JP5056379B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、走行時を含む自動車など車両の振動によるがたつきを規制し、両コネクタハウジング内の雌雄両端子の接続の信頼性に優れるコネクタに関するものである。
電気接続を行うコネクタにおいては、コネクタから生じるノイズの放射により外部の電子機器を誤動作させる虞がある。このため、コネクタから生じるノイズの放射を防ぐ必要がある。その対策として、コネクタの外側ケースであるハウジングを導電性材料例えばアルミニウムなどで作製し、このハウジングにて接続部である端子を覆うことにより、コネクタから生じる放射ノイズの低減が図られている。
一方、ハウジングをアルミニウムなどの導電性材料又は樹脂などの絶縁材料で作製する場合、量産性、コストの低減を考慮して射出成型により行われることが多い。この場合、ハウジングが薄壁状となるため、成型時に僅かながら内反りが生じることがあり、コネクタの嵌合時にハウジング同士が干渉して嵌合抵抗が増大してしまうことがある。この嵌合抵抗を低減するために、両ハウジングには所定のクリアランスを設ける必要がある。
また、射出成型を行う場合、射出成型機の金型に抜き勾配を設ける必要があるため、成型されたハウジング同士を嵌合した際に、ハウジング間にクリアランスが生じる。
コネクタの両ハウジングに所定のクリアランスが生じると、コネクタを嵌合した状態において、両ハウジングが外部からの振動によって嵌合直交方向にがたつくおそれがある。また、振動により両ハウジングにがたが生じると、インナーハウジングに収納されている端子も動くことになる。コネクタの端子は、一方の端子が有するばねの接触力(ばね力)により、もう一方の端子を保持しているが、大きな振動によりばねの接触力よりも大きな力が付加されると、端子を保持することが困難となる。そのため、端子が動いてしまい、端子の磨耗から接触不良となり、接触抵抗が増加する。このため、端子が発熱することがある。
一方、アウターハウジングにアルミニウムなどの導電性材料を用いた場合、端子を収納し且つ絶縁性能を有する樹脂などの絶縁材料で作製されたインナーハウジングとアウターハウジングとをネジを用いて別途結合する必要がある。
インナーハウジングまたはアウターハウジングに係止部を設けて両ハウジングを結合するようにすれば、両ハウジングを安価に結合することが可能となる。この場合、コネクタの嵌合方向に対しては係止部によりインナーハウジングの動きを抑制することが可能であるが、嵌合直交方向に対しては係止部による効果が小さく強固に固定することが困難であるため、インナーハウジングとアウターハウジング間にはがたが生じることがある。このような状態において、車両走行時の振動が付加されると、前述と同様に、振動によりハウジング及び端子が動いてしまうため、端子の磨耗から接触不良となり、接触抵抗が増加し、端子が発熱してしまう。なお、端子の接触力を車両走行時の振動を考慮して非常に大きな力に設計すると、端子の挿入力が増大(従って嵌合抵抗も増大)すると共に、端子表面のメッキが削れてしまうという問題が発生する。
一方、インナーハウジングとアウターハウジングをネジで結合する場合、両ハウジングを強固に結合することが可能となるが、部品点数が増加するだけでなく、ネジの締付け管理や組立工数の増加が生じ、製造コストが増大してしまう。また、ネジが入るスペースをコネクタに設ける必要があるため、コネクタのサイズが大きくなり、小型化が困難となる。
なお、コネクタとしては、特許文献1に記載されているように、両コネクタハウジングのコネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを規制するために、雄型コネクタハウジングのインナーハウジングに、相互に合体されるインナーリング及びアウターリングと、インナーリングを支持する防水用のスプリングパッキンとを設け、インナーリング及びアウターリングには相手側のリングに対して相互に当接する傾斜面をそれぞれ形成し、アウターリングをインナーリングの前端面より突出させて組み付け、両コネクタハウジングの嵌合時に、アウターリングの前端面に雌型コネクタハウジングの奥壁を当接させるようにしたものが提案されているが、相互に当接する傾斜面を有するインナーリング及びアウターリングが必要であり、部品点数が多く、製造コストが増大する。
特開2005−19287号公報
そこで、本発明は、前記事情を考慮してなされたものであり、コネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを規制することができ、部品点数が少なく製造コストの低減が図れるコネクタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のうち、請求項1に係る発明は、電気的接続を行うための雄端子を収容するインナーハウジングと、該インナーハウジングを収容するアウターハウジングとを有する雄コネクタと、
ばね力により上記雄端子を保持すると共に電気的接続を行うための雌端子を収容するインナーハウジングと、該インナーハウジングを収容するアウターハウジングとを有する雌コネクタと、
上記雄コネクタと上記雌コネクタを嵌合する嵌合部材と、
から成り、上記雄コネクタと上記雌コネクタを嵌合した際に、上記雄コネクタのアウターハウジングと上記雌コネクタのアウターハウジングとの間に所定のクリアランスがあるコネクタにおいて、
上記雄コネクタと上記雌コネクタの嵌合時に、上記雄コネクタのインナーハウジング及び上記雌コネクタのインナーハウジングと相互に面接触し弾性材料からなるがた規制部材が上記雄コネクタのアウターハウジング又は上記雌コネクタのアウターハウジングの内部に配設され
上記がた規制部材には、上記雄コネクタ又は上記雌コネクタのいずれかのインナーハウジングに設けられた係合受部に係合して固定される係合部が設けられ、さらに、
上記がた規制部材が配設された上記雄コネクタのインナーハウジング側又は上記雌コネクタのインナーハウジング側から上記がた規制部材側に向かって径が大きくなるテーパー形状を有する係止部が上記係合部に形成されると共に、該係止部の最大径部は上記がた規制部材が配設される上記雄コネクタのインナーハウジング又は上記雌コネクタのインナーハウジングに設けられた上記がた規制部材の上記係合部と係合するための孔の径よりも大きいことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、上記弾性材料は、ショアA硬度10以上70以下の材料であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2記載のコネクタにおいて、上記係合部の先端には、上記係合部の直径よりも細い径の細軸部が突設されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、一方のアウターハウジングの内部に、規制部材を設けるだけでよく、両インナーハウジングががた規制部材に面接触で密着することにより簡単な構造でコネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを規制することができ、部品点数が少なく製造コストの低減が図れる。
さらに、上記がた規制部材が配設された上記雄コネクタのインナーハウジング側又は上記雌コネクタのインナーハウジング側から上記がた規制部材側に向かって径が大きくなるテーパー形状を有する係止部が上記係合部に形成されると共に、該係止部の最大径部は上記がた規制部材が配設される上記雄コネクタのインナーハウジング又は上記雌コネクタのインナーハウジングに設けられた上記がた規制部材の上記係合部と係合するための孔の径よりも大きいことから、雄コネクタと雌コネクタとを挿抜させても、がた規制部材がインナーハウジングから抜け落ちることがない。
請求項2に係る発明によれば、上記弾性材料が、ショアA硬度10以上70以下の材料であるため、がた規制部材の弾性変形により両インナーハウジングとがた規制部材を隙間なく接触ないし密着させることが可能となり、コネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを充分に抑制することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施形態に係るコネクタ1を概略的に示す分解斜視図、図2はコネクタ1の嵌合状態を示す縦断面図、図3は雌型コネクタ1bの断面斜視図、図4は雄型コネクタ1aの要部を示す斜視図である。
これらの図において、コネクタ1は自動車等の車両が振動を生ずる部分に適用される電気接続部品であり、車両走行時の車体振動、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、EV(Electric Vehicle)などのモータ及びインバータ駆動時の振動、エンジンからの強制振動に起因するコネクタ1の振動を、コネクタ1のアウターハウジング7,8のがたを規制することで抑制し、インナーハウジング5,6内の雄、雌両端子2,3の接続の信頼性を向上させるものである。
上記コネクタ1は、がた規制部材4を介して雄コネクタ1aと雌コネクタ1bを嵌合することで構成されている。具体的には、互いに嵌合してコネクタ1を構成する雄コネクタ1aと雌コネクタ1bは、それぞれ、端子2,3を収容する絶縁材料からなるインナーハウジング5,6と、該インナーハウジング5,6を収容する導電性材料からなるアウターハウジング7,8とを有し、一方のアウターハウジング7の内部に、コネクタ嵌合時に、両インナーハウジング5,6と相互に面接触するがた規制部材4を設けて構成されている。このがた規制部材4は、図4に示すように1つの部材からなることが好ましい。インナーハウジング5の基端部2aにがた規制部材4をセットする工程を簡略化できるからである。
雄コネクタ1aは、コネクタケースであるアウターハウジング7と、雄端子2と、この雄端子2を絶縁して収納するインナーハウジング5と、がた規制部材4とで構成されている。雄側のアウターハウジング7は、導電性材料例えばアルミニウム、インナーハウジング5は絶縁材料例えば樹脂好ましくはPBT(ポリ・ブチレン・テレフタレート)、雄端子2は導電性材料例えば銅合金、がた規制部材4は弾性材料例えばシリコンゴムによりそれぞれ構成されている。
雌コネクタ1bは、コネクタケースであるアウターハウジング8と、雌端子3と、雌端子3を絶縁して収納するインナーハウジング6と、嵌合方向でインナーハウジング6からの雌端子3の抜け落ちを防ぐインナープレート11と、雄コネクタ1aのアウターハウジング7と接触するグランドコンタクト12と、ケーブル13のシールド14とアウターハウジング8とに接触して両者を電気的に接続するフェルール15と、コネクタ嵌合時に防水性能を発揮して両アウターハウジング7,8間をシールする防水シール16と、ケーブル13とアウターハウジング8の後部筒状部8bとの間の防水を行うワイヤシール17と、ワイヤシール17の抜けを防止すべく後部筒状部8bの端部に装着された三連形のテールプレート18と、コネクタ嵌合時に挿入をアシストするレバー20と、コネクタ1の嵌合状態を明らかにすると共にレバー20を固定する固定部材(CPA:Connector Position Assurance)21とから構成されている。上記雄コネクタ1aと上記雌コネクタ1bを嵌合する嵌合部材は、主に上記レバー20と固定部材21とから構成されている。
上記雌側のアウターハウジング8はアルミニウム、インナーハウジング6、インナープレート11、テールプレート18、レバー20及び固定部材21は樹脂例えばPBT、雌端子3、フェルール15及びグランドコンタクト12は銅合金、防水シール16、ワイヤシール17はシリコンゴムでそれぞれ構成されている。
図示例のコネクタ1においては、雄コネクタ1a側に並列の複数例えば3つの雄端子2を有し、これら雄端子2に対応して雌コネクタ1b側に並列の複数例えば3つの雌端子3を有している。雌コネクタ1bのアウターハウジング8は、扁平筒状の前部筒状部8aと、雌端子3に対応する複数例えば3本のケーブル13をそれぞれ挿入する並列した複数の筒状の後部筒状部8bとを一体に有している。
ケーブル13は、図2に示すように、導線である芯線13aと、該芯線13aを被覆する内側絶縁プラスチック13bと、該内側絶縁プラスチック13bを被覆するシールド(メッシュチューブ)14と、該シールド14を被覆する外側絶縁プラスチック13cとを有する同軸ケーブルからなっている。上記シールド14の先端側は外側絶縁プラスチック13cの先端側外周面を覆うように折り返されており、そのシールド14にフェルール15を介してアウターハウジング8の後部筒状部8bが電気的に接続されている。
上記雌端子3に上記芯線13aが電気的に接続されている。雌端子3は雌コネクタ1bのインナーハウジング6内に収容されており、該インナーハウジング6の先端部には雄端子2の断面U字状の基端部2aを挿入する断面U字状の挿入口22が形成されている(図3参照)。上記インナーハウジング6には上記後部筒状部8bの延出端23に接触するグランドコンタクト12が取付けられ、該グランドコンタクト12に雄コネクタ1aのアウターハウジング7の内面の一部が接触するようになっている。
上記雌端子3は雄端子2の断面U字状の基端部2aの内面に雌端子3のV字構造によるばね力で押圧されるようになっている。雌コネクタ1bにおけるアウターハウジング8とインナーハウジング6とは、図3に示すようにアウターハウジング8の後部筒状部8bの延出端23に形成された上下一対の凹部24に対し、インナーハウジング6に形成された上下一対の凸部25を係合させることにより結合されている。
一方、雄コネクタ1aのインナーハウジング5は、図2又は図4に示すように扁平筒状のアウターハウジング7内に一方の開口から挿入されて他方の開口側の内周壁段部26に係止されるフランジ部27を有し、該フランジ部27にはこれよりアウターハウジング7の他方の開口部近傍へ向って延出し、該開口部近傍の内周壁上下面に突設された凸部28にこれを乗り越えて係合する係合フック部30が上下に複数例えば3つずつ形成されている。これにより、アウターハウジング7とインナーハウジング5とが結合されている。
雄端子2は、インナーハウジング5から前方(図2中の左方向)に突出しており、雄端子2の基端部2aはインナーハウジング5の後端に形成されたフランジ部27の後端面から後方(図2中の右方向)に突出している。上記がた規制部材4は、上記インナーハウジング5のフランジ部27の後端面に平行な平板状に形成されており、がた規制部材4にはフランジ部27の後端面から突出した雄端子2の基端部2aを挿通させる開口部31が形成されている。
上記がた規制部材4には、一方のインナーハウジング5に設けられた係合受部である孔部32に係合(嵌合)してがた規制部材4を固定するための係合部である突軸部33が設けられている。該突軸部33はがた規制部材4と同じ弾性材料例えばシリコンゴムにより形成されていることが好ましい。図示例では、インナーハウジング5のフランジ部27に、これを前後方向に貫通する上下一対の孔部32が左右の長手方向に適宜間隔で複数(例えば8つ)設けられている。上記突軸部33は、左右方向に長い平板状のがた規制部材4の前端面に、前記孔部32と対応して突設されている。
突軸部33にはテーパー状ないし傘状の係止部34が設けられていることが好ましい。テーパー状ないし傘状の係止部34は、本実施形態では、軸対称の形状をしており、最も径の大きい部分である大径部分から一方向側では突軸部33の径までテーパー状に径が小さくなっている。係止部34の他方向側である大径部分と突軸部33との境界部に略90°の段差部分を有する。また、係止部34の大径部分の径は孔部32の径よりも大きい。例えば、孔部32の孔径は2mmの場合、係止部24の大径部分の外径は孔部32の孔径よりも大きい2.2mmとされる。なお、係止部34の形状は軸対称でなくとも良く、大径部分が孔部32に引っ掛かる構造であれば良い。この構成により、孔部32からの突軸部33の引き抜け(離脱)を防止できる。
がた規制部材4の前端面がインナーハウジング5のフランジ部27の後端面に接触している状態で、係止部34の大径部分が孔部32内に丁度嵌ることで孔部32からの突軸部33の引き抜け(離脱)防止ができる。または、係止部34の大径部分が孔部32を通過して係止部34の突軸部33との段差部分がフランジ部27の前端面に係止される(引っ掛かる)ようになっていてもよい。また、上記突軸部33の先端には該突軸部33の直径よりも細い径の先導用の細軸部33aが突設されていることが突軸部33を孔部32に容易に嵌合させることができる点で好ましい。
なお、上記レバー20は、雌側アウターハウジング8の前部筒状部8aの両側部に突設した支軸35を介して前後方向に揺動可能(回動可能)に支持され、レバー20を前倒し位置(図1参照)から後ろ倒し位置(図2、図3参照)に回動する際に、雄側アウターハウジング7の両側部に突設した支軸36にレバー20の係合溝20aが係合して該支軸36を上記支軸35に接近させる方向にアシストするようになっている。上記固定部材21は、フック状に形成されており、雌側アウターハウジング8の前部筒状部8aの上側後端部に突出形成された突出部37に前後移動可能に設けられ、後ろ倒し位置のレバー20に固定部材21を係合させることによりレバー20をロックするようになっている。
以上の構成からなるコネクタ1によれば、互いに嵌合する雄コネクタ1aと雌コネクタ1bが、それぞれ、端子2,3を収容する絶縁材料からなるインナーハウジング5,6と、該インナーハウジング5,6を収容する導電性材料からなるアウターハウジング7,8とを有し、一方のアウターハウジング7の内部に、コネクタ嵌合時に、両インナーハウジング5,6と相互に面接触する一つのがた規制部材4を設けているため、一方のアウターハウジングの内部に、一つのがた規制部材を設けるだけでよく、両インナーハウジング5,6ががた規制部材4に面接触で密着することにより簡単な構造でコネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを規制することができ、部品点数が少なく製造コストの低減が図れる。
換言すれば、コネクタ嵌合時には嵌合方向及び嵌合直交方向において、雄雌両インナーハウジング5,6間、雄雌それぞれのインナーハウジング5,6とアウターハウジング7,8間もがた規制部材4により密着状態となり、強固に固定することが可能となる。また、上記がたの低減は、一つのがた規制部材4だけで達成することができ、雄雌のコネクタ1a,1bの形状変更も非常に少なくて済むため、製造コストの低減が図れる。
また、上記がた規制部材4が、ショアA硬度10以上70以下の弾性材料からなることが好ましい。例えば厚さ1.5mmのシリコンゴム(ショアA硬度38度)をがた規制部材4に用いれば、がた規制部材4が充分に弾性変形することができ、がた規制部材4の弾性変形により両インナーハウジング5,6とがた規制部材4を隙間なく接触ないし密着させることが可能となり、コネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを充分に抑制することができる。なお、ショアA硬度10以上70以下としたのは、ショアA硬度10未満ではゴムの成形が困難であることと、ショアA硬度が70より大きいと充分に弾性変形することができないことからである。また、インナーハウジング5,6は樹脂成型品のため、寸法しろ(較差)を設ける必要がある。この寸法しろ(較差)はがたつきの要因となるが、がた規制部材4の弾性変形量を充分に確保することで、コネクタ嵌合時にインナーハウジング5,6と、がた規制部材4とが密着してがたつきを防ぐことができる。
インナーハウジング5,6が絶縁材料例えば樹脂で、アウターハウジング7,8が導電性材料例えばアルミニウムである場合、インナーハウジング5,6とアウターハウジング7,8間にがたを考慮したクリアランスを確保する必要があるが、このクリアランスに関わらず上記がた規制部材4によりコネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを抑制することが可能となる。
また、上記がた規制部材4には、一方のインナーハウジング5に設けられた係合受部例えば孔部32に係合してがた規制部材4を固定するための係合部例えば突軸部33が設けられているため、雄雌両コネクタ1a,1bの挿抜を繰り返してもがた規制部材4が一方のインナーハウジング5から脱落するおそれがなく、常に上記効果が得られ、信頼性の向上が図れる。この場合、突軸部33にはテーパー状ないし傘状の係止部34が設けられ、孔部32の孔径は例えば2mm、係止部34の大径部分の外径は孔部32の孔径よりも大きい2.2mmとされているため、一度インナーハウジング5の孔部32に係止部34を挿入すると、シリコンゴムに弾性変形を生じさせる大きな力を加えない限り抜き取ることができない。従って、コネクタを挿抜させても、がた規制部材4がインナーハウジング5から抜け落ちることがなく、常に性能を発揮することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更が可能である。例えば、インナーハウジング及びアウターハウジングが共に絶縁材料例えば樹脂であってよく、この場合、インナーハウジングとアウターハウジング間にがたを考慮する必要がないが、コネクタ嵌合時の嵌合抵抗を低減するために所定のクリアランスを設ける必要があり、このクリアランスに関わらずがた規制部材によってコネクタ嵌合方向及び嵌合直交方向のがたを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るコネクタを概略的に示す分解斜視図である。 コネクタの嵌合状態を示す縦断面図である。 雌型コネクタの断面斜視図である。 雄型コネクタの要部を示す斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ
1a 雄コネクタ
1b 雌コネクタ
2,3 端子
4 がた規制部材
5,6 インナーハウジング
7,8 アウターハウジング
20 レバー(嵌合部材)
21 固定部材(嵌合部材)
32 孔部(係合受部)
33 突軸部(係合部)

Claims (3)

  1. 電気的接続を行うための雄端子を収容するインナーハウジングと、該インナーハウジングを収容するアウターハウジングとを有する雄コネクタと、
    ばね力により上記雄端子を保持すると共に電気的接続を行うための雌端子を収容するインナーハウジングと、該インナーハウジングを収容するアウターハウジングとを有する雌コネクタと、
    上記雄コネクタと上記雌コネクタを嵌合する嵌合部材と、
    から成り、上記雄コネクタと上記雌コネクタを嵌合した際に、上記雄コネクタのアウターハウジングと上記雌コネクタのアウターハウジングとの間に所定のクリアランスがあるコネクタにおいて、
    上記雄コネクタと上記雌コネクタの嵌合時に、上記雄コネクタのインナーハウジング及び上記雌コネクタのインナーハウジングと相互に面接触し弾性材料からなるがた規制部材が上記雄コネクタのアウターハウジング又は上記雌コネクタのアウターハウジングの内部に配設され
    上記がた規制部材には、上記雄コネクタ又は上記雌コネクタのいずれかのインナーハウジングに設けられた係合受部に係合して固定される係合部が設けられ、さらに、
    上記がた規制部材が配設された上記雄コネクタのインナーハウジング側又は上記雌コネクタのインナーハウジング側から上記がた規制部材側に向かって径が大きくなるテーパー形状を有する係止部が上記係合部に形成されると共に、該係止部の最大径部は上記がた規制部材が配設される上記雄コネクタのインナーハウジング又は上記雌コネクタのインナーハウジングに設けられた上記がた規制部材の上記係合部と係合するための孔の径よりも大きいことを特徴とするコネクタ。
  2. 上記弾性材料は、ショアA硬度10以上70以下の材料であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 上記係合部の先端には、上記係合部の直径よりも細い径の細軸部が突設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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