JP5046713B2 - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関し、特に紙などの記録媒体に対しインクジェット記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関する。より詳しくは、主走査方向に生じる記録媒体上の濃度むらを低減する技術に関するものである。
インクジェット記録方式は、記録ヘッドを含む記録手段から記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、他の記録方式に比べて記録の高精細化および高速化が容易で、しかも静粛性に優れ、かつ廉価であるなど、種々の利点を有している。一方、近年では、カラー記録の需要も高まり、銀塩写真に匹敵する高画質の記録も可能なカラーインクジェット記録装置も数多く開発されている。
このようなインクジェット記録方式を適用したインクジェット記録装置においては、複数のノズルを多数、高密度に集積配列してなる吐出部を有した記録ヘッドを用いることで、記録の高精細化および高速化が図られている。また、カラーインクジェット記録装置においては、異なる色調(色および濃度)のインクを吐出するために、複数の吐出部を有した記録ヘッドを用いるのが一般的である。なお、ノズルとは、インクを吐出する吐出口と、この吐出口に連通する液路と、この液路等に配されてインクを吐出するために利用されるエネルギを発生するエネルギ発生素子とを総称して言うものとする。
インクジェット記録装置としては、所謂ラインプリンタ形態のものと、所謂シリアルプリンタ形態のものとがあるが、一般に普及しているものとしては後者が主流となっている。これは、記録ヘッドを吐出口の配列方向とは異なる方向に記録媒体に対して移動させる過程でインクを吐出させる主走査と、当該主走査方向に直交する方向に記録媒体を相対的に移動させる副走査とを、交互に行うことにより画像を形成していくものである。かかるシリアルプリンタ形態のインクジェット記録装置では、往方向の主走査と復方向の主走査とで記録動作を行う双方向記録を行うことで記録のさらなる高速化への対応が図られている。
図1は、このようなシリアルプリンタ形態のインクジェット記録装置に用いられるインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドとも言う)101の構成例を示す模式的正面図である。この記録ヘッド101は、異なる色調のインクの吐出が可能となるように複数の吐出部102を有している。図示の例では、吐出部102は、例えば4色のインク、すなわちブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のインクに対応して4個設けられている。
各吐出部102には、基板100に開口したインク供給路105の両側に、所定のピッチで吐出口103Aおよび液路103Bを含むノズル103が配列されている。ノズル列間の関係では、ノズルは互いに半ピッチずれた状態で配置され、各ノズル列の解像度の2倍の解像度を実現している。液路103Bには、エネルギ発生素子として、例えば通電に応じて熱エネルギを発生する発熱体(不図示)が設けられ、この発熱体によりインクを急激に加熱して気化させ、発生した気泡の圧力によりインクが例えば滴として吐出口103Aから吐出される。発生した気泡は、周囲のインクによって冷却され、気泡内のインクの蒸気が凝縮して液体に戻るため、ついには消滅する。このとき、吐出により消費された量に対応する量のインクが、インク供給路105から液路103Bに充填(リフィル)される。
図2は上記記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置の主要部の構成を模式的に示したものである。同図において、201は上記4色のそれぞれのインクを収納したカートリッジ形態のインクタンクであり、上述した4つの吐出部102を有した記録ヘッド101に独立に着脱可能となっている。
206は記録ヘッド101および4つのインクタンク201を支持しつつ、図のX方向およびこれと反対方向に往復移動(以下、この移動を主走査またはスキャンとも言い、往復移動の方向を主走査方向とも言う)を行うキャリッジである。203は搬送ローラであり、補助ローラ204と共に記録媒体Pを挟持しながら図の矢印の方向に回転し、主走査間で記録媒体PをY方向に間欠的に搬送(副走査)する。また、205は一対の給紙ローラであり、記録媒体の送給を行う。一対のローラ205は、ローラ203および204と同様に記録媒体Pを挟持して回転するが、搬送ローラ203よりもその回転速度を低くすることによって記録媒体に張力を発生させ、撓みのない搬送を可能としている。
キャリッジ206は、記録ヘッド101による記録動作が行われていないとき、あるいは記録ヘッド101の回復処理などを行うときに、図の破線で示した位置のホームポジションhに待機する。
そして、記録開始前にホームポジションhにあるキャリッジ206は、記録開始命令があると、往方向(X方向)に主走査しながら、記録ヘッド101のノズルから吐出動作を行わせ、ノズル配列範囲に対応した一定のバンド幅を記録する。記録媒体側端部までの主走査が終了すると、当該バンド幅分の記録媒体Pの搬送を行う一方、キャリッジ206をホームポジションhに戻し、再びX方向への記録のための主走査を行う。このようにして、キャリッジ206の1主走査による記録ヘッド101による1バンド幅の記録と、1主走査後の1バンド幅の記録媒体搬送とを繰り返し行うことにより、例えば一頁分の記録を完成することができる。なお、この場合、記録媒体P上の同一の記録領域は1回の主走査で完成するものであり、このような記録モードは1パス記録モードと称される。
これに対し、1主走査毎にバンド幅分の搬送を行わず、複数回主走査を行ってから搬送を行う場合もある。また、1主走査毎に所定のマスクによって間引かれたデータを記録してから1/nバンド前後の紙送りを行い、再度主走査を行うことによって、一画像領域に対し記録に関与するノズルを異ならせた複数回の主走査と搬送とによって画像を完成させる場合もある。このような記録モードはマルチパス記録と称される。つまり、このマルチパス記録モードとは、同一の画像領域に対し、複数回に分けてインクを付与することにより画像を完成させる記録モードであり、そのパス数が多いほど記録画質が向上することが一般的に知られている。
なお、以上ではキャリッジ206の往方向への移動時にのみ記録動作を行う片方向記録の場合を示したが、高速な記録を実施する場合は復方向への移動時にも記録動作を行う双方向記録を行うことができる。
ところで、インク吐出を行うために熱エネルギを利用するインクジェット記録方式が採用されている場合、発熱体を一様に連続して駆動していると、記録ヘッドないしインクが昇温する。これによりインクの粘度が低下することで、同じ条件で駆動を行っても、多量のインクが吐出されてしまい、濃度むらが発生することが知られている。
高画質記録を行う上では、この濃度むらを低減させることが重要である。この低減を行う手段としては、一般に吐出量が均一となるように制御する手段や、記録しようとするデータ自体を補正する手段がある。また、前述のマルチパス記録を用いたり、あるいは記録速度の低下は来たすものの発熱体の駆動周波数ないし主走査速度を低下させたりすることも、濃度むらを低減させる手段として公知の技術である。
ここで、記録ヘッドの吐出量は同一の駆動パルスを発熱体に印加する場合、発熱体近辺のインクの温度に依存する。そこで、インクの温度管理を行うことが強く望ましいが、これは実用上困難であるため、インク温度に代えて記録ヘッドの温度を管理することで記録ヘッドの吐出量を制御する技術が普及している。
例えば、特許文献1には、記録ヘッド内部に記録ヘッドの温度を検知するためのセンサを配置し、このセンサの出力をモニタして駆動パルスを変調する技術が開示されている。より具体的には、温度が上昇するとヒータ駆動のパルス信号のパルス幅を変更する等により発熱体の駆動時間(加熱時間)を短くしてヘッドの温度上昇を抑制し、インクの吐出量を一定にする制御方法(PWM制御)が提案されている。
しかしながら、センサはヘッド近傍に取り付けられており、記録ヘッドの駆動によるノイズのため正確な出力をMPU(CPU)でモニタできないため、正確な温度制御ができず吐出量制御が十分でないという問題があった。これに対して、記録ヘッドに温度センサを設ける構成以外に、検出した温度出力の増幅機構や検出結果のノイズ対策等の手法を用いる提案もされている。しかしその分コストアップを招くことから、温度センサの信頼性を考慮して、記録する画像データにより記録ヘッドの温度を推測する手法が提案され、この手法を温度検出を行う方法に代用または兼用する提案もなされている。例えば、主走査に先立ち画像バッファ等のメモリ領域に一主走査分の画像データを一旦格納し、その画像バッファ内の有効データ数をカウントし、そのカウント結果からヘッド温度変化を推定して駆動信号のパルス幅変調等を行って主走査を行うのである。
さらに、特許文献2および3に開示されているように、記録装置もしくは記録ヘッドの周辺の温度をセンサ等で取得する手段と、記録ヘッドに単位時間当たりに投入される熱量からインクジェットヘッドの昇温を推定する手段とにより温度を取得する方式もある。
また近年では、記録速度の高速化に伴う吐出周波数の増大および一ノズル列当たりのノズル数の増大により、従来の温度推定方法よりも高精度な手法を用いることが強く要望されてきている。温度推定の高精度化は温度推定演算の時間間隔を短くすることで達成されるが、演算時間の間隔を短くする分、記録装置本体の演算負荷が増加する。このため、演算手段であるMPU(CPU)の高性能化の必要が生じるか、あるいはスループットの低下が生じることになる。
この問題に対して特許文献3では、記録ヘッドの駆動条件から高精度で演算負荷の少ない温度推定方法として記録ヘッドの温度を推定し、この推定温度に応じて前述のPWM制御を実施することでより正確に吐出量制御を行う手法が開示されている。具体的には、記録ヘッドの駆動条件を記録ヘッドに蓄積される投入熱量に変換し、前の主走査までの記録ヘッドの熱蓄熱分より単位時間経過による放熱後の蓄熱分を演算する。そして、熱時定数ごとに記録ヘッド蓄熱分を記憶し、各投入熱量と放熱後の熱量を加算することで、記録ヘッドの昇温を演算するものである。
一方、特許文献4では、特に大判の記録媒体に記録を行う記録装置において画像データからリアルタイムに温度推定および吐出量制御を行う手法が開示されている。具体的には、画像データの中から有効データをカウントし、そのカウント値が所定の値に達した場合、ヘッド駆動のパルス信号の幅を変更する手法や、記録データを所定量間引くことでデータ補正して記録する手法が提案されている。
特開平5−31905号公報 特開平5−208505号公報 特開平7−125216号公報 特開平8−156258号公報
近年では、パーソナルコンピュータやデジタルカメラの普及に伴い、画像出力端末として記録装置に対しては、記録の一層の高精細化および高速化の要求が非常に強くなっている。インクジェット記録装置においては、まず記録の高精細化の要求に対応するべく、インク吐出量の小さい、より微細なノズルを高密度に実装した記録ヘッドを用い、小径のドットを形成して記録を行うものが現れてきている。そのようなインクジェット記録装置により記録を行う場合、記録領域を被覆すべきインクドットの数がその記録領域の大きさに大きく影響してくる。
図3を用いてこれを説明するに、図3(a)のようなドットを形成する記録ヘッドに対し、図3(b)に示すようにドット径が単純に1/2となる記録ヘッドが用いられるものとする。この場合、同一の記録領域を記録するために配置すべきドット数は縦横方向それぞれに2倍、総数としては図3(a)の場合の4倍の数のドットが配置されることになる。従って、図3(a)のようなドットを形成する記録ヘッドと同等の条件にて図3(b)のようなドットを形成する記録ヘッドを駆動すると、当然のことながら記録速度は著しく低下することになる。
記録速度の低下を来たさないためには、インク吐出周波数(発熱体の駆動周波数)を向上し、かつ主走査速度を高速化する方法や、マルチパス記録を行う際にそのパス数を低下させる方法を適用することが考えられる。
しかしながら、発熱体の駆動周波数を高めればその分記録ヘッドの温度上昇が著しくなり、吐出量の増加による濃度むらの発生を招くことになる。さらに、ドットの小径化により記録領域内へ記録するインクドット数も増大するため、各ノズル毎の吐出量の増加は濃度むらを一層目立たせるものとなる。さらには、1回の主走査によってヘッド温度が上昇したまま次回の主走査が行われると、それまで以上の吐出量の増加が生じ、1主走査領域毎の濃度むらも発生する。また、パス数を低下させたところで、一回の主走査において形成されるインクドットの数はその分増加するので、この場合も同様に、記録ヘッドの昇温による吐出量増加によって記録領域の濃度むらが発生する。さらに、駆動周波数の向上とパス数の低減とをともに実施した場合、その影響は非常に大きなものとなるのは当然である。
このような状況下、従来のように温度センサによる記録ヘッド温度の検出を伴う制御は応答性の点で問題がある。また、吐出周波数の増大によって、一吐出タイミング内での最大パルス幅はその分小さくなる。従って、記録ヘッド温度の検出を行う場合であっても、また記録すべきデータから温度推定を行う場合であっても、パルス幅の変調可能範囲における吐出量の制御可能範囲も狭くなり、制御能力が十分でなくなっている。
さらには、特に1パス記録モードで双方向記録を適用する場合など、高速記録を行う場合には、1主走査領域においても濃度むらが発生することがある。
図4を用いてこれを説明する。例えば、上記1パス記録モードで双方向記録を行う場合を考えると、各主走査毎に記録された領域には、主走査方向に濃度分布が現れる。具体的には、各主走査ごとにバンド状の濃度むらが発生し、特に各主走査の開始部分から終了部分に向けて濃度が高くなって行く状態となる。
図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ、1パス記録モードの任意の一主走査により同一階調の「ベタ」画像を記録した場合の記録領域の状態、そのときの記録ヘッドの温度、および吐出量を示す模式図である。記録ヘッドの主走査方向の記録の進捗に伴い、記録ヘッド温度Thは図5(b)のように上昇し、この温度上昇にともなって吐出量Vdも図5(c)のように増加することがわかる。その結果として、図5(a)のように主走査方向と同一方向に濃度むらが発生するのである。
特許文献1〜4に開示されたような従来手法は、いずれもそのような濃度むらを効果的に抑制する制御を可能とするものではなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、記録の一層の高精細化および高速化の要求を両立しつつ、記録ヘッドの昇温による吐出量増加を低減し、主走査方向の濃度むらの発生をも効果的に抑制することを目的とする。
そのために、本発明は、インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録方法において、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするための複数のカウントエリアに分割して、該複数のカウントエリアごとに前記カウントを行うカウント工程と、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記カウントされた値に応じ前記画像データを補正して記録を行うための複数の記録エリアに分割して、該複数の記録エリアごとに前記補正を行う補正工程と、
当該補正された画像データに基き前記記録ヘッドを駆動することで記録を行う工程と、
を具えたことを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするための複数のカウントエリアに分割して、該複数のカウントエリアごとに前記カウントを行うカウント手段と、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記カウントされた値に応じ前記画像データを補正して記録を行うための複数の記録エリアに分割して、該複数の記録エリアごとに前記補正を行う補正手段と、
当該補正された画像データに基き前記記録ヘッドを駆動することで記録を行う手段と、
を具えたことを特徴とする。
さらに、本発明は、インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録装置を具備する記録システムにおいて、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするための複数のカウントエリアに分割して、該複数のカウントエリアごとに前記カウントを行うカウント手段と、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記カウントされた値に応じ前記画像データを補正して記録を行うための複数の記録エリアに分割して、該複数の記録エリアごとに前記補正を行う補正手段と、
前記インクジェット記録装置に設けられ、前記補正された画像データに基いて前記記録ヘッドを駆動することで記録を行う手段と、
を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録装置の制御方法において、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするための複数のカウントエリアに分割して、該複数のカウントエリアごとに前記カウントを行うカウント工程と、
前記記録ヘッドの走査領域を、前記カウントされた値に応じ前記画像データを補正して記録を行うための複数の記録エリアに分割して、該複数の記録エリアごとに前記補正を行う補正工程と、
を具えたことを特徴とする。
さらに加えて、本発明は、上記制御方法をコンピュータに実行させるための制御プログラム、また該プログラムを格納した記憶媒体に存する。
本発明によれば、1主走査領域内において画像データのカウントと補正とを行うことにより、インク吐出による記録ヘッドの温度上昇に起因した吐出量増加による記録領域の主走査方向と同一方向の濃度むらを低減することが可能となる。これにより、画質劣化を低減しながら高速の記録を行うことができるようになる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
1.制御系の構成例
図6は、本発明に適用可能な記録システムの制御系の構成例を示すブロック図である。なお、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置の機械的構成は、それぞれ、図1および図2に示したものとすることができる。
図6において、CPU600はメインバスライン605を介して装置各部の制御およびデータ処理を実行する。すなわち、CPU600は、ROM601に格納されるプログラムに従い、ヘッド駆動制御回路615およびキャリッジ駆動制御回路616をはじめとする後述の各部の制御およびデータ処理を行う。RAM602はこのCPU600によるデータ処理等のワークエリアとして用いられている。また、このほか、CPU600は不図示のハードディスク等の外部記憶装置を用いることができる。
画像入力部603は、パーソナルコンピュータやデジタルカメラ等、適宜の形態のホスト装置1000とのインターフェースを有し、ホスト装置から入力した画像データを一時的に保持する。当該入力された画像データは、階調を表す多値の画素データ(階調データ)を含むものである。画像信号処理部604は、入力した画像データについて色変換処理、2値化処理およびマスク処理等を行うデータ変換部618や、後述するデータ処理を実行するデータ補正部619を備える。
操作部606は、オペレータによる制御入力等を可能にするキー等の入力手段や、装置の状態をオペレータに報知するための表示手段を備える。
回復系制御回路607は、適時起動される回復処理プログラムに従って回復動作を制御する。回復動作を行うための機構は、図1のホームポジションhに配置され、クリーニングブレード609、キャップ610、および吸引ポンプ611などを有する。クリーニングブレード609は、記録ヘッド101の吐出口形成面に当接しながら移動することによって吐出口形成面を清浄化する部材である。キャップ610は、吐出口形成面をキャッピングする位置と、これから離隔した位置とに移動可能な部材であり、非記録動作時等においてキャッピング状態とすることで吐出口形成面を保護する。また、キャッピング状態において、吸引ポンプ611を作動させてキャップ610内に負圧を発生させることにより、インクをノズルから強制的に排出させることができる。また、吐出口形成面をキャップ610に対向させることによって予備吐出を受けることが可能である。これらの回復機構の各部は、回復系モータ608によって作動させることができる。
ヘッド駆動制御回路615は、記録ヘッド101の各吐出部に配される発熱体の駆動を制御し、記録のためのインク吐出や予備吐出を記録ヘッド101に行わせる。キャリッジ駆動制御回路616および搬送制御回路617は、それぞれ、キャリッジ206の主走査および搬送ローラ203の駆動を制御する。
記録ヘッド101の発熱体が設けられている基板100には保温ヒータ(不図示)が設けられており、記録ヘッド101内のインク温度を所望の設定温度に加熱調整することができる。また、基板100にはサーミスタ612が設けられ、記録ヘッド101内のインクの実質的な温度を測定することができる。なお、保温ヒータおよびサーミスタ612は基板100上ではなく記録ヘッド101の外側に設けられていてもよく、またその周囲近傍に設けられていてもよい。
図6で示した制御系において、ホスト装置から入力され、画像入力部603に保持された画像データに含まれる多値の画素データに対し、画像信号処理部604内のデータ変換部618は、画素データが示す階調値に対応する2値パターンを作成する。例えば、データ変換部618は、4ビット(16階調)で表現される画素データを、当該画素のサイズに対応したドット配置領域に、ノズルからのインク吐出の有無を定める2値データ(吐出データ)を展開したパターンに変換する。
図7(a)および(b)を用い、面積階調による変換処理を用いて画素データの2値化処理を行う場合を説明する。なお、各吐出部は、インク供給路105の両側に、それぞれ600dpi(ドット/インチ;参考値)の密度でノズルが配列され、1吐出部では1200dpiの記録解像度を実現するものとする。
また、本実施形態においては、図7(a)に示すように、画素データ800は、300分の1インチ四方(解像度300dpi×300dpi)のサイズの画素に対応したものとし、C、M、YおよびKの各色につき4ビット(16階調)のを有するものとする。この各色の画素データ毎に擬似中間調処理および解像度変換処理を施す。具体的には、1画素に対し、縦横それぞれ4つのドット形成位置をもつドット配置領域801を割り当て、この4×4ドット形成位置の格子を1つの単位マトリクスとする。そして、「0h」〜「Fh」(hは16進数を表す)の値を取る1画素の階調値に対応して、単位マトリクス内の各記録ドット形成位置について「1」(吐出)/「0」(非吐出)を定め、単位マトリクス内には0〜15個のドットが配置されるようにする。すなわち、1ドット形成位置は主副両走査方向ともに1200分の1インチ四方(記録解像度1200dpi×1200dpi)であり、各色につき各1ビット(2階調)で表される記録データ802〜817が生成される。
図7(b)は、ホスト装置から送られてきた階調値が「9h」の画像データ820が、各1ビットで表される4×4のドット配置領域で構成されて9ドットが配置された記録画素データ821に変換された例を示している。記録ヘッド101の各色吐出部の各ノズルは、このような記録データに基づいて駆動される。
なお、擬似中間調処理および解像度変換処理の手法としては種々のものが提案されている。本実施形態では、1入力画素当り4ビットのデータを、その取り得る値に対応してドット数およびドット配置態様を予め定めたテーブルを参照して、4×4のドット配置領域のデータに変換し、擬似中間調処理および解像度変換処理を同時に行っている。
また、入力画像データの2値化処理として面積階調法による解像度変換処理を例示したが、これに限られず平均濃度保存法、ディザマトリクス法等、任意の処理方法を採用可能である。
2.制御の実施形態
次に、以上の構成を有するインクジェット記録装置で行われる制御の実施形態を具体的に説明する。
上述したように、インクジェット記録ヘッドの吐出量を決定する要因として、吐出部のインク温度(記録ヘッドの温度で代用できる場合がある)がある。
図8は、発熱体にパルス信号を与えて駆動する際の駆動条件を固定した場合における吐出量の温度依存性を示す模式図である。図の曲線Aに示すように、記録ヘッド温度TH(この場合はスタティックな温度特性なので吐出部のインク温度と等しい)の増加に対して吐出量Vdは直線的に増加する。この直線の傾きを温度依存係数と定義すると、温度依存係数は、
KT=ΔVdT/ΔTH (pl/℃・ドット)
となる。この係数KTは、駆動条件によらずインクの物性等によって定まるものであるので、曲線Bや曲線Cのような温度依存性を呈する場合もある。
本発明は、記録データのドット総数を変更する画像補正を用いて記録媒体上の記録濃度が一定となるよう、上述したインク温度変動による吐出量の変動を低減する。ここで、画像補正を行うためのカウント処理としては、多値の画素データに基いて行うものと、2値に変換された後のデータに基いて行うものとが挙げられ、前者を第1実施形態、後者を第2実施形態として説明する。
なお、以下の説明では、上記記録解像度を有する吐出部には256個のノズルが設けられているものとする。また、いずれの実施形態でも、同一の記録領域に対して1回の主記録走査で画像を完成させる1パス記録を行うとともに、双方向記録を実施するものとする。しかしマルチパス記録を行う場合や、片方向記録を行う場合にも適用可能であることは勿論である。
2.1 第1の実施形態
図9は、記録ヘッドの走査領域を、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアと、記録ドット数を変更する記録エリアとの概念を説明するための模式図である。図9では説明をわかりやすくするため、ドットカウントエリアに対し記録エリアを同一のサイズとなるよう設定してある。
図10に示すように、本実施形態においては、例えば記録媒体1頁にわたる記録領域全体をl=L回の主走査により記録を行う場合、第l回目の主走査において吐出部の一主走査分の記録データに対応する入力画像データが次のように分割される。すなわち(ノズル数)×(主走査方向の1行のドット数)分のデータに対応する入力画像データは、縦方向(ノズル配列方向)にN個(図10ではN=1)、横方向(主走査方向)にM個のカウントエリアおよび記録エリアに分割される。各カウントエリアおよび各記録エリアは、同数の画素を含んでいる。
具体的には、1画素は300分の1インチ四方であり、縦方向(ノズル配列方向に対応)にはN=1として64画素(=256/4)毎に分割し、横方向(主走査方向に対応)については記録幅分(例えば8インチ)をM=20個に分割する。記録幅は2400画素(=8×300)に対応するものであるので、各カウントエリアおよび各記録エリアは縦64×横120の画素に対応するものとなる。カウントエリアおよび記録エリア内の各画素データには、上述のように階調値「0(=0h)」〜「15(=Fh)」のいずれかが記述されており、これはドット配置領域に配置されるドット数、すなわち当該領域における液滴吐出回数を表すものとなる。
また、各カウントエリアにおけるカウント結果として、横方向のm番目、縦方向のn番目のカウントエリア内の各画素の多値データを積算して得られるそのエリアの液滴吐出回数をドットカウント値Et(m、n)で表すものとする。また、縦方向のn番目の各カウントエリアにおける液滴吐出回数の横方向の積算液滴吐出回数を積算ドットカウント値Smt(m、n)で表すものとする。さらに、記録開始から直前の走査までの記録による積算液滴吐出回数の総数を総ドットカウント値Sat(l−1)で表し、各記録エリアごとに算出される補正量をHt(m、n)で表すものとする。
図10に示すように、具体的には、Smt(3、1)で示される値は、縦方向に1番目のカウントエリアの、横方向3番目のカウントエリアまでの液滴吐出回数であるEt(1、1)からEt(3、1)を加算した和となる。また、Sat(1)は、第1回目の主走査における横方向の全カウントエリアの積算液滴吐出回数であるSmt(20、1)と同値を表し、Ht(1、1)は横方向の1番目、縦方向1番目の記録エリアにおける記録データ補正量(ドット数)を表している。
図11は、本実施形態において各主走査ごとに行われる画素データのドット数(階調値)をカウントする処理と、カウントした結果をもとにこれを補正するための処理手順を示すフローチャートである。
本手順は各主走査ごとに起動され、まずステップS100で処理に係る注目カウントエリアEt(m、n)をm=1、n=1、l=1として定める。また、Smt(1、1)〜Smt(M、N)、Sat(0)〜Sat(L)の値を格納する例えばレジスタ等のメモリ領域を初期化する。
ステップS101では、第l回目の記録データに相当する入力のデータ先頭位置にカウントエリアのカウント開始先頭位置を一致させる。
ステップS102では、横方向第1番目の全カウントエリアm=1、n=1の値で特定される注目カウントエリアにおける階調値の和をカウントし、そのカウントエリアのドットカウント値をEt(1、1)とし、メモリ領域に一時格納する。
ステップS103では、注目しているカウントエリアが横方向1番目か否か、すなわち主走査方向の先頭位置か否かを判断する。そして肯定判定の場合はステップS104へ、それ以外の場合はステップS105へ進む。
ステップS104では、記録開始から直前の主走査の記録までで吐出した総ドットカウント値Sat(0)のカウントデータを元に、吐出量増加による濃度上昇予測値を演算する。この時点では、第1回目の記録主走査すなわちl=1であり、直前の吐出はないためSat(0)=0である。そして、横方向第1番目の記録エリアm=1、n=1の値で特定されるエリアの記録データの補正量Ht(1、1)を算出する。さらに、この記録エリア内のカウント値と同一値であるEt(1、1)から、算出された補正量Ht(1、1)を減算したカウント値を新たなEt(1、1)とする。
ステップS106では、横方向の積算ドットカウント値Smt(m、n)の値に上記で求めたEt(1、1)を加算し、新たなSmt(1、1)の値として、対応するメモリ領域に格納する。
ステップS107では、横方向第1番目の記録エリア内の記録データに対し補正量Ht(1、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更する。本実施形態における記録データの変更は、記録エリア内の画素に対し補正量に相当する数値分の画素階調値を閾値マトリクスマスクの順番に基づき階調値を変更することで実施されるものとなる。
さらにステップS108では、m≧M(=20)であるか否かを判断する。そしてm<Mであれば、ステップS109にてmの値を+1インクリメントし、カウントエリアを記録主走査方向に1つずらして、ステップS102からステップS109の処理を繰り返し、記録エリア内の記録データの補正を実施する。
すなわち、m=2(<20)の場合は、まずステップS102で横方向第2番目の注目カウントエリアのドットカウント値をEt(2、1)とし、メモリ領域に一時格納する。
ステップS103では、注目しているカウントエリアが横方向2番目であるのでステップS105へ進む。
ステップS105では、カウント値Et(1、1)、Smt(1、1)および、記録開始から直前の主走査の記録までで吐出した総ドットカウント値Sat(0)(=0)の3種類のカウントデータを元に、吐出量増加による濃度上昇予測値を演算する。そして、横方向第2番目の記録エリアm=2、n=1の値で特定されるエリアの記録データの補正量Ht(2、1)を算出する。さらに、この記録エリア内のカウント値と同一値であるEt(2、1)から、算出された補正量Ht(2、1)を減算したカウント値を新たなEt(2、1)とする。
次のステップS106では、前回の横方向の積算ドットカウント値Smt(1、1)に上記で求めたEt(2、1)を加算し、新たな横方向の積算ドットカウント値Smt(2、1)の値としてその対応するメモリ領域に格納する。
ステップS107では、横方向第2番目の記録エリア内の記録データに対し前記補正量Ht(2、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更する。
さらにステップS108では、m≧M(=20)であるか否かを判断する。そしてm<Mであれば、ステップS109にてmの値を+1インクリメントし、カウントエリアを記録主走査方向に1つずらして、ステップS102からステップS109の処理を繰り返し、記録エリア内の記録データの補正を実施する。以降は、同様にステップS102からステップS109の処理を全てのm(1〜M)について繰り返し、対応する記録エリア内の記録データの補正を実施する。
ステップS108でm≧Mが判定された場合にはステップS110に進む。ここでは、横方向の積算ドットカウント値Smt(m、n)の値(この時点ではSmt(20、1)と一致)を新たな総ドットカウント値Sat(l)(この時点ではl=1)とし、メモリ領域に格納する。またこれとともに、補正された画像データを上述のようにして記録データへ変換する解像度変換処理を実施し、この変換された記録データを記録ヘッドに転送し一主主走査分の記録幅の記録を実施する。この記録動作と同時に次の主走査分の記録データに対する補正処理を開始する。
ステップS111では、l>Lを判断し、l<LであればステップS112にてlの値を+1インクリメントし、カウントエリアを縦方向に1つずらす。
ステップS113では、前回の主走査においてカウントされた値のうち、注目カウントエリア内のカウント値Et(m、n)および横方向の積算ドットカウント値Smt(m、n)が一時的に格納されているメモリを0に初期化する。以降ステップS101からステップS113までの処理を繰り返すことで、記録データのカウントと補正処理とを順次実施しながら、補正された記録データに基づいて記録ヘッドよりインクを吐出させ、画像を完成させる。
次に、本実施形態で用いている記録データの補正手法について詳細に説明する。
本実施形態においては、記録データの補正方法として、多値の画素データの階調値レベルを変化させる方法を適用している。
図12は記録データの任意の領域に対応した多値の画像データを模式的に示したものである。この段階では、記録データのドット総数と入力画像データの階調値の積算値とは一致している。
上記ステップS104およびステップS105においては、入力画像データの階調値の積算値から補正量として減算する数値が計算される。そして、入力画像データの任意の画素階調値を1レベル減らす処理を行い、減らした値の総計が補正量に相当する値となるまでその処理を繰り返す。このとき階調値を減らす対象となる画素を、本実施形態においては、カウントエリアと同サイズの閾値マトリクスマスクを用意して選択する方法を用いた。
図13はこの閾値マトリクスの1例であり、マスクサイズ(64×120画素)内の各画素に「0」から「7679(=64×120)」までの数値が与えられたマトリクスマスクとなっている。このときの画素に対する数値の配置順序としては、任意の番号における全数値の配置位置の分散性が高くなるようにしてある。
次にこの閾値マトリクスの数値順に従い、入力画像データ上で対応する画素の階調値を1レベル減らす処理を行う。階調値を減らす総数が、算出された補正値に達するまで、閾値マトリクスの順番に従い、入力画像データに含まれる画素の階調値を1レベルずつ減らしていく。
図14はこのときの処理を詳細に説明した模式図である。あるカウントエリアに対応した入力画像データ1401の積算ドットカウント値が「3000」であるとする。また、補正量として減らす値が「300」であると算出されたとする。この場合、全7680画素のうち閾値マトリクス1301の画素位置で「0」から「299」に対応する入力画像データ1401上の画素の階調値を1つずつ減らす処理を実施する。変更されたデータは符号1402で示すようになる。データ1402において墨入れをした部分がデータ変更された画素をあらわしている。なお、当初の画素階調値が「0」であり、減らすことができないものがあるために補正量「300」に達しない場合は、閾値マトリクス1301の画素位置で「300」以降に対応する入力画像データ1401上の画素について処理を実施するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、主走査方向の記録データを複数エリアに分割し、これらのエリアに対応した入力画像データ毎に、これに含まれる画素データが示す階調値(液滴吐出回数)をカウントする。そして、このカウント値に基づいて記録エリアの吐出ドット数を変更して記録を行うようにしたことにより、主走査方向に生じる吐出量増加に起因した濃度むらをそのものを低減することが可能である。
なお、本実施形態においては、縦方向のカウントエリアの数を1、横方向のカウントエリアの数を20個とし、同一サイズのものを一律に設定した場合を説明した。しかしカウントエリアの数およびサイズとしては、記録ヘッドの温度上昇特性や、液滴サイズに応じて適宜定めることができ、また変更することも可能である。
例えば、図15に示すように横方向(主走査方向)のカウントエリアの数およびサイズを主走査毎に異ならせるようにしても良いし、図16に示すように1主走査内でもカウントエリアのサイズを異ならせるようにしてもよい。また、図17に示すように、カウントエリアサイズを同サイズとする場合も、主走査方向でのカウントエリアサイズの合計がハッチを付した最大画像サイズより大きくなるように設定し、主走査毎にカウントエリアの境界位置をずらすよう設定することも可能である。
また、第1の実施形態では、カウントエリアのサイズとそれに対応する記録エリアのサイズとが等しい場合について説明した。しかし、カウントエリアおよび記録エリアのサイズを異ならせ、例えば図18に示すように隣接するカウントエリアの端部が重複するようにしてもよい。この場合、カウントエリアにおいてカウントされたデータに基いて記録エリア内の画像データ補正をする場合、どちらかのエリアが重複して補正処理がされるため、境界部分での補正効果の向上が可能である。
さらに、画像データの補正方法として、多値の入力データの階調値を変更する手法についても上例に限定されるものでない。例えば、図19に示すように、第1の実施形態と同様にマスクサイズをカウントエリアと同サイズである64×64画素とするが、そのマスク内を例えば8×8画素ごとの単位マトリクス1901の集合体で構成した閾値マトリクスを用いてもよい。そして、マスク内の各単位マトリクス1901のマトリクス位置に対し「0」から「63」までの数値を与える一方、各単位マトリクス内についても各画素1902に対し「0」から「63」までの数値を与えた、所謂サブマトリクス構成のマスクを用いてもよい。この場合、入力データの階調値の変更方法は、補正量に対し、単位マトリクスの番号順かつ単位マトリクス内の番号順に従いその位置に対応する入力データの階調値を減らす処理を実施する。この処理を補正量に相当する値になるまで順に繰り返す。このようなサブマトリクスを用いることは、閾値マトリクスサイズ自体を小さいマスクで構成可能であるため、装置コストを重視する場合の手法として有効である。
さらに、閾値マトリクスの番号の割り振り方として、第1の実施形態においては、任意の番号における全配置の分散性が高くなるようにした。しかし図20に示すように、番号の小さいものを主走査方向に対し先行側に出現させ、番号が大きくなるに従い主走査方向の後方へ出現するように割り振ることも可能である。この手法は、特にヘッドの温度上昇傾向が非常に高い特性を持つ場合にカウントエリアの境界部での急激な濃度変化を低減させる上で効果的である。
その他、多値データを変更する手法としては、エリア内の階調値の高いものから優先的に階調値を減らすようにすることも可能である。
いずれにしても、多値データの補正処理を行うことは、高画質が要求される写真調の画像記録に対する効果が非常に高いものとなるので有効である。
加えて、第1の実施形態においては、対象カウントエリア内のドットカウント数、横方向の積算ドットカウント数、および記録開始から直前の主走査の記録までで吐出した総ドットカウント数の3種類のカウント結果を元に補正量の算出を行うようにした。ここで、補正量の算出方法は、算出精度と装置コストとを考慮して最適なものを選択することが望ましい。例えば、記録開始から直前の主走査までの総ドットカウント数をカウントする代わりに、主走査直前の任意のタイミングで記録ヘッド温度を取得し、その温度情報を換算して補正量を算出方法も適用可能である。
また、補正のタイミングについても、第1の実施形態のように、一主走査分の記録データすべてに対する補正を実施してから記録動作を開始するものに限られない。例えば、複数走査分のデータを常に先行して処理しておくような方法や、記録データの補正終了と同時に記録ヘッドへ転送し、リアルタイムに記録を実施することも可能である。記録時の記録速度、カウントエリアサイズおよびノズル数などの条件に応じて、最適なものを採用することができる。
加えて、第1の実施形態においては、記録モードとして1パス記録モードを採用した場合について説明したが、マルチパス記録モードを行う場合に適用することも可能である。この場合は、各主走査当たりの記録ドット数が少なくなるなどの条件を考慮して各パスにおける記録データの補正量を算出することが望ましい。また、各主走査間でどれだけの時間がおかれるかをも考慮して補正量が算出されるようにしてもよい。
さらに加えて、複数ページの記録が連続して行われる場合は、前ページの記録状態やページ間にどれだけの時間がおかれるかを考慮しながら、ページ先頭の主走査時の補正量を定めることも可能である。
以上のことは、次に述べる第2の実施形態についても同様である。
3.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態を説明するが、記録装置、記録ヘッドおよび制御系の基本的な構成や記録モードについては第1の実施形態と同様である。また、本実施形態では、記録ヘッド温度と吐出量との関係は図8の曲線Bで示したようものとなっており、第1の実施形態1よりもヘッド温度に対して吐出量増加量が多い特性をもつ記録ヘッドを用いるものとする。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、吐出量の変動を記録する画像データのドット総数を変更する方法を用いており、画像データの補正方法としても同様に多値データを変更する方法を用いている。しかしその補正を行うためのカウント処理については、第1の実施形態と異なり、2値データに変換された後のデータ(吐出データ)をカウントする方法を用いる。
図6で示した制御系において、ホスト装置から入力され、画像入力部603に保持された画像データに含まれる多値の画素データに対し、画像信号処理部604内のデータ変換部618は、画素データが示す階調値に対応する2値パターンを作成する。また、入力画像データをRAM602に保持しておく。
図21は、本実施形態で用いられる、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアと、記録ドット数を変更する記録エリアとの概念を説明するための模式図である。図の上半分がカウントエリアを、下半分が記録エリアを説明するものとなっている。それぞれ模式的に説明する図である。図21では説明をわかりやすくするため、ドットカウントエリア内の総有効ドット数に対し記録エリアの総有効積算ドット数が同一となるようサイズを設定してある。
図22に示すように、本実施形態においては、例えば記録媒体1頁にわたる記録領域全体をl=L回の主走査により記録を行う場合、第l回目の主走査において吐出部の一主走査分の記録データが次のように分割される。すなわち(ノズル数)×(主走査方向の1行のドット数)分のデータは、縦方向(ノズル配列方向)にN個(図22ではN=1)、横方向(主走査方向)にM個のカウントエリアに分割される。同様に、図23に示すように、(ノズル数)×(主走査方向の1行のドット数)分のデータに対応する入力画像データは、縦方向(ノズル配列方向)にN個、横方向(主走査方向)にM個の記録エリアに分割される。
具体的には、N=1、M=20とする。1吐出部あたり1200dpiの密度で256ノズルが設けられた記録ヘッドを用いる場合、300分の1インチ四方の1入力画素に4×4のドット配置領域が対応する。記録幅は9600ドット分(=8×1200dpi)であり、各カウントエリアサイズを縦256ドット×横480ドット分と設定した。記録エリアは、縦64×横120の入力画素に対応するものする。各画素データには、上述のように階調値「0(=0h)」〜「15(=Fh)」のいずれかが記述されており、これはドット配置領域に配置されるドット数、すなわち当該領域における液滴吐出回数を表すものとなる。
また、各カウントエリアにおけるカウント結果として、横方向のm番目、縦方向のn番目のカウントエリア内にある「1」の吐出データをカウントして得られるそのエリアの液滴吐出回数をドットカウント値E(m、n)で表すものとする。また、縦方向のn番目の各カウントエリアにおける液滴吐出回数の横方向の積算液滴吐出回数を積算ドットカウント値Sm(m、n)で表すものとする。さらに、記録開始から直前の走査までの記録による積算液滴吐出回数の総数を総ドットカウント値Sa(l−1)で表す。カウントエリアにおける各値E(m、n)、Sm(m、n)およびSa(l)は、それぞれ、記録エリアにおけるドットカウント値Et(m、n)、積算ドットカウント値Smt(m、n)および総ドットカウント値Sa(l)に相当する。また、各カウントエリアないし記録エリアごとに算出される補正量をHt(m、n)で表すものとする。
具体的には、図22に示すように、Sm(3、1)で示される値は、縦方向に1番目のカウントエリアの、横方向3番目のカウントエリアまでの液滴吐出回数であるE(1、1)からE(3、1)を加算した和となる。また、Sa(1)は、第1回目の主走査における横方向の全カウントエリアの積算液滴吐出回数であるSm(20、1)と同値を表す。このとき、Sm(3、1)=Smt(3、1)、Sa(1)=Sat(1)である。Ht(1、1)は横方向の1番目、縦方向1番目の記録エリアにおける記録データ補正量(ドット数)を表している。
図24は、本実施形態において各主走査ごとに行われる記録データのドット数をカウントする処理と、カウントした結果をもとに画素データを補正するための処理を示すフローチャートである。
本手順は各主走査ごとに起動される。まずステップS200では、処理に係る注目カウントエリアE(m、n)をm=1、n=1、l=1として定め、また、Sm(1、1)〜Sm(M、N)、Sa(0)〜Sa(L)の値を格納する例えばレジスタ等のメモリ領域を初期化する。
ステップS201では、第l回目の記録データのデータ先頭位置にカウントエリアのカウント開始先頭位置を一致させる。
ステップS202では、横方向第1番目のカウントエリアm=1、n=1の値で特定されるカウントエリアにおける吐出データ「1」の数をカウントし、そのカウントエリアのドットカウント値をE(1、1)とし、メモリ領域に一時格納する。
ステップS203では、注目しているカウントエリアが横方向1番目か否か、すなわち主走査方向の先頭位置か否かを判断する。そして肯定判定の場合はステップS204へ、それ以外の場合はステップS205へ進む。
ステップS204では、記録開始から直前の主走査の記録までで吐出した総ドットカウント値Sa(0)のカウントデータを元に、吐出量増加による濃度上昇予測値を演算する。この時点では、第1回目の記録主走査すなわちl=1であり、直前の吐出はないためSa(0)=0である。そして、横方向第1番目の記録エリアm=1、n=1の値で特定されるエリアの記録データの補正量Ht(1、1)を算出する。また、カウントエリアのドットカウント値E(1、1)から、算出された補正量Ht(1、1)を減算したカウント値を新たなE(1、1)とする。
ステップS206では、横方向の積算ドットカウント値Sm(m、n)の値に上記で求めたE(1、1)を加算し、新たなSm(1、1)の値としてその対応するメモリ領域に格納する。
ステップS207では、横方向第1番目の記録エリア内の記録データに対し補正量Ht(1、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更する。本実施形態でも、記録データの変更は、記録エリア内の画素に対し補正量に相当する数値分の画素階調値を閾値マトリクスマスクの順番に基づき階調値を変更することで実施されるものとなる。
次に、ステップS208では、補正された記録エリア内の記録データが画像信号処理部604へ送られ、画像信号処理部604内のデータ変換部618により多値データから2値データに変換される。
さらにステップS209ではm<M(=20)であるか否かを判断する。そしてm<Mであれば、ステップS210にてmの値を+1インクリメントし、カウントエリアを記録主走査方向に1つずらして、ステップS202からステップS210の処理を繰り返し、記録エリア内の記録データの補正と2値データ変換を実施する。
すなわち、m=2(<20)の場合は、まずステップS202で横方向第2番目の注目カウントエリアのドットカウント値をE(2、1)とし、メモリ領域に一時格納する。
ステップS203では、注目しているカウントエリアが横方向2番目であるのでステップS205へ進む。
ステップS205では、カウント値E(1、1)、Sm(1、1)および、記録開始から直前の主走査の記録までで吐出した総ドットカウント値Sa(0)(=0)の3種類のカウントデータを元に、吐出量増加による濃度上昇予測値を演算する。そして、横方向第2番目の記録エリアm=2、n=1の値で特定されるエリアの記録データの補正量Ht(2、1)を算出する。さらに、カウントエリア内のドットカウント値E(2、1)から、算出された補正量Ht(2、1)を減算したカウント値を新たなE(2、1)とする。
次のステップS206では、前回の横方向の積算ドットカウント値Sm(1、1)に上記で求めたE(2、1)を加算し、新たな横方向の積算ドットカウント値Sm(2、1)の値としてその対応するメモリ領域に格納する。
ステップS207では、横方向第2番目の記録エリア内の記録データに対し前記補正量Ht(2、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更する。
ステップS208では、補正された記録エリア内の記録データが画像信号処理部604へ送られ、画像信号処理部604内のデータ変換部618により多値データから2値データに変換される。
さらにステップS209では、m≧M(=20)であるか否かを判断する。そしてm<Mであれば、ステップS210にてmの値を+1インクリメントし、カウントエリアを記録主走査方向に1つずらして、ステップS202からステップS210の処理を繰り返し、記録エリア内の記録データの補正を実施する。以降は、同様にステップS102からステップS109の処理を全てのm(1〜M)について繰り返し、対応する記録エリア内の記録データの補正と2値データ変換を実施する。
ステップS209でm≧Mが判定された場合にはステップS211に進む。ここでは、横方向の積算ドットカウント値Sm(m、n)の値(この時点ではSm(20、1)と一致)を新たな総ドットカウント値Sa(l)(この時点ではl=1)とし、メモリ領域に格納する。またこれとともに、記録データを記録ヘッドに転送し一主主走査分の記録幅の記録を実施する。この記録動作と同時に次の主走査分の記録データに対する補正処理を開始する。
ステップS212では、l>Lを判断し、l<LであればステップS213にてlの値を+1インクリメントし、カウントエリアを縦方向に1つずらす。
ステップS214では、前回の主走査においてカウントされた値のうち、注目カウントエリア内のカウント値E(m、n)および横方向の積算ドットカウント値Sm(m、n)が一時的に格納されているメモリを0に初期化する。以降ステップS201からステップS214までの処理を繰り返すことで、記録データのカウントと補正処理と2値データへの変換とを順次実施しながら、2値化された記録データに基づいて記録ヘッドよりインクを吐出させ、画像を完成させる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、多値データの補正方法として補正量に相当する数値分の画素階調値を閾値マトリクスマスクの順番に基づき階調値を変更する方法を適用することができる。使用する閾値マトリクスマスクについても、図13に示したような第1の実施形態と同様のマスクを用いることができる。
本実施形態によっても、上記下第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1の辞し形態で説明したのと同様の変形を加えることが可能である。
4.実施例
次に、本発明の実施形態を適用したより具体的な実施例について説明する。
4.1 実施例1
実施例1には、上述した記録装置(図2)、記録ヘッド(図1)および制御系(図6)と同様の構成が適用され、記録モードについても同様に1パス記録モードが適用されるものとする。各ノズルが1200dpi(約21.2μm)ピッチで256ノズル配列されている吐出部を有する記録ヘッドを用いる場合、記録媒体上には1回の主走査で256/1200インチ(約5.42mm)の幅の記録を行うことができる。また、1パス記録モードでは、その記録幅に対応した分の記録媒体搬送(副走査)が行われる。
記録ヘッドは、各ノズルから3.0±0.5plのインクが吐出されるように駆動するものとした。色材を含有するインクとしては、市販のインクジェットプリンターPIXSUS860i(キヤノン株式会社製)用のインクを用いた。記録媒体としてはA4サイズのインクジェット用光沢紙(プロフォトペーパー、PR−101:キヤノン株式会社製)を用意した。
また、インクの吐出駆動周波数を30kHzとした。記録する画像として、写真調画像が存在する画像1を用意した。画像のサイズは8インチ×10インチ以下のサイズである。図25は、この画像1の記録媒体上での画像配置イメージを模式的に示したものである。
記録データのドット総数を変更する画像補正には、上記第1の実施形態について説明したものを適用した。第1の実施形態では、入力画像データの階調値の積算値から補正量として減算する数値が計算される。そして、入力画像データの任意の画素階調値を1レベル減らす処理を行い、減らした値の総計が補正量に相当する値となるまでその処理を繰り返す。
ここで、例えば図26で示すように、入力データ2601の画素数が7680(=64×120)画素(1画素あたり300dpi四方)で階調値の積算値が40000、補正量として減らす値が9000と算出された場合、7680より大きくなる。この場合は、全7680画素の階調値を1レベル減らし、さらに残りの1320(=9000−7680)画素に対する補正として閾値マトリクスの画素位置で「0」から「1319」に対応する入力データの階調値をさらに1減らす処理を実施するようにした。このときの変更後データは符号2602で示すもののようになり、墨入れをした部分の階調値は2レベル減らされている。
実施例1で用いられるカウントエリアおよび記録エリアは、図10について説明したものと同様である。実施例1においては、記録領域全体をl=48回(≒10インチ/(256/1200インチ))の主走査により記録を行うことになるので、同図のLを「48」として参照すればよい。
実施例1において各主走査ごとに行われる画素データのドット数(階調値)をカウントする処理と、カウントした結果をもとにこれを補正するための処理手順には、図11について説明したものが適用される。
なお、横方向第1番目の記録エリアm=1、n=1の値で特定されるエリアについてステップS104で算出される補正量はHt(1、1)=0ドットである。従って、ステップS102で得られていたカウント値がEt(1、1)=40000ドットであった場合、新たなカウント値はEt(1、1)=40000ドット(=40000−0)となる。また、ステップS106での演算結果は、Smt(1、1)=Et(1、1)=40000ドットとなる。
また、ステップS109にてmを+1インクリメントすることで特定されるエリアについて、ステップS102で得られたドットカウント値がEt(2、1)=40000ドットであったとする。また、ステップS105で算出された補正量Ht(2、1)=9000ドットであった場合、新たなカウント値としてEt(2、1)=31000(=40000−9000)が求められることになる。すると、次のステップS106では、前回の横方向の積算ドットカウント値Smt(1、1)にそのEt(2、1)を加算することで、新たな横方向の積算ドットカウント値がSmt(2、1)=71000ドット(=40000+31000)として求められる。次のステップS107では、横方向第2番目の記録エリア内の記録データに対し前記補正量Ht(2、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更するが、入力データ2601の画素数よりも補正量Et(2、1)のほうが大きい。この場合は図26について説明した処理を実施する。
以上のような処理を、図25のような画像1のデータについて適用し、全記録走査回数である48回繰り返すことで画像1を完成させた。このようにして形成された画像1は、画像の全体に視認されるような濃度差や、両端付近での濃度むらがなく、良好な画像品質を得ることができた。
4.2 実施例2
補正に使用する閾値マトリクスマスクを図19に示すようなサブマトリックッス構成のマスクとして実施したこと以外は、実施例1と同様の条件にて、図25に示した画像1を記録した。この実施例2によって形成された画像1にも、画像の全体に視認されるような濃度差や、両端付近での濃度むらがなく、良好な画像品質を得ることができた。
4.3 実施例3
実施例3にも、実施例1と同様、上述した記録装置(図2)、記録ヘッド(図1)および制御系(図6)と同様の構成が適用され、記録モードについても同様に1パス記録モードが適用されるものとする。用いるインクおよびその駆動周波数も同様であるが、記録媒体としてはA4サイズのインクジェット専用普通紙(スーパーホワイトペーパーSW−101:キヤノン株式会社製)を用意した。記録する画像としては、写真調画像が存在するグラフィック画像2とし、そのサイズは8インチ×10インチ以下である。
記録データのドット総数を変更する画像補正には、上記第2の実施形態について説明したものを適用した。すなわち、実施例3では、記録データの補正方法は多値データの階調値のレベルを変更する方法を用いる一方、画像データのドットカウント方法は2値データに変換されたデータをカウントする方法を用いている。
実施例3で用いられるカウントエリアおよび記録エリアは、それぞれ、図22および図23について説明したものと同様である。実施例3においても、記録領域全体をl=48回の主走査により記録を行うことになるので、これらの図におけるLを「48」として参照すればよい。
実施例3におけるカウントおよび補正を行うための処理手順には、図24について説明したものが適用される。
なお、横方向第1番目の記録エリアm=1、n=1の値で特定されるエリアについてステップS204で算出される補正量はHt(1、1)=0ドットである。従って、ステップS202で得られていたカウント値がE(1、1)=50000ドットであった場合、新たなカウント値はE(1、1)=50000ドット(=50000−0)となる。また、ステップS206での演算結果は、Sm(1、1)=E(1、1)=50000ドットとなる。
また、ステップS210にてmを+1インクリメントすることで特定されるエリアについて、ステップS202で得られたドットカウント値をがE(2、1)=60000ドットであったとする。また、ステップS205で算出された補正量Ht(2、1)=6000ドットであった場合、新たなカウント値としてE(2、1)=54000(=60000−6000)が求められることになる。すると、次のステップS206では、前回の横方向の積算ドットカウント値Sm(1、1)にそのE(2、1)を加算することで、新たな横方向の積算ドットカウント値がSm(2、1)=104000ドット(=50000+54000)として求められる。次のステップS107では、ステップS207では、横方向第2番目の記録エリア内の記録データに対し補正量Ht(2、1)に相当する補正を実施し、記録エリア内の記録データ数を変更する。
記録データの変更は、上記と同様の補正方法を用いて行われる。このとき、入力データの第2番目のカウントエリア内の階調値の和がE(2、1)=60000ドット、補正量として減らす値がHt(2、1)=6000ドットと算出されいたとする。そこで、このEt(2、1)の値からHt(2、1)の値に相当する分だけ、入力データの第2番目の記録エリア内の階調値を下げる処理を行う。
具体的には、図27に示すように、閾値マトリクスマスクの順番に基づき0から5999までの番号に対応する記録データの各画素位置での階調値を1レベル減らすことで実施する。
以上のような処理を、上記画像2のデータについて適用し、全記録走査回数である48回繰り返すことで画像2を完成させた。このようにして形成された画像2にも、画像の全体に視認されるような濃度差や、両端付近での濃度むらがなく、良好な画像品質を得ることができた。
5.その他
なお、ノズルの個数や配列密度を含め、上述した各種数値は例示であって、本発明が上述したものに限られないのは勿論である。また、インクの種類などについても同様である。
また、本発明は、連続駆動に応じた昇温の影響により濃度むらが発生することがあることから、発熱体を利用するインクジェット記録方式が採用されている場合に特に有効に適用可能である。しかし連続駆動による昇温の影響が認められるようなものであれば、インク吐出に利用されるエネルギを発生する素子として発熱体以外のものを用いる場合にも適用できる。
さらに、上述の例では、記録データのカウントおよび補正を行うための処理をすべてインクジェット記録装置において行うものとしたが、その処理の少なくとも一部を、コンピュータなどのホスト装置で行うようにすることもできる。例えば、第1の実施形態に関して、ホスト装置1000は記録装置に送信しようとする画像データについてカウントを行い、その結果に基いて画像データを補正した上で記録装置に送信するようにすることもできる。
このようにインクジェット記録装置とコンピュータなどのホスト装置とが組み合わされて用いられる場合、記録システムとしての発明が構成される。
また、この場合において、ホスト装置側の処理は、アプリケーションソフトウエアやプリンタドライバなどのプログラムによって実現される。この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになる。そして、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給し、コンピュータに格納されたプログラムコードによって作動させるようにする手段も、本発明の範囲に含まれる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
シリアルプリンタ形態のインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドの構成例を示す模式的正面図である。 図1の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置の主要部の構成を示す模式的斜視図である。 (a)および(b)は、インクドット径の違いによって記録領域を被覆すべきインクドット数が異なることを説明するための模式図である。 記録ヘッドの一様な連続駆動を行う場合に主走査方向に生じる濃度むらを説明するための説明図である。 (a)、(b)および(c)は、それぞれ、1パス記録モードの任意の一主走査により同一階調の「ベタ」画像を記録した場合の記録領域の状態、そのときの記録ヘッドの温度、および吐出量を示す模式図である。 本発明インクジェット記録装置に適用可能な制御系の構成例を示すブロック図である。 (a)および(b)は、図6の構成において行われる、入力された多値の画像データを2値化する処理を説明するための説明図である。 発熱体にパルス信号を与えて駆動する際の駆動条件を固定した場合における吐出量の温度依存性を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態で用いられる、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアおよび記録データのドット数を変更する記録エリアの概念を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態で用いられる、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアおよび記録データのドット数を変更する記録エリアの分割状態を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態において各主走査ごとに行われる画素データのドット数(階調値)をカウントする処理と、カウントした結果をもとにこれを補正するための処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態において、記録データの任意の領域におけるデータに相当する多値の入力データを模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施形態における記録データの補正に用いる閾値マトリクスマスクを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態において閾値マトリクスの数値順に従い入力データの階調値を変更する処理を模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係り、カウントエリアの分割数およびサイズを主走査ごとに異ならせるようにした例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の他の変形例に係り、カウントエリアのサイズを1主走査内で異ならせるようにした例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態のさらに他の変形例に係り、1主走査毎にカウントエリアおよび記録エリアの境界位置をずらすように設定した例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態のさらなる変形例に係り、カウントエリアと記録エリアのサイズが異なるよう設定した場合の、カウントエリアおよび記録データのドット数を変更する記録エリアの分割状態を模式的に説明する図である。 本発明の第1の実施形態における記録データの補正に用いる閾値マトリクスマスクの他の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態における記録データの補正に用いる閾値マトリクスマスクのさらに他の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態で用いられる、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアおよび記録データのドット数を変更する記録エリアの分割状態を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態で用いられる、記録ドット数をカウントするためのカウントエリアの分割状態を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態で用いられる、記録データのドット数を変更する記録エリアの分割状態を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態において各主走査ごとに行われる記録データのドット数をカウントする処理と、カウントした結果をもとに画素データを補正するための処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を適用した具体的な実施例1で用いる画像の記録媒体上での画像配置イメージを示す模式図である。 実施例1において、閾値マトリクスの数値順に従い入力データの階調値を変更する処理を模式的に示す説明図である。 実施例3において、閾値マトリクスの数値順に従い入力データの階調値を変更する処理を模式的に示す説明図である。
符号の説明
101 記録ヘッド
102 吐出部
103 ノズル
600 CPU
604 画像信号処理部
612 サーミスタ
614 ヘッド温度制御回路
615 ヘッド駆動制御回路
618 データ変換部
619 データ補正部
800、820 画素データ
801、821 ドット配置領域
1301、1901、2001 閾値マトリクスマスク
1902 閾値サブマトリックッスマスク

Claims (6)

  1. インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録方法において、
    前記記録ヘッドの走査領域を、前記走査の方向に沿った複数のエリアに分割し、前記複数のエリアごとに前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程によりカウントした前記複数のエリアごとのインクの吐出回数に応じて、前記複数のエリアに含まれる画像データを補正して濃度の変動を低減する
    補正工程と、
    前記補正工程において補正された画像データに基き前記記録ヘッドを駆動することで記録を行う記録工程と、
    からなり、前記補正工程は、所定のエリアに含まれる画像データを、前記記録ヘッドを走査して記録を開始する位置に対応する前記エリアから前記走査の方向に対応させて前記所定のエリアまでのインクの吐出回数を積算した値に基づいて補正することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記カウント工程は、多値の階調データに基いて前記吐出回数のカウントを行い、前記補正工程は、当該カウント値に基いて前記多値の階調データの補正を行い、前記記録工程は、当該補正された多値の階調データを変換して得た前記吐出口からのインク吐出の有無を定める2値データに基いて記録を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記カウント工程は、多値の階調データを変換して得たインク吐出の有無を定める2値データのカウントを行い、前記補正工程は、当該カウント値に基いて前記多値の階調データの補正を行い、前記記録工程は、当該補正された多値の階調データを変換して得た前記吐出口からのインク吐出の有無を定める2値データに基いて記録を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記補正工程は、補正を行う所定のエリアに含まれる画像データを、記録ヘッドの前回の走査までのインクの吐出回数を積算した値と、走査を開始する位置に対応するエリアから前記所定のエリアまでのインクの吐出回数を積算した値とに基づいて補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  5. インクを吐出するための吐出口を配列してなる記録ヘッドを記録媒体に対し前記配列の方向とは異なる方向に走査させながら、画像データに基づいて前記インクの吐出を行わせることで記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの走査領域を、前記画像データに基くインクの吐出回数をカウントするための複数のカウントエリアに分割して、該複数のカウントエリアごとに前記カウントを行うカウント手段と、
    前記記録ヘッドの走査領域を、前記カウントされた値に応じ前記画像データを補正して濃度の変動を低減して記録を行うための複数の記録エリアに分割して、該複数の記録エリアごとに前記補正を行う補正手段と、
    当該補正された画像データに基き前記記録ヘッドを駆動することで記録を行う手段と、を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記補正手段は、補正を行う所定のエリアに含まれる画像データを、記録ヘッドの前回の走査までのインクの吐出回数を積算した値と、走査を開始する位置に対応するエリアから前記所定のエリアまでのインクの吐出回数を積算した値とに基づいて補正することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
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