JP5065840B2 - 防火区画貫通部構造 - Google Patents
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Description
この問題に対応するために前記長尺体と前記開口部との隙間に防火処理用充填材を複数配置することにより、前記隙間を塞いだ防火区画貫通部構造が提案されている(特許文献1)。
この提案によれば、前記隙間に防火処理用充填材を複数個積み上げることにより前記防火区画貫通部構造が得られることから、製造が容易でコストが安く、施工が容易という特徴があるとされる。
しかしながらこの防火区画貫通部構造では、前記隙間を塞ぐために大量の防火処理用充填材を必要とすることから、コスト高となるばかりでなく、前記防火処理用充填材の積み上げに不備があると容易に前記防火処理用充填材が崩れ落ちる等の問題がある。さらには前記防火区画貫通部構造では前記仕切部が建物等の床に対して垂直に設置されている壁等の場合には施工できるものの、前記仕切部が天井や床等の様に、地面と水平に設置された仕切部の場合には開口部に前記防火処理用充填材を積み上げることができず、前記防火区画貫通部構造を施工することができないとの問題があった。
また別の防火区画貫通部構造として、貫通孔を備えた遮蔽板により前記開口部を覆い、前記遮蔽板の貫通孔と前記長尺体との隙間に熱膨張性充填材が詰め込まれた防火区画貫通部構造が提案されている(特許文献2)。
この提案によれば、防火性能の向上を図ることができ、施工性にも優れるとされる。
しかしながらこの防火区画貫通部構造では、例えば前記長尺体が天井に沿って配置されている場合には重量のある前記遮蔽板の上端を天井に固定する必要があるが、この作業は容易ではない等、前記防火区画貫通部構造の態様により施工が困難となる問題があった。また、施工現場毎に前記開口部に合わせて形状の異なる遮蔽板を事前に準備しなければならず、施工現場で前記開口部と前記遮蔽板との形状が合致していないことが判明した場合、施工の調整に時間がかかる問題もあった。
さらに別の防火区画貫通部構造として、前記長尺体を防火シートで包囲し、前記長尺体と前記開口部との隙間を別の防火シートで覆う防火区画貫通部構造が提案されている(特許文献3)。
この提案によれば、構造が簡単で、施工を容易かつ迅速に行うことができるとされる。
しかしながらこの防火区画貫通部構造では、前記長尺体が前記開口部に接して配置されている場合には事実上前記長尺体を防火シートで包囲することができないばかりか、前記長尺体毎に防火シートを包囲する場合には、前記長尺体の設置、増設、交換、撤去等の操作が煩雑になる問題があった。
[1]建築物に設けられた防火区画を画成する仕切部に形成された開口部と、
前記開口部を貫通するケーブルラックと、
前記ケーブルラックの内部を挿通する長尺体と、
少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う熱膨張性耐火シートと、
前記ケーブルラックの内部に配置された耐火充填材と、
を少なくとも有する構造であって、
前記熱膨張性耐火シートは、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分を形成するための二本以上の切り込みを有していて、前記切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記ケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記ケーブルラックは、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの面が前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われている前記仕切部の外側に位置する前記ケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分を含む前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[2]少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う二以上の熱膨張性耐火シート、
を少なくとも有する構造であって、
第一の熱膨張性耐火シートは、前記ケーブルラックの一方の面側にある一辺から、前記ケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有していて、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記ケーブルラックの一方の面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第二の熱膨張性耐火シートは、前記ケーブルラックの他方の面側にある一辺から、前記ケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有していて、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と対向する様に前記ケーブルラックの他方の面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記第一の熱膨張性耐火シートと前記第二の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記ケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記ケーブルラックは、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの一方の面が前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第二の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた、前記仕切部の外側に位置する前記ケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第二の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、上記[1]に記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[3]前記開口部を貫通する第一および第二のケーブルラックと、
少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う三以上の熱膨張性耐火シートと、
を少なくとも有する構造であって、
第一の熱膨張性耐火シートは、前記開口部内周面側の第一のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第一のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記第一のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第二の熱膨張性耐火シートは、前記開口部内周面側の第二のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第二のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第二のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第三の熱膨張性耐火シートは、第一のケーブルラックと第二のケーブルラックとの間にある前記開口部の部分を少なくとも覆うためのものであって、第一のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第一のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第一のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、さらに第二のケーブルラックの同じ面側にある一辺から、前記第二のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第二のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記第一の熱膨張性耐火シートと前記第三の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記第一のケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記第二の熱膨張性耐火シートと前記第三の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記第二のケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記第一のケーブルラックは、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの一方の面が前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記第二のケーブルラックは、前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記第二のケーブルラックの一方の面が前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた前記仕切部の外側に位置する前記第一のケーブルラック内部と、長尺体と、の隙間に配置され、ならびに、前記第二の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた前記仕切部の外側に位置する前記第二のケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記第一のケーブルラックの周囲ならびに前記第二の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記第二のケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、上記[1]または[2]に記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[4]前記開口部を貫通する三以上の前記ケーブルラックと、
互いに隣接する前記ケーブルラックの間にそれぞれ配置される二以上の熱膨張性耐火シートを少なくとも有し、
前記互いに隣接する前記ケーブルラックの間にそれぞれ配置される二以上の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む三以上の前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、上記[3]に記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[5]前記ケーブルラックは、その内部に前記耐火充填材を支持するための保持部材を備えたことを特徴とする、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[6]前記耐火充填材は、耐熱シール剤、無機充填材、無機繊維系充填材、耐火性パテ、熱膨張性耐火材ブロックおよび熱膨張性耐火材小片を含む充填用バッグからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の防火区画貫通部構造を提供するものであり、
[7]前記耐火充填材は、粘着性を有する二以上の前記耐火性ブロックを組み合わせてなるものであり、
前記耐火性ブロックの組み合わせは、前記長尺体が挿通するための隙間を有すると共に、前記ケーブルラック内部に略合致して設置することができる外形形状を有することを特徴とする、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の防火区画貫通部構造を提供するものである。
最初に本発明に使用するケーブルラック、建築物に設けられた防火区画を画成する仕切部に形成された開口部、および長尺体の関係について説明する。
図1は、本発明に使用するケーブルラック、長尺体および建築物に設けられた防火区画を画成する仕切部に形成された開口部との関係を説明するための模式要部斜視図である。
前記各種配管としては、例えば、給排水管、吸排気管、水道管、ガス管、冷暖房用媒体移送管等を挙げることができる。
また前記ケーブルとしては、例えば、CVケーブル、単心ケーブルを2本束ねたCVDケーブル、単心ケーブルを3本束ねたCVTケーブル等の他、他の電源ケーブル、信号ケーブル等を挙げることができる。
例えば、絶縁体として架橋ポリエチレンを使用したCVケーブルで、その公称断面積が250mm2のケーブルの場合、導体の外径が約19mmで、その外周の絶縁体の厚さが2.5mm程度、さらに外側のシース厚さが約1.8mmであり、単線の直径は30mm弱程度となっている。
本発明に使用する熱膨張性耐火シートは二本以上の切り込みを有するものである。
図2(a)に例示した通り、第一の実施態様に使用する第一の熱膨張性耐火シート10は、切り込み11と12とを有している。前記切り込み11の終端部13と、前記切り込み12の終端部14とをそれぞれ連結する位置15でL字型に90度に曲げることにより、図2(b)に例示した通り、折り返し部分16が形成される。
図3に例示される様に、前記第一の熱膨張性耐火シート10の折り返し部分16と、第二の熱膨張性耐火シート20の折り返し部分26とを組み合わせることにより、ケーブルラックを挿通させるための空隙30を形成することができる。
また、前記空隙30の幅の調整は、第一の熱膨張性耐火シート10と第二の熱膨張性耐火シート20とにそれぞれ設けられた前記切り込み11,12間の幅や、前記切り込み21,22間の幅を変更することにより行うことができる。
図4は本発明に使用するケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火シートが配置された状態を説明するための模式要部斜視図である。なお各参照符号の意味は先の図1の場合と同様である。
第一の熱膨張性耐火シート10と第二の熱膨張性耐火シート20とが前記ケーブルラック3の周囲に上下方向からそれぞれ配置されていて、前記仕切壁1の表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部2を覆っている。
なお、前記裾部17と前記裾部27ならびに前記裾部18と前記裾部28とは互いに突き合わせて設置してもよい。
図5ではアンカーボルト32により第一の熱膨張性耐火シート10と前記第二の熱膨張性耐火シート20とが前記開口部2に配置されている。
この様に、前記折り返し部分16、26は前記仕切部1の外側に折り返えされ、前記ケーブルラック3を挟んで互いに対向する位置に設けられている。
前記折り返し部分16,26の上と前記ケーブルラック3の周囲とに熱膨張性耐火テープ50を配置することにより、より耐火性に優れた防火区画貫通部構造を形成することができるため好ましい。
なお前記折り返し部分16,26は前記熱膨張性耐火テープ50の下に位置するため、図7では表示されていない。
これに対し本発明の防火区画貫通部構造の場合は、図7に例示した様に、前記仕切部1の外側に位置する前記ケーブルラック3の周囲に前記熱膨張性耐火テープ50を配置するため、上記の様な作業スペースによる施工性の低下の影響を受けることがない。
図8は、本発明の第二の実施態様である防火区画貫通部構造を説明するための模式要部断面図である。
この第二の実施態様の防火区画貫通部構造は、防火区画Aで設置した第一の実施態様の場合と全く同様に、反対側の防火区画Bにも第一の熱膨張耐火シート10と第二の熱膨張性耐火シート20を配置し、さらに折り返し部分16,26の上と前記ケーブルラック3の周囲とに熱膨張性耐火テープ50を配置している。なお図8における各参照符号の意味は、先の図1〜7の場合と同様である。
図9は、第三の実施態様に使用する熱膨張性耐火シートを例示した、模式要部斜視図である。
第一の実施態様の場合には二枚の熱膨張性耐火シートを使用したが、この第三の実施態様の場合には一枚の熱膨張性耐火シートを使用する点が異なる。
図11は、第四の実施態様に使用する熱膨張性耐火シートを例示した、模式要部斜視図である。
第一の実施態様の場合には二枚の熱膨張性耐火シートを使用したが、第四の実施態様の場合には一枚の熱膨張性耐火シートを使用する点が異なる。
また前記熱膨張性耐火シートのうち前記折り返し部分86に隣接する裾部87,88の一部が折り返されていて、折り返し裾部89、90を形成している。
第一の実施態様の場合には、防火区画を画成する仕切部に形成された開口部のほぼ中央部をケーブルラックが貫通するものであったが、第四の実施態様の場合には、開口部2の上端が天井100に接して設けられていて、この天井100に接してケーブルラック3が設けられている点が異なる。
また前記折り返し部分86は前記ケーブルラック3の下面に耐熱接着剤で貼着されていて、さらにその上を覆う様に熱膨張性耐火テープ50が貼付されている。なお、前記熱膨張性耐火テープは前記ケーブルラック3を覆うと共に、天井100の一部にも貼着されている。
図13に例示した様に、前記貼着ピン92は、例えば円形台座93とピン91とを備えるものであって、前記円形台座93の中央に前記ピン91が垂直に設けられているものである。
前記円形台座93の裏面には耐熱接着剤層94とその耐熱接着層94を覆う離型フィルム95が設けられている構成となっている。
前記離型フィルム95を除去してから前記円形台座93の裏面を図12の天井100に貼着して固定する。その後、前記熱膨張性耐熱シートの折り返し裾部89,90を前記ピン91に通してから前記ピン91を折り曲げることにより、前記熱膨張性耐熱シート80の折り返し裾部89,90を天井100に固定することができる。
図14は床に形成された開口部にケーブルラックが貫通している態様の防火区画貫通部構造を例示した模式要部斜視図である。
第一〜第四の実施態様の場合はケーブルラックが仕切部としての仕切壁に形成された開口部を水平に貫通するものであったが、第五の実施態様の場合は、防火区画を画成する仕切部としての床110に形成された開口部2にケーブルラック3が垂直に貫通している点が異なる。
図15に例示される様に、鋼線を網目状に組み合わせた保持部材112が前記ケーブルラック3の親桁4,4に固定されていて、この保持部材112により耐火充填材(図示せず)を保持することができ、前記ケーブルラック3内部と長尺体6との間から前記耐火充填材が落下することを防止することができる。
前記保持部材112に特に限定はなく、例えば、ロックウールボード、ケイ酸カルシウム板等の無機ボード類、ステンレス、鋼製等の金属製の網、アングル等の金属部材等を使用することができる。
本発明に使用する前記保持部材112は前記ケーブルラック3内部と長尺体6との間に設置することができ、前記耐火充填材の落下を防止できるものであれば特に限定はない。
図16は、第六の実施態様に使用する熱膨張性耐火シートを例示した、模式要部斜視図である。
第一の実施態様の場合には一本のケーブルラックおよび二枚の熱膨張性耐火シートを使用したが、第六の実施態様の場合には二本のケーブルラックおよび三枚の熱膨張性耐火シートを使用する点が異なる。
図16(a)に例示した様に、第一の熱膨張性耐火シート10は切り込み11,12を有している。
第二の熱膨張性耐火シート20は切り込み21,22を有している。また第三の熱膨張性耐火シート120は、切り込み121,122ならびに切り込み123,124を有している。
前記切り込み11の終端部13と、前記切り込み12の終端部14とをそれぞれ連結する位置15で第一の熱膨張性耐火シート10の部分をL字型に90度に曲げることにより、折り返し部分16が形成される。同様に、図16(b)に例示した通り、折り返し部分131,132および26が形成される。
図17に例示される様に、前記第一の熱膨張性耐火シート10の折り返し部分16と、第三の熱膨張性耐火シート120の折り返し部分131とを組み合わせることにより、第一のケーブルラックを挿通させるための空隙133を形成することができる。
図18に例示される様に、第一の熱膨張性耐火シート10は、前記開口部2の内周面側の第一のケーブルラック3aの面側にある一辺から切り込み11,12を有している。
前記第一の熱膨張性耐火シート10の前記折り返し部分16がある側を前記第一のケーブルラック3aに向けて、前記第一のケーブルラック3aの上側から前記第一の熱膨張性耐火シート10が開口部2に配置されている。
前記第一の熱膨張性耐火シート10の前記折り返し部分16は、前記開口部2の内周面側にある第一のケーブルラック3aの面を覆うことができる。
前記第二の熱膨張性耐火シート20の前記折り返し部分26は、前記開口部2の内周面側にある第二のケーブルラック3bの面を覆うことができる。
図20は本発明の第七の実施態様である防火区画貫通部構造を説明するための模式要部斜視図である。
図21は本発明の第八の実施態様を説明するための模式要部断面図である。
先の第六の実施態様の場合には、第二のケーブルラック3bは前記開口部2の端部に接触することなく設置されていたが、この第八の実施態様の場合には、第二のケーブルラック3bが前記開口部2の端部に接触して設置されている点が異なる。
このため、前記第八の実施態様の場合には、前記第六の実施態様に使用した第二の熱膨張性耐火シートが省略され、第三の熱膨張性耐火シート120の代わりに異なる形状の熱膨張性耐火シート120bが使用される。
図22に例示される様に、第六の実施態様の際に使用した第三の熱膨張性耐火シート120に代えて、第八の実施態様の場合では熱膨張性耐火シート120bが使用されている点が異なる。前記熱膨張性耐火シート120bは、折り返し部分132に隣接する裾部137,138がケーブルラック3bの下まで延長されている。
その他の構成については第六の実施態様の場合と同様である。
本発明に使用する耐火充填材としては、例えば、モルタル、セメント等の耐熱シール剤、
水酸化アルミニウム、せっこう等の吸熱性のある無機充填材、
グラスウール、ロックウール、セラミックウール、石膏繊維、炭素繊維、ステンレス繊維、スラグ繊維、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ジルコニア繊維等の無機繊維系充填材、
ポリブテン、ポリブタジエン等の有機系バインダー、石膏、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機充填剤等を含む粘土状充填材やペースト状充填材、熱膨張性耐火樹脂組成物からなる粘土状充填材やペースト状充填材等の耐火性パテ、
グラスウールフェルト、ロックウールフェルト、セラミックウールフェルト、石膏繊維フェルト、炭素繊維フェルト、スラグ繊維フェルト、シリカアルミナ繊維フェルト、アルミナ繊維フェルト、シリカ繊維フェルト、ジルコニア繊維フェルト等の無機繊維フェルトを直方体等の形状に加工した無機繊維フェルトブロック、
前記無機繊維フェルトブロックを布、フィルムおよびシート等で包装した無機繊維フェルト包装体ブロック、
前記無機繊維系充填材を布、フィルムおよびシート等で包装した無機繊維包装体ブロック、
熱膨張性耐火樹脂組成物を直方体等の形状に成形した熱膨張性耐火材ブロック、
ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、エチレンー酢酸ビニル共重合発泡体等の発泡体と共に熱膨張性耐火材の小片を成形した熱膨張性耐火材小片含有発泡体等の熱膨張性耐火材小片含有発泡体ブロック、
ロックウール等の無機繊維系充填材と共に熱膨張性耐火材の小片を布、フィルムおよびシート等で包装した熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック、
熱膨張性耐火材等の小片を含む充填用バッグ等が挙げられる。
前記熱膨張性耐火材等の小片を含む充填用バッグ、
前記無機繊維フェルトブロック、前記無機繊維フェルト包装体ブロック、無機繊維包装体ブロック、前記熱膨張性耐火材ブロック、前記熱膨張性耐火材小片含有発泡体ブロック、熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック等の耐火性ブロック、
が好ましい。
また前記耐火性パテ、前記熱膨張性耐火材の小片等を含む充填用バッグおよび耐火性ブロックのうち少なくとも二種を併用することも好ましい。
前記充填用バッグは、小片(1)と、熱膨張性耐火材の小片(2)とを少なくとも有するものである。
また、前記充填用バッグは、小片(1)と、熱膨張性耐火材の小片(2)等を包むための包材(3)を有するものである。
本発明に使用する小片としては、例えば、粒状ロックウール、粒状ガラス、粒状セラミック、粒状アルミナ、粒状シリカアルミナ等の無機系小片、
ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重合発泡体等の柔軟性のある発泡体、
を挙げることができる。
また前記ポリウレタン発泡体は、ポリウレタン発泡体の端材や成形不良品等を細かく裁断した後、また一体の成形体とすることが容易であることから好ましい。
前記柔軟性のある発泡体の製造方法は公知であり、本発明に使用する前記発泡体の製造方法に特に限定はない。
前記熱膨張性耐火材の小片としては、例えば、熱膨張性耐火材からなる成形体のうち比較的小さい形状を有するものを意味し、具体的には、平均粒径が0.1〜10mmの範囲のものであれば好ましく、平均粒径が0.5〜5mmの範囲であればより好ましく、平均粒径が2〜4mmの範囲であればさらに好ましい。
、ペレット状、薄片状、平板状等を挙げることができる。これらの形状は必ずしも均一である必要はなく、不定形状のものを含有することができる。
前記熱膨張性耐火材としては、例えば、具体的には熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂成分、熱膨張性層状無機物、リン化合物、無機充填材等を含む熱膨張性耐火樹脂組成物からなるもの等を挙げることができる。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物の各成分のうち、まず前記樹脂成分について説明する。
天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多加硫ゴム、非加硫ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等のゴム物質等が挙げられる。
タロセン化合物等を触媒として得られるポリエチレン系樹脂が好ましい。
ル型、DPPノボラック型、ジシクロペンタジエン、フェノール型等のモノマーが挙げられる。
前記重付加型硬化剤としては、例えば、ポリアミン、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカプタン等が挙げられる。
これらエポキシ樹脂の硬化方法は特に限定されず、公知の方法により行うことができる
。
前記熱膨張性層状無機物は加熱時に膨張するものであるが、かかる熱膨張性層状無機物に特に限定はなく、例えば、バーミキュライト、カオリン、マイカ、熱膨張性黒鉛等を挙げることができる。
ァイト、キッシュグラファイト等の粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたものであり、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物の一種である。
また、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い残渣を形成する。
具体的には、粒径が18μmでは、1.5μmの粒径に比べて充填限界量が約1.5倍程度向上することが知られている。
さらに、粒径の大きいものと小さいものとを組み合わせることによって、より高充填化が可能となる。
また、前記熱膨張性層状無機物および前記無機充填材の合計は、200〜600重量部の範囲が好ましい。
一方、層状無機物の量が350重量部を超えると、擬集力が不足するため、成形品としての強度が得られないことがある。
また前記無機充填材の量が50重量部未満であると、燃焼後の残体積量が減少するため、充分な耐火断熱層が得られないことがある。
さらに可燃物の比率が増加するため、難燃性が低下することがある。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物の製造方法に特に限定はないが、例えば、前記熱膨張性耐火樹脂組成物に含まれる前記樹脂分が熱可塑性樹脂である場合は、前記熱膨張性耐火樹脂組成物の各成分を押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキサー等公知の混練装置に供給して溶融混練する方法や、前記熱膨張性耐火樹脂組成物の各成分を有機溶剤に懸濁させたり、加温して溶融させたりして塗料状にしたり、溶剤に分散してスラリーを調製する等の方法により、前記熱膨張性耐火樹脂組成物を得ることができる。
前記無機粉末系充填材としては、例えば、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、石膏等が挙げられる。
また前記無機繊維系充填材としては、例えば、グラスウール、ロックウール、セラミックウール、石膏繊維、炭素繊維、ステンレス繊維、スラグ繊維、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ジルコニア繊維等が挙げられる。
かかる包材としては、例えば、布、フィルムおよびシート等を挙げることができる。
先に説明した通り、前記充填用バッグは、小片(1)および熱膨張性耐火材の小片(2)ならびに、前記小片(1)と前記熱膨張性耐火材の小片(2)等を包むための包材(3)を少なくとも有するものである。
図23に例示される様に、ポリエチレン袋200の中に、ポリウレタン発泡体の小片300と、前記熱膨張性耐火材400の小片が収納されている。特に図示していないが、ポリウレタン発泡体の小片300と、前記熱膨張性耐火材400の小片に加えて、先に説明した無機繊維系充填材等を収納することができる。
前記空気出入孔の形状は、前記充填用バッグの内容物が外部に流出しないものであれば特に限定はなく、例えば、円形、楕円形、多角形等の形状の他、直線状の切れ目等のものであってもよい。
前記空気出入孔の形状は、一種もしくは二種以上を採用することができる。
図24に例示される様に、前記充填用バッグは、2枚の不織布500を重ね合わせ、その不織布の間にポリウレタン発泡体の小片300と、前記熱膨張性耐火材400の小片とが収納されている。
図25に例示される様に、前記充填用バッグは、二以上の包材を有するものを使用することができる。
互いに隣接する前記包材210の境界に、前記包材210同士を連結するための連結部220が設けられている。
前記連結部220には分割手段として図26(a)に破線で例示される破断線230が設けられていて、一方の包材210aから他方の包材210bを切り離すことができる様になっている。
この様に、本発明に使用する充填用バッグは多数が連結されたものを折りたたんで配置することができる。
本発明に使用する耐火性ブロックの形状は、例えばその断面が長方形、正方形等であって、その断面の一辺の長さは10〜50mmの範囲のものであり、長手方向の長さが100〜300mmの範囲の直方体等が挙げられるが、前記耐火性ブロックの形状は施工する防火区画貫通部構造の構造等に応じて適宜選択することができる。
前記耐火性ブロックは、断面の一辺の長さが15〜20mmの範囲の正方形である直方体であれば好ましい。
図27は無機繊維フェルト包装体ブロックを例示し、図28は無機繊維包装体ブロックを例示し、図29は熱膨張性耐火材ブロックを例示し、図30は熱膨張性耐火材小片含有発泡体ブロックを例示し、および図31は熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックを例示した模式要部斜視図である。
前記包材としては先に説明した場合と同様に布、フィルムおよびシート等を使用することができる。
図27に例示した場合では前記無機繊維フェルト700はポリエチレンフィルム702で包装されている。ポリエチレンフィルム702等の包材等で前記無機繊維フェルト701を包装することにより前記無機繊維フェルト701から無機繊維が脱落することを防止できることから、前記無機繊維フェルト701をポリエチレンフィルム702等の包材により包装することが好ましい。
本発明に使用する耐火性ブロックの形状は図31(a)の直方体800に限定されることはなく、例えば、図31(b)に例示される三角柱801、図32(c)に例示される六角柱802等の多角柱形状であってもよい。
前記耐火性ブロックの形状は、互いに組み合わせたときにケーブルラック内部を隙間無く詰めることができるものであれば好ましい。
図33および図34は、具体例として二以上の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740を組み合わせた状態を例示した模式斜視図である。
本発明に使用する耐火性ブロックはその外面が粘着性を有するものが好ましい。
前記耐火性ブロックの外面に粘着性を付与する手段としては、前記耐火性ブロックの外面に粘着材を塗布する等の耐火性ブロックの外部から粘着性を付与する手段、前記耐火性ブロック自体に粘着性を有する成分を含有させてから成形する等の耐火性ブロックの内部から粘着性を付与する手段等が挙げられる。
図33に例示される熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の外面には粘着性を付与するための粘着剤が塗布されていて、前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740同士が着脱自在に結合されている。
このとき例えば、前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744から個々の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740を除去した場合に、前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740同士の粘着面が破壊されない程度の粘着性を有する粘着剤を使用する。これにより前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744からケーブルラックの内部を挿通する長尺体の位置に対応する個々の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740を容易に取り除くことができ、先に説明したケーブルラック内に前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744aを設置することができる。
前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740は柔軟性を有するため前記ケーブルラック内に前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744aを容易に配置することができる。
前記ケーブルラック内部の幅が10cm毎に変化する場合にはこの様に前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744を適宜選択して対応することができる。
さらに微調整が必要な場合には個々の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の数を増減させて対応することができる。
前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744aの場合は全ての前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740を同方向に貼着することによりその組み合わせ744aが構成されていたが、図35に例示した前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744bは、前記ケーブルラック内の長尺体と接する側にある最外面の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740が他の前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740と直交するように配置されている。
また、前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740同士を直交させて組み合わせることにより、記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744b全体の強度を増加させることができ、施工中の取扱性を向上させることができる。
なお、前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744bには長尺体を挿通させるための隙間760が設けられているが、この隙間760の位置、大きさは前記長尺体の位置、形状に合わせて適宜変更することができる。
前記支持具としては、例えば、図36(a)に例示される粘着テープ745、図36(b)に例示される帯状連結具746、図36(c)に例示される枠体747と連結具748からなるもの等が挙げられる。
前記粘着テープ745としては、例えば市販の粘着紙テープ、粘着布テープ、粘着フィルムテープ等が挙げられる。
前記帯状連結具746としては、例えば、例えば金属製のベルト、布製のベルト、樹脂製のベルト、紙製のベルト等が挙げられる。
また前記枠体747としては、例えばアルミ、ステンレス等の金属からなるもの、合成ゴム、天然ゴム等の柔軟性素材からなるもの等を挙げることができる。また前記連結具748としては、例えば先の帯状連結具に加えて、金属線、金属チェーン、繊維紐、樹脂製紐等の線状連結具等を挙げることができる。
前記支持具は前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック740の組み合わせ744aの外周全てに設置されていてもよいし、その外周の一部に設置されていてもよい。
本発明に使用する熱膨張性耐火シートは、先に説明した熱膨張性耐火樹脂組成物をシート状に成形することにより得ることができる。
前記熱膨張性耐火樹脂組成物を用いて、例えば、プレス成形、押出し成形、カレンダー成形等の従来公知の方法により成形することにより、前記熱膨張性耐火シートを得ることができる。
前記基材層としては火災時における強度が保たれるものが好ましい。具体的な様態としては前記熱膨張性耐火樹脂組成物のシート状成形体の両側にガラスクロス、シリカクロスなどの無機繊維系クロスを積層したり、アルミニウム箔、銅箔、ステンレス箔、錫箔、鉛箔、錫鉛合金箔、クラッド箔、鉛アンチ箔などの金属箔などを積層したりしても良い。また無機繊維系クロスと金属箔の積層品を2以上積層したものを熱膨張性シートに積層してもよい。熱膨張性シートの表面材は表面と裏面とで同じでも、異なるものでも良い。
前記熱膨張性耐火テープは、例えば、先に説明した熱膨張性耐火シートを幅5〜200mm程度に切断し、ロール状に巻き取ったものを使用する。
また前記熱膨張性耐火テープは、基材層としてガラスクロス、シリカクロス等の無機繊維系クロスを積層したもの、アルミニウム箔、銅箔、ステンレス箔、錫箔、鉛箔、錫鉛合金箔、クラッド箔、鉛アンチ箔等の金属箔等を積層したもの、無機繊維系クロスと金属箔の積層体を2以上積層したものを使用することができる。
また本発明の防火区画貫通部構造は、前記ケーブルラックと前記熱膨張性耐火シートとが接する境界に前記熱膨張性耐火テープを配置することが好ましい。
図37〜図38は、第一の実施態様である防火区画貫通部構造の施工過程を説明するための模式要部斜視図および模式要部断面図である。
図37に例示される様に、隣接する防火区画を画成する仕切部1に形成された開口部2に、ケーブルラック3が手前側から斜め奥側方向に貫通している。前記ケーブルラック3内部には通信ケーブル等の長尺体6が挿通している。
第一の熱膨張性耐火シート10の裾部17,18と、第二の熱膨張性耐火シート20の裾部27,28とはそれぞれアンカーボルト32で重なる様にして前記仕切部1に固定されている。
なお、前記充填用バッグ40を配置する前に、前記折り返し部分16,26およびケーブルラック3の周囲を熱膨張性耐火テープ50で固定しておいてもよい。
図39は図34に例示した前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックの組み合わせ744aを使用した防火区画貫通部構造の第九の実施態様を例示した模式要部斜視図である。
これにより長尺体6a、6bおよび6cの周囲を取り囲む様に前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックの組み合わせ744aを配置することができる。
また前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックの組み合わせ744aは柔軟性を有するため長尺体6a、6bおよび6cの周囲に隙間なく配置することができる。
その他の構成については先に説明した第一の実施態様の場合と同様である。
前記熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックの組み合わせ744aは外面が粘着性を有するものの、前記ケーブルラック3内に上部から配置することにより防火区画貫通部構造を施工することができることからその施工作業性に優れる。
ところが前記熱膨張性充填材等が弾力を有する柔軟な構造を有する場合、狭い隙間に前記熱膨張性充填材等を挿入しようとしても前記熱膨張性充填材等が変形してしまうため、狭い隙間に前記熱膨張性充填材等を複数個詰めることが困難であった。
また逆に前記熱膨張性充填材等が弾力を有しない剛直な構造の場合には、前記開口部と長尺体との隙間に挿入した熱膨張性充填材同士を隙間無く配置することが困難であった。
さらに前記熱膨張性充填材等の外面が粘着性を有する場合、前記開口部内部の狭い隙間に前記熱膨張性充填材等を詰めることが困難となる。
また前記耐火性ブロックの組み合わせにおける個々の耐火性ブロックの位置を入れ替えたり、新たな耐火性ブロックを加えたり、不要な耐火性ブロックを取り除いたりすることが容易にできることから、前記ケーブルラック内部に対する前記耐火性ブロックの組み合わせの位置合わせも施工現場で容易に行うことができる。
次に図39に例示する様に、前記補助固定用金具910、ボルト付き固定金具920、ボルト930およびナット940を用いて前記ケーブルラック3の上下方向から前記固定用金具900を前記ケーブルラック3に固定することにより、本発明の第九の実施態様である防火区画貫通部構造を得ることができる。
その他の施工方法については先に説明した第一の実施態様の場合と同様である。
第二〜第八の実施態様の場合もこの第九の実施態様の場合と同様に施工することができる。
2 開口部
3 ケーブルラック
3a 第一のケーブルラック
3b 第二のケーブルラック
3c 第三のケーブルラック
4 親桁材
5 横材
6 長尺体
10 第一の熱膨張性耐火シート
11、12、21、22、61、62、63、70、81、82、121、122、123、124 切り込み
13、14、23、24、64、66、83、84 切り込みの終端部
15、25、68、69、85 終端部を連結する位置
16、26、71、72、86、131、132 折り返し部分
17、18、27、28、87、88、135、136、137、138 裾部
20 第二の熱膨張性耐火シート
30、133、134 空隙
32 アンカーボルト
40 耐火充填材
50 熱膨張性耐火テープ
60、80、120b 熱膨張性耐火シート
73 切り込みの上部
74 切り込みの下部
89、90 折り返し裾部
91 ピン
92 貼着ピン
93 円形台座
94 耐熱接着剤層
95 離型フィルム
100 天井
110 床
112 保持部材
120 第三の熱膨張性耐火シート
120a 第四の熱膨張性耐火シート
200 ポリエチレン袋
210、210a、210b 包材
220 連結部
230 破断線
240 切り欠き
300 ポリウレタン発泡体の小片
400 膨張性耐火材
500 不織布
600 貼着部分
700 無機繊維フェルト包装体ブロック
701 無機繊維フェルト
702 ポリエチレンフィルム
703、703a 無機繊維フェルト包装体ブロックの組み合わせ
710 無機繊維包装体ブロック
711 無機繊維系充填材
712 ポリエチレンテレフタレート不織布
720 熱膨張性耐火材ブロック
730 熱膨張性耐火材小片含有発泡体ブロック
731 発泡体
732 熱膨張性耐火材の小片
740 熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロック
741 無機繊維系充填材
742 熱膨張性耐火材の小片
743 ポリプロピレン不織布
744、744a、744b 熱膨張性耐火材小片含有無機繊維包装体ブロックの組み合わせ
745 粘着テープ
746 帯状連結具
747 枠体
748 連結具
750 ケーブルラックの横材を収容するための隙間
760 長尺体を挿通させるための隙間
800 直方体
801 三角柱
802 六角柱
900 固定用金具
910 補助固定用金具
920 ボルト付き固定金具
930 ボルト
940 ナット
A,B 防火区画
Claims (7)
- 建築物に設けられた防火区画を画成する仕切部に形成された開口部と、
前記開口部を貫通するケーブルラックと、
前記ケーブルラックの内部を挿通する長尺体と、
少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う熱膨張性耐火シートと、
前記ケーブルラックの内部に配置された耐火充填材と、
を少なくとも有する構造であって、
前記熱膨張性耐火シートは、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分を形成するための二本以上の切り込みを有していて、前記切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記ケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記ケーブルラックは、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの面が前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われている前記仕切部の外側に位置する前記ケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記熱膨張性耐火シートの折り返し部分を含む前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、防火区画貫通部構造。 - 少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う二以上の熱膨張性耐火シート、
を少なくとも有する構造であって、
第一の熱膨張性耐火シートは、前記ケーブルラックの一方の面側にある一辺から、前記ケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有していて、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記ケーブルラックの一方の面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第二の熱膨張性耐火シートは、前記ケーブルラックの他方の面側にある一辺から、前記ケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有していて、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と対向する様に前記ケーブルラックの他方の面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記第一の熱膨張性耐火シートと前記第二の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記ケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記ケーブルラックは、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの一方の面が前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第二の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた、前記仕切部の外側に位置する前記ケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第二の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の防火区画貫通部構造。 - 前記開口部を貫通する第一および第二のケーブルラックと、
少なくとも一方の前記仕切部表面に沿って前記ケーブルラック周囲の開口部全体を覆う三以上の熱膨張性耐火シートと、
を少なくとも有する構造であって、
第一の熱膨張性耐火シートは、前記開口部内周面側の第一のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第一のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記仕切部の外側方向かつ前記第一のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第二の熱膨張性耐火シートは、前記開口部内周面側の第二のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第二のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第二のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
第三の熱膨張性耐火シートは、第一のケーブルラックと第二のケーブルラックとの間にある前記開口部の部分を少なくとも覆うためのものであって、第一のケーブルラックの面と同じ側にある一辺から、前記第一のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第一のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、さらに第二のケーブルラックの同じ面側にある一辺から、前記第二のケーブルラック断面の長辺と略同一幅の間隔をおいて二本の切り込みを有し、その二本の切り込みのそれぞれの終端部を連結する位置により、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分と同じ方向に前記第二のケーブルラックの面に対し水平方向に曲げられた折り返し部分を有し、
前記第一の熱膨張性耐火シートと前記第三の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記第一のケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記第二の熱膨張性耐火シートと前記第三の熱膨張性耐火シートとは、前記折り返し部分以外のそれぞれの残余の凹形状の面により前記第二のケーブルラックの周囲に沿って前記開口部を覆う様に配置され、
前記第一のケーブルラックは、前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記ケーブルラックの一方の面が前記第一の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記第二のケーブルラックは、前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分および前記第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により形成された空隙を挿通すると共に、前記第二のケーブルラックの一方の面が前記第二の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、他方の面が第三の熱膨張性耐火シートの折り返し部分により覆われ、
前記耐火充填材は、前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた前記仕切部の外側に位置する前記第一のケーブルラック内部と、長尺体と、の隙間に配置され、ならびに、前記第二の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分により覆われた前記仕切部の外側に位置する前記第二のケーブルラック内部と、長尺体と、の間に配置され、
前記第一の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記第一のケーブルラックの周囲ならびに前記第二の熱膨張性耐火シートおよび第三の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む前記第二のケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の防火区画貫通部構造。 - 前記開口部を貫通する三以上の前記ケーブルラックと、
互いに隣接する前記ケーブルラックの間にそれぞれ配置される二以上の熱膨張性耐火シートを少なくとも有し、
前記互いに隣接する前記ケーブルラックの間にそれぞれ配置される二以上の熱膨張性耐火シートのそれぞれの折り返し部分を含む三以上の前記ケーブルラックの周囲に熱膨張性耐火テープを備えたことを特徴とする、請求項3に記載の防火区画貫通部構造。 - 前記ケーブルラックは、その内部に前記耐火充填材を支持するための保持部材を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の防火区画貫通部構造。
- 前記耐火充填材は、耐熱シール剤、無機充填材、無機繊維系充填材、耐火性パテ、熱膨張性耐火材ブロックおよび熱膨張性耐火材小片を含む充填用バッグからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の防火区画貫通部構造。
- 前記耐火充填材は、粘着性を有する二以上の前記耐火性ブロックを組み合わせてなるものであり、
前記耐火性ブロックの組み合わせは、前記長尺体が挿通するための隙間を有すると共に、前記ケーブルラック内部に略合致して設置することができる外形形状を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の防火区画貫通部構造。
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