JP5045999B2 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料に一次X線を照射して、試料から発生する蛍光X線を検出し、試料の元素分析、組成分析を行う蛍光X線分析装置に関する。
近年、食品のカドミウム汚染などが問題となり、食品中のカドミウム含有量の定量などが行われている。従来、カドミウムの定量には、IPC(誘導プラズマ発光分析)等が行われていたが、試料を溶液化する必要があるなど前処理に時間がかかる上に、オペレータによって測定結果にばらつきが生じてしまうという問題があった。このような背景から、IPCに替わる測定方法として、蛍光X線分析が注目されている。蛍光X線分析は、試料に一次X線を照射し、発生する蛍光X線を検出することによって試料に含有している元素の種類、量を特定するもので、従来、Cu合金やFe合金など重元素を主成分とする試料の分析などに主に利用されてきた。蛍光X線は、元素固有の強度及びエネルギーを有するので、発生する蛍光X線の強度及びエネルギーを検出することで、試料に含有された元素及びその量を特定することが可能である。蛍光X線分析では、試料に直接一次X線を照射すれば良く、前処理せずとも測定が可能であり、分析結果もIPCに比べて再現性が良いという利点がある。このような蛍光X線分析の精度を表わす検出下限は、以下の式で決定される。
Figure 0005045999
ここで、バックグランド強度とは、試料に含有された着目元素から発生する蛍光X線以外の主に散乱X線などの強度をいう。また、感度とは、検出器において取得可能なX線強度の大きさである。すなわち、バックグランド強度を低下させ、また感度を向上させることで、検出下限は改善し、微量の元素の定量が実現可能となる。
このような蛍光X線分析を行うことが可能な蛍光X線分析装置としては、例えば、一次X線を試料に照射するX線源と、一次X線を照射された試料から発生する蛍光X線を検出する検出器と、複数のフィルタ成分を有する一次フィルタとを備えたものなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような蛍光X線分析装置によれば、一次フィルタによって、複数のエネルギー帯域の一次X線を吸収し、必要なエネルギー帯域の一次X線を照射することで、バックグランド強度を低下させ、検出下限を改善させることができるとされている。
特開2004−150990号公報
しかしながら、試料に照射された一次X線は、試料を励起して蛍光X線(一次蛍光X線)を発生させるとともに、試料によって一次散乱線として周囲に散乱してしまう。そして、これらの一次蛍光X線及び一次散乱線の内、検出器で検出されなかった一部は、X線源や検出器の外周面などに照射されることで、二次的なX線を発生させる。すなわち、X線源や検出器の外周面などで散乱することで、二次散乱線が発生し、また、X線源や検出器の外周面などを形成する元素を励起することで、二次蛍光X線が発生する。そして、これらの二次的に発生したX線の一部は、直接、あるいは、再度試料で散乱して検出器で検出されてしまう。すなわち、本来検出するべき一次蛍光X線以外のX線である副次的に発生した不要なX線が検出器で検出されることで、検出器に入射するX線の計数(強度)が増大してしまう。このような場合、検出器で検出可能なX線の計数には限界があるので、X線源から照射する一次X線の強度を抑制させる必要があるが、検出できる一次蛍光X線の強度も低下してしまい、結果として検出下限が悪化してしまう問題があった。また、検出器前面に貫通孔を有した部材(以後、コリメータと呼ぶ)を置くことで、検出器に入射するX線の計数を抑制することは可能であるものの、コリメータの貫通孔の孔壁から発生する二次蛍光X線は、その多くが検出器で検出されるので、この二次的に発生するX線によってX線の計数は増大してしまい、本来検出するべき一次蛍光X線以外のX線を根本的に低減することはできない。
また、計数回路において、副次的に発生したX線を別々のものと判別できないくらい計数が増大することで、計数エラー(以後、パイルアップと呼ぶ)が起こる。パイルアップは、得られるスペクトルに二つの悪影響を及ぼす。一つは、エネルギー分解能の劣化(スペクトルのピーク幅が太くなる)である。もう一つは、加算ピークと呼ばれる擬似ピークを生成してしまうことである。両者ともバックグランド強度を増大させ、検出下限を悪化させる。このような問題から、上述のように食品中のカドミウム含有量など、微量な着目元素の定量が注目されているが、これらの副次的に発生するX線によって、微量な着目元素の定量が可能な検出下限を得るには至らなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、副次的に発生し検出されるX線を低減させて、検出下限を改善した蛍光X線分析装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、一次X線を照射するX線源と、中央部に貫通孔を有したコリメータが前面に置かれた検出器とを備え、前記X線源から試料に前記一次X線を照射した時に前記試料から発生して、前記コリメータの前記貫通孔を通過する一次蛍光X線を検出器で検出する蛍光X線分析装置であって、前記X線源及び前記検出器は、前記試料に近接して配置され、前記一次X線が前記試料で散乱した一次散乱線、及び前記試料から発生した前記一次蛍光X線が照射される前記X線源または前記検出器の被照射面は、前記一次散乱線及び前記一次蛍光X線の照射により発生する二次散乱線や二次蛍光X線を低減する二次X線低減層によって覆われており、前記二次X線低減層は、前記コリメータの前記貫通孔の孔壁及び前記コリメータの外周面のうち少なくともいずれかを覆っていることを特徴としている。
この発明に係る蛍光X線分析装置によれば、X線源から試料に照射された一次X線は、試料を励起し、一次蛍光X線を発生させる一方、試料によって一次散乱線として周囲に散乱する。一次蛍光X線及び一次散乱線の一部は、コリメータの貫通孔を通過し、検出器で検出される。そして、検出された一次蛍光X線は、試料に含有している元素固有のエネルギーを有するので、そのエネルギーと強度によって試料に含有している元素を定量することができる。この際、X線源が試料に近接して配置されているので、一次X線は、X線源から減衰されずに高密度で効率良く照射される。さらに、検出器も試料に近接して配置されているので、発生した一次蛍光X線は、減衰されずに高密度で効率良く検出される。
一方、貫通孔を通過しない一次散乱線及び一次蛍光X線の一部は、上記の被照射面に照射される。この際、被照射面が二次X線低減層で覆われていることで、これらのX線は、二次X線低減層に吸収され、被照射面で散乱することで二次的に発生する散乱線(以下二次散乱線という)、被照射面を形成する元素を励起することで二次的に発生する蛍光X線(以下二次蛍光X線という)を低減することができる。すなわち、発生する二次散乱線及び二次蛍光X線、あるいはこれらが再び試料に照射され、試料で散乱することで発生する散乱線(以下三次散乱線という)がコリメータの貫通孔を通過し検出器で検出されるX線の強度を低減させることができる。このため、上記の二次散乱線、二次蛍光X線及び三次散乱線など副次的に発生したX線の増大に起因するパイルアップを抑制し、バックグランドを低減させる。また、検出器で検出される二次散乱線、二次蛍光X線及び三次散乱線の強度を低減することで、検出器に入射する不要なX線の計数(強度)を低減することができる。このため、試料に照射される一次X線の強度を増大させることができ、これにより、試料から発生する一次蛍光X線の強度を増大させ、感度を向上させることができる。
また、この発明に係る蛍光X線分析装置によれば、コリメータの貫通孔に入射した一次蛍光X線及び一次散乱線は、貫通孔を通過して検出器に直接入射されるとともに、その一部は貫通孔の孔壁に照射される。この際、貫通孔の孔壁には二次X線低減層が設けられているので、貫通孔の孔壁から発生する二次蛍光X線を低減させて、検出器に入射する不要なX線の計数を低減させることができる。
また、この発明に係る蛍光X線分析装置によれば、コリメータの外周面に照射された一次蛍光X線及び一次散乱線は二次X線低減層に吸収され、試料に再び照射される二次散乱線及び二次蛍光X線を低減させることができる。このため、これら二次散乱線及び二次蛍光X線が試料で散乱し発生する三次散乱線を低減することができ、バックグランド強度を低減させるとともに、検出器に入射する不要なX線の計数を低減させることができる。
また、上記の蛍光X線分析装置において、前記二次X線低減層は、該二次X線低減層に覆われた前記被照射面から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、前記二次X線低減層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されていることがより好ましいとされている。
この発明に係る蛍光X線分析装置によれば、一次散乱線及び一次蛍光X線が二次X線低減層に照射されることにより、二次X線低減層は励起され、二次X線低減層からも二次蛍光X線は発生する。しかしながら、二次X線低減層から発生する二次蛍光X線は、被照射面から発生する二次蛍光X線よりも低エネルギーであるので、二次X線低減層から発生する二次蛍光X線は抑制される。また、測定の対象となる一次蛍光X線に対してより低エネルギーとすることができ、バックグランド強度を低減させることができる。
さらに、上記の蛍光X線分析装置において、前記二次X線低減層は、基層と、該基層を覆う表面層の少なくとも2つの層で構成され、該表面層は、前記基層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、前記表面層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されていることがより好ましいとされている。
この発明に係る蛍光X線分析装置によれば、表面層及び基層の少なくとも2つの層で構成されることによって、被照射面に照射される一次散乱線及び一次蛍光X線は、表面層と、より吸収効率の高い基層とによって段階的に吸収される。さらに、基層を表面層で覆うことによって、二次X線低減層から発生する二次蛍光X線のエネルギーをより低エネルギーとすることができるので、二次X線低減層から発生する二次蛍光X線は抑制される。また、測定の対象となる一次蛍光X線に対してより低エネルギーとすることができ、バックグランド強度をより低減させることができる。
本発明の蛍光X線分析装置によれば、被照射面を二次X線低減層で覆うことで、被照射面に照射される一次蛍光X線及び一次散乱線を吸収し、二次散乱線、二次蛍光X線など副次的に発生するX線を低減させることができる。このため、これら副次的に発生する不要なX線に起因する検出器の計数の増大を抑制し、副次的に発生するX線に対して取得できる一次蛍光X線の強度を増大させ、感度を向上させることができ、検出下限の改善を図ることができる。
図1から図6は、この発明に係る実施形態を示している。図1に示すように、蛍光X線分析装置1は、試料Sの一面S1に近接して配置され、試料Sに一次X線Aを照射するX線源2と、試料Sの他面S2に近接して配置され、試料Sから発生する一次蛍光X線Bを検出する検出器3とを備える。試料Sは流動性を有する固体または液体であり、X線を透過可能な材質で形成された容器4に封入されている。より詳しくは、本実施形態では、試料Sは粒状の米であり、米に含有しているCdを定量しようとするものである。X線源2は、例えば、X線管球であり、X線管球のターゲットの特性X線と連続X線とで構成された一次X線Aを照射するものである。本実施形態において、X線源2の外郭は、CuとZnで組成された真ちゅうで形成されている。
X線源2の前方には、照射される一次X線Aが通過する位置に、一次フィルタ5が設けられている。一次フィルタ5は、X線源2から照射される一次X線Aの内、特定のエネルギーのX線のみを吸収するものである。そして、試料Sに含有された着目元素(定量しようとする元素)から発生する蛍光X線Bと同エネルギー範囲のX線を吸収することで、蛍光X線B以外のX線が検出されることによる計数の増大、バックグランド強度の増大を抑制し、検出下限を改善させることができる。
検出器3は、試料Sから発生する蛍光X線Bのエネルギー及び強度を検出することが可能である。検出器3の先端部3aには、コリメータ6が被せられている。コリメータ6は、検出器3に入射されるX線の計数の増大を抑制するもので、中心部に貫通孔7が形成された部材である。コリメータ6は、貫通孔7から入射される以外のX線が透過されないような重元素で形成されており、例えばMoである。また、コリメータ6の貫通孔7の内側開口7aには、二次フィルタ8が設けられており、貫通孔7に入射されたX線は二次フィルタ8を通過して検出器3で検出される。二次フィルタ8は、貫通孔7に入射されるX線の内、特定のエネルギー範囲のX線のみを吸収するものである。そして、試料Sに含有された着目元素から発生する蛍光X線Bと異なるエネルギー範囲のX線を吸収することで、検出器3が特定のエネルギーの蛍光X線を検出可能であるとともに、検出されるX線の計数を抑え、検出効率を向上させることができる。
X線源2から試料Sに一次X線Aが照射されることにより、一次X線Aは、一部は試料Sに吸収され、一部は試料Sで散乱し、一部は試料Sを励起して蛍光X線を発生させる。そして、これらのX線はコリメータ6の貫通孔7を通過して検出器3で検出されるとともに、他の露出する部分である被照射面9に照射される。被照射面9としては、X線源2の外周面2a、コリメータ6の外周面6a、コリメータ6の貫通孔7の孔壁7bがある。そして、これらの被照射面9は、それぞれ二次X線低減層10、11、12によって覆われている。コリメータ6の貫通孔7の孔壁7bを覆っている二次X線低減層10は、コリメータ6の貫通孔7の孔壁7bを覆う基層10aと、基層10aを覆う表面層10bの2層で構成されている。基層10aは、コリメータ6を形成するMoから最も多く(最も高強度で)発生する蛍光X線のエネルギーよりも、最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されており、例えばCuである。
ここで、コリメータがMoで形成されている場合に、二次X線低減層10の基層10aとしてCu(銅)を用いる理由を説明する。
ある元素において、X線源から照射した一次X線によって試料から発生する蛍光X線の発生効率は、照射した一次X線のエネルギーが蛍光X線を発生させる元素の吸収端エネルギー以上で、かつ吸収端エネルギーに近いほど高くなり、照射した一次X線のエネルギーが蛍光X線を発生させる元素の吸収端エネルギーより低ければ発生効率はゼロ(0)となることが知られている。
ここで、CuのK殻の吸収端エネルギーは8.98keVであり、L殻の吸収端エネルギーは、LI吸収端1.100keV、LII吸収端0.953keV、LIII吸収端0.933keVである。
そして、Cuに照射した一次X線のエネルギーがCuのK殻の吸収端エネルギーよりも高い場合、例えば、50keVの場合、上記の発生効率の条件から、K殻からの蛍光X線であるK線がL殻からの蛍光X線であるL線よりも多く発生する。一方、Cuに照射した一次X線のエネルギーがCuのK殻の吸収端エネルギーよりも低く、かつ、CuのL殻の吸収端エネルギーよりも高い場合、例えば、7keVの場合は、K線は発生せず、L線のみ発生することになる。Cuに照射した一次X線のエネルギーがL殻の吸収端エネルギーよりも低い場合は、K線、L線ともに発生しない。
また、MoのK殻の吸収端エネルギーは17.4keV、L殻の吸収端エネルギーは、LI吸収端2.88keV、LII吸収端2.62keV、LIII吸収端2.52keVである。
そこで、本実施形態のように、Moからなるコリメータ6の表面をCuからなる二次X線低減層の基層10aで覆うことで、試料で発生した一次散乱線及び一次蛍光X線が二次X線低減層の基層10aに吸収される。このため、コリメータ6を励起する一次散乱線及び一次蛍光X線が低減し、これによりコリメータ6から発生する二次蛍光X線及び二次蛍光X線が低減する。さらに、コリメータ6から発生する二次蛍光X線は再び二次蛍光X線低減層の基層10aを通過することで吸収され、さらに二次蛍光X線及び二次蛍光X線は低減される。以上の過程により、コリメータ6から発生する二次蛍光X線及び二次散乱線は低減するが、その代わり、二次X線低減層の基層10aから二次蛍光X線及び二次散乱線が発生する。
しかし、一次散乱線及び一次蛍光X線のエネルギーがMoのK殻の吸収端エネルギー以上の場合、例えば、50keVとした場合には、上記の発生効率の条件から、二次X線低減層の基層10aがない時のコリメータ6から発生する二次蛍光X線よりも二次X線低減層の基層10aから発生する二次蛍光X線の発生効率が低くなるため、二次蛍光X線を低減することができる。
これにより、前記二次X線低減層は、前記二次X線低減層に覆われた被照射面から最も多く発生する蛍光X線の吸収端エネルギーよりも該二次X線低減層から最も多く発生する蛍光X線の吸収端エネルギーが低い元素で形成することで、試料から発生した一次蛍光X線や一次散乱線が前記吸収端エネルギーより大きい場合には、効果的に二次蛍光X線を低減することができる。
また、二次蛍光X線は、検出器の検出素子に入射するまでの間に吸収されるが、二次蛍光X線のエネルギーが低くなるほど検出しにくくなる。そのため、上記の二次X線低減層を形成する元素に関する条件のように、二次X線低減層によって発生する蛍光X線のエネルギーを下げるように二次X線低減層の元素を用いることで、さらに二次蛍光X線を低減することができる。
そして、上記同様の理由により、表面層10bは、基層10aを形成するCuから最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されており、例えばAlである。また、コリメータ6の外周面6aを覆っている二次X線低減層11も同様に、基層11a及び表面層11bの2つの層で構成されている。そして、同様に、基層11aはCuで形成されており、表面層11bは基層11aを形成するCuから最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素であるAlで形成されている。また、X線源2の外周面2aを覆っている二次X線低減層12は、1つの層で構成され、X線源2の外周面2aを形成するCu及びZnから最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されており、例えば、Alで形成されている。
次に、蛍光X線分析装置1の作用について説明する。図1に示すように、X線源2から照射された一次X線Aは、一次フィルタ5を通過して、所定の立体角を有して試料Sに照射される。この際、X線源2が試料Sに近接して配置されているので、一次X線Aを減衰せずに、高密度で試料Sに照射することができる。そして、試料Sに照射された一次X線Aは、その一部が試料Sに含有された元素を励起し、元素固有の蛍光X線B(以下一次蛍光X線という)を発生させ、また、一部の一次X線Aは、試料Sによって一次散乱線Cとして周囲に散乱する。そして、これら一次蛍光X線B及び一次散乱線Cの一部は、コリメータ6の貫通孔7を通過し、検出器3で検出される。検出されたX線の内、一次蛍光X線Bの成分を示すエネルギーと強度から、試料Sに含有している元素が特定される。例えば、図3及び図4に示すように、試料Sに所定量のCdが含有されている場合には、Cdの蛍光X線のエネルギー範囲である23keV付近で、強度のピークY1を検出することができる。なお、検出されたX線の内、一次散乱線Cの成分は、その他のエネルギー帯域においてピークが形成される特性X線と、X線のエネルギー帯域全体で連続的に検出される連続X線として検出される。また、コリメータ6の貫通孔7を通過しない他の一次蛍光X線B及び一次散乱線Cは、周囲に散乱するか、あるいは被照射面9であるX線源2の外周面2a、コリメータ6の外周面6a、または、貫通孔7の孔壁7bに照射される。
図2に示すように、コリメータ6の貫通孔7の孔壁7bに照射される一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1は、二次X線低減層10を構成する表面層10b及び基層10aで段階的に吸収される。より詳しくは、まず、一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1の一部は、表面層10bに吸収され、また他の一部は透過して基層10aを照射する。さらに、基層10aに照射された一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1は、その一部が基層10aに吸収される。基層10aは、表面層10bよりも高いエネルギーの蛍光X線を発生する元素で形成されているので、高い吸収効率で一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1を吸収することができる。最後に基層10aを透過した一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1の一部のみが貫通孔7の孔壁7bに照射される。すなわち、照射される一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1の多くが二次X線低減層10を構成する基層10a及び表面層10bに吸収されることで、貫通孔7の孔壁7bで散乱することで発生する二次散乱線D1及び貫通孔7の孔壁7bを形成する元素が励起され発生する二次蛍光X線E1の強度を低減させることができる。また、貫通孔7の孔壁7bから発生した二次蛍光X線E1は、基層10a及び表面層10bにおいてさらに吸収されるので、貫通孔7の孔壁7bから発生する二次蛍光X線E2の強度をさらに低減することができる。また、一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1が照射されることによって、基層10a及び表面層10bも励起され、これら各層からも二次蛍光X線E1が発生する。しかしながら、基層10a及び表面層10bは、コリメータ6を形成する元素(Mo)よりも低エネルギーの蛍光X線を発生する元素(Cu、Al)で形成されているので、発生する二次蛍光X線E1のエネルギーをより低エネルギーとすることができる。また、基層10aから発生する二次蛍光X線E1においては、表面層10bで吸収されて低減される。以上のように、貫通孔7の孔壁7bが二次X線低減層10で覆われていることによって、一次蛍光X線B1及び一次散乱線C1は吸収され、発生する二次散乱線D1及び二次蛍光X線E1の強度を低減させるとともに、発生する二次蛍光X線E1のエネルギーをより低エネルギーとすることができる。二次蛍光X線のエネルギーを低エネルギーとする理由は、一つは、一次散乱線及び一次蛍光X線によって発生する二次蛍光X線のエネルギーが一次散乱線及び一次蛍光X線のエネルギーから低エネルギー側に離れているほど励起効率が悪くなるために、副次的に発生する二次蛍光X線を抑制することができるためである。もう一つは、X線のエネルギーが低くなるにつれて、検出器の検出効率が悪くなるために、副次的に発生する二次蛍光X線の検出を抑制することができるためである。
また、図1に示すように、コリメータ6の外周面6aに照射される一次蛍光X線B2及び一次散乱線C2は、同様に、二次X線低減層11を構成する表面層11b及び基層11aで段階的に吸収され、発生する二次散乱線D2及び二次蛍光X線E2の強度を低減させ、また、二次蛍光X線E2をより低エネルギーとすることができる。発生した二次散乱線D2及び二次蛍光X線E2は再び試料Sよって散乱して、三次散乱線Fが発生する。そして、三次散乱線Fの一部はコリメータ6の貫通孔7を通過して検出されるが、この三次散乱線Fの強度を低減させ、また、より低エネルギーとすることができる。三次散乱線のエネルギーを低エネルギーとする理由は、X線のエネルギーが低くなるにつれて、検出器の検出効率が悪くなるために、副次的に発生する三次散乱線の検出を抑制することができるためである。
さらに、図1に示すように、X線源2の外周面2aに照射される一次蛍光X線B3及び一次散乱線C3は、同様に、二次X線低減層12で吸収される。二次X線低減層12は、Alで形成された1層で構成されているが、X線源2の外周面2aを形成する元素(Cu、Zn)よりも低エネルギーの蛍光X線を発生する元素(Al)で形成されている。このため、同様に、発生する二次散乱線D3及び二次蛍光X線E3の強度を低減させ、また、二次蛍光X線E3を低エネルギーとすることができる。発生した二次散乱線D3及び二次蛍光X線E3は、その一部は直接コリメータ6の貫通孔7を通過して検出器3で検出される。また、他の一部は試料Sで散乱して、三次散乱線Fとなる。三次散乱線Fの一部は、コリメータ6の貫通孔7を通過して検出されるが、二次散乱線D3及び二次蛍光X線E3の強度が低減され、低エネルギーであることで、さらに三次散乱線Fも強度が低減され、また低エネルギーとすることができる。
以上のように、被照射面9であるX線源2の外周面2a、コリメータ6の外周面6a及びコリメータ6の貫通孔7の孔壁7bを二次X線低減層10、11、12で覆うことで、各被照射面9から発生する二次散乱線D及び二次蛍光X線E、また、これらが再び試料Sで散乱して発生する三次散乱線Fの強度を低減させ、低エネルギーとすることができる。これらの副次的に発生するX線は、試料Sに含有している元素から発生する一次蛍光X線Bと異なり、不要なX線であり、無駄な計数の増加を招く。すなわち、これら副次的に発生するX線の強度を低減させ、低エネルギーとすることで、計数の増大を抑制し、バックグランド強度を低減することができ、検出下限の改善を図ることができる。図3及び図4は、蛍光X線分析装置1でCdが含有している試料Sを測定した場合の測定結果であり、図5及び図6は、比較例として、二次X線低減層10、11、12を設けない構成とした場合の測定結果である。図3及び図4に示すように、Cdの蛍光X線(Kα線)が23keVのエネルギー範囲でピークY1を有して確認できることがわかる。一方、図5及び図6に示すように、二次X線低減層10、11、12を設けない場合には、上記のように計数回路におけるパイルアップによってバックグランド強度が増大してしまうので、ピークY1はバックグランドに埋没してしまい、正確な一次蛍光X線Bの強度を確認することが困難になってしまう。
また、二次散乱線D及び二次蛍光X線E並びに三次散乱線Fなど副次的に発生するX線の強度を低減することで、検出器で検出される不要なX線の計数を低減することができる。そして、不要なX線の計数を低減させた分だけ一次X線Aの強度を増大させ、試料から発生する一次蛍光X線Bの強度を増大させることができる。このため、検出器3で取得できる一次蛍光X線Bの強度、すなわち感度を向上させ、検出下限をさらに改善させることができる。
さらに、二次X線低減層10及び二次X線低減層11においては、基層10a、11a及び表面層10b及び11bと2層で構成されている。このため、照射される一次蛍光X線B及び一次散乱線Cを効果的に吸収することができるとともに、二次蛍光X線Eのエネルギーを一次蛍光X線Bのエネルギーに対してより低エネルギーにすることができる。
以上のように、被照射面9に二次X線低減層10、11、12を覆うことで、検出下限を改善し、食品中に含有しているCdの定量など、微量な着目元素の定量を実現することができる。特に、試料SにX線源2及び検出器3を近接して配置した場合には、二次X線低減層10、11、12によるバックグランド強度の低減、X線の計数の低減の効果は顕著となり、近接して配置することによる効果と相まって、一層効果的に検出下限の改善を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、本実施形態において、被照射面9として、X線源2の外周面2a、コリメータ6の外周面6a及びコリメータ6の貫通孔7の孔壁7bを挙げたがこれに限ることは無い。少なくとも、一次X線Aによって発生する一次散乱線C及び一次蛍光X線Bが照射される部分に二次X線低減層を設けることにより同様の効果を期待することができる。また、二次X線低減層10、11については、CuとAlの2層、二次X線低減層12についてはAlの1層で構成されるとしたが、これに限ることは無い。少なくとも、被照射面9を形成する元素よりも低エネルギーの蛍光X線を発生する元素で形成された1層で構成されていれば良く、3層以上の構成としても良い。また、本実施形態においては、試料Sとして流動性を有する固体(米)を容器4に封入したものを例に挙げたが、これに限ることは無い。例えば、一定の定形を有する他の食品、その他軽元素を主成分とするものでも良いし、重元素を主成分とする試料においても効果を期待することができる。また、蛍光X線分析装置1においては、一次フィルタ5及び二次フィルタ8を設けるものとしたが、これらを設けない構成としても良く、また、適時異なる種類のフィルタと切り替え可能な構成としても良い。
この発明の実施形態の蛍光X線分析装置の断面図である。 この発明の実施形態の蛍光X線分析装置のコリメータの部分の拡大断面図である。 この発明の実施形態の検出されたX線のエネルギーと強度の関係を示すグラフである。 図3に示すグラフの部分拡大図である。 比較例における検出されたX線のエネルギーと強度の関係を示すグラフである。 図6に示すグラフの部分拡大図である。
符号の説明
1 蛍光X線分析装置
2 X線源
3 検出器
3a 先端部
6 コリメータ
6a 外周面
7 貫通孔
7b 孔壁
9 被照射面
10、11、12 二次X線低減層
10a、11a 基層
10b、11b 表面層
A 一次X線
B、B1、B2、B3 一次蛍光X線
C、C1、C2、C3 一次散乱線
D、D1、D2、D3 二次散乱線
E、E1、E2、E3 二次蛍光X線
F 三次散乱線
S 試料
S1 一面
S2 他面

Claims (3)

  1. 一次X線を照射するX線源と、中央部に貫通孔を有したコリメータが前面に置かれた検出器とを備え、前記X線源から試料に前記一次X線を照射した時に前記試料から発生して、前記コリメータの前記貫通孔を通過する一次蛍光X線を検出器で検出する蛍光X線分析装置であって、
    前記X線源及び前記検出器は、前記試料に近接して配置され、前記一次X線が前記試料で散乱した一次散乱線、及び前記試料から発生した前記一次蛍光X線が照射される前記X線源または前記検出器の被照射面は、前記一次散乱線及び前記一次蛍光X線の照射により発生する二次散乱線や二次蛍光X線を低減する二次X線低減層によって覆われており、
    前記二次X線低減層は、前記コリメータの前記貫通孔の孔壁及び前記コリメータの外周面のうち少なくともいずれかを覆っていることを特徴とする蛍光X線分析装置。
  2. 請求項1に記載の蛍光X線分析装置において、
    前記二次X線低減層は、該二次X線低減層に覆われた前記被照射面から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、前記二次X線低減層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されていることを特徴とする蛍光X線分析装置。
  3. 請求項2に記載の蛍光X線分析装置において、
    前記二次X線低減層は、基層と、該基層を覆う表面層の少なくとも2つの層で構成され、該表面層は、前記基層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーよりも、前記表面層から最も多く発生する蛍光X線のエネルギーが低い元素で形成されていることを特徴とする蛍光X線分析装置。
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