JP5066778B2 - 粒状農薬組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粒状農薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
イネいもち病は、病害の発生が育苗期から出穂期までの長い期間にわたるため、防除剤処理時における即効性と長期にわたる残効性を併せ持ち、防除剤処理直後から長期間高い防除効果を発揮しえるイネいもち病防除剤の開発が求められている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
このような状況に鑑み、本発明者らはイネいもち病防除剤につき鋭意研究を重ねた結果、イネいもち病防除活性成分、ベントナイト、ノニオン性界面活性剤、ノニオン性水溶性高分子および鉱物質担体を特定範囲で含有する粒状組成物が処理直後から残効性まで長期間にわたり高い防除効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち本発明は、a)0.5〜20重量%のイネいもち病防除活性成分、b)3〜10重量%のベントナイト、c)1〜3重量%のノニオン性界面活性剤、d)2〜4重量%のノニオン性水溶性高分子およびe)63〜93.5重量%の鉱物質担体を含有してなる粒状農薬組成物(以下、本組成物と記す。)及び本組成物を、イネ種子またはイネ育苗箱に処理することを特徴とするイネいもち病の防除方法に関するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるイネいもち病防除活性成分としては、25℃における水溶解度が100mg/l以下のものが好ましく、具体的に例えば、2−シアノーN−(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−3,3−ジメチルブチラミド、2,2−ジクロロ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−エチル−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミド、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルバオチオン酸S−メチルエステル、ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネート、メチル=(E)−2−[2−{6−(2−シアノフェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ}フェニル]−3−メトキシアクリラート等を挙げることができ,これらの化合物が光学異性、幾何異性等に基く複数の異性体を含む場合には、イネいもち病防除活性を有する異性体の単独または該防除活性を有する異性体を含む2種以上の異性体の混合物でありえる。
【0005】
好ましくは、2−シアノーN−(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−3,3−ジメチルブチラミド及び2,2−ジクロロ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−エチル−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミドを挙げることができる。
【0006】
該イネいもち病防除活性成分は、本組成物中に1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。イネいもち病防除活性成分の本組成物中の含有量は、0.5〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10重量%である。
【0007】
本組成物に含有されるベントナイトは、モンモリロナイト結晶を主成分とする粘土鉱物であり、膨潤度が3〜5(g/g)のものが好ましい。ベントナイトの本組成物中の含有量は3〜10重量%であり、好ましくは7〜10重量%である。尚、本明細書において膨潤度は、日本ベントナイト工業会標準試験方法「JBAS−104−77」により求められる値を表す。
【0008】
ベントナイトとしては市販のものを使用することができ、具体的に例えば、ベントナイト穂高、ベントナイト浅間、ベントナイト赤城、ベントナイト富士、ベントナイト妙義、ベントナイト榛名(ホージュン)、クニゲルV1(クニミネ工業株式会社)、ベントファーム(Bromhead&Denison Ltd)、スーパークレイ(ホージュン)などが挙げられる。特に膨潤度が3〜5(g/g)ものとして例えば、ベントナイト富士やベントナイト妙義が挙げられ、さらに好ましくはベントナイト妙義(膨潤度、3〜4.5(g/g))が挙げられる。
本組成物におけるノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルが好ましく用いられる。ノニオン性界面活性剤の含有量は本組成物中、1〜3重量%である。
【0009】
本発明におけるノニオン性水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート等のビニル系高分子が挙げられ、好ましくはポリビニルアルコールが挙げられる。中でも、10%水溶液の20℃における粘度が40〜60mPa・sのポリビニルアルコールが特に好ましく用いられ、かかるポリビニルアルコールは市販のものを用いることもできる。該市販品としては、日本合成化学製のゴーセノールGL−05S、クラレ製のクラレPVA217Sが挙げられる。
【0010】
ノニオン性水溶性高分子の本組成物中の含有量は2〜4重量%であり、好ましくは2〜3重量%である。
【0011】
本発明における鉱物質担体としては、例えば、カオリナイト、ディッカナイト、ナクライト、ハロサイト等のカオリン鉱物、クリソタイル、リザータイト、アンチコライト、アメサイト等の蛇紋石、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、ハイデライト等のスメクタイト、パイロフィライト、タルク、蝋石、白雲母、フェンジャイト、セリサイト、イライト等の雲母、クリストバライト、クォーツ等のシリカ、アタパルジャイト、セピオライト等の含水珪酸マグネシウム、ドロマイト、炭酸カルシウム微粉末等の炭酸カルシウム、ギプサム、石膏等の硫酸塩鉱物、ゼオライト、沸石、凝灰石、バーミキュライト、ラポナイト、軽石、珪藻土、酸性白土、活性白土などが挙げられる。中でも、炭酸カルシウムが溶出性の面で好ましく、平均粒子径が5〜20μmの炭酸カルシウムがとりわけ好ましく、10〜20μmの炭酸カルシウムがさらに好ましい。このような炭酸カルシウムは市販されており、例えば、日東炭カルNN200(日東粉化工業)等が挙げられる。鉱物質担体は本組成物中に、63〜93.5重量%含有される。
【0012】
本組成物中には効果を損ねない範囲で必要に応じて、溶剤、粘結剤、安定化剤、着色剤等を含有していてもよい。
【0013】
本組成物に用い得る溶媒としては、例えば、ヘキサン、デカン、トリデカン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの飽和脂肪族炭化水素、1―ウンデセン、1―ヘンエイコセンなどの不飽和炭化水素、セレクロールS45(ICI社製商品名)などのハロゲン化炭化水素類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、エタノール、ブタノール、オクタノールなどのアルコール類、酢酸エチル、フタル酸ジメチル、ラウリル酸メチル、パルミチン酸エチル、酢酸オクチル、コハク酸ジオクチル、アジピン酸ジデシルなどのエステル類、キシレン、エチルベンゼン、オクタデシルベンゼン、ソルベッソ100(エクソン化学製商品名)、ドデシルナフタレン、トリデシルナフタレン、ソルベッソ200(エクソン化学製商品名)などのアルキルナフタレン類、フェニルキシリルエタン、エチレングリコールやジエチレングリコールなどのグリコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル類、オレイン酸、カプリン酸、エナント酸などの脂肪酸類、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N―ジエチルホルムアミドなどの酸アミド類、オリーブ油、大豆油、菜種油、ヒマシ油、アマニ油、綿実油、パーム油、アボガド油、サメ肝油などの動植物油、マシン油などの鉱物油、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルなどのグリセリン誘導体等が挙げられる。
【0014】
本組成物に用い得る粘結剤としては、例えばリグニンスルホン酸塩、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、加工デンプン、デンプン分解物、デキストリン等が挙げられる。
【0015】
本組成物において使用し得る安定化剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、紫外線吸収剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化菜種油等のエポキシ化植物油、イソプロピルアシッドホスフェート、流動パラフィン、エチレングリコールなどが挙げられる。
【0016】
本組成物において使用し得る着色剤としては、例えば、ローダミンB,ソーラーローダミンなどのローダミン類、黄色4号、青色1号、赤色2号などの色素等が挙げられ、香料としては、例えば、アセト酢酸エチル、エナント酸エチル、桂皮酸エチル、酢酸イソアミル等のエステル系香料、カプロン酸、桂皮酸等の有機酸系香料、桂皮アルコール、ゲラニオール、シトラール、デシルアルコール等のアルコール系香料、バニリン、ピペロナール、ペリルアルデヒド等のアルデヒド類、マルトール、メチルβ―ナフチルケトン等のケトン系香料、メントールなどが挙げられる。
【0017】
本組成物は、例えば、以下の方法により製造できる。
イネいもち病防除活性成分、ベントナイト、ノニオン性水溶性高分子及び鉱物質担体、必要に応じて、さらに溶剤、粘結剤、安定化剤、着色剤等を混合して、混合物を調製する。イネいもち病防除活性成分は該混合物における均一性を向上させるために予め粉砕しておくことが好ましく、粉砕したイネいもち病防除活性成分の平均粒子径は、コールターカウンターを用いた測定値で、例えば2.5〜7μm、好ましくは3〜5μmである。
【0018】
該混合物調製に用いられる混合機としては、例えばリボンミキサー、ナウターミキサー、シュギミキサー、ヘンシェルミキサー、レディゲーミキサー等が挙げられる。
【0019】
次に、該混合物に、予めノニオン性界面活性剤を溶解/分散した水溶液/分散液を滴下、噴射、あるいは噴霧し、混練して混練物を調製する。この際に用いられる混練機としては、例えばナウターミキサー、リボンミキサー、ヘンシェルミキサー、ニーダー等を挙げることができる。混練の際に用いられる水の量は該混合物に対し、通常5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%である。
【0020】
次に、該混練物を造粒機を用いて造粒し、造粒物を調製する。この際に用いられる造粒機としては、例えばバスケット式造粒機、スクリュー式造粒機、ペレタイザー、ドームグランなどの押出し造粒機等を挙げることができる。得られた造粒物を乾燥し、必要により整粒、篩別処理を行うことにより本組成物を得ることができる。乾燥機としては、例えば流動層乾燥機やベッド式乾燥機を挙げることができる。整粒機としては、例えばマルメライザーやピンミル、解砕機等を挙げることができ、篩別機としては例えばジャイロシフターや電磁振動式篩別機等を挙げることができる。
【0021】
本組成物は通常、円柱形状の粒の集合物であり、本組成物を構成する粒の直径は通常0.3〜30mm、好ましくは0.5〜1.2mmである。粒の長さは、通常0.3〜80mmであり、好ましくは0.4〜5mmである。また、1gあたりの粒子数は、通常5〜50000粒、好ましくは20〜30000粒であり、さらに好ましくは200〜800粒である。また、粒子の見掛比重は、通常0.3〜1.8g/ml、好ましくは0.7〜1.5g/mlである。なお、粒子の見掛比重は全農法により測定することができる。
【0022】
本組成物の施用形態としては、水田への水面施用、育苗箱施用、田植同時施用、水口施用、培土の混和施用、種子との混合施用等を挙げることができ、特に好ましい施用形態として、培土の混和施用、育苗箱施用及び種子との混合施用を挙げることができる。育苗箱施用の場合、その施用量は農薬活性成分量に換算して稲育苗箱(通常、面積0.16m2程度)1枚あたり、通常0.05〜40g、好ましくは1.25〜20gであり、その際の施用方法としては、手で直接施用する方法、育苗箱用散粒機を用いて施用する方法、自動散粒装置を用いる方法などが挙げられる。
【0023】
【実施例】
本発明を製剤例、比較例、試験例にてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。
製剤例1
(1) 2−シアノ−N−(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−3,3−ジメチルブチラミド3重量部と含水二酸化珪素0.5重量部とをジュースミキサーでよく混合した後、ピンミルで粉砕した。得られた粉砕物の平均粒子径は3.5μmであった(コールターカウンターTA−IIによる測定値)。
(2) (1)で得た粉砕物3.5重量部、ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)10重量部、ポリビニルアルコール2重量部、デンプン分解物1重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒径15ミクロン)81.5重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル水溶液14重量部(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとして2重量部含有)を添加してよく混練した。得られた混練物を0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、60℃で15分間乾燥した後整粒して、粒径が1180〜500μmの本組成物1を得た。
【0024】
製剤例2
製剤例1(1)で得た粉砕物3.5重量部、ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)10重量部、ポリビニルアルコール2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒径15ミクロン)81.5重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物に、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル水溶液15重量部(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとして2重量部含有)を添加してよく混練した。得られた混練物を0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、60℃で15分間乾燥した後整粒して、粒径が1180〜500μmの本組成物2を得る。
【0025】
製剤例3
ベントナイトの量を5重量部とした以外は製造例2と同様にして本組成物3を得る。
【0026】
製剤例4
ベントナイトの量を3重量部とした以外は製造例2と同様にして本組成物4を得る。
【0027】
製剤例5
ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)に代えて、ベントナイト(商品名:ベントナイト妙義、ホウジュン製)を用いた以外は製造例2と同様にして本組成物5を得る。
【0028】
製剤例6
ポリビニルアルコールの量を3重量部とした以外は製造例2と同様にして本組成物6を得る。
【0029】
製剤例7
ポリビニルアルコールの量を4重量部とした以外は製剤例2と同様にして本組成物7を得る。
【0030】
製剤例8
炭酸カルシウム微粉に代えて、カオリンクレーを用いた以外は製剤例2と同様にして本組成物8を得る。
【0031】
製剤例9
0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機に代えて、1.2mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機を用いた以外は製剤例2と同様にして本組成物9を得る。
【0032】
製剤例10
0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機に代えて、1.2mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機を用いた以外は製剤例2と同様にして本組成物10を得る。
【0033】
製剤例11
2−シアノ−N−(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−3,3−ジメチルブチラミドに代えて、2,2−ジクロロ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−エチル−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミドを用いた以外は製剤例2と同様にして本組成物11を得る。
【0034】
製剤例12
製剤例1(1)で得た粉砕物7重量部、ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)10重量部、ポリビニルアルコール2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒径15ミクロン)78重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物にポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル水溶液18重量部(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとして2重量部含有)を添加してよく混練した。得られた混練物を0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、60℃で15分間乾燥した後整粒して、粒径が1180〜500μmの本組成物12を得る。
【0035】
製剤例13
製剤例1(1)で得た粉砕物7重量部、ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)10重量部、ポリビニルアルコール2重量部及び炭酸カルシウム微粉末(平均粒径15ミクロン)78重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物にポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル水溶液18重量部(ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとして2重量部含有)を添加してよく混練した。得られた混練物を1.2mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、60℃で15分間乾燥した後整粒して、粒径が1180〜500μmの本組成物13を得る。
【0036】
比較例1
製剤例1(1)で得た粉砕物3.5重量部、ベントナイト(商品名:ベントナイト富士、ホウジュン製)30重量部、ポリビニルアルコール2重量部、デンプン分解物1重量部及び炭酸カルシウム61.5重量部をジュースミキサーでよく混合し、粉末混合物を得た。粉末混合物にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル水溶液31重量部(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルとして2重量部含有)を添加してよく混練した。得られた混練物を0.9mmφのスクリーン付き小型押し出し造粒機で造粒し、60℃で15分間乾燥した後整粒して、粒径が1180〜500μmの比較組成物1を得た。
【0037】
試験例1
18℃〜30℃のガラス温室内で、プラグ用トレーで栽培した2.5葉期のイネに、本組成物1を1kg/10アールに相当する量処理し、100cm2のワグネットポットに移植した。移植後、3日、7日、28日後にポットの周囲に罹病苗を置き接種源とし、未展開葉を除く上位2葉について病斑面積を調査した。また、本組成物を処理しないイネを用いて同様の試験を行い無処理区における病斑面積を求めた。これらの結果から次式により防除価を算出した。
比較組成物1を用いて同様の試験を行い、同様にして防除価を算出した。
結果を表2に示す。
【0038】
防除価(%)=100(X−Y)/X
X:無処理区の最高病斑面積
Y:薬剤処理区の最高病斑面積
【0039】
【表1】
Figure 0005066778
【0040】
【発明の効果】
本組成物は、薬剤処理時におけるイネいもち病に対する優れた即効性と長期にわたる優れた残効性を有するので、薬剤処理直後から長期間イネいもち病を有効に防除することができる。

Claims (4)

  1. a)0.5〜20重量%の25℃における水溶解度が100mg/l以下のイネいもち病防除活性成分、
    b)3〜10重量%のベントナイト、
    c)1〜3重量%のポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、
    d)2〜4重量%のノニオン性水溶性高分子および
    e)63〜93.5重量%の鉱物質担体
    を含有してなる粒状農薬組成物。
  2. イネいもち病防除活性成分が2−シアノーN−(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−3,3−ジメチルブチラミドまたは2,2−ジクロロ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−エチル−3−メチルシクロプロパンカルボキシアミドである請求項1に記載の粒状農薬組成物。
  3. 粒状農薬組成物を構成する粒の形状が円柱状であり、円柱の直径が0.3〜30mmである請求項1に記載の粒状農薬組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の粒状農薬組成物を、イネ種子またはイネ育苗箱に処理することを特徴とするイネいもち病の防除方法。
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