JP5053619B2 - 微細構造体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体などの基板を3次元微細加工することで、貫通孔電極を用いたチップサイズパッケージ及び各種MEMS素子などに適用可能な微細構造を形成する、微細構造体の製造方法に関するものである。
チップを貫通する貫通孔電極により、積層したチップ間を電気的に接続するチップサイズパッケージの技術が開発されている(非特許文献1参照)。また、医療、化学、生化学などの分野においては、少量の試料で分離,混合,合成,及び分析などを行うマイクロ流体システムが、盛んに開発されている。これらでは、配線構造に接続する直径が数〜30μm及び深さ5〜50μm程度の貫通孔や、幅及び深さが数百μm程度の溝などから構成される複雑な3次元形状の微細な構造体を、例えばシリコンなどの半導体基板に形成する技術が重要となる。
上述したような微細な構造体をシリコン基板に形成する技術として、ICP−RIE(Inductively Coupled Plasma-Reactive Ion Etching)により、数100μmの深さに異方性エッチングする手法がある(非特許文献2参照)。この手法では、公知のフォトリソグラフィ技術によりシリコン基板の上に形成したレジストパターンをマスクとし、レジストパターンの開口部の底に露出したシリコン基板をエッチングし、シリコン基板に深さ数100μmの溝や凹部を形成する。
特許第3425852号公報 K. Takahashi, et al.,"Current Status of Research and Development for Three-Dimensional Chip Stack Technology", Jap. J. Appl. Phys. Vol.40, pp.3032-3037, 2001. 笠井他、「ICPプラズマエッチング装置によるシリコンの加工」、セラミックス、36、No.3、pp.128〜132、2001年。
しかしながら、前述した貫通孔電極やマイクロ流体システムを実現するための微細構造体の製造では、深さ100μm程度の溝や凹部が形成されている状態に、さらに数十〜数百μm程度の寸法の溝や凹部を形成することになる。このように、100μm程度の段差が存在している状態で、さらに溝や凹部を形成する場合、非特許文献1に示された従来のフォトリソグラフィを用いた技術では、正確な微細構造が形成できないという問題があった。
この問題について説明すると、従来では、図12(a)に示すように、溝1202,溝1203が形成されているシリコン基板1201に、新たに溝を形成する場合、図12(b)に示すように、シリコン基板1201の上に、溝1202,溝1203を埋めるように、感光性を備えたレジスト膜1204を形成することになる。レジスト膜1204の形成には、一般には回転塗布法が用いられるが、溝の深さが数100μmあると、溝内部を完全にレジスト材料で充填することができず、溝底部に間隙1209が形成されやすい。
このように間隙1209が形成されると、レジスト膜1204を形成した後の露光前に行う加熱処理工程で、間隙1209に封止された気体が膨張し、図13に示すように、レジスト膜1204に損傷部分1201が形成される場合がある。このような状態で露光及び現像を行っても、正確なパターンの形成は不可能である。
また、レジスト膜1204をパターニングするためには、図14(a)に示すように、紫外線などの光1401を、フォトマスク1402を用いて選択的に照射して露光を行う。ところが、深さ100μm程度の溝内では、当然ながらレジスト膜1204が100μmを超えて厚く形成される。このため、上記露光のときに、光がレジスト膜1204を透過して溝1203の底にまで到達せず、光が照射される領域であっても、膜表面より膜厚方向に深い部分に露光されない状態が発生する。
このような状態では、露光の後に現像しても、図14(b)に示すように、レジスト膜1204に形成される溝パターン1403が、レジスト膜1204を貫通せず、正確なパターンの形成ができないという問題がある。また、幅の狭い溝1202と幅の広い溝1203とでは、この上に形成されるレジスト膜1204の厚さが異なる。このため、溝1202の領域と溝1203の領域とに開口パターンを形成する場合、両者の形状が均一にならないという問題もある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、各段が数100μm程度の深さの多段の溝など、各々が数100μm程度の寸法を備える複数の部分から構成された微細構造体が、より高い精度で形成できるようにすることを目的とする。
本発明に係る微細構造体の製造方法は、主表面に第1の凹部を備えた基板の主表面に第1の凹部の底部に接触することなく薄膜を貼り付けて、基板の上に第1の凹部を覆うように薄膜が形成された状態とする第1工程と、フォトリソグラフィ技術により、第1の凹部の形成領域の一部を含み、かつ第1の凹部より小さい面積の開口パターンが、薄膜に形成された状態とする第2工程と、開口パターンが形成された薄膜をマスクとした選択的なエッチングにより基板を加工して、第1の凹部の形成領域内部の基板の主表面に第2の凹部が形成された状態とする第3工程とを少なくとも備えるようにしたものである。
上記微細構造体の製造方法において、第1工程では、薄膜が形成された基材を用意し、基材に形成されている薄膜を基板の主表面に貼り付け、基板に貼り付けられた薄膜より基材を剥離し、基板の上に薄膜が形成された状態とすればよい。また、凹部を含む微細構造体が基板の主表面に形成された後に、薄膜を除去するとよい。なお、基板がシリコンから構成されている場合、ドライエッチングは、フッ素を含むガスを用いればよい。
上記、微細構造体の製造方法において、薄膜が、感光性を備えている場合、薄膜を露光して現像することで、開口パターンが、薄膜に形成された状態とすればよい。また、薄膜を貼り付けた後、薄膜の上に感光性を有する感光性レジスト膜が形成された状態とし、感光性レジスト膜を露光して現像することで、開口パターンに対応するマスクパターンが感光性レジスト膜に形成された状態とし、マスクパターンが形成された感光性レジスト膜をマスクとしたエッチングにより、薄膜に開口パターンが形成された状態としてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、貼り付けた薄膜に開口パターンを形成し、この薄膜を用いたドライエッチングにより、基板を加工するようにしたので、各段が数100μm程度の深さの多段の溝など、各々が数100μm程度の寸法を備える複数の部分から構成された微細構造体が、より高い精度で形成できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明に係る実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図1(a)に示すように、例えば単結晶シリコンからなる半導体基板101に、溝102及び溝(凹部)103が形成された状態とする。溝102は深さ100μm,幅200μm程度に形成され、溝103は、深さ100μm,幅400μm程度に形成されている。また、溝102及び溝103は、共に同じ方向に延在している。
溝102及び溝103の形成について説明すると、半導体基板101の上に膜厚5μm程度の感光性レジスト膜を、例えばスピン塗布法により形成し、形成した感光性レジスト膜を公知のフォトリソグラフィ技術によりパターニングし、溝102及び溝103を形成する領域に半導体基板101の表面が露出する開口パターンが形成された状態とする。次いで、開口パターンが形成された感光性レジスト膜をマスクとし、非特許文献2に示されているICP−RIEを用いたエッチング技術により、半導体基板101を例えば100μmの深さまでエッチングする。この後、感光性レジスト膜を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図1(a)に示すように、溝102及び溝103が形成された状態が得られる。
次に、図1(b)〜図1(e)に示すように、STP(Spin-coating film Transfer and hot Pressing:特許文献1参照)法により、溝102及び溝103が形成されている領域を覆うように、半導体基板101の上に感光性レジスト膜(薄膜)104が形成された状態とする。感光性レジスト膜104の形成について説明すると、先ず、図1(b)に示すように、例えばフッ素樹脂などから構成されたシート状の基材105を用意し、用意した基材105の表面に、例えばスピン塗布法により感光性レジストを塗布することで、感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
次に、図1(c)に示すように、基材105に形成された感光性レジスト膜104を、例えば20Pa程度に減圧された環境下で、温度100℃・荷重10kgfの条件で、半導体基板101に熱圧着する。減圧環境下で貼り付けることで、半導体基板101の主表面と感光性レジスト膜104とが当接して密着すべき領域に、気泡などが混入することが抑制できるようになる。この後、大気雰囲気中・室温(20℃程度)の状態とし、図1(d)に示すように、半導体基板101に貼り付けられている感光性レジスト膜104より、基材105を剥離する。これらのことにより、図1(e)に示すように、溝102及び溝103の上を覆うように、半導体基板101の上に感光性レジスト膜104が形成された状態が得られる。
このように、STP法により形成された感光性レジスト膜104では、形成面の全域において、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性及び高い表面平坦性が得られる。また、STP法によれば、基材105に形成されている感光性レジスト膜104の状態,貼り付け時の押し付け圧力,温度,及び雰囲気の圧力などの各条件を適宜設定することで、感光性レジスト膜104が、溝102及び溝103の底部に接触するなどのことがなく、平坦な平板状に貼り付けられた状態が得られる。
次に、図1(f)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、例えば溝103の幅方向中央部の領域において溝103と同じ方向に延在する溝状の開口パターン141が、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。開口パターン141は、溝103より幅が狭く、例えば幅100μm程度に形成された状態とする。前述したように、感光性レジスト膜104は、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性及び高い表面平坦性が得られているので、所望とする開口パターン141を精度良く形成することができる。
次に、開口パターン141が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板101の溝103の底部を選択的にエッチング除去し、図1(g)に示すように、溝103と同じ方向に延在する溝106が、溝103の底部に形成された状態とする。例えば、ICP−RIE法により、SF6などのシリコンをエッチングするためのエッチングガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用い、これらを交互に処理室に導入してプラズマとするシリコンの異方性エッチングにより、上述した溝106のエッチング加工が可能である。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図1(h)及び図1(h’)の斜視図に示すように、半導体基板101に、溝102及び溝103とともに、溝103の底部にこれと同じ方向に延在する幅100μm程度の溝106を備えた微細構造体が形成された状態が得られる。
[実施の形態2]
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図2は、実施の形態2における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図2(a)に示すように、前述同様に、半導体基板101に、溝102及び溝103が形成された状態とし、また、前述同様のSTP法により、基材105に形成された薄膜204が、半導体基板101に貼り付けられた状態とする。この後、貼り付けられた薄膜204より基材105を剥離する。これらのことにより、図2(b)に示すように、溝102及び溝103の上を覆うように、半導体基板101の上に薄膜204が形成された状態が得られる。このように、STP法により形成された薄膜204では、形成面の全域において、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性や高い表面平坦性が得られる。
なお、薄膜204は、例えば東レ製セミコファインなどのポリイミド樹脂など、スピン塗布法などにより基材105に塗布することができる材料から構成されていればよい。また、溶媒中に金属材料を含む塗布液を塗布して溶媒を揮発除去することで、基材105に金属薄膜が形成された状態とし、この金属薄膜を貼り付けることで、半導体基板101の上に金属より構成された薄膜204が形成されているようにしても良い。
次に、図2(c)に示すように、感光性レジスト膜214が薄膜204の上に形成された状態とする。なお、感光性レジスト膜214を構成する感光性レジストには、下層の薄膜204と相溶しない溶媒が用いられている材料を用いればよい。下層の薄膜204の表面が平坦に形成されているので、感光性レジスト膜214は、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性及び高い表面平坦性に形成される。
次いで、公知のフォトリソグラフィ技術により、例えば溝103の幅方向中央部の領域において溝103と同じ方向に延在する溝状の開口パターン(マスクパターン)215が、感光性レジスト膜214に形成された状態とする。開口パターン215は、溝103より幅が狭く、例えば幅100μm程度に形成された状態とする。このとき、溝102及び溝103は、薄膜204に覆われて塞がれている。このため、上記フォトリソグラフィにおける現像などの液処理において、処理に用いられる液体が、溝102及び溝103に浸入することが抑制される。
次に、開口パターン215が形成された感光性レジスト膜214をマスクとした選択的なエッチングにより、図2(d)に示すように、薄膜204に、開口パターン241が形成された状態とする。開口パターン215をマスクとして形成された開口パターン241は、開口パターン215とほぼ同様に、溝103の幅方向中央部の領域において溝103と同じ方向に延在して幅100μm程度に形成されたものとなる。
次に、開口パターン215が形成された感光性レジスト膜214及び開口パターン241が形成された薄膜204をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板101の溝103の底部を選択的にエッチング除去し、図2(e)に示すように、溝103と同じ方向に延在する溝106が、溝103の底部に形成された状態とする。例えば、ICP−RIE法により、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用い、これらを交互に処理室に導入してプラズマとしてシリコンの異方性エッチングを行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜214及び薄膜204を、除去することで、図2(f)に示すように、半導体基板101に、溝102及び溝103とともに、溝103の底部にこれと同じ方向に延在する幅100μm程度の溝106を備えた微細構造体が形成された状態が得られる。これは、図1(h),図1(h’)を用いて説明した実施の形態1と同様の状態である。
なお、図2(d)を用いて説明したエッチング加工において、ポリイミド樹脂などの有機材料より薄膜204を構成している場合、酸素ガスのプラズマを用い、この有機材料と感光性レジスト膜214とがほぼ同じエッチングレートの条件で薄膜204のエッチング加工を行えば、エッチング加工とともに、感光性レジスト214の除去が同時に行える。この場合、以降の工程においては、感光性レジスト膜214がない状態となる。
[実施の形態3]
次に、本発明に係る実施の形態3について説明する。図3は、実施の形態3における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図3(a)に示すように、前述同様に、半導体基板101に、溝102及び溝103が形成された状態とする。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板101に貼り付けられ、溝102及び溝103の上を覆うように、半導体基板101の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。このように、STP法により形成された感光性レジスト膜104では、形成面の全域において、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性及び高い表面平坦性が得られる。
次に、図3(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、感光性レジスト膜104に、平面視円形の開口パターン341が形成された状態とする。本実施の形態3においては、図3(c)の平面図に示すように、例えば溝103の幅方向中央部の領域において溝103と同じ方向に配列された複数の開口パターン341が形成された状態とする。
次に、開口パターン341が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板101の溝103の底部を選択的にエッチング除去し、図3(d)に示すように、半導体基板101の底面にまで貫通する貫通孔111が、溝103の底部に形成された状態とする。例えば、ICP−RIE法により、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用い、これらを交互に処理室に導入してプラズマとしてシリコンの異方性エッチングを行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図3(e)及び図3(e’)の斜視図に示すように、半導体基板101に、溝102及び溝103とともに、溝103の底部にこれと同じ方向に配列された複数の貫通孔111を備えた微細構造体が形成された状態が得られる。このように形成(製造)された微細構造体は、例えば、半導体チップにおいて、配線に接続して外部との接続に用いられる貫通孔電極の形成に適用可能である。
[実施の形態4]
次に、本発明に係る実施の形態4について説明する。図4は、実施の形態4における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図4(a)に示すように、前述同様に、半導体基板101に、溝102及び溝103が形成された状態とする。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板101に貼り付けられ、溝102及び溝103の上を覆うように、半導体基板101の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
加えて、公知のフォトリソグラフィ技術により、感光性レジスト膜104に、溝103の幅方向中央部の領域において溝103と同じ方向に延在する溝状の開口パターン141が、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。以上のことは、前述した実施の形態1の場合と同様である。
次に、開口パターン141が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板101の溝103の底部を選択的にエッチング除去し、図4(b)に示すように、溝103と同じ方向に延在する断面が半円形状の溝406が、溝103の底部に形成された状態とする。本実施の形態においては、例えばCF4及びO2の混合ガスや、XeF2ガスのプラズマを用いた等方的なドライエッチング技術により、半導体基板101の溝103の底部をエッチングする。このような等方的なエッチングにより、断面形状が略半円形状に形成された溝406の形成が可能である。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、半導体基板101に、溝102及び溝103とともに、溝103の底部にこれと同じ方向に延在する幅100μm程度の溝406を備えた微細構造体が形成された状態が得られる。
[実施の形態5]
次に、本発明に係る実施の形態5について説明する。図5は、実施の形態5における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図5(a)に示すように、前述同様に、例えば単結晶シリコンよりなる半導体基板501に、共に深さ100μm・幅300μmの溝502及び溝503が、形成された状態とする。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板501に貼り付けられ、溝502及び溝503の上を覆うように、半導体基板501の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
次に、図5(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、溝502と同様の平面形状を備えた開口パターン142と、溝503の幅方向中央部の領域において溝503と同じ方向に延在する溝状の開口パターン143とが、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。開口パターン143は、溝503より幅が狭く、例えば幅100μm程度に形成された状態とする。
次に、開口パターン142及び開口パターン143が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板501の溝502及び溝503の底部を選択的にエッチング除去し、図5(c)に示すように、より深く形成された溝512とともに、溝503と同じ方向に延在する溝506が、溝503の底部に形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、半導体基板501に、溝303の底部にこれと同じ方向に延在する幅100μm程度の溝506とともに、初期状態より深い状態とされた溝512を備えた微細構造体が形成された状態が得られる。
[実施の形態6]
次に、本発明に係る実施の形態6について説明する。図6は、実施の形態6における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図6(a)に示すように、前述同様に、例えば単結晶シリコンよりなる半導体基板601に、幅300μmの溝602及び幅100μmの溝603が、共に深さ100μm程度に形成された状態とする。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板601に貼り付けられ、溝602及び溝603の上を覆うように、半導体基板601の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
次に、図6(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、溝602と同様の平面形状を備えた開口パターン144と、溝603の上部において溝603と同じ方向に延在する溝状の開口パターン145とが、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。開口パターン145は、この幅方向中央部に溝603が配置されるように、幅300μm程度に形成された状態とする
次に、開口パターン144及び開口パターン145が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板601の溝602及び溝603の底部を選択的にエッチング除去し、図6(c)に示すように、より深く形成された溝612とともに、溝606及びこの底部に配置された溝613が形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、半導体基板601に、幅300μm程度の溝606の底部にこれと同じ方向に延在する幅100μm程度の溝613が形成され、また、初期状態より深い状態とされた溝612が形成された状態が得られる。これば、図5(c)を用いて説明した微細構造体と同様の形状である。
[実施の形態7]
次に、本発明に係る実施の形態7について説明する。図7は、実施の形態7における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図7(a)に示すように、前述同様に、例えば単結晶シリコンよりなる半導体基板701に、平面視矩形の凹部702及び凹部703が形成された状態とする。例えば、凹部702は、一辺が200μm程度の正方形で深さ100μm程度の直方体に形成され、凹部703は、一辺が400μm程度の正方形で深さ100μm程度の直方体に形成されている。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板701に貼り付けられ、凹部702及び凹部703の上を覆うように、半導体基板701の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。このように、STP法により形成された感光性レジスト膜104では、形成面の全域において、破損などが抑制された状態で、高い膜厚均一性及び高い表面平坦性が得られる。
次に、図7(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、凹部702の中央部に配置された平面視矩形の開口パターン741と、凹部703の中央部に配置された平面視矩形の開口パターン742とが、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。開口パターン741は、一辺が100μm程度に形成され、開口パターン742は、一辺が200μm程度に形成された状態とする。前述したように、感光性レジスト膜104は均一な状態に形成されているので、所望とする開口パターン741,開口パターン742が精度良く形成可能である。
次に、開口パターン741及び開口パターン742が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板701の凹部702及び凹部703の底部を選択的にエッチング除去し、図7(c)に示すように、一辺が100μm程度の平面視矩形の凹部704が、凹部702の底部に形成され、一辺が200μm程度の平面視矩形の凹部705が、凹部703の底部に形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図7(d)に示すように、半導体基板701に、平面視矩形の凹部702とともに、この底部にこれより小さい平面視矩形の凹部704が形成され、平面視矩形の凹部703とともに、この底部にこれより小さい平面視矩形の凹部705が形成された状態が得られる。例えば、上述したエッチングの量を、半導体基板701の深さ方向に100μm程度とすれば、凹部704及び凹部705は、深さ100μm程度に形成された状態となる。
次に、図7(e)に示すように、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜714が、半導体基板701に貼り付けられ、凹部702,凹部703の上を覆うように、半導体基板701の上に感光性レジスト膜714が形成された状態とする。加えて、公知のフォトリソグラフィ技術により、感光性レジスト膜714に、平面視矩形の開口パターン743及び平面視矩形の開口パターン744が形成された状態とする。開口パターン743は、凹部702と凹部703との間の半導体基板701の上に配置され、平面形状が一辺100μm程度の正方形状に形成されている。また、開口パターン744は、凹部703(凹部705)の上部中央部に配置され、平面形状が一辺100μm程度の正方形状に形成されている。
次に、開口パターン743及び開口パターン744が形成された感光性レジスト膜714をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板701の表面及び凹部705の底部を選択的にエッチング除去し、図7(f)に示すように、一辺100μm程度の平面視矩形の凹部706が半導体基板701の表面に形成され、一辺100μm程度の平面視矩形の凹部707が、凹部705の底部に形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜714を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図7(g)及び図7(g’)の平面図に示すように、半導体基板701に、平面視矩形の凹部702とともに、この底部にこれより小さい平面視矩形の凹部704が形成され、平面視矩形の凹部703とともに、この底部にこれより小さい平面視矩形の凹部705が形成され、また、凹部705の底部にこれより小さい平面視矩形の凹部707が形成され、加えて、凹部702と凹部703との間の半導体基板701の表面に、平面視矩形の凹部706が形成された状態が得られる。例えば、上述したエッチングの量を、半導体基板701の深さ方向に100μm程度とすれば、凹部706及び凹部707は、深さ100μm程度に形成された状態となる。
このように、本実施の形態によれば、半導体基板701の深さ方向に(断面視)3段の3次元の微細構造体が容易に得られる。なお、上述では、感光性レジスト膜104をマスクとしたエッチング加工と、感光性レジスト膜714をマスクとしたエッチング加工との2回のエッチング加工を行うようにしたが、これを3回以上の複数回行うことで、3段以上の多段の微細構造体が形成可能であることは、いうまでもない。また、凹部ではなく、溝を形成する場合についても同様である。なおまた、上述では、複数回の加工を、回を追う毎に幅を狭くすることで、多段の微細構造体を形成したが、これに限るものではない。例えば、図6を用いて説明したように、複数回の加工を、回を追う毎に幅を広くすることで、多段の微細構造体を形成しても良い。
[実施の形態8]
次に、本発明に係る実施の形態8について説明する。図8は、実施の形態8における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図8(a)に示すように、前述同様に、例えば単結晶シリコンよりなる半導体基板801に、溝802及び溝803が形成された状態とする。例えば、溝802は、深さ90μm,幅200μm程度に形成され、溝803は、深さ90μm,幅300μm程度に形成されている。また、溝802及び溝803は、共に同じ方向に延在している。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板801に貼り付けられ、溝802及び溝803の上を覆うように、半導体基板801の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
次に、図8(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、感光性レジスト膜104に、溝状の開口パターン841と溝状の開口パターン842とが形成された状態とする。開口パターン841は、溝802の幅方向中央部の領域において溝802と同じ方向に延在し、幅100μm程度に形成されている。開口パターン842は、溝803と同じ方向に延在し、溝803と同じ幅300μm程度に形成されている。加えて、開口パターン842は、この幅方向に、溝803とは100μmずれて配置されている。図8(b)に示す例では、開口パターン842は、溝802の側に100μmずれて配置されている。このため、開口パターン842の溝802の側には、半導体基板801の一部表面が露出している。また、開口パターン802の溝802の側とは反対の側には、溝803の一部を覆う庇842aが形成されている状態となる。
次に、開口パターン841及び開口パターン842が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板801の溝802の底部,溝803の底部,及び開口パターン842の内部に露出する半導体基板801の表面を選択的にエッチング除去し、図8(c)に示すように、新たな溝804及び新たな溝805が形成され、また、変形された溝813が形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。また、このエッチングの量は、例えば、半導体基板801の深さ方向に100μm程度とする。
このエッチング加工では、溝802の底面の幅方向中央部に、幅100μm程度で深さ100μm程度の溝804が形成された状態となる。また、溝813の底面の幅方向中央部に、幅300μm程度の溝805が形成された状態となる。また、溝813の領域では、開口パターン842の庇842aに覆われている領域813aは、深さが90μmと変わらず、溝802側の領域813bは、深さが100μm程度に形成され、溝813は、幅400μmとなる。この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、上述した各溝を備えた微細構造体が得られる。
[実施の形態9]
次に、本発明に係る実施の形態9について説明する。図9は、実施の形態9における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、図9(a)に示すように、前述同様に、例えば単結晶シリコンよりなる半導体基板901に、溝902及び溝903が形成された状態とする。例えば、溝902は、深さ100μm,幅200μm程度に形成され、溝903は、深さ100μm,幅400μm程度に形成されている。また、溝902及び溝903は、共に同じ方向に延在している。また、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104が、半導体基板901に貼り付けられ、溝902及び溝903の上を覆うように、半導体基板901の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。
次に、図9(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術により、溝902と同様の平面形状を備えた開口パターン142と、溝902の幅方向中央部の領域において溝902と同じ方向に延在する溝状の開口パターン941と、溝903の幅方向中央部の領域において溝903と同じ方向に延在する溝状の開口パターン942とが、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。開口パターン941は、溝902より幅が狭く、例えば幅100μm程度に形成された状態とする。また、開口パターン942は、溝903より幅が狭く、例えば幅200μm程度に形成された状態とする。
次に、開口パターン941及び開口パターン942が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板901の溝902及び溝903の底部を選択的にエッチング除去し、図9(c)に示すように、溝902の底面にこれと同じ方向に延在する溝904が形成され、溝903の底面にこれと同じ方向に延在する溝905が形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。また、このエッチング量は、例えば、半導体基板901の深さ方向に100μm程度とする。
上述したエッチング加工により、溝902の底面には、幅100μm程度で深さ100μm程度の溝904が形成され、溝903の底面には、幅200μm程度で深さ100μm程度の溝905が形成された状態となる。
次に、図9(d)に示すように、先ず、前述同様のSTP法により、感光性レジスト膜104の上に新たな感光性レジスト膜906が形成された状態とする。加えて、公知のフォトリソグラフィ技術により、感光性レジスト膜906に、開口パターン942の幅方向中央部の領域において開口パターン942と同じ方向に延在する溝状の開口パターン961が形成された状態とする。開口パターン961は、例えば幅100μm程度に形成された状態とする。一方、感光性レジスト膜104の開口パターン941は、感光性レジスト膜906に覆われた状態に形成する。
次に、開口パターン961が形成された感光性レジスト膜906をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板901の凹部905の底部を選択的にエッチング除去し、図9(e)に示すように、溝905の底面にこれと同じ方向に延在する溝907が形成された状態とする。このエッチングも、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
また、このエッチング量も、例えば、半導体基板901の深さ方向に100μm程度とする。上述したエッチング加工により、溝905の底面には、幅100μm程度で深さ100μm程度の溝907が形成された状態となる。
この後、マスクとして用いた感光性レジスト膜906及び感光性レジスト膜104を、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより除去することで、図9(f)に示すように、半導体基板901に、溝902とともに、この底部にこれより幅が狭い溝904が形成され、溝903とともに、この底部にこれより幅が狭い溝905が形成され、また、溝905の底部にこれより幅が狭い溝907が形成された状態が得られる。
このように、本実施の形態によれば、半導体基板901の深さ方向に(断面視)3段の3次元の微細構造体が容易に得られる。なお、上述では、感光性レジスト膜104をマスクとしたエッチング加工と、感光性レジスト膜906をマスクとしたエッチング加工との2回のエッチング加工を行うようにしたが、これを3回以上の複数回行うことで、3段以上の多段の微細構造体が形成可能であることは、いうまでもない。また、溝ではなく、平面視矩形や円形などの凹部を形成する場合についても同様である。
[実施の形態10]
次に、本発明に係る実施の形態10について説明する。図10は、実施の形態10における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。先ず、前述した実施の形態9と同様にすることで、図10(a)に示すように、半導体基板1001に、溝1002とともに、この底部にこれより幅が狭い溝1004が形成され、溝1003とともに、この底部にこれより幅が狭い溝1005が形成され、また、溝1005の底部にこれより幅が狭い溝1007が形成された状態とする。
次に、図10(b)に示すように、各溝と半導体基板1001の表面に平行な面とで形成される角部を加工し、面取りされた加工面1021,加工面1031,加工面1041,加工面1071が形成された状態とする。例えば、水酸化カリウム水溶液を用いたウエットエッチングなど、アルカリ水溶液に対してシリコンの<111>面がエッチングされ難いエッチングの異方性を利用することで、上述した加工面の形成が可能である。このような加工をすることで、各溝が延在する方向に例えば垂直な方向に各溝に渡って配置される配線を、段差が低減された状態で形成することが可能となり、段差部における配線の断線などを抑制できるようになる。
また、上記加工は、次に説明するように行っても良い。先ず、図1(a)を用いた説明と同様にすることで、図11(a)に示すように、例えば単結晶シリコンからなる半導体基板1101に、溝1102及び溝1103が形成された状態とする。次に、水酸化カリウム水溶液を用いたウエットエッチングにより、図11(b)に示すように、溝1102に加工面1121が形成され、溝1103に加工面1131が形成された状態とする。
次に、図1(b)〜図1(f)を用いた説明と同様にすることで、先ず、溝1102及び溝1103の上を覆うように、半導体基板1101の上に感光性レジスト膜104が形成された状態とする。次に、図11(c)に示すように、溝1102の幅方向中央部の領域において溝1102と同じ方向に延在する溝状の開口パターン146、及び溝1103の幅方向中央部の領域において溝1103と同じ方向に延在する溝状の開口パターン147が、感光性レジスト膜104に形成された状態とする。
次に、開口パターン146,開口パターン147が形成された感光性レジスト膜104をマスクとしたドライエッチングにより、半導体基板1101の溝1102及び溝1103の底部を選択的にエッチング除去し、図11(d)に示すように、溝1102と同じ方向に延在する溝1104が溝1102の底部に形成され、溝1103と同じ方向に延在する溝1105が溝1103の底部に形成された状態とする。このエッチングは、前述した実施の形態1と同様に、SF6などのシリコンエッチング用ガスと、C48などのいわゆる側壁保護用ガスとを用いたICP−RIE法により行えばよい。
次に、感光性レジスト膜104を除去した後、水酸化カリウム水溶液を用いたウエットエッチングを行うことで、図11(e)に示すように、溝1104に加工面1141が形成され、溝1105に加工面1151が形成された状態が得られる。なお、この処理により、加工面1121及び加工面1131は、より大きくなる。
なお、上述では、シリコンなどの半導体基板を加工する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、コランダムや酸化ジルコニウムなどの酸化物の結晶基板や化合物半導体の結晶基板であっても、同様である。また、結晶基板に限らず、多結晶状態やアモルファス状態の基板であっても同様である。
本発明の実施の形態1における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態2における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態3における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態4における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態5における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態6における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態7における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態8における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態9における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態10における微細構造体の製造方法を説明するための工程図である。 形態10における微細構造体の他の製造方法を説明するための工程図である。 従来の微細構造体の製造方法を説明する工程図である。 従来の微細構造体の製造における問題を説明するための構成図である。 従来の微細構造体の製造における問題を説明するための工程図である。
符号の説明
101…半導体基板、102,103…溝、104…感光性レジスト膜、105…基材、106…溝、141…開口パターン。

Claims (9)

  1. 主表面に第1の凹部を備えた基板の前記主表面に前記第1の凹部の底部に接触することなく薄膜を貼り付けて、前記基板の上に前記第1の凹部を覆うように前記薄膜が形成された状態とする第1工程と、
    フォトリソグラフィ技術により、前記第1の凹部の一部の形成領域を含み、かつ前記第1の凹部より小さい面積の開口パターンが、前記薄膜に形成された状態とする第2工程と、
    前記開口パターンが形成された前記薄膜をマスクとした選択的なエッチングにより前記基板を加工して、前記第1の凹部の形成領域内部の前記基板の前記主表面に第2の凹部が形成された状態とする第3工程と
    を少なくとも備えることを特徴とする微細構造体の製造方法。
  2. 請求項1記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第1工程の前に、前記基板の前記主表面に前記第1の凹部が形成された状態とする工程をさらに備える
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の側面とが同一材料である
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第1工程では、
    前記薄膜が形成された基材を用意し、
    前記基材に形成されている前記薄膜を前記基板の前記主表面に貼り付け、
    前記基板に貼り付けられた前記薄膜より前記基材を剥離し、
    前記基板の上に前記薄膜が形成された状態とする
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第3工程の後に前記薄膜を除去する
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記基板はシリコンから構成され、
    前記選択的なエッチングは、フッ素を含むガスを用いる
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記薄膜は、感光性を備え、
    前記第2工程では、前記薄膜を露光して現像することで、前記開口パターンが、前記薄膜に形成された状態とする
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第2工程では、
    前記薄膜の上に感光性を有する感光性レジスト膜が形成された状態とし、
    前記感光性レジスト膜を露光して現像することで、前記開口パターンに対応するマスクパターンが前記感光性レジスト膜に形成された状態とし、
    前記マスクパターンが形成された前記感光性レジスト膜をマスクとしたエッチングにより、前記薄膜に前記開口パターンが形成された状態とする
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の微細構造体の製造方法において、
    前記第1の凹部の深さおよび幅が100μm以上である
    ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
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