JP2006056433A - 中折れ式ドア及び同ドアを取付けた自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】開放した状態で車体後方に大きなスペースが不要であり、しかも操作性が良好で、さらに構造が簡単でなおかつ安全性の高いバックドアを提供する。
【解決手段】上端部を車体側に枢支連結した上側ドアの下端に、下側ドアの上端を枢着し、この枢着部が車体外方に突出するように中折れして開放されるようにした自動車用中折れ式ドアであって、前記下側ドアの下端近傍両端に、それぞれ転動輪を取付けるとともに、この転動輪を係合して上下に案内するレールを、車体に形成した開口部の内側面左右側にそれぞれ設け、しかも、このレールの上端部には、前記転動輪の自然落下を防止する落下防止部を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、中折れ式ドア及び同ドアを取付けた自動車に関するものである。
従来、乗用車として主流を占めていたセダンタイプの乗用車に対し、一般家庭におけるライフスタイルの変化やその利便性から、近年ではワゴンタイプ、バンタイプ及びハッチバックタイプなど所謂ワンボックスカーの需要が増えている。
かかる自動車は、車両後面部に設けた開口部に、荷台部分の開閉ドア(以下「バックドア」という)を備えている。
一般的なワンボックスカーにおけるバックドアについて説明すると、図6に示すように、その上端両側部をルーフ110の後端部に枢支して上下方向に回動自在とし、バックドア120に設けたハンドル130を持って、バックドア120自体を後上方へ跳ね上げた状態で開放するようにしていた。図中、100はワンボックスカー、140はバックドア120を枢支するヒンジ部、150はダンパーである。なお、当然ながらバックドアには、図示しないがロック機構及びこれを解除するロック解除レバーが備えられている。
しかし、上記構成では、バックドア120を開ける場合、ワンボックスカー100の後方部分に図中Lで示すスペースが最低限必要となる。
通常、荷物の出し入れを行う場合、駐車場などにバックから駐車した状態で行うことが多いが、車両後方に壁やフェンスなどの障害Wがあると、通常の駐車位置ではバックドア120を開けることができないので、一旦、車両後方に十分な余裕のある状態で停車し、荷物の出し入れを終えて改めて後進して駐車する、といった不便を余儀なくされることがあった。
そこで、バックドアを上側ドアと下側ドアとに二分割して、これらをヒンジを介して連結し、中折れ時には連結部が車体後方へ張り出すように構成して、バックドア開放時において車体後方にスペースをさほど必要としない中折れ式のバックドアが提案された(例えば、特許文献1を参照。)。
また、かかる中折れ式のバックドアの開閉動作を安定させるために、バックドアの下側ドア下端部両側にローラを取付ける一方、車体側の開口部両側にはこのローラを転動させながら案内するレールをそれぞれ設け、下側のドアの下端が前記レールに沿って上昇するとバックドアは中折れする構成のものも提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2002−283848号公報 特開2003−97141号公報
ところが、特許文献1に開示された構造では、中折れ時に下側ドアが勝手に垂れ下がることを防止するために、下側ドアにドアロック装置を設け、これを上側ドアに設けたストライカと係合可能な構成としている。したがって、バックドアを閉める場合は前記ドアロック装置を解除しなければならず面倒であり、またバックドアの開放状態を維持するためにドアステーを設けているが、このドアステーがバックドア開放時に露出してしまい、荷物の出し入れに邪魔になっていた。なお、このドアステーはバックドアの開放を補助するダンパー構造となっていることも考えられるが、いずれにしても位置的には邪魔になるものであり、荷物の出し入れ時にぶつかったりして破損するおそれもあった。
また、特許文献2に開示された構造は、トラックなどの箱型荷台のバックドアに関するものであり、荷台の床下に設けたアクチュエータの伸縮ロッドの先端とバックドアの下側ドアの下端とを、ワイヤなどにより連結したものであって、前記ワイヤは適宜配置した滑車を介して上下に屈曲して掛け回されている。したがって、構成として大掛かりで複雑であり、トラックなどには採用できるとしても、乗用車タイプのワンボックスカーなどに採用するには不適であった。
また、特許文献1,2に開示された構造のいずれもバックドアが外側方向に中折れする以上、上側ドアと下側ドアとの間の中折れ部分には開口が生じてしまう構造となり、手や指を挟んでしまうおそれがあるにもかかわらず、その対応については一切開示されていない。
本発明は、上述した課題を解決することのできる中折れ式ドア及び同ドアを取付た自動車を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明では、上端部を車体側に枢支連結した上側ドアの下端に、下側ドアの上端を枢着し、この枢着部が車体外方に突出するように中折れして開放されるようにした自動車用中折れ式ドアであって、前記下側ドアの下端近傍両端に、それぞれ転動輪を取付けるとともに、この転動輪を係合して上下に案内するレールを、車体に形成した開口部の内側面左右側にそれぞれ設け、しかも、このレールの上端部には、前記転動輪の自然落下を防止する落下防止部を設けた。
請求項2記載の本発明では、前記落下防止部は、レールの端部を前記中折れ式ドアの中折れ方向と逆方向へ入り込ませて構成した。
請求項3記載の本発明では、前記上側ドアと下側ドアとの間に開放補助手段を取付けた。
請求項4記載の本発明では、中折れ式ドア開放時に、前記上側ドアと下側ドアとの連結部に形成される空間へ異物が進入することを防止する異物挿入防止手段を備えることとした。
請求項5記載の本発明では、前記下側ドアの表面に、中折れ式ドアの開閉に連動して点灯・消灯する照明手段を設けた。
請求項6記載の本発明では、前記下側ドアの表面に、中折れ式ドア開放時に閉塞時よりも照度が増大する照明手段を設けた。
請求項7記載の本発明では、上記請求項1〜7のいずれかの中折れ式ドアを、車体後部面に設けた開口部に取付けた自動車とした。
(1)請求項1記載の本発明は、上端部を車体側に枢支連結した上側ドアの下端に、下側ドアの上端を枢着し、この枢着部が車体外方に突出するように中折れして開放されるようにした自動車用中折れ式ドアであって、前記下側ドアの下端近傍両端に、それぞれ転動輪を取付けるとともに、この転動輪を係合して上下に案内するレールを、車体に形成した開口部の内側面左右側にそれぞれ設け、しかも、このレールの上端部には、前記転動輪の自然落下を防止する落下防止部を設けたものである。したがって、通常の一枚ドアに比べて開放時に必要な車体外方のスペースを大幅に削減できるとともに、中折れ式ドアを開けた際に、特別な補助手段などを設けることなくドアの自然落下を防止することができるので安全に使用することができる。
(2)請求項2記載の本発明では、前記落下防止部は、レールの端部を前記中折れ式ドアの中折れ方向と逆方向へ入り込ませて構成しているので、ドア開放時にドアの重量が転動輪に作用することになり、簡単な構造でありながらドアの自然落下を確実に防止できる。
(3)請求項3記載の本発明では、前記上側ドアと下側ドアとの間に開放補助手段を取付けたので、中折れ式ドア開放が容易に行え、かつ中折れ式ドア開放時に、開放補助手段自体は上側ドアと下側ドアとの間に位置するので荷物の出し入れなどに邪魔になることがない。
(4)請求項4記載の本発明では、中折れ式ドア開放時に、前記上側ドアと下側ドアとの連結部に形成される空間へ異物が進入することを防止する異物挿入防止手段を備えることとしたので、中折れ式ドアを閉塞する場合に、前記連結部に誤って手や指を挟んだりするおそれがなく安全となる。
(5)請求項5記載の本発明では、前記下側ドアの表面に、中折れ式ドアの開閉に連動して点灯・消灯する照明手段を設けたので、ドア開放時には車内や足元を照らすことができ、夜間作業時の使い勝手がきわめて良好となる。
(6)請求項6記載の本発明では、前記下側ドアの表面に、中折れ式ドア開放時に閉塞時よりも照度が増大する照明手段を設けたことにより、ドア開放時には車内や足元を照らすことができ、夜間作業時の使い勝手がきわめて良好となるとともに、この照明手段を、通常走行時にはナンバープレート照射用ランプとして兼用することも可能となる。
(7)請求項7記載の本発明では、上記請求項1〜6のいずれかの中折れ式ドアを、車体後部面に設けた開口部に取付けた自動車としたので、ドア開放時に、通常の一枚ドアに比べて車体後方のスペースがさほど要らず、通常の駐車位置でドア開閉が可能となる。しかも、簡単な構造でありながら操作性や安全性、荷物の出し入れの作業性も向上させることができる。
本発明は、上端部を車体側に枢支連結した上側ドアの下端に、下側ドアの上端を枢着し、この枢着部が車体外方に突出するように中折れして開放されるようにした自動車用中折れ式ドアであって、前記下側ドアの下端近傍両端に、それぞれ転動輪を取付けるとともに、この転動輪を係合して上下に案内するレールを、車体に形成した開口部の内側面左右側にそれぞれ設け、しかも、このレールの上端部には、前記転動輪の自然落下を防止する落下防止部を設けたものである。
すなわち、車体側に設けたレールを用いて安定した操作性を得ながら、通常の一枚ドアに比べて開放時に必要な車体外方のスペースが大幅に削減できるとともに、ドア開放状態では、特別な補助手段などを設けていなくてもドアの自然落下を防止することができる。
前記落下防止部は、レールの端部を前記中折れ式ドアの中折れ方向と逆方向へ入り込ませて構成することができ、ドア開放時にドアの重量が転動輪に作用することになり、レールを利用した簡単な構造でありながら、ドアの自然落下を確実に防止できる。
この中折れ式ドアは、自動車のバックドアに好適に採用することができるもので、車体後部面に設けた開口部に取付け、荷台部などの開閉ドアとして用いるとよい。
かかる構成であれば、ドア開放時に、通常の一枚ドアに比べて車体後方のスペースがさほど要らず、通常の駐車位置でドア開閉が可能となる。しかも、上述したように、簡単な構造でありながら操作性や安全性、荷物の出し入れの作業性も向上させることができる。
また、前記上側ドアと下側ドアとの間に開放補助手段を取付けることができる。
例えばシリンダ式のダンパ装置などを用いることにより、中折れ式ドア開放が軽快に行え、かつ中折れ式ドア開放時に、開放補助手段自体は上側ドアと下側ドアとの間に位置するので荷物の出し入れなどに邪魔になることがなく、使い勝手を損なうこともない。
また、中折れ式ドア開放時に、前記上側ドアと下側ドアとの連結部に形成される空間へ異物が進入することを防止する異物挿入防止手段を備える構成とすることが好ましい。
すなわち、バックドアが外側方向に中折れする以上、上側ドアと下側ドアとの間の中折れ部分には開口が生じ、この開口内に空間が形成される構造となってしまうが、前記異物挿入防止手段により、手や指が中折れ部分の開口内空間に入り込まず、挟まれるおそれがないのでドアを閉める場合などの操作も安全な状態で自然に行うことができる。
さらに、前記下側ドアの表面に、中折れ式ドアの開閉に連動して点灯・消灯する照明手段を設けることができる。
このランプにより、ドア開放時には車内や足元を照らすことができるので作業灯として用いることができ、夜間における荷物の出し入れなど、夜間作業時の使い勝手がきわめて良好となる。
かかる照明手段は、独立して設けることもできるし、例えば、通常走行時にはナンバープレートを照射するナンバー灯として兼用することも可能である。その場合、ドア開放時に閉塞時よりも照度が増大する構成とすることが望ましい。
かかる構成とすることにより、通常はナンバー灯として使用しながら、ドア開放時には照度がアップした作業灯としての使用が可能となる。
(実施例1)
以下、本発明の中折れ式ドア及び同ドアを備える自動車の具体例を、前記中折れ式ドアをバックドアに採用したものとして、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は本実施例に係るバックドアを有するワンボックスタイプの自動車の後部を示す側面図、図3は同自動車の背面図である。
図示するように、本実施例に係るバックドア2は、左右一対の上部ヒンジ3(3)を介して自動車1のルーフ10の後端に開閉自在に枢支連結されている。
かかるバックドア2は、それぞれ凡そ同じ大きさの略矩形形状とした上側ドア21と下側ドア22とに2分割されており、両ドア21,22は、枢着部となる左右一対の中央ヒンジ23(23)を介して連結されている。そして、開放時には、このバックドア2は前記枢着部が図1において一点鎖線で示すように、また図2においては実線で示すように、車体後方(図における右側)に突出して張り出すように中折れする構成となっている。したがって、ドア開放時に車体後方に必要なスペースLは、従来の一枚ドア(図6を参照)に比べて半減可能である。したがって、駐車場スペースなどの後方に壁などの障害Wがあった場合、バックから所定位置に駐車してもバックドア2を開放して荷物の出し入れなどが可能となる。
バックドア2を構成する本実施例に係る前記上側ドア21は、図1に示すように、上端部が車体取付側へ緩やかに折曲した断面視略L字状に形成されており、その上端部左右を、前記上部ヒンジ3を介してルーフ10後端に枢着している。24は上側ドア21に嵌め込まれたガラス窓である。
一方、下側ドア22は、閉塞時に略垂直状態となる下半部22bと、この下半部22bから車体側へ僅かな勾配をもって上方へ伸延するとともに、その左右上端部が前記上側ドア21の下端と前記中央ヒンジ23(23)とを介して連結した上半部22aとから構成され、前記下半部22bの中央位置にはナンバープレート25を取付けている。
また、上側ドア21と下側ドア22との間には、開放補助手段としてシリンダ式のダンパ4を取付けている。ダンパ4をかかる配置としたことで、図2に示すように、バックドア2が略く字状になる開放状態では、ダンパ4は上側ドア21と下側ドア22との間に位置することになり、荷物などの出し入れに邪魔になることがなく、また、物がこのダンパ4にぶつかったりするおそれもない。
また、下側ドア22の前記下半部22bの中央に取っ手27を取付けるとともに、前記下半部22bの左右下端部には転動輪28(28)を回転自在に取付けている。そして、車体後部面に形成した開口部の内側面左右側面には、前記転動輪28(28)を係合して案内するレール12(12)を設けている。
かかる構成により、バックドア2を開放する場合、使用者は前記取っ手27を持って手前上方へ引き上げるだけでよく、バックドア2は中折れしながら安定した動きで上昇し、しかもこのとき大きな力を要することがない。なお、バックドア2には、図示してはいないが、閉塞時に車体側と係合するロック手段を設けており、このロック手段を解除するレバー29が前記取っ手27の裏側に設けられている。
さらに、前記レール12(12)の各上端には、前記転動輪28(28)の自然落下を防止する落下防止部5を設けている。
本実施例では、レール12の上端部をバックドア2の中折れ方向と逆方向に、すなわち車体前方側へ入り込ませてこの落下防止部5を構成している。落下防止部5を構成するための入り込み量としては、転動輪28の半径よりもわずかに大きい程度でよい。
かかる構成により、バックドア2の開放時においては、このバックドア2の重量が前記転動輪28(28)を前方(車体前方)に押し込む作用としてはたらくので自然落下が防止される。このように、本実施例においては、簡単な構造でありながらバックドア2の自然落下を確実に防止できる。
また、前記下側ドア22の表側面にはナンバー灯6を設けているが、本実施例では、このナンバー灯6を、バックドア2の開放時に閉塞時よりも照度が増大するようにしている。したがって、図2に示すように、バックドア2を開放したときには、車内や足元を照らすことができ、夜間作業時の使い勝手がきわめて良好となる。
ところで、上側ドア21と下側ドア22とを連結する前記中央ヒンジ23(23)は、前記上側ドア21の下端左右から内側(車体側)に伸延したステー26(26)の先端部に突設した軸23aとにより構成している、また、上側ドア21の下端縁及び下側ドア22の上端縁はエッジのない曲面としているので、図1及び図2に示すように、バックドア2を閉塞した状態でも上側ドア21と下側ドア22とが完全に密着した状態で閉じることがないので、連結部に形成される空間部Qに手を差し入れたりしても可及的に挟まれないようにしている。
以上説明してきたように、本実施例においては、中折れ式のバックドア2を車体側に設けたレール12を用いて開閉できるようにしているので、その動作が安定しており、かつ軽快な操作性と安全性を実現している。しかも、通常の一枚ドアに比べて開放時に必要な車体外方のスペースLを大幅に削減できるとともに、バックドア2の開放状態では、特別な補助手段などを設けていなくても当該バックドア2の自然落下を防止することができる。さらに、本実施例では、通常のナンバー灯6として利用可能で、かつバックドア2を開放すると自動的に点灯して社内や足元を照射する作業灯としても用いることのできる照明手段を具備することによって、荷物の積み降ろしなどにおける作業性が向上する。
(実施例2)
次に、図4を参照しながら実施例2に係るバックドア2について説明する。本実施例では、先の実施例と同一構成要素については同一符号で示し、その説明は省略する。
本実施例が先の実施例1と異なるのは以下の点にある。
すなわち、前記下側ドア22の表面に、ナンバー灯6とは別に、バックドア2の開閉に連動して点灯・消灯する照明手段としての作業灯60を設けたことにある。
本実施例では、この作業灯60を、取っ手27の前端部に設け、図示するように、ドア開放時に連動して点灯し、車内から車体後方にかけて照射可能となすとともに、ドアの閉塞動作に連動して消灯するようにしている。なお、この作業灯60の変容例として、通常はバックドア2の開閉に連動して消灯するものの、運転室内や取っ手27近傍などに別途設けたスイッチによって、ドア閉塞時であっても図中の一点鎖線Bで示すように照射可能とすることもできる。
また、本実施例では、この作業灯60を設けた取っ手27を、側面視で斜め上方へ伸延させた形状としている。すなわち、図4に示すように、バックドア2が開放状態にある場合、これを閉じようとするときに、後方へ突出した取っ手27が邪魔して上側ドア21と下側ドア22との間の空間部Qに手が極めて入りにくい構造となっているので、安全性がより高まっている。
(実施例3)
次に、図5を参照しながら実施例3に係るバックドア2について説明する。本実施例においても、先の実施例1。2と同一構成要素については同一符号で示し、その説明は省略する。
本実施例が先の実施例1及び実施例2と異なるのは以下の点にある。
本実施例では、中折れ式のバックドア2の開放時に、上側ドア21と下側ドア22との連結部に形成される空間部Qへ異物すなわち手や指などが進入することを防止する異物挿入防止手段7を備えた構成としている。
異物挿入防止手段7は、ゴムや合成樹脂などの可撓性を有する素材から形成され、バックドア2を横断する長さの板状体70からなり、上側ドア21と下側ドア22との連結部を覆うカバーとして機能している。
そして、前記板状体70の長辺側縁部を取付基端として、これを上側ドア21の先端部内に枢着している。また、共に曲面となっている上側ドア21と下側ドア22との端部が接触する部分には、ゴム製のシール71を配設して水が車内に浸入することを防止している。なお、21bは上側ドア21の先端部に形成した基端収納空間、72は枢軸である。
また、この板状体70は、その先端側を下方へ伸延させるとともに中途で湾曲させることにより、先端が下側ドア22の表面に当接する程度まで近接させている。
したがって、板状体70が上側ドア21と下側ドア22との連結部のカバーとなって、バックドア2を閉塞する場合に、前記連結部に形成される空間部Qに手や指が入り込むことがないため、極めて安全な構造となる。しかも、板状体70は前記枢軸72を中心に回動するので、誤って板状体70と下側ドア22との間に手や指を挟んでも当該板状体70が回動するので手や指を傷めるおそれがない。このように、本実施例では、実施例1及び2に比較して、さらに安全性を向上させた構造となっている。
以上、各実施例を通して、本発明に係る中折れ式ドアをワンボックスカーのバックドア2に適用したものとして説明してきたが、本発明は必ずしもバックドア2に限定されるものではなく、例えば車体側面に取付けることも可能である。
バックドアが閉じた状態を示す実施例1に係るワンボックスタイプの自動車後部の側面図である。 バックドアが開いた状態を示す実施例1に係るワンボックスタイプの自動車後部の側面図である。 同自動車の背面図である。 実施例2に係るワンボックスタイプの自動車後部の側面図である。 実施例3に係るワンボックスタイプの自動車後部の側面図である。 従来のワンボックスタイプの自動車後部の側面図である。
符号の説明
1 自動車
2 バックドア
5 落下防止部
4 ダンパ
6 ナンバー灯
7 異物挿入防止手段
12 レール
21 上側ドア
22 下側ドア
23 中央ヒンジ
28 転動輪
60 作業灯

Claims (7)

  1. 上端部を車体側に枢支連結した上側ドアの下端に、下側ドアの上端を枢着し、この枢着部が車体外方に突出するように中折れして開放されるようにした自動車用中折れ式ドアであって、
    前記下側ドアの下端近傍両端に、それぞれ転動輪を取付けるとともに、この転動輪を係合して上下に案内するレールを、車体に形成した開口部の内側面左右側にそれぞれ設け、しかも、このレールの上端部には、前記転動輪の自然落下を防止する落下防止部を設けたことを特徴とする中折れ式ドア。
  2. 前記落下防止部は、レールの端部を前記中折れ式ドアの中折れ方向と逆方向へ入り込ませて構成したことを特徴とする請求項1記載の中折れ式ドア。
  3. 前記上側ドアと下側ドアとの間に開放補助手段を取付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の中折れ式ドア。
  4. 中折れ式ドア開放時に、前記上側ドアと下側ドアとの連結部に形成される空間へ異物が進入することを防止する異物挿入防止手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中折れ式ドア。
  5. 前記下側ドアの表面に、中折れ式ドアの開閉に連動して点灯・消灯する照明手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中折れ式ドア。
  6. 前記下側ドアの表面に、中折れ式ドア開放時に閉塞時よりも照度が増大する照明手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の中折れ式ドア。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の中折れ式ドアを、車体後部面に設けた開口部に取付けたことを特徴とする自動車。
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