JP5062532B2 - 記録材搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材搬送装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、定着部から排出された用紙を搬送するための搬送ベルトの内側に、前記定着部から排出された用紙を搬出ベルトに吸着させる吸引ファンを配置する定着部の技術が記載されている。
特開2004−198863号公報
本発明は、加熱定着装置で加熱された記録材を記録材の一部に接触する搬送手段で搬送する場合に、搬送手段に接触した部分と接触しなかった部分とで記録材に定着された画質に差がでることを抑制する技術の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、加熱定着手段で加熱定着された記録材の一部に接触し前記記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段と前記記録材とが接触する区間において、前記記録材が前記搬送手段と接触する面側の空気を吸引する吸引手段と、前記吸引手段で吸引された空気が流れる経路を構成する空気経路部と、前記空気経路部に設けられ、前記空気経路部を流れてきた空気を、前記搬送手段が前記記録材と接触する搬送面側へと排出する搬送面側排出口とを備えることを特徴とする記録材搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記搬送面側排出口は、前記搬送手段が前記記録材と接触する搬送面へと向かって空気を排出する搬送面排出口であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記空気経路部は、前記搬送手段の搬送方向下流側において、前記記録材の搬送方向に交わる方向に空気を排出する下流側排出口を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記空気経路部内の水蒸気を除去する水蒸気除去手段を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段で形成された画像を前記記録材に加熱定着させる加熱定着手段と、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録材搬送装置と、前記搬送手段で搬送された記録材を冷却する冷却手段とを備え、前記加熱定着手段で画像が加熱定着された前記記録材の画像面側には前記加熱定着手段から前記冷却手段の間は何も接触しないことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、加熱定着装置で加熱された記録材を記録材の一部に接触する搬送手段で搬送する場合に、搬送手段に接触した部分と接触しなかった部分とで記録材に定着された画質に差がでることが抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明を用いない場合に比較して、記録材の搬送手段への吸着状態が安定する。
請求項3に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明を用いない場合に比較して、搬送手段の搬送面側の空気の温度が下がることが抑制される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明を用いない場合に比較して、記録材で結露することが抑えられる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明を用いない場合に比較して、記録材上に形成された画像が乱れることが抑えられる。
以下、発明を利用した一実施形態を説明する。
(実施形態の概要)
以下に説明する実施形態では、加熱定着手段の下流側に配置される記録材搬送装置の一例、さらにこの記録材搬送装置を備えた画像形成装置の一例が示されている。図1には、画像形成装置100が示されている。この画像形成装置100は、記録材上に画像を形成するものとして本実施形態において画像形成手段として用いた画像形成部10と、画像形成部10において形成された画像を加熱定着するものとして本実施形態において加熱定着手段として用いた加熱定着装置105と、本実施形態において記録材搬送装置として用いた搬送装置106と、本実施形態において冷却手段として用いた冷却装置107とを備えている。
また図1〜図4に、本実施形態における搬送手段として用いた搬送ベルト302aおよび302を示す。搬送ベルト302aおよび302bは加熱定着された記録材の一部に接触し、この記録材を搬送する。また本実施形態における吸引手段として用いた吸気ファン305を示す。吸引ファン305は記録材の搬送ベルト302aおよび302bと接触している面側の空気を吸引する。空気経路部は壁面によって構成してもよいが、本実施形態における空気経路部としてはダクト306を用いた。ダクト306は吸気ファン305で吸引された空気を搬送ベルト302aおよび302bの搬送面側へと送る経路となっている。ここで冷却装置107は搬送ベルト302aで搬送された記録材を冷却する。
(画像形成装置の構成)
図1に示す画像形成装置100は、記録材収納装置101を備えている。この例では、記録材収納装置101に、記録材の一例である印刷用紙102が収納されている。記録材としては、紙以外にもOHP用紙等の樹脂製のもの等を利用可能である。
記録材収納装置101の下流側には、記録材収納装置101から排出された印刷用紙を搬送する搬送ローラ機構104が配置されている。搬送ローラ機構104の下流側には、印刷用紙上にトナー像を形成する機能を有する画像形成部10が配置されている。なお、ここで下流側というのは、時系列的に見た場合における処理の流れの後工程側のことをいう。また上流側は、これは逆に処理の流れの前工程側のことをいう。
画像形成部10の下流側には、印刷用紙上に形成されたトナー像を印刷用紙に加熱定着させるための加熱定着装置105が配置されている。加熱定着装置105の下流側には、加熱定着装置105から排出された印刷用紙を後述する冷却装置107に向けて搬送する搬送装置106が配置されている。搬送装置106は、記録材を搬送する搬送ベルト302aを備えている。
搬送装置106の下流側には、印刷用紙を冷却するための冷却装置107が配置されている。冷却装置107において冷却された印刷用紙は、図示省略した排出部に排出される。
加熱定着装置105はヒータを備えており、高温になる。加熱定着装置が高温になると周囲の空気が高温高湿になる。この高温高湿の空気が冷却装置107に流入すると、冷却装置107が温められ冷却能力が低下したり、印刷用紙上に結露が発生する場合がある。また逆に冷却装置107からの空気が流入すると加熱定着装置の加熱能力が低下する場合もある。本実施形態では加熱定着装置と冷却装置の間の距離がない場合に比較して、加熱定着装置と冷却装置との距離を広げることで空気の流出入をしにくくしている。なお加熱定着装置と冷却装置との距離を広げた部分は搬送装置106で印刷用紙を搬送している。
(画像形成部の構成)
以下、図1の画像形成部10の構成を説明する。画像形成部10は、YMCKの各基本色のトナー像を印刷用紙に形成するための4つの画像形成ユニット10Y〜10Mを備えている。
画像形成ユニット10Y〜10Mの基本構造は同じであるので、以下代表して画像形成ユニット10Yの構成を説明する。画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム11を備えている。感光体ドラム11は、図の矢印の方向(反時計回り方向)に回転する。感光体ドラム11には、感光体ドラム11の表面に残存するトナーを除去するためのクリーニングロール12が配置されている。クリーニングロール12の下流側(図の反時計回転方向側)における感光体ドラム11の表面には、露光装置13から静電潜像を形成するためのレーザ光が走査されつつ照射される。なお、この露光が行われる部分とクリーニングロール12との間に感光体ドラム11を帯電させるための帯電装置(図示省略)が配置されている。
感光体ドラム11の露光される部分の下流側には、露光され潜像が形成された感光体ドラム11の表面にトナーを供給するためのトナー供給装置14が配置されている。さらにその下流側には、感光体ドラム11に対向して、転写ロール15が配置されている。以上が画像形成ユニット10Yの構成である。画像形成ユニット10M〜10Kも使用するトナーが異なるだけで、基本構造は同じである。
(画像形成部の動作)
以下、画像形成ユニット10Y〜10Kの動作について説明する。なお、画像形成ユニット10Y〜10Kの動作は、トナーの色以外は基本的に同じであるので、ここでは、代表して画像形成ユニット10Yの動作について説明する。
感光体ドラム11が図の反時計回り方向に回転している状態において、その表面に残存しているトナーが、クリーニングロール12より除去される。そして、この残存トナーが除去された部分に図示省略した帯電装置からの電荷の帯電が行われ、さらにそこに露光装置13からのレーザ光が走査されつつ照射される。このレーザ光の照射が行われることで、感光体ドラム11の表面が形成する画像のパターンに応じた状態で感光し、静電潜像が形成される。
この静電潜像が形成された部分にトナー供給装置14からY色のトナーが供給され、静電潜像を構成する電荷分布に応じてY色のトナーが感光体ドラム11の表面に付着する。こうしてY色のトナー像が感光体ドラム11上に形成される。このトナー像の形成のタイミングに合わせて、感光体ドラム11と転写ロール15との間に記録材収納装置101から排出された印刷用紙が搬送され、両者の間に印刷用紙が挟まれることで、感光体ドラム11上のトナー像が印刷用紙上に転写される。トナー像の転写が行われた感光体ドラム11の表面は、クリーニングロール12によりクリーニングが行われる。以上の動作が繰り返されることで、Y色のトナー像が搬送経路103上を搬送されてくる印刷用紙の上に形成される。
以上は、画像形成ユニット10YにおけるY色のトナー像の形成動作であるが、画像形成ユニット10M〜10Kにおいても同様な動作により、各基本色のトナー像の形成が行われる。こうして、搬送経路103を図の右方向に向かって搬送される印刷用紙上に、YMCKの基本色のトナー像が順次重ねられてカラーのトナー像が形成される。
(加熱定着装置の構成)
次に、加熱定着装置105の構成について説明する。加熱定着装置105は、ヒートロール201と、ヒートロール201に対向するプレッシャーロール202を備えている。ヒートロール201は、内部にヒータを備え、発熱する。符号203は定着ベルトであり、ヒートロール201と駆動ロール204との間に掛け渡されている。定着ベルト203には、定着ベルト203の表面を清掃するベルト清掃ロール205が接触している。また、定着ベルト203は、ヒートロール201の部分でプレッシャーロール202から圧力を受けた状態とされている。
(加熱定着装置の動作)
次に、加熱定着装置105の動作について説明する。駆動ロール204が図の反時計回り方向に回転すると、定着ベルト203が反時計回り方向に回転し、この過程で図の左方向から搬送経路103を搬送されてきた印刷用紙が定着ベルト203とプレッシャーロール202との間に挟まれる。この際、印刷用紙に形成されたトナー像が定着ベルト203によって加熱され、同時に加圧される。この加熱されつつの加圧が行われることで、印刷用紙に形成されたトナー像の定着が行われる。
(搬送装置の構成)
次に、図1に示す搬送装置106の構成を説明する。搬送装置106は、搬送ベルトユニット300を備えている。図1に示すように搬送装置106は、印刷用紙の搬送のための入口と出口とを備えた箱形の筐体309を有している。筐体309の一部または全部は、他の部材により構成される壁面であってもよい。なおこの筐体309がない場合に比較し筐体309がある場合は加熱定着装置と冷却装置の空気の流出入が抑制されている。
図2は、搬送ベルトユニット300の概要を示す斜視図である。図2に示すように、搬送ベルトユニット300は、筐体301に駆動ロール303とガイドロール304が取り付けられ、駆動ロール303とガイドロール304の間に搬送ベルト302aと搬送ベルト302bが掛け渡されている。
図2には、駆動ロール303の一端に取り付けられたギア305が示されている。このギア305に図示省略した駆動ギアが噛み合い、この駆動ギアに図示省略したモータからの駆動力が伝えられることで、駆動ロール303の駆動が行われる。そして、駆動ロール303が回転することで、搬送ベルト302aと302bが回転する。
搬送ベルト302aには、多数の孔30が形成されている。同様に搬送ベルト302bには、多数の孔31が形成されている。印刷用紙は搬送ベルト302aおよび302bの孔30または孔31には接触せず、孔がない部分に接触して搬送される。筐体300の中央の下部には、空気を吸引する吸気ファン305が配置されている。吸気ファン305は、遠心ファンの構造を有し、本実施形態における吸引口として用いた吸気口305aから吸気し、排出口305bから排気を行う。吸気ファン305により、空気が吸引されると、搬送ベルト302aに形成された孔30、および搬送ベルト302bに形成された孔31付近の空気も吸引される。
この吸引により、印刷用紙の搬送ベルトと接触している面側の空気とその裏面すなわちトナー像面側の空気と間に空気圧の差が生じ、印刷用紙が搬送ベルト302aおよび302bに吸着する。そして、搬送ベルト301aおよび301bが回転することで、印刷用紙の搬送が行われる。
図3は、ダクトの概要を示す斜視図である。図4は、図2に示す搬送ベルトユニット300および吸気ファン305と図3に示すダクト306とをあわせた状態を示す斜視図である。吸気ファン305からの排気は、ダクト306に送り込まれる。ダクト306は、吸気ファン305から送り込まれた空気を搬送ベルト302aおよび302bが印刷用紙と接触する搬送面側(図のZ軸正方向側の面の側)に導くための屈曲した経路と、本実施形態における搬送面側排出口として用いた排出口307aおよび307bを備えている。
すなわちダクト306は、吸気ファン305からの排気の流れを、搬送方向に対する幅方向(Y軸方向)に拡げ、さらにその流れをこの幅方向の両端から上方(Z軸正方向)に曲げて2つの流れを作る流路を構成する。さらにダクト306は、この上方に流れの向きが変えられた2つの流れを、搬送方向の上流側(X軸負方向)に曲げ、この2つの流れを排出口307aおよび307bから、搬送ベルト302aおよび302bの搬送面側の空間に排出する流路を構成する。
排出口307aおよび307bは、印刷用紙が搬送される面における搬送方向と直行する方向の幅方向両端に位置し、吸気ファン305の吸気口305aとは、搬送方向においてずれ、かつ、印刷用紙が搬送される面と直交する方向においてずれ、さらに、上記幅方向においては排出口307aと307bの中央に位置している。
吸気ファン305により吸引された空気は、吸気ファン305からダクト306に排気される。この排気は、ダクト306を通って、排出口307aおよび307bから搬送ベルト302aおよび302bの印刷用紙に接触する側の面側の空間に排出される。
また、図3および図4に示すように、ダクト306には、本実施形態において下流側排出口として用いた複数の排出口308が形成されている。ダクト306内を流れる空気の一部は、排出口308から搬送経路103方向へ排出される。
排出口308は搬送ベルト302aおよび302bと、冷却装置107(図1参照)との間に備えられている。この排出口308からダクト306内の空気を搬送ベルト周辺の空気と冷却装置周辺の空気を遮断する方向に排出することで、搬送ベルト302aと302bの下流側で、且つ、冷却装置107の上流側に、下方から上方に向かって流れる空気の壁(エアーカーテン)が形成される。この空気の壁が、図1に示す搬送装置106内を循環する空気が冷却装置107方向に流れる際に障害となる。
(搬送装置の動作)
まず、駆動ロール303を図1の時計回り方向に回転させ、さらに吸気ファン305を動作させる。この状態において、加熱定着装置105から印刷用紙が排出されると、この印刷用紙が搬送ベルト302aおよび302bに吸着され、搬送ベルト302aおよび302bの回転に従って、印刷用紙が下流側(X軸方向)に向かって搬送される。
この際、吸気ファン305からの排気がダクト306を通って排出口307aおよび307bから搬送される印刷用紙の上方の空間に排出される。一方、印刷用紙は、加熱定着装置105において加熱(例えば70℃〜90℃程度)されているので、搬送装置106において搬送中の印刷用紙は、常温(周囲環境の温度)より高い温度にある。したがって、印刷用紙が搬送ベルト302aおよび302bにより搬送されている状態で吸気ファン305に吸引された空気は印刷用紙の熱により温められている。この温められた空気は、ダクト306によって導かれ、排出口307aおよび307bから搬送中の印刷用紙の上方に排出される。
加熱定着装置105から排出された印刷用紙は、画像が形成された面の裏面側(図1における下側)が、回転する搬送ベルト302aおよび302bに吸着されることで、図1の右方向に向かって搬送される。ちなみに印刷用紙には両面に画像が形成される場合があるが、その場合ここでいう画像が形成された面というのは、下流の加熱定着装置によって直前に加熱された側の面をいい、画像形成部10で画像形成され加熱定着装置105を経由した後、再びその裏面に画像形成部10により画像が形成され、その画像が加熱定着された場合には、あとから画像が形成された面を画像が形成された面とよぶ。印刷用紙は、ある程度の腰(自身の形状を保持しようとする強度)を有しているので、搬送ベルト302aおよび302bの下流側において、搬送ベルト302aおよび302bから離れ、次に、冷却装置107において搬送ベルト401と402との間に挟まれることで、更に図の右方向に向かって搬送される。この際、加熱定着装置105と冷却装置107との間において、印刷用紙の画像が形成された面側には、部材が何も接触しない。
搬送中の印刷用紙の上方に排出される空気は、上述の温められた空気であるので、搬送中の印刷用紙の上方の空間の雰囲気の温度は、外気の温度よりも高くなる。これにより、印刷用紙の搬送ベルト302aおよび302bに接触している部分と、多数の孔30および31に対向している部分との温度差が緩和され、孔30および31の形状の跡が画像形成面上に残る現象の発生を抑えている。
また、排出口308から上方に向かって排気が行われ、この排気の流れによりエアーカーテンが形成される。このエアーカーテンが、搬送方向下流側の冷却装置107方向への空気の流れを妨げる。
(冷却装置の構成)
次に、冷却装置107について説明する。図1に示すように冷却装置107は、搬送ベルト401と402を備えている。搬送ベルト401と搬送ベルト402は印刷用紙の搬送方向と直交する方向に関しては均一に接触し、接触する部分としない部分という差が生じない構成となっている。搬送ベルト401は、印刷用紙に接触する側と反対側の面がヒートシンク403に接触している。搬送ベルト401は、テンションロール405によって張力が与えられた状態において、駆動ロール404によって駆動されて回転する。
搬送ベルト402は、印刷用紙に接触する側と反対側の面が、押し付けロール群406によって押され、テンションロール408によって張力が与えられ、さらに駆動ロール407によって駆動されて回転する。押し付けロール群406は、バネの反発力により、複数のロールを上方(ヒートシンク403の方向)に向かって押し付けることで、搬送ベルト402を搬送ベルト401側に押し付ける。
(冷却装置の動作)
まず、搬送ベルト401を図の反時計回り方向に回転させ、搬送ベルト402を図の時計回り方向に回転させる。この状態において、搬送装置106から搬送されてきた印刷用紙が搬送ベルト401と402との間に挟まれ、印刷用紙は、図の右方向(X軸正方向)に搬送される。
この際、押し付けロール群406の機能により、印刷用紙は、搬送ベルト401に押し付けられ、搬送ベルト401は、ヒートシンク403に押し付けられる。これにより、印刷用紙の印刷面(画像が形成された面)の熱が、搬送ベルト401を介してヒートシンク403に逃げ、加熱定着装置105における加熱により温度が上昇した印刷用紙が冷却される。冷却された印刷用紙は、冷却装置107から図の右方向に排出される。
(ダクトの他の形状)
次に、図3および4に記載のダクト306の他の例について説明する。図5は、ダクトの他の例を示す斜視図である。図5には本実施形態における下流側排出口として用いた排出口310aおよび310bを設けた構造が示されている。図5に示す例では、図5では図示省略されている搬送ベルト302aおよび302b(図2参照)の下流側において、排出口310aおよび301bから吸気ファン305からの排気の一部が排出される。
この排出口310aおよび301bから排出された空気の流れの向きは、印刷用紙の搬送方向(図のX軸正方向)に対して交わる方向で、且つ、印刷用紙の面に沿った方向となる。この排出口310aおよび301bから排出される空気も、図3の排出口308から排出される排気と同様な機能を有するエアーカーテンとなる。
図6は、ダクトの他の例を示す斜視図である。図6には、図3に示す構成において、ダクト306の内側底面に、本実施形態における水蒸気除去手段として用いた金属板311を配置した例が示されている。金属板311としては、例えばアルミ板や銅板が用いられる。金属板311は、ダクト306内を流れる空気に含まれる水分を結露させることで水蒸気を除去する。
金属板311の代わりに、表面積を大きくしたフィンを備えた金属部材を用いてもよい。水蒸気除去手段は、除湿剤として知られている水分を吸着する材料を用いたものであってもよい。また、ダクト306の一部または前部を金属材料によって構成し、ダクト306の内面(内壁)を水蒸気除去手段として利用してもよい。
図7は、ダクトの他の例を示す斜視図(A)と下面図(B)である。図7(B)には、図7(A)をZ軸正方向に向かって見た状態が示されている。図7には、ダクト500が示されている。ダクト500は、それぞれ中空構造の拡大部501、縦部502aおよび503a、延長部502bおよび503b、延長部接続部504を備えている。
すなわち、吸引ファン305からの排気は、拡大部501において下流方向に向かって拡大され、拡大部501の下流端の幅方向両端から上方に立ち上がる縦部502aと503aに導かれる。縦部502aと503aの上部のそれぞれは、搬送方向で考えた上流方向に延長する延長部502bおよび503bに繋がっている。延長部502bと503bの端部は、搬送面の幅方向に延長する延長部接続部504によって繋がっている。
延長部接続部504の下面(印刷用紙の搬送が行われる面側)には、本実施形態における搬送面排出口として用いた複数の排出口505が形成されている。ダクト500の内部を流れる空気は、排出口505から下方(Z軸負方向)に向かって排気される。
排出口505の下方を印刷用紙が搬送されている状態において、印刷用紙には、排出口505から排気される空気により、搬送面に押さえ付けられる力が働く。また、この排出口505から排気される空気は、印刷用紙の搬送方向(X軸正方向)に対して交わる方向に流れ、加熱定着装置から下流方向への雰囲気の流出を妨げるエアーカーテンとしても機能する。
縦部502aと503aの搬送面側の壁面には、本実施形態における下流側排出口として用いた排出口506aと506bが形成されている。排出口506aおよび506bからは、ダクト500内を流れる空気の一部が排気される。この排気は、印刷用紙の搬送方向(X軸正方向)に対して交わる方向に流れ、下流方向への雰囲気の流出を妨げるエアーカーテンとして機能する。
(変形例)
画像形成部10として、カラー画像を形成する機能を備える場合の例を示したが、モノクロ画像専用の場合は、画像形成ユニットは一つでよい。また画像形成部として、感光体ドラムから記録媒体に直接画像を転写せずに、感光体ドラムから一旦転写ベルトに画像を転写し、それを記録材に転写する構成を採用してもよい。
また、ダクト内の空気を加熱する加熱手段を配置してもよい。この加熱手段としては、ダクトを加熱、あるいはダクト内に放熱を行う電気加熱ヒータの例が挙げられる。本実施形態では、搬送ベルトに記録材を吸着させるために、搬送ベルトに多数の孔(図2または図3の符号30、31)を形成している。この孔は、スリットのような細長い隙間であってもよい。また、搬送ベルトを複数に分割し、且つ、搬送ベルトに隣接する部分に隙間を設け、そこを通気部分として搬送ベルトに記録材を吸引させる構造も可能である。また、搬送ベルトは、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
図1には、加熱定着手段として、定着ベルト203を用いる構造を例示したが、定着ベルト203を利用せず、ヒートロール201とプレッシャーロール202との間に直接印刷用紙が挟まれることで、加熱定着が行われる構成としてもよい。
吸引手段は、遠心ファンの構造ではなく、軸流ファンであってもよい。冷却手段としては、一対のロールに印刷用紙を挟み、この際に少なくとも一方のロールに熱を逃がすことで冷却を行う構成としてもよい。また、冷却手段に、ファン、ペルチェ素子または水冷による強制冷却手段を組み合わせてもよい。
また、図3から6に記載の実施形態において、ダクト306は、印刷用紙の搬送が行われる面の幅方向両端に空気を排出する排出口を備えている。そして、ダクト306に空気を送り込む吸気ファン305は、印刷用紙の搬送が行われる面の幅方向両端の間の中間部分に吸引口305aを備えている。この構成では、排出口307aおよび307bから吸引口305aへの気流の流れの対称性が向上するので、搬送ベルト302aおよび302bにおける印刷用紙を吸引する力がバランス良く発生する。
また、本実施形態においては冷却装置として印刷用紙に接触する搬送ベルト401を用いたが、加熱定着装置と冷却装置の間に距離を設けたため、距離がない場合と比較し、印刷用紙から加熱定着装置で加熱されることにより発生した水蒸気が空気中に放出されてから冷却装置に達しているため、結露の発生が抑制されている。
また、上記実施形態においては、印刷用紙がある場合の動作を書いたが、印刷用紙がない場合であっても、例えば加熱定着装置のウォームアップ中に、吸気ファンで吸引をし、ダクトを通って搬送面側に空気を排出しても良い。一般に搬送ベルトに加熱された印刷用紙が接触していない際には搬送ベルトの温度は接触している場合に比較して低くなっており、記録材が搬送ベルトに接触した部分としなかった部分とで温度差がでやすい。ここで、吸気と排出を行うと、吸気と排出を行わない場合に比較して、加熱定着装置のウォームアップにより温められた空気により搬送ベルトが温められる効率が増すので、搬送ベルトが温められ、温度差がでにくくなる。また、吸気ファンで吸引する空気を高い温度にするために、加熱定着装置から熱が吸気ファン付近に逃げるような構成をとっても良い。
本発明は、画像形成装置に利用することができる。
発明を利用した画像形成装置の一例を示す概念図である。 搬送ベルトユニットの概要を示す斜視図である。 ダクトを示す斜視図である。 ダクトに搬送ベルトユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。 ダクトの他の例を示す斜視図である。 ダクトの他の例を示す斜視図である。 ダクトの他の例を示す斜視図(A)と下面図(B)である。
符号の説明
10…画像形成部、10Y…画像形成ユニット、10M…画像形成ユニット、10C…画像形成ユニット、10K…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…クリーニングロール、13…露光装置、14…トナー供給装置、15…転写ロール、30…孔、31…孔、100…画像形成装置、101…記録材収納装置、102…印刷用紙、103…搬送経路、104…搬送ローラ機構、105…加熱定着装置、106…搬送装置、107…冷却装置、201…ヒートロール、202…プレッシャーロール、203…定着ベルト、204…駆動ロール、205…ベルト清掃ロール、300…搬送ベルトユニット、301…筐体、302a…搬送ベルト、302b…搬送ベルト、303…駆動ロール、304…ガイドロール、305…吸気ファン、305a…吸気口、305b…排気口、306…ダクト、307a…排出口、307b…排出口、308…排出口、309…筐体、401…搬送ベルト、402…搬送ベルト、403…ヒートシンク、404…駆動ロール、405…テンションロール、406…押し付けロール群、407…駆動ロール、408…テンションロール。

Claims (5)

  1. 加熱定着手段で加熱定着された記録材の一部に接触し前記記録材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段と前記記録材とが接触する区間において、前記記録材が前記搬送手段と接触する面側の空気を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段で吸引された空気が流れる経路を構成する空気経路部と、
    前記空気経路部に設けられ、前記空気経路部を流れてきた空気を、前記搬送手段が前記記録材と接触する搬送面側へと排出する搬送面側排出口と
    を備えることを特徴とする記録材搬送装置。
  2. 前記搬送面側排出口は、前記搬送手段が前記記録材と接触する搬送面へと向かって空気を排出する搬送面排出口であることを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置。
  3. 前記空気経路部は、前記搬送手段の搬送方向下流側において、前記記録材の搬送方向に交わる方向に空気を排出する下流側排出口を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録材搬送装置。
  4. 前記空気経路部内の水蒸気を除去する水蒸気除去手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録材搬送装置。
  5. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段で形成された画像を前記記録材に加熱定着させる加熱定着手段と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録材搬送装置と、
    前記搬送手段で搬送された記録材を冷却する冷却手段と
    を備え、
    前記加熱定着手段で画像が加熱定着された前記記録材の画像面側には前記加熱定着手段から前記冷却手段の間は何も接触しないことを特徴とする画像形成装置。
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