JP5062089B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示モニタを備えた車両用表示装置に関する。
従来、特許文献1のように、車両の運転に必要な車両の状態値を指示する情報画像と共に、車両の外界を撮像してなる外界画像を画像表示モニタの画面に表示させる車両用表示装置が、知られている。このような装置によれば、情報画像及び外界画像の視認によって車両の乗員は、車両の状態値のみならず、車両の外界にて注意の必要な人間等の存在を把握できるので、車両の運転安全性を確保するための操作を行うことが可能となる。
また従来、特許文献2のように、外界画像から注意対象体の像を検出した場合、当該注意対象体の像を囲んで強調する枠画像を外界画像に重畳して表示させる車両用表示装置が、知られている。このような装置によれば、枠画像の視認によって車両の乗員は、注意対象体の存在を把握し易くなるので、運転安全性の向上が期待され得る。
特開2008−139390号公報 特開2004−364112号公報
さて、車両の運転安全性のさらなる向上を目的として特許文献1,2の組合わせを想定した場合、特許文献1の如く情報画像と外界画像とを並べて表示させることで、枠画像が情報画像と干渉することを回避可能となる。しかし、情報画像及び外界画像を単に並べて表示させただけの場合、視認可能な画像が表示されない領域となるデッドスペースが、画像表示モニタの画面において多くなる。故に、情報画像と並んで表示される外界画像については、仕様に応じて決まる画面サイズの中では十分に大きく表示させることが困難となり、運転安全性の向上効果を却って阻害するおそれが生じてしまう。
尚、以上とは逆に、外界画像を情報画像と重畳させて表示させる場合には、当該外界画像において注意対象体の像を強調する枠画像が情報画像と干渉することで、運転安全性の向上効果を阻害するおそれが生じる。したがって、車両用表示装置として車両の運転安全性の向上に確実に貢献し得る装置が、望まれているのである。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の運転安全性を向上させる車両用表示装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、画面において、車両の外界を撮像してなる外界画像を、車両の運転に必要な情報画像と共に表示する画像表示モニタと、外界画像において注意の必要な注意対象体の像の検出を許可する許可範囲と、注意対象体の像の映る可能性が許可範囲よりも低いことに基づき外界画像において注意対象体の像の検出を禁止する禁止範囲とを設定する範囲設定手段と、外界画像の許可範囲において注意対象体の像を検出する検出手段と、画像表示モニタの画面における表示を制御する表示制御手段であって、検出手段により検出された注意対象体の像を強調する強調画像を許可範囲に重畳して表示させ、情報画像を禁止範囲に重畳して表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によると、車両の外界を撮像してなる外界画像において、注意の必要な注意対象体の像を強調する強調画像については、当該注意対象体の像検出が許可される許可範囲に重畳表示される。これに対し、車両の運転に必要な情報画像については、注意対象体の像検出が禁止される外界画像の禁止範囲に重畳表示されるので、当該像検出に関する許可範囲に重畳された強調画像との干渉を抑制され、それによって、強調画像の表示による車両の運転安全性の向上効果が得られることになる。しかも、禁止範囲における外界画像及び情報画像の重畳により、それら画像同士を近付けて表示させることができるので、視認可能な画像の表示されないデッドスペースが少なくなる。故に、画像表示モニタの仕様に応じてサイズが決まる画面においても外界画像を大きく表示させて、外界画像の表示自体による運転安全性の向上効果も得ることができるのである。
車両の外界を撮像してなる外界画像について、一般に上縁部には、外界における車両前方の上空領域の像が映り、また下縁部には、外界における車両前方の直近領域が映る。故に、運転安全性を確保するために注意の必要な注意対象体の像が外界画像の上縁部及び下縁部に映ることについては、その可能性が低いものとなる。そこで、請求項2に記載の発明によると、範囲設定手段は、外界画像における上縁部及び下縁部のうち少なくとも一方を禁止範囲に設定する。これによれば、外界画像において注意対象体の像が映る可能性の低い上縁部及び下縁部のうち少なくとも一方に禁止範囲が設定されて、情報画像が重畳表示されることになるので、外界画像の表示による運転安全性の向上効果が当該重畳表示によって阻害される事態を抑制できるのである。
請求項3に記載の発明によると、表示制御手段は、強調画像の全体を許可範囲に重畳して表示させる。これによれば、外界画像において許可範囲に全体が重畳表示される強調画像は、当該外界画像の禁止範囲における情報画像との干渉について、確実に抑制され得る。したがって、強調画像の表示による運転安全性の向上効果が外界画像及び情報画像の重畳表示に起因して阻害される事態を、回避できるのである。
請求項4に記載の発明によると、表示制御手段は、情報画像の一部分を許可範囲外の禁止範囲に重畳して表示させる。これによれば、情報画像において外界画像の許可範囲外の禁止範囲に重畳表示される部分は、当該外界画像の許可範囲における強調画像との干渉について、確実に抑制され得る。したがって、強調画像の表示による運転安全性の向上効果が外界画像及び情報画像の重畳表示に起因して阻害される事態を、回避できるのである。さらに、情報画像は、その一部分にて外界画像の禁止範囲と重畳表示されるに留められるので、情報画像の表示目的が外界画像及び情報画像の重畳表示に起因して阻害される事態も、回避できるのである。
請求項5に記載の発明によると、表示制御手段は、検出手段により注意対象体の像が検出されない場合に、許可範囲に強調画像が重畳しない外界画像の禁止範囲に情報画像を重畳させた第一合成画像を画面に表示させ、検出手段により注意対象体の像が検出された場合に、外界画像の許可範囲及び禁止範囲にそれぞれ強調画像及び情報画像を重畳させた第二合成画像を画面に表示させる。これによれば、注意対象体の像が検出されない場合に表示の第一合成画像においても、当該像検出の場合の第二合成画像と同様に、情報画像が外界画像の禁止範囲に重畳されることになるので、注意対象体の存在に拘らず情報画像の表示目的を達成することができる。しかも、注意対象体の像が検出されない場合の第一合成画像において強調画像が重畳されない外界画像の許可範囲には、当該像検出の場合の第二合成画像では強調画像が重畳されることになるので、注意対象体の像を強調するという強調画像の表示目的を適時に達成することもできるのである。
請求項6に記載の発明によると、範囲設定手段は、暗視カメラにより車両の外界を撮像してなる外界画像に対して、許可範囲及び禁止範囲を設定する。これによれば、外界の人間等に対して注意が必要な車両の夜間走行時や暗所走行時等においても、外界画像の許可範囲及び禁止範囲にそれぞれ強調画像及び情報画像を重畳表示させて、車両の運転安全性の向上に貢献することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,2は、本発明の一実施形態による車両用表示装置1の概略構成を示し、図3は、当該装置1の電気回路構成を示している。
図1〜3に示すように、車両用表示装置1はコンビネーションメータとして機能するものであり、画像表示モニタ10、表示スイッチ20、外界カメラ30、画像制御回路40、光源50、調光スイッチ60、駆動制御回路70等から構成されている。
画像表示モニタ10は、その画面11が車両の運転席側を向くようにして運転席の前方に設置されている。ここで本実施形態の画像表示モニタ10は、マトリクス状に配された複数の画素を有するドットマトリクス型のTFT透過液晶モニタであり、それらの各画素が駆動されることによってフルカラーの画像表示を実現する。ここで、本実施形態の画像表示モニタ10の画素は、赤,緑,青のカラーフィルタがそれぞれ配設された三色のサブ画素R,G,Bからなり、画像表示モニタ10の駆動を制御する駆動制御回路70には、それらサブ画素についての階調値を画素毎に選択指令するための表示制御信号が与えられるようになっている。
図1,4に示すように画像表示モニタ10は、複数の画素から構成されて外界画像12及び強調画像13を表示する外界表示画素領域14と、複数の画素から構成されて情報画像16を表示する情報表示画素領域18とを有している。
具体的に外界表示画素領域14は、画像表示モニタ10の画面11において略中央部分に矩形状に設定されており、構成画素の駆動によって外界画像12及び強調画像13を表示する。外界画像12は、車両の外界を撮影して連続的に得られる画像(即ち、ここでは動画)であり、後に詳述する表示スイッチ20のオン時に図1,4の如く表示される一方、当該スイッチ20のオフ時には図5の如く見かけ上の非表示状態となる。ここで本実施形態の外界画像12は、外界のうち車両の前照灯の可視光が届かない車両の前方領域を撮像してなる無彩色の画像、即ちナイトビュー画像とされている。したがって、本実施形態では、車両の夜間走行時や暗所走行時等の外光照度が不足する状況において、車両の運転安全性を確保するために注意の必要な注意対象体である歩行者等の人間が車両の前方領域に存在する場合、図4の如き当該人間の像12a(以下、「注意対象体の像12a」という)が外界画像12に含まれることとなる。
そして、特に本実施形態の外界画像12については、図6に示すように、後に詳述する注意対象体の検出が許可される許可範囲120と、注意対象体の検出が禁止される禁止範囲122とが設定されている。ここで具体的には、外界画像12における上縁部は、車両の外界のうち前方の上空領域を撮像してなる部分であり、故に、外界のうち安全確保の対象となる地表上の注意対象体の像12aが当該上縁部に映る可能性は、極めて低い。また、外界画像12における下縁部は、車両の外界のうち前方の直近領域を撮像してなる部分であり、故に、外界のうち安全の確保された状態では車両からの離間領域に存在すべき注意対象体の像12aが当該直近領域に映る可能性は、極めて低い。これらのことから本実施形態では、図6にハッチングを付して示すように外界画像12の上縁部及び下縁部の双方を禁止範囲122に設定し、それら禁止範囲122を除く外界画像12の上下方向中間部を許可範囲120に設定しているのである。
図4に示すように強調画像13は、外界画像12において注意対象体の像12aを強調するために、当該外界画像12の許可範囲122に重畳される画像である。強調画像13は、表示スイッチ20のオン時において車両前方に注意対象体が存在する場合に、当該画像13の全体が許可範囲120内に収まるように、外界画像12に重畳して表示される。また、強調画像13は、表示スイッチ20のオン時にあっても車両前方に注意対象体が存在しない場合には、図1の如く許可範囲120に重畳表示されず、それによって外界表示画素領域14には外界画像12のみが表示される。さらにまた、強調画像13は、表示スイッチ20のオフ時には、図5の如く外界画像12と共に非表示状態となる。そして、こうした強調画像13として本実施形態では、図4の如く注意対象体の像12aを矩形枠状に囲む枠画像が採用され、無彩色の外界画像12に対して視認性の高い色(例えば赤色)で表示されるようになっている。
情報表示画素領域18は、画像表示モニタ10の画面11において外界表示画素領域14を囲む枠形状に設定されており、構成画素の駆動によって当該枠形状の所定位置に情報画像16を表示する。情報画像16は、車両の運転に必要な情報を車両の乗員へ伝達するための画像であり、図1,4,5に示すように常時表示される。ここで、本実施形態の情報画像16としては、車速を指示する車速指示画像160、燃料残量を指示する燃料残量指示画像162、並びに冷却水温度を指示する水温指示画像164の三種類が用意されている。
具体的に車速指示画像160は、画像表示モニタ10の画面11において外界画像12の周方向一周未満の範囲を外周側から囲む形態で、表示される。車速指示画像160は、円弧曲線上に並ぶ複数の目盛160aと、所定の目盛160a近傍に配される複数の文字(ここでは数字及びアルファベット)160bと、車速に応じて回動表示される指針160cとから構成されている。これにより、車速指示画像160は全体として、画面11の上方へ向かって湾曲するアーチ状を呈している。そして、図6に示すように特に本実施形態では、車速指示画像160の一部分である所定の文字160bが外界画像12に設定の各禁止範囲122と重畳するように、当該指示画像160が情報表示画素領域18に表示される。また、本実施形態では、禁止範囲122において重畳する文字160bの近傍を指針160cによって指示する必要があるときには、車速指示画像160の一部分である当該指針160cもまた禁止範囲122と重畳して表示されるようになっている。
図1に示すように燃料残量指示画像162は、画面11において車速指示画像160の外周側となる画面11の右端に表示される。燃料残量指示画像162は、円弧曲線上に並ぶ複数の目盛162aと、所定の目盛162a近傍に配される複数の文字(ここではアルファベット)162bと、燃料残量に応じて回動表示される指針162cとから構成され、画面11の右方へ向かって凸に湾曲するアーチ状を全体として呈している。水温指示画像164は、画面11において車速指示画像160の外周側となる画面11の左端に表示される。水温指示画像164は、円弧曲線上に並ぶ複数の目盛164aと、所定の目盛164a近傍に配される複数の文字(ここではアルファベット)164bと、冷却水温度に応じて回動表示される指針164cとから構成され、画面11の左方へ向かって凸に湾曲するアーチ状を全体として呈している。
図3に示す表示スイッチ20は、車両において例えば画像表示モニタ10の周囲等に設置され、画像表示モニタ10における外界画像12の表示を許否するためにオンオフ操作される。即ち乗員は、表示スイッチ20をオン操作又はオフ操作することにより、外界画像12の表示の許可指令又は禁止指令を入力可能となっている。表示スイッチ20は、外界画像12の表示に関する指令内容を表すように表示許否信号を生成して、出力する。
外界カメラ30は、車両の外界のうち前方領域をCCD等の撮像素子により撮影するものである。ここで、本実施形態の外界カメラ30は、車両の夜間走行時や暗所走行時等の外光照度が不足する状況においても撮影可能な暗視カメラである。こうした外界カメラ30としては、例えば車両のフロントバンパー又はフロントグリルに設置されて赤外光を専用の投光器又は車両の前照灯から車両前方へと照射し、当該照射光に対する反射光を撮像素子により受光して画像信号へと変換する赤外カメラ等が、採用される。
図2に示す画像制御回路40はマイクロコンピュータからなり、車両において画像表示モニタ10の斜め後方に設置されている。図3に示すように画像制御回路40は、状態値センサ部42と電気接続されていると共に、画像メモリ44を有している。ここで本実施形態の状態値センサ部42は、画像表示モニタ10により情報画像16として表示される車両の状態値、即ち車速、燃料残量並びに冷却水温度等を検出し、それら検出結果を表す信号を画像制御回路40へ出力するものである。画像メモリ44はEEPROMからなり、強調画像13及び情報画像16としての各指示画像160,162,164が予め記憶されている。
画像制御回路40は、表示スイッチ20と外界カメラ30とにも電気接続されている。表示スイッチ20のオンにより当該スイッチ20から出力の表示許否信号が外界画像12の表示許可指令を表しているときには、画像制御回路40は外界カメラ30からの画像信号に基くことで、所定のフレームサイズの外界画像12を所定のフレームレートで取得する。さらに画像制御回路40は、取得の外界画像12に対して許可範囲120及び禁止範囲122を設定した後、注意対象体の像12aを検出するために、例えばパターン認識等の画像認識処理を当該許可範囲120内にて実施する。このとき、範囲120,122の設定については、予め外界画像12のフレームサイズに合わせて設定されて画像メモリ44に記憶されている各範囲120,122の画素座標に基づき、行われるようになっている。
上述の画像認識処理により注意対象体の像12aが検出されない場合において画像制御回路40は、図1に示すように画像12,16を合成してなる第一合成画像15を表示させるための表示制御信号を、生成する。具体的に画像制御回路40は、情報画像16としての各指示画像160,162,164を画像メモリ44から読み出す。さらに画像制御回路40は、読み出した指示画像160,162,164を外界画像12と合成して、情報画像16の一部分として少なくとも車速指示画像160の文字160bを許可範囲120外の各禁止範囲122と重畳させるように、表示制御信号を生成する。このときの重畳については、禁止範囲122において重畳対象(文字160b等)を表示する画素座標に対応したサブ画素の階調値を、当該重畳対象の表示色の実現値に置換することによって、行われる。
一方、上述の画像認識処理により注意対象体の像12aが検出された場合において画像制御回路40は、図4に示すように画像12,13,16を合成してなる第二合成画像19を表示させるための表示制御信号を、生成する。具体的に画像制御回路40は、像12aが検出されない場合と同様にして指示画像160,162,164を外界画像12と合成するのに加え、強調画像13の全体を当該外界画像12の許可範囲120内に合成するように、表示制御信号を生成する。このとき、強調画像13の合成については、外界画像12の許可範囲120において強調画像13を重畳させる画素座標を像12aの画素座標から割り出し、前者の画素座標に対応したサブ画素の階調値を強調画像13の表示色の実現値に置換することによって、行われる。
以上に対し、表示スイッチ20のオフにより当該スイッチ20から出力の表示許否信号が外界画像12の表示禁止指令を表しているときには、画像制御回路40は外界画像12を取得せず、図5の如く情報画像16としての指示画像160,162,164のみを画面11に表示させるように表示制御信号を生成する。
図2,3に示すように光源50は、発光ダイオード52及び拡散板54を有している。発光ダイオード52はチップタイプであり、車両において画像表示モニタ10の斜め後方に設置されている。発光ダイオード52は、通電により駆動されて光を放射する。拡散板54は光透過性の樹脂で平板状に形成されており、画像表示モニタ10の後方に当該モニタ10と平行に配置されている。拡散板54は、隣接して位置する発光ダイオード52からの入射光を拡散して画像表示モニタ10側の発光面56から出射することにより、発光面56における発光輝度をその全域に亘って略均一にする。以上により光源50は、発光面56からの光により画像表示モニタ10の全体を後方から透過照明するバックライトとして、画像表示モニタ10における表示画像を発光させるのである。
図3に示す調光スイッチ60は、車両において例えば画像表示モニタ10の周囲等に設置され、光源50の発光面56における発光輝度を調整するために可変操作される。即ち乗員は、調光スイッチ60の操作位置を調整することにより、光源50の発光輝度に関する調整値を入力可能となっている。調光スイッチ60は、光源50の発光輝度に関する調整値を表すように調光指令信号を生成して、出力する。
図2に示す駆動制御回路70はマイクロコンピュータからなり、車両において画像表示モニタ10の斜め後方に設置されている。図3に示すように駆動制御回路70は、画像表示モニタ10と、画像制御回路40と、光源50の発光ダイオード52と、調光スイッチ60とに電気接続されている。駆動制御回路70は、画像制御回路40から出力の表示制御信号に従って画像表示モニタ10における各構成画素の駆動を制御すると共に、調光スイッチ60から出力の調光指令信号に従って光源50における発光ダイオード52の発光駆動を制御する。したがって、このような本実施形態においては、特に画像制御回路40が表示制御信号を生成して駆動制御回路70へ出力することで、画像表示モニタ10の各構成画素が駆動制御されて当該信号に従う画像表示が実現されることになる。そこで、以下では、「画像制御回路40が表示制御信号を生成して駆動制御回路70へ出力する」ことを、「画像表示モニタ10を制御する」こととして説明する。
次に、本実施形態の画像制御回路40が実施する制御フローについて、図7を参照しつつ説明する。この制御フローは、車両のイグニッションスイッチがオン操作されると、スタートするようになっている。
まず、ステップS101では、表示スイッチ20からの表示許否信号が外界画像12の表示許可指令を表しているかを、判定する。その結果、肯定判定がなされた場合にはステップS102へと移行して、外界画像12を取得する。また続くステップS103では、注意対象体の像検出に関する許可範囲120及び禁止範囲122を外界画像12に対して設定し、その後のステップS104により、当該外界画像12の許可範囲120内から注意対象体の像12aを検出したか否かを、判定する。
ステップS104において否定判定がなされた場合には、ステップS105へと移行して、許可範囲122に強調画像13が重畳しない外界画像12の禁止範囲122に情報画像16を重畳させた第一合成画像15を、画像表示モニタ10の制御により画面11に表示させる。一方、ステップS104において肯定判定がなされた場合には、ステップS106へと移行して、外界画像12の許可範囲120及び禁止範囲122にそれぞれ強調画像13及び情報画像16を重畳させた第二合成画像19を、画像表示モニタ10の制御により画面11に表示させる。
ここまで、ステップS101により肯定判定がなされた場合について説明したが、否定判定がなされた場合には、ステップS107へと移行して、画像表示モニタ10の制御によって情報画像16のみを画面11に表示させる。
尚、ステップS105,S106,S107の実行後には、ステップS108へ移行して、イグニッションスイッチがオフされたか否かを判定する。その結果、肯定判定がなされた場合には、本制御フローを終了するのに対し、否定判定がなされた場合には、ステップS101へリターンして本制御フローを継続するようになっている。
以上説明した本実施形態によれば、注意対象体の像12aの検出を許可する外界画像12の許可範囲120に強調画像13の全体が重畳表示されることで、当該像12aについての強調が確実に実現され得る。しかも、強調画像13の許可範囲120のへの重畳は、注意対象体の像12aについて検出の場合は第二合成画像17の表示により実施されるが、非検出の場合は第一合成画像15の表示により実施されないので、当該像12aの強調は適時に実現されることになる。加えて、情報画像16のうち車速指示画像160については、許可範囲120外において注意対象体の像12aの検出を禁止する禁止範囲122に一部分が重畳表示されることで、当該許可範囲120に全体が重畳される強調画像13との干渉を抑制された形となっている。これらによれば、車両の夜間走行時や暗所走行時等であっても、強調画像13の表示による車両の運転安全性の向上効果を確固たるものとして、発揮させることができるのである。
また、本実施形態によれば、禁止範囲122における外界画像12及び車速指示画像160の重畳により、それら画像12,160同士を近付けて表示させることができるので、視認可能な画像の表示されないデッドスペースが少なくなる。故に、画像表示モニタ10の仕様に応じてサイズが決まる画面11においても外界画像12を大きく表示させて、外界画像12の表示自体による運転安全性の向上効果をも発揮させることができる。しかも、外界画像12において車速指示画像160が重畳される禁止領域122は、注意対象体の像12aが映る可能性が極めて低い上縁部及び下縁部に設定されるので、外界画像12の表示による運転安全性の向上効果が当該重畳によって阻害される事態を、抑制できるのである。
さらにまた、本実施形態によれば、注意対象体の像12aが検出されない場合に表示の第一合成画像15においても、当該像12aが検出される場合に表示の第二合成画像17においても、強調画像13の重畳しない外界画像12の禁止範囲122に車速指示画像160の一部分が重畳される。故に、注意対象体の存在に拘らず車速指示画像160の表示目的を達成することができるのである。
尚、ここまでの実施形態では、画像制御回路40が「範囲設定手段」及び「検出手段」に相当し、画像制御回路40及び駆動制御回路70が共同して「表示制御手段」を構成している。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に外界画像12については、可視光の反射光を利用する可視カメラによって車両の外界を撮像してなる画像であってもよい。また、外界画像12については、上縁部及び下縁部のうち一方のみに禁止範囲122を設定し、上縁部及び下縁部のうち他方を許可範囲120の一部として設定してもよい。
情報画像16について、外界画像12の禁止範囲122に重畳表示させる画像としては、車速指示画像160以外の指示画像であってもよいし、燃料残量のエンプティ異常や冷却水温度の上昇異常等の異常を警告するためのウォーニング画像であってもよい。また、情報画像16については、強調画像13と干渉しないようにして、その一部分を外界画像12の許可領域120に重畳表示させてもよい。逆に、強調画像13については、情報画像12と干渉しないようにして、その一部分を外界画像12の禁止領域122に重畳表示させてもよい。
画像表示モニタ10については、透過型の液晶モニタ以外にも、例えば反射型の液晶モニタやEL(Electro-Luminescence)モニタ等であってもよい。そして、本発明は、コンビネーションメータとして機能する車両用表示装置1以外にも、例えば画像表示モニタの表示画像をコンバイナに虚像表示させるヘッドアップディスプレイとしての車両用表示装置等に適用することが可能である。
本発明の一実施形態による車両用表示装置の概略構成並びに液晶モニタの表示状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の概略構成を示す図であって、図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の電気回路構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の液晶モニタの表示状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の液晶モニタの表示状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の特徴部分を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による車両用表示装置の制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両用表示装置、10 画像表示モニタ、11 画面、12 外界画像、12a 注意対象体の像、13 強調画像、14 外界表示画素領域、15 第一合成画像、16 情報画像、18 情報表示画素領域、19 第二合成画像、20 表示スイッチ、30 外界カメラ、40 画像制御回路(範囲設定手段・検出手段・表示制御手段)、42 状態値センサ部、44 画像メモリ、50 光源、60 調光スイッチ、70 駆動制御回路(表示制御手段)、120 許可領域、122 禁止範囲、160 車速指示画像、160a 目盛、160b 文字、160c 指針、162 燃料残量指示画像、164 水温指示画像

Claims (6)

  1. 画面において、車両の外界を撮像してなる外界画像を、前記車両の運転に必要な情報画像と共に表示する画像表示モニタと、
    前記外界画像において注意の必要な注意対象体の像の検出を許可する許可範囲と、前記注意対象体の像の映る可能性が前記許可範囲よりも低いことに基づき前記外界画像において前記注意対象体の像の検出を禁止する禁止範囲とを設定する範囲設定手段と、
    前記外界画像の前記許可範囲において前記注意対象体の像を検出する検出手段と、
    前記画像表示モニタの前記画面における表示を制御する表示制御手段であって、前記検出手段により検出された前記注意対象体の像を強調する強調画像を前記許可範囲に重畳して表示させ、前記情報画像を前記禁止範囲に重畳して表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記範囲設定手段は、前記外界画像における上縁部及び下縁部のうち少なくとも一方を前記禁止範囲に設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記強調画像の全体を前記許可範囲に重畳して表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記情報画像の一部分を前記許可範囲外の前記禁止範囲に重畳して表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記検出手段により前記注意対象体の像が検出されない場合に、前記許可範囲に前記強調画像が重畳しない前記外界画像の前記禁止範囲に前記情報画像を重畳させた第一合成画像を前記画面に表示させ、前記検出手段により前記注意対象体の像が検出された場合に、前記外界画像の前記許可範囲及び前記禁止範囲にそれぞれ前記強調画像及び前記情報画像を重畳させた第二合成画像を前記画面に表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記範囲設定手段は、暗視カメラにより前記車両の外界を撮像してなる前記外界画像に対して、前記許可範囲及び前記禁止範囲を設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
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