JP5062029B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に係り、詳しくは複数の半導体チップが並列に接続されるとともに配線部材として板状導体が使用されている半導体装置に関する。
半導体回路によって直流を交流に変換する半導体装置(パワー半導体モジュール)や、前記パワー半導体モジュールと直流平滑回路を構成するコンデンサモジュールとを備えた電力変換装置(インバータ装置)においては、並列接続される複数の半導体チップの配線のインダクタンスをバランスさせることが重要である。
従来、複数の半導体チップを並列に接続して構成される半導体装置において、電極間同士を接続する内部配線の端子形状が複雑にならず、各チップを均等に駆動できる半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、複数の半導体チップを並列に接続して構成される半導体装置において、各電極から基板上の各端子搭載部までの接続路の距離が等しくなるよう基板上に2個の半導体チップが均等に配置される。この半導体装置では、各半導体チップを均等配置したことにより各電極から各端子搭載部までのインダクタンスの分布が均等になる。
大電力が使用される電力変換装置では、コンデンサと半導体チップとを電気的に接続する配線部材として板状導体が使用される。そして、図6に示すように、回路パターン51上に接合された2つの半導体チップ52a,52bに対して配線部材53の端子部53aの接合部53bが等距離になるように接合される。端子部53aは断面L字状に形成されるが、接合を超音波接合で行う場合、超音波接合用のツール(ホーン)が端子部53aと干渉しないように行うため、接合部53bは回路パターン51と対向する全面が回路パターン51に超音波接合されるのではなく、図6に長さLとして示す先端部が接合され、長さLの部分が実質の接合部53bになる。
特開平11−163257号公報
ところが、端子部53aを断面L字状に形成して、回路パターン51と対向する一部を接合部53bとして回路パターン51に接合する構成では、接合部53b以外の回路パターン51と対向する部分Aは、端子部53aと回路パターン51がわずかな寸法誤差等により接触した状態にあるか、接触していない状態にあるかが物によって変わってしまう。このことにより、図面上は端子部53aと両半導体チップ52a,52bとの距離を均等にしたつもりでも、実際には均等になっていない物が製造されてしまう場合がある。特許文献1は、このような接合部近傍における問題に関しては何ら配慮がなされていない。
また、配線部材53が板状導体で形成され、端子部53aが断面L字状に形成されている場合は、端子部53aに図6の矢印P方向に力が加わった場合、接合部53bに応力が加わり易い。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来技術に比べ、安定して配線インダクタンスを均等化することができるとともに、接合部への応力を低減することができる半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の半導体チップが並列に接続されるとともに配線部材として板状導体が使用されている半導体装置であって、前記配線部材は、前記複数の半導体チップが実装された基板の回路パターンに対して電気的に接続される端子部を有し、前記端子部は、先端に前記回路パターンに超音波接合で接合される接合部を備え前記接合部と前記配線部材の本体部との間に、前記接合部から前記基板に直交する方向において前記基板側とは逆側に延びる第一の部分と、前記第一の部分から前記基板の面方向において前記接合部側とは逆側に延びる第二の部分と、前記第二の部分から前記基板に直交する方向において前記基板側とは逆側に延びる第三の部分とが設けられることにより、前記接合部と前記本体部との間の断面形状がクランク状に形成されており、前記接合部は、前記複数の半導体チップとの距離が均等に配置されている。ここで、「複数の半導体チップとの距離が均等」とは、許容誤差の範囲内で接合部と各半導体チップとの距離が等しい場合あるいは許容誤差の範囲内で端子部から各半導体チップまでの電流伝達経路のインピーダンスが等しい場合を意味する。
この発明では、板状導体からなる配線部材の端子部は、先端に回路パターンに接合される接合部を備えるとともに、接合部と配線部材の本体部との間の断面形状がクランク状に形成されているため、回路パターンに接合される接合部以外の部分が回路パターンと接触することがない。したがって、接合部との距離が均等になるべき複数の半導体チップとの距離が実際は均等にならない状態になることがなく、従来に比べ、安定して配線インダクタンスを均等化することができる。また、端子部は、接合部と配線部材の本体部との間の断面形状がクランク状に形成されているため、接合部への応力を低減することができる。
導体装置によっては、配線部材の接合部を回路パターンに接合する際に、周囲に存在する他の部品に悪影響を与えないように接合時における発熱量を少なくしたい場合がある。この発明では、超音波接合で接合部の接合を行うことにより、半田付けで接合部の接合を行うより発熱量を少なくすることができる。端子部は、接合部と配線部材の本体部との間の断面形状がクランク状に形成されているため、超音波接合用のツール(ホーン)が端子部と干渉せずに、接合部全体が回路パターンと超音波接合される。
本発明によれば、従来技術に比べ、安定して配線インダクタンスを均等化することができるとともに、接合部への応力を低減することができる。
以下、本発明を3相用のインバータ装置に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
先ずインバータ装置の回路構成を説明する。図1(a)に示すように、インバータ装置11は、6個の半導体チップとしてのスイッチング素子Q1〜Q6を有するインバータ回路12を備えている。各スイッチング素子Q1〜Q6には、MOSFET(metal oxide semiconductor 電界効果トランジスタ)が使用されている。インバータ回路12は、第1及び第2のスイッチング素子Q1,Q2、第3及び第4のスイッチング素子Q3,Q4、第5及び第6のスイッチング素子Q5,Q6がそれぞれ直列に接続されている。各スイッチング素子Q1〜Q6のドレインとソース間には、ダイオードD1〜D6が、逆並列に接続されている。第1、第3及び第5のスイッチング素子Q1,Q3,Q5及び各第1、第3及び第5のスイッチング素子Q1,Q3,Q5に接続されたダイオードD1,D3,D5の組はそれぞれ上アームと呼ばれる。また、第2、第4及び第6のスイッチング素子Q2,Q4,Q6及び第2、第4及び第6のスイッチング素子Q2,Q4,Q6に接続されたダイオードD2,D4,D6の組はそれぞれ下アームと呼ばれる。
第1、第3及び第5のスイッチング素子Q1,Q3,Q5のドレインが、配線13を介して電源入力用のプラス入力端子14に接続され、第2、第4及び第6のスイッチング素子Q2,Q4,Q6が、配線15を介して電源入力用のマイナス入力端子16に接続されている。配線13及び配線15間にはコンデンサ17が複数並列に接続されている。この実施形態ではコンデンサ17として電解コンデンサが使用され、コンデンサ17の正極(プラス)端子が配線13に接続され、コンデンサ17の負極(マイナス)端子が配線15に接続されている。
スイッチング素子Q1,Q2の間の接合点はU相端子Uに、スイッチング素子Q3,Q4の間の接合点はV相端子Vに、スイッチング素子Q5,Q6の間の接合点はW相端子Wに、それぞれ接続されている。各スイッチング素子Q1〜Q6のゲートは駆動信号入力端子G1〜G6に接続されている。各スイッチング素子Q1〜Q6のソースは信号端子S1〜S6に接続されている。図1(a)では各上アーム及び各下アームがそれぞれ、1個のスイッチング素子及び1個のダイオードで示されているが、各アームは、図1(b)に示すように、スイッチング素子QとダイオードDの組が複数並列に接続された構成になっている。この実施形態では各アームはそれぞれ4組のスイッチング素子Q及びダイオードDで構成されている。
次にインバータ装置11の構造を説明する。
図2〜図4に示すように、インバータ装置11は、銅製の金属ベース20と、絶縁基板としてのセラミック基板21とで構成された基板22上に半導体チップ23が実装されている。半導体チップ23は、1個のスイッチング素子(MOSFET)及び1個のダイオードが一つのデバイスとして組み込まれている。即ち、半導体チップ23は、図1(b)に示される一つのスイッチング素子Q及び一つのダイオードDを備えたデバイスとなる。
セラミック基板21は、表面に回路パターン24a,24b,24c,24dを有し、裏面にセラミック基板21と金属ベース20とを接合する接合層として機能する金属板25(図4に図示)を有するセラミック板26で構成されている。セラミック板26は、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化ケイ素等により形成され、回路パターン24a,24b,24c,24d及び金属板25は、例えば、アルミニウムや銅等で形成されている。セラミック基板21は、金属板25を介して半田(図示せず)で金属ベース20に接合されている。以下、この明細書では、金属ベース20をインバータ装置11の底部(下部)として説明する。
回路パターン24aはゲート信号用の回路パターン、回路パターン24bはドレイン用の回路パターン、回路パターン24cはソース用の回路パターン、回路パターン24dはソース信号用の回路パターンである。各回路パターン24a,24b,24c,24dは帯状に形成されている。半導体チップ23は、ドレイン用の回路パターン24b上に半田で接合されている。図5に示すように、半導体チップ23は、ゲートとゲート信号用の回路パターン24aとの間、ソースとソース用の回路パターン24cとの間及びソースとソース信号用の回路パターン24dとの間をワイヤボンディングにより電気的に接続されている。
金属ベース20はほぼ矩形状に形成され、セラミック基板21も矩形状に形成されている。セラミック基板21は12個設けられ、長手方向が金属ベース20の長手方向と直交する状態で各列6個となるように2列、6行に配置されている。そして、各行の2個のセラミック基板21上に配置された半導体チップ23がインバータ回路12の各アームを構成する。この実施形態では、半導体チップ23は、各セラミック基板21上に2個ずつ実装されており、4個の半導体チップ23がそれぞれ1つのアームを構成する。半導体チップ23は回路パターン24bの長手方向中央部にスペースが存在し、スペースの両側に半導体チップ23が1個ずつ位置するように配置されている。即ち、回路パターン24b上には一つのスイッチング素子の機能と同じ役割を行うための複数のスイッチング素子(半導体チップ23)が実装されている。
基板22の上方には配線部材として板状導体で形成された正極用配線部材27及び負極用配線部材28が、基板22と平行に、かつ相互に絶縁された状態で近接して重なるように配置されている。正極用配線部材27及び負極用配線部材28の間には、両者の電気的絶縁性を確保するための絶縁部材29(図4(b)に図示)が配置されている。この実施形態では、正極用配線部材27の上方に負極用配線部材28が配置されている。負極用配線部材28上には、複数(この実施形態では4個)のコンデンサ17が図示しない正極端子及び負極端子が下向きになる状態で配置されている。正極用配線部材27は図1(a)における配線13を、負極用配線部材28は図1(a)における配線15をそれぞれ構成する。
正極用配線部材27は、幅方向の端部から基板22側に向かって延びるように設けられた複数(この実施形態では3対6個)の端子部27aにより、上アームを構成するセラミック基板21上のドレイン用の回路パターン24bの中央部に超音波接合されている。負極用配線部材28は、幅方向の端部から基板22側に向かって延びるように設けられた複数(この実施形態では3対6個)の端子部28aにより、下アームを構成するセラミック基板21上のソース用の回路パターン24cの中央部に超音波接合されている。
各端子部27a,28aは、先端に回路パターン24b,24cに接合される接合部27b,28bを備えるとともに、接合部27b,28bと配線部材の本体部27A,28Aとの間の断面形状がクランク状に形成されている。各接合部27bは複数の半導体チップ23との距離が、許容誤差範囲内で等しくなるように、即ち均等に配置されている。クランク状とは、線分の一端から他端までの間に略直角状の屈曲部が2箇所存在する形状を意味する。そして、端子部27a,28aは、接合部27b,28bから上方へ直角に延びる部分の長さが、超音波接合用のツール(ホーン)が接合部27b,28bを押圧する際に、端子部27a,28aと干渉しない長さに設定されている。
なお、正極用配線部材27及び負極用配線部材28には、幅方向の端部両側に、各端子部27a,28aの一部と連続するとともに互いに重なる状態で配置される垂下部27c,28cが形成されている。
図2及び図3に示すように、金属ベース20には、その周縁に沿うように電気的絶縁性の支持枠30が、全てのセラミック基板21を枠内に収容する状態に固定されている。正極用配線部材27の長手方向の一端部には、外部電源入力用のプラス入力端子14が、一部が支持枠30の外側に位置するように配置されている。負極用配線部材28には、その長手方向の正極用配線部材27のプラス入力端子14が形成された側と反対側の端部に、外部電源入力用のマイナス入力端子16が形成され、一部が支持枠30の外側に位置するように配置されている。
図2及び図3に示すように、インバータ装置11の3つの出力電極部材32U,32V,32Wは、側面ほぼL字状に形成されるとともに、上方に向かって延びる部分が支持枠30の近くに位置し、横方向に延びる部分が正極用配線部材27の下方においてその長手方向と直交する状態で配置されている。そして、各出力電極部材32U,32V,32Wは、2個の接合部35が水平に延びる部分の先端両側で、2個の接合部35が屈曲部寄りでそれぞれ下側に突出するように形成されている。正極用配線部材27と出力電極部材32U,32V,32Wとは、シリコーンゲル36(図4(a)に図示)で絶縁が確保されている。出力電極部材32Uは、第1のスイッチング素子Q1及びダイオードD1で構成される上アームのソース用の回路パターン24cと、第2のスイッチング素子Q2及びダイオードD2で構成される下アームのドレイン用の回路パターン24bとに超音波接合されている。出力電極部材32Vは、第3のスイッチング素子Q3及びダイオードD3で構成される上アームのソース用の回路パターン24cと、第4のスイッチング素子Q4及びダイオードD4で構成される下アームのドレイン用の回路パターン24bとに超音波接合されている。出力電極部材32Wは、第5のスイッチング素子Q5及びダイオードD5で構成される上アームのソース用の回路パターン24cと、第6のスイッチング素子Q6及びダイオードD6で構成される下アームのドレイン用の回路パターン24bとに超音波接合されている。
各アームに対応するそれぞれ2個のセラミック基板21のうち、出力電極部材32U,32V,32Wの先端側と対応するセラミック基板21のゲート信号用の回路パターン24aには、駆動信号入力端子G1〜G6の第1端部が、ソース信号用の回路パターン24dには信号端子S1〜S6の第1端部が、それぞれ接合されている。各端子G1〜G6,S1〜S6は、第2端部が支持枠30から突出するように、支持枠30を貫通する状態で支持枠30に一体成形されている。なお、各アームを構成する2個のセラミック基板21上に形成された回路パターン24a同士及び回路パターン24d同士は、それぞれワイヤボンディングで電気的に接続されている。
支持枠30内には半導体チップ23の絶縁性確保や保護のためにシリコーンゲル36が充填、硬化されている。そして、金属ベース20上には、基板22の半導体チップ23、即ちスイッチング素子Q1〜Q6が実装された側の面、正極用配線部材27、負極用配線部材28、コンデンサ17、出力電極部材32U,32V,32W及び支持枠30を囲繞するカバー37がボルトにより固定されるようになっている。
次に前記のように構成されたインバータ装置11の作用を説明する。
インバータ装置11は、例えば、車両の電源装置の一部を構成するものとして使用される。インバータ装置11は、プラス入力端子14及びマイナス入力端子16が直流電源(図示せず)に接続され、U相端子U、V相端子V及びW相端子Wがモータ(図示せず)に接続され、駆動信号入力端子G1〜G6及び信号端子S1〜S6が制御装置(図示せず)に接続された状態で使用される。
上アームの第1、第3及び第5のスイッチング素子Q1,Q3,Q5及び下アームの第2、第4及び第6のスイッチング素子Q2,Q4,Q6がそれぞれ所定周期でオン、オフ制御されることによりモータに交流が供給されてモータが駆動される。
正極用配線部材27及び負極用配線部材28には、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチング時に急峻に立ち上がる電流又は立ち下がる電流が流れ、その電流は正極用配線部材27及び負極用配線部材28で逆方向となる。正極用配線部材27及び負極用配線部材28は平行な平板状に形成され、互いに近接して配置されているため、相互インダクタンスの効果により配線インダクタンスが低減する。また、垂下部27c,28cも平行に近接して配置されているため、垂下部27c,28cが存在しない場合に比較して、配線インダクタンスがより低減する。
並列に接続された複数の半導体チップ23に回路パターン24b等を介して接続される正極用配線部材27及び負極用配線部材28の端子部27a,28aが断面クランク状に形成されているため、回路パターン24b等に接合される接合部27b,28b以外の部分が回路パターン24b等と接触することがない。したがって、半導体チップ23と接合部27bとの距離が均等になるべき複数の半導体チップ23の実際の距離L1,L2はばらつくことがなく、均等になる。
また、端子部27a,28aが断面クランク状に形成されているため、端子部27a,28aに図4(b)における矢印P方向の力が作用した場合、接合部27b,28bに至るまでの間に屈曲部が2箇所あるため、接合部27b,28bへの応力を低減することができる。
また、板状導体からなる配線部材の端子部は一般にL字状に形成されているが、超音波接合で接合を行う場合、超音波接合用のツールと端子部との関係で、L字状の端子部の先端側を構成する接合部全体を回路パターンに接合することができず、接合部はL字状の端子部の先端側を構成して回路パターンと対向して延びる部分の先端部になる。そのため、接合部以外の回路パターンと対向する部分は、端子部と回路パターンがわずかな寸法誤差等により接触した状態になる場合と、接触していない状態にある物とが製造される場合がある。しかし、端子部27a,28aがクランク状に形成されているため、超音波接合用のツールが端子部27a,28aと干渉せずに長さLの接合部27b,28bのみを回路パターン24b,24cと接合する状態で超音波接合が可能となる。また、この実施形態では、正極用配線部材27及び負極用配線部材28の接合部27b,28bを回路パターン24b,24cに接合する際に、コンデンサ17に悪影響を与えないように接合時における発熱量を少なくしたい。この実施形態では、超音波接合で接合部27b,28bの接合を行うことにより、半田付けで接合部27b,28bの接合を行うより発熱量を少なくすることができ、接合部27b,28bの接合に半田付けを用いる場合と異なり、耐熱性の高い特殊なコンデンサを使用する必要がない。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)複数の半導体チップ23が並列に接続されるとともに配線部材として板状導体が使用される半導体装置において、複数の半導体チップ23が実装された基板22の回路パターン24bに対して電気的に接続される正極用配線部材27の端子部27aは、先端に回路パターンに接合される接合部27bを備えている。端子部27aは、接合部27bと配線部材の本体部27Aとの間の断面形状がクランク状に形成されている。そして、接合部27bは複数の半導体チップ23との距離が均等に配置されている。したがって、接合部27bとの距離が均等になるべき複数の半導体チップ23との距離が実際は均等にならない状態になることがなく、従来技術に比べ、安定して配線インダクタンスを均等化することができ、各半導体チップ23に供給される電流のアンバランスを低減することができる。また、端子部27aが断面クランク状に形成されているため、接合部27bへの応力を低減することができる。
(2)接合部27b,28bは、回路パターン24b,24cに超音波接合で接合されている。したがって、半田付けで接合部27b,28bの接合を行うより発熱量を少なくすることができる。
(3)負極用配線部材28上に電気的絶縁状態を保って配置されたコンデンサ17と、接合部27b,28bとの距離が近いが、接合時における発熱量が半田付けに比べて少ない超音波接合で行われるため、耐熱性の高い特殊なコンデンサを使用する必要がない。
(4)複数の半導体チップ23は、一つのスイッチング素子の機能と同じ役割を行うために並列に接続された複数の半導体チップであり、配線部材は、スイッチング素子に電力を供給するコンデンサ17と、半導体チップ23が実装された回路パターン24bとを電気的に接続する正極用配線部材27である。したがって、大電力が使用されるインバータ装置において、コンデンサ17から各スイッチング素子へ供給される電流のアンバランスを低減することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ セラミック基板21に代えて、絶縁基板として金属基板の表面に絶縁層を形成し、絶縁層上に回路パターン24a,24b,24c,24dを形成した構成の物を使用してもよい。
○ 半導体チップ23はMOSFETに限らず、他のパワートランジスタ(例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ))やサイリスタを使用してもよい。
○ 接合部27b,28bの回路パターン24b,24cへの接合は、超音波接合に限らず、例えば、半田付けによる接合やレーザ溶接による接合あってもよい。
○ 各アームを2個のセラミック基板21で構成する代わりに、1個のセラミック基板21で構成したり、あるいは1個のセラミック基板21上に複数のアームを構成するようにしたりしてもよい。この場合、ゲート信号用の回路パターン24a間及びソース信号用の回路パターン24d間をそれぞれ電気的に接続するワイヤボンディングが不要になる。
○ 各アームを構成するスイッチング素子Q及びダイオードDの組は4組に限らず、各アームを流れる電流量の大きさによって3組以下でも5組以上でもよい。また、複数組に限らず、1組のスイッチング素子Q及びダイオードDの組で構成されてもよい。
○ コンデンサ17の数は4個に限らず、インバータ装置11の定格電流値及び使用するコンデンサの容量により決まり、3個以下でも5個以上でもよい。
○ 接合部27bは、複数の半導体チップとの距離L1,L2が許容誤差の範囲内で等しい位置に接合される構成に限らず、許容誤差の範囲内で端子部27aから各半導体チップ23までの電流伝達経路のインピーダンスが等しい位置に接合されてもよい。
○ インバータ装置11は、3相交流を出力する構成に限らず、単相交流を出力する構成としてもよい。単相交流を出力する構成では上アーム及び下アームの組が2組存在する。
○ 半導体装置は、インバータ装置11に限らず、例えば、DC−DCコンバータに適用してもよい。
○ 半導体装置は、複数の半導体チップが並列に接続されるとともに配線部材として板状導体が使用される半導体装置であれば適用することができ、コンデンサ17のない半導体装置であってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記複数の半導体チップは、一つのスイッチング素子の機能と同じ役割を行うために並列に接続された複数の半導体チップであり、前記配線部材は、前記スイッチング素子に電力を供給するコンデンサと、前記半導体チップが実装された回路パターンとを電気的に接続する電極用配線部材である。
(a)はインバータの回路図、(b)は一つのアームの回路図。 インバータ装置のカバーを省略した平面図。 コンデンサアッシー、金属ベース、支持枠及び出力電極部材の関係を示す模式分解斜視図。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 半導体チップのソース及びゲートと各回路パターンとのワイヤボンディングの状態を示す部分模式図。 従来技術の模式図。
符号の説明
L1,L2…距離、22…基板、23…半導体チップ、24b,24c…回路パターン、27…配線部材としての正極用配線部材、28…配線部材としての負極用配線部材、27A,28A…本体部、27a,28a…端子部、27b,28b…接合部。

Claims (1)

  1. 複数の半導体チップが並列に接続されるとともに配線部材として板状導体が使用されている半導体装置であって、
    前記配線部材は、前記複数の半導体チップが実装された基板の回路パターンに対して電気的に接続される端子部を有し、
    前記端子部は、先端に前記回路パターンに超音波接合で接合される接合部を備え
    前記接合部と前記配線部材の本体部との間に、前記接合部から前記基板に直交する方向において前記基板側とは逆側に延びる第一の部分と、前記第一の部分から前記基板の面方向において前記接合部側とは逆側に延びる第二の部分と、前記第二の部分から前記基板に直交する方向において前記基板側とは逆側に延びる第三の部分とが設けられることにより、前記接合部と前記本体部との間の断面形状がクランク状に形成されており、
    前記接合部は、前記複数の半導体チップとの距離が均等に配置されていることを特徴とする半導体装置。
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