JP5052536B2 - 内燃機関の弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の弁装置に関する。
内燃機関、例えばディーゼル機関の弁装置、例えば排気弁装置として、図6に示すような排気弁装置10がある。この排気弁装置10は、シリンダブロック1の、例えば弁座2に装着されている。
排気弁装置10は、排気を行う排気弁(以下、主弁という)21と、排気弁箱11の高温ガス用の高温排気通路12と低温ガス用の低温排気通路13と、この高温排気通路12と低温排気通路13への燃焼ガスの流れを切り替える副弁125と、ケーシング15に設けられて主弁21の開弁動作を行わせる油圧シリンダ28と、油圧シリンダブロック17に設けられて副弁125の切り替え動作を行わせる複数、例えば3本の油圧シリンダ30と、主弁21の弁ステム22の上部に固定されて当該主弁21の復旧動作を行わせる主弁空気ピストン23と、副弁125の弁ステム26の上部に固定されて当該副弁125の復旧動作を行わせる副弁空気ピストン27と、これらの空気ピストン23,27を収容して空気圧を付与する空気ばね室29を形成するケーシング16とを備えた構成とされている。
尚、一例としての排気弁装置10は、2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関に適用した場合を示している。2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関は、例えば、シリンダライナ側壁に吸気口(掃気口)があり、主弁21は排気のみを行なう。
主弁21の開弁動作は、高圧の油圧によって動作する油圧シリンダ28が弁ステム22を図中下方に押動することにより行われる。また、その閉弁動作(復旧動作)は、弁ステム22に取り付けられた主弁空気ピストン23が弁ステム22を図中上方に引き上げることにより行われる。即ち、主弁空気ピストン23の下方に形成された空気ばね室29内の空気圧が、主弁21の閉弁動作の作動源となっている。
副弁125の切り替え動作は、油圧シリンダブロック17に設けられた複数の油圧シリンダ30が高圧の油圧によって動作して、主弁21の弁ステム22と同心的にかつ軸方向に摺動自在に外嵌された弁ステム26に取付けられた副弁空気ピストン27を、図中上方に押動することにより行われる。
また、その復旧動作は、複数の油圧シリンダ30の油圧を逃がして、弁ステム26に取り付けられた副弁空気ピストン27により弁ステム26を図中下方に押動することにより行われる。即ち、副弁空気ピストン27の上方に形成された空気ばね室29内の空気圧が、副弁125の復旧動作の作動源となっている。このような副弁を備えた排気弁装置は、例えば特開2008−248720号公報に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
副弁125は、排気時に主弁21が開き始めた排気の初期に図示の位置に保持されて、高温の排気ガスを高温排気通路12に排出し、排気の中期以降に図示の位置から押し上げられて、低温排気通路13側に切り替えられて、低温排気通路13に排出する。
特開2008−248720号公報(3頁、図2)
上述の構造の排気弁装置10において、副弁125は円筒形状をなしており、内周面が複数の板状のリブ125cにより弁ステム26に固定されて形成されている。そして、円筒形状をなす副弁125の下端部125aは、その先端(下端面)125bがラッパ状に開いた形状に形成され、この先端125bは、弁座102の上方のアール部102aと僅かな隙間を存して対向している。
副弁125は、油圧シリンダ30の縮退とともに副弁空気ピストン27により押し下げられて閉弁、即ち復旧動作が行われるが、例えば油圧シリンダ30の駆動系に異常が発生した場合、副弁空気ピストン27が下がり過ぎて、副弁125の先端125bが弁座102の上方のアール部102aに着座(衝突)する恐れがある。
副弁125は、複雑な形状のリブによって形成されているために、先端125bが弁座102の上方のアール部102aに着座した場合、リブに大きな衝撃応力が作用して破損し、これにより副弁125全体が破損することもある。
このため、副弁125は、特にリブの強度を得ることが必要なことから、安価な鋳造品で形成することが困難であり、鍛造品を削り出して形成している。したがって、副弁125は、その製造コストが極めて高くなる。このような理由から、油圧シリンダ30の駆動系に異常が発生した場合でも、副弁125の先端125bが弁座102の上方のアール部102aに着座(衝突)することを防止することが強く要請されている。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、副弁を開弁作動させる油圧シリンダの駆動系に異常が発生した場合でも、副弁の下限位置を規制し、その下端部が弁座に着座することを防止して、副弁の破損や変形を防止するようにした内燃機関の弁装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、吸気及び/又は排気を行う主弁と、シリンダから主弁を介して分岐して延びる複数の吸気及び/又は排気通路の開閉切り替えを行なう副弁と、主弁の開弁動作を行わせる油圧シリンダと、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダと、主弁の復旧動作を行わせる主弁空気ピストンと、副弁の復旧動作を行わせる副弁空気ピストンと、主弁空気ピストン及び副弁空気ピストンを駆動する空気室とを備えた内燃機関の弁装置において、複数の油圧シリンダが形成された油圧シリンダブロックに、副弁空気ピストンの下限位置を規制して副弁の零点規制位置を制御する油圧式の零点位置制御装置を設けたことにある。
主弁は、油圧シリンダにより開弁され、主弁空気ピストンにより閉弁される。副弁は、複数の油圧シリンダにより開弁し、副弁空気ピストンにより閉弁される。油圧式の零点位置制御装置は、副弁が副弁空気ピストンの作動により閉弁するとき、即ち復帰動作をしたときにその下限位置、即ち零点位置を規制する。これにより、副弁の下端面と主弁の弁座の上端面との間に隙間を確保して、副弁の下端面が、主弁の弁座の上端面に着座(衝突)することを防止する。これにより、副弁の破損や変形を防止することができる。
また、上記内燃機関の弁装置において、零点位置制御装置は、油圧シリンダブロックに副弁空気ピストンと対向させて複数の油圧シリンダを設けて形成することが望ましい。
零点位置制御装置は、堅牢な構造の副弁空気ピストンに対して堅牢な油圧シリンダを複数設けて形成したことにより、空気圧により強力に閉弁動作(復旧動作)をする副弁空気ピストンを、確実に停止させることが可能となる。これにより副弁を零点位置(下限位置)に、即ち副弁の下端面を、主弁の弁座の上端面との間に隙間を存した位置に停止させることができる。
また、上記内燃機関の弁装置において、零点位置制御装置の複数の油圧シリンダは、同一円周上に周方向に沿って等間隔に配置され、かつ油圧通路が連通して形成されていることが望ましい。
零点位置制御装置を形成する複数の油圧シリンダを、同一円周上に周方向に沿って等間隔に配置することにより、副弁空気ピストンの強力な押圧力を均等に受け止めることができ、また、副弁空気ピストンの変形等の不具合も防止することができる。また、複数の油圧ピストンの油圧通路を連通させることにより、これらの複数の油圧ピストンを均一の油圧で、かつ同時に作動させることが可能となり、副弁空気ピストンを良好に停止させることができる。これにより、副弁の下限位置(零点位置)を精度よく位置決め制御することができる。
また、上記内燃機関の弁装置において、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダは、同一円周上に周方向に等間隔に配置されており、零点位置制御装置の複数の油圧シリンダは、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダと同一円周上にかつ交互に配置されていることが望ましい。
副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダを、同一円周上に周方向に沿って等間隔に配置することにより、副弁空気ピストンをその強力な空気圧に抗して均等に押動させることができ、また、副弁空気ピストンの変形等の不具合も防止することができる。そして、零点位置制御装置を形成する複数の油圧シリンダを、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダと同一円周上に、かつこれらの油圧シリンダと交互に配置することにより、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダと同様に、副弁空気ピストンの強力な押圧力を均等に受け止めることができ、また、副弁空気ピストンの変形等の不具合も防止することができる。これにより、副弁空気ピストンを良好に停止させることができ、副弁の零点位置(下限位置)を精度よく位置決め制御することができる。
また、上記内燃機関の弁装置において、弁装置は、零点位置制御装置に供給する油圧を検出する油圧センサと、油圧センサが検出した油圧が所定圧を超えたときに警告の発生及び/又は内燃機関の停止を行なう副弁破損防止装置とを更に備えることが望ましい。
零点位置制御装置の油圧シリンダに供給する油圧を油圧センサで検出し、この油圧が所定圧を超えたときに、副弁の下端面が主弁の弁座の上端面に着座(衝突)していると判断して、警告の発生や内燃機関の停止を行なうものである。これにより、副弁の破損や変形をより確実に防止することができる。
また、上記内燃機関の弁装置において、副弁は、直円筒形状をなして直内円柱形状に形成された排気弁箱の内周面と軸方向に摺動可能であると共に、その下端面が閉弁位置において主弁の弁座の上端面と隙間を存して対向することが望ましい。
このようにすることにより、副弁は、真直ぐな下端部が排気弁箱の内周面を摺動しながら円滑に切り替え動作を行う。また、副弁は、主弁の弁座の上端面との隙間によりその下端面が主弁の弁座の上端面に着座(衝突)することが防止されることで、副弁が破損したり変形したりすることが、より確実に防止される。
例えば、上記内燃機関の弁装置において、内燃機関は、2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関である。2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関は、副弁機構を実使用している内燃機関であり、本発明の効果を最もよく奏することができる。
以上のように、本発明の内燃機関の弁装置は、吸気及び/又は排気を行う主弁と、シリンダから主弁を介して分岐して延びる複数の吸気及び/又は排気通路の開閉切り替えを行なう副弁と、主弁の開弁動作を行わせる油圧シリンダと、副弁の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダと、主弁の復旧動作を行わせる主弁空気ピストンと、副弁の復旧動作を行わせる副弁空気ピストンと、主弁空気ピストン及び副弁空気ピストンを駆動する空気室とを備えた内燃機関の弁装置において、複数の油圧シリンダが形成された油圧シリンダブロックに副弁空気ピストンの下限位置を規制して副弁の零点規制位置を制御する、油圧式の零点位置制御装置を設ける。
このように、副弁を切り替え動作させる油圧シリンダが形成された油圧シリンダブロックに、副弁空気ピストンの下限位置を規制して副弁の零点規制位置を制御する油圧式の零点位置制御装置を設けたことにより、副弁が復帰動作をしたときにその下限位置、即ち零点位置を規制することができ、副弁の下端面と主弁の弁座の上端面との間の隙間を精密に調整しかつ確保することができ、副弁の下端面が主弁の弁座の上端面に着座(衝突)することを防止することができる。これにより、副弁の破損や変形を確実に防止することが可能になると共に、副弁を精密鋳造によって安価に形成することが可能となり、大幅なコストの低減を図ることができる、という優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の弁装置を適用したディーゼル機関の排気弁装置の断面図である。 図1に示した排気弁装置の矢線II−IIに沿う断面図である。 図1に示した排気弁装置の図2と異なる位置における断面図である。 図1に示した排気弁装置の矢線IV−IVに沿う断面図である。 図2に示した零点位置制御装置の油圧シリンダの一部拡大図である。 従来のディーゼル機関の排気弁装置の断面図である。
本発明の内燃機関の弁装置の発明を実施するための形態を、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の弁装置を、図6に示した排気弁装置10に適用した場合の要部断面図である。尚、図1ないし図5において、図6に示した排気弁装置10の部材と同一部材には、同一の符号を付して説明を省略する。
この内燃機関は、一例としての2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関であり、このディーゼル機関は、シリンダブロック1の弁座2に装着されて排気を行う主弁21と、シリンダ3から主弁21を介して主弁21の後流側で分岐して延びる、高温ガス用の高温排気通路12及び低温ガス用の低温排気通路13の2つ(複数)の排気通路と、排気弁箱11内に配設されて、この高温排気通路12と低温排気通路13への燃焼ガスの流れを切り替える副弁25を有する。すなわち、このディーゼル機関では、主弁21から排気のみが行われる。
図1に示すように、副弁25の切り替え動作を行うための油圧シリンダブロック40は円柱形状をなし、外側油圧シリンダブロック41と内側油圧シリンダブロック42により形成されている。外側油圧シリンダブロック41は有底円筒形状をなし、内側油圧シリンダブロック42は円柱形状をなしている。外側油圧シリンダブロック41の底部中央及び内側油圧シリンダブロック42の中心には、主弁21の弁ステム22、副弁25の弁ステム26を挿通する孔41a、42aが貫設されている。
外側油圧シリンダブロック41は、上端面41dから軸方向に沿って油圧通路61が垂直に穿設されており、側面(外周面)41bの上部に半径方向に油圧通路62が穿設されている。油圧通路62は、一端(先端)が油圧通路61の上部に連通し、他端が外周面41bに開口して油圧の供給及び排出口とされる。また、油圧通路61は、開口端(図中上端)が閉塞されている。
また、外周面41bの底部近傍に半径方向に油圧通路63が穿設されており、その途中において垂直方向の油圧通路61の下端が開口して連通し、一端(先端)が当該外側油圧シリンダブロック41の内周面41cに開口している。これらの油圧通路61,62,63は、キリ孔加工(機械加工)により形成されている。そして、油圧通路63の外周面41bの開口端は閉塞されている。
内側油圧シリンダブロック42は、図2及び図4に示すように、上端面に中心の孔42aの外側に同心的に、かつ同一円周上に周方向に沿って等間隔で、油圧シリンダ43が複数、例えば3本形成されている。
これらの油圧シリンダ43は有底とされており、底部近傍に油圧通路65(図2に1本のみ図示)が形成されている。この油圧通路65は、一端が油圧シリンダ43の底部近傍の内周面に開口し、他端が当該内側油圧シリンダブロック42の外周面42b(図1参照)に開口し、半径方向に沿って放射状をなして形成される。この油圧通路65もキリ孔加工(機械加工)により形成される。
内側油圧シリンダブロック42の外周面42bの下端には、全周に亘り環状の凹部45が形成される。そして、上記油圧通路65の他端が、当該環状の凹部45の底面に開口している。これにより、各油圧シリンダ43の下部が凹部45に連通される。
内側油圧シリンダブロック42は、図2及び図4に示すように、上端面に油圧シリンダ43と同一円周上に、かつ周方向に沿って等間隔で、油圧シリンダ46が複数、例えば3本形成されている。これらの3本の油圧シリンダ46は、3本の油圧シリンダ30の間に交互に配置されており、油圧シリンダ43よりも浅く(例えば、1/3程度の深さ)形成されている(図2参照)。油圧シリンダ46は、図5に示すように、シリンダライナがボルト48により内側油圧シリンダブロック42の上端面に固定されている。
図2に示すように、内側油圧シリンダブロック42の外周面42bには、油圧シリンダ46の底部と対応する位置に、全周に亘り環状溝66が形成されている。そして、これらの油圧シリンダ46の底部近傍に、油圧通路67(図2に1本のみ図示)が形成されている。この油圧通路67は、半径方向に放射状をなして形成され、一端が油圧シリンダ46の底部近傍の内周面に開口し、他端が環状溝66の底面に開口している。これにより、各油圧シリンダ46の下部が環状溝66に連通される。この油圧通路67も、キリ孔加工(機械加工)により形成される。
図2に示すように、外側油圧シリンダブロック41には、内側油圧シリンダブロック42の環状溝66と対応する位置に油圧通路68が穿設され、当該環状溝66と連通している。
そして、内側油圧シリンダブロック42は、シール部材を介して外側油圧シリンダブロック41に液密に内嵌されて、図3に示すように、ボルト75により排気弁箱11に共締め固定される。そして、内側油圧シリンダブロック42の下端部の環状の凹部45と、外側油圧シリンダブロック41の対向する内周面との間に、環状の油圧通路69が形成される。このようにして、油圧シリンダブロック40が形成されている。
図2に示すように、各油圧シリンダ43のピストン44の各先端面(図中上端面)が、副弁空気ピストン27の下面に当接している。これら3本の油圧シリンダ43により、副弁25を切り替え動作させる副弁切替装置51が形成される。副弁切替装置51は、副弁25の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ43を、同一円周上に周方向に沿って等間隔に配置することにより、堅牢な副弁空気ピストン27を強力な空気圧に抗して均等に押動させることができる。また、周方向に沿って等間隔に配置されることから、副弁空気ピストン27の変形等の不具合を防止することもできる。
図2に示すように、各油圧シリンダ46のピストン47の各先端面(図中上面)が、副弁空気ピストン27の下面に当接している。これらの3本の油圧シリンダ46により、副弁25が復旧動作して下降したときの下限位置(零点位置)を規制する零点位置制御装置52が形成される。
零点位置制御装置52は、堅牢な構造の副弁空気ピストン27に対して堅牢な油圧シリンダ46を複数設けて形成したことにより、空気圧により強力に閉弁動作(復旧動作)をする副弁空気ピストン27を確実に停止させることが可能となる。
そして、零点位置制御装置52の複数の油圧シリンダ46を、副弁25の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ43と同一円周上に、かつこれらの油圧シリンダ43と交互に配置することにより、副弁25の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ43と同様に、副弁空気ピストン27の強力な押圧力を均等に受け止めることができ、また、副弁空気ピストン27の変形等の不具合も防止することができる。
これにより、副弁空気ピストン27を良好に停止させることができ、副弁25の零点位置(下限位置)を精度よく位置決め制御することが可能となる。従って、副弁25を零点位置(下限位置)、即ち副弁25の下端部25dの下端面25aを主弁21の弁座2の上端面2aとの間に、隙間(クリアランス)δを存した位置に確実に停止させることが可能となる。
副弁25は、その下端部25dが直円筒形状をなしており、直内円柱形状に形成された排気弁箱11の下端部11aの内周面11bと軸方向に摺動可能である。したがって、副弁25は、真直ぐな下端部25dが排気弁箱11の内周面11bを摺動しながら円滑に切り替え動作を行う。これにより、副弁25は、その下端部25dの下端面25aが主弁21の弁座2の上端面2aに着座(衝突)することが防止され、副弁25が破損したり変形したりすることが防止される。
図1に示す外側油圧シリンダブロック41の油圧通路62の外周面41bに開口している開口部は、油圧の供給及び排出口とされ、図示しない油圧源に接続されて、高圧の油圧が供給されて副弁切替装置51を駆動する。また、図2に示す外側油圧シリンダブロック41の油圧通路68は、外周面41bに開口している開口部が油圧の供給及び排出口とされ、油圧通路70を介して図示しない油圧源に接続される。
この零点位置制御装置52は、油圧通路68配設された油圧センサ55により油圧シリンダ46の油圧Pを検出し、油圧センサ55に接続される副弁破損防止装置76が、油圧センサが検出した油圧が所定圧を超えたときに、副弁25の下端面25aが主弁21の弁座2の上端面2aに着座(衝突)していると判断して、そのときの検出値のレベルに応じて、警告灯の点灯(警告の発生)や内燃機関の停止を行なう。これにより、副弁25の破損や変形を、より確実に防止することができる。
図1及び図2に示すように、主弁21が閉弁しているときには副弁切替装置51の油圧シリンダ43が退縮しており、当該油圧シリンダ43と零点位置制御装置52により、副弁25が零点位置(下限位置)に保持されている。そして、主弁21が僅かに開弁した排気初期において、副弁25は未だ零点位置(下限位置)に保持されており、高温の排気ガスを各リブ25cの間から、図1に矢印で示すように、高温排気通路12に排出する。
図3に示すように、主弁21の開弁が進行して排気初期を過ぎると、副弁切替装置51の油圧シリンダ43が伸長して副弁空気ピストン27を図中上方に押上げて、副弁25を低温排気通路13側へ切り換え、残余の排気ガスを、矢印で示すように当該低温排気通路13側へ排出する。
排気が終了すると、副弁切替装置51の油圧シリンダ43が退縮すると共に、副弁空気ピストン27により副弁25が図中下方に押動される。そして、図1及び図2に示すように、副弁空気ピストン27が零点位置制御装置52の油圧シリンダ46のピストン47に当接してその下降が規制され、副弁25が零点位置(下限位置)に確実に保持される。
なお、上述の排気弁装置10は、一例として、副弁を有する2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関に適用した場合を示したが、本発明の内燃機関の弁装置は、副弁を有する他の内燃機関、例えば4サイクルのディーゼル機関等にも適用できる。この4サイクルディーゼル機関では、例えば、主弁が吸気及び排気の双方に使用され、副弁はシリンダから主弁を介して分岐して延びる吸気通路と排気通路との開閉切り替えに使用される。
本発明は、上述した一実施の形態に係る2サイクルのディーゼル機関の排気弁装置に限定されるものではなく、副弁を有する4サイクルのディーゼル機関の吸気弁装置や排気弁装置、及びその他様々な内燃機関の弁装置に対して実施することが可能である。
1 シリンダブロック
2 弁座
2a 上端面
3 シリンダ
10 排気弁装置
11 排気弁箱
11a 下端部
11b 下端部内周面
12 高温排気通路
13 低温排気通路
15 ケーシング
16 ケーシング
17 油圧シリンダブロック
21 主弁
22 弁ステム
23 主弁空気ピストン
25 副弁
25a 下端面
25c リブ
25d 下端部
26 弁ステム
27 副弁空気ピストン
28 油圧シリンダ
29 空気ばね室
30 油圧シリンダ
40 油圧シリンダブロック
41 外側油圧シリンダブロック
41a 孔
41b 外周面
41c 内周面
41d 上端面
42 内側油圧シリンダブロック
42a 孔
42b 外周面
43 油圧シリンダ
44 ピストン
45 環状の凹部
46 油圧シリンダ
47 ピストン
48 ボルト
51 副弁切替装置
52 零点位置制御装置
55 油圧センサ
61,62,63,65 油圧通路
66 環状溝
67,68,70 油圧通路
69 環状の油圧通路
75 ボルト
76 副弁破損防止装置
102 弁座
102a アール部
125 副弁
125a 下端部
125b 先端(下端面)
125c リブ
δ 隙間(クリアランス)
P 油圧

Claims (7)

  1. 吸気及び/又は排気を行う主弁(21)と、シリンダ(3)から前記主弁を介して分岐して延びる複数の吸気及び/又は排気通路(12,13)の開閉切り替えを行なう副弁(25)と、前記主弁(21)の開弁動作を行わせる油圧シリンダ(28)と、前記副弁(25)の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ(43)と、前記主弁(21)の復旧動作を行わせる主弁空気ピストン(23)と、前記副弁(25)の復旧動作を行わせる副弁空気ピストン(27)と、前記主弁空気ピストン及び前記副弁空気ピストンを駆動する空気室(29)とを備えた内燃機関の弁装置(10)において、前記複数の油圧シリンダ(43)が形成された油圧シリンダブロック(40)に前記副弁空気ピストン(27)の下限位置を規制して前記副弁(25)の零点規制位置を制御する油圧式の零点位置制御装置(52)を設けたことを特徴とする内燃機関の弁装置。
  2. 前記零点位置制御装置(52)は、前記油圧シリンダブロック(40)に前記副弁空気ピストン(27)と対向させて複数の油圧シリンダ(46)を設けて形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の弁装置。
  3. 前記零点位置制御装置(52)の複数の油圧シリンダ(46)は、同一円周上に周方向に沿って等間隔に配置され、かつ油圧通路(66,67,68)が連通して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の弁装置。
  4. 前記副弁(25)の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ(43)は、同一円周上に周方向に等間隔に配置されており、前記零点位置制御装置(52)の複数の油圧シリンダ(46)は、前記副弁(25)の切り替え動作を行わせる複数の油圧シリンダ(43)と同一円周上にかつ交互に配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の内燃機関の弁装置。
  5. 前記弁装置(10)は、前記零点位置制御装置(52)に供給する油圧を検出する油圧センサ(55)と、前記油圧センサが検出した前記油圧が所定圧を超えたときに警告の発生及び/又は前記内燃機関の停止を行なう副弁破損防止装置(76)とを更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の弁装置。
  6. 前記副弁(25)は、直円筒形状をなして直内円柱形状に形成された前記排気弁箱の内周面と軸方向に摺動可能であると共に下端面(25a)が閉弁位置において主弁(21)の弁座(2)の上端面(2a)と隙間(δ)を存して対向することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の内燃機関の弁装置。
  7. 前記内燃機関は、2サイクルのユニフロー型ディーゼル機関であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の内燃機関の弁装置。
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