JP5046661B2 - オーディオ装置 - Google Patents

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Description

本発明はMP3等の圧縮オーディオデータを外部から取り込んで再生を行うことができるようにしたオーディオ装置に関し、特に圧縮オーディオデータをUSBケーブル等でデジタル通信を行うときに通信エラーによるデータ欠損補間時のノイズの発生を防止することができるようにしたオーディオ装置に関するものである。
近年はMP3等の圧縮オーディオデータをメモリ、HDD等に大量に蓄積可能な携帯用オーディオ機器が普及しており、大量のオーディオデータを常時持ち運んで利用することができるようになっている。このような携帯用オーディオ機器へのオーディオデータの記録に際しては、多くの場合パソコンに蓄積したオーディオデータや、CD等のオーディオデータをMP3等に変換して取り込まれる。
一方、このような携帯用オーディオ装置は持ち運びに便利ではあるものの、音響効果が必ずしも充分ではないイヤホンやヘッドフォンで聴くことが多く、音響効果の良いオーディオ装置としての家庭用オーディオ装置やカーオーディオ装置(以下「カーオーディ装置等」という)で聴くときには、この携帯用オーディオ装置を有線または無線によってカーオーディオ装置等に接続して聴くこととなる。このときカーオーディオ装置等では携帯用オーディ装置で再生したアナログオーディオ信号をカーオーディオ装置等に入力する方法のほか、高音質な音楽の再生を行う方法として、携帯用オーディオ装置からオーディオデータをデジタル信号として入力する方法も採用されている。その際には、携帯用オーディオ装置とカーオーディオ装置等とをUSBケーブルで接続し、USBのシリアルインターフェイスを用いてデジタルデータを転送することも行われる。
このような転送を行う際には、アイソクロナスというプロトコルで1ms毎にオーディオ信号がデジタル信号としてカーオーディ装置等に送信されるが、この時に送られるデータ数は携帯用オーディオ装置で再生しているオーディオのサンプリング周波数で決定され、例えば44.1kHzの時には178byteとなる。カーオーディオ装置等では受信したデジタル信号をメモリに蓄え、サンプリング周波数に応じた時間間隔毎にデータをメモリから読み出し、DAC(ディジタル−アナログコンバータ)を用いてアナログ信号に変換してスピーカーから再生出力を行っている。
このようなUSBのシリアルインターフェイスでデジタルデータを転送するときには、様々な要因によって通信エラーが起きることがある。その際例えばパソコンから携帯用オーディオ装置にデータを蓄積するためにデータの転送を行うときにエラーを生じた際には、そのエラーを生じた部分のデータがパソコンから携帯用オーディオ装置に再送信される仕組みになっているため、通信エラーが発生してもパソコンのオーディオファイルと携帯オーディオ装置のオーディオファイルは同一になる。
しかしながら、携帯用オーディオ装置からカーオーディオ装置等にオーディオデータを送信するときにエラーが発生すると、エラー部分の再送信が行われない。これはアイソクロナスというプロトコルがリアルタイムでのオーディオなどの再生を保証するため、エラー発生時のデータ再送信を行わない仕組みになっているためである。
なお、再生されたPCM信号のエラーをチェックし、このエラーが規定値を超えたとき、このエラーを生じている信号のブロックを、その前または後のブロックを使用して修正するようにしたオーディオ再生装置は特許文献1に記載されている。
また、伝送路内で誤りが付加された可能性があり、受信機で受信された符号化データの誤りが訂正可能な場合に誤り訂正を行い、且つ誤り訂正が不可能な場合には補間情報を出力する誤り訂正を行う手段を備えるとともに、誤り訂正不可能な符号化データの場合に現在受信されている符号化データの前における音声の一定区間をなすフレームの符号化データを複合し、現在受信されているフレームより以前の符号化データを補間情報によりバッファから音声複合手段に導いて音声のフレーム補間を行い、補間情報により現在受信中のフレームの符号化データの前後の連続フレームの符号化データの複合音声の波形の外装により連続性を保ちながら補間を行う技術は特許文献2に記載されている。
特開昭58−155509号公報 特開平4−100422号公報
上記のように、携帯用オーディオ装置とカーオーディオ装置等とをUSBのシリアルインターフェイスを用いて、デジタルデータをアイソクロナスのプロトコルで転送しているときに転送エラーが発生すると、その部分に含まれるデータが欠落する。ここで欠落するデータの長さは1msあるため、この部分を再生するとポップ音がノイズとして聞こえることとなる。このノイズを軽減するために、欠落したデータの前後を直線で結んで失ったデータを補間する方法を採用することが考えられる。しかしながら、データが欠落したとき常にこの手法を採用すると、通常のオーディオ信号出力時には周波数成分が大きいので、欠落したデータの前後を直線で結んだときに直流成分が重乗されることにより、補完した前後の周波数成分との関係により、前記単なるデータ欠落時のノイズよりは低減するものの、補間した部分が別のノイズとして聞こえることなる。
したがって本発明は、デジタルオーディオデータをUSBのシリアルインターフェイスで接続し、アイソクロナスのプロトコルで転送するとき、転送エラーによりデータが欠落した場合に、再生時にノイズを発生しないように補間を行うことができるようにしたオーディオ装置を提供することを主たる目的とする。
本発明に係るオーディオ装置は、上記課題を解決するため、他のオーディオ装置とアイソクロナス方式でデータ転送を行うオーディオ装置において、転送されたデータを記憶するメモリと、転送されたデータのエラーを検出する転送エラー検出部と、前記転送エラー検出部で転送エラーを検出したとき、転送エラー発生時点より前のデータにおいて、データが正と負で符号が変化する時点、及び転送エラー終了時点より後のデータにおいて符号が前記変化と同方向に変化する最初の符号変化時点を検出するデータ符号変化時点検出部と、転送エラー発生時点より前のデータにおいて、最初にデータの符号が変化する時点とそれより前のデータ中で同方向に符号が変化する時点との間のデータを補間用データとする補間用データ作成部と、前記エラー発生時点より前のデータにおいて符号が変化する最初の時点と、エラー終了時点より後の前記データ符号変化時点との間のデータを削除して補間部分を作成する不要データ削除部と、前記補間用データが前記補間部分と等しいか短いとき、前記補間用データ作成部で作成された補間用データを、転送エラー発生時点以降に該補間用データが全て入る範囲で連続して接続し、前記データ接続した補間データに、前記転送エラー終了時点より後のデータにおける最初の同方向符号変化時点以降のデータを接続するデータ接続処理部とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る他のオーディオ装置は、前記オーディオ装置において、前記補間用データ作成部は、前記転送エラー発生時点より前のデータにおいて、少なくとも最初にデータの符号が変化する時点の前のデータ中で同方向に符号が変化する時点が、転送エラー発生時点から第1の所定時間以内の時に、前記補間用データを作成することを特徴とする。
また、本発明に係る他のオーディオ装置は、前記オーディオ装置において、前記補間用データ作成部は、前記転送エラー発生時点より前のデータにおいて最初にデータの符号が変化する時点と、その直前で同方向に符号が変化する時点との時間間隔が前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間未満であるとき、更にその前のデータから同方向に符号が変化する時点を順に検出し、転送エラー発生時点から前記第1の所定時間以内の最後に前記符号が変化する時点と前記最初の符号変化時点との間のデータを補間用データとすることを特徴とする。
また、本発明に係る他のオーディオ装置は、前記オーディオ装置において、 前記補間用データ作成部で作成した補間用データの長さが、前記不要データ削除部で作成された補間部分の長さより長いとき、該補間部分に適合するように補間用データを圧縮して補間を行うことを特徴とする。
本発明は上記のように構成したので、デジタルオーディオデータをUSBのシリアルインターフェイスで接続する等により、アイソクロナスのプロトコルて転送するとき、転送エラーによりデータが欠落した場合に、再生時にノイズを発生しないように補間を行うことができる。
本発明はアイソクロナスのプロトコルて転送するとき、転送エラーによりデータが欠落した場合に、再生時にノイズを発生しないように補間を行うという課題を、他のオーディオ装置とアイソクロナス方式でデータ転送を行うオーディオ装置において、転送されたデータを記憶するメモリと、転送されたデータのエラーを検出する転送エラー検出部と、前記転送エラー検出部で転送エラーを検出したとき、転送エラー発生時点より前のデータにおいて、データが正と負で符号が変化する時点、及び転送エラー終了時点より後のデータにおいて符号が前記変化と同方向に変化する最初の符号変化時点を検出するデータ符号変化時点検出部と、転送エラー発生時点より前のデータにおいて、最初にデータの符号が変化する時点とそれより前のデータ中で同方向に符号が変化する時点との間のデータを補間用データとする補間用データ作成部と、前記エラー発生時点より前のデータにおいて符号が変化する最初の時点と、エラー終了時点より後の前記データ符号変化時点との間のデータを削除して補間部分を作成する不要データ削除部と、前記補間用データが前記補間部分と等しいか短いとき、前記補間用データ作成部で作成された補間用データを、転送エラー発生時点以降に該補間用データが全て入る範囲で連続して接続し、前記データ接続した補間データに、前記転送エラー終了時点より後のデータにおける最初の同方向符号変化時点以降のデータを接続するデータ接続処理部とを備えることにより実現した。
本発明を図面に沿って説明する。図1は本発明を実施する機能ブロック図であり、例えばMP3等により圧縮したデジタルオーディオデータを蓄積している携帯用オーディオ装置1を、USBケーブル2により例えば車両用オーディオ装置や一般家庭用オーディオ装置等のオーディオ装置3に接続し、スピーカ4から出力する例を示している。
図示のオーディオ装置3においては、携帯用オーディオ装置1とUSBケーブル2で接続してデータの授受及び受信データの監視を行うことができるUSBコントローラ5を備えており、このUSBコントローラ5においては、携帯用オーディオ装置1からアイソクロナス転送によりシリアルで受信したデジタルオーディオデータに、受信データの欠落等の通信エラーが存在するか否かを検出する転送エラー検出部6も備えている。
オーディオ装置3においては、前記USBコントローラ5に入力したオーディオデータを一時的に記憶するメモリ8を備え、中央演算処理装置7におけるメモリアクセス部9によってオーディオデータをメモリ8に書き込み及び読み出しを可能としている。また、メモリ8に記憶されたオーディオデータは、メモリアクセス部9によって順に、或いは任意の部分を読み込み可能とし、読み込んだデータを中央演算処理装置7において後述するような各種の処理を行うことができるようにしている。
中央演算処理装置7ではメモリ8に記憶されたMP3等の圧縮デジタルオーディオデータを所定のオーディオデータに変換し、オーディオ出力信号作成処理部19に出力し、オーディオ出力信号作成処理部19ではデジタルオーディオデータをアナログオーディオデータに変換すると共に、必要な処理を加えてスピーカ4から出力する。中央演算処理装置7にはデータ補間処理部10を備え、前記のようにUSBコントローラ5のエラー検出部6において受信オーディオデータにエラーが発生したことを検出したとき、そのエラー部分を他のデータで補間する処理を行う。
図1に示すデータ補間処理部10においては本発明の主たるデータ補間処理を行う主データ補間処理部11と、適切な主データ補間処理が行われないときに補助的な補間処理を行う補助データ補間処理部12とを備えており、この補助データ補間処理部12では欠損データ部分を直線補間する例を示している。主データ補間処理部11には補間用データを作成する補間用データ作成部13と、オーディオデータの中で補間時に不要となるデータを削除する不要データ削除部16と、補間処理に際して各種データを接続するデータ接続処理部17と、後述するような特定の条件下で補間用データを圧縮する処理を行うデータ圧縮処理部18とを備えている。
補間用データ作成部13には、オーディオデータにおいて正から負、或いは負から正に符号が変化する時点を検出するデータ符号変化時点検出部14と、後述するように適切な補間用データ作成のために複数のデータ符号変化時点間の間隔を計算する符号変化時点間隔計測部15とを備えている。なお、前記のような各機能部は本発明及びその実施例を作動させるための代表的な機能部を示したものであり、このほかに各種の機能を行う機能部を備えることができる。
図2及び図3には前記図1の機能ブロック図で実施されるデータ補間処理の例を示す作動フロー図である。図2に示す転送エラー発生時のデータ補間処理の例においては、最初に図1の携帯用オーディオ装置1とオーディオ装置3との間をUSBケーブル2により接続し、アイソクロナスのプロトコルでオーディオデータの転送が行われ(ステップS1)、その転送データを受信側において、図1のメモリ8に一次記憶する(ステップS2)。
次いで前記オーディオデータの転送中に転送エラーを検出したか否かを判別する(ステップS3)。このチェックは例えば1ms毎のデータ転送が行われるとき、それに同期してチェックする。このときの転送エラー発生のチェックに際しては従来から用いられている種々の手法を用いることができるが、例えば転送データの1フレームが抜け落ちている、等によって転送エラー発生を判別することができる。この判別は図1の例においてはUSBコントローラ6の転送エラー検出部6で行っている。
ステップS3において転送エラーを検出しないときには再びステップS1に戻ってオーディオデータの転送を継続し、転送エラーを検出するまで前記作動を繰り返す。それに対してステップS3で転送エラーを検出したと判別したときには、エラー発生時点Pとエラー終了時点Qとを検出する(ステップS4)。この作動は例えば図4(a)の例においては、前記のようなデータの転送中に時点PとQとの間で転送エラーが発生したことを検出すると共に、その時間がUであることも検出されることとなる。
次いでエラー発生直前のデータからデータの符号が変化する点Bを検出する(ステップS5)。この作動は図4(a)の例においてはエラー発生時点Pの直前における時点Bにおいて、負から正の方向に符号が変化していることを検出することとなる。また、この作動は図1の例では主データ補間処理処理部11における補間用データ作成部13のデータ符号変化時点検出部14で行っている。
その後前記符号が変化したことを検出した時点Bから前方において、同方向、即ち前記の場合においては負から正方向に変化する時点A1を検出するための作動を行う(ステップS6)。この作動により図4(a)の例においては、符号変化時点Bより前方に、符号変化点において負から正に変化した方向と同方向に符号が変化する時点A1を検出することとなる。この作動も前記と同様に図1のデータ符号変化時点検出部14で行う。
その後エラー発生時点Pより例えば3ms等の第1の所定時間間隔R迄の間に符号の変化する時点A1が検出されたか否かを判別する(ステップS7)。図4(a)の例においては、その第1の所定時間間隔R内に符号変化時点A1が検出された例を示している。ここでは後述するように補間用データSを得る際に、あまりにも長い補間データでは多くの場合転送エラー部分の補間用データSとしては長すぎるため、このような判別を行う。またこの作動は図1の補間用データ作成部13における符号変化時点間隔計測部15で行っている。
ステップS7において図4(a)のように3ms等の第1の所定時間R内に、符号の変化する時点A1が見つかったときにはステップS8に進み、符号変化時点A1から前記最初の符号変化時点B迄の間隔Tが1ms等の第2の所定時間未満か否かを判別する(ステップS8)。図4(a)の例では、前記符号変化時点A1が1msより長い時点に存在することが示されている。ここでは補間用データSが1msより短いときには、後述するように同一の補間データを転送エラー期間等に埋め込むとき、短時間で繰り返すオーディオ信号が多数連続することによる音響的な不都合の発生を、できる限り防止するためにチェックを行うこととする。また、この作動も前記と同様に符号変化時点間隔計測部15で行っている。
ステップS8において符号変化時点A1から符号変化時点B迄の間隔Tが1ms等の第2の所定時間未満であることを検出したときにはステップS11に進み、エラー発生時点Pより所定時間R内で、更に前方の符号の同方向変化時点A(2〜n)を検出する(ステップS11)。この作動は図1のデータ符号変化時点検出部14と符号変化時点間隔計測部15の連携により行うことができる。前記ステップS8で符号変化時点A1から符号変化時点B迄の間隔Tが1ms以上であることを検出したとき、及びステップS11で更に前方の符号の同方向変化時点A(2〜n)の検出作動を行った後にステップS9に進み、前記条件に合う最も前方の符号変化時点A(1〜n)を補間データ開始時点Aとし、その結果、時点AとBとの間の補間用データSを決定する(ステップS9)。
前記ステップS7においてエラー発生時点Pより3ms等の第1の所定時間R迄の間に符号の変化する時点A1が検出されなかったときには、エラー発生時点Pとエラー終了時点Qの正常データ部分を直線で補間する(ステップS10)。このような直線補間は従来よりエラー発生時の補間処理として知られているが、本発明においては前記のようにエラー発生時点Pより3ms等の第1の所定時間R迄の間に前記符号の変化がなかったとき、即ちこのことはエラー発生直前のオーディオデータの周波数成分が低いことを意味し、このような状態で直線補間を行っても従来のような異音を発生することが無く、この手法を有効に使用することができる。この作動は図1の例ではデータ補間処理部10における補助データ補間処理部12において欠損データの直線補間を行うことにより実行される。
上記のようにして直線補間を行い、更には補間用データSを得た後は、転送エラー発生時の主たるデータ補間処理を図3に示すようにして行う(ステップS14)。図3の転送エラー発生時の主データ補間処理に際しては、最初図4に示すようなエラー発生時点Pの直前の符号変化時点Bと、エラー発生時点Pとの間のデータの削除を行う(ステップS21)。この作動は図1の主データ補間処理部11における不要データ削除部16で行っている。
その後エラー終了時点Q以降の同方向符号変化時点Cを検出する(ステップS22)。その後エラー終了時点Qと前記符号変化時点Cとの間のデータの削除を行う(ステップS23)。それにより前記図4の例においては同図(b)に示すように、転送エラー終了時点Qと符号変化時点Cとの間のデータが削除され、前記符号変化時点Bと転送エラー発生時点Pとの間のデータ削除により、符号変化時点BとCとの間の補間部分Vが形成されることとなる。
その後、補間用データSの長さTは符号変化時点Bと符号変化時点Cの間の補間部分長さVより長いか否かを判別する(ステップS24)。その判別の結果、例えば図4(b)のように補間用データSの長さTが補間部分長さVと等しいかそれより短いとき、即ちT≦Vであるときには、補間用データSを符号変化検出時点Bの後に、符号変化時点C迄に補間データYが全て入る範囲内で連続して複写する。図4の例においては、同図(c)に示すように、補間部分長さVに補間用データSを用いた補間データYが2個全てコピーされたことを示している。
このような補間処理を行った後、本発明においては補間データYの最後の時点Dに符号変化時点C以降のデータを移動し接続している(ステップS26)。この作動は図1の例では主データ補間処理部11におけるデータ接続処理部17において行う。上記のような一連の作動を行うことにより、図4(d)に示すように、全てのデータが符号が同一方向に変化する点で連結されることとなり、滑らかなデータ接続がなされる結果、このオーディオデータを再生するとき、ノイズを発生することが無くなる。なお、上記の補間処理の結果、図4(c)におけるデータを詰めたXの時間だけ短くなるが、この時間は例えば1ms以下の極めて短時間であるため、再生時にユーザーに対して違和感を感じさせることがない。
一方、前記ステップS24において補間用データSの長さTは符号変化時点Bと符号変化時点C間の補間部分長さVと等しいかそれより短くない、即ちT>Vであることを検出したときには、補間部分長さVと補間用データ長さTの比(V/T)で補間用データSの長さTを圧縮する。この作動は図5に示しており、同図(a)に示すように時点PとQの間のUの期間で転送エラーが生じ、同図(b)に示すように時点Pより前の符号変化点Bを検出し、また時点Q以降の最初の符号変化点Cを検出したとき、時点BとPの間のデータ、及び時点QとCの間のデータを削除し、その結果補間部分が形成されるとき、この補間部分長さVと前記と同様にして作成された補間用データSの時間Tとを比較して、補間用データSの方が長いとき、同図(c)に示すように補間用データSを図示の式により圧縮して補間データYを得ることにより行う。なおこの作動は図1の主データ補間処理部11におけるデータ圧縮処理部18において行う。
このようにして得られた圧縮データである補間データYをエラー部分に挿入して複写する(ステップS28)。それにより図5の例においては補間部分Vの部分に適合する補間データYが挿入複写され、全体のデータは滑らかに接続する結果、このオーディオデータを再生するときにノイズを発生することがない。このとき行われる補間用データSを圧縮して補間データYを得る際には、全体の信号を相似形に圧縮する以外に、振幅は変化させず、時間方向の長さのみ圧縮するようにしても良い。上記のような処理を行った後は図2のステップS15として示すように、ステップS1に戻ってデータの転送中は前記作動を繰り返す。
図1のデータ補間処理部10における主データ補間処理部11では図4及び図5に示すような処理を行うものであるが、補助データ補間処理部12においては前記図2の作動フローにおけるステップS10の処理を図6のように行う。即ち図6(a)には時点PとQとの間の期間Uにおいて図2のステップS4で転送エラーの発生が検出された後、ステップS5でエラー発生直前のデータからデータの符号が変化する時点Bを検出し、ステップS6で検出時点Bから前方において同方向に符号が変化する時点A1を検出する作動を行い、ステップS7においてエラー発生時点Pより3ms等の第1の所定時間R迄の間に符号の変化する点を検出されないと判別したとき、ステップS10に進み、図6(c)に示すようにエラー開始時点の正常データGとエラー終了時点の正常データHとを直線Jで結んで補間を行う。
前記図6(a)の例では図2のステップS5においてエラー発生直前のデータからデータの符号が変化する時点Bを検出することができた例を示したが、例えば図6(b)に示すようにエラー発生直前のデータから3ms等の所定時間R迄の間に符号の変化する時点が全く検出されないときには、ステップS6において検出時点Bから前方において同方向に符号が変化する時点を検出することができないのは当然であるので、ステップS7において時点A1は検出されることが無く、ステップS10に進んで前記と同様に図6(c)のような直線補間処理を行うこととなる。
上記のような欠損データを直線補間する補助データ補間処理は、従来より提案されている手法であるが、本発明においては前記のような主データ補間処理が行われないときに行うようにしている。即ち、本発明において直線補間を行うときは、前記のような符号変化点が3ms等の所定の間に見つからないときであり、そのことは例えば図6(a)(b)に示すように補間直前の周波数成分が低いことを意味しているので、このような期間に直線補間を行っても、周波数成分が高いときに直線補間処理を行うときのようなノイズを発生することがなく、この手法を有効に利用することができる。
前記実施例においては、本発明を携帯用オーディオ機器と車両用オーディオ装置等の一般のオーディオ装置とをUSBケーブルで接続し、アイソクロナス方式でデジタルデータを転送する際の処理例を示したが、このようなものに限らず、パソコンやPDF、更には携帯電話を含むオーディオデータを取り扱うことができる広義のオーディオ機器相互間をアイソクロナス方式でデータ転送を行い、エラー発生時にデータの再送信を行わないことにより欠損を生じるときには、同様にして本発明を適用することができる。
本発明の実施例の機能ブロック図である。 同実施例におけるデータ補間処理の作動フロー図である。 同実施例における主データ補間処理の作動フロー図である。 同実施例の主データ補間処理の処理例を示す図である。 同実施例の主データ補間処理の他の処理例を示す図である。 同実施例の補助データ補間処理の処理例を示す図である。
符号の説明
1 携帯用オーディオ装置
2 USBケーブル
3 オーディオ装置
4 スピーカ
5 USBコントローラ
6 転送エラー検出部
7 中央演算処理装置
8 メモリ
9 メモリアクセス部
10 データ補間処理部
11 主データ補間処理部
12 補助データ補間処理部
13 補間用データ作成部
14 データ符号変化時点検出部
15 符号変化時点間隔計測部
16 不要データ削除部
17 データ接続処理部
19 オーディオ出力信号作成処理部

Claims (4)

  1. 他のオーディオ装置とアイソクロナス方式でデータ転送を行うオーディオ装置において、
    転送されたデータを記憶するメモリと、
    転送されたデータのエラーを検出する転送エラー検出部と、
    前記転送エラー検出部で転送エラーを検出したとき、転送エラー発生時点より前のデータにおいて、データが正と負で符号が変化する時点、及び転送エラー終了時点より後のデータにおいて符号が前記変化と同方向に変化する最初の符号変化時点を検出するデータ符号変化時点検出部と、
    転送エラー発生時点より前のデータにおいて、最初にデータの符号が変化する時点とそれより前のデータ中で同方向に符号が変化する時点との間のデータを補間用データとする補間用データ作成部と、
    前記エラー発生時点より前のデータにおいて符号が変化する最初の時点と、エラー終了時点より後の前記データ符号変化時点との間のデータを削除して補間部分を作成する不要データ削除部と、
    前記補間用データが前記補間部分と等しいか短いとき、前記補間用データ作成部で作成された補間用データを、転送エラー発生時点以降に該補間用データが全て入る範囲で連続して接続し、前記データ接続した補間データに、前記転送エラー終了時点より後のデータにおける最初の同方向符号変化時点以降のデータを接続するデータ接続処理部とからなることを特徴とするオーディオ装置。
  2. 前記補間用データ作成部は、前記転送エラー発生時点より前のデータにおいて、少なくとも最初にデータの符号が変化する時点の前のデータ中で同方向に符号が変化する時点が、転送エラー発生時点から第1の所定時間以内の時に、前記補間用データを作成することを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置。
  3. 前記補間用データ作成部は、前記転送エラー発生時点より前のデータにおいて最初にデータの符号が変化する時点と、その直前で同方向に符号が変化する時点との時間間隔が前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間未満であるとき、更にその前のデータから同方向に符号が変化する時点を順に検出し、転送エラー発生時点から前記第1の所定時間以内の最後に前記符号が変化する時点と前記最初の符号変化時点との間のデータを補間用データとすることを特徴とする請求項記載のオーディオ装置。
  4. 前記補間用データ作成部で作成した補間用データの長さが、前記不要データ削除部で作成された補間部分の長さより長いとき、該補間部分に適合するように補間用データを圧縮して補間を行うことを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置。
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