JP5052549B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関するものである。
従来の802.11a/b/gに代表される無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN)では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access / Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避)方式のアクセス制御が用いられていた。CSAM/CA方式では、各無線機器は、無線チャネルの使用前に無線チャネルの占有状態を測定及び検出し、他無線機器が送信を行っていない時だけフレームを送信する。無線機器は、衝突が発生した場合、送信を中断し、バックオフをランダムに設定して再送信する。これにより、帯域を無線機器間で公平に割り当てることが可能となる。また、フレーム送信に対して、ACK応答又はBlock ACK応答の有無で送達確認が行われている。
一方、通信範囲が広くても数10cm程度の近距離通信を考えた場合、その通信範囲に存在する端末のみが影響するため、上述のような手法よりも、接続を簡易化かつ効率化できる手法が期待される。
1対1通信を想定した場合の端末のアクセス効率を向上させるためには、従来の無線LANで用いられているACK応答よりも、フレーム送信が誤った場合にのみ受信機器から応答が送信される、いわゆるNACK(negative ACK)応答のみを用いることが効果的である(例えば、特許文献1参照)。NACK応答を用いていることで、チャネル状況が良い場合には連続してフレームを送信できるため、アクセス効率が良くなる。
しかし、急なチャネル変動で通信相手の無線機器との通信が急に途切れ、送信フレームが送信先無線機器に届かない場合、送信先無線機器は送信フレームの存在を認識しないためNACK応答を送信せず、送信元無線機器はNACK応答を受信しない。その為、送信元無線機器は、状況の変化に気づかず、チャネル状況が良く通信が成功したと誤認し、通信を継続するという問題があった。
また、チャネル状況が悪化すると、NACK応答の頻度が高くなり、アクセス効率が向上しないという問題もあった。また、NACK応答の発生頻度が急に高くなった後に、急にNACK応答が無くなった場合、何が発生したかを特定することが困難であった。
特許第4110522号明細書
本発明は、アクセス効率を向上させ、かつチャネル状況の急激な変化に追従できる無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による無線通信装置は、肯定応答又は否定応答のいずれか一方を設定して送信信号を送信する送信部と、前記送信信号に対する応答信号を受信する受信部と、前記否定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が否定応答信号を受信しなかった回数をカウントするカウンタと、前記カウンタのカウント値が所定値未満の時は前記送信部に前記否定応答を設定させ、前記カウント値が前記所定値以上の時は前記送信部に前記肯定応答を設定させる制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、アクセス効率を向上させ、かつチャネル状況の急激な変化に追従できる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 ACK応答を用いたフレーム送信の一例を示す図である。 BA応答を用いたフレーム送信の一例を示す図である。 ACK応答を用いたフレーム送信の別の例を示す図である。 NACK応答を用いたフレーム送信の一例を示す図である。 NBA応答を用いたフレーム送信の一例を示す図である。 NBA応答を用いたフレーム送信の別の例を示す図である。 同第1の実施形態に係るフレーム送信の一例を示す図である。 同第1の実施形態に係るフレーム送信の別の例を示す図である。 同第1の実施形態に係る無線通信装置の概略構成図である。 同第1の実施形態に係る無線通信方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る無線通信方法を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置の概略構成図である。 同第4の実施形態に係る無線通信方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す。無線通信システムは無線通信装置1〜3を備える。図1では3台の無線通信装置を示しているが、無線通信装置の数はこれに限定されない。本実施形態による無線通信システムは、通信範囲が広くても数10cm程度の近距離通信を想定している。無線通信システムでは、例えば、無線通信装置1が、無線通信装置2、3と、複数局間での通信又は1対1通信を行う。
ここで、無線通信システムにおける通信の一例として、無線通信装置1が無線通信装置2へフレーム送信を行う場合を考える。無線通信装置1は、まず、接続を開始するための接続要求信号(Connect Request)を送信する。そして、無線通信装置1は、無線通信装置2から接続応答信号を受信すると、接続が確立したと認識し、フレームを送信する。
無線通信装置1は、フレームが正しく無線通信装置2へ送信されたか否かを、無線通信装置2からの応答によって判断する。この応答には肯定応答と否定応答の2種類がある。
肯定応答は、無線通信装置2がフレームを受信することが出来た場合に、無線通信装置1へ送信する応答である。無線通信装置1は、肯定応答を受信した場合は、フレームが送信できており、肯定応答を受信しない場合は、フレームが送信できなかったことを確認できる。
肯定応答には、ACK応答とBlock ACK応答(以下、BA応答と称する)の2種類がある。ACK応答を用いた通信では、図2に示すように、フレームが1つずつ送信され、各フレームが受信出来る度にACK応答が送信される。
BA応答を用いた通信では、図3に示すように、フレームが複数連続して送信され、複数フレームが全て受信出来た場合にBA応答が送信される。つまり、BA応答は、複数フレームに対して、ACK応答を一括して送信するものである。BA応答は、各フレームの送達確認を通知する。
フレームの送信と、ACK応答又はBA応答(以下、ACK/BA応答と称する)の送信とは、SIFS(short interframe space)と呼ばれる短い一定時間を空けて繰り返される。
なお、図4に示すように、連続して送信された複数フレームに対して、ACK応答を送信することもできる。この場合、ACK応答は複数フレームが全て受信できた場合に送信される。また、一般に、送信フレームにはフレームの順番を示す番号(シーケンスナンバー)が付与されている。シーケンスナンバーを記載できるACK応答である場合、受信出来たフレームに付与されているシーケンスナンバーのうち、最新の番号をACK応答に記載し、フレーム送信元へ通知するようにしてもよい。
否定応答は、無線通信装置2がフレームを受信出来なかった場合に、無線通信装置1へ送信する応答である。無線通信装置1は、否定応答を受信した場合は、フレームが送信できておらず、否定応答を受信しない場合は、フレームが送信できたことを確認できる。
否定応答にはnegative ACK応答(以下、NACK応答と称する)と、negative Block ACK応答(以下、NBA応答と称する)とがある。NACK応答を用いた通信では、図5に示すように、フレームが1つずつ送信され、フレームが受信出来なかった場合に、NACK応答が送信される。
NBA応答を用いた通信では、図6に示すように、フレームが複数連続して送信され、複数フレームが全て受信出来た場合、NBA応答は送信されず、複数フレームのうちいずれか1つのフレームでも受信出来なかった場合、NBA応答が送信される。NBA応答は各フレームの送達確認を行い、無線通信装置1は、複数フレームのうち、どのフレームが送信できなかったかを把握することができる。
無線通信装置1は、NACK応答又はNBA応答(以下、NACK/NBA応答と称する)を用いた通信を行う場合、応答フレームが無ければ、次のフレームの送信を行う。応答フレームが無ければ、連続してフレーム送信が行えるため、アクセス効率が良い。
但し、NACK/NBA応答のみを用いた通信には、以下のような不利点がある。図7に示すように、例えば無線通信装置が少し動いた等の原因でチャネル状況が急に悪化し、時刻T以降、送信フレームが無線通信装置2に到達しなくなった場合、無線通信装置2は送信フレームの存在を認識しないため、NACK/NBA応答を送信しない。無線通信装置1は、NACK/NBA応答を受信しないため、フレーム送信は成功していると認識し、後続のフレームを送信し続ける。
このような不利点を克服するため、本実施形態では、無線通信装置1が、NACK/NBA応答を用いた通信で、フレームを送信し、複数フレーム連続してNACK/NBA応答が返ってこない場合、応答タイプをACK/BA応答に切り替える。無線通信装置1は、応答タイプを切り替えて送信したフレームに対して無線通信装置2からACK/BA応答があれば、チャネル状況は良好なままであると認識し、応答タイプをNACK/NBA応答に戻す。
このようなフレーム送信の例を図8及び図9に示す。ここでは無線通信装置1が複数フレームを続けて送信する場合について説明する。図8はチャネル状況が良好のままである場合、図9はチャネル状況が悪化している場合を示す。
無線通信装置1は、応答タイプをNBA応答にしてフレームを送信し、複数回(この例では5回)続けてNBA応答が無い場合、応答タイプをBA応答に切り替える。そして、無線通信装置1は、応答タイプをBA応答にしてフレームを送信する。
図8に示すように、BA応答を受信すると、無線通信装置1は、それまでNBA応答が無かったのはチャネル状況が良好であったからと認識し、応答タイプを再びNACK/NBA応答に切り替える。
一方、図9に示すように、応答フレームが到着するはずの一定期間(例えばSIFS)内にBA応答が返ってこない場合、無線通信装置1は、それまでNBA応答が無かったのはチャネル状況が悪化し、無線通信装置2にフレームが送られていなかったためと認識できる。無線通信装置1は、チャネル状況の悪化を把握すると、フレームを再送する。そして、リトライアウト回数まで再送を繰り返しても通信不可能の場合には、接続要求信号を送信し、再度、接続を確立させる。通信を中止してもよい。
なお、上述のように、応答タイプをNACK/NBA応答からACK/BA応答に切り替えた後に、ACK/BA応答が返ってこない場合、その直前のNACK/NBA応答もチャネル状況が悪化していたことで応答が無かった可能性が高い。
そのため、このような場合のリトライアウトの回数の設定は、通常のACK/BA応答設定時のリトライアウト回数の設定よりも小さく設定することが好ましい。すなわち、無線通信装置は、応答タイプをACK/BA応答とNACK/NBA応答とで切り替えながら通信を行う第1通信モードと、ACK/BA応答のみで通信を行う第2通信モードとを有し、第2通信モードより第1通信モードのリトライアウト回数を少なくする。これにより、無駄な再送回数を低減し、接続確立動作へ速やかに移り、フレームが送信できない時間を短縮できる。
図10に無線通信装置1の概略構成を示す。無線通信装置1は、アンテナ10、無線部20、変復調部30、MAC処理部40、及び上位層処理部50を備える。変復調部30は、変調部31及び復調部32を有する。MAC処理部40は、送信部41、受信部42、応答タイプ切り替え制御部43、及びカウンタ44を有する。
無線通信装置1の信号送信時の動作について説明する。上位層処理部50から出力されたフレームが、送信部41の送信バッファ(図示せず)に格納される。応答タイプ切り替え制御部43は、送信フレームに対する応答タイプをACK/BA応答又はNACK/NBA応答のいずれにするかを決定し、送信部41に指示する。
送信部41は、送信バッファ内のフレームに対し、格納した順に、MACヘッダの付加等の処理を行い、変調部31へ出力する。ここで、送信部41は、応答タイプ切り替え制御部43から指示された応答タイプを、MACヘッダの応答タイプを通知するフィールドに設定する。また、送信部41は、フレーム送信タイミング及び設定した応答タイプをカウンタ44に通知する。
変調部31は、送信部41から受け取ったパケットに対し、符号化処理、変調処理、物理ヘッダの追加等の物理層関連の処理を行う。その後、パケットは、無線部20においてD/A変換処理及び無線通信周波数帯への周波数変換が行われ、アンテナ10を介して送信される。
次に、無線通信装置1の信号受信時の動作について説明する。無線部20は、アンテナ10を介して受信した信号に対して、ベースバンドへの周波数変換及びA/D変換処理を行い、復調部32へ出力する。復調部32は、無線部20から受け取った信号に対して、復調処理及び物理ヘッダの解析等を行い、復調パケットを受信部42へ出力する。
受信部42は、復調パケットのMACヘッダの解析等を行い、受信したパケットが無線通信装置1の通信相手機器から送信されたパケットである場合は、パケットを上位層処理部50へ出力する。また、受信部42は、受信したパケットが、送信部41から送信されたパケットに対する応答であれば、応答を受信したことをカウンタ44に通知する。
カウンタ44は、送信部41及び受信部42からの通知に基づいて、NACK/NBA応答が設定されたフレームの送信に対するNACK/NBA応答の有無を判断し、応答が無ければカウントアップし、応答があればカウントをクリアする。
応答タイプ切り替え制御部43は、カウンタ44のカウント値に基づいて応答タイプを決定する。例えば、応答タイプ切り替え制御部43は、図8、図9に示すように、応答タイプをNBA応答にしたフレーム送信に対し、5回続けてNBA応答が無い時に応答タイプをBA応答に切り替える場合は、カウンタ44のカウント値が5となった時に応答タイプの切り替えを行う。
このように、応答タイプ切り替え制御部43は、カウンタ44のカウント値が所定値に達した時に、送信フレームの応答タイプをNACK/NBA応答からACK/BA応答に切り替える。所定値をどのような値にするかについては後述する。
また、応答タイプ切り替え制御部43は、応答タイプをACK/BA応答にしたフレーム送信に対し、ACK/BA応答があった場合は、送信フレームの応答タイプをACK/BA応答からNACK/NBA応答に戻す。
なお、無線通信装置1と通信を行う機器(無線通信装置2、3)は、無線通信装置1から送信されたフレームを受信すると、当該フレームに設定された応答タイプを検出し、検出した応答タイプに従って応答を行うものとする。
このような無線通信装置1を用いた無線通信方法を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)無線通信装置1が接続要求信号(C_req)を送信する。
(ステップS102)無線通信装置1が接続応答信号(C_acc)を受信した場合は接続が確立し、ステップS104へ進む。無線通信装置1が接続応答信号(C_acc)を受信しない場合はステップS103へ進む。
(ステップS103)タイムアウトしていない場合はステップS101へ戻り、タイムアウトした場合は処理を終了する。
(ステップS104)カウンタ44のカウント値をクリア(0に設定)する。
(ステップS105)カウンタ44のカウント値が閾値未満の場合はステップS106へ進み、閾値以上の場合(閾値に達した場合)はステップS113へ進む。
(ステップS106)無線通信装置1がNACK/NBAポリシーでフレーム送信を行う。
(ステップS107)無線通信装置1が、フレーム送信から所定時間内にNACK/NBA応答を受信した場合はステップS109へ進み、受信しなかった場合はステップS108へ進む。
(ステップS108)フレーム送信が成功したものとみなされ、カウンタ44がカウントアップする(カウント値を1増やす)。
(ステップS109)フレーム送信が失敗したものとみなされ、カウンタ44をクリアする(カウント値を0にする)。
(ステップS110)フレームの再送回数がリトライアウト回数未満の場合はステップS111へ進み、リトライアウト回数に達した場合は、このフレームの送信は諦めて、ステップS112へ進む。通信部41が再送回数をカウントし得る。
(ステップS111)無線通信装置1がNACK/NBAポリシーでフレームを再送する。
(ステップS112)伝送データがある場合はステップS105に戻り、無い場合は処理を終了する。
(ステップS113)無線通信装置1がACK/BAポリシーに切り替えてフレームを送信する。
(ステップS114)無線通信装置1が、ステップS113におけるフレームの送信から所定時間内にACK/BA応答を受信した場合はステップS115へ進み、受信しなかった場合はステップS117へ進む。
(ステップS115)ACK/BA応答にシーケンスナンバーが記載されている場合は、そのシーケンスナンバーが正しいか否か判定される。例えば、ACK応答に記載されているシーケンスナンバーが、無線通信装置1が送信したフレームに付与されたシーケンスナンバーのうち、最新の番号と一致しているか否かが判定される。
シーケンスナンバーが正しい場合はステップS116へ進み、誤っている場合はステップS117へ進む。
ACK応答にシーケンスナンバーが記載されていない場合は、このステップは省略される。
(ステップS116)カウンタ44をクリアする(カウント値を0にする)。
(ステップS117)フレームが再送可能であるか否かが判定される。例えば、送信バッファに当該フレームが格納されていれば、再送可能と判定され、既に消去されていれば再送不可能と判定される。再送可能な場合はステップS118へ進む。一方、再送が不可能な場合はステップS101へ戻り、再度、接続の確立を行う。
(ステップS118)フレームの再送回数がリトライアウト回数未満の場合はステップS119へ進み、リトライアウト回数に達した場合は、このフレームの送信は諦めて、ステップS101へ戻り、再度、接続の確立を行う。
このステップS118におけるリトライアウト回数は、ACK/BA応答のみで通信を行う場合(第2通信モード)のリトライアウト回数より少なくすることが好ましい。
(ステップS119)無線通信装置1がACK/BAポリシーでフレームを再送する。
ステップS117ではフレーム再送が不可能と判定された場合、接続確立フェーズに戻るとしていたが、ACK/BAポリシーで新規フレームの送信を続けてもよい。また、ACK/BAポリシーで送信した新規フレームに対し、ACK/BA応答が無ければ、接続確立フェーズに戻るようにしてもよい。また、ACK/BAポリシーで送信した新規フレームに対し、ACK/BA応答があり、チャネル状況が回復したと考えられる場合は、NACK/NBAポリシーでのフレーム送信を行うようにしてもよい。
このような方法により、無線通信装置1は、NACK/NBAポリシーで送信したフレームに対し、連続してNACK/NBA応答が無かった回数が所定値に達した時に、ACK/BAポリシーでフレームを送信する。ACK/BA応答の有無から、チャネル状況が良好であるか否かを確認することができる。
次に、NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えタイミングについて説明する。連続して所定回NACK/NBA応答が無い場合に、応答タイプをACK/BA応答に切り替えると説明したが、実際には、その切り替えタイミングが重要となる。
例えば、NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替え頻度が低い場合、ACK/BAポリシーへ切り替えた時には既にNACK/NBAポリシーにて連続送信したフレームのうち古いフレームは送信バッファに残っておらず、再送が不可能となる場合が考えられる。一方で、頻繁にNACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えを行うと、前記の問題は発生しないが、応答タイプがNACK/NBAであることでのアクセス効率向上効果が得られにくくなる。
このようなことを考慮して、NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えタイミングについて説明する。なお、ここでは、パケット落ちを許容しない場合について説明する。NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えタイミングは以下の2つに大別できる。
1つは、送信フレームのSNフィールドに設定できるシーケンスナンバーに基づくタイミングである。フレーム送信時に各フレームにシーケンスナンバーを付加することで、受信側で、受信したフレームの順番を整えることができる。シーケンスナンバーは、一般的に、送信フレームのヘッダに用意されたフィールドに記載される。このフィールドが、例えば1バイトサイズであれば、シーケンスナンバーを順に255まで付与できる。応答タイプ切り替え制御部43は、フレームが1つずつ送信される場合、カウンタ44のカウント値が255に達したら応答タイプを切り替える。また、応答タイプ切り替え制御部43は、x個(xは2以上の整数)のフレームがまとめて送信される場合には、カウンタ44のカウント値が255/xに達したら応答タイプを切り替える。
このような頻度で応答タイプを切り替えることで、送信フレームに異なるシーケンスナンバーを付与し、区別して再送出来るという利点がある。
もう1つは、送信バッファサイズに基づくタイミングである。SNフィールドの値よりも、送信バッファサイズが小さい場合には、バッファサイズの上限となるタイミングでACK/BAポリシーに切り替える。実際には、送信バッファの構成により、切り替えタイミングの設定は異なる可能性が高い。
例えば、送信バッファを1つのみ備えている場合、送信バッファの上限までフレームを溜めてから、ACK/BAポリシーに切り替えてフレームを送信し、ACK/BA応答の有無を判断すると、その間に新たに上位層処理部50から受け取る送信フレームを送信バッファに格納できなくなる。従って、上位層処理部50からの送信フレームの受け取り頻度に基づき、送信バッファの所定の割合まで送信フレームが溜まったら、応答タイプの切り替えを行うようにする。
また、送信バッファを複数、例えば2つ、備えている場合、一方の送信バッファが埋まった時点で応答タイプを切り替えるという制御を行う。このように、送信バッファのバッファあふれが起こらない頻度で応答タイプを切り替えることで、通信の切断が発生(チャネル状況が悪化)しても、切断前に送信出来たフレームの次フレームから再送できるという利点がある。
また、上記2つのタイミングのうち、応答タイプの切り替え間隔が短い方を選択するようにしてもよい。
また、接続確立フェーズにおいて、設定条件等の伝送を行う中で、受信側から受信バッファサイズを通知される場合には、SNフィールドに基づく応答タイプの切り替え間隔、送信バッファサイズに基づく応答タイプの切り替え間隔、受信側の受信バッファサイズに基づく応答タイプの切り替え間隔のうち、最短となる切り替え間隔を選択するようにしてもよい。一般に、送信バッファサイズや受信バッファサイズは機器独自の設計で決まる値であるので、相手機器の状態も考慮したタイミングを行うことも有効である。
このように、本実施形態による無線通信装置は、NACK/NBAポリシーで通信を行うことでアクセス効率を向上させつつ、所定回連続してNACK/NBA応答が無い場合はACK/BAポリシーに切り替え、ACK/BA応答の有無によりチャネル状況を確認することで、チャネル状況の急激な変化に追従できる。
上記実施形態では、NACK/NBA応答が設定されたフレームの送信に対するNACK/NBA応答の有無をカウンタ44が判断していたが、送信部41がフレーム送信タイミング及び設定した応答タイプを受信部42に通知し、受信部42が応答の有無を判断して、判断結果をカウンタ44が管理するようにしてもよい。
(第2の実施形態)本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態に係る無線通信装置は、図10に示す上記第1の実施形態に係る無線通信装置と同様の構成である。本実施形態に係る無線通信装置は、上記第1の実施形態に係る無線通信装置と比較して、NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えタイミングが異なるものである。
上記第1の実施形態ではパケット落ちを許容しない場合について説明したが、本実施形態ではパケット落ちを許容する。本実施形態におけるNACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えタイミングは以下の2つに大別できる。
1つは、連続するパケット落ちが許容出来るといった、アプリケーション等の上位層の要求に基づくタイミングである。例えば、動画伝送なら画質が多少乱れる程度の連続パケット落ちまでを許容するように切り替えタイミングを設定する。
例えばストリーミングでは、パケット落ちは許容できるが、逆に遅延には厳しいため、フレームの再送タイミングが重要になる。上記第1の実施形態のように、送信バッファのサイズをトリガとして応答タイプの切り替え及びフレームの再送を行うと、送信バッファに溜まるまで応答タイプの切り替えが行われない。
送信バッファのサイズが大きい場合、フレームの再送が遅くなり、ストリーミングには好ましくない。また、送信バッファのサイズを小さくして、頻繁に応答タイプを切り替えて通信状況を確認することも考えられるが、効率が良くない。
ストリーミングのように、多少のパケット落ちは許容できるなら、許容の程度に基づいて応答タイプを切り替える方が、効率が良い。例えば、連続して受信できなくても許容されるパケット数が5つの場合、5パケットを送信する度に、NACK/NBAポリシーからACK/BAポリシーへの切り替えを行う。そして、ACK/BA応答を受信したら、再びNACK/NBAポリシーでフレームを送信する。
もう1つは、フレーム送信が成功する確率に基づくタイミングである。通信開始時にNACK/NBAポリシーでのフレーム送信前に、ACK/BAポリシーでのフレーム送信を行い、連続的にフレーム送信が成功する確率を算出する。そして、算出した確率から、NACK/NBAポリシーで連続送信しても影響の少ない範囲を求め、応答タイプの切り替えを行う。
このように、本実施形態では、パケット落ちの許容の程度を応答タイプの切り替えタイミングに活用する。また、上記第1の実施形態と同様に、アクセス効率を向上させ、かつチャネル状況の急激な変化に追従できる。
(第3の実施形態)本発明の第3の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態に係る無線通信装置は、図10に示す上記第1の実施形態に係る無線通信装置と同様の構成である。但し、送信部41は送信レートを調整できるものとする。また、本実施形態に係る無線通信装置の動作状態には、通信相手機器との接続の確立を行う接続確立フェーズ、最適な送信レートを決定するための伝送レート確認フェーズ、及び応答タイプを切り替えながらデータを送信するデータ伝送フェーズを有する。
接続確立フェーズでは、接続要求信号(C_req)を送信し、接続応答信号(C_acc)の受信有無を判断する。C_accを受信した場合、通信相手機器との接続が確立されたと判断する。また、通信相手機器にACK応答を送信することで、相手機器にも接続確立を通知する。
一般に接続確立時のC_req、C_accといった信号は送信レートを低く設定して送信される。従って、伝送レート確認フェーズにおいて、送信レート制御を行い、可能な範囲で高速な送信レートを選択する。
接続確立後すぐにNACK/NBA応答を用いると、受信機器から定期的な応答が得られないため、レート制御が行い難い、又は行うことが不可能となる。そこで、伝送レート確認フェーズでは、ACK/BA応答を用いた通信を行うことで、所望の送信レートが安定して得られるか否かを検出し、安定して通信が行える送信レートを模索する。
伝送レート確認フェーズにて安定した通信が行える送信レートを決定し、ターゲットとする誤り率を達成できる場合は、NACK/NBA応答をベースとするデータ伝送フェーズに移行する。データ伝送フェーズでは、高効率なフレーム送受信が行われる。
図12に本実施形態における無線通信装置を用いた無線通信方法のフローチャートを示す。図11に示す上記第1の実施形態に係る無線通信方法のフローチャートのステップS101〜S103が接続確立フェーズに相当するため、同じ参照番号を付して説明を省略する。
ここでは、伝送レート確認フェーズ(ステップS301〜S306)について説明する。
(ステップS301)ACK/BAポリシーでフレームを送信する。
(ステップS302)ACK/BA応答を受信した場合はステップS305へ進み、受信しなかった場合はステップS303へ進む。
(ステップS303)送信部41が送信レートを調整する。
(ステップS304)ACK/BAポリシーでフレームを送信し、ステップS302に戻る。
(ステップS305)スループットが目標値以上であれば、データ伝送フェース(ステップS104)へ進み、目標値未満であればステップS306へ進む。
(ステップS306)送信部41が送信レートを調整し、ステップS301に戻る。
なお、伝送レート確認フェーズでは、基本的に応答信号のリトライアウトは設定せず、再送を繰り返すとする。
図11に示す上記第1の実施形態に係る無線通信方法のフローチャートのステップS104以降がデータ伝送フェーズに相当するため、同じ参照番号を付して説明を省略する。
但し、ステップS110とS111との間、及びステップS118とS119との間には、送信レートの変更を行うか否かの判定ステップ(S311、S313)を有する。送信レートを変更する場合は、送信レートの調整を行い(S312、S314)、ステップS301に戻る。
このように、本実施形態に係る無線通信装置によれば、送信側と受信側との間で接続を確立する処理の後に、ACK/BA応答を用いるフェーズを加えることで、送信レート制御による最適な送信レート選択や、安定した通信が得られるか否かの判断ができる。
従って、NACK/NBA応答では適用が難しい送信レート制御を考慮でき、またNACK/NBA応答に適する通信状態においてNACK/NBA応答を用いることが可能となる。
(第4の実施形態)図13に本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置の概略構成を示す。本実施形態に係る無線通信装置400は、図10に示す上記第1の実施形態に係る無線通信装置1のカウンタ44を除去し、第1カウンタ45及び第2カウンタ46を備える構成としたものである。
第1カウンタ45は、NACK/NBAポリシーでのフレーム送信に対して、NACK/NBA応答を連続して受信した回数をカウントする。第2カウンタ46は、ACK/BAポリシーでのフレーム送信に対して、ACK/BA応答を連続して受信した回数をカウントする。
応答タイプ切り替え制御部43は、第1カウンタ45のカウント値及び第2カウンタ46のカウント値に基づいて、応答タイプの切り替えを行う。
上記第1及び第2の実施形態では、NACK/NBAポリシーでフレームを送信し、NACK/NBA応答を連続して所定回数受信しない場合に、ACK/BAポリシーに切り替えてフレーム送信を行っていた。そして、ACK/BA応答が得られた場合には再度NACK/NBAポリシーに切り替えていた。
一方、本実施形態では、NACK/NBAポリシーでのフレーム送信中に、NACK/NBA応答を連続して受信する場合に、応答タイプをACK/BA応答に切り替える。
ACK/BA応答への応答タイプ切り替え後、ACK/BA応答を受信した場合、すぐにはNACK/NBA応答に戻さない。例えば、ACK/BA応答を連続して複数回受信した場合、又は、誤りのないBA応答を連続して複数回数受信した場合に、応答タイプをNACK/NBA応答に戻す。
NACK/NBA応答が連続する、つまりチャネル状況が悪化傾向にある場合には、応答タイプをACK/BA応答に切り替えることで、チャネルの切断を推定し、NACK/NBA応答のままでは判断がつきにくいチャネルの切断を明確に判断することが可能となる。また、ACK/BA応答が連続する、つまりチャネル状況が良好になったと推定される場合に、NACK/NBA応答に戻し、効率の良い通信を行う。
本実施形態に係る無線通信方法を図14に示すフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)無線通信装置400が接続要求信号(C_req)を送信する。
(ステップS402)無線通信装置400が接続応答信号(C_acc)を受信した場合は接続が確立し、ステップS404へ進む。無線通信装置1が接続応答信号(C_acc)を受信しない場合はステップS403へ進む。
(ステップS403)タイムアウトしていない場合はステップS401へ戻り、タイムアウトした場合は処理を終了する。
(ステップS404)カウンタ45のカウント値をクリア(0に設定)する。
(ステップS405)カウンタ45のカウント値が閾値未満の場合はステップS406へ進み、閾値以上の場合(閾値に達した場合)はステップS413へ進む。
(ステップS406)無線通信装置400がNACK/NBAポリシーでフレーム送信を行う。
(ステップS407)無線通信装置400が、フレーム送信から所定時間内にNACK/NBA応答を受信した場合はステップS409へ進み、受信しなかった場合はステップS408へ進む。
(ステップS408)カウンタ45のカウント値をクリアする。
(ステップS409)フレーム送信が失敗したものとみなされ、カウンタ44をカウントアップする(カウント値を1増やす)。
(ステップS410)フレームの再送回数がリトライアウト回数未満の場合はステップS411へ進み、リトライアウト回数に達した場合は、このフレームの送信は諦めて、ステップS412へ進む。
(ステップS411)無線通信装置400がNACK/NBAポリシーでフレームを再送する。
(ステップS412)伝送データがある場合はステップS405に戻り、無い場合は処理を終了する。
(ステップS413)カウンタ46のカウント値をクリアする。
(ステップS414)カウンタ46のカウント値が閾値未満の場合はステップS415へ進み、閾値以上の場合(閾値に達した場合)はステップS406へ進む。
(ステップS415)無線通信装置400が、ACK/BAポリシーに切り替えてフレーム送信を行う。
(ステップS416)無線通信装置400が、ステップS415におけるフレームの送信から所定時間内にACK/BA応答を受信した場合はステップS417へ進み、受信しなかった場合はステップS420へ進む。
(ステップS417)ACK/BA応答にシーケンスナンバーが記載されている場合は、そのシーケンスナンバーが正しいか否か判定される。例えば、ACK応答に記載されているシーケンスナンバーが、無線通信装置400が送信したフレームに付与されたシーケンスナンバーのうち、最新の番号と一致しているか否かが判定される。
シーケンスナンバーが正しい場合はステップS418へ進み、誤っている場合はステップS420へ進む。
ACK応答にシーケンスナンバーが記載されていない場合は、このステップは省略される。
(ステップS418)カウンタ46をカウントアップする(カウント値を1増やす)。
(ステップS419)伝送データがある場合はステップS414に戻り、無い場合は処理を終了する。
(ステップS420)カウンタ46のカウント値をクリアする。
(ステップS421)フレームが再送可能であるか否かが判定される。例えば、送信バッファに当該フレームが格納されていれば、再送可能と判定され、既に消去されていれば再送不可能と判定される。再送可能な場合はステップS422へ進む。
一方、再送が不可能な場合はステップS401へ戻り、再度、接続の確立を行う。ステップS415に戻り、ACK/BAポリシーで新規フレームの送信を続けてもよい。
(ステップS422)フレームの再送回数がリトライアウト回数未満の場合はステップS419へ進み、リトライアウト回数に達した場合は、このフレームの送信は諦めて、ステップS401へ戻り、再度、接続の確立を行う。
このステップS422におけるリトライアウト回数は、ACK/BA応答のみで通信を行う場合(第2通信モード)のリトライアウト回数より小さくすることが好ましい。
(ステップS423)無線通信装置400がACK/BAポリシーでフレームを再送する。
このように、本実施形態では、NACK/NBA応答が連続する、つまりチャネル状況が悪化傾向にある場合には、応答タイプをACK/BA応答に切り替えることで、チャネルの切断を推定し、NACK/NBA応答のままでは判断がつきにくいチャネルの切断を明確に判断できる。また、ACK/BA応答が連続する、つまりチャネル状況が良好になったと推定される場合に、NACK/NBA応答に戻し、効率の良い通信を行うことができる。
上述のように、NACK/NBAポリシーでのフレーム送信は、応答が省略できるようなチャネル状況が良い場合に効果的である。一方、応答が毎回発生するような状況では、ACK/BA応答と同等、もしくはACK/BA応答使用時よりも効率が落ちる。また、NBA応答やBA応答は、受信側機器において、応答フレーム作成のためのビットマップ管理を行う必要があり、処理量が増加する。
極めて高いアクセス効率を必要としない場合には、ACK応答を用いることで、上記のビットマップ管理等の処理を省略できる。ただし、複数フレーム送信時は、基本的なACK応答は送信した複数フレームが全て送信成功だった場合にのみ送信する。従って、ACK応答を受信した場合、実際は誤りがあったフレームが1つだけでも、全てのフレームの再送を行うことになり、伝送効率が著しく低下する。
一方、SN(シーケンスナンバー)通知機能を有するACK応答の場合、複数フレームを送信した場合に、通信が成功したもっとも新しいフレームの番号を送信側に通知するため、送信側は、通知された番号以降のフレームのみを再送すればよい。従って、通常のACK応答を用いた場合よりも伝送効率を向上できる。
従って、上記第4の実施形態において、NBAポリシーでフレーム送信を行っている最中に、誤りが頻発し、ほぼ毎回NBA応答があり、かつ伝送効率を多少落としても良い場合には、応答タイプをSN通知機能のあるACK応答に切り替えるようにしてもよい。これにより、フレーム受信側の処理量を低減できる。
上述した実施形態で説明した無線通信装置の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、無線通信装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、無線通信装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1〜3 無線通信装置
10 アンテナ
20 無線部
30 変復調部
31 変調部
32 復調部
40 MAC処理部
41 送信部
42 受信部
43 応答タイプ切り替え制御部
44 カウンタ
50 上位層処理部

Claims (18)

  1. 肯定応答又は否定応答のいずれか一方を設定して送信信号を送信する送信部と、
    前記送信信号に対する応答信号を受信する受信部と、
    前記否定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が否定応答信号を受信しなかった回数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタのカウント値が所定値未満の時は前記送信部に前記否定応答を設定させ、前記カウント値が前記所定値以上の時は前記送信部に前記肯定応答を設定させる制御部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記肯定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が肯定応答信号を受信すると、前記制御部は前記否定応答を設定するように前記送信部を制御し、前記カウンタのカウント値はクリアされることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記肯定応答信号に記載されているシーケンス番号が、前記送信部が最新の送信信号に記載したシーケンス番号と一致しない場合、前記送信部は、前記肯定応答を設定した送信信号を再送することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記送信部は、前記再送のリトライアウト回数を、肯定応答のみを設定して送信信号を送信する場合のリトライアウト回数より小さく設定することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記否定応答信号の受信に伴い、前記カウンタのカウント値はクリアされることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記送信信号のシーケンス番号フィールドに記載できるシーケンス番号の最大値をa(aは自然数)、前記送信部が1回に送信するフレーム数をb(bは自然数)とすると、前記所定値は、a/b以下であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  7. 送信フレームを生成し、前記送信部に与える上位層処理部と、
    前記送信フレームを格納する少なくとも1つのバッファと、
    をさらに備え、
    前記所定値は、前記送信フレームのサイズ及び前記バッファのサイズに基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 送信フレームを生成し、前記送信部に与える上位層処理部と、
    前記送信フレームを格納するバッファと、
    をさらに備え、
    前記所定値は、前記送信フレームのサイズ、前記バッファのサイズ、及び前記肯定応答が設定された送信信号の送信から肯定応答信号の受信までの間に前記上位層処理部が生成する送信フレーム数に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 送信フレームを生成し、前記送信部に与える上位層処理部と、
    前記送信フレームを格納するバッファと、
    をさらに備え、
    前記所定値は、前記送信フレームのサイズ及び前記バッファのサイズに基づいて算出される第1の値、又は前記送信信号のシーケンス番号フィールドに記載できるシーケンス番号の最大値及び前記送信部が1回に送信するフレーム数に基づいて算出される第2の値のうち、小さい方の値以下となることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 前記受信部は、他無線通信装置との接続確立時に、前記他無線通信装置の受信バッファのサイズを取得し、
    前記所定値は、前記第1の値、前記第2の値、及び前記送信フレームのサイズと前記受信バッファのサイズとに基づいて算出される第3の値のうち、最小の値以下となることを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記所定値は、アプリケーションからの要求に基づく連続パケット落ちの許容数を用いて決定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  12. 前記所定値は、前記肯定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が肯定応答信号を連続して受信する確率に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  13. 前記送信部は送信レートを調整することができ、
    前記制御部は、前記送信部が送信レートを調整する際は、前記肯定応答を設定するように前記送信部を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  14. 肯定応答又は否定応答のいずれか一方を設定して送信信号を送信する送信部と、
    前記送信信号に対する応答信号を受信する受信部と、
    前記否定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が否定応答信号を受信した回数をカウントする第1カウンタと、
    前記肯定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が肯定応答信号を受信した回数をカウントする第2カウンタと、
    前記第1カウンタのカウント値が第1所定値未満の時又は前記第2カウンタのカウント値が第2所定値以上の時は前記送信部に前記否定応答を設定させ、前記第1カウンタのカウント値が前記第1所定値以上かつ前記第2カウンタのカウント値が前記第2所定値未満の時は前記送信部に前記肯定応答を設定させる制御部と、
    を備える無線通信装置。
  15. 前記否定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が否定応答信号を受信しない場合、前記第1カウンタのカウント値はクリアされることを特徴とする請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記肯定応答が設定された送信信号に対して前記受信部が肯定応答信号を受信しない場合、前記第2カウンタのカウント値はクリアされることを特徴とする請求項14に記載の無線通信装置。
  17. 前記肯定応答信号に記載されているシーケンス番号が、前記送信部が最新の送信信号に記載したシーケンス番号と一致しない場合、前記第2カウンタのカウント値はクリアされ、前記送信部は、前記肯定応答を設定した送信信号を再送することを特徴とする請求項14に記載の無線通信装置。
  18. 応答タイプとして否定応答を設定して第1信号を送信し、
    前記第1信号に対する否定応答信号を連続して受信しない回数をカウントし、
    前記回数が所定値に達した場合は、応答タイプとして肯定応答を設定して第2信号を送信し、
    前記第2信号に対する肯定応答信号を受信した場合は、応答タイプとして否定応答を設定して第3信号を送信し、
    前記第2信号に対する肯定応答信号を受信しなかった場合は、応答タイプとして肯定応答を設定して前記第2信号を再送する無線通信方法。
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