋判定の識別マークとする」という概念がない。
【特許文献10】
特開2005−10581
【0013】
上記の特許は、物品の表面が元来有している再現不可能な微小な特徴(ランダムパターン)を読取り、その全表面の形状についての情報を利用して物品の識別を行い真贋を判定する方法である。また物質の表面の微細特徴を利用するので表面保護材が必須との記載がある。
該特許には、本願の請求項1に係わる発明の「特定な微小な形を印字し、その印字物質の固着の制御不可能なミクロ的形状の輪郭の特徴を識別マークとする」の概念、請求項4に係わる発明の「請求項1において顕微鏡と携帯電話と通信手段を利用する」の概念がない。
特許文献11:特開2004−102562
上記の特許は、植物繊維が不定形に絡み合った紙のランダムパターンを照合して紙の識別を行う方法である。
該特許と本願の対比は特許文献10で記載した対比と全く同様である。
特許文献12:特開2007−213148
上記の特許は、植物繊維が不定形に絡み合った紙の表面又は個々のカードの固有の凹凸を持つ表面のランダムパターンを照合して紙又はカードの識別を行う方法である。
該特許と本願の対比は特許文献10で記載した対比と全く同様である。
特許文献13:特開2009−172811
上記特許は、印刷物に箔を添付する場合に、箔の添付位置と印刷図柄の位置にわずかな暴れが必ず起こり箔の位置ずれの特徴が現れるのでそれを照合して印刷物の識別を行う方法である。
該特許と本願の対比は特許文献10で記載した対比と全く同様である。
発明の概要
発明が解決しようとする課題
真贋判定についてはいずれのシステムにおいても、若し目印そのものがコピーする事が出来たり別の手段で複製する事が出来るのであれば、保証書や保証カードを幾つも作ることが出来るので、それら贋物の保証書や保証カードを付けた偽造品を多数作ることが出来る。従ってそのような目印は真贋判定の手段とはならない。
真贋判定の目印としては、如何なる手段を用いてもその目印を複製することができない、言い換えれば複製すれば如何なる複製手段をもってしても別の目印になってしまうと言う性質を持った目印があればそれは究極の真贋判定のための目印である。しかもその目印の真贋判定が専門家でなく一般人が容易に行えるならば、それは正に究極の真贋判定手段であり、それを一般人が手に入れたことになる。現在そのような手段は世界に全く存在しない。
もし真贋判定のために印刷した目印が一枚毎に異なり、かつ人がそれを再現し或いは複製しようとしても決して同じものが出来ない目印であれば、その印刷した目印は世界に唯一無二であることが保証される。そしてその印刷された目印の真贋を一般人の誰でも一般人が保持している機器であるデジタルカメラつき携帯電話やパソコン等で容易に判定できれば、一般人による偽造品の真贋判定に極めて大きな効果がある。真贋判定したい対象物品にそのような性質を持つ正規の目印を直接印字するか、或いはそれが印字された保証書を付けておけば、その目印が印された物品又は保証書は世界で唯一無二の存在であり誠の真と容易に判定できる。その対象物品は絶対的に真の保証書を持っていることになる。逆に印字された目印が偽造品である時は誰でも直ちに目印が印字された物品や保証書が贋と判定できる。このような真贋判定の技術は従来は存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0018】
1.発明の概要
本発明は、一般人が対象物品の印字された微小な識別マークを拡大鏡や顕微鏡、カメラのズーム、接写、画像拡大機能等で拡大し、それをカメラ付き携帯電話またはデジタルカメラで撮像し、その画像と製造番号を真贋判定者のデータベースに送信し、真贋判定者は斯く送信された画像とそこに予め出荷段階で印字され撮像され記憶されている微小識別マークのマスター画像と照合し、それらの画像の一致不一致によって真贋を判定し、その結果を送信元の一般人に返信するか、或いは逆に一般人は対象物品の製造番号だけを真贋判定者に送信し、真贋判定者は受信した製造番号によってデータベースからその当該微小識別マークのマスター画像を抽出して該一般人に送信し、一般人は受信した当該微小識別マークのマスター画像を携帯電話又はパソコンの画面に表示させ、それと対象物品の目印の顕微鏡画像と照合して、真贋判定を自ら行う方法である。本発明によって物品の偽造防止という難しい課題を根源的に解決する。
2.印刷印字の特性
一般的に印刷物については、人が意図を持って印刷した形状や色彩は再現することは出来る。即ちコピーや複製によって偽造できるのである。したがって人が意図をもって印刷した形状や色彩は真贋判定の測定基準としては適切ではない。また印刷された色については真の色を測定する事は極めて困難である。そもそも印刷物の色とは基本的には反射光であるから投射光の特性によっても印刷物の色が変わるし、受光装置の特性によっても色が変わるので、色は真贋判定の測定基準としては適切ではない。
若し、印刷した時に人の意図では制御できない即ち人の意図とは無関係に生成してしまう印刷物があり、又それらは人が制御出来ない故に形状の一つ一つが互いに異なり夫々に特徴がある印刷物があれば、それを真贋判定の測定要素即ち識別マークとすることによって、その識別マークの印刷物は世界に1つしか存在しない印刷物であることが保証できる。
そのような印刷物はあるであろうか。
印刷はオフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、等各種あるが、全て印刷媒体に印刷する型(以降、型と呼ぶ)や微小な大小の点(ドット)として印刷インクを塗ったり或いは接着や吹き付けによって固着させたものである。カラー印刷の場合は多数の微小な単一色の型や大小のドットの集積によって目視での意図する形状や色が形成される。それらの型やドットの印刷インクは、印刷物を目視した時、印刷物の形状や色が人が意図したように見えるように媒体物の上に点在・混在・重複して固着させられて行くが、ミクロ的に観察すれば、これらの型やドットを載せて印刷された後の形状は同じ印刷物でも一枚一枚互いに少しずつ異なり人はそれらを一定に制御できない。
印刷インクは液体であり印刷媒体に載せられた直後に一部は印刷媒体に浸透しつつ全体として乾燥して固まって固着するが、固まるまでの間にインクは印刷媒体の中に滲んで行く。その滲み方はインク成分の印刷媒体に対する親和性、当該印刷する型やドット位置の繊維の状態、空気や媒体の温度や湿度、等に左右されるので滲み方は人が意図して制御できるものではない。したがって印刷物個々の型やドットの印刷インクの滲み方は、同じ印刷物でも一枚一枚互いに異なり特徴がある。また印刷は、目視で目的の色を出すために、各単色の型やドットを数回に分けて印刷媒体上に混在させて載せることによって目視による目的の色を印刷媒体上に実現するが、夫々の型やドットの混在の有様は各型やドットの間の相互の位置関係の乱れなど、印刷物一枚ごとに微妙にずれて異なり人はそれらを正確に一定に制御する事は不可能である。さらにまた印刷インクが型やドットで印刷媒体に載せられた時のインクのはみ出しや欠落の形も人が正確に制御出来ない。さらにまたインクジェットプリンターのようにインク粒子を噴射する印刷方式の場合、インク粒子一粒毎の到達位置を精密に制御する事は出来ない。
以上の結果、全く同じ印刷方式で同時に連続して印字をしてもそれらの印刷物一枚一枚について特定な同一位置の微小な形状を構成しているインクの型やドット群を拡大して観察すると、印刷された型やドット群の形状は制御出来ない乱れを持っており、一枚一枚全部異なっている。同一の型やドット群について印刷された形状を同一になるように意図してもミクロ的には同一に印刷は出来ないのである。同じ工程で複数の印刷物を作る際にミクロ的に同一物は出来ないのであるから、どんなに精密に複写してもミクロ的には同一の複写物は出来ないのは当然である。この性質を利用して、特定の形の微小な印刷物を絶対に複製出来ない識別マーク即ち世界に唯一無二な存在である識別マークとすることが出来る。
3.形状の同一性と相違性の定義
複数の印刷物の微小マークの形状の同一性或いは相違性を論ずるのでそれらを定義しなければならない。まずマークのサイズについては、ここでは相似形であればサイズが異なっても同じ形状とする。後に述べるように多種類の画面サイズの携帯電話から多種類の拡大倍率の画像が送られてくるのでマークのサイズが異なっても形状が相似形なら同じ形状とする。或いは真贋判定者のデータベースから一般人の携帯電話やパソコンの画面に送信されるマスター画像のサイズと一般人の顕微鏡画像のサイズは当然同じでないが、相似形なら同じ形状とする。
4.識別マークの大きさ
次に識別マークの大きさについては、携帯電話の画面の中で、個々の観測部分の位置がマーク全体のどの部分であるかを認識できるようにマーク全体が一度に認識できて、且つその部分のミクロ的形状の差異が十分判別できるまで拡大してマーク全体と同時に認識できるようにするためには識別マークの大きさは必然的に十分小さくなければならない。それを拡大鏡又は顕微鏡(以降、顕微鏡と呼ぶ)でミクロ的形状の差異が目視できるまで十分に拡大する。このような条件下では、同じ識別マークでも異なる印刷物のマークならマークの形状、特にマークの周りの輪郭とマークの内側にある輪郭(以後両者を合わせて輪郭と呼ぶ)の形状の特徴も十分異なるので、異なる印刷物であることが容易に判断出来るし、逆に、同一の印刷物のマークなら異なる撮影環境で又異なるカメラで撮影しても、識別マークの形状の差異が際立っており、画像自体はゆがんだり色変化があっても識別マークの形状の差異が際立っているのでその特徴は中々失われるものではない。特に輪郭の差異は形状に歪みがあってもその凹凸の順序の特徴は変える事が難しいので形状の差異は保持される。従ってそれらの画像を予め撮影され記憶されているマスター画像と照合することで同一か別の印刷物であることが容易に判断出来る。
一方、識別マークのサイズが小さすぎると、識別マークの存在を目視で探し難くなる。目視で存在が容易に判る最小サイズは個人個人の視力にもよるが0.2〜0.3mm程度である。
顕微鏡で拡大された識別マークの画像は、その画像を送信するためにカメラ付き携帯電話で撮像するが、或いは真贋判定者のデータベースからマスター画像を携帯電話又はパソコンで受信するが、カメラ付き携帯電話の画面は小さければ25mm程度である。顕微鏡で拡大された識別マークの画像は、携帯電話の画面内の1/2以上は占めるように拡大してその形状を識別することが望ましい。なぜならば、携帯電話の画面の小さな一部しか占めないような小さな拡大画像で形状の差異の判断をすることは折角ある携帯電話の全画面を効率的に使っていないことになるからである。
5.一般人が容易に真贋判定できる識別マークの条件
以上に基づいて、一般人が何時でも何処でも容易に真贋判定をするために印字した識別マークを用いるとした場合、その条件として次のような諸条件が必要である。
(1)識別マークのサイズは、印刷物の一枚一枚について識別マークの各部の印刷された型やドット群の形状(ミクロ的形状と呼ぶ)の差異が顕微鏡で拡大観察した時に際立った特徴を持つように十分小さく、且つ識別マーク全体が携帯電話の画面で同時に識別出来るように小さいこと。
(2)識別マークのサイズは、その存在位置が一般の視力がある人には容易に判るような大きさがあること。0.2mm以上が望ましい。
(3)識別マークを拡大する顕微鏡は一般の人が容易に買える安価な価格のものでもよいこと。又は物品の製造者が付ける保証書に付属品として付帯させてもそのコストは物品に比較して無視できるコストであること。つまり顕微鏡は大きな拡大倍率や分解能を必要としない簡単なものでよいこと。
なお、識別マークの拡大画像を得る方法としては、顕微鏡、拡大鏡、携帯電話のカメラが内蔵している接写機能や拡大鏡機能やズーム機能や携帯電話画面そのものの拡大機能、等の内、必要な倍率と分解能を持つ画像拡大機能を得るためにそれらの機能の複数種を使ってもよい。これらの識別マーク画像の拡大機能を総称して以下顕微鏡と呼ぶ。
(4)識別マークの顕微鏡による拡大画像、或いは受信したマスター画像は携帯電話の画面で見るが、その拡大画像全体が携帯電話の画面の過半を占めるまで拡大されていれば、携帯電話の画面のサイズが小さいもの(幅25mm程度)でも識別マークの型やドット群のミクロ的形状について際立った特徴が見られること。
(5)同じ印刷された識別マークでも印刷物が異なれば、上記(3)の顕微鏡で拡大しそれをカメラ付き携帯電話で撮像した識別マークのミクロ的形状が互いに異なることが、少なくとも人によって容易に判定できること。
(6)印刷物が同じであれば、多種類の異なる光環境下で、多種類の異なる上記(3)の顕微鏡で、多種類の異なるカメラ付き携帯電話で、識別マークを拡大しそれを撮像しても、識別マークのミクロ的形状が互いに同一の特徴的形状を保っており、少なくとも人によって同一形状であることが容易に判定できること。
以上の6つの条件を満たす識別マークが実際に印刷できるかが課題である。従来でも、印刷の専門家であれば顕微鏡で印刷インキのミクロ的形状を観察すれば、それらの形状は個々の特徴を持っていることは認識していたであろうが、一般人が身近の簡単な道具と一般的通信機能で極めて精度高く真贋判定が出来るとは専門家でも想像していなかった。本発明による微小マークが「絶対唯一且つ安価で誰でも容易に出来る究極の識別マークであり真贋判定システムである」にも拘わらず、実現していないことがその何よりの証拠である。未だ誰もそれができることを実証していない。本発明ではそれが出来ることを実証した。
6.識別マークの実証 その1(紙幣)
図4及び図5は、印刷物として最も精度が高いとされる紙幣の同一位置の微小マークを超小型顕微鏡で拡大してカメラ付き携帯電話で撮影した携帯電話の画面の像である。円形内が携帯電話画面に写っている顕微鏡画面である。拡大倍率は30〜40倍である。最も精度の高い日本の紙幣で本発明が実証できればもっと印刷精度が低くて微小マークの形状の乱れが大きい他の全ての印刷物でも実証できる筈である。全て異なる千円紙幣30枚の野口英世の野の字の里偏の上部の田を顕微鏡で拡大しそれらをカメラ付き携帯電話で撮影したものであるが、直接目視では同じ形状に見えても、かつ紙幣と言う非常に高い精度の印刷方式でも、印刷物が違えばそれら田の形状は明らかに大きくお互いに異なるのである。1つとして同じ形状の田の印刷物がないことがそれらの拡大画像によって明らかにされた。
同時に、同じ印刷物ならば識別マークは撮影するカメラ付き携帯電話が異なり、撮影の光環境が異なり、更に拡大倍率が異なる場合でも、同じ形状を現さなければならない。そうでなければ真贋の真を判定する事はできない。図6、図7、図8は、夫々同じ千円紙幣の野の字の里偏の上部の田を異なるカメラ付き携帯電話で、異なる撮影の光環境で、更に異なる拡大倍率で、撮影した画像である。同じ紙幣であれば全て田は同じ特徴を持つ形状を現していることが分る。図4及び図5に示す個々の識別マークの印刷物のミクロ的差異は、顕微鏡やカメラの機種や光環境等の撮影の差異によって出来たものではなく、識別マークの印刷物そのものの差異であることは明白である。だから本発明によって極めて高精度の印刷技術による紙幣でも真贋判定が簡単に一般人でも出来るのである。
使用した顕微鏡は倍率約30倍のおもちゃのような安価な市販のものであるし、カメラ付き携帯電話は全く普通の市販のものである。そのような一般人が普通身近に持っており或いは簡単に入手できる道具によってでも、同じ識別マークでも印刷物が異なれば識別マークのミクロ的形状が異なることが簡単に分り、同じ印刷物なら識別マークの形状は同じであることが簡単に分る方法があることが分った。これほどの鮮明な差異があること、そしてそれが一般人でもこれほど簡単に分るということは誰も想像していなかったとしか考えられない。
7.識別マークの実証 その2(インクジェットプリンター文字)
更に任意の形状をした微小な識別マークをインクジェットプリンターで印刷して上述した千円紙幣と同じような実証をする。
図9及び図10は、Tの横幅約0.6mmのT字形を識別マークとし、同一マークを30個印刷しそれらを顕微鏡で拡大しカメラ付き携帯電話で撮影したものである。直接目視では同じ形状に見えても、印刷物が違えばそれらの拡大されたミクロ的形状は明らかに大きくお互いに異なっていることが分る。1つとして同じ形状の印刷物がないことはそれらの拡大画像によって明らかであり、それは千円紙幣の観察と同じ結果である。
同時に、同じ印刷物ならば識別マークは、撮影するカメラ付き携帯電話が異なり、撮影の光環境が異なり、更に拡大倍率が異なる場合でも、真贋判定に用いるためには同じ形状を現さなければならないが、図11、図12、図13は、正にそうであることをはっきりと実証している。
以上の拡大画像の形状の個々の印刷物の特徴は十分大きく、画像同士を照合することによって、人の目視による判断でも、各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を計算して判断しても、同一或いは別の印刷物であると明確に判断することは容易であり精度も高い。
以上によって前述した6つの条件を満たす識別マークが印刷できることを実証した。
8.偶然の再現性の確率
識別マークのミクロ的形状は人が制御出来ないので再現性が無いが、偶然に同一形状が出来ることも理論的にはあり得る。その確率について考察する。
形状の差異とは印字された識別マークのミクロ的形状全てについての差異であるが、実際には識別マークの輪郭の同一位置の同一部分についてのミクロ的形状を対比した時の輪郭の形状の差異を観測すれば十分である。輪郭の内側についてのミクロ的形状の差異を見ても良いが、輪郭の形状の差異だけで十分精度高く真贋が判定できる。その理由は下記の通りである。
図9のT字形について考察すると、夫々の輪郭の形状の差異は、その拡大された輪郭線の同一部分の形状を対比してその差異を認知して検知する。差異を感知する輪郭線の刻み幅は人の場合、凡そ2mmあれば十分である。2mmあればその凹凸の差は十分感知出来る。拡大されたT字形の輪郭線の合計長さは約100mmであるから刻みは50できる。個々の50の刻みに沿って観察し或る刻みが隣接する前の刻みに対して同一レベルかそうでないかの2ケースがある。そのケースの数は順列数だけあり、それは2の50乗である。それは16桁1千兆と言う天文学的に大きい数字である。同一の全輪郭のミクロ的形状が出来る確率は1千兆分の1ということである。更に同一かどうかだけでなく凹か凸か同一かの3ケース、更にその大きさの程度まで考慮すれば順列の数は更に大きくなりほとんど無限大になる。したがって全輪郭線について偶然に同じミクロ的の形状が出来てしまう確率はゼロと考えてよいことが分る。
これは真贋判定において重要な結果を導出する。即ち、観測し照合する部分は微小識別マークの輪郭だけで十分であること。しかも全輪郭を照合しなくても輪郭の一定の割合の部分だけを照合しても真贋判定の精度はほとんど落ちないことが判る。同じ輪郭のミクロ的形状が偶然生ずる確率は全輪郭について無限小であるのでその部分についても無限小だからである。
9.印字された微小識別マークの優れた特徴
印字された微小識別マークの特徴を列記する。これらの特徴は先行技術である前掲の特許文献10( 特開2005−10581)に記載されている「物質の表面が元来有している再現不可能な微小な特徴(ランダムパターン)を識別マークとし、観測する表面全体の微細な濃淡の特徴を予め記憶されたものと照合して真贋判定する」構想(該先行技術と呼ぶ)に比較して著しく優れた特徴である。
(1)該先行技術は平滑で滑らかな物品では表面特徴が超微細であるため特徴を見出すためには高倍率の顕微鏡が必要である。
これに比して本願は、対象物品の表面の微細形状の大小とは関係なく、印字する微小識別マークを一定以上の大きさにすれば低倍率の顕微鏡で十分ミクロ的な形状の特徴は観察できる。
(2)該先行技術は観測する表面全体の微細な濃淡の特徴を観察するが観察対象の面の境界が規定されていない。ミクロの世界ではそれは現実的にほとんど不可能である。
これに比して本願は、一定の大きさと形を持った印字されたマークのみを観察するので観察対象の境界が明瞭である。
(3)該先行技術は観測する表面全体の微細な濃淡の特徴は面の濃淡である。面の濃淡の特徴を明瞭に判別するには高倍率と高分解能の顕微鏡が必要だし照合する情報量は多大である。
これに比して本願は、照合は一定の大きさを持った印字された識別マークの内部のミクロ的な形状の差異を観察・照合してもよいが、現実的には観察・照合は一定の形を持った識別マークの輪郭線についてだけ行っても真贋判定の精度はほとんど変わらない。輪郭線の照合は面の濃淡の照合と違って線の形の照合であるから多少のぼやけがあっても形の特徴の誤差は小さいので、真贋の判定は情報処理量が少なくてかつ精度高く出来る。だから必要な顕微鏡は拡大倍率や分解能が低くてもよい。
(4)該先行技術は平滑で滑らかな物品では表面特徴が超微細であるため特徴が現れる領域は極めて微細である。そのため識別のための超微細領域を特定するために対象物と測定装置に物理的な嵌合、突き当て、位置決めのマークをつけるなどの処置をしなければならないし、高倍率の顕微鏡が必要である。一般人がこれらを実施する事は事実上不可能である。
これに比して本願は、印字された微小識別マークとそのミクロ的形状の特徴は一定以上の大きさを持っているから、周辺に空白領域や模様をガイドマークとして印刷すれば識別マークの領域を容易に探索することが出来る。一方観察する領域が超微細であれば印刷されたガイドマークでは顕微鏡視野を該領域に導くことが大雑把過ぎてピンポイントで出来ない。
(5)識別マークを照合する場合、観測する識別マークの境界、上下左右を正確に決めてそれらを照合2者で同一化することによってその中で比較照合する個々の位置を同一化してそれらを照合しなければならない。該先行技術では識別マークは物質の観測面全体であるが、境界、上下左右、照合する個々のミクロ位置を同一化するのは相当の困難を伴うと考えられるがどのように解決するのか判然としない。
これに比して本願は、印字する識別マークはその存在の探索と発見、境界と上下左右の特定、個々の照合するミクロ位置の特定が容易にできる。
(6)該先行技術は微細濃淡の特徴を観察・照合するのは観測面全体で行う。
これに比して本願は、微小識別マークの全輪郭線が一致していなくても、輪郭線の何処でもよいが全輪郭線の一定の割合の輪郭線においてミクロ的形状が一致していれば、全輪郭線の偶然一致の確率がほとんど無限小であるから、全輪郭線の一定割合以上である一部が偶然一致している確率もほとんど無限小であるから、一定の割合の一部でも一致していれば高い確率で同一対象物品と判断して良い。従って照合部分は輪郭の一定の割合でよい。よって、判断のための照合時間が短くなる。識別マークの毀損にも耐性が強い。
(7)該先行技術は観測面全体の微細濃淡の特徴を測定・照合して真贋判定する。その特徴は経年変化、力、汚れに対して脆弱であるため微細な特徴を保持することが難しい。そのため透明な保護材で保護しなければならない。更に保護材が傷ついた時にそれも微細な特徴として判断されてしまう。
これに比して本願は、照合部分が全体の輪郭線の一部でよいから部分的に微小識別マークが毀損していてもよい。よって、表面保護材が必ずしも必要としない。
以上のとおり、印字された微小識別マークは優れた特徴を持つ。これらを利用すれば一般人でも容易に真贋判定ができる。それが下記の本願の発明である。先行技術とは全く別の技術である。
10.印字された微小識別マークを使った本願の真贋判定システムの概要
前記の「5.一般人が容易に真贋判定できる識別マークの条件」に示したように、6つの条件を満たす識別マークが印刷できることを実証したが、その事象を利用して精度の極めて高い、そして一般人にも容易に真贋判定が出来るシステムを発明した。発明の骨子を下記に述べる。
10.1 識別マークのサイズ、形、紙、印刷インク又は印字物質の選定
まず、真贋判定のための微小識別マークのサイズ、形、印刷媒体、印刷インクを前記の5.一般人が容易に真贋判定できる識別マークの条件に示したような6つの条件を満たすように決める。大事な点は識別マークの形は照合のために上下左右が分る形が必要である。それらの組合せによって印刷した場合、識別マークの輪郭のミクロ的形状が印刷物の一枚一枚毎に異なって決まる。その輪郭の形状は元々人が制御できないことが本発明の真髄であるから、試行錯誤の実験によって組合せを選定するしか方法はない。選定の方法は試行錯誤しかないが極めて容易に選定できる。つまり識別マークのサイズが0.7〜0.8mm程度からそれ以下に向かってテストすれば容易に条件に合う組合せが直ちに幾らでも発見できる。
なお一般的に印刷は精度の高さを求めるが、高い印刷精度を得るには、印刷物のミクロ的形状をなるべく人が制御し易いように、ミクロ的形状の乱れがなるべく小さくなるように型やドットの滲みの少ないインクや紙質を用いる。しかし、本発明では、ミクロ的形状は人が制御できないことを利用するものであるから、この方向とは逆の方向である。
ここまでの記述では微小識別マークを印字する方法とその印字物質については、印刷と印刷インクであったが、印字する方法と印字物質はボールペン、万年筆、鉛筆、ペンキ等、識別マークの形状が微小でその形状が制御出来ない方法なら何でも良い。以下の説明も同様である。
10.2 真贋判定システムの概要
更に具体的に本発明を説明する。
対象物品又はそれに付す保証書(両者共通して対象媒体と呼ぶ)に予め任意に決める一定の位置に識別マークを印字する。同時にその識別マークを中心としてその周辺にその点の位置を示すための目印となる印刷インクの空白地帯を設け、その外枠として太目の線で囲んで印刷する。例えば図2(保証カード)の上部右端の枠とその中の点を参照されたい。その識別マークは非常に微小なのでその存在を目視で探すためにはその周辺に目印が必要であるし、その識別マークをデジタル撮影する時にその微小点の位置を探して顕微鏡で拡大するためにもインクの空白地帯と外枠などの目印が必要である。以降、目印としての外枠と印刷インク空白地帯がある場合を説明するが、一般的に識別マークの周辺の領域は当該マークと色差が大きい色とすること(印刷空白を含む)、或いは人が容易に精密に識別マークの位置を識別できる方法(矢印等の模様の先端で示したり、又は収斂する多数の微小矢印を印刷して導いたり、或いは特定の文字や形状を印刷しその一部又はそれとの位置関係を指定する方法)によって識別マークの存在の位置が容易に認識できるようにすればよい。
次にその外枠と空白地帯の中心を目標として識別マークと周辺のインクの空白地帯の一部を顕微鏡で拡大し、
次に顕微鏡で拡大された識別マークのミクロ的形状の画像をデジタルカメラ付き携帯電話又はそれに相当するWEBカメラで撮像し、
次に撮像した画像をデジタル情報としてコンピュータを経由してデジタル記憶装置にデータベースとして記憶させ、それを正規の真の識別マークのミクロ的形状情報とする。これをマスター画像情報と呼ぶ。この時、対象物品の個別物品識別符号(製造番号等)も同時にデータベースに入力してマスター画像情報と関連付けて保存する。
次に当該識別マークを真贋判定をする対象商品に付して市場に送り出す。この真贋判定用識別マークは若し対象商品に直接印刷する事が出来ればそれでもよい。例えば有価証券、紙幣、証明書、包装箱、薬品粒を乗せてパックするシート、等へ直接印字してもよい。
一方市場に流通している或いは一般人が保持している対象物品について一般人自身が自ら真贋判定をしたい時には、対象物品の製造番号を真贋判定者のURLに携帯電話またはパソコンで送信し、
それに応じて真贋判定者のデータベースから送信されて来る対象物品固有のマスター画像を携帯電話又はパソコンで受信して当該識別マークのマスター画像を携帯電話又はパソコンの画面に現し、
保証カードの目印の領域の中心付近に存在する識別マークを顕微鏡で拡大して観察し、その形状と受信した携帯電話又はパソコンの画面のマスター画像とを比較照合し、
それらの形状がその全体輪郭の一定の割合以上の部分で一致していれば、その識別マークは真であると判断し、一致しているとは言えないときは贋の可能性が高いと判断する。
もし権威ある真贋判定者に判断をさせたい時は、識別マークの顕微鏡画像を携帯電話のデジタルカメラ又はデジタルカメラで撮像し携帯電話の画面の1/2程度以上を占める拡大画像を得、
その画像データ及び対象物品の製造番号をインターネットの通信回線を使って真贋判定者のURLに送信し、
真贋判定者は、送信された製造番号を基にデータベースに保存されているマスター情報画像を呼び出し、
送信された識別マークの拡大画像と照合し、
それらの形状がその全体輪郭の一定の割合以上の部分で一致していれば、当該識別マークは本物と判断し、一致するとは言い難いならば贋物の可能性が高いと判断する。判定の方法は、真贋判定者はコールセンターのように人が問い合わせを待ち受けており、真贋判定者に識別マークの拡大画像が送信される度にマスター画像と目視で照合して一致の程度を人の識別によって判定する方法もある。この方法の精度は人の画像判定能力が高いので相当高いと考えられる。或いは各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を算出して真贋を判定してもよい。
次にそれらの判定結果をインターネットの通信回線を通じて前記の送信先に返信する。
以上のシステムを構築することによって保証書の真贋を一般人でも簡単な顕微鏡とデジタルカメラ付き携帯電話又はデジタルカメラとパソコンを使って判定する事が出来るようになる。
10.3 微小識別マークの画像拡大機能の変形形態
デジタルカメラ付き携帯電話に、拡大倍率と分解能が微小識別マークのミクロ的固有形状の識別が出来る能力を持つ顕微鏡が内蔵されていれば最も好ましい。接写機能や拡大鏡・顕微鏡機能やズーム機能や携帯電話画面そのものの拡大機能、等の内、複数種を使って微小識別マークのミクロ的形状の差異が識別できるまで画像を拡大する機能が携帯電話のカメラに全て内蔵されていれば最も良いよい。そうすればわざわざ携帯電話と別個の顕微鏡を使用する必要がなくなる。その場合に光学的手段の顕微鏡や拡大鏡ばかりでなく半導体を用いる低価格超小型の顕微鏡が既に出来ているが、これを携帯電話に組み込めば、一般人が極めて容易に瞬時に真贋判定ができることになる。
さらに、微小識別マークのマスター画像を記録する場合でも、そのミクロ的形状の差異が識別できるまで微小識別マークを拡大してその画像を記憶する方法でなくても、撮影するカメラの画素数が十分多くて微小識別マークの電子的画素情報が十分であり画像を拡大しなくても照合に必要なミクロ的形状の差異の情報が得られるならば、微小識別マークを拡大しないでその画像をそのまま記憶させてマスター画像としても良い。照合に必要な電子的情報は保持しているし拡大が必要な時はいつでも電子的にできるからである。
11.識別マークが印字された保証書と対象物が分離していても良い
この識別マーク及びそれが印字された保証書が世界で唯一無二の本物であることが確認されれば、それが付いている対象物品そのものを直接的に真贋判定しなくても本物であることはほぼ確実である。なぜなら本物の保証書を手に入れるために本物の物品を購入して贋物にその本物の保証カードを付けて本物として売ろうとしても、本物の保証カードは偽造できないので本物は1枚しか存在しない。それでは1枚の本物の保証カードを付けることが出来る贋物は1個しかないので、1個しか贋物が作れず贋物商売は成り立たないからである。これは対象物品と保証書が物理的に結合している、結合していないに拘わらず同じ事情であるから、対象物品と保証書が物理的に結合している必要は必ずしも無いことは自明である。
12.本願発明が容易に想到できなかった理由の考察
最後に、この社会的に重大な発明がなぜもっと早く成されなかったのか、本発明には何か特別な困難があったのかについて考察する。まず、本発明を構成する個々の技術については非常に困難な新しい発明や開発が必要であったわけではない。また社会的必要性については、贋物による被害額は世界的規模では100兆円に昇ると言われるほど深刻であり、偽造防止のために企業や政府は莫大なコストを費やしていてその防止のニーズは切実である。さらに真贋判定用の目印となる識別マークが持つべき理想的な特性については、その識別マークは絶対に複製が出来ず複製すれば別物になってしまう、つまり世界に唯一の存在であることであり、その特性を持てばそれが究極の真贋判定のマークとなると言うことは一般的に認識されていたことである。さらにその判定が一般人が手軽に瞬時にコストもほとんど掛けずに行うことが出来ればそれは正に社会的にも究極の贋物防止システムとなることは容易に考えられることである。以上の状況であるにも拘わらず、この切実なニーズに応える技術は世界で未だ実現していないし、特許面でも日本、米国、PCT経由で登録される世界知的財産機構(World Intellectual Property Organization)等のいずれの電子図書館を検索しても見当たらなかった。その理由を以下に考察する。
(1)普通の卓上型顕微鏡は一般人の手元に無いので一般人が簡単に何時でも使うことはできない。だから一般人が真贋判定用として顕微鏡を使うことは思いつかなかった。
(2)微小識別マークの位置が0.1mm単位の誤差で確実に且つ簡単に捉えられなければならないので一般人が識別することは無理があると思い込み一般人が真贋判定用として使うことを思いつかなかった。
(3)印刷技術では人が制御出来ない印刷のミクロ的形状の乱れは印刷の鮮明さを害するものとして出来るだけ少なくする方向で全ての研究開発努力が払われている。したがって乱れそのものを利用しようと言う発想は正に逆転の発想である。印刷会社は偽造防止技術の研究開発やその成果の販売に大変な努力を積み重ねてきた。それらの印刷会社が真贋判定の技術を研究してこなかったわけはないが、印刷のミクロ的乱れを人が制御出来ない害とする強い発想がかえって人が制御出来ない事を利用するという逆転の発想を阻害していたようである。
(4)印刷会社としては、ミクロ的形状の乱れという印刷特性は十二分に理解していても、その特性を利用した保証書は単なる印刷製品としては僅少な事業規模であるので印刷事業に携わるものとしては乱れを利用した真贋判定のシステムまでは関心が及ばなかったようである。
(5)識別マークのサイズが目視でその存在だけは容易に認識できる大きさを持っていても、識別マーク全体のミクロ的形状の個々の乱れの特徴が明瞭に認識できるまで識別マークを顕微鏡で拡大しその顕微鏡画像を携帯電話のカメラで撮影してその画面に現した時、識別マークの全体のミクロ的形状の乱れの特徴が明瞭に認識できるまで顕微鏡で拡大してもなお携帯電話の画面に識別マーク全部の輪郭が収まることが必要である。それを満たす顕微鏡の必要な拡大倍率や分解能は意外に大きくないので、タバコのライターサイズの極めて簡単かつ安価な玩具のような顕微鏡で十分役立つことが気が付かなかった。つまり、(イ)識別マークのミクロ的形状の差異だけを識別すればよく、それは輪郭の差異の識別だけで十分で、それであれば低倍率で分解能が低い顕微鏡で十分であること、(ロ)だからライターサイズの顕微鏡でよいこと、(ハ)だから安価で保証書の付属品にできること、の3つの条件を同時に考え付くことが出来なかった。
(6)一定の形を持った印字された微小識別マークが前記第9項で記したような真贋判定用として極めて優れた特性(低倍率の安価な顕微鏡でよい/識別マークが見つけ易い/照合し易い/耐毀損性がある)を持っていることは容易に想到することが出来なかった。
【発明の効果】
【0019】
上記の通り、微小な識別マークは、印刷であっても他の印字手段(ボールペン、万年筆、鉛筆、ペンキ、その他の任意の印字手段)であってもミクロ的には程度の差こそあれミクロ的形状の乱れが避けられず、そのミクロ的形状は人が制御する事は全く不可能である。したがって微小識別マークは如何に精密にコピーしてもまたあらゆる高度の手段で複製しても全く別のミクロ的形状を持つのである。つまり絶対的に複製が不可能である。人が制御できないアウトプットとして例えば人が書くサイン、乱数や電波の揺らぎがあるが一度識別マークや信号として実体化されればそれを複製する事は極めて容易である。これに対して微小な識別マークは人がそのミクロ的形状を制御しようとしても出来ない不可避的な乱れを持ち且つ一旦決まったミクロ的形状は同じものを再び作ろうとしても出来ないのである。人が絶対に複製出来ない、世界にそれ一つしか存在できない表象物である。他にこのような性質を持つ識別マークは未だ世界に存在しないという意味において、微小マークのミクロ的形状の乱れは究極のアイデンティフィケーションの手段である。それを利用した本発明は絶対的唯一性を持つあらゆるものの絶対保証書、絶対個別認識票となる。しかも本発明は一般人が手軽に識別できる技術である。さらに本発明は克服すべき技術的障害は全くないし、また起業コストと運営コストが極めて安いことも特徴である。おそらくこれらの特徴を全て備えた真贋判定の手段は本発明をおいて現在他に存在しないし、恐らく今後も存在しないであろう。本発明は究極の真贋判定の方法である。
現在世界的に贋物による産業の損害は深刻である。世界の偽造製品による被害額は全体で60兆円、内医薬品が20兆円という情報もある程膨大で計り知れない。安いコストで一般人の誰でも簡単に真贋判定が出来る本発明は社会のニーズに直ちに応える事ができる。この発明が普及すれば贋物が存在し得なくなる。膨大な贋物退治のコストが必要なくなる。この発明をもって巨大なセキュリティ産業が急速に生まれ世界的に成長することは間違いない。あらゆる物品についてのみならず紙幣等の大量公共印刷物についても、本発明によって一般人でも容易に真贋判定ができるので紙幣の偽造防止にも決定的に大きな効果が期待できる。但し贋物を贋物と承知して売買する分野は、もともと真贋の贋であることは売り手も買い手も分っているので本発明の対象分野ではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1は、真贋判定システムの概念図
図2は、保証カード
図3は、保証カードの識別マークの形状の記録(マスター情報の取得と保管)
図4は、千円紙幣の表の野口英世の野の里偏の上部の田の顕微鏡写真(全部が別紙幣)千円紙幣No.1〜No.15 カメラ付き携帯電話No.1
図5は、千円紙幣の表の野口英世の野の里偏の上部の田の顕微鏡写真(全部が別紙幣)千円紙幣No.16〜No.30 カメラ付き携帯電話No.1
図6は、千円紙幣の表の野口英世の野の里偏の上部の田の顕微鏡写真(全部が同一紙幣)千円紙幣No.1 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
図7は、千円紙幣の表の野口英世の野の里偏の上部の田の顕微鏡写真(全部が同一紙幣)千円紙幣No.2 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
図8は、千円紙幣の表の野口英世の野の里偏の上部の田の顕微鏡写真(全部が同一紙幣)千円紙幣No.3 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
図9は、インクジェットプリンターによる微細文字T(幅は約0.7mm)。全部が別印刷。T文字のNo.1〜No.15 カメラ付き携帯電話No.1
図10は、インクジェットプリンターによる微細文字T(幅は約0.7mm)。全部が別印刷。T文字のNo.16〜No.30 カメラ付き携帯電話No.1
図11は、インクジェットプリンターによる微細文字T(幅は約0.7mm)。全部が同一印刷。T文字のNo.1 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
図12は、インクジェットプリンターによる微細文字T(幅は約0.7mm)。全部が同一印刷。T文字のNo.2 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
図13は、インクジェットプリンターによる微細文字T(幅は約0.7mm)。全部が同一印刷。T文字のNo.3 カメラ付き携帯電話No.1〜No.3
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に発明を実施するための一つの形態を記す。実施形態は当然のことながらここに記載した方法に限らない。
(1)対象とする物品の製造業者または販売業者またはそれらから委託を受けた業者は、まず図2に示すように微小識別マークとその周辺に印刷インキの空白地帯と外枠を目印として設けた印刷物を印刷して真贋判定の保証カードを作製する。識別マークの幅は凡そ0.2〜0.8mmであり微小であるのでその周辺に印刷インキの空白地帯を目印として設け(更に外枠を目印として設けても良い)識別マークを識別し易くする。識別マークの形は上下左右が分る形であれば任意でよい。またこの識別マークは単色または多色いずれでも良い。いずれの場合でも印刷された微小識別マークのミクロ的形状は人が制御できない。
また印刷インキの空白地帯の幅は目印として微小識別マークを識別できるだけの幅があればよいが、実際によく目立つようにするためには識別マークの5倍程度以上が望ましい。但しあまり空白地帯が大きいと顕微鏡で識別マークを探すのが難しくなるので空白地帯にも任意のガイド線(矢印等)を印刷し顕微鏡で識別マークに到達し易くする工夫があっても良い。
印刷インキは印刷媒体と適度の親和性を持たせ、印刷インキが適度に浸透する事によって印刷インキの適度の滲みが生ずるように印刷インキと印刷媒体を選定する。
印刷機の種類はオフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、等各種ありそれらの内の任意でよい。さらにこの保証カードには対象物品の製造番号を印刷する。
図2のように保証カードには携帯電話による真贋判定の方法を真贋判定者のホームページを通じて取得する方法の説明を印刷する。即ち以下のような説明を印刷する。
『 この保証カードは、この保証カードの対象物品(製造番号○○○○○○○○)は○○○社が正規に製造したものであることを高い確度で検証するためのものです。この保証カードが本物であれば対象物品は100%に近い確度で本物です。この保証カードが本物かどうかを確認することは以下の方法で可能です。○○○社の真贋判定管理センターのホームページを携帯電話で呼び出し、その指示に従って操作してください。ホームページのURLはhttp://www.abcd.・・・です。もしこのURLが真実であるかどうかを確認したいと思われる方は○○○社の広報部に電話でご確認ください。その電話番号をここに記しますとそれが贋物業者に接続されるかも知れませんのでご面倒でもご自身でお調べください。
まず対象物品の製造番号を送信して下さい。直ちに真贋判定管理センターからその物品固有の正規の微小識別マークの拡大画像が返信され携帯電話の画面に出ますので、それと保証カードの右上に印刷されている枠の中の微小識別マーク(点に見えます)を顕微鏡で拡大して照合してください。全輪郭線の○○割程度が同じ形状であれば本物、同じとは言えなければ本物とは言えません。
もし真贋判定管理センターによる判定を望まれるなら、上記のURLを呼び出し、顕微鏡の識別マーク像を携帯電話のカメラまたはウェブのカメラで撮影して携帯電話又はパソコンで送信して下さい。この保証カードの真贋判定結果は直ちに送信者に返信されます。 』
次に図3に示すように、対象とする物品の製造業者または販売業者またはそれらから委託を受けた業者は、符号33保証カードの上に印刷してある太枠の中の印刷インキ空白地帯の中心に位置する微小識別マークと周辺の印刷インキ空白地帯の一部を符号32顕微鏡で拡大し、その拡大像を符号31デジタルカメラで撮像する。拡大倍率は識別マークの拡大画像が一般の携帯電話の画面の1/2程度以上を占めるようにする。そうすると顕微鏡の拡大倍率は凡そ30〜50倍である。
次にデジタルカメラで撮像した微小識別マークの拡大画像を符号35サーバーに送信し、符号36記憶装置に記録させ、それを正規の真の識別マークの情報(マスター画像情報と呼ぶ)のデータベースとする。この時対象物品の製造番号も同時にデータベースに入力して保存する。
この保証カードを対象物品に付ける。付ける方法は物理的に連結しなくてもよい。
その後、対象物品を市場に出荷する。
(2)対象物品は市場に流通する。一般人であるその購入者或いは所有者或いは流通業者はその物品が正規の製造業者によって製造されたのかどうかについて知りたいと思う時、以下のような手順によって当該物品の真贋の判定をする事が出来る。
図1によって説明する。
対象物品に付されている保証カードに印刷されている製造番号を同じく印刷されている真贋判定管理センターのURL(QRコードとして印刷されておりそれを読取ることで自動的にURLが呼び出される方式でも良い)に携帯電話で送信し、
それに応じて真贋判定管理センターのデータベースから送信されて来る対象物品固有のマスター画像を携帯電話又はパソコンで受信しそれらの画面に現し、
保証カードの目印の領域の中心付近に存在する微小識別マークを顕微鏡で拡大し、
そのミクロ的形状と受信したマスター画像のミクロ的形状とをそれらの輪郭線に沿って比較照合し、
真贋判定センターから指示された全輪郭線の一定割合の部分の場所は問わないで輪郭線のミクロ的形状が一致していれば、その保証書は真であると判断し、一致しているとは言えないときは贋の可能性が高いと判断する。
もし真贋判定管理センターに判断をさせたい時は、マスター画像と共に送信されてきた下記の手順に従って操作する。
保証カードの右上にある太枠の中心付近に印刷された微小識別マークを適度の倍率まで顕微鏡によって拡大し、それを携帯電話の画面に写し、拡大された当該マークが携帯電話の画面の凡そ1/2以上を占めるまで鮮明に拡大してください。その具体的方法や工夫については、下記に詳しく説明しましたので参考にしてください。
「顕微鏡とカメラ付き携帯電話による識別マークの拡大画像の撮り方」
A.お持ちになっている顕微鏡を使う場合。(保証書に付属する超小型顕微鏡を使わない場合)
顕微鏡は反射光を使う実体顕微鏡が望ましいです。顕微鏡の拡大倍率を調整し焦点を合わせカメラ付き携帯電話で撮像し識別マークを携帯電話の画面にその1/2以上に拡大させて映し出し、そこでシャッターを切ります。
B. 保証カードに付属している超小型顕微鏡をお使いになる場合。
顕微鏡は電池とLEDランプが備わっていますのでスイッチを入れて照明してください。顕微鏡の底面には識別マークと顕微鏡の位置関係を固定するために弱い接着剤が付いています。そのため顕微鏡を少し傾けて底面全部が保証カードに触れないようにし識別マークを顕微鏡画面の真ん中に捉えるように位置をずらせて調節した後、顕微鏡の傾きを垂直にしてしっかりと接着させます。その後少し上の方から携帯電話のカメラで顕微鏡を写しそこから顕微鏡のレンズ部の光に向かってレンズ部を顕微鏡に触れさせて携帯電話の画面に識別マークの顕微鏡画像が出ますのでそれを撮影して送信してください。
「暫くお待ちください」または「携帯電話を切ってお待ちください。数分後に結果を送信します」とのメッセージが現れます。
以上によって、カメラ付き携帯電話の画面に表れた保証カードの微小識別マークの拡大画像は、一般のインターネット通信回線を通じて対象物品の真贋判定管理センターのサーバーに送信され、そこで受信される。この画像と、その対象物品が出荷前にその製造番号と保証カードの微小識別マークの拡大画像情報(マスター画像情報)が記録装置に保存されているのでそれを呼び出して照合する。送信されてきた画像とマスター画像の二つの画像が一致するかどうかの判定は真贋判定管理センターのオペレーターが目視によって行ってもよいし、各種の数学的手法を駆使しコンピュターを用いた画像処理による形状一致度指数を算出して真贋を判定してもよい。
以上の方法によって保証カードが正規に製造された保証カードであればきわめて高い確率で本物であると判定出来る。送信された微小識別マークが部分的に毀損していても一定の割合で残余があれば高い確率で真贋が判定できることは前述の「課題を解決する手段」の第8項 「偶然の再現性の確率」に述べた通りである。少なくとも目視ではほとんど100%正確に判定できる。真贋判定管理センターが受信した画像とマスター画像が一致していれば、「この保証カードは本物です」、若し一致しているとは言えなければ「この保証カードは本物でない可能性が非常に高いです」とのメッセージを返信する。一般人である送信者はそれを受信して専門的レベルの真贋判定の結果を得る事が出来る。
なお判定精度については、ほとんど100%で同一性や相違性が判定できるような差異のはっきりした特徴の大きい識別マークの輪郭のミクロ的形状が得られるような、識別マークのサイズ、形、印字の型やドットのサイズと間隔、色、インキの質、印刷媒体の質、印刷機の種類、等を試行錯誤で既に見出して使用しているのであるから、判定精度は極めて高いのは当然である。実験によればそれを見出すことは容易である。
以上のシステムを構築することによって微小識別マークの真贋を一般人でも簡単な超小型顕微鏡とデジタルカメラ付き携帯電話を使って判定する事が出来るようになる。簡単な安価な超小型顕微鏡は、一般人が容易に入手できるものであるが、対象物品の製造業者が保証書を付ける際に顕微鏡を有償或いは無料で付属させることも顕微鏡が安価であるので容易にできる。これによってこの保証カードが付してある商品そのものの真贋が極めて高い精度で判定できる。当該保証カードが世界で唯一無二の本物であることが確認されれば、それが付されている物品も本物であることはほぼ確実である。なぜなら本物の保証カードを手に入れるために本物の物品を多数購入して贋物に本物の保証カードを付けて売る人はいないからである。決して儲からないからである。
なお、上述の説明は、主としてデジタルカメラ付き携帯電話を前提にしているが、識別マークの撮像、送信受信、表示、のためであるから、デジタルカメラとパソコンを使っても同じ機能を得ることが出来る。
産業上の利用可能性
現在、紙幣、薬品を初め、バッグ、財布、服、時計、眼鏡、家電製品、等々のブランド品、パスポート、身分証明書、キャッシュカード、クレジットカード、免許証、車検証、卒業証書、有価証券、宝石の鑑定書、家畜の血統書、ペットの血統書、等々の証明書類の偽造品による被害額は、世界で1兆ドルに達していると言われている。その防止対策には莫大なコストが費やされている。本発明によってそれらの偽造が存在し得なくなる。
本発明の特徴は真贋判定の識別マークが絶対に複製できないことと、一般人が容易に判定できるところにある。例えば医薬品において、包装は全く本物と同じで、また薬品の形も化学成分も全く同じなら、正規の製造業者でも本物と贋物の区別はつかない。その場合でも包装材に本発明による微小識別マークを印刷しておけば、真贋はたちどころに判別できる。結果、偽造品が存在できなくなるし、その莫大な退治コストが不要となる。
また本発明の特徴は、一般人が日常使っている器具または極めて安価に入手できる器具だけで実行できること、そして真贋判定側の事業者としても新しい技術開発も不要だし、設備投資もほとんど不要であるのでコストがほとんど掛からず、直ちに実行できることである。
さらにまた、本発明の特徴は、対象物品と真贋判定識別マークが物理的に一体化されている必要がない点である。例えば、電子部品の偽造品が現在世界的に大量に出回っており大きな問題となっているが、それらはますます小型化されており1mm以下も多い。それらの超小型部品の個々に真贋判定のための識別マークを刻印することが難しくなっている。本願の発明はそれらの問題も解決する。真贋判定識別マークの絶対唯一性によって超小型部品自体に刻印する必要が無いからである。
従来このようなシステムはなかった。但し偽造品を偽造品として製造販売している物品については、もともと偽造品であることが分っているのであるから効果がない。
符号の説明
11:カメラ付き携帯電話
12:顕微鏡
13:保証カード
14:識別マーク
15:真贋判定センターのサーバー
16:真贋判定センターのサーバーの記憶装置
21:保証カード
22:識別マークの目印となる無印刷地帯と外枠
23:識別マーク
31:デジタルカメラ
32:顕微鏡
33:保証カード
34:保証カードの識別マーク
35:真贋判定センターのサーバー
36:真贋判定センターのサーバーの記憶装置

Claims (3)

  1. 個別物品の真贋判定方法または認識方法(以下両方法を総称して真贋判定方法という)であって、
    物品色と色差が大きい色で目視で認識できる微小な任意の形を、物品の任意の部位を特定して印字し、該印字を識別マークとし、又は別の印字の部分を特定して当該印字としてそれを識別マークとし、識別マークの人が制御できないミクロ的輪郭線の形状を識別マークの識別子とする第1ステップ、
    該識別マークを顕微鏡で拡大して、或いは電子的に直接、その輪郭線のミクロ的形状を撮像する第2ステップ、
    撮像した画像をデジタル記憶装置に記憶する第3ステップ、
    個別物品識別符号を、記憶された識別マークの画像と対応させて、デジタル記憶装置に記憶する第4ステップ、
    一般人が物品の識別マークを一般普及仕様の画像拡大機器で拡大し、その輪郭線のミクロ的形状を一般普及仕様の受像端末で受像し、更に該一般人が該物品の個別物品識別符号を読取って該受像端末に入力する第5ステップ、
    一般人が読取った物品の個別物品識別符号と、識別マークの輪郭線のミクロ的形状の画像をインターネットを通じて送信する第6ステップ、
    それらを受信する第7ステップ、
    受信した個別物品識別符号と識別マークの輪郭線のミクロ的形状を、記憶されているそれらと夫々照合し、それらの合致不合致(前記合致とは、輪郭線の一定割合の部分的合致および一定の歪みの許容を含む)を判定する第8ステップ、および
    その判定結果に基づき対象物品の真贋を一般人へ返信する第9ステップ、
    の全てのステップを単独で又は複数の者が分担して実施する前記第1ステップないし前記第9ステップから構成される物品の真贋判定方法。
  2. 個別物品の真贋判定方法または認識方法(以下両方法を総称して真贋判定方法という)であって、
    請求項1記載の第1ないし第4ステップと夫々同じ第1ないし第4ステップ、
    一般人が物品の個別物品識別符号を読取る第5ステップ、
    一般人が読取った物品の個別物品識別符号をインターネットを通じて送信する第6ステップ、
    それを受信する第7ステップ、
    受信した個別物品識別符号に対応する記憶されている識別マークの輪郭線のミクロ的形状の画像を返信する第8ステップ、および
    一般人が返信された識別マークの輪郭線のミクロ的形状と、対象物品の識別マークを拡大してその輪郭線のミクロ的形状とを照合し、それらの合致不合致(前記合致とは請求項1の第8ステップと同様の定義である)によって対象物品の真贋を判定する第9ステップ、
    の全てのステップを単独で又は複数の者が分担して実施する前記第1ステップないし前記第9ステップから構成される物品の真贋判定方法。
  3. 請求項1、または請求項2記載の、物品に印字して識別マークとすること、に代えて、物品とは別の印字媒体に請求項1または請求項2と同様に印字して識別マークとし、該印字媒体を対象物品に対応付ける請求項1、または請求項2記載の物品の真贋判定方法。
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