JP5061893B2 - 自動二輪車用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車に搭載されて、衝突時の乗員を保護するためのエアバッグを備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置に関する。
従来、自動二輪車用エアバッグ装置としては、膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させるエアバッグ、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグは、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を有した底壁部を、収納部位に連結保持させて配設されていた。また、このエアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグの前面側を支持可能に、エアバッグの前方側に配置される支持材を備えていた。さらに、エアバッグ装置は、膨張完了時のエアバッグの外周側における前面側の上部と支持材の上部とを連結する連結ベルトを備えて構成されていた。
そして、エアバッグは、前室と後室とを備えて構成されていた。前室は、連結ベルトを利用して支持材を引き上げる駆動源としており、支持材を収納部位から上方へ突出させるように支持材を引き上げ可能に、エアバッグの膨張完了時の前面側に配置されるとともに前壁側の上部に連結ベルトを連結させて配設されて、膨張用ガスの流入当初時に最先に膨張を完了させるように構成されていた。後室は、エアバッグの膨張完了時の後面側における前室の周囲に配置されて、膨張完了時の後面を、乗員を受け止める拘束面としていた。
また、自動二輪車用エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグの外周側における後面側と収納部位側とを連結するように、補強ベルトを配設させるものがあった(例えば、特許文献2参照)。この補強ベルトは、膨張完了後のエアバッグが乗員を受け止めて、乗員と接触しているエアバッグの後面が前上側に引張られた際には、収納部位に連結させた流入用開口を有した底壁部に上方への強い引張力が作用するため、その引張力を分散させて、エアバッグの底壁部における収納部位への連結部分の破損を防いで、ガス漏れを防止するために、エアバッグの補強用として、配設されていた。
特開2007−125983号公報 特開2007−1406号公報
しかし、従来の自動二輪車用エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグの前面を支持する支持材が、エアバッグの前室の膨張に伴って、収納部位から引き上げられる構成であり、支持材の上部に連結される連結ベルトは、エアバッグの支持位置に配置された支持材の上部より上方の位置とした前室の上部に、連結される必要がある。
そのため、前室の上端は、膨張完了時、エアバッグの支持位置に配置された支持材の上部より上方に位置して、前面側を支持材に支持されない状態となる。
そして、この前室の膨張完了時には、前室の上端が、支持材を乗り越えて前方側に膨らむことが避けられず、その挙動によって、後室の上端側も、一旦、前方側に引き出される状態となり、そしてその後、反動により、後方側に倒れ、その挙動を繰り返すように、後室の上端側が前後に揺動し易くなって、エアバッグが後室を含めた前後方向の厚さを変動させずに、一定の厚さを確保して、迅速に、拘束面を乗員に対して正対させる点に、課題があった。
なお、従来の特許文献2に記載の自動二輪車用エアバッグ装置では、エアバッグの後面に連結されている補強ベルトは、膨張完了後の乗員拘束時におけるエアバッグの前倒れの後面(後壁)に作用する引張力に対抗するように配設されて、エアバッグの底壁部を補強するために配設されているものであって、エアバッグの膨張途中の挙動に関しては、制御し難かった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張完了時のエアバッグが、一定の厚さを確保して、迅速に、拘束面を乗員に対して正対可能な自動二輪車用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置は、膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させ、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を有した底壁部を、収納部位に連結保持させて配設されるエアバッグと、
膨張完了時のエアバッグの前面側を支持可能に、エアバッグの前方側に配置される支持材と、
を備えて構成されるとともに、
膨張完了時のエアバッグの外周側における前面側の上部と支持材の上部とを連結する連結ベルトが配設され、
エアバッグが、
連結ベルトを利用して支持材を引き上げる駆動源として、支持材を収納部位側から上方へ突出させるように支持材を引き上げ可能に、エアバッグの膨張完了時の前面側に配置されるとともに前壁側の上部に連結ベルトを連結させて配設されて、膨張用ガスの流入当初時に最先に膨張を完了させる前室と、
エアバッグの膨張完了時の後面側における前室の周囲に配置されて、膨張完了時の後面を、乗員を受け止める拘束面とする後室と、
を備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置であって、
エアバッグの前室が、
流入用開口を有した底壁部を備えて、
流入用開口から流入した膨張用ガスを後室へ流出させて後室を膨張させるための流出口を、上部側に配設させて構成されるとともに、
流出口より上方の上端側に、流入当初の膨張用ガスを貯留させて支持材を引き上げ可能なガス溜り部を形成可能として、底壁部から上方の連結ベルトとの連結部位の上端側にかけて、後壁を前壁に接近させつつ容積を狭める先細り形状として構成され、さらに、
規制ベルトが
上端を後室の後面側に連結させ、下端を収納部位の後部側に連結させて、配設されるとともに、
膨張完了時のエアバッグの拘束面を乗員の受け止め位置に配置可能とし、かつ、膨張時のエアバッグの上部側の前方移動を規制可能とする長さ寸法であって、規制ベルトの上端を連結させた後室後面側の連結部位の下方における収納部位近傍の下端部にタックを設けるような長さを余す長さ寸法として、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、作動時、エアバッグが、流入用開口から膨張用ガスを前室に流入させて、前室の膨張を最先に完了させるため、前室の前壁側に連結された連結ベルトが、前室の底壁部から上方へ延びるような展開膨張に伴い、上方へ移動し、連結ベルトを上部に連結させた支持材も、前室の上端や連結ベルトの上昇に伴って、エアバッグの支持位置まで引き上げられる。
この時、本発明に係るエアバッグ装置では、支持材を引き上げる駆動源を構成する前室が、底壁部から上方の連結ベルトとの連結部位の上端側にかけて、後壁を前壁に接近させつつ容積を狭める先細り形状として構成されており、上端まで内圧を作用させて膨張を完了させる時間を、短くできる。そして、支持材の引き上げは、前室における底壁部から連結ベルトを連結させた前室の上端付近まで、ある程度、膨張用ガスが充填されて、内圧が支持材を引き上げ可能な値まで上昇すれば、開始されることから、引き上げ可能な内圧値までの達成時間を短縮できて、その結果、支持材の引き上げ開始が、エアバッグ装置の作動直後に迅速に行われることとなって、支持材自体の支持位置までの配置が迅速に行える。
そして、エアバッグは、前室の上端や後室の上端が、支持位置に配置された支持材の上方に延びても、膨張時のエアバッグの上部側の前方移動を規制する長さ寸法の規制ベルトが、エアバッグの後面側と収納部位の後部側とを連結しており、エアバッグの後面側は、収納部位の後部側となる後下方側に引張られた状態となり、エアバッグの上端は、支持位置に配置された支持材の上部を乗り越えて前方側に突出する現象を、抑制される。そのため、エアバッグは、後室が、前室の流出口から流入させる膨張用ガスにより、前後方向の揺動を抑制されて、円滑に厚さを厚くするように膨張を完了させることとなり、その結果、前後方向の揺動を抑えて、迅速に、拘束面を乗員に正対させることが可能となる。
勿論、規制ベルトは、膨張完了時にエアバッグの拘束面を乗員の受け止め位置に配置可能な長さ寸法で設定されて、拘束面を引き下げたり傾けたりするように牽引しすぎることを抑制されており、換言すれば、膨張を完了させたエアバッグの前面側を支持材の後面から大きく離すような状態も抑制できることから、膨張完了後のエアバッグは、支持材で支持された状態として、拘束面により、前進移動する乗員を支障なく、受け止めることができる。そして、エアバッグが、乗員を受け止めて、前倒れしようとしても、規制ベルトが、エアバッグの前倒れの後面(後壁)に作用する引張力に対抗して、エアバッグの底壁部を補強できるため、エアバッグの底壁部の破損を、防止できる。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグが、一定の厚さを確保して、迅速に、拘束面を乗員に対して正対させることができるとともに、さらに、前室の先細りの膨張完了形状によって、エアバッグの支持位置への支持材の配置自体も、迅速に行われているため、エアバッグ装置の作動後における乗員を受け止める拘束面を、素早く的確に、乗員の前方に配置させることができる。
そして、エアバッグの後室は、膨張完了時の前室の左右両側と後方側とを覆うように配設されるとともに、前室の容積より大きな容積として、構成することが望ましい。
このような構成では、エアバッグの全体の容積の内の前室の容積の割合を、小さくすることができ、換言すれば、エアバッグへの膨張用ガスの流入当初に、前室を、内圧を高めて膨張完了させることが、一層、迅速に行えることとなって、一層、素早く、支持材の支持位置への配置を完了させることができ、膨張途中のエアバッグに乗員が侵入してきても、ある程度の内圧を維持して膨張を完了させ、そして、支持材に前方を支持された前室で、その乗員を受け止めることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の自動二輪車用エアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置とする)10は、図1に示すように、スクータ型の自動二輪車(以下、単に二輪車という)1に搭載されるものであり、この二輪車1は、乗員Dの着座するシート7とシート7の前方のハンドル5との間に、乗員Dの足部Fを載せるステップ6が配設され、エアバッグ装置10は、シート7の前端付近に配設されている。
なお、本願の明細書等での前後左右の方向は、前進時の二輪車1を基準としており、二輪車1に着座した乗員Dの前後左右の方向と一致するものである。
エアバッグ装置10は、図1〜3に示すように、エアバッグ11、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター44、折り畳まれたエアバッグ11を収納して保持するとともにインフレーター44を保持するケース48、膨張したエアバッグ11の前面11c側を後面57b側で支持する支持材57、支持材57を引き上げるための連結ベルト32、及び、エアバッグ11の上部11aの前方移動を規制する規制ベルト37、を備えて構成されている。
ケース48は、折り畳まれたエアバッグ11の収納部位を構成するものであり、上方を開口させた箱形状の板金製として、長方形板状の底壁部49と、底壁部49の外周縁付近から上方に延びる略四角筒形状の周壁部50と、を備えて構成されている。底壁部49には、インフレーター44の本体部45を下方から挿入させる円形の開口49aが形成されている。なお、ケース48には、図示しない連結ブラケットが配設されて、この連結ブラケットが二輪車1のボディ(車体)2側のフレーム3から延びるブラケット4に連結固定されている(図1参照)。その結果、エアバッグ11とインフレーター44とを保持したケース48が、シート7の前端付近における着座した乗員Dの左右の膝部K(KL,KR,図14参照)間付近に配置されて、ボディ2側に連結固定されている。
インフレーター44は、図2に示すように、上部側に複数のガス吐出口45aを備えた円柱状の本体部45と、本体部45の外周面から突出するフランジ部46と、を備えて構成され、フランジ部46が、ケース48の底壁部49の下面側に固定されている。
なお、エアバッグ11の流入用開口12aの周縁には、四隅にボルト41aを備えた略四角環状のリテーナ41が配置されている。そして、リテーナ41のボルト41aを、エアバッグ11の流入用開口12aの周縁、ケース48の底壁部49、及び、フランジ部46に貫通させて、ナット42止めすることにより、インフレーター44のフランジ部46が、エアバッグ11とともに、ケース48の底壁部49に対して、固定されることとなる。
また、インフレーター44は、図示しないリード線によって、二輪車1に搭載された図示しない制御回路に電気的に接続され、二輪車1に衝撃が作用した際、制御回路が、衝撃を検知した所定の検知センサからの信号を入力して、インフレーター44に作動信号を出力することとなる。
エアバッグ11は、図1〜6に示すように、膨張完了時の形状として、底壁部12、前壁部13、後壁部14、左側壁部15、右側壁部16、及び、天井壁部17を備えた略四角柱状としている。さらに具体的に説明すると、実施形態のエアバッグ11は、膨張完了時の形状として、前方側から見た形状を、下部11b側より上部11a側の左右方向の幅寸法を大きくする上広がりの略台形形状とするとともに、乗員Dを受け止める後面11dを拘束面22として、側方から見た形状を、下部11b側から上部11a側に向かうにつれて、前後方向の厚さ寸法を後方側に増大させるテーパ形状として、構成されている。
そして、エアバッグ11は、収納部位であるケース48から突出して膨張を完了させた際、左右方向の幅寸法を、下部11b側が、シート7に着座した乗員Dの左右の大腿部TL,TR(図14参照)間に配置可能とし、上部11a側が、乗員Dの腰部Wと胸部Bとの拘束が可能な範囲で、かつ、シート7に着座した乗員Dの乗車姿勢で、乗員Dの左右の腕部Aに干渉しない寸法として、設定されている。なお、実施形態の場合、上部11a側は、左右方向の幅寸法として、乗員Dの腰部Wの左右方向の幅寸法と略等しくなるように、設定されている。
エアバッグ11の底壁部12には、膨張用ガスを流入させるための円形の流入用開口12aが形成されて、流入用開口12aの周縁には、リテーナ41の各ボルト41aを挿通させる取付孔12b(図7,8参照)が、形成されている。この流入用開口12aの周縁は、リテーナ41に押えられて、ケース48の底壁部49に取り付けられる取付固定部位11eとなる(図2参照)。
そして、実施形態のエアバッグ11は、区画壁18によって、前室20と後室21との前後二室に、区画されている。前室20は、前壁20aを前壁部13の左右方向の中央部位13aと重ねて共用させる状態で、長方形状の底壁部12の全域から上方に延びる略四角錐形状としており、区画壁18は、横断面をコ字形として、「コ」の字の横棒の先端を前壁部13に連ならせるように、配設されている。エアバッグ11の膨張完了時、後室21は、底壁部12の部位を除いて、前室20の後方と左右両側とを覆うように配設されている。そして、前室20が、膨張用ガスの流入当初時に最先に膨張を完了させるように、後室21は、前室20に流入した膨張用ガスを利用して、膨張するように構成されている。すなわち、前室20の後壁20bにおける上端20t側の区画壁18の部位に、円形に開口する流出口19が配設され、前室20が略膨張を完了させた後に、流出口19から後室21側へ流出する膨張用ガスにより、後室21が膨張するように構成されている。
実施形態の場合、流出口19は、支持位置SPに配置された支持材57における連結ベルト32との連結部位である横棒部58(上部57a)と略等しい高さ位置として、区画壁18に配設されている(図13参照)。なお、この流出口19より上方の前室20の上端20t側の部位(上端部)は、支持材57の引き上げ時に、膨張用ガスを貯留させるガス溜り部20cとなって、このガス溜り部20cが、連結ベルト32を連結させた前室20の上端部として、流入用開口12aから流入する膨張用ガスに押し上げられ、支持材57を引き上げることとなる(図10,11参照)。
さらに、実施形態のエアバッグ11は、袋状のアウタバッグ23内に袋状のインナバッグ27を配設させて構成されている。アウタバッグ23は、エアバッグ11の膨張完了時の外周壁を構成しており、実施形態の場合、図7に示すように、一枚の第1基布24と、二枚の第2基布25,25と、を備えて構成されている。第1基布24は、底壁部12、前壁部13、後壁部14、及び、天井壁部17に配置される部位を備える長尺状として構成され、二枚の第2基布25は、それぞれ、左側壁部15と右側壁部16とに配置される部位を構成している。そして、アウタバッグ23は、第1基布24の左右の左縁24aと右縁24bとに、それぞれ、第2基布25の外周縁25aを縫合して、形成されている。
インナバッグ27は、アウタバッグ23の内周側に配置されて、エアバッグ11の底壁部12、前壁部13の左右方向の中央部位13a、及び、区画壁18に配置される部位を備えて構成されている。このインナバッグ27は、帯状の第3基布28の両端部28a相互を重ねるように、二つ折りして、重ねた外周縁28b相互を縫合することにより形成されている。両端部28aは、それぞれ、半円板状としている。
なお、第1基布24、第2基布25、及び、第3基布28は、可撓性を有したポリアミドやポリエステル等の織布から形成されている。
エアバッグ11の製造は、まず、アウタバッグ23を構成する第1基布24におけるエアバッグ11の内周面側の前壁部13の中央部位13aに、インナバッグ27の第3基布28におけるエアバッグ11の前壁部13となる部位を、縫合して結合するように、結合部30,30を形成する。この結合部30,30は、上端30aを、連結ベルト32の上端32aを連結させる中央部位13aの上部13bに配置させ、下端30bを、底壁部12の部位における流入用開口12aの周縁付近に配置させている。
そして、第1基布24に第3基布28を縫合して結合させた後、第1基布24と第3基布28との底壁部12の部位に、流入用開口12aと取付孔12bとを設けるように穴開け加工し、また、第3基布28に、流出口19を穴開け加工する。なお、これらの流入用開口12a、取付孔12b、及び、流出口19は、適宜、第1基布24や第3基布28に、予め形成しておいてもよい。さらに、図7に示すように、流入用開口12aの周縁には、取付孔12cの配置エリアを含めて、補強布(図符号省略)を設けてもよい。
その後、第3基布28の両端部28a,28aを重ねて、重ねた外周縁28b相互を縫合して結合し、インナバッグ27を形成する。そして、第1基布24の左縁24aと右縁24bとに、それぞれ、各第2基布25の外周縁25aを縫合して結合すれば、エアバッグ11を形成することができる。
なお、実施形態のエアバッグ11では、インナバッグ27自体を、帯状の第3基布28を二つ折りして形成し、かつ、アウタバッグ23とインナバッグ27とにおける前壁部13の左右方向の中央部位13aとなる部位相互が結合されて、構成されている。そのため、インナバッグ27により形成される前室20は、リテーナ41を配置されて底壁部12の部位が長方形状となって前後方向に幅広となり、そして、第3基布28の両端部28aが、半円板状の先細り状とした状態で、相互に結合されて、インナバッグ27の上端27a(図13参照)が前後方向に厚さを狭めることとなる。そしてさらに、そのインナバッグ27が、アウタバッグ23における前壁部13の左右方向の中央部位13aに結合されることから、前室20は、膨張完了形状として、後壁20bを前壁20aに接近させつつ、上端20t側の容積を狭めるような先細り形状として、構成されることとなる(図4,12,13参照)。
連結ベルト32は、図2〜5に示すように、エアバッグ11の前面11cにおける前壁部13の左右方向の中央部位13aの上部13b側に、上端32aを縫合させて連結させている。連結ベルト32は、可撓性を有したポリアミドやポリエステル等の二枚の織布を二枚重ねとして形成されている。そして、下端32b側は、支持材57の横棒部58に連結させている。下端32bは、横棒部58を包む二又状として、金属製の当板33,33で挟んで、当板33,33相互を、複数のボルト34とナット35とを利用して、結合させることにより、横棒部58を包んで、横棒部58と連結されている。
この連結ベルト32における上端32aと下端32bとの間の長さ寸法LF(図2参照)は、折り畳まれて収納されているエアバッグ11が、膨張用ガスを流入させて展開膨張する際、連結ベルト32を利用して、ケース48の前方で収納されている状態から支持材57を引き上げ、膨張完了時のエアバッグ11の前面11c側で、エアバッグ11を支持できる高さ位置まで、支持材57を引き上げることができるように、設定されている。
さらに、エアバッグ11の後面11d側には、図2,4〜5に示すように、規制ベルト37が、上端38側を膨張完了時の後壁部14の下部14a側に連結させて、配設されている。規制ベルト37は、下端39側を、ケース48の周壁部50より後方に突出した底壁部49の後端49bに、連結させている。この規制ベルト37は、可撓性を有したポリアミドやポリエステル等の織布から形成されて、後壁部14の左右方向の中央の下部14a側に、上端38を、縫合させて連結させ、下端39側を、固定杆52に連結させている(図2参照)。規制ベルト37は、一枚の帯状の布材を二つ折りして、下端39側に折目を配置させて、上端38側をエアバッグ11に連結させている。そのため、下端39側がループ状に形成されている。そして、ループ状の下端39には、固定杆52が挿通されており、下端39が、固定杆52の周りで揺動可能とするように、固定杆52に巻き掛けられた状態で、固定杆52に連結されている。
この規制ベルト37における上端38と下端39との間における本体部37aの長さ寸法LB(図2参照)は、膨張完了時にエアバッグ11の後面11d側の拘束面22を乗員Dの受け止め位置に配置可能とし、かつ、膨張時のエアバッグ11の上部11a側の前方移動を規制可能とする長さ寸法としている。実施形態の場合、この長さ寸法LBは、規制ベルト37が、エアバッグ11の膨張完了後だけでなく、膨張途中の状態においても、上端38のエアバッグ11への連結部位14bを利用して、前室20の前方移動を規制できる寸法に設定されており、従来のエアバッグ11の底壁部12の補強用のベルトに比べて、エアバッグ11の膨張完了時には、上端38を連結させたエアバッグ11の連結部位14bを下方の固定杆52側に引張る引張力を、強くするように、設定されている。すなわち、図2に示すように、後壁部14の連結部位14bの下方におけるケース48近傍の下端部14cが、規制ベルト37によってタックを設けられるように長さを余すこととなって、規制ベルト37側に膨らむ状態となるように、規制ベルト37が、連結部位14bに対して、下向きの引張力を作用させている。
固定杆52は、図2に示すように、ケース48の周壁部50の後壁部50aより後方となる底壁部49の後端49bの上面49cとの間に、隙間hを設けて、後端49bに固定されている。この固定杆52は、左右の両縁付近に上下方向に貫通する取付孔53を配設させている。そして、固定杆52は、固定杆52と底壁部49の上面49cとの間に円筒状のカラー(図符号省略)を配置させ、ボルト54を、取付孔53とカラーとに挿通させて、底壁部49の後端49bに締め付けることにより、底壁部49の後端49bの上面49cとの間に、規制ベルト37の下端39を揺動させる隙間hを設けて、底壁部49の後端49bに取付固定されている。
支持材57は、図2,3に示すように、ケース48の前方側に隣接して配設され、実施形態の場合、左右方向に延びた横棒部58と、横棒部58の左右両端から下方に延びる縦棒部59,59と、を備えた逆U字形の一体構造としたパイプ材から、形成されている。この支持材57は、縦棒部59,59が、それぞれ、案内スリーブ61によって、上下動可能に保持されている。案内スリーブ61は、ボディ2側のフレーム3から延びる図示しないブラケットに、固定されている。
なお、支持材57は、左右方向の幅寸法を、乗員Dの両膝部KL,KR付近間から上方に突出可能に、構成されている。また、支持材57の上方への突出を完了させたエアバッグ11の支持位置SPへの配置時、上部57aの配置位置は、膨張を完了させたエアバッグ11の上部11aの前面側を支持でき、かつ、後面57b側が上部11aによって覆われる位置、としている。
また、支持材57とエアバッグ11とは、収納状態で、シート7の前端側を構成しているカバー8によって覆われていることから、上方へ突出する際、このカバー8を押し開かせて、上方へ突出することとなる。
つぎに、エアバッグ装置10の二輪車1への搭載の概略を述べると、先ず、エアバッグ11を折り畳む。この折り畳みは、各ボルト41aを取付孔12bから突出させるように、リテーナ41をエアバッグ11内に収納させた状態で、図8のAに示すように、まず、前面11c側と後面11d側とを前後方向で重ねるように、平らに展開させる。この時、平らに展開させ易いように、中央付近の左右に、上下方向に沿うようなタック64を設け、また、底壁部12も、平らに重ねて展開させておく。なお、図8では、連結ベルト32と規制ベルト37とは、図示していないが、共に、上端32a,38側が、既に、エアバッグ11の所定部位に連結されている。
ついで、図8のA,Bに示すように、ケース48の左右方向の幅寸法に対応するように、すなわち、ケース48の左右方向の幅寸法より、僅かに小さくなるように、上下方向に沿う折目を付けて左右の幅寸法を小さくする左右縮小折りを行う。実施形態の場合、左右縮小折りは、ロール折りであり、平らに展開した展開エアバッグ63の左右の縁65,66を、後面11d側で中央側に接近させて巻くように、行っている。ちなみに、実施形態では、縁65,66を後面11d側で巻いているが、縁65,66を前面11c側で巻くロール折りとしてもよい。
その後、ケース48に収納できる前後方向の幅寸法となるように、左右方向の折目を付けて折り畳む前後縮小折りを行う。実施形態の場合の前後縮小折りは、左右縮小折り後の中間折りエアバッグ67の上端68を底壁部12側に接近させるように、折り重ねる蛇腹折りにより、行っている。
なお、折り畳みを完了したエアバッグ11は、折り崩れしないように、破断可能なラッピング材で包んでおく。ちなみに、連結ベルト32と規制ベルト37とは、下端32b,39側を、ラッピング材から突出させるとともに、リテーナ41の各ボルト41aも、ラッピング材から突出させておき、さらに、エアバッグ11の流入用開口12aも、インフレーター44の本体部45を挿入可能となるように、開口させておく。
そして、折り畳みを完了したエアバッグ11は、各ボルト41aを底壁部49から突出させるようにして、ケース48内に収納し、各ボルト41aをフランジ部46に挿通させつつ、ケース48の底壁部49の下方から、インフレーター44の本体部45を、開口49a,12aに挿入させ、各ボルト41aにナット42を締結する。
その後、規制ベルト37のループ状の下端39に、固定杆52を挿入させるとともに、左右の各取付孔53とケース48の上面49cに配置させたカラー(図符号省略)とにボルト54を挿入させて、各ボルト54をケース48の底壁部49に締結して、固定杆52をケース48の底壁部49に固定する。
そして、ケース48を、図示しない連結ブラケットを利用して、ブラケット4に取り付けるとともに、当板33、ボルト34、及び、ナット35を使用して、連結ベルト32の下端32bを、フレーム3側に取り付け済みの支持材57の横棒部58に連結する。
その後、インフレーター44に、所定の作動信号を入力させるリード線を結線するとともに、シート7を装着すれば、エアバッグ装置10を二輪車1に搭載することができる。
そして、この実施形態の二輪車1では、走行時に四輪自動車等と衝突して、エアバッグ装置10が作動すれば、エアバッグ11の流入用開口12aに挿入されたインフレーター44が、各ガス吐出口45aから膨張用ガスを吐出させることから、膨張用ガスを流入させたエアバッグ11は、図9〜13や図14に示すように、シート7に着座した乗員Dの左右の脚部LL・LRの間付近の収納部位(ケース48)から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員Dの少なくとも腰部Wを拘束可能な形状に膨張を完了させる。
その際、エアバッグ11は、流入用開口12aに挿入されたインフレーター44から膨張用ガスGを前室20に流入させて、前室20の膨張を最先に完了させるため、前室20の前壁20a側に連結された連結ベルト32が、図9〜11に示すように、前室20の底壁部12から上方へ延びるような展開膨張に伴い、上方へ移動し、連結ベルト32を上部57aに連結させた支持材57も、前室20の上端20tや連結ベルト32の上昇に伴って、エアバッグ11の支持位置SPまで引き上げられる。
この時、実施形態のエアバッグ装置10では、支持材57を引き上げる駆動源を構成する前室20が、底壁部12から上方の連結ベルト32との連結部位の上端20t側(ガス溜り部20c)にかけて、後壁20bを前壁20aに接近させつつ容積を狭める先細り形状として構成されており(図13参照)、上端20tまで内圧を作用させて膨張を完了させる時間を、短くできる。そして、支持材57の引き上げは、図9の二点鎖線から図10に示すように、前室20における底壁部12から連結ベルト32を連結させた前室20の上端20t付近(ガス溜り部20c)まで、ある程度、膨張用ガスGが充填されて、内圧が支持材57を引き上げ可能な値まで上昇すれば、開始されることから、引き上げ可能な内圧値までの達成時間を短縮できて、その結果、支持材57の引き上げ開始が、エアバッグ装置10の作動直後に迅速に行われることとなって、支持材57自体の支持位置SPまでの配置が迅速に行えることとなる。
そして、エアバッグ11は、図11,12に示すように、前室20の上端20tや後室21の上端21tが、支持位置SPに配置された支持材57の上方に延びても、膨張時のエアバッグ11の上部11a側の前方移動を規制する長さ寸法LBの規制ベルト37が、エアバッグ11の後面11d側と収納部位の後部側となるケース48における底壁部49の後端49b側とを連結している。そのため、エアバッグ11の後面11d側が、規制ベルト37により、ケース48における底壁部49の後端49b側の後下方側に引張られた状態となり、エアバッグ11の上端11tは、支持位置SPに配置された支持材57の上部57aを乗り越えて前方側に突出する現象を、抑制される。そのため、エアバッグ11は、後室21が、前室20の流出口19から流入させる膨張用ガスGにより、前後方向の揺動を抑制される。すなわち、エアバッグ11は、図12の二点鎖線に示す状態と一点鎖線に示す状態とを繰り返すような前後方向の揺動運動が、抑制されて、図12の実線で示す状態から、図13の二点鎖線に示す状態、さらに、図13の実線に示す状態となるように、円滑に厚さを厚くするように膨張を完了させることとなり、その結果、前後方向に揺動させることなく、迅速に、拘束面22を乗員Dに正対させることが可能となる。
そのため、膨張を完了させたエアバッグ11は、支持位置SPに配置された支持材57により、前方側への移動が規制されて、前方移動する乗員Dは、支持材57に前面11c側を支持された状態のエアバッグ11によって、腰部Wを拘束され、運動エネルギーを吸収されて、的確に保護されることとなる。
勿論、規制ベルト37は、膨張完了時にエアバッグ11の拘束面22を乗員Dの受け止め位置に配置可能な長さ寸法LBで設定されて、拘束面22を引き下げたり傾けたりするように牽引しすぎることを抑制されており、換言すれば、膨張を完了させたエアバッグ11の前面11c側を支持材57の後面57bから大きく離すような状態も抑制できることから、膨張完了後のエアバッグ11は、支持材57で支持された状態として、拘束面22により、前進移動する乗員Dを支障なく、受け止めることができる。そして、エアバッグ11が、乗員Dを受け止めて、前倒れしようとしても、規制ベルト37が、エアバッグ11の前倒れの後面(後壁)11dに作用する引張力に対抗して、エアバッグ11の底壁部12を補強できるため、エアバッグ11の底壁部12における取付孔12bの周縁の破損を、防止できる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置10では、膨張完了時のエアバッグ11が、一定の厚さを確保して、迅速に、拘束面22を乗員Dに対して正対させることができるとともに、さらに、前室20の先細りの膨張完了形状によって、エアバッグ11の支持位置SPへの支持材57の配置自体も、迅速に行われているため、エアバッグ装置10の作動後における乗員Dを受け止める拘束面22を、素早く的確に、乗員Dの前方に配置させることができる。
そして、実施形態では、エアバッグ11の後室21が、膨張完了時の前室20の左右両側と後方側とを覆うように配設されるとともに、前室20の容積より大きな容積として(約5倍程度)、構成されている。そのため、実施形態では、エアバッグ11の全体の容積の内の前室20の容積の割合を、小さくすることができ、換言すれば、エアバッグ11への膨張用ガスGの流入当初に、前室20を、内圧を高めて膨張完了させることが、一層、迅速に行えることとなる。その結果、実施形態のエアバッグ装置10では、一層、素早く、支持材57の支持位置SPへの配置を完了させることができ、膨張途中のエアバッグ11に乗員Dが侵入してきても、ある程度の内圧を維持して膨張を完了させ、そして、支持材57に前方を支持された前室20で、その乗員Dを受け止めることが可能となる。
また、実施形態のエアバッグ装置10では、作動時、エアバッグ11が、折り畳み工程の逆の順序で、折りを解消して、展開膨張し、その際、先ず、膨張初期に、蛇腹折りの折りを解消することとなって、蛇腹折りの折りの解消は、ロール折りに比べて、折りを解消し易いことから、前室20の膨張に伴って、直ちに、上端68側である天井壁部17における左右方向の中央17a付近を、展開膨張完了位置付近に、配置させることができる。そしてその際、左右の縁65,66付近である左右の左側壁部15と右側壁部16付近は、折りを解消し難いロール折りとしているため、天井壁部17の中央17a付近がエアバッグ11の展開膨張完了位置付近に配置された後、流出口19から膨張用ガスGを流入させる後室21が、折りを解消して、後方側への膨張と同時に、左右側へ膨らんで、図14のA,Bに示すように、エアバッグ11は、左右方向の幅寸法を広げることとなる。そのため、エアバッグ11は、展開膨張初期時、乗員Dの左右の大腿部TL,TRの間の狭い隙間H(図14参照)から、円滑に上方へ突出し、そしてその後、腰部Wを拘束できる左右方向の幅寸法を確保できるように、円滑に、左右方向に展開膨張することとができる。
なお、実施形態では、エアバッグ11の前室20を、インナバッグ27から形成した場合を示したが、アウタバッグ23の内周側に、一枚状の区画壁を設けて、前壁部13の左右方向の中央部位13aに、前室を形成してよい。但し、実施形態のような、アウタバッグ23内に、袋状のインナバッグ27を結合部30を利用して結合させつつ、前室20を形成する構造では、前室20自体の気密性を確保し易く、容易に、前室20を設けたエアバッグ11を製造することができる。
また、実施形態では、規制ベルト37の上端38を、後壁部14の下部14a側に連結させた場合を示したが、拘束面22による乗員Dの拘束に支障がなければ、後壁部14(後室21の後面21a)の上下方向の中間付近を超えるエリアまでの任意の位置に、規制ベルト37の上端38を連結させてもよい。
さらに、支持材57は、実施形態のような軽量化を図れる一体構造の逆U字形のパイプ材から形成せずに、複数のパイプ材等の剛性を有した金属等の棒材を連結して、形成したり、あるいは、金属等の板材から形成してもよい。
また、実施形態では、エアバッグ11と支持材57とをシート7の前端付近に収納した場合を示したが、作動時に、支持材に前面側を支持されて前方移動する乗員の腰部を拘束可能に、乗員の腰部の前方側に、腰部に近接して配置されれば、エアバッグと支持材とを、シート7より前方側のボディ2側に、収納させてもよい。
さらに、実施形態では、エアバッグ装置10を、シート7の前端付近に搭載したが、タンデムシートの場合には、後席の前端付近にも、本発明のエアバッグ装置を搭載してもよい。
さらにまた、図例の場合には、エアバッグ装置10を、スクータ型の二輪車1に搭載した場合を示したが、他のスポーツバイクタイプ等の自動二輪車に、本発明のエアバッグ装置を搭載してもよい。
本発明に係る実施形態の自動二輪車用エアバッグ装置を搭載した自動二輪車の側面図である。 実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 実施形態のエアバッグ装置を前方側から見た概略説明図である。 実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグを、リテーナを設けた状態で単独で膨張させた状態を示す斜視図である。 実施形態のエアバッグの膨張完了時の前後方向に沿った縦断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 実施形態のエアバッグの膨張完了時の左右方向に沿った横断面図であり、図4のVI−VI部位に対応する。 実施形態のエアバッグに使用する構成材料を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明する図である。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を説明する前後方向に沿った縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を説明する前後方向に沿った縦断面図であり、図9の後の状態を示す。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を説明する前後方向に沿った縦断面図であり、図10の後の状態を示す。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を説明する前後方向に沿った縦断面図であり、図11の後の状態を示す。 実施形態のエアバッグ装置の作動完了時を示す前後方向に沿った縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を前方側から見た概略説明図である。
符号の説明
1…(自動)二輪車、
10…(自動二輪車用)エアバッグ装置、
11…エアバッグ、
11a…上部、
11c…前面、
11d…後面、
12…底壁部、
12a…流入用開口、
19…流出口、
20…前室、
20a…前壁、
20b…後壁、
21…後室、
22…拘束面、
32…連結ベルト、
37…規制ベルト、
48…(収納部位)ケース、
57…支持材、
LL,LR…脚部、
D…乗員。

Claims (2)

  1. 膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させ、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を有した底壁部を、前記収納部位に連結保持させて配設されるエアバッグと、
    膨張完了時の前記エアバッグの前面側を支持可能に、前記エアバッグの前方側に配置される支持材と、
    を備えて構成されるとともに、
    膨張完了時の前記エアバッグの外周側における前面側の上部と前記支持材の上部とを連結する連結ベルトが配設され、
    前記エアバッグが、
    前記連結ベルトを利用して前記支持材を引き上げる駆動源として、前記支持材を収納部位側から上方へ突出させるように前記支持材を引き上げ可能に、前記エアバッグの膨張完了時の前面側に配置されるとともに前壁側の上部に前記連結ベルトを連結させて配設されて、膨張用ガスの流入当初時に最先に膨張を完了させる前室と、
    前記エアバッグの膨張完了時の後面側における前記前室の周囲に配置されて、膨張完了時の後面を、乗員を受け止める拘束面とする後室と、
    を備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグの前室が、
    前記流入用開口を有した前記底壁部を備えて、
    前記流入用開口から流入した膨張用ガスを前記後室へ流出させて前記後室を膨張させるための流出口を、上部側に配設させて構成されるとともに、
    前記流出口より上方の上端側に、流入当初の膨張用ガスを貯留させて前記支持材を引き上げ可能なガス溜り部を形成可能として、前記底壁部から上方の前記連結ベルトとの連結部位の上端側にかけて、後壁を前記前壁に接近させつつ容積を狭める先細り形状として構成され、さらに、
    規制ベルトが
    上端を前記後室の後面側に連結させ、下端を前記収納部位の後部側に連結させて、配設されるとともに、
    膨張完了時の前記エアバッグの前記拘束面を乗員の受け止め位置に配置可能とし、かつ、膨張時の前記エアバッグの上部側の前方移動を規制可能とする長さ寸法であって、前記規制ベルトの上端を連結させた前記後室後面側の連結部位の下方における前記収納部位近傍の下端部にタックを設けるような長さを余す長さ寸法として、配設されていることを特徴とする自動二輪車用エアバッグ装置。
  2. 前記後室が、膨張完了時の前記前室の左右両側と後方側とを覆うように配設されるとともに、前記前室の容積より大きな容積として、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用エアバッグ装置。
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