JP5071241B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用のラジエータに用いて好適な熱交換器に関するものである。
従来の熱交換器として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。この熱交換器は、複数積層されるチューブの間にフィンが介在されて形成されるコアを有し、このコアのチューブ積層方向の両側に補強用のサイドプレート(コアサポート)が配設されている。また、チューブの長手方向の端部側には、チューブ端部が挿通固定されるコアプレート(チューブプレート)が設けられている。
そして、サイドプレートの長手方向の端部は、コアプレートの長手方向端部側の外側壁に整合したL字状に折り曲げられており、このL字状部が外側壁に当接されると共に、コアプレートに形成された爪部によってかしめられて、ろう付けされている。
特開平5−79789号公報
しかしながら、上記特許文献1の熱交換器では、サイドプレートのL字状の先端部は、コアプレートの外側壁よりも外方に突出するように形成されているので、例えば、所定部位(車両)への組付け時等において、サイドプレートの先端部が相手側部品と干渉しやすく、損傷するおそれがあった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、サイドプレートの端部側がコアプレートの外側壁に接合され、端部側の先端部が外側壁から突出するものにおいて、組付け時等の損傷を防止可能とする熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、複数積層されるチューブ(111)と、
チューブ(111)の積層方向の最外方に配設されると共に、チューブ(111)の長手方向に沿う補強用のサイドプレート(113)と、
積層方向に延びて、チューブ(111)の長手方向両端部(111a)が挿入接続される一対のコアプレート(114)と、
一対のコアプレート(114)に接合される一対のタンク(120、130)とを備え、
サイドプレート(113)の長手方向端部となるサイドプレート端部(113b)が、コアプレート(114)の長手方向端部の外側壁面(114a)に接合されると共に、サイドプレート端部(113b)の先端部(113c)が、外側壁面(114a)から突出した熱交換器において、
タンク(120、130)の長手方向端部となるタンク壁面(122、132)の先端部(113c)の更に先端側となる位置から突出して、サイドプレート端部(113b)のアウトラインを延長した位置よりも外方に実体を有する突出部(123)が形成され
チューブ(111)の外側を流通する外部流体の流れ方向における突出部(123)の最大部の寸法をB、サイドプレート端部(113b)の寸法をCとした時に、
寸法B>寸法C
の関係となっていることを特徴としている。
これにより、熱交換器(100)をタンク(120、130)側からチューブ(111)の長手方向に車両等の所定部位に組付けする際に、相手側部品との干渉のおそれがあっても、突出部(123)が相手側部品に先に当たることになるため、サイドプレート端部(113b)が相手側部品に直接当たることを防止することができる。よって、サイドプレート端部(113b)の損傷を防止することができる。
また、突出部(123)の寸法Bを無駄に大きく設定することなく、最小限の寸法で、サイドプレート端部(113b)の保護が可能となる。
請求項2に記載の発明では、タンク(120、130)は、樹脂製であり、突出部(123)は、タンク(120、130)と一体で形成されていることを特徴としている。これにより、突出部(123)の形成が容易となる。
請求項3に記載の発明では、突出部(123)の突出量は、先端部(113c)から離れるほど小さくなっていることを特徴としている。
これにより、熱交換器(100)の組付けの際に、突出部(123)が相手側部品に干渉しても、突出部(123)の傾斜に沿って相手側部品との接触位置をずらしていくことができるので、衝撃を和らげることができる。
請求項4に記載の発明では、突出部(123)の突出先端側となる先端面(123a)は、サイドプレート(113)の長手方向に曲率を有する円弧状の面として形成されたことを特徴としている。
これにより、熱交換器(100)の組付けの際に、突出部(123)が相手側部品に干渉しても、衝撃を和らげることができ、更に、接触位置を容易にずらしていくことができ、組付け方向に対するずれを容易に修正することができる。
請求項5に記載の発明では、突出部(123)は、サイドプレート端部(113b)の板厚方向のアウトラインを延長した位置(Y)よりも外方(X)に突出していることを特徴としている。
これにより、熱交換器(100)の組付けの際に、突出部(123)が相手側部品に干渉しても、組付け方向に対するずれをサイドプレート端部(113b)の板厚方向に容易に修正することができる。
請求項6に記載の発明では、チューブ(111)の外側を流通する外部流体の流れ方向におけるサイドプレート(113)の一般部(113a)の寸法をAとした時に、
寸法A>寸法B>寸法C
の関係となっていることを特徴としている。
これにより、突出部(123)の寸法Bを無駄に大きく設定することなく、最小限の寸法で、サイドプレート端部(113b)の保護が可能となる。
請求項7に記載の発明では、外側壁面(114a)には、タンク(120、130)をかしめる複数の爪部(114c)が形成されており、
サイドプレート端部(113b)および突出部(123)の位置は、複数の爪部(114c)の間となる位置に対応しており、
爪部(114c)間の寸法をDとした時に、
寸法D>寸法B
の関係になっていることを特徴としている。
これにより、爪部(114c)をタンク(120、130)にかしめる際に、かしめ用の治具(200)や工具が突出部(123)に干渉することがなく、爪部(114c)の確実なかしめが可能となる。
請求項8に記載の発明では、外側壁面(114a)には、タンク(120、130)をかしめる爪部(114c)が形成されており、
コアプレート(114)のチューブ(111)側となる端面(114e)から突出部(123)までの寸法をZとした時に、
寸法Zは、爪部(114c)をかしめるために必要とされる所定寸法以上となっていることを特徴としている。
これにより、爪部(114c)をタンク(120、130)にかしめる際に、かしめ用の治具や工具が突出部(123)に干渉することがなく、爪部(114c)の確実なしめが可能となる。
請求項9に記載の発明では、突出部(123)は、サイドプレート(113)の長手方向に延びる板状を成して複数形成されていることを特徴としている。
これにより、突出部(123)の形成に必要な材料使用量を低減して、軽量化、コストダウンが可能となる。
更に、請求項10に記載の発明のように、突出部(123)は、チューブ(111)の積層方向外方から見た時に、U字状、逆U字状、あるいはT字状のいずれかの形状に形成さるようにしても良い。
請求項11に記載の発明では、突出部(123)は、一対のタンク(120、130)の少なくとも一方に設けられたことを特徴としている。
これにより、突出部(123)が一対のタンク(120、130)の一方に設けられたものにおいては、突出部(123)が設けられたタンク(120)側から所定部位へ組付けする際に、サイドプレート端部(113b)の保護が可能となる熱交換器(100)とすることができる。また、突出部(123)が一対のタンク(120、130)の両方に設けられたものにおいては、所定部位への組付け方向に関らず、サイドプレート端部(113b)の保護が可能となる熱交換器(100)とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示す。第1実施形態は、本発明の熱交換器を、冷却風によって自動車用エンジン(冷却水)を冷却するラジエータ100に適用したものとしている。図1はラジエータ100の全体を示す正面図、図2は図1におけるII方向から見た矢視図、図3は図2におけるIII−III部を示す断面図、図4はラジエータ100を下側から上側に向けて車両へ搭載する際の搭載要領を示す正面図である。
ラジエータ100は、図1〜図3に示すように、基本構成としてコア部110、アッパタンク120、ロウアタンク130等を有している。本ラジエータ100は、コア部110のチューブ111内を流れる冷却水が、図1中の上から下方向に向かういわゆるバーチカルフロータイプのものとなっている。
コア部110は、チューブ111、フィン112、サイドプレート113、コアプレート114を有している。これらの各部材111〜114は、耐強度性、耐腐食性に優れるアルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成されている。
チューブ111は、内部を冷却水が流通する管部材であり、例えば帯状の平板材の折り曲げ加工によって、長手方向に直交する断面が扁平状となるように形成されている。また、フィン112は、伝熱面積(放熱面積)を拡大する放熱部材であり、ここでは例えば薄肉の帯板材からローラ加工によって波形に成形されたコルゲートフィンが用いられている。
サイドプレート113は、チューブ111に沿って延びるように細長に形成された補強部材である。サイドプレート113の長手方向寸法は、チューブ111の長手方向寸法と同等に設定されている。サイドプレート113の長手方向の中間部における一般部113aは、その断面形状がチューブ積層方向の外方に開口するコの字状に形成されている。また、サイドプレート113の長手方向の端部(以下、サイドプレート端部)113bは、コの字状の一般部113aの底部のみを残す平板状を成しており、チューブ積層方向の外方側に段差が付くように折り曲げられて形成されている。サイドプレート端部113bの更に先端側は先端部113cとなっており、この先端部113cの中央部には、矩形状の切欠き部113dが形成されている。
サイドプレート113の一般部113aにおける冷却風流れ方向(外部流体の流れ方向)の寸法はAとなっており、また、サイドプレート端部113bの冷却風流れ方向の寸法は、上記寸法Aよりも小さく設定されたCとなっている(図2)。
コアプレート114は、チューブ積層方向に延びる細長の板状部材であり、外周部(全周)にはプレス成形によって溝部114bが形成されている。溝部114bの外側は、チューブ長手方向に立設された壁面となっており、この壁面の端部には複数の爪部114cが設けられている。コアプレート114の全周の壁面のうち、長手方向端部側の壁面は、サイドプレート端部113bが接合される部位となっており、以下、外側壁面114aと呼ぶ。
外側壁面114aには、冷却風流れ方向の中心に対して対称位置となるように、爪部114cが複数(2つ)設けられている。2つの爪部114cの間の寸法はDとなっており、サイドプレート113の先端部113cの寸法Cよりも大きく設定されている。この2つの爪部114cの間(中間部)には、外側壁面114aに対して180度折り曲げられてチューブ111側を向く挿入爪114dが形成されている。外側壁面114aと挿入爪114dとの間には、サイドプレート端部113bの板厚に相当する隙間が形成されている。コアプレート114のチューブ側となる面は、端面114eとなっている。
そして、溝部114bの内側領域には、複数積層されるチューブ111の位置、および各チューブ111の断面形状に対応するチューブ孔114fが複数並ぶように形成されている。
チューブ111とフィン112は、交互に複数積層されており(図1中の左右方向に並べられており)、波形に折り曲げられたフィン112の折曲部がチューブ111の外壁面に当接するようになっている。また、チューブ積層方向の最外方のフィン112の更に外方に、サイドプレート113が配設されている。サイドプレート113は、先端部113cの位置が、各チューブ111の長手方向端部(以下、チューブ端部111a)の位置と一致するように配設されている。
各チューブ111の両チューブ端部111aは、一対のコアプレート114のチューブ孔114f(図3)に貫通挿入されている。また、サイドプレート端部113bは、コアプレート114の外側壁面114aに当接されると共に、切欠き部113dが外側壁面114aと挿入爪114dとの隙間に挿入されている。サイドプレート113の先端部113c(切欠き部113dの両側)は、コアプレート114の外側壁面114aの端部から後述するタンク120、130側に突出している。
そして、各部材111、112、113、114は、チューブ111、サイドプレート113、コアプレート114のそれぞれの表面に設けられたろう材によって、一体的にろう付けされて、コア部110を形成している。
アッパタンク120、ロウアタンク130(一対のタンク)は、コアプレート114の長手方向に沿って延びる細長の半容器体であり、コアプレート114の溝部114bに挿入されるシール用のパッキン150(図3)を介して、複数の爪部114cによってかしめられることでコアプレート114に機械的に接合されている。複数のチューブ111(チューブ111の内部)は、各タンク120、130の内部空間と連通している。
アッパタンク120は、エンジンからの冷却水を各チューブ111に分配するタンクであり、樹脂材(例えばPA材)から形成されている。アッパタンク120は、長手方向に直交する断面形状が略U字状を成し、コアプレート114に対向する側が開口する半容器体としてのタンク本体部121を備えている。そして、タンク本体部121には、冷却水流入用のパイプ部121a、送風機シュラウドを取付けるための複数のシュラウド取付け部121b(4ヶ所)、および車両ボディへの取付け用の車両取付け部121c(2ヶ所)が一体で形成されている。
また、ロウアタンク130は、各チューブ111からの冷却水を集合させるタンクであり、樹脂材(例えばPA材)から形成されている。ロウアタンク130は、上記アッパタンク120と同様に、長手方向に直交する断面形状が略U字状を成し、コアプレート114に対向する側が開口する半容器体としてのタンク本体部131を備えている。そして、タンク本体部131には、冷却水流出用のパイプ部131a、送風機シュラウドを取付けるための複数のシュラウド取付け部131b(2ヶ所)、車両ボディへの取付け用の車両取付け部131c(2ヶ所)、およびメンテナンス時に冷却水を排出するためのドレン部131dが一体で形成されている。尚、ロウアタンク130内には、車両の自動変速機用のATF(オートマチックトランスミッションフルード)を冷却するためのオイルクーラ140が内蔵されている。
本第1実施形態では、アッパタンク120の長手方向端部側となるタンク壁面122に、このタンク壁面122からチューブ積層方向に突出する突出部123が設けられている。突出部123は、タンク壁面122において、サイドプレート113の先端部113cよりも更に先端側となる位置に配設されており、タンク本体部121に一体で形成されている。内部に冷却水室を区画形成しているタンク本体部121は、およそ直方体の形状である。タンク本体部121は、周囲4面を囲む壁面と、図中天井側を閉塞する一端壁面とを有し、図中下側が開口している。タンク本体部121は、その開口端に、外側に延び出すフランジ状の縁部を有している。タンク本体部121には、2つの突出部123が、平行に設けられている。それぞれの突出部123は、ラジエータ100のコア部と平行に拡がる板状である。突出部123は、ラジエータ100の厚さ方向に関して、タンク本体部121の中央に沿って延在している。突出部123は、厚さ方向に関して、タンク本体部121の中央部にだけ設けられている。突出部123は、タンク本体部121の上側の端部から、中央やや下部にかけて設けられている。突出部123は、縁部にまで到達することなく、縁部との間に、爪部114cの曲げ加工を許容する程度の隙間を形成している。突出部123は、タンク本体部121の長手方向に向けて突出している。突出部123は、タンク本体部121の上側から下側に向かうにしたがって、徐々に高く延び出すように設けられている。突出部123は、タンク壁面122から、縁部よりも高く延び出している。突出部123は、先端部113cの延長上に位置している。突出部123は、先端部113cよりもタンク本体121の長手方向外側へ延び出している。アッパタンク120の上側から見て、突出部123は、先端部113cを覆っている。突出部123は、先端部113cを含むサイドプレート端部113bを、その延在方向、すなわち図中上側から覆うひさしを形成している。2つの突出部123は、サイドプレート端部113bに相当する幅のひさしを提供している。
突出部123の最大突出量位置(図3のX位置)は、サイドプレート端部113bの板厚方向のアウトラインをチューブ長手方向に延長した位置(図3のY位置)よりも外方に突出する(実体を有する)ように設定されている(寸法X>寸法Y)。
更に、突出部123の突出量は、サイドプレート113の先端部113cから離れるほど、小さくなるように設定されている。そして、突出部123の突出側となる先端面123aは、サイドプレート113の長手方向に曲率を有して外方に凸となる曲面となるように形成されている。つまり、冷却風の流れ方向から見た時の突出面123aのアウトラインが円弧状となるように形成されている。
また、突出部123は、サイドプレート113の長手方向に延びる板状に形成されており、冷却風流れ方向に複数(ここでは2つ)並ぶように形成されている。突出部123の冷却風流れ方向の最大寸法はBとなっており(図2)、寸法Bは、サイドプレート端部113bのアウトラインを延長した位置(寸法C)よりも外方に実体を有するようになっている(寸法B>寸法C)。更に、寸法Bは、サイドプレート113における寸法A、コアプレート114における寸法Dに対して、
寸法A>寸法B>寸法C
寸法D>寸法B
の関係となっている。
以上のように形成されるラジエータ100は、車両のエンジンルーム内の前方(グリルの後方)に配設され、車両取付け部121c、131cが車両フレームに組付けされる。そして、車両エンジンから延びる入口ホースが、パイプ部121aに装着され、また、エンジンに向けて戻る出口ホースが、パイプ部131aに装着される。
車両エンジンから入口ホースを介して、パイプ部121a→アッパタンク120内に流入する冷却水は、複数のチューブ111に分配されて各チューブ111内を流通し、この間に冷却風との熱交換により冷却される。この時、フィン112によってこの熱交換が促進される。そして、冷却水はロウアタンク130で集合されパイプ部131aから流出し、出口ホースを介してエンジンに戻る。
本実施形態のラジエータ100は、サイドプレート端部113bがコアプレート114の外側壁面114aに当接して接合されると共に、サイドプレート端部113bの先端部113cがコアプレート114の外側壁面114aの端部からアッパタンク120側に突出するものとなっている。また、本ラジエータ100は、図4に示すように、車両の下側から上側(チューブ長手方向)に向けてエンジンルール内に組付けされるようになっている。
このような構造のラジエータ100において、下側から上側への組付け方向を加味して、アッパタンク120に突出部123を設けるようにしているので、ラジエータ100をアッパタンク120側からチューブ長手方向にエンジンルール内に組付けする際に、ボディ等の相手側部品との干渉のおそれがあっても、突出部123が相手側部品に先に当たることになるため、サイドプレート端部113b(先端部113c)が相手側部品に直接当たることを防止することができる。よって、サイドプレート端部113bの損傷を防止することができる。
また、タンク(アッパタンク120、ロウアタンク130)を樹脂製として、突出部123を一体で形成するようにしているので、突出部123の形成が容易となる。
また、突出部123の突出量が先端部113cから離れるほど、小さくなるようにしているので、ラジエータ100の組付けの際に、突出部123が相手側部品に干渉しても、突出部123の傾斜に沿って相手側部品との接触位置をずらしていくことができるので、接触時の衝撃を和らげることができる。
また、突出部123の先端面123aを曲面として形成するようにしているので、接触位置を容易にずらしていくことができ、組付け方向に対するずれを容易に修正することができる。
また、突出部123の最大突出量位置(図3のX位置)が、サイドプレート端部113bの板厚方向のアウトラインをチューブ長手方向に延長した位置(図3のY位置)よりも外方に突出するように設定すると共に(寸法X>寸法Y)、サイドプレート113の寸法AおよびCと、突出部123の寸法Bとの間において、寸法A>寸法B>寸法Cの関係となるように設定しているので、突出部123の寸法Bを無駄に大きく設定することなく、最小限の寸法で、サイドプレート端部113bの保護が可能となる。
また、突出部123の寸法Bと、爪部114c間の寸法Dとの間において、寸法D>寸法Bの関係となるように設定しているので、爪部114cをアッパタンク120にかしめる際に、かしめ用治具200や工具が突出部123に干渉することがなく、爪部114cの確実なかしめが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、サイドプレート端部113bの確実な保護のために、突出部123の寸法Bをコアプレート114の爪部114c間の寸法Dよりも大きく設定した場合に、対応するようにしたものである。
図5に示すように、第2実施形態では、コアプレート114の端面114eから突出部123までの寸法Zの設定に際して、爪部114cをかしめる際のかしめ用治具200が挿入可能となる寸法(所定寸法)を確保するようにしている。
これにより、突出部123の寸法Bが大きくなる場合であっても、かしめ用治具200の使用が可能となり、爪部114cの確実なかしめが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、突出部123の形状を変更して、突出部123A〜123Cとしたものである。
図6は、突出部(123A〜123C)をチューブ積層方向の外方から見た場合を示したものであり、突出部123Aは、逆U字状にしたものである。また、突出部123Bは、T字状にしたものである。また、突出部123Cは、U字状にしたものである。その他の条件は、上記第1実施形態と同一である。
突出部123の形状設定にあたっては、上記のように種々対応が可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図7に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、ロウアタンク130の長手方向端部側となるタンク壁面132にも、突出部123を設けたものである。
突出部123の形状、設定寸法等の条件は、上記第1実施形態と同一である。
これにより、ラジエータ100のエンジンルームへの搭載方向が下側から上側の場合、あるいは上側から下側の場合のいずれの方向であっても、サイドプレート端部113bの保護が可能となるラジエータ100として提供することができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、対象とする熱交換器をエンジン冷却用のラジエータ100としたが、サイドプレート端部113bがコアプレート114の外側壁面114aに当接して接合されると共に、サイドプレート端部113bの先端部113cがコアプレート114の外側壁面114aの端部からタンク側に突出するものであれば、これに限らず、エンジンの吸気を冷却するインタークーラ、冷凍サイクル用の凝縮器等に適用するようにしても良い。
また、ラジエータ100のタンクを樹脂製とし、突出部123をタンクと一体形成するものとしたが、これに限らず、例えば金属製のタンクに突出部をろう接等で接合したものとしても良い。
また、突出部123の突出量は、サイドプレート113の先端部113cから離れるほど小さくなるようにしたが、同等の突出量としても良い。また、突出部123の先端面123aは、曲面に限らず、平面としても良い。
また、各部材の寸法の設定において、寸法X>寸法Y、および寸法B>寸法Cを必須条件として、他の寸法A>寸法Bの条件、寸法D>寸法Bの条件、および寸法Z>所定寸法の条件は、それぞれ独立して適用するようにしても良い。あるいは、適宜、組合せて適用するようにしても良い。
また、突出部123は、車両への組付け方向に応じて、ロウアタンク130側のみに設けるものとしても良い。
第1実施形態におけるラジエータの全体を示す正面図である。 図1におけるII方向から見た矢視図である。 図2におけるIII−III部を示す断面図である。 第1実施形態におけるラジエータの車両への搭載要領を示す正面図である。 第2実施形態における寸法Zを示す断面図である。 第3実施形態における突出部を示す側面図である。 第4実施形態におけるラジエータの全体を示す正面図である。
符号の説明
100 ラジエータ(熱交換器)
111 チューブ
111a チューブ端部(チューブの長手方向端部)
113 サイドプレート
113b サイドプレート端部113b
113c 先端部
114 コアプレート
114a 外側壁面
114c 爪部
114e 端面
120 アッパタンク(タンク)
122 タンク壁面
123 突出部
123a 先端面
130 ロウアタンク

Claims (11)

  1. 複数積層されるチューブ(111)と、
    前記チューブ(111)の積層方向の最外方に配設されると共に、前記チューブ(111)の長手方向に沿う補強用のサイドプレート(113)と、
    前記積層方向に延びて、前記チューブ(111)の長手方向両端部(111a)が挿入接続される一対のコアプレート(114)と、
    一対の前記コアプレート(114)に接合される一対のタンク(120、130)とを備え、
    前記サイドプレート(113)の長手方向端部となるサイドプレート端部(113b)が、前記コアプレート(114)の長手方向端部の外側壁面(114a)に接合されると共に、前記サイドプレート端部(113b)の先端部(113c)が、前記外側壁面(114a)から突出した熱交換器において、
    前記タンク(120、130)の長手方向端部となるタンク壁面(122、132)の前記先端部(113c)の更に先端側となる位置から突出して、前記サイドプレート端部(113b)のアウトラインを延長した位置よりも外方に実体を有する突出部(123)が形成され
    前記チューブ(111)の外側を流通する外部流体の流れ方向における前記突出部(123)の最大部の寸法をB、前記サイドプレート端部(113b)の寸法をCとした時に、
    前記寸法B>前記寸法C
    の関係となっていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記タンク(120、130)は、樹脂製であり、
    前記突出部(123)は、前記タンク(120、130)と一体で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記突出部(123)の突出量は、前記先端部(113c)から離れるほど小さくなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記突出部(123)の突出先端側となる先端面(123a)は、前記サイドプレート(113)の長手方向に曲率を有する円弧状の面として形成されたことを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記突出部(123)は、前記サイドプレート端部(113b)の板厚方向のアウトラインを延長した位置(Y)よりも外方に突出していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の熱交換器。
  6. 前記チューブ(111)の外側を流通する外部流体の流れ方向における前記サイドプレート(113)の一般部(113a)の寸法をAとした時に、
    前記寸法A>前記寸法B>前記寸法C
    の関係となっていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記外側壁面(114a)には、前記タンク(120、130)をかしめる複数の爪部(114c)が形成されており、
    前記サイドプレート端部(113b)および前記突出部(123)の位置は、複数の前記爪部(114c)の間となる位置に対応しており、
    前記爪部(114c)間の寸法をDとした時に、
    前記寸法D>前記寸法B
    の関係になっていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記外側壁面(114a)には、前記タンク(120、130)をかしめる爪部(114c)が形成されており、
    前記コアプレート(114)のチューブ(111)側となる端面(114e)から前記突出部(123)までの寸法をZとした時に、
    前記寸法Zは、前記爪部(114c)をかしめるために必要とされる所定寸法以上となっていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の熱交換器。
  9. 前記突出部(123)は、前記サイドプレート(113)の長手方向に延びる板状を成して複数形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の熱交換器。
  10. 前記突出部(123)は、前記チューブ(111)の積層方向外方から見た時に、U字状、逆U字状、あるいはT字状のいずれかの形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の熱交換器。
  11. 前記突出部(123)は、一対の前記タンク(120、130)の少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の熱交換器。
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