JP5071209B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、交流電源からの交流電力を負荷に供給すると共に、交流電源の停電時には、バッテリーに蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給する無停電電源装置に関する。
従来の無停電電源装置は、交流電源の健全時に接続された交流電源からスイッチを介して交流電力を負荷へ供給し、交流電源の電圧が設定値を下回るような電圧変動を検出すると停電と判定し、スイッチを開放しバッテリーからインバータを介して負荷へ交流電力を供給するものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−96831号公報
上記のように従来の無停電電源装置においては、交流電源の電圧が設定値を下回るような電圧変動、すなわち停電を検出した時には交流電源の電圧が0Vとなるので、開放されたスイッチの両端にはインバータが発生する交流電圧のピーク値(例えばAC100Vの場合141V)が印加される。
ところが、交流電源の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変が発生した場合、電圧極性急変の過程で交流電源の電圧が設定値を下回るので電圧変動(停電)と判定してインバータから交流電圧が発生することになり、開放されたスイッチの一端にはインバータが発生する交流電圧のピーク値が加わり、他端にはこれとは逆位相の交流電源の電圧のピーク値が加わることになるので、スイッチの両端には停電時の2倍の電圧(例えばAC100Vの場合282V)が印加されることになる。また、このスイッチは、停電検出時に交流電源を瞬時に遮断するため高速で開放する必要がある。このため、例えば2倍の尤度をもった高耐圧(例えば600V)の半導体スイッチを用いる必要がある。
しかしながら、高耐圧の半導体スイッチはオン抵抗が大きいので閉成時における電力損失が大きくなり、無停電電源装置の効率が悪くなるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、半導体スイッチの閉成時における電力損失の低減により、高効率の無停電電源装置を得るものである。
この発明の無停電電源装置は、交流電源に接続される受電点と、この受電点に互いに直列接続された半導体スイッチとメカニカルスイッチとを介して接続され、負荷へ交流電力を供給する給電点と、この給電点と両スイッチとの間に接続され、電力蓄積手段からの直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、両スイッチの受電点側における交流電源の電圧波形に基づいて交流電源の電圧変動及び電圧極性急変を検出する検出部と、この検出部が交流電源の電圧変動を検出したとき、半導体スイッチを開放し電力変換器を運転して交流電力を給電点へ供給し、検出部が交流電源の電圧極性急変を検出したとき、電力変換器を停止する制御装置と、を備えたものである。
この発明によれば、半導体スイッチの両端に加わる印加電圧を抑制することにより、低耐圧の半導体スイッチを使用することができるので、半導体スイッチの閉成時における電力損失が低減され、高効率の無停電電源装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における無停電電源装置の全体構成を示すブロック図、図2はインバータ7を示す回路図、図3は検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図、図4は電圧極性急変時の各部の動作を説明する波形図で、(a)は交流電源電圧、電圧変動及び電圧極性急変の検出電圧を示す波形図、(b)は半導体スイッチ3aの動作を示す波形図、(c)はメカニカルスイッチ3bの動作を示す波形図、(d)はインバータ7の出力電圧を示す波形図、(e)は出力端子5に供給される出力電圧を示す波形図である。
図1において、無停電電源装置100は、交流電源1に接続される受電点である入力端子2と、この入力端子2にスイッチ3を介して接続され、負荷4へ交流電力を供給する給電点である出力端子5と、この出力端子5とスイッチ3との間にリアクトル6を介して接続されたインバータ7、すなわち電力変換器と、スイッチ3及びインバータ7を制御する制御装置8とを有している。インバータ7の直流側には、充電・昇圧回路9を介してバッテリー10、すなわち電力蓄積手段が接続されており、充電・昇圧回路9は交流電源1が健全時にバッテリー10の充電を行い、バックアップ運転時にバッテリー10から電圧を昇圧してインバータ7への電力供給を行う。また、インバータ7の直流側には、直流電源監視部11が接続されており、インバータ7の直流側の電圧が所定値以下になると制御装置8に直流電圧低下検出信号11aを出力する。
スイッチ3の入力端子2側には、交流電源1の電圧波形に基づいて交流電源1の電圧変動及び電圧極性急変を検出する検出部12が接続されており、その出力信号は制御装置8に入力されている。
スイッチ3は、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ3bとが互いに直列に接続され、半導体スイッチ3aはスイッチング素子3a1とスイッチング素子3a2を直列に逆極性に接続したものである。両スイッチング素子3a1、3a2は定格電圧がAC100Vの場合、AC100Vのピーク値である141Vに対し余裕のある例えば250Vの耐圧を有するものを使用する。スイッチング素子3a1、3a2には、MOSFET、IGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子が用いられる。
図3に示すように検出部12は、交流電源1の電圧に同期した例えばAC100Vの理想正弦波を出力電圧目標波形S1として有しており、検出した交流電源1の電圧波形である交流電源計測波形S2との電圧差12aを演算する。また、負荷4が許容できない交流電源1の電圧変動を検出するための電圧変動判定値12bを有しており、電圧差12aと電圧変動判定値12bとの比較を第1のコンパレータ12cで行い、電圧差12aが電圧変動判定値12bを超過すると、電圧変動検出信号12dを制御装置8に出力する。
同様に、検出部12は、交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変を検出するための電圧極性急変判定値12eを有しており、電圧差12aと電圧極性急変判定値12eとの比較を第2のコンパレータ12fで行い、電圧差12aが電圧極性急変判定値12eを超過すると、電圧極性急変検出信号12gを制御装置8に出力する。
電圧極性急変判定値12eは、スイッチング素子3a1、3a2が開放できる実用電圧に相当する値(スイッチング素子の耐圧250Vの場合例えば200V)に設定する。電圧変動判定値12bは、負荷4が許容できる電圧変動値程度に設定する。
制御装置8には、検出部12の電圧変動検出信号12dと電圧極性急変検出信号12gが入力され、両検出信号に基づいてスイッチ3、インバータ7を制御する。インバータ7は、図2に示すように、ダイオードを逆並列に接続した複数個のMOSFET等の自己消弧型半導体スイッチング素子7a、7b、7c、7dからなる単相ブリッジインバータの構成をしており、直流側にはコンデンサ7eが設けられている。このインバータ7は、交流電源1に対して並列に接続され停電補償の機能を持つ。自己消弧型半導体スイッチング素子はMOSFET以外にも、IGBT、GCT、GTO、トランジスタ等でも、また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であればよい。
次に動作について説明する。
交流電源1が負荷4の許容できる電圧範囲内にある健全時(無停電電源装置の定格電圧がAC100Vの場合、例えば交流電源1の電圧がAC90VからAC110Vの時)には、制御装置8により半導体スイッチ3a、メカニカルスイッチ3bを閉成制御して、出力端子5から交流電源1の交流電力を負荷4へ供給する。以下、これを通常運転という。
交流電源1が負荷4の許容できる電圧範囲より電圧低下、すなわち停電したとき(無停電電源装置の定格電圧がAC100Vの場合、例えば交流電源1の電圧がAC90V未満に低下した時)には、検出部12において出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2との電位差12aが電圧変動判定値12bを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S2が電圧変動検出電圧波形S3と交差するので)、第1のコンパレータ12cにより電圧変動を検出し制御装置8に電圧変動検出信号12dを出力する。この電圧変動検出信号12dを受けると制御装置8は、図4(b)のタイミングT1に示すように半導体スイッチ3aを開放して交流電源1を出力端子5から切り離すと共に、図4(d)のタイミングT1に示すようにインバータ7をインバータ動作させて交流電源1に代わって所定電圧の交流電圧を生成し、これを出力端子5から負荷4に供給する。以下、これをインバータ運転という。
その後、インバータ7において直流側に設けられたコンデンサ7eの電圧が低下し、直流電源監視部11によりインバータ7の直流側電圧が所定値以下なったことが検出され、制御装置8に直流電圧低下検出信号11aが出力される。これにより制御装置8は、メカニカルスイッチ3bを開放し、充電・昇圧回路9を昇圧動作させてバッテリー10の直流電力をインバータ7により交流電力に変換し、これを出力端子5から負荷4に供給する。以下、これをバックアップ運転という。
上記電圧低下が一瞬の電圧歪み等による場合には、電圧変動を検出した時、半導体スイッチ3aを開放しインバータ7によるインバータ運転を行うが、直流電源監視部11によるインバータ7の直流側電圧の低下を検出する前に交流電源1が健全状態に復帰するので、インバータ7はバックアップ運転を開始することなく通常運転に復帰する。
図4(a)に示すように交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変が発生したときには、電圧極性急変の過程のタイミングT1で検出部12において出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2との電位差12aが電圧変動判定値12bを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S2が電圧変動検出電圧波形S3と交差するので)、第1のコンパレータ12cにより電圧変動を検出し制御装置8に電圧変動検出信号12dを出力する。この電圧変動検出信号12dを受けると制御装置8は、図4(b)のタイミングT1に示すように半導体スイッチ3aを開放して交流電源1を出力端子5から切り離すと共に、図4(d)のタイミングT1に示すようにインバータ7のインバータ運転を行う。
そして、電圧変動の検出に続いて、タイミングT2で検出部12は、出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2の電位差12aが電圧極性急変判定値12eを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S1が電圧極性急変検出電圧波形S4と交差するので)、第2のコンパレータ12fにより電圧極性急変を検出し制御装置8に電圧極性急変検出信号12gを出力する。この電圧極性急変検出信号12gを受けると制御装置8は、図3及び図4(b)〜(d)のタイミングT2に示すようにインバータ7を停止し、半導体スイッチ3aを閉成制御し、メカニカルスイッチ3bを開放制御する。ここで、インバータ7を停止するとは、自己消弧型半導体スイッチング素子7a、7b、7c、7dをすべてオフ制御することである。インバータ7を停止するので、半導体スイッチ3aの両端に停電時の2倍の電圧が印加されることはなく、また、半導体スイッチ3aを閉成するので半導体スイッチ3aにかかる電圧は0Vとなり、半導体スイッチ3aの許容電圧を超えることはない。メカニカルスイッチ3bの開放制御により閉成遅延時間経過後のタイミングT3にメカニカルスイッチ3bの接点が開放状態となったとき、図4(f)に示すように制御装置8によってインバータ7のインバータ運転が再開される。
その後、インバータ7の直流側に設けられたコンデンサ7eの電圧が低下し、直流電源監視部11によりインバータ7の直流側電圧が所定値以下なったことが検出され、制御装置8に直流電圧低下検出信号11aが出力される。これにより制御装置8は、充電・昇圧回路9を昇圧動作させてインバータ7のバックアップ運転を開始する。
インバータ7によるインバータ運転及びバックアップ運転中に、交流電源1が健全に復帰した場合、インバータ7の出力波形の位相を徐々に変化させ、交流電源の電圧波形と同期をとり、メカニカルスイッチ3bと半導体スイッチ3aを閉成し、インバータ7を停止して通常運転に復帰する。
本実施の形態によれば、交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変を検出したとき、インバータ7を停止させることにより、半導体スイッチ3aの両端に加わる印加電圧が抑制されるので、停電時に発生する電圧に耐えうるような低耐圧でオン抵抗の小さい半導体スイッチの使用が可能となり、半導体スイッチ3aの閉成時における電力損失が低減され、高効率の無停電電源装置を得ることができる。
また、交流電源1の電圧変動を検出したときメカニカルスイッチ3bを開放せず、電圧極性急変を検出したときメカニカルスイッチ3bを開放するようにしたことにより、交流電源1の電圧歪み等による一瞬の電圧変動を検出したとき、メカニカルスイッチ3bを開放しないので、すぐにインバータ7を停止し半導体スイッチ3aを閉成して通常運転に復帰することができ、バッテリー10の頻繁な起動を回避してバッテリー10の劣化を抑制できる。
また、電圧極性急変を検出してインバータ7を停止したときに、半導体スイッチ3aを閉成することにより、半導体スイッチ3aの両端に電圧が印加されないので、半導体スイッチ3aの過電圧からの保護をより確実に行うことができる。
また、低い耐圧でオン抵抗の小さいスイッチング素子を使うことで電力損失が削減されるので、放熱構造が簡易な低コストの無停電電源装置を得ることができる。さらに、交流電源の電圧位相が瞬時に逆極性になるような特異な電圧極性急変が発生した場合でも、メカニカルスイッチ3bの数m秒程度の短時間の瞬断はあるものの、インンバータ7のインバータ運転を再開するため、負荷に安定した電力を供給することができる。
なお、本実施の形態では、電圧極性急変を検出してインバータ7を停止したときに、半導体スイッチ3aを閉成する例を示したが、開放のままでもかまわない。
また、本実施の形態では、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ3bの配置に関し、メカニカルスイッチ3bを入力端子側に配置した例を示したが、半導体スイッチ3aを入力端子側に配置してもかまわない。
実施の形態2.
図5は実施の形態2における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。交流電源1の電圧極性急変を検出したとき、制御装置8の動作が実施の形態1とは一部異なっている。検出部12とその他の構成及び動作については、実施の形態1と同様なので、説明は省略する。
本実施の形態では、交流電源1の電圧極性急変を検出したとき、実施の形態1におけるインバータ7を停止することに代えて、インバータ7の出力を短絡するものである。また、本実施の形態では、実施の形態1において行っていた半導体スイッチ3aの閉成制御は行わない。なお、メカニカルスイッチ3bを開放制御することは実施の形態1と同様である。ここで、インバータ7の出力を短絡するとは、自己消弧型半導体スイッチング素子7a及び7bをオン制御すること、または、自己消弧型半導体スイッチング素子7c及び7dをオン制御することにより行うものである。
本実施の形態によれば、交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変を検出したとき、インバータ7の出力を短絡させることにより、半導体スイッチ3aの両端に加わる印加電圧が抑制されるので、停電時に発生する電圧に耐えうるような低耐圧でオン抵抗の小さい半導体スイッチの使用が可能となり、半導体スイッチ3aの閉成時における電力損失が低減され、高効率の無停電電源装置を得ることができる。
また、交流電源1の電圧変動を検出したときメカニカルスイッチ3bを開放せず、電圧極性急変を検出したときメカニカルスイッチ3bを開放するようにしたことにより、交流電源1の電圧歪み等による一瞬の電圧変動を検出したとき、メカニカルスイッチ3bを開放しないので、すぐにインバータ7を停止し半導体スイッチ3aを閉成して通常運転に復帰することができ、バッテリー10の頻繁な起動を回避してバッテリー10の劣化を抑制できる。
また、交流電源1の電圧変動を検出時にインバータ7の停止に代えて出力を短絡することにより、負荷4に与える電圧変化を抑制することができる。
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3における無停電電源装置の全体構成を示すブロック図、図7は検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。
図6において、無停電電源装置101は、実施の形態1でインバータ7の直流側に設けられていた直流電源監視部11を廃止している。また、図7において、実施の形態1では、交流電源1の電圧極性急変を検出したときに行っていたメカニカルスイッチ3bの開放制御を電圧変動の検出時に行うように変更している。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
次に動作について説明する。
制御装置8は、交流電源1が負荷4の許容できる電圧範囲内にある健全時(無停電電源装置の定格電圧がAC100Vの場合、例えば交流電源1の電圧がAC90VからAC110Vの時)には、制御回路4は半導体スイッチ3a及びメカニカルスイッチ3bを閉成制御して、通常運転を行う。
交流電源1が負荷4の許容できる電圧範囲より電圧低下、すなわち停電したときや交流電源1の電圧波形が歪んだときには、検出部12において出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2との電位差12aが電圧変動判定値12bを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S1が電圧変動検出電圧波形S3と交差するので)、交流電源1の電圧変動、すなわち停電を第1のコンパレータ12cで検出し制御装置8に電圧変動検出信号12dを出力する。この電圧変動検出信号12dを受けると制御装置8は、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ13bとを開放制御して交流電源1を出力端子5から切り離すとともに、充電・昇圧回路9を昇圧運転させるバックアップ運転を行う。
交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変が発生したときには、電圧極性急変の過程で検出部12において出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2との電位差12aが電圧変動判定値12bを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S2が電圧変動検出電圧波形S3と交差するので)、第1のコンパレータ12cにより電圧変動を検出し制御装置8に電圧変動検出信号12dを出力する。この電圧変動検出信号12dを受けると制御装置8は、半導体スイッチ3aを開放して交流電源1を出力端子5から切り離すと共に、インバータ7のインバータ運転を行う。
そして、電圧変動の検出に続いて検出部12は、出力電圧目標波形S1と交流電源計測波形S2との電位差12aが電圧極性急変判定値12eを越えるので(すなわち、交流電源計測波形S1が電圧極性急変検出電圧波形S4と交差するので)、第2のコンパレータ12fにより電圧極性急変を検出し制御装置8に電圧極性急変検出信号12gを出力する。この電圧極性急変検出信号12gを受けると制御装置8は、インバータ7を停止し、半導体スイッチ3aを閉成制御する。ここで、インバータ7を停止するとは、自己消弧型半導体スイッチング素子7a、7b、7c、7dをすべてオフ制御することである。インバータ7を停止するので、半導体スイッチ3aの両端に停電時の2倍の電圧が印加されることはなく、また、半導体スイッチ3aを閉成するので半導体スイッチ3aにかかる電圧は0Vとなり、半導体スイッチ3aの許容電圧を超えることはない。メカニカルスイッチ3bの接点が開放状態になれば、インバータ7のバックアップ運転を開始する。
インバータ7のバックアップ運転中、交流電源1が健全に復帰した場合、インバータ7の出力波形の位相を徐々に変化させ、交流電源の電圧波形と同期をとり、メカニカルスイッチ3b及び半導体スイッチ3aを閉成し、インバータ7を停止して通常運転に復帰する。
本実施の形態によれば、交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変を検出したとき、インバータ7を停止させることにより、半導体スイッチ3aの両端に加わる印加電圧が抑制されるので、停電時に発生する電圧に耐えうるような低耐圧でオン抵抗の小さい半導体スイッチの使用が可能となり、半導体スイッチ3aの閉成時における電力損失が低減され、高効率の無停電電源装置を得ることができる。
また、直流電源監視部11を設けず、電圧変動の検出を停電の検出として、電圧変動の検出時にメカニカルスイッチ3bを開放制御することにより、メカニカルスイッチ3bの開放と半導体スイッチ3aの開放とが同じタイミングとなり、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ3bとを1つのスイッチとして制御できるので、制御装置8の構成を簡略化することができる。
また、電圧極性急変を検出してインバータ7を停止したときに、半導体スイッチ3aを閉成することにより、半導体スイッチ3aの両端に電圧が印加されないので、半導体スイッチ3aの過電圧からの保護をより確実に行うことができる。
また、低い耐圧でオン抵抗の小さいスイッチング素子を使うことで電力損失が削減されるので、放熱構造が簡易な低コストの無停電電源装置を得ることができる。さらに、交流電源の電圧位相が瞬時に逆極性になるような特異な電圧極性急変が発生した場合でも、メカニカルスイッチ3bの数m秒程度の短時間の瞬断はあるものの、インンバータ7の運転を再開するため、負荷に安定した電力を供給することができる。
なお、本実施の形態では、電圧極性急変を検出してインバータ7を停止したときに、半導体スイッチ3aを閉成する例を示したが、開放のままでもかまわない。
また、本実施の形態では、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ3bの配置に関し、メカニカルスイッチ3bを入力端子側に配置した例を示したが、半導体スイッチ3aを入力端子側に配置してもかまわない。
実施の形態4.
図8は実施の形態4における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。交流電源1の電圧極性急変を検出したとき、制御装置8の動作が実施の形態3とは一部異なっている。検出部12とその他の構成及び動作については、実施の形態3と同様なので、説明は省略する。
本実施の形態では、交流電源1の電圧極性急変を検出したとき、実施の形態3におけるインバータ7を停止することに代えて、インバータ7の出力を短絡するものである。また、実施の形態1においては半導体スイッチ3aを閉成制御していたが本実施の形態では、半導体スイッチ3aの閉成制御は行わない。ここで、インバータ7の出力を短絡するとは、自己消弧型半導体スイッチング素子7a及び7bを閉成制御すること、または、自己消弧型半導体スイッチング素子7c及び7dを閉成制御することにより行う。
本実施の形態によれば、交流電源1の電圧位相が瞬時に反転するような電圧極性急変を検出したとき、インバータ7の出力を短絡させることにより、半導体スイッチ3aの両端に加わる印加電圧が抑制されるので、停電時に発生する電圧に耐えうるような低耐圧でオン抵抗の小さい半導体スイッチの使用が可能となり、半導体スイッチ3aの閉成時における電力損失が低減され、高効率の無停電電源装置を得ることができる。
また、直流電源監視部11を設けず、電圧変動の検出を停電の検出として、電圧変動の検出時にメカニカルスイッチ3bを開放制御することにより、メカニカルスイッチ3bの開放と半導体スイッチ3aの開放とが同じタイミングとなり、半導体スイッチ3aとメカニカルスイッチ3bとを1つのスイッチとして制御できるので、制御装置8の構成を簡略化することができる。
また、交流電源1の電圧変動を検出時にインバータ7の停止に代えて出力を短絡することにより、負荷4に与える電圧変化を抑制することができる。
本発明の実施の形態1における無停電電源装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置のインバータ7を示す回路図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の各部の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における無停電電源装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4における無停電電源装置の検出部12と制御装置8の構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 入力端子、3 スイッチ、3a 半導体スイッチ、3b メカニカルスイッチ、
5 出力端子、7 インバータ、8 制御装置、10 バッテリー、
100 無停電電源装置。

Claims (5)

  1. 交流電源に接続される受電点と、この受電点に互いに直列接続された半導体スイッチとメカニカルスイッチとを介して接続され、負荷へ交流電力を供給する給電点と、この給電点と前記両スイッチとの間に接続され、電力蓄積手段からの直流電力を交流電力に変換する電力変換器と、前記両スイッチの受電点側における前記交流電源の電圧波形に基づいて前記交流電源の電圧変動及び電圧極性急変を検出する検出部と、この検出部が前記交流電源の電圧変動を検出したとき、前記半導体スイッチを開放し前記電力変換器を運転して交流電力を給電点へ供給し、前記検出部が前記交流電源の電圧極性急変を検出したとき、前記電力変換器を停止する制御装置とを備えた無停電電源装置。
  2. 前記制御装置は、前記検出部が前記交流電源の電圧極性急変を検出したとき前記メカニカルスイッチを開放することを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記制御装置は、前記検出部が前記交流電源の電圧変動を検出したとき前記メカニカルスイッチを開放することを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置。
  4. 前記制御装置は、前記電力変換器の停止時に半導体スイッチを閉成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  5. 前記制御装置は、前記電力変換器の停止に代えて、前記電力変換器の出力を短絡することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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