JP5051163B2 - 内燃機関の暖機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動停止条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を停止する自動停止制御、及びこの自動停止制御による機関停止中に自動始動条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を開始する自動始動制御を行う車両の内燃機関について、これに設けられるグロープラグの通電態様を制御する内燃機関の暖機制御装置に関する。
上記暖機制御装置としては、例えば特許文献1に記載されるようにディーゼルエンジンのグロープラグの通電態様を制御するものが知られている。
一方、ディーゼルエンジンには排気を浄化する排気浄化装置が設けられているものの、この排気浄化装置の触媒は一定以上の温度にならなければ活性化しない。このため、機関始動後もグロープラグへの通電を継続することにより、排気の昇温を通じて触媒の暖機を図る技術が提案されている。機関始動性の確保に併せこうした触媒の暖機も目的として行われるグロープラグ制御においては、機関始動から触媒が十分に暖機されるまでの時間(要求通電時間)を予め把握したうえで、機関始動時のグロープラグの通電開始からこの要求通電時間が経過するまで通電を継続して行うようにしている。
特開2005−337087号公報
上記のグロープラグ制御は、機関始動性の確保及び触媒の暖機促進を図る観点からすれば確かに有効ではあるものの、自動停止制御を行うディーゼルエンジンに適用した場合には次のような問題が生じる。すなわち、自動停止制御による機関自動停止が行われた場合において、イグニッションスイッチの操作に基づく機関始動からの経過時間が未だ要求通電時間に達していないときにはグロープラグへの通電が継続されるものの、このような機関停止状態のもとでグロープラグへの通電が行われたところで、これが触媒の暖機促進に貢献することはないため、電力が不要に消費されることになる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動停止制御の実行により燃料消費量を低減することと、グロープラグへの通電による不要な電力の消費を抑制することとを両立することのできる内燃機関の暖機制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、自動停止条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を停止する自動停止制御、及びこの自動停止制御による機関停止中に自動始動条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を開始する自動始動制御を行う車両の内燃機関について、これに設けられるグロープラグの通電制御により触媒装置を暖機する制御手段を備える内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動停止制御による機関運転停止にともないグロープラグへの通電を禁止する処理と、連続して行われる一の自動停止制御及び自動始動制御について、同自動停止制御による運転停止期間である自動停止期間に基づいて同自動始動制御による機関始動後のグロープラグの要求通電時間を更新する処理と、を行うことを要旨としている。
この発明によれば、自動停止制御による機関停止中にグロープラグへの通電を禁止しているため、すなわちグロープラグへの通電を実行したとしてもこれが触媒の暖機促進に貢献しないときにグロープラグへの通電を禁止しているため、グロープラグへの通電により不要に電力が消費されることを抑制することができるようになる。すなわち、自動停止制御の実行により燃料消費量を低減することと、グロープラグへの通電による不要な電力の消費を抑制することとを両立することができるようになる。
ここで、機関自動停止中においては触媒装置に排気が供給されないため、触媒装置の温度は低下する傾向を示すとともに自動停止期間が長くなるにつれてその度合は大きくなる。従って、自動始動制御による機関始動後にグロープラグへの通電を行う場合、その直前の自動停止制御による自動停止期間が長いときほど同通電が触媒装置の暖機に貢献する度合は小さなものとなる。こうしたことから、自動始動制御による機関始動後にグロープラグへの通電を効率的に行うためには、自動停止期間の長さを考慮して要求通電時間を設定することが望ましいといえる。そして、当該発明ではこの点に鑑み上記処理を行うようにしているため、機関始動後のグロープラグへの通電をより効率的に行うことができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、自動停止条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を停止する自動停止制御、及びこの自動停止制御による機関停止中に自動始動条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を開始する自動始動制御を行う車両の内燃機関について、これに設けられるグロープラグの通電制御により触媒装置を暖機する制御手段を備える内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、グロープラグの通電時間の積算値である積算通電時間が要求通電時間に達することに基づいてグロープラグへの通電を終了し、前記自動停止制御による機関運転停止が行われること及び前記積算通電時間が前記要求通電時間に達していないことに基づいて前記グロープラグへの通電を禁止する処理と、自動停止制御による運転停止期間である自動停止期間に基づいて前記要求通電時間を更新する処理とを行うことを要旨としている。
この発明によれば、自動停止制御の実行により燃料消費量を低減することと、グロープラグへの通電による不要な電力の消費を抑制することとを両立することができるようになる。また、機関始動後のグロープラグへの通電をより効率的に行うことができるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、イグニッションスイッチの操作による機関始動要求に基づいてグロープラグへの通電を開始し、この開始からの通電時間の積算値を前記積算通電時間として算出することを要旨としている。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動停止制御が行われる毎に要求通電時間を短縮することを要旨としている。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動停止期間が長くなるにつれて前記自動始動制御による機関始動後の要求通電時間の短縮度合いを大きくすることを要旨としている。
この発明によれば、自動停止期間が長くなるにつれて要求通電時間を短くしているため、すなわちグロープラグへの通電による触媒装置の暖機への貢献度合が小さくなるにつれて要求通電時間を短くしているため、機関始動後のグロープラグへの通電を効率的に行うことができるようになる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動が行われるときにそのときの要求通電時間を前記自動停止期間だけ短縮し、前記自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間が経過するまでグロープラグへの通電を継続することを要旨としている。
この発明によれば、要求通電時間を短縮する所定期間として自動停止期間よりも長い期間を設定した場合と比較して、自動始動制御による機関始動後の要求通電時間は長くなるため、上記設定した場合よりも触媒装置の触媒が活性化されるため排気浄化作用を向上させることができる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に記載のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動が行われるときの要求通電時間を前記自動停止期間よりも短い所定期間だけ短縮し、前記自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間が経過するまでグロープラグへの通電を継続することを要旨としている。
この発明によれば、要求通電時間を短縮する所定期間として自動停止期間よりも長い期間または同じ期間を設定した場合と比較して、自動始動制御による機関始動後の要求通電時間は長くなるため、上記設定した場合よりも触媒装置の触媒が活性化されるため排気浄化作用を向上させることができる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動後のグロープラグの要求通電時間を更新するものであり、この要求通電時間の更新として、同自動始動制御の直前の自動停止期間と、同自動始動制御までに行われた全ての自動停止制御にともなう自動停止期間の積算値である自動停止積算期間とに基づく前記要求通電時間の更新を行うことを要旨としている。
自動停止積算期間が長くなるにつれて触媒装置の温度の低下度合は大きくなる。従って、自動始動制御による機関始動にともないグロープラグへの通電が再開された際に、それまでの自動停止積算期間が所定積算期間T1の場合(ケース1)とこれよりも長い所定積算期間T2の場合(ケース2)とでは、直前の自動停止期間が同じ長さであったとしても、グロープラグの通電が触媒装置の暖機に貢献する度合には違いが生じるようになる。すなわち、ケース2では自動停止積算期間が長いことによりケース1よりも触媒装置の温度の低下度合が大きいため、こうした状況のもとでケース1と同様の態様をもってグロープラグへの通電を実行したところでその結果としての触媒装置の暖機状態はケース1の暖機状態には及ばない。このことは、ケース1及びケース2において自動始動後の要求通電時間を同じものに設定したとき、ケース2では効率的な通電制御が行われないことを示すものといえる。
そして上記発明ではこうした点に鑑み、直前の自動停止期間及び自動停止積算期間に基づく要求通電時間の更新を行うようにしているため、グロープラグへの通電をより効率的に行うことができるようになる。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動停止期間を積算した自動停止積算期間に基づいて前記所定期間の補正係数を算出し、前記所定期間及びこの補正係数に基づいて前記要求通電時間の短縮分である補正期間を算出し、この補正期間を要求通電時間に反映することを要旨としている。
この発明によれば、所定期間及び補正係数に基づいて要求通電時間の短縮分である補正期間を算出するようにしているため、すなわち直前の自動停止期間及び自動停止積算期間に基づく要求通電時間の更新を行うようにしているため、グロープラグへの通電をより効率的に行うことができるようになる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動停止積算期間が長くなるにつれて前記補正係数を大きく設定することを要旨としている。
自動始動制御による機関始動後にグロープラグへの通電を行う場合、それまでの自動停止積算期間が長いときほど同通電が触媒装置の暖機に貢献する度合は小さなものとなる。そして、当該発明ではこの点に鑑み上記処理を行うようにしているため、機関始動後のグロープラグへの通電をより効率的に行うことができるようになる。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動後から前記要求通電時間が経過するまでに前記自動停止制御による機関運転停止が行われるときには前記グロープラグへの通電を禁止し、その後の前記自動始動制御による機関始動にともないグロープラグへの通電を再開することを要旨としている。
本発明の内燃機関の暖機制御装置を具体化した第1実施形態について、同機関の構造を模式的に示す模式図。 同実施形態の電子制御装置により実行されるグロー通電処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態の電子制御装置により実行される要求通電時間更新処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態の要求通電時間更新処理に用いられる自動停止時間及び短縮時間の関係を規定した短縮時間算出マップ。 同実施形態のグロー通電処理によるグロープラグの制御態様の一例を示すタイミングチャート。 本発明の内燃機関の暖機制御装置を具体化した第2実施形態について、要求通電時間更新処理に用いられる短縮時間算出マップ。 本発明の内燃機関の暖機制御装置を具体化した第3実施形態の電子制御装置により実行される要求通電時間更新処理について、その処理手順を示すフローチャート。 (a)同実施形態の要求通電時間更新処理に用いられる自動停止時間及び短縮時間の関係を規定した短縮時間算出マップ。(b)同実施形態の要求通電時間更新処理に用いられる自動停止積算時間及び補正係数を規定した補正係数算出マップ。(c)同実施形態の要求通電時間更新処理に用いられる自動停止積算時間及び短縮時間を規定した短縮時間算出マップ。 同実施形態の要求通電時間更新処理について、要求通電時間と自動停止積算時間との関係を示すグラフ。
(第1実施形態)
図1〜5を参照して、本発明の内燃機関の暖機制御装置について、これをディーゼルエンジンのグロープラグの通電態様を制御する暖機制御装置として具体化した第1実施形態について説明する。
図1に示されるようにディーゼルエンジン1においては、複数の気筒10が形成されたシリンダブロックの上部にシリンダヘッド11が設けられている。このシリンダヘッド11には、各気筒10にそれぞれ対応した燃料噴射弁12及びグロープラグ13が設けられている。さらにシリンダヘッド11には外気を気筒10内に導入するためのインテークマニホールド21が接続されている。インテークマニホールド21は吸気通路22に接続されている。この吸気通路22内には、吸入空気量を調整するためのスロットル弁23が設けられている。また、シリンダヘッド11には燃焼ガスを気筒10外へ排出するためのエキゾーストマニホールド31が設けられている。このエキゾーストマニホールド31は排気通路32に接続されている。そして、この排気通路32の下流側には排気成分を浄化する触媒装置40が設けられている。
ディーゼルエンジン1にはさらにEGR装置50が設けられている。この装置はインテークマニホールド21とエキゾーストマニホールド31とを連通するEGR通路51、同EGR通路51に設けられたEGR弁52、及びEGRクーラ等により構成されている。そして、EGR弁52の弁開度が調整されることによりエキゾーストマニホールド31からインテークマニホールド21に導入される排気の量、すなわちEGR量が調整される。
電子制御装置90は、各種センサからの信号入力により、ディーゼルエンジン1を制御する。例えば、燃料噴射弁12の燃料噴射量制御、スロットル弁23の開度制御、EGR弁52の開度制御、グロープラグ13の通電制御等を行う。
電子制御装置90は、イグニッションスイッチ91のスタート位置への切替操作に伴い送信される信号を受信することにより、スタータを回転させてディーゼルエンジン1の始動動作を開始する。
電子制御装置90は、イグニッションスイッチ91の操作に基づくディーゼルエンジン1の始動制御及び停止制御に加え、車両走行状態に応じたディーゼルエンジン1の自動始動制御及び自動停止制御を行う。以降では、イグニッションスイッチ91のオフからオンへの切替操作によるディーゼルエンジン1の始動を「通常始動」とする。イグニッションスイッチ91のオフからオンへの切替操作によるディーゼルエンジン1の始動を「通常停止」とする。また、イグニッションスイッチ91がオン状態のもとで同スイッチの操作に基づくことなく自動始動制御により行われるディーゼルエンジン1の始動、すなわち自動始動条件の成立に基づいて行われるディーゼルエンジン1の始動を「自動始動」とする。また、イグニッションスイッチ91がオンの状態のもとで同スイッチの操作に基づくことなく自動停止制御により行われるディーゼルエンジン1の停止、すなわち自動停止条件の成立に基づいて行われるディーゼルエンジン1の停止を「自動停止」とする。
自動停止条件としては、例えば車両がアイドル状態に移行すること等が挙げられる。また自動始動条件としては、例えば自動停止中にアクセルペダルが踏み込まれること等が挙げられる。
電子制御装置90は、グロープラグ13への通電態様を制御するグロー通電制御を行なう。グロープラグ13はグローリレーを介して電流が流されることにより加熱され、この加熱にともなう燃焼室の昇温により機関始動性が確保される。また、グロープラグ13による加熱は機関始動後も引き続き行われ、この加熱にともなう排気の昇温により触媒装置40の暖機の促進が図られる。
グロー通電制御の概要について説明する。
イグニッションスイッチ91の切替操作に基づく通常始動要求が検出されるとき、グロープラグ13への通電が開始される。そして、これに併せて通電開始からの通電時間の積算値(以下、「グロー通電時間Tgr」)のカウントも開始される。その後、グロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達したときには、これに基づいて通電が停止される。一方、グロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達する前にディーゼルエンジン1の自動停止が行われたとき、この自動停止中はグロープラグ13への通電及びグロー通電時間Tgrのカウントが一時的に停止され、同エンジンの自動始動にともない通電が再開される。この通電の再開に際しては、今回の自動停止の継続時間、すなわち同自動停止の開始から終了までの時間(以下、「自動停止時間Ta」)に基づいて要求通電時間Txを短縮する方向に同通電時間の更新が行われる。従って、通常始動後において自動停止の実行回数が増大するにつれて要求通電時間Txは短くなる。
要求通電時間Txの初期値である要求通電時間Tx0としては、通常始動要求が検出されてから始動完了後に触媒装置40が十分に暖機されるまでに必要となる時間が予め設定されている。従って、通常始動要求に基づくグロープラグ13への通電開始後、自動停止が行われることなく要求通電時間Tx0にわたり通電が継続されたときには、触媒装置40が十分に暖機された状態にて同通電が停止されることになる。
グロー通電制御においては、以上にて説明したグロープラグ13についての通電態様の制御を行うための処理として、図2に示されるグロー通電処理及び図3に示される要求通電時間更新処理を行う。
図2を参照して、グロー通電処理の具体的な処理手順について説明する。なお同処理は、電子制御装置90により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
ステップS101にてイグニッションスイッチ91のオフからオンへの切替操作が行われた旨判定したとき、すなわち通常始動を行う旨の要求があるときには、ステップS102にてグロー通電時間Tgrをリセットし、ステップS103にてグロープラグ13への通電を開始する。一方、ステップS101にてイグニッションスイッチ91が既にオンに切替操作されている旨判定したとき、すなわち通常始動を行う旨の要求が検出された後の同要求に基づく始動開始前、または通常始動完了後の機関運転中、または通常始動完了後の機関運転の自動停止中の状態にあるときには、ステップS104の判定を行う。
ステップS104にてイグニッションスイッチ91がオン且つグロープラグ13への通電中である旨判定したとき、ステップS105にてグロー通電時間Tgrをインクリメントし、ステップS104にて否定判定したときにはグロー通電時間Tgrをそのときの値に保持する。
ステップS111以降の処理では、以下の(A)〜(F)に示すようにステップS111〜S115の条件の成否に基づいてグロープラグ13への通電を実行または停止する。
(A)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx以下である旨判定し、ステップS112にて通常始動が完了している旨判定し、ステップS113にて機関運転中である旨判定し、ステップS114にて自動停止条件が成立していない旨判定したとき、すなわち通常始動後の機関運転中において触媒暖機が未完了且つ自動停止要求がないとき、ステップS122にてグロープラグ13への通電を実行する。
(B)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx以下である旨判定し、ステップS112にて通常始動が完了している旨判定し、ステップS113にて機関運転中である旨判定し、ステップS114にて自動停止条件が成立している旨判定したとき、すなわち通常始動後の機関運転中において触媒暖機が未完了且つ自動停止要求があるとき、ステップS121にてグロープラグ13への通電を停止する。
(C)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx以下である旨判定し、ステップS112にて通常始動が完了している旨判定し、ステップS113にて機関停止中である旨判定し、ステップS115にて自動始動条件が成立していない旨判定したとき、すなわち通常始動後において触媒暖機が未完了且つ自動停止中且つ自動始動要求がないとき、ステップS121にてグロープラグ13への通電を停止する。
(D)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx以下である旨判定し、ステップS112にて通常始動が完了している旨判定し、ステップS113にて機関停止中である旨判定し、ステップS115にて自動始動条件が成立している旨判定したとき、すなわち通常始動後において触媒暖機が未完了且つ自動停止中且つ自動始動要求があるとき、ステップS122にてグロープラグ13への通電を開始する。
(E)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx以下である旨判定し、ステップS112にて通常始動が完了していない旨判定したとき、すなわち触媒暖機が未完了且つ通常始動前のとき、ステップS122にてグロープラグ13への通電を実行する。
(F)ステップS111にてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達している旨判定したとき、すなわち触媒装置40の暖機が完了している旨推定されるとき、ステップS121にてグロープラグ13への通電を終了する。
図3を参照して、要求通電時間更新処理の具体的な処理手順について説明する。なお同処理は、電子制御装置90により所定の演算周期毎に先のグロー通電処理とは独立して繰り返し実行される。
ステップS201にて自動始動条件が成立した旨判定したとき、すなわちディーゼルエンジン1の自動停止中において自動始動を行う旨の要求が検出されたとき、ステップS202〜S205の処理を通じて要求通電時間Txの更新を行う。
すなわち、ステップS202にて自動始動条件が成立したときに設定されている要求通電時間Txを読み込み、次のステップS203にて今回の自動停止時間Taを算出し、次のステップS204にて短縮時間dtを同自動停止時間Taに基づいて算出する。そしてステップS205にて先に読み込んだ要求通電時間Txから短縮時間dtを減算し、その結果を新たな要求通電時間Txとして設定する。
上記短縮時間dtの算出は、短縮時間算出マップ(図4)に基づいて行われる。
図4に示されるように短縮時間算出マップにおいては、自動停止時間Taが大きくなるにつれて短縮時間dtも大きくなる態様で自動停止時間Ta及び短縮時間dtの関係が予め設定されている。そして要求通電時間更新処理においては、こうした態様で設定されたマップに基づいて短縮時間dtの算出が行われることにより、要求通電時間Txは自動停止時間Taに対して減少する傾向を示す。
図5を参照し、上記のグロー通電処理制御によるグロープラグ13への通電態様の一例について、各種パラメータの推移に基づいて説明する。
時刻t0においてイグニッションスイッチ91のオフからオンへの切替操作が行われたとすると、この切替操作に基づいてグロープラグ13への通電及びグロー通電時間Tgrのカウントが開始される。そして、所定時間が経過した後の時刻t1において、イグニッションスイッチ91のスタートへの切替操作が行われたとすると、グロープラグ13への通電が継続された状態のままスタータによる通常始動が行われる。
通常始動後の時刻t2において自動停止条件が成立したとすると、グロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに満たなくともこの条件の成立に基づいてグロープラグ13への通電が禁止される。また、ディーゼルエンジン1の自動停止中においてはグロー通電時間Tgrが一定の値に保持される。
その後、時刻t3において自動始動条件が成立したとすると、要求通電時間Txの更新が行われる。ここでは、要求通電時間Txが初期値の要求通電時間Tx0から更新後の要求通電時間Tx1に短縮される。またこれに併せて、グロープラグ13への通電及びグロー通電時間Tgrのカウントが再開される。
時刻t4において再び自動停止条件が成立したとすると、この条件の成立に基づいてグロープラグ13への通電が禁止される。また、グロー通電時間Tgrが一定の値に保持される。
その後、時刻t5において自動始動条件が成立したとすると、要求通電時間Txの更新が行われる。ここでは、要求通電時間Txが先の更新後の要求通電時間Tx1からさらなる更新後の要求通電時間Tx2に短縮される。またこれに併せて、グロープラグ13への通電及びグロー通電時間Tgrのカウントが再開される。
そして、時刻t6においてグロー通電時間Tgrが要求通電時間Tx2に達したとすると、これに基づいてグロープラグ13への通電が停止される。これ以降、ディーゼルエンジン1の通常停止が行われるまでにわたりグロープラグ13への通電は禁止される。
本実施形態によれば以下に示す効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、グロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達することに基づいてグロープラグ13への通電を終了する。また、自動停止制御による機関運転停止が行われること及びグロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達していないことに基づいてグロープラグ13への通電を禁止する処理と、自動停止時間Taに基づいて要求通電時間Txを更新する処理とを行うようにしている。
この構成によれば、自動停止制御による機関停止中にグロープラグ13への通電を禁止しているため、すなわちグロープラグ13への通電を実行したとしてもこれが触媒装置40の暖機促進に貢献しないときにグロープラグ13への通電を禁止しているため、グロープラグ13への通電により不要に電力が消費されることを抑制することができるようになる。すなわち、自動停止制御の実行により燃料消費量を低減することと、グロープラグ13への通電による不要な電力の消費を抑制することとを両立することができる。
ここで、機関自動停止中においては触媒装置40に排気が供給されないため、触媒装置40の温度は低下する傾向を示すとともに自動停止時間Taが長くなるにつれてその度合は大きくなる。従って、自動始動制御による自動始動後にグロープラグ13への通電を行う場合、その直前の自動停止制御による自動停止時間Taが長いときほど同通電が触媒装置40の暖機に貢献する度合は小さなものとなる。こうしたことから、自動始動制御による機関始動後にグロープラグ13への通電を効率的に行うためには、自動停止時間Taの長さを考慮して要求通電時間Txを設定することが望ましいといえる。そして本実施形態では、この点に鑑み上記要求通電時間更新処理を行うようにしているため、機関始動後のグロープラグ13への通電を効率的に行うことができるようになる。
(2)本実施形態では、自動停止時間Taが長くなるにつれて自動始動制御による機関始動後の要求通電時間Txの短縮度合いを大きくしている。
この構成によれば、自動停止時間Taが長くなるにつれて要求通電時間Txを短くしているため、すなわちグロープラグ13への通電による触媒装置40の暖機への貢献度合が小さくなるにつれて要求通電時間Txを短くしているため、機関始動後のグロープラグ13への通電を効率的に行うことができるようになる。
(3)本実施形態では、自動始動制御による機関始動が行われるときにそのときの要求通電時間Txを自動停止時間Taだけ短縮し、自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間Txが経過するまでグロープラグ13への通電を継続するようにしている。
この構成によれば、要求通電時間Txを短縮する短縮時間dtとして自動停止時間Taよりも長い期間を設定した場合と比較して、自動始動制御による機関始動後の要求通電時間Txは長くなるため、上記設定した場合よりも触媒装置40の触媒が活性化されるため排気浄化作用を向上させることができる。
(第2実施形態)
図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態のグロー通電制御においては、先の図4に示される短縮時間算出マップに代えて図6に示される短縮時間算出マップを用いて短縮時間dtの算出を行う。なお本実施形態においては、この点以外は前記第1実施形態の構成に準じたものを採用しているため、共通する構成要素については同一の符合を付してその説明を省略する。
図6に示されるように短縮時間算出マップにおいては、自動停止時間Taが大きくなるにつれて短縮時間dtも大きくなる態様、且つその傾きが「1」よりも小さくなる態様で自動停止時間Taと短縮時間dtとの関係が設定されている。そして要求通電時間更新処理においては、こうした態様で設定されたマップに基づいて短縮時間dtの算出が行われることにより、第1実施形態の図4のものと比較し、要求通電時間Txは自動停止時間Taに対して緩やかに減少する傾向を示すようになる。
本実施形態によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)の効果に加えて、さらに以下に示す効果を奏することができる。
(4)本実施形態では、自動始動制御による機関始動が行われるときの要求通電時間Txを自動停止時間Taよりも短い短縮時間dtだけ短縮し、自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間Txが経過するまでグロープラグ13への通電を継続している。
この構成によれば、要求通電時間Txを短縮する短縮時間dtとして自動停止時間Taよりも長い期間または同じ期間を設定した場合と比較して、自動始動制御による機関始動後の要求通電時間Txは長くなるため、上記設定した場合よりも触媒装置40の触媒が活性化されるため排気浄化作用を向上させることができる。
(第3実施形態)
図7〜9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態のグロー通電制御においては、第1実施形態の図3に示される要求通電時間更新処理に代えて図7に示される要求通電時間更新処理を行うとともに、図4に示される短縮時間算出マップに代えて図8(a)に示される短縮時間算出マップを用いて短縮時間dtの算出を行う。なお本実施形態においては、この点以外は第1実施形態の構成に準じたものを採用しているため、共通する構成要素については同一の符合を付してその説明を省略する。
図7を参照して、要求通電時間更新処理の具体的な処理手順について説明する。なお同処理は、電子制御装置90により所定の演算周期毎に先のグロー通電処理とは独立して繰り返し実行される。
ステップS301にて自動始動条件が成立した旨判定したとき、すなわちディーゼルエンジン1の自動停止中において自動始動を行う旨の要求が検出されたとき、ステップS302〜S307の処理を通じて要求通電時間Txの更新を行う。
すなわち、ステップS302にて自動始動条件が成立したときに設定されている要求通電時間Txを読み込み、次のステップS303にて基準短縮時間dtbを算出する。ステップS304にて自動停止積算時間Tsをグロー通電時間Tgrに基づいて算出し、ステップS305にて補正係数Kを自動停止積算時間Tsに基づいて算出する。次いで、ステップS306にて補正係数Kと先に算出した基準短縮時間dtbとの積により短縮時間dtを算出し、ステップS307にて先に読み込んだ要求通電時間Txからこの短縮時間dtを減算し、その結果を新たな要求通電時間Txとして設定する。
ここで、自動停止積算時間Tsとして、イグニッションスイッチ91の切替操作に基づく通常始動要求が検出されてから現在までに実行された自動停止制御による自動停止時間Taの積算値が算出される。すなわち自動停止積算時間Tsは、通常始動後における自動停止時間Taの積算値として算出される。
基準短縮時間dtbの算出に際しては、短縮時間算出マップ(図8(a))に自動停止時間Taを適用し、同時間に対応する基準短縮時間dtbを算出する。補正係数の算出に際しては、補正係数算出マップ(図8(b))に自動停止積算時間Tsを適用し、同時間に対応する補正係数Kを算出する。
図8(b)に示すように補正係数Kは自動停止積算時間Tsに対して指数的に増大する値として設定されている。これにより図8(c)に示すように、短縮時間dtは、自動停止積算時間Tsに対して指数的に増大する値となる。
図9には、こうした態様で設定されたマップに基づいて算出される要求通電時間Txについて、自動停止積算時間Tsに対する変化傾向を示している。すなわち、要求通電時間Txの更新要求がある時点までに自動停止積算時間Tsが大きくなるほど要求通電時間Txは短縮され、且つその短縮幅の度合いも大きくなっている。
本実施形態によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(2)の効果に加えて、さらに以下に示す効果を奏することができる。
(5)本実施形態では、同自動始動制御の直前の自動停止時間Taと、同自動始動制御までに行われた全ての自動停止制御にともなう自動停止時間Taの積算値である自動停止積算時間Tsとに基づいて、要求通電時間Txの更新を行っている。
直前の自動停止時間Taが同じ長さであるときでも、自動停止積算時間Tsが所定積算期間T1の場合(ケース1)とこれよりも長い所定積算期間T2の場合(ケース2)とでは、グロープラグ13の通電が触媒装置40の暖機に貢献する度合には違いが生じるようになる。すなわち、自動停止積算時間Tsが長くなるほど触媒装置40の温度の低下度合が大きいため、直前の自動停止時間Taが同じ長さであっても自動停止積算時間Tsが長い場合の方がグロープラグ13の通電による触媒装置40の暖機への貢献は小さくなる。そして上記構成ではこうした点に鑑み、直前の自動停止時間Ta及び自動停止積算時間Tsに基づく要求通電時間Txの更新を行うようにしているため、グロープラグ13への通電をより効率的に行うことができるようになる。
(6)本実施形態では、自動停止積算時間Tsが長くなるにつれて、要求通電時間Txの短縮時間dtを算出する補正係数を大きく設定している。
この構成によれば、自動始動制御による機関始動後にグロープラグ13への通電を行う場合、それまでの自動停止積算時間Tsが長いときほど同通電が触媒装置40の暖機に貢献する度合は小さなものとなる。そして、当該構成ではこの点に鑑み上記処理を行うようにしているため、機関始動後のグロープラグ13への通電をより効率的に行うことができるようになる。
(7)本実施形態では、補正係数Kは自動停止積算時間Tsに対して指数的に大きく設定している。
上記説明したように自動停止積算時間Tsが長い場合の方がグロープラグ13の通電による触媒装置40の暖機への貢献は小さくなる。これに対して、上記構成によれば、補正係数Kにより算出される短縮時間dtも同様に指数的に大きくなるので、この短縮時間dtの減算により算出される要求通電時間Txは自動停止積算時間Tsに対して対数的に短縮化されることになる。すなわち、自動停止積算時間Tsが短く、グロープラグ13への通電が触媒装置40の暖機に貢献する度合がよりある程度確保されるときは、要求通電時間Txの短縮幅は小さくされる。一方、自動停止積算時間Tsが長くなり、グロープラグ13への通電が触媒装置40の暖機に貢献する度合がより小さくなるときは、要求通電時間Txの短縮幅は大きくされる。したがって、グロープラグ13への通電による不要な電力消費の抑制度合いについて最適化することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。
・上記第1及び第2実施形態では、自動停止時間Taと短縮時間dtとの関係を比例の関係に設定したが、これら自動停止時間Ta及び短縮時間dtの関係の設定態様はこれに限られるものではない。例えば、自動停止時間Taが基準値よりも小さいときには、自動停止時間Taの変化にかかわらず短縮時間dtを固定値dtAに設定し、自動停止時間Taが基準値よりも大きいときには自動停止時間Taの変化にかからず短縮時間dtを固定値dtAよりも大きい固定値dtBに設定することもできる。
・上記第3実施形態では、自動停止時間Taと基準短縮時間dtbとの関係を比例の関係に設定したが、これら自動停止時間Ta及び基準短縮時間dtbの関係の設定態様はこれに限られるものではない。例えば、自動停止時間Taが基準値よりも小さいときには、自動停止時間Taの変化にかかわらず基準短縮時間dtbを固定値dtbAに設定し、自動停止時間Taが基準値よりも大きいときには自動停止時間Taの変化にかからず基準短縮時間dtbを固定値dtbAよりも大きい固定値dtbBに設定することもできる。
・上記各実施形態では、通常始動を行う旨の要求にともないグロープラグ13への通電を開始し、この開始からの通電時間の積算値(グロー通電時間Tgr)が要求通電時間Txに達したことに基づいてグロープラグ13への通電を終了する構成としたが、グロー通電の制御態様はこれに限られるものではない。例えば、通常始動の完了にともないグロー通電時間Tgrのカウントを開始し、グロー通電時間Tgrが要求通電時間Txに達したことに基づいてグロープラグ13への通電を終了することもできる。この場合、要求通電時間Txとしては通常始動の完了から触媒装置40の暖機完了までに必要となる値が予め設定される。
・上記各実施形態では、ディーゼルエンジン1に本発明を適用した構成について説明したが、グロープラグを備えるエンジンであればディーゼルエンジン以外のものについても本発明を適用することはできる。
1…ディーゼルエンジン、10…気筒、11…シリンダヘッド、12…燃料噴射弁、13…グロープラグ、21…インテークマニホールド、22…吸気通路、23…スロットル弁、31…エキゾーストマニホールド、32…排気通路、40…触媒装置、50…EGR装置、51…EGR通路、52…EGR弁、90…電子制御装置(制御手段)、91…イグニッションスイッチ。

Claims (11)

  1. 自動停止条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を停止する自動停止制御、及びこの自動停止制御による機関停止中に自動始動条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を開始する自動始動制御を行う車両の内燃機関について、これに設けられるグロープラグの通電制御により触媒装置を暖機する制御手段を備える内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動停止制御による機関運転停止にともないグロープラグへの通電を禁止する処理と、連続して行われる一の自動停止制御及び自動始動制御について、同自動停止制御による運転停止期間である自動停止期間に基づいて同自動始動制御による機関始動後のグロープラグの要求通電時間を更新する処理とを行う
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  2. 自動停止条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を停止する自動停止制御、及びこの自動停止制御による機関停止中に自動始動条件が成立することに基づいて内燃機関の運転を開始する自動始動制御を行う車両の内燃機関について、これに設けられるグロープラグの通電制御により触媒装置を暖機する制御手段を備える内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、グロープラグの通電時間の積算値である積算通電時間が要求通電時間に達することに基づいてグロープラグへの通電を終了し、前記自動停止制御による機関運転停止が行われること及び前記積算通電時間が前記要求通電時間に達していないことに基づいて前記グロープラグへの通電を禁止する処理と、自動停止制御による運転停止期間である自動停止期間に基づいて前記要求通電時間を更新する処理とを行う
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、イグニッションスイッチの操作による機関始動要求に基づいてグロープラグへの通電を開始し、この開始からの通電時間の積算値を前記積算通電時間として算出する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動停止制御が行われる毎に要求通電時間を短縮する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動停止期間が長くなるにつれて前記自動始動制御による機関始動後の要求通電時間の短縮度合いを大きくする
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動が行われるときにそのときの要求通電時間を前記自動停止期間と同じ長さの所定期間分だけ短縮し、前記自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間が経過するまでグロープラグへの通電を継続する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  7. 請求項1〜5に記載のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動が行われるときの要求通電時間を前記自動停止期間よりも短い所定期間分だけ短縮し、前記自動始動制御による機関始動後から同短縮後の要求通電時間が経過するまでグロープラグへの通電を継続する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動後のグロープラグの要求通電時間を更新するものであり、この要求通電時間の更新として、同自動始動制御の直前の自動停止期間と、同自動始動制御までに行われた全ての自動停止制御にともなう自動停止期間の積算値である自動停止積算期間とに基づく前記要求通電時間の更新を行う
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  9. 請求項8に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動停止期間を積算した自動停止積算期間に基づいて前記所定期間の補正係数を算出し、前記所定期間及びこの補正係数に基づいて前記要求通電時間の短縮分である補正期間を算出し、この補正期間を要求通電時間に反映する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動停止積算期間が長くなるにつれて前記補正係数を大きく設定する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関の暖機制御装置において、
    前記制御手段は、前記自動始動制御による機関始動後から前記要求通電時間が経過するまでに前記自動停止制御による機関運転停止が行われるときには前記グロープラグへの通電を禁止し、その後の前記自動始動制御による機関始動にともないグロープラグへの通電を再開する
    ことを特徴とする内燃機関の暖機制御装置。
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