JP5056402B2 - 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア - Google Patents

車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア Download PDF

Info

Publication number
JP5056402B2
JP5056402B2 JP2007332302A JP2007332302A JP5056402B2 JP 5056402 B2 JP5056402 B2 JP 5056402B2 JP 2007332302 A JP2007332302 A JP 2007332302A JP 2007332302 A JP2007332302 A JP 2007332302A JP 5056402 B2 JP5056402 B2 JP 5056402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
state
folding door
movable
side member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007332302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009154584A (ja
Inventor
誠一 角谷
良一 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007332302A priority Critical patent/JP5056402B2/ja
Priority to PCT/JP2008/073445 priority patent/WO2009081939A1/ja
Publication of JP2009154584A publication Critical patent/JP2009154584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5056402B2 publication Critical patent/JP5056402B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドアに係り、詳しくは上端部が車体側に回動可能に連結された上側ドアの下部に、下側ドアの上部が回動可能に連結され、上側ドアと下側ドアの連結部が車体外方に突出するように中折れして開放される車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドアに関する。
乗用車として、車両後面部に設けた開口部に、荷台部分の開閉ドア(以下「バックドア」という)を備えているタイプの車両、例えば、ワゴンタイプ、バンタイプ及びハッチバックタイプの車両がある。一般的なバックドアは、その上端両側部をルーフの後端部に、上下方向に回動可能に支持し、バックドアに設けたハンドルを持って、バックドア自体を後上方へ跳ね上げた状態で開放するようにしていた。しかし、このような構成では、バックドアを開ける場合、車体の後方にバックドアの高さ(回転半径)分のスペースが最低限必要となる。そこで、バックドアを上側ドアと下側ドアとに二分割して、これらをヒンジを介して連結し、中折れ時には連結部が車体後方へ張り出すように構成して、バックドア開放時において車両後方にスペースをさほど必要としない中折れ式のバックドアが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図8に示すように、特許文献1のバックドア81は、上側ドア81a及び下側ドア81bが中央ヒンジ82で連結され、上側ドア81aの上端部が、左右一対の上部ヒンジ83を介して自動車のルーフ84の後端に開閉自在に連結されている。下側ドア81bには取っ手85が取り付けられるとともに、下端部の左右両側には転動輪86が回転自在に取り付けられている。そして、車体後部面に形成された開口部の内側左右両側面には、転動輪86を案内するレール87が開口部の上端から下端まで延びるように設けられ、レール87の上端部には転動輪86の自然落下を防止する落下防止部88が設けられている。
特開2006−56433号公報
ところが、特許文献1の構成では、バックドア81の開閉軌跡を確保するために転動輪86と、転動輪案内用のレール87を使用しており、レール87は車体側面の上から下までほぼ全域の範囲に必要で、それを配置するためのスペースが必要になる。その結果、車両搭載性が悪くなり、部品点数が多く、コスト、重量が大幅にアップすると予想される。
また、バックドア81を折る方向が転動輪86とレール87の制約を受けて決まってしまうため、図8に示すように、最大開放状態でも下側ドア81bの下端がレール87の上端を回動中心としてほぼ後方水平に延びる状態となり、ドアが頭上スペースを圧迫することになり、荷物の積み降ろし性が悪化する。また、バックドア81をコンパクトに畳もうとすると、バックドア意匠を平面に近づける必要があり、かつドアを薄くする必要があるなど内装、外装両面において大きな意匠上の制約を受ける。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、車両搭載性を向上することができるとともにドアの折れ方向や意匠の制約を少なくすることができる車両用中折れ式ドアのロッド構造を提供することにある。また、第2の目的は、前記ロッド構造を備えた中折れ式ドアが全開状態から半開状態を経由せずに閉じられても、中折れ式ドアの逆折れを防止することができる中折れ式ドアを提供することにある。
前記の第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上端部が車体側に回動可能に連結された上側ドアの下部に、下側ドアの上部が回動可能に連結され、上側ドアと下側ドアの連結部が車体外方に突出するように中折れして開放される車両用中折れ式ドアのロッド構造であって、車体に取り付けられる支持ベースと、前記支持ベースに回動可能に支持された固定側部材及び前記固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能な可動側部材を備えるとともに、前記中折れ式ドアの全閉状態及び前記中折れ式ドアの半開状態に対応する収縮状態と、前記中折れ式ドアの全開状態に対応する伸長状態との間で伸縮可能、かつ前記固定側部材と前記可動側部材との間に前記可動側部材を伸長側に付勢する付勢手段が設けられた伸縮ロッド本体と、前記固定側部材に設けられ、前記可動側部材を収縮状態に保持するロック状態と、前記可動側部材が伸長状態になるのを許容するアンロック状態に切り換える切り換え手段と、前記支持ベースに設けられ、前記切り換え手段がアンロック状態で前記中折れ式ドアが全閉位置に移動される場合に、移動途中で前記切り換え手段と係合して前記切り換え手段をロック状態に切り換えるリセット手段とを備えている。
この発明では、車体と下側ドアとを連結する伸縮ロッド本体は、中折れ式ドアが半開状態及び全閉状態のときに収縮状態となり、中折れ式ドアが全開状態のときに伸長状態となるため、従来技術の案内用のレールと転動輪によりドアの開閉状態を規制する構成に比較して、車両搭載性が向上し、ドアの折れ方向や意匠の制約を少なくすることができる。また、中折れ式ドアを全開状態から全閉状態に閉じる場合、伸縮ロッド本体が中折れ式ドアとともに移動されて、移動途中で切り換え手段がリセット手段の作用によりロック状態に切り換えられて収縮状態になる。その結果、次に中折れ式ドアを開放する際には、伸縮ロッド本体の収縮状態でドアが半開状態まで移動されるため、車両後方のスペースが狭い場合でもドアが干渉するのを回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切り換え手段は、筒状に形成されるとともに前記固定側部材の基端側に回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられ、前記可動側部材が収縮側に移動する際に可動側部材に設けられた回動手段と係合して所定角度ずつ一定方向に回動され、前記可動側部材に設けられた係止部と係止することにより前記可動側部材の移動を規制するロック位置と、前記係止部と係止不能なアンロック位置とに交互に配置される回転部材と、前記回転部材を前記伸縮ロッド本体の伸長側に付勢するばねと、前記回転部材と一体回動可能に設けられ、前記所定角度の2倍のピッチで係合凸部が突設され、前記リセット手段と係合可能なリセット部材とを備えている。
この発明では、伸縮ロッド本体の固定側部材に対して回動可能かつ所定範囲で軸方向に移動可能な回転部材の回動位置により、切り換え手段は、可動側部材の伸長方向への移動が規制されるロック状態と、移動が許容されるアンロック状態とに切り換えられる。回転部材は回転部材と一体回動可能に設けられたリセット部材によっても回動され、リセット部材には所定角度の2倍のピッチで係合凸部が突設されているため、切り換え手段のアンロック状態で中折れ式ドアが全閉位置に移動される場合に、移動途中で切り換え手段をロック状態に切り換える構成が簡単になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記回動手段は山部が所定角度間隔で形成されたカム部を有し、前記回転部材は、前記リセット部材を貫通する状態に設けられるとともに、前記リセット部材に対して前記可動側部材側端部には前記カム部と係合可能な鋸歯状のカムが形成され、前記リセット部材を挟んで反対側端部には所定位置に配置された固定ギヤと噛み合って前記回転部材の回転方向と逆方向への回転を規制するギヤ部が形成され、前記リセット部材は、前記回転部材とねじりばねを介して回転可能に連結され、前記ねじりばねの反力は、前記回転部材を空転させることが可能な反力以上の大きさに設定されている。
この発明では、回転部材の回転が係止部によって規制された状態でリセット部材を回動させる力がリセット手段によって加えられた場合、回転部材の回転が規制された状態でねじりばねが変形することでリセット部材は回動される。そして、可動側部材の移動に伴い回転部材が回転できる状態になると、ねじりばねの反力により回転部材はロック位置に回動される。そのため、回転部材や係止部に過大な力が加わって破損することが回避される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記伸縮ロッド本体は、前記中折れ式ドアが全閉状態から半開状態の位置まで開放される間は収縮状態に保持され、半開状態において前記切り換え手段をロック状態からアンロック状態に切り換えることにより、伸長状態に移行して前記中折れ式ドアが全開状態となる。この発明では、中折れ式ドアは開放時に先ず半開状態となるため、小さな荷物の出し入れ時には、ドアを半開のまま荷物の出し入れを行えば良く、必要に応じて全開状態にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記伸縮ロッド本体は、前記中折れ式ドアが全開状態において、前記下側ドアを前記連結部を中心に回動させて前記中折れ式ドアを半開状態にすると、伸長状態から収縮状態に変化して前記切り換え手段がアンロック状態からロック状態に切り換えられる。この発明では、中折れ式ドアを全開状態から閉じる場合でも、先ず半開状態にした後、閉じることにより、中折れ式ドアの閉鎖時の回動半径が小さくなり、車両の後方スペースが狭い場合でも操作が容易になる。
第2の目的を達成するため、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造を備えた車両用中折れ式ドアであって、前記上側ドア又は下側ドアには、前記中折れ式ドアが全開状態から閉じられる際に、前記上側ドア及び下側ドアの連結部が車体内側に向かって折れるのを規制する規制部材が設けられている。この発明では、中折れ式ドアが全開状態から半開状態を経由せずに閉じられても、規制部材の存在により中折れ式ドアの逆折れを防止することができ、中折れ式ドアの全閉時にドアロックが掛からない状態になるのを防止することができる。
請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、車両搭載性を向上することができるとともに中折れ式ドアの折れ方向や意匠の制約を少なくすることができる。また、請求項6に記載の発明によれば、中折れ式ドアの折れ方向や意匠の制約を少なくすることができるとともに、中折れ式ドアの逆折れを防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をバックドアのロッド構造に具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、車体11の後部には、車体11の後部に形成された開口部を開閉する車両用中折れ式ドアとしてのバックドア12が、車体11のルーフ13の後部に左右一対のヒンジ14を介して回動可能に支持されている。バックドア12は、上側ドア15と下側ドア16とに2分割されるとともに、上側ドア15の下部と、下側ドア16の上部とが左右一対のヒンジ17を介して回動可能に連結されている。この実施形態では上側ドア15の上下方向の長さが下側ドア16の上下方向の長さより長く形成されている。ここで、「ドアの上下方向の長さ」とは、バックドア12の全閉状態における上下方向の長さを意味する。下側ドア16の外面には取っ手16aが設けられている。また、下側ドア16の下端と車体11との間には図示しない公知のロック装置が設けられている。
車体11のサイドフレーム18の後部における上部寄りと、下側ドア16との間には、伸縮ロッド19が左右一対設けられている。伸縮ロッド19は基端がサイドフレーム18側に、先端が下側ドア16側にそれぞれ回動可能に連結されている。バックドア12は、上側ドア15と下側ドア16の連結部が車体外方に突出するように中折れして開放されるように、伸縮ロッド19の配設位置が設定されている。そして、バックドア12は、ヒンジ14を中心に回動して開閉される際のバックドア12の下端、即ち下側ドア16の下端の移動軌跡が、伸縮ロッド19の伸長状態と収縮状態で異なるようになっている。
図3(a),(b)に示すように、伸縮ロッド19は、固定側部材21及び固定側部材21と同軸上で軸方向に移動可能な可動側部材22で構成された伸縮ロッド本体20を備え、バックドア12の全閉状態及びバックドア12の半開状態に対応する収縮状態と、バックドア12の全開状態に対応する伸長状態との間で伸縮可能に構成されている。固定側部材21は、第1ロッド21a及び第2ロッド21bが連結されて構成されている。可動側部材22は、有底円筒状のハウジング23と、その底部から突設されたロッド部23aにより構成されている。ハウジング23内の底部寄りには、エアダンパー24が、その底部がハウジング23の底部と対向する状態で固定されている。固定側部材21の第2ロッド21bはエアダンパー24のピストンロッドで構成され、可動側部材22はエアダンパー24からの第2ロッド21bの突出量の範囲で軸方向に移動可能に構成されている。即ち、エアダンパー24は、固定側部材21と可動側部材22との間に設けられ、可動側部材22を伸長側に付勢する付勢手段を構成する。
図3及び図4に示すように、第1ロッド21aの基端は、支持ベース25に支軸26を介して回動可能に支持された支持ブラケット27に対して固定されている。固定側部材21には、可動側部材22を収縮状態に保持するロック状態と、可動側部材22が伸長状態になるのを許容するアンロック状態に切り換える切り換え手段28が設けられている。支持ベース25には、切り換え手段28がアンロック状態でバックドア12が全閉位置に移動される場合に、移動途中で切り換え手段28と係合して切り換え手段28をロック状態に切り換えるリセット手段29が設けられている。
図2及び図3(c)に示すように、第1ロッド21aの基端側、即ち固定側部材21の基端側には、筒状に形成された回転部材30が回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられている。回転部材30は、可動側部材22が収縮側に移動する際に可動側部材22に設けられた回動手段31と係合して所定角度(この実施形態では60度)ずつ一定方向に回動され、可動側部材22の移動を規制するロック位置と、可動側部材22の移動を許容するアンロック位置とに交互に配置される。
回動手段31は、円環状かつ第1ロッド21aに沿って摺動可能に形成されるとともにハウジング23の開放端部に固定されている。回動手段31は、ハウジング23に固定された側と反対側の端面に山部32aが所定角度間隔で形成されたカム部32を有する。図6(d)に示すように、カム部32は山部32aが6個、60度間隔で形成されている。また、ハウジング23の開放端部には回動手段31の外径より大きな円筒部材33が、先端がカム部32より支持ブラケット27側に突出するように設けられている。円筒部材33の先端内側には、図6(b)に示すように、係止部34が周方向に120度間隔で3個形成されている。
回転部材30は、カム部32と対向する一端側に、カム部32と係合可能な鋸歯状のカム35が形成され、他端側に設けられたばね36により、伸縮ロッド本体20の伸長方向に付勢されている。カム35は、可動側部材22のカム部32により押圧力を受けると、回転部材30が一定方向に所定角度(この実施形態では図2の矢印K方向に60度)回動される形状に形成されている。回転部材30の中間部にはリセット部材37が、回転部材30に貫通された状態で設けられている。リセット部材37は回転部材30に対して相対回動可能かつ摺動可能に設けられるとともに、ねじりばね38を介して回転部材30に連結されている。
回転部材30にはリセット部材37とカム35との間に、可動側部材22に設けられた係止部34と係止することにより可動側部材22の移動を規制するロック位置と、係止部34と係止不能なアンロック位置とに交互に配置される係止凸部39が設けられている。係止凸部39は、伸縮ロッド本体20が収縮状態において、円筒部材33の内部に配置される位置に、係止部34と対応した数(この実施形態では3個)設けられている。係止凸部39は、回転部材30の一回毎の回動角度(所定角度)の2倍のピッチ(この実施形態では120度ピッチ)で突設されている。係止凸部39が円筒部材33内で係止部34と対向する状態では、可動側部材22にエアダンパー24の付勢力が作用してもその移動が規制された状態(ロック状態)に保持され、係止凸部39が係止部34と対向しない状態では、可動側部材22はエアダンパー24の付勢力で伸長側に移動が可能な状態(アンロック状態)に保持される。
回転部材30にはリセット部材37を挟んでカム35と反対側端部に、所定位置に配置された固定ギヤ40と噛み合って回転部材30の前記一定方向の回転方向と逆方向への回転を規制するギヤ部41が形成されている。固定ギヤ40は、支持ブラケット27に固定された略コ字状のブラケット42に固定されている。回転部材30は、ばね36の付勢力により、ギヤ部41が固定ギヤ40と係合する状態に保持されている。この実施形態では、ギヤ部41は、カム35と同じ形状に形成されるとともに、カム35と同じ位置関係で回転部材30の周方向に配置されている。即ち、回転部材30は、カム部32及びカム35の作用により一定方向に60度ずつ回動され、逆方向への回転が不能に構成されている。
リセット部材37は、回転部材30とねじりばね38を介して回転可能に連結され、ねじりばね38の反力は、回転部材30を空転させることが可能な反力以上の大きさに設定されている。リセット部材37には、回転部材30の一回毎の回動角度(所定角度)の2倍のピッチで係合凸部43が突設されている。回転部材30、ばね36、リセット部材37は、可動側部材22を収縮状態に保持するロック状態と、可動側部材22が伸長状態になるのを許容するアンロック状態とに切り換える切り換え手段28を構成する。
支持ベース25に設けられているリセット手段29は、切り換え手段28がアンロック状態でバックドア12が全閉位置に移動される際に、アンロック状態の位置にあるリセット部材37の係合凸部43と係合して、リセット部材37を回転部材30の回動方向へ所定角度(60度)回動させる。
前記のように構成された伸縮ロッド本体20は、支持ベース25が車体11にボルト44(図3(b)に図示)で固定され、ロッド部23aが下側ドア16に図示しないブラケット及びヒンジを介して回動可能に固定される。支持ベース25は、図1に示すように、バックドア12の全閉状態において伸縮ロッド本体20が収縮状態で、上側ドア15とほぼ平行に下方に向かって延び、バックドア12の半開状態において伸縮ロッド本体20が収縮状態で、上側ドア15とほぼ平行に斜め上向に向かって延びる位置に固定されている。また、伸縮ロッド本体20は、バックドア12の全開状態において、上側ドア15とほぼ平行に伸長状態で延びるようになっている。
次に前記のように構成されたバックドア12の作用を説明する。
バックドア12が全閉状態、即ち図1にAで示す位置に配置された状態と、バックドア12が半開状態、即ち図1にBで示す位置に配置された状態とにおいては、伸縮ロッド本体20は収縮状態に保持される。また、バックドア12が全開状態、即ち図1にCで示す位置に配置された状態においては、伸縮ロッド本体20は伸長状態に保持される。
伸縮ロッド本体20が収縮状態に配置された状態では、図3に示すように、回転部材30は係止凸部39が円筒部材33の内側に位置する。また、係止部34と係止凸部39との関係は、図6(b)及び図6(e)に示すように、互いに一致する状態になる。この状態ではエアダンパー24から可動側部材22に対して伸長側に移動させる方向の付勢力が作用しても、係止部34が係止凸部39と当接して可動側部材22の移動が規制され収縮状態に保持される。
したがって、図示しないドアロック装置を解除して、取っ手16aを持ってバックドア12に開放側へ移動させる力を加えると、上側ドア15は、ヒンジ14を中心に回動し、下側ドア16はヒンジ17を中心にして伸縮ロッド本体20及び上側ドア15の位置により規制された状態で回動され、半開位置まで回動される。そして、下側ドア16の下端の軌跡は図1にL1で示す曲線になる。
半開状態のバックドア12を更に開放するには、下側ドア16に対して可動側部材22を収縮方向へ移動させる方向の力、すなわち、図3(c)の状態において可動側部材22に左方向へ移動させる力を加える。可動側部材22に図3(c)の状態において左方向への力が加えられると、円筒部材33と共にハウジング23が左方向に移動し、カム部32がカム35を押圧し、カム35を介して回転部材30がギヤ部41と固定ギヤ40との係合状態が1ピッチずれる方向に回動される。その結果、係止部34と係止凸部39との関係は、図6(b)及び図6(c)に示すように、互いに対向しない状態となり、可動側部材22が伸長方向へ移動することが可能になる。即ち、切り換え手段28がアンロック状態になる。
したがって、図1にBで示すバックドア12の半開状態において、下側ドア16を押圧して可動側部材22を収縮させる力を加えた後、押圧を解除すると、可動側部材22はエアダンパー24の付勢力により伸長側へ移動する。その結果、下側ドア16はヒンジ17を中心に上方へ回動されて、図1にCで示す全開状態に移動する。
開放状態からバックドア12を閉じる場合、バックドア12が半開状態であれば、切り換え手段28がロック状態に、伸縮ロッド本体20が収縮状態にそれぞれ保持された図1のBの状態から、伸縮ロッド本体20が支軸26を中心に回動され、上側ドア15がヒンジ14を中心に回動されて全閉位置まで移動する。
全開状態から下側ドア16を下方へ移動させると、力の入れ方によっては、半開状態を経由せずに、直接全閉位置まで移動する。切り換え手段28を構成するリセット部材37が存在しない場合は、伸縮ロッド本体20の収縮途中で回転部材30の一端側が円筒部材33内に侵入し、全閉状態では係止凸部39も円筒部材33内に位置する。しかし、全閉位置まで移動する間に、可動側部材22が回転部材30を回動させる力を加える必要がないため、バックドア12が全閉状態になっても、回転部材30はアンロック状態のままとなる。そのため、次にバックドア12を開放する場合、可動側部材22に対してエアダンパー24の付勢力が規制されずに加わり、バックドア12は全開状態から閉じた場合の軌跡L2で開放される。そのため、狭い場所で開放すると、バックドア12の下端が後方の壁面や障害物に当接して傷つく虞がある。
しかし、この実施形態では、切り換え手段28はリセット部材37を備えており、支持ベース25にはリセット手段29が設けられている。リセット手段29は、切り換え手段28がアンロック状態でバックドア12が全閉位置に移動される場合に、移動途中でリセット部材37と係合して切り換え手段28をロック状態に切り換える。
詳述すると、バックドア12が全閉位置に配置された状態におけるリセット部材37とリセット手段29との関係は図5(a)に示す状態となる。一方、バックドア12が全開位置から全閉位置に移動される場合、リセット部材37がまだリセット手段29と係合しない状態、即ちリセット部材37がリセット手段29の上方に位置する状態では、リセット部材37は、図5(b)に鎖線で示すアンロック状態の位置にある。図5(b)において、リセット部材37は、第1ロッド21aや回転部材30と共に、支持ベース25の上方から移動して来るため、リセット部材37がロック状態であれば係合凸部43はリセット手段29と干渉せずに図5(b)に実線で示す位置まで移動する。しかし、リセット部材37がアンロック状態で移動して来ると、移動途中で係合凸部43がリセット手段29と係合して、図5(b)における下方への移動が規制される。そして、第1ロッド21aの移動に伴って、図5(b)の反時計方向に60度回動される。リセット部材37は、ねじりばね38を介して回転部材30と連結されており、リセット部材37に設けられた係合凸部43は、回転部材30に設けられた係止凸部39と軸方向において同じ位置関係にある。そのため、リセット部材37が回動するとねじりばね38を介して回転部材30も60度回動されて、係止部34と係止凸部39とが対向する実線で示すロック状態となる。即ち、リセット手段29が存在しなければ、リセット部材37は鎖線で示すアンロック状態のまま全閉位置まで移動するが、リセット手段29が存在することにより実線で示すロック位置に確実に回動される。したがって、バックドア12が開放される場合は、必ず伸縮ロッド本体20が収縮状態に保持された状態で半開状態まで開放される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)伸縮ロッド19は、固定側部材21及び可動側部材22を備えるとともに、バックドア12(中折れ式ドア)の全閉状態及び半開状態に対応する収縮状態と、全開状態に対応する伸長状態との間で伸縮可能、かつ固定側部材21と可動側部材22との間に可動側部材22を伸長側に付勢する付勢手段(エアダンパー24)が設けられている。したがって、この伸縮ロッド19を用いることにより、バックドア12は、半開状態と全開状態との2段階に開放状態が変化するため、車両の後方スペースが狭い場所では半開状態で開閉することにより、バックドア12が周囲のものと干渉することを防止できる。また、従来技術の案内用のレールと転動輪によりドアの開閉状態を規制する構成に比較して、車両搭載性が向上し、バックドア12の折れ方向や意匠の制約を少なくすることができる。
(2)固定側部材21には、可動側部材22を収縮状態に保持するロック状態と、可動側部材22が伸長状態になるのを許容するアンロック状態に切り換える切り換え手段28が設けられている。伸縮ロッド19の支持ベース25には、切り換え手段28がアンロック状態でバックドア12(中折れ式ドア)が全閉位置に移動される場合に、移動途中で切り換え手段28と係合して切り換え手段28をロック状態に切り換えるリセット手段29が設けられている。したがって、次にバックドア12を開放する際には、伸縮ロッド本体20の収縮状態でバックドア12が半開状態まで移動されるため、車両後方のスペースが狭い場合でもドアが干渉するのを回避することができる。また、バックドア12を全開状態から全閉状態に閉じた場合でも、次にバックドア12を開放する際には、伸縮ロッド19が収縮状態でバックドア12が半開状態まで移動されるため、車両後方のスペースが狭い場合でもバックドア12が干渉するのを回避することができる。
(3)切り換え手段28は、筒状に形成されるとともに固定側部材21の基端側に回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられた回転部材30と、回転部材30を伸縮ロッド19の伸長側に付勢するばね36と、回転部材30と一体回動可能に設けられたリセット部材37とを備えている。回転部材30は、可動側部材22が収縮側に移動する際に可動側部材22に設けられた回動手段31と係合して所定角度ずつ一定方向に回動され、可動側部材22に設けられた係止部34と係止することにより可動側部材22の移動を規制するロック位置と、係止部34と係止不能なアンロック位置とに交互に配置される。リセット部材37は、前記所定角度の2倍のピッチで係合凸部43が突設され、リセット手段29と係合可能に構成されている。したがって、切り換え手段28のアンロック状態でバックドア12が全閉位置に移動される場合に、移動途中で切り換え手段28をロック状態に切り換える構成が簡単になる。
(4)回動手段31は山部32aが所定角度間隔で形成されたカム部32を有する。回転部材30は、リセット部材37を貫通する状態に設けられるとともに、伸縮ロッド19の伸長側端部にはカム部32と係合可能な鋸歯状のカム35が形成され、リセット部材37を挟んだ反対側端部には所定位置に配置された固定ギヤ40と噛み合って回転部材30の回転方向と逆方向への回転を規制するギヤ部41が形成されている。また、リセット部材37は、回転部材30とねじりばね38を介して回転可能に連結され、ねじりばね38の反力は、回転部材30を空転させることが可能な反力以上の大きさに設定されている。したがって、回転部材30の回転が係止部34によって規制された状態でリセット部材37を回動させる力がリセット手段29によって加えられた場合、回転部材30の回転が規制された状態でねじりばね38が変形することでリセット部材37は回動される。そして、可動側部材22の移動に伴い回転部材30が回転できる状態になると、ねじりばね38の反力により回転部材30はロック位置に回動される。そのため、回転部材30や係止部34に過大な力が加わって破損することが回避される。
(5)伸縮ロッド19は、バックドア12が全閉状態から半開状態の位置まで開放される間は収縮状態に保持され、半開状態において切り換え手段28をロック状態からアンロック状態に切り換えることにより、伸長状態に移行してバックドア12が全開状態となる。したがって、バックドア12は開放時に先ず半開状態となるため、小さな荷物の出し入れ時には、バックドア12を半開のまま荷物の出し入れを行えば良く、必要に応じて全開状態にすることができる。
(6)バックドア12が全開状態において、下側ドア16を連結部(ヒンジ17)を中心に回動させてバックドア12を半開状態にすると、伸縮ロッド19は収縮状態に変化して切り換え手段28がアンロック状態からロック状態に切り換えられる。したがって、バックドア12を全開状態から閉じる場合でも、先ず半開状態にした後、閉じることにより、バックドア12の閉鎖時の回動半径が小さくなり、車両の後方スペースが狭い場合でも操作が容易になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図7を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態は、バックドア12が全開状態から半開状態を経由せずに閉じられても、バックドア12の逆折れを防止可能に構成されている点が前記第1の実施形態と異なっている。具体的には上側ドア15及び下側ドア16を連結するヒンジの位置と、上側ドア15の下端が下側ドア16の上端にオーパラップする形状に形成されている点と、上側ドア15の前記オーパラップ箇所となる部分に規制部材が設けられている点とが第1の実施形態と異なる。伸縮ロッド19やその他の構成は第1の実施形態と基本的に同様であるため、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7は上側ドア15の下部に対する下側ドア16の上部の連結状態を示す模式側面図であり、実線はバックドア12が全閉位置に配置された状態の関係を示し、二点鎖線はバックドア12が半開位置に配置された状態の関係を示す。
図7に実線で示すように、上側ドア15の下部及び下側ドア16の上部は、バックドア12が全閉位置に配置された状態において、上側ドア15の下部が下側ドア16の上部の外側に配置されるオーバーラップ状態となるように形成されている。上側ドア15の内側パネル45には、全閉位置において下側ドア16の上方に位置する部分に、連結部としてヒンジ46の第1支持片46aが、支軸47を支持する部分が下方へ延びる状態でボルト48aにより固定されている。下側ドア16の内側パネル49aには、全閉位置において上側ドア15の下方に位置する部分に、ヒンジ46の第2支持片46bが、支軸47に支持される部分が上方へ延びる状態でボルト48bにより固定されている。
全閉位置においてオーバーラップする部分の下側ドア16の外側パネル49bには、バックドア12が全開状態から閉じられる際に、上側ドア15及び下側ドア16の連結部が車体内側に向かって折れるのを規制する規制部材としてのストッパ50が、ヒンジ46の支軸47より斜め後方下側に位置するように設けられている。ストッパ50は下側ドア16の左右両側に設けられている。上側ドア15の内側パネル45のストッパ50と対向する面は、斜め下部後方へ向かって延びるように形成され、ストッパ50は内側パネル45に面接触する形状に形成されている。
この実施形態のバックドア12も前記第1の実施形態のバックドア12と同様に開閉が行われる。バックドア12は、半開状態から閉じられる場合と、全開状態から閉じられる場合とがあり、全開状態から閉じられる場合、半開状態を経由して閉じられる場合と、半開状態を経由せずに閉じられる場合がある。全開状態から半開状態を経由せずに閉じられる場合、伸縮ロッド19は収縮状態にロックされずに全閉位置に移動する。そして、前記第1の実施形態の構成では、ヒンジ17の回動中心が、上側ドア15及び下側ドア16の厚さ方向の中間位置に存在するため、バックドア12を全閉にした場合に、ドアが逆折れ(サバ折れ)する可能性があり、ドア全閉時にドアロックが噛み合わない可能性がある。また、がたつき感がある。
しかし、この第2の実施形態の構成では、上側ドア15の下端が下側ドア16の上端にオーパラップする形状に形成されている。そして、前記オーパラップ箇所となる部分に対応する下側ドア16の外側パネル49bにストッパ50が設けられているため、上側ドア15がストッパ50と当接する図7の実線の状態から、バックドア12が逆折れする状態になること、即ち下側ドア16が図7の左方向へ傾動することが規制される。
したがって、この実施形態においては、前記第1の実施形態における効果(1)〜(6)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
(7)下側ドア16には、バックドア12が全開状態から閉じられる際に、上側ドア15及び下側ドア16の連結部が車体内側に向かって折れる(逆折れする)のを規制する規制部材(ストッパ50)が設けられている。したがって、バックドア12が全開状態から半開状態を経由せずに閉じられても、ストッパ50の存在によりバックドア12の逆折れを防止することができ、バックドア12が閉じた時のバックドア12の姿勢(角度)が保たれるため、がたつき感が減少する。その結果、バックドア12の全閉時にドアロックが確実に噛み合い、ドアロックが掛からない状態になるのを防止することができる。
(8)上側ドア15の下部及び下側ドア16の上部は、バックドア12が全閉位置に配置された状態において、上側ドア15の下部が下側ドア16の上部の外側に配置されるオーバーラップ状態となるように形成されている。ストッパ50は、バックドア12の全閉状態において、上側ドア15と下側ドア16とに面接触するように設けられている。したがって、ストッパ50が上側ドア15と線接触や点接触で当接する構成に比較して上側ドア15に無理な力が加わらない。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・切り換え手段28を構成する回転部材30が回動手段31により一定方向に回動される所定角度は60度に限らない。例えば、リセット部材37がアンロック位置に存在する状態で、リセット部材37が有する複数の係合凸部43のうちの一つの係合凸部43が、リセット手段29と係合してアンロック位置からロック位置に回動され、かつ他の係合凸部43がリセット手段29あるいは支持ベース25等の他の部材と干渉しない形状になれば所定角度は限定されない。そのためには、係合凸部43の数が奇数個で、かつ360度をその奇数個で割った値が偶数になればよく、例えば、係合凸部43を5個設け、係合凸部43の間隔を72度、係止凸部39の間隔、即ち所定角度を36度にしてもよい。
・伸縮ロッド本体20を構成する可動側部材22を伸長側に付勢する付勢手段としてエアダンパー24を使用する構成において、固定側部材21をエアダンパー24のピストンロッド及びピストンロッドに連結された第1ロッド21aで構成する代わりに、専用のエアダンパーを用いてエアダンパーのピストンロッドだけでロッドを構成してもよい。しかし、市販のエアダンパー24を用いるとともに、回転部材30を支持する部分を別部材で構成する方が、加工がし易くなるとともに、製造コストを低減することができる。
・伸縮ロッド本体20を構成する可動側部材22を伸長側に付勢する付勢手段としてエアダンパー24に代えて、コイルばねを使用してもよい。
・バックドア12は、上側ドア15の上下方向の長さが下側ドア16の上下方向の長さより長く形成されている構成に限らず、両者が同じ長さであっても、下側ドア16が上側ドア15より長く形成されていてもよい。
・ストッパ50の数は2個に限らず、1個でも3個以上でもよい。
・バックドア12の逆折れを防止する規制部材としてのストッパ50を下側ドア16に設けずに上側ドア15に設けてもよい。また、ストッパ50が複数の場合、上側ドア15及び下側ドア16の両方に設けてもよい。これらの場合も第2の実施形態と同様な効果が得られる。
・ストッパ50は上側ドア15あるいは下側ドア16に面接触する構成に限らず、線接触や点接触する構成であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
・請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記リセット部材は前記係合凸部が奇数個突設され、前記回転部材が回動される所定角度は360度を前記奇数個で割った値の2倍の角度である。この構成では、リセット部材がアンロック位置に存在する状態で、中折れドアが全閉位置に移動される途中において、リセット部材がリセット手段と係合してアンロック位置からロック位置に回動される構成の構造が簡単になる。
・請求項6に記載の発明において、前記上側ドアの下部及び前記下側ドアの上部は、前記中折れ式ドアが全閉位置に配置された状態において、上側ドアの下部が下側ドアの上部の外側に配置されるオーバーラップ状態となるように形成されており、前記規制部材は、前記上側ドア及び前記下側ドアの前記オーバーラップ状態となる部分に設けられている。この構成では中折れ式ドアの逆折れがより抑制される。
第1の実施形態のバックドアと伸縮ロッドの関係を示す模式側面図。 切り換え手段の要部を示す模式図。 (a)は伸縮ロッドの一部破断模式平面図、(b)は同じく一部破断模式正面図、(c)は切り換え手段の構成を示す模式断面図。 支持ベース、伸縮ロッド本体、リセット部材等の関係を示す模式斜視図。 (a)はバックドアが全閉位置に配置された状態におけるリセット部材とリセット手段との関係を示す模式図、(b)はリセット部材及びリセット手段の作用を示す模式図。 (a)は図3(b)のA−A線における拡大断面図、(b)は図3(b)のB−B線における拡大断面図、(c)は図3(b)のC−C線における拡大断面図、(d)は図3(c)のD−D線における拡大断面図、(e)はロック状態における(c)に対応する断面図。 第2の実施形態における上側ドア、下側ドア、ヒンジ及び規制部材の関係を示す模式側面図。 従来技術のバックドアの模式側面図。
符号の説明
11…車体、12…中折れ式ドアとしてのバックドア、15…上側ドア、16…下側ドア、17,46…連結部としてのヒンジ、20…伸縮ロッド本体、21…固定側部材、22…可動側部材、24…付勢手段としてのエアダンパー、25…支持ベース、28…切り換え手段、29…リセット手段、30…回転部材、31…回動手段、32…カム部、32a…山部、34…係止部、35…カム、36…ばね、37…リセット部材、38…ねじりばね、40…固定ギヤ、41…ギヤ部、43…係合凸部、50…規制部材としてのストッパ。

Claims (6)

  1. 上端部が車体側に回動可能に連結された上側ドアの下部に、下側ドアの上部が回動可能に連結され、上側ドアと下側ドアの連結部が車体外方に突出するように中折れして開放される車両用中折れ式ドアのロッド構造であって、
    車体に取り付けられる支持ベースと、
    前記支持ベースに回動可能に支持された固定側部材及び前記固定側部材と同軸上で軸方向に移動可能な可動側部材を備えるとともに、前記中折れ式ドアの全閉状態及び前記中折れ式ドアの半開状態に対応する収縮状態と、前記中折れ式ドアの全開状態に対応する伸長状態との間で伸縮可能、かつ前記固定側部材と前記可動側部材との間に前記可動側部材を伸長側に付勢する付勢手段が設けられた伸縮ロッド本体と、
    前記固定側部材に設けられ、前記可動側部材を収縮状態に保持するロック状態と、前記可動側部材が伸長状態になるのを許容するアンロック状態に切り換える切り換え手段と、
    前記支持ベースに設けられ、前記切り換え手段がアンロック状態で前記中折れ式ドアが全閉位置に移動される場合に、移動途中で前記切り換え手段と係合して前記切り換え手段をロック状態に切り換えるリセット手段と
    を備えていることを特徴とする車両用中折れ式ドアのロッド構造。
  2. 前記切り換え手段は、筒状に形成されるとともに前記固定側部材の基端側に回動可能かつ軸方向に所定範囲で移動可能に設けられ、前記可動側部材が収縮側に移動する際に可動側部材に設けられた回動手段と係合して所定角度ずつ一定方向に回動され、前記可動側部材に設けられた係止部と係止することにより前記可動側部材の移動を規制するロック位置と、前記係止部と係止不能なアンロック位置とに交互に配置される回転部材と、
    前記回転部材を前記伸縮ロッド本体の伸長側に付勢するばねと、
    前記回転部材と一体回動可能に設けられ、前記所定角度の2倍のピッチで係合凸部が突設され、前記リセット手段と係合可能なリセット部材と
    を備えている請求項1に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造。
  3. 前記回動手段は山部が所定角度間隔で形成されたカム部を有し、前記回転部材は、前記リセット部材を貫通する状態に設けられるとともに、前記リセット部材に対して前記可動側部材側端部には前記カム部と係合可能な鋸歯状のカムが形成され、前記リセット部材を挟んで反対側端部には所定位置に配置された固定ギヤと噛み合って前記回転部材の回転方向と逆方向への回転を規制するギヤ部が形成され、前記リセット部材は、前記回転部材とねじりばねを介して回転可能に連結され、前記ねじりばねの反力は、前記回転部材を空転させることが可能な反力以上の大きさに設定されている請求項2に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造。
  4. 前記伸縮ロッド本体は、前記中折れ式ドアが全閉状態から半開状態の位置まで開放される間は収縮状態に保持され、半開状態において前記切り換え手段をロック状態からアンロック状態に切り換えることにより、伸長状態に移行して前記中折れ式ドアが全開状態となる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造。
  5. 前記伸縮ロッド本体は、前記中折れ式ドアが全開状態において、前記下側ドアを前記連結部を中心に回動させて前記中折れ式ドアを半開状態にすると、伸長状態から収縮状態に変化して前記切り換え手段がアンロック状態からロック状態に切り換えられる請求項4に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用中折れ式ドアのロッド構造を備えた車両用中折れ式ドアであって、前記上側ドア又は下側ドアには、前記中折れ式ドアが全開状態から閉じられる際に、前記上側ドア及び下側ドアの連結部が車体内側に向かって折れるのを規制する規制部材が設けられていることを特徴とする車両用中折れ式ドア。
JP2007332302A 2007-12-25 2007-12-25 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア Expired - Fee Related JP5056402B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007332302A JP5056402B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア
PCT/JP2008/073445 WO2009081939A1 (ja) 2007-12-25 2008-12-24 車両ドアの支持装置及び車両ドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007332302A JP5056402B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154584A JP2009154584A (ja) 2009-07-16
JP5056402B2 true JP5056402B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=40959084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007332302A Expired - Fee Related JP5056402B2 (ja) 2007-12-25 2007-12-25 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5056402B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021041U (ja) * 1983-07-20 1985-02-13 トキコ株式会社 支柱
US6068327A (en) * 1997-10-21 2000-05-30 Peregrine Incorporated Upwardly folding vehicle door assembly
DE20100662U1 (de) * 2001-01-15 2001-04-19 Arturo Salice S.P.A., Novedrate, Como Hebevorrichtung für eine zweiflügelige Faltklappe
JP2006056433A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Toyota Motor Kyushu Inc 中折れ式ドア及び同ドアを取付けた自動車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009154584A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103998704B (zh) 具有多部件棘爪的锁止装置
US11136795B2 (en) Latch apparatus of tailgate for vehicle
JP6346835B2 (ja) プラグドア開閉装置およびプラグドア装置
JP2016503473A (ja) 車両ドア用ロック
JP4625332B2 (ja) 車両に用いられるパラレルグライド式ドア
US7360337B2 (en) Door closing apparatus
KR101662518B1 (ko) 테일게이트의 랫치 구조
JP5056402B2 (ja) 車両用中折れ式ドアのロッド構造及び車両用中折れ式ドア
JP6561365B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
WO2009081939A1 (ja) 車両ドアの支持装置及び車両ドア装置
JP7357424B2 (ja) 車両用ステップ装置
JP7355455B2 (ja) 車両用ステップ装置
JP2009167636A (ja) ヒンジ装置及び中折れ式ドアのヒンジ装置
JP4992765B2 (ja) 車両用中折れ式ドアの支持装置
JP6794007B2 (ja) 車両ドア用開閉調節装置
JP5103337B2 (ja) 回動体のロック構造、および収納装置
JP2008162382A (ja) スライドドア装置
WO2017159317A1 (ja) ルーフロック装置
JP7355453B2 (ja) 車両用ステップ装置
JP6488888B2 (ja) 車両用ドアのドアチェック機構
JP6764603B2 (ja) 車両ドア用開閉調節装置
CA2910535A1 (en) Motor vehicle door lock
JP5417951B2 (ja) ヒンジ構造
KR100826577B1 (ko) 자동차용 글로브박스의 개폐장치
KR101926878B1 (ko) 도어 엣지 프로텍터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5056402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees