JP5048884B1 - 展示説明用スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の展示シートをコンパクトに興味を惹くように適切に展示できる展示説明用スタンドを提供する。
【解決手段】基台2に立設された支持パイプ3と、支持パイプ3内の上部の内周面3aに、周方向に隣り合うように内周面3aの全周に亘って取り付けられて固定された複数のガイドパイプ4と、ガイドパイプ4の少なくとも一つに上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれた着脱可能な縦棒5a及び縦棒5aの頂部から水平方向に延出された横棒5bを有するL字状ロッド5と、L字状ロッド5の横棒5bに設けられた装着部7とを備えている。各L字状ロッド5の装着部7に装着された展示シート6同士を対比でき、L字状ロッド5を回動させることで展示シート6の裏面を見ることができる。L字状ロッド5の縦棒5aがガイドパイプ4に差し込まれているためガタが生じない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の展示シートをコンパクトに興味を惹くように展示する展示説明用スタンドに関する。
従来、商品展示会、店舗、デパート等において、商品の内容や価格等の情報が記載されたシートを吊り下げて展示するためのスタンドとして、床に載置される基台に支持パイプを立設し、支持パイプの頂部にL字状ロッドの縦棒を差し込み、L字状ロッドの横棒に取り付けたクリップに展示シート(ポスター等)を挟むようにした宣伝広告用スタンドが知られている(特許文献1参照)。
文献1の宣伝広告用スタンドは、支持パイプの頂部に差し込まれるL字状ロッドの縦棒に磁石を取り付け、その磁石を支持パイプ(鉄製等)の内周面に吸着させることでL字状ロッドの縦棒の支持パイプ内への差し込み深さを調節可能とし、L字状ロッドの横棒のクリップに挟んだポスターの床からの高さを変更できるようにしたものである。
登録実用新案第3006592号公報
従来、この種の宣伝広告用スタンドにおいては、基台に立設した支持パイプの頂部に1本のL字状ロッドの縦棒を差し込み、そのL字状ロッドの横棒に1枚のポスターを吊り下げるようにしている。このため、ポスター(展示シート)に記載する商品の内容や価格等の情報の量及び内容が限られており、展示説明用スタンドとして使用する場合、改善の余地が残されている。すなわち、宣伝広告する対象は通常絞り込まれているため、宣伝広告用スタンドとして使用するには1枚のポスターで差し支えないが、展示説明用スタンドとして使用する際には、展示シートに記載する商品や価格等の情報の量及び内容を調節できる方が好ましい。
例えば、自動車販売店等においては、A車の装備や価格に関する情報、B車についての同様の情報、C車の情報…を比較するため、A車の情報が記載された展示シート、B車の情報が記載された展示シート、C車の情報が記載された展示シート…を同時に見ることができる展示説明用スタンドがあれば便利である。また、A車とB車の情報のみを比較したい場合、A車からD車の各情報を対比したい場合等があるため、展示できる情報の量及び内容を適宜調節できることが望まれる。また、技術展示説明会等においては、実験データAが記載された展示シート、実験データBが記載された展示シート、実験データCが記載された展示シート…を同時に比較して見ることができ、対比する実験データA、B、C…の情報の量及び内容を適宜調節できる展示説明用スタンドがあれば便利である。
また、従来の宣伝広告用スタンドにおいては、支持パイプの頂部に差し込まれたL字状ロッドの縦棒が磁石やネジ等によって支持パイプに装着されているため、L字状ロッドを支持パイプ回りに回動させることができない。このため、展示シートの裏表両面に情報を記載して展示説明用スタンドして利用した場合、展示シートの裏面の情報に対するアクセスが良いとはいえない。すなわち、展示シートの裏面に記載された内容を見るためには、閲覧者が反対側に回り込むように移動する必要があり、改善の余地が残されている。
ところで、支持パイプの頂部に支持パイプの内径よりも小径に成形された複数のL字状ロッドの縦棒を回動自在に上方から差し込み、各L字状ロッドの横棒に展示シートを吊り下げるようにすることも考えられる。こうすれば、複数の展示シートに記載された情報を同時に比較して見ることができ、また、L字状ロッドを縦棒を中心として回動させることで、展示シートの裏面に記載された情報を閲覧者が反対側に移動することなく見ることができる。
しかし、支持パイプの頂部に複数のL字状ロッドの縦棒を差し込むためには、縦棒の直径を支持パイプの内径よりも大幅に(少なくとも1/2以下に)小さくしなければならない。このため、そのような細い縦棒を支持パイプの頂部に差し込むと、縦棒と支持パイプとの間に大きな隙間が形成され、L字状ロッドにガタが発生してしまい、好ましくない。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、複数の展示シートをコンパクトに興味を惹くように適切に展示でき、展示できる情報の量及び内容を容易に調節できる展示説明用スタンドを提供することにある
上述の目的を達成すべく創案された本発明に係る展示説明用スタンドは、基台に立設された支持パイプと、支持パイプ内の上部の内周面に、その周方向に隣り合うようにして内周面の全周に亘り、支持パイプの長手方向に沿って取り付けられて固定された複数のガイドパイプと、ガイドパイプの少なくとも一つに、上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれた着脱可能な縦棒及び縦棒の頂部から水平方向に延出された横棒を有するL字状ロッドと、L字状ロッドの横棒に設けられ展示シートを装着するための装着部とを備えたことを特徴とする展示説明用スタンドである。
本発明の展示説明用スタンドは、支持パイプ内の上部に、複数のガイドパイプに囲まれて形成されたセンタースペースと、センタースペースに収容され、支持パイプの上方から挿抜される直線状ロッドと、直線状ロッドの頂部に取り付けられ、支持パイプの開口を覆うと共にL字状ロッドの横棒の根元に載置される蓋とを備えていてもよい。
本発明の展示説明用スタンドは、ガイドパイプの上縁が、支持パイプの上縁よりも下方に位置され、ガイドパイプの上縁と支持パイプの上縁との間の支持パイプ内に、L字状ロッドの縦棒と横棒とを繋ぐエルボーを収容するエルボー収容スペースが形成され、L字状ロッドの横棒の根元が、支持パイプの上縁に載置されていてもよい。
本発明の展示説明用スタンドは、支持パイプの側面に、上述のガイドパイプと同様のガイドパイプが支持パイプの長手方向に沿って取り付けられ、ガイドパイプに、上述のL字状ロッドと同様のL字状ロッドの縦棒が挿抜自在且つ回動自在に差し込まれ、L字状ロッドの横棒に、前記装着部と同様の装着部が設けられていてもよい。
本発明に係る展示説明用スタンドにおいては、支持パイプの内周面に周方向に隣り合うようにして全周に亘って複数のガイドパイプが固定されており、これらガイドパイプの少なくとも一つに、L字状ロッドの縦棒が上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれて着脱可能となっている。
よって、少なくとも二つ以上のガイドパイプにL字状ロッドの縦棒を差し込み、各L字状ロッドの横棒の装着部に展示シートを装着することで、装着した展示シート同士を同時に比較して見ることができ、ガイドパイプに差し込むL字状ロッドの数を変更することで、展示できる情報の量及び内容を使用者のニーズに合わせて容易に調節でき、L字状ロッドを回動させることで、展示シートの裏面に記載された情報を閲覧者が反対側に回り込むことなく見ることができる。また、L字状ロッドの縦棒が支持パイプの内周面に全周に亘って隣接して取り付けられたガイドパイプに差し込まれているため、複数のL字状ロッドの縦棒を直接支持パイプに差し込んだ場合のようにL字状ロッドに大きなガタが生じることはなく、操作性がよい。
従って、本発明に係る展示説明用スタンドによれば、複数の展示シートをコンパクトに興味を惹くように適切に展示でき、展示できる情報の量及び内容を容易に調節できる。
本発明の一実施形態に係る展示説明用スタンドの正面図である。 上記展示説明用スタンドの上部を拡大した分解斜視図である。 (a)は上記展示説明用スタンドから蓋を取り除いた平面図、(b)は同じく側断面図である。 上記展示説明用スタンドの側断面図である。 (a)は上記展示説明用スタンドのL字状ロッドの説明図、(b)は図5(a)のb−b線断面図、(c)は図5(a)のc−c線断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(展示説明用スタンド1の概要)
図1、図2を用いて本実施形態に係る展示説明用スタンド1の概要を説明する。図1は展示説明用スタンド1の正面図、図2は展示説明用スタンド1の上部の分解斜視図である。図1、図2に示すように、この展示説明用スタンド1は、基台2に立設された支持パイプ3と、支持パイプ3内の上部の内周面3aに取り付けられた複数のガイドパイプ4と、ガイドパイプ4に上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれたL字状ロッド5と、L字状ロッド5に設けられ展示シート6を装着するための装着部7とを備えている。以下、各構成要素について説明する。
(基台2)
図1に示すように、基台2は、床Yに載置される基板部2aと、基板部2aの上面に取り付けられたパイプ差込部2bとを有し、パイプ差込部2bに支持パイプ3の下部が上方から挿抜可能に差し込まれるようになっている。基板部2aは、上方から見て方形又は円形の板体からなり、支持パイプ3、L字状ロッド5及び展示シート6を安定して支持するための十分な面積及び重量を有する。パイプ差込部2bは、支持パイプ3の外径よりも僅かに大きな内径を有するカラー(円筒体)2cと、カラー2cの下端に設けられたフランジ2dとから成り、フランジ2dが基板部2aに取り付けられることでカラー2cが基板部2aに垂直に立設されている。カラー2cには、支持パイプ3の下部が挿抜自在に差し込まれる。
(支持パイプ3)
図1、図2に示すように、支持パイプ3は、金属や樹脂等の材質から円筒状に成形されており、例えば、長さ100cm、外径2.5cm、内径2.3cmとなっている。支持パイプ3の長さは、展示シート6を閲覧者が見下ろすようにする場合にはターゲットとしている閲覧者の平均身長(例えば170cm)の60%〜70%程度の長さとし、展示シート6を閲覧者が水平視するようにする場合には閲覧者の平均身長の90%〜100%程度の長さとすることが好ましい。また、支持パイプ3の内径は、支持パイプ3の内周面3aに取り付けられるガイドパイプ4の数、ガイドパイプ4に差し込まれるL字状ロッド5の直径に応じて適宜設定される。
(ガイドパイプ4)
図2、図3に示すように、支持パイプ3内の上部の内周面3aには、支持パイプ3の長手方向に沿ったガイドパイプ4が、複数取り付けられている。ガイドパイプ4は、支持パイプ3の内周面3aに、その周方向に隣り合うようにして内周面3aの全周に亘って、接着材等によって取り付けられ、固定されている。ガイドパイプ4の数は、本実施形態では8本であるが、この本数に限定されるものではない。ガイドパイプ4の数及び外径は、各ガイドパイプ4が支持パイプ3の内周面3aに相互に隣接して取り付けられるように、支持パイプ3の内径に応じて設定されている。ガイドパイプ4の材質には、金属や樹脂等が用いられる。
(L字状ロッド5)
図2、図3に示すように、ガイドパイプ4の少なくとも一つには、L字状ロッド5が、上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれ、着脱可能に装着されている。L字状ロッド5は、ガイドパイプ4に差し込まれる直線状の縦棒5aと、縦棒5aの頂部から水平方向に直線状に延出された横棒5bと、横棒5bと縦棒5aとを繋いて湾曲されたエルボー5cとを有する。L字状ロッド5の縦棒5aの外径は、ガイドパイプ4の内径よりも1mm〜1.5mm程度小さく設定されており、縦棒5aがガイドパイプ4に対して挿抜自在且つ回動自在となっている。縦棒5aの長さは、本実施形態ではガイドパイプ4よりも僅かに(5mm程度)短い長さに設定されているが、縦棒5aの下端がガイドパイプ4の下端に一致する長さでもよい。L字状ロッド5の材質には、金属や樹脂等が用いられる。
(センタースペース8)
図2、図3に示すように、支持パイプ3内の上部には、各ガイドパイプ4によって囲まれたセンタースペース8が形成されている。図4に示すように、センタースペース8には、支持パイプ3の上方から挿抜される直線状ロッド9が、ガイドパイプ4に接するように収容されている。直線状ロッド9の長さは、センタースペース8に差し込まれた際に安定する長さであり、本実施形態ではL字状ロッド5の縦棒5aの長さに合わせて同じ長さに設定されているが、これに限定されるものではない。直線状ロッド9の頂部には、支持パイプ3の外径と同径の円板状の蓋10が取り付けられている。蓋10は、L字状ロッド5の横棒5bの根元5dに接して載置されており、支持パイプ3の開口を覆っている。直線状ロッド9及び蓋10は、一体成形されていても別体で組み立てられていてもよい。直線状ロッド9の材質、蓋10の材質は、金属や樹脂等が用いられる。
(エルボー収容スペース11)
図4に示すように、支持パイプ3の内周面3aに取り付けられたガイドパイプ4の上縁4uは、支持パイプ3の上縁3uよりも下方に位置されており、ガイドパイプ4の上縁4uと支持パイプ3の上縁3uとの間の支持パイプ3内に、L字状ロッド5のエルボー5cを収容するエルボー収容スペース11が形成されている。エルボー収容スペース11は、L字状ロッド5のエルボー5cを収容することで、L字状ロッド5の横棒5bの根元5dが支持パイプ3の上縁3uに接して載置されるようにするものである。L字状ロッド5の横棒5bの根元5dは、下端が支持パイプ3の上縁3uに接し、上端に蓋10の下面が接して載せられた状態となる。
(装着部7)
図1、図5に示すように、L字状ロッド5の横棒5bには、展示シート6を装着するための装着部7が設けられている。図5(a)に示すように、装着部7は、展示シート6の幅方向外側の部分を吊り下げる外側装着部7aと、展示シート6の幅方向内側の部分を吊り下げる内側装着部7bとから成る。図5(b)に示すように、外側装着部7aは、L字状ロッド5の横棒5bに所定の抵抗で移動可能に被嵌された弾性管7cと、弾性管7cに装着された吊り鐶7dとを有する。弾性管7cは、ゴムや樹脂等から成る。吊り鐶7dは、細長い金属板を屈曲して成形され、弾性管7cに被嵌される被嵌部7eと、展示シート6の上縁に取り付けられた逆U字状の吊り紐6aを吊り下げるフック部7fとを有する。一方、内側装着部7bは、L字状ロッド5の横棒5bに移動可能に挿通された吊り鐶7dから成る。内側装着部7bの吊り鐶7dは、上述した外側装着部7aの吊り鐶7dと同一の形状であり、被嵌部7eに横棒5bが挿通され、フック部7fに吊り紐6aが掛けられる。なお、吊り紐6aの代わりに展示シート6の上縁近傍にパンチ加工等によって孔を開けておき、その孔にフック部7fを掛けるようにしてもよい。
(その他)
図1に示すように、支持パイプ3の側面には、上述したガイドパイプ4と同様のガイドパイプ4が支持パイプ3の長手方向に沿って取り付けられている。ガイドパイプ4には、上述したL字状ロッド5と同様のL字状ロッド5の縦棒5aが挿抜自在且つ回動自在に差し込まれている。L字状ロッド5の横棒5bには、上述した装着部7と同様の装着部7が設けられている。このL字状ロッド5の横棒5bが、上述した上段のL字状ロッド5に吊り下げられた展示シート6と重ならないように、ガイドパイプ4が支持パイプ3の側面に取り付けられている。なお、支持パイプ3の側面に取り付けられるガイドパイプ4の数は1本に限られず、周方向に間隔を隔てて2本以上取り付けてもよく、また、二段ではなく、三段以上の配置としてもよい。
(作用・効果)
図1、図2に示すように、本実施形態に係る展示説明用スタンド1においては、支持パイプ3の内周面3aに周方向に隣り合うようにして全周に亘って複数のガイドパイプ4が固定されており、これらガイドパイプ4にL字状ロッド5の縦棒5aが上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれて着脱可能となっている。よって、少なくとも二つ以上のガイドパイプ4にL字状ロッド5の縦棒5aを差し込み、各L字状ロッド5の横棒5bの装着部7に展示シート6を装着することで、装着された展示シート6同士を同時に比較して見ることができ、ガイドパイプ6に差し込むL字状ロッド5の数を変更することで、展示できる情報の量及び内容を使用者のニーズに合わせて容易に調節でき、加えて、L字状ロッド5を縦棒5aを中心として回動させることで展示シート6の裏面に記載された情報を閲覧者が反対側に回り込むことなく見ることができる。
また、L字状ロッド5の縦棒5aが支持パイプ3の内周面3aに全周に亘って隣接して取り付けられたガイドパイプ4に差し込まれているため、例えば複数のL字状ロッド5の縦棒5aを直接支持パイプ3に差し込んだ場合のようにL字状ロッド5に大きなガタが生じることはなく、L字状ロッド5を回動する際の操作性がよい。また、各L字状パイプ5をガイドパイプ4から引き抜き、分解することで、持ち運び性(可搬性)が向上する。従って、この展示説明用スタンド1によれば、複数の展示シート6をコンパクトに興味を惹くように適切に展示でき、展示する情報の量及び内容を容易に調節できる。なお、展示する情報の量によっては、ガイドパイプ4の幾つかには、L字状ロッド5を差し込まなくても構わない。また、支持パイプ3を基台2のパイプ差込部2bから引き抜いて基台2を分離することで、分解時の可搬性が更に向上する。なお、支持パイプ3とパイプ差込部2bとの重合部分に径方向に貫通孔を設け、その孔にストッパピンを挿抜自在に差し込むようにしてもよい。ストッパピンを孔に差し込んでおけば支持パイプ3を掴んで上方に持ち上げても基台2が取り残されることはないので、展示会場等にて展示説明用スタンド1を容易に移動でき便利である。また、支持パイプ3をパイプ差込部2bに接着する等して分解不能としてもよい。
図2〜図4に示すように、各ガイドパイプ4で囲まれたセンタースペース8に、L字状ロッド5の縦棒5aと同等長さの直線状ロッド9を上方から挿抜自在に収容し、直線状ロッド9の頂部に蓋10を取り付けている。このため、蓋10を摘んで直線状ロッド9をセンタースペース8から上方に引き抜かない限り、L字状ロッド5の縦棒5aをガイドパイプ4から上方に抜き取ることができず、悪戯等によるL字状ロッド5の盗難を抑止できる。なお、縦棒5aを直線状ロッド9よりも長く設定してもよい。また、蓋10によって、支持パイプ3の頂部から覗く複数の支持パイプ4が覆われるので、見た目がすっきりし、美観が向上する。
図4に示すように、ガイドパイプ4の上縁4uが、支持パイプ3の上縁3uよりも下方に位置され、ガイドパイプ4の上縁4uと支持パイプ3の上縁3uとの間の支持パイプ3内に、L字状ロッド5の縦棒5aと横棒5bとを繋ぐエルボー5cを収容するエルボー収容スペース11が形成されている。L字状ロッド5のエルボー5cがエルボー収容スペース11に収容されることで、L字状ロッド5がスムーズに回動できる。また、L字状ロッド5の横棒5bの根元5dは、下端が支持パイプ3の上縁3uに載せられて接し、上端に蓋10の下面が載せられて接した状態となる。これにより、横棒5bが、支持パイプ3の上縁3uと蓋10の下面との間の隙間12から生え出たように見えた状態で、L字状ロッド5がスムーズに回動することになり、操作性と美観とを両立できる。
図1に示すように、支持パイプ3の側面にガイドパイプ4を取り付け、そのガイドパイプ4にL字状ロッド5の縦棒5aを挿抜自在且つ回動自在に差し込んでいるので、そのL字状ロッド5の横棒5bに吊り下げた展示シート6に記載された情報と、上段のL字状ロッド5の横棒5bに吊り下げた展示シート6に記載された情報とを比較することができる。また、上段のL字状ロッド5、下段のL字状ロッド5を適宜回動することで、下段の展示シート6と比較すべき上段の展示シート6の位置を変更できる。
図5に示すように、内側装着部7bの吊り鐶7dがL字状ロッド5の横棒5bに移動自在に挿通されているので、内側装着部7bの吊り鐶7dを横棒5bに沿って移動させることで、幅が異なり左右の吊り紐6aの間隔が異なった展示シート6に容易に対応できる。また、幅が極端に狭い展示シート6に対しては、外側装着部7aの弾性管7cを横棒5bに沿って移動することで適切に対応できる。
図5に示すように、外側装着部7aの吊り鐶7dは、弾性管7cによってL字状ロッド5の横棒5bに装着されているので、L字状ロッド5をガイドパイプ4から引き抜いた後、L字状ロッド5から外れることはない。一方、内側装着部7bの吊り鐶7dは、内側に移動するとL字状ロッド5のエルボー5cに引っ掛かるため縦棒5aの側から抜けることはなく、外側に移動すると外側装着部7aに突き当たるため横棒5bの先端から抜けることもない。よって、L字状ロッド5をガイドパイプ4から取り外した後、吊り鐶7dの紛失を防止できる。
この展示説明用スタンド1は、上述したように、商品展示会、店舗、デパート、自動車販売店、技術展示説明会等での使用の他、葬祭での使用も考えられる。葬祭での使用する場合、例えば通夜のお清めの食事会等の会場の隅に展示説明用スタンド1を設置し、故人の生前の写真をラミネート加工(ラミネートフィルムで挟む加工:パウチ加工)したものを装着部7に装着する。参列者の目に控えめに留まり、故人の元気だった頃の写真を通じてその人生に思いを寄せ忍ぶことができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、装着部7は、展示シート6を挟むクリップでもよく、展示シート6を横棒5bに固定するものでもよい。
本発明は、複数の展示シートをコンパクトに興味を惹くように展示する展示説明用スタンドに利用できる。
1 展示説明用スタンド
2 基台
3 支持パイプ
3a 内周面
3u 上縁
4 ガイドパイプ
4u 上縁
5 L字状ロッド
5a 縦棒
5b 横棒
5c エルボー
5d 根元
6 展示シート
7 装着部
8 センタースペース
9 直線状ロッド
10 蓋
11 エルボー収容スペース

Claims (4)

  1. 基台に立設された支持パイプと、
    該支持パイプ内の上部の内周面に、その周方向に隣り合うようにして前記内周面の全周に亘り、前記支持パイプの長手方向に沿って取り付けられて固定された複数のガイドパイプと、
    該ガイドパイプの少なくとも一つに、上方から挿抜自在且つ回動自在に差し込まれた着脱可能な縦棒及び該縦棒の頂部から水平方向に延出された横棒を有するL字状ロッドと、
    該L字状ロッドの横棒に設けられ展示シートを装着するための装着部とを備えたことを特徴とする展示説明用スタンド。
  2. 前記支持パイプ内の上部に、前記複数のガイドパイプに囲まれて形成されたセンタースペースと、
    該センタースペースに収容され、前記支持パイプの上方から挿抜される直線状ロッドと、
    該直線状ロッドの頂部に取り付けられ、前記支持パイプの開口を覆うと共に前記L字状ロッドの横棒の根元に載置される蓋とを備えた請求項1に記載の展示説明用スタンド。
  3. 前記ガイドパイプの上縁が、前記支持パイプの上縁よりも下方に位置され、
    前記ガイドパイプの上縁と前記支持パイプの上縁との間の前記支持パイプ内に、前記L字状ロッドの縦棒と横棒とを繋ぐエルボーを収容するエルボー収容スペースが形成され、
    前記L字状ロッドの横棒の根元が、前記支持パイプの上縁に載置された請求項1又は2に記載の展示説明用スタンド。
  4. 前記支持パイプの側面に、前記ガイドパイプと同様のガイドパイプが前記支持パイプの長手方向に沿って取り付けられ、
    該ガイドパイプに、前記L字状ロッドと同様のL字状ロッドの縦棒が挿抜自在且つ回動自在に差し込まれ、
    該L字状ロッドの横棒に、前記装着部と同様の装着部が設けられた請求項1から3の何れか1項に記載の展示説明用スタンド。
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