JP5045345B2 - インキ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は筆記具、記録計、インキジェット印刷などに用いるインキ組成物に関し、更に詳しくは、キャップを外した状態でも、ペン先や印字ノズルなどのインキ吐出部が乾燥し難く、インキの吐出不良となり難い、更には経時後の筆跡の濃度変化の少ないインキ組成物に関するものである。また、筆記板用マーキングインキ組成物においては、更に筆跡の白化抑制の効果をも有するインキ組成物に関するものである。
従来、インキ組成物においてキャップを外して放置したときのペン先のドライアップ防止としては、高沸点有機溶剤の添加(特許文献1)、溶剤の揮発に伴ってペン先表面で析出して膜を形成する物質として炭素数4〜22のアルキルアミド(特許文献2)、ペン先表面で析出して薄いフィルムを形成する物質として常温で固体のパラフィンワックス(特許文献3)、ペン先における固形分を析出させない為に有機溶剤に可溶かつ水に不溶な樹脂(特許文献4)、ペン先で析出して溶剤を透過させない脆い薄膜を形成するポリグリセリンの部分高級脂肪酸エステル(特許文献5)を添加してペン先の乾燥を防止する工夫がされている。
特公昭57−038629号公報 特公昭57−005274号公報 特公平01−035028号公報 特開昭58−063764号公報 特公平01−053707号公報
しかしながら、高沸点有機溶剤を添加した場合は筆跡の乾燥が遅くなり筆記面を汚すこととなり、炭素数4〜22のアルキルアミドや常温で固体のパラフィンワックスなどのように、溶剤の揮発に伴ってペン先表面で析出して膜を形成する物質を添加した場合は、結晶として粒子状に析出するために不連続な皮膜となり、析出した結晶の間隙から有機溶剤の揮発が進み、ペン先の乾燥を防止することが不十分であり、また、その物質の溶剤に対する親和性が低いため低温下ではペン先に至る前のインキでもペン先乾燥防止剤析出してインキ流通路を塞いでインキの吐出を低下させ、筆記カスレとなったり、経時後ではペン先の内部においてペン先乾燥防止剤とともに染料が析出して目詰まりが生じたり、ペン先が上向きの場合には析出した染料がペン先からペン本体内部に沈降して筆跡が薄くなる不具合も見られた。
本発明は、着色剤と、有機溶剤と、アルキロイル乳酸またはその塩とを少なくとも含有するインキ組成物を要旨とするものである。
本発明におけるアルキロイル乳酸またはその塩は、親水基と親油基の双方を有するために幅広い溶剤に対する親和性が高く、ペン先表面で溶剤が揮発するとアルキロイル乳酸またはその塩の連続した被膜が形成されるとともに、溶剤を抱くようにして揮発を抑制するので、ペン先の乾燥が防止されるものと考えられる。また、溶剤が水を含む場合には、ペン先においてアルキロイル乳酸またはその塩が加水分解してアルキロイル基の種類に応じた脂肪酸が発生し、それが薄膜となり薄膜内面で分解したもう一方の乳酸部分が染料その他成分の溶解を持続させ、前述と同等の効果を発現させるものと考えられる。
また、被膜内部の溶剤が揮発した後の固形分率の高い状態のインキ中において析出しやすいC.I.ソルベントブラック7を使用した場合でも親和性、溶解性に優れるため、染料の溶解状態を保持したままインキ組成物が濃縮されていくので固体の析出による吐出不良とそれに伴う筆記カスレ、筆跡の濃度変化も抑える事ができる。
更に、本発明におけるアルキロイル乳酸またはその塩を表面が平滑な非浸透性である樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、焼き付け塗装板などの筆記板上に筆記し、且つ、その筆跡を必要に応じて乾いた布や柔軟な紙、消去具などで軽く擦過することにより容易に消去することができる剥離剤を用いた筆記板用マーキングインキ組成物に用いた場合は、アルキロイル乳酸またはその塩が塗膜に柔軟性を持たせ、剥離剤や空気中の水分の影響もうけて塗膜にひびが入り易くなる白化現象を抑制することができる。
そして、アルキロイル乳酸またはその塩の中でも、特にステロイル乳酸ナトリウムは、親水性と親油性の親和性が高いので本発明の効果を得ることができると考えられる。
本発明のインキ組成物に用いる溶剤は、従来公知の溶剤を用いることができる。
アクリル繊維収束体や合成樹脂成形品などからなるペン先を有し、軸体に直接インキを内蔵したり、軸体内部にポリエステル繊維からなるインキ吸蔵体を有する水性マーキングペン用インキ組成物の溶剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコールが好ましく、単独あるいは複数種混合して、水と共に使用することができる。
アクリル繊維収束体や合成樹脂成形品などからなるペン先を有し、軸体に直接インキを内蔵したり、軸体内部にポリエステル繊維やフェルトなどからなるインキ吸蔵体を有する油性マーキングペン用インキ組成物の溶剤としては、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソブチルアルコール、ターシャリーブチルアルコールなどのアルコールや、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのプロピレングリコールのモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルなどのジプロピレングリコールのモノアルキルエーテルが好ましく、単独あるいは複数種混合して使用することができる。
超鋼製やタングステンカーバイト製などのボールと、ステンレス製や洋白製などのチップからなるボールペンチップを取り付けた、PP製の軸体やリフィルパイプなどを有する油性ボールペン用インキ組成物の溶剤としては、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルなどのグリコールモノアロマティックエーテルや、ベンジルアルコール、β−フェネチルアルコールなどの芳香族アルコールが好ましく、単独あるいは複数種混合して使用することができる。
これらの溶剤は、インキ組成物全量に対し60〜95重量%が好ましい。
アルキロイル乳酸またはその塩は、キャップを外したままで放置した時に短時間でペン先が乾燥して筆記できなくなるということがないように、更には経時後において筆跡の濃度が薄くなることを防ぐために用いるものである。
アルキロイル乳酸またはその塩の化学構造は、乳酸の水酸基と脂肪酸のカルボキシル基が縮合してできたエステルまたはその塩であり、長鎖のアルキル基が導入された乳酸エステルまたはその塩ということもできる。更には、縮合してできた生成物の中には乳酸が重縮合されたポリ乳酸にアルキロイル基が導入された化合物をも含む。化合物のアルキロイル基の例としてラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、イソステアリル、オレイル、セチル等が挙げられ、塩の例としてはナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。なお、市販されているものとしては、ステアロイル乳酸ナトリウム(日光ケミカルズ(株)製)があるが、この他、ステアロイル乳酸カルシウム、ミリスチル乳酸、セチル乳酸などが入手可能であり、それ以外でもエステル交換反応、重縮合反応等により合成することができる。
アルキロイル乳酸またはその塩の添加量はインキ全量に対して0.1重量%以上5重量%以下が好ましい。0.1重量%より少ないとペン先の乾燥を抑制する効果が小さく、5重量%より多いと非吸収面での筆跡の乾燥が遅くなり、またインキ粘度が高くなり筆記時にインキの吐出が阻害される不具合を生じることがある。
着色剤は、従来公知の染料や顔料が単独若しくは混合して使用できる。
染料としては、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の水溶性染料や、ニグロシンベ−スEE、同EEL、同EX、同EXBP、同EB、オイルイエロー101、同107、オイルピンク312、オイルブラウンBB、同GR、オイルグリーンBG、オイルブルー613、同BOS オイルブラックHBB、同860、同BS、バリファストイエロー1101、同1105、同3108、同4120、バリファストオレンジ2210、同3209、同3210、バリファストレッド1306、同1308、同1355、同1360、同2303、同2320、同3304、同3306、同3320、バリファストピンク2310N、バリファストブラウン2402、同3405、バリファストグリーン1501、バリファストブルー1603、同1605、同1607、同1631、同2606、同2610、同2620、バリファストバイオレット1701、同1702、バリファストブラック1802、同1807、同3804、同3806,同3808、同3810、同3820、同3830、スピリットレッド102、オスピーイエローRY、ROB−B、MVB3、SPブルー105(以上、オリエント化学工業(株)製)、アイゼンスピロンイエロー3RH、同GRLHスペシャル、同C−2GH、同C−GNH、アイゼンスピロンオレンジ2RH、同GRHコンクスペシャル、アイゼンスピロンレッドGEH、同BEH、同GRLHスペシャル、同C−GH、同C−BH、アイゼンスピロンバイオレットRH、同C−RH、アイゼンスピロンブラウンBHコンク、同RH、アイゼンスピロンマホガニーRH、アイゼンスピロンブルーGNH、同2BNH、同C−RH、同BPNH、アイゼンスピロングリーンC−GH、同3GNHスペシャル、アイゼンスピロンブラックBNH、同MH、同RLH、同GMHスペシャル、同BHスペシャル、S.B.N.オレンジ703、S.B.N.バイオレット510、同521、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111、SOTピンク1、SOTブルー4、SOTブラック1、同6、同10、同12、13リキッド、アイゼンローダミンBベース、アイゼンメチルバイオレットベース、アイゼンビクトリアブルーBベース(以上、保土谷化学工業(株)製)、オイルイエローCH、オイルピンク330、オイルブルー8B、オイルブラックS、同FSスペシャルA、同2020、同109、同215、ALイエロー1106D、同3101、ALレッド2308、ネオスーパーイエローC−131、同C−132、同C−134、ネオスーパーオレンジC−233、ネオスーパーレッドC−431、ネオスーパーブルーC−555、ネオスーパーブラウンC−732、同C−733(以上、中央合成化学(株)製)、オレオゾールファストイエロー2G、同GCN、オレオゾールファストオレンジGL、オレオゾールファストレッドBL、同RL(以上、田岡化学工業(株)製)、サビニールイエロー2GLS、同RLS、同2RLS、サビニールオレンジRLS、サビニールファイアレッドGLS、サビニールレッド3BLS、サビニールピンク6BLS、サビニールブルーRN、同GLS、サビニールグリーン2GLS、サビニールブラウンGLS(以上、サンド社製、スイス国)、マゼンタSP247%、クリスタルバイオレット10B250%、マラカイトグリーンクリスタルコンク、ブリリアントグリーンクリスタルH90%、スピリットソルブルレッド64843(以上、ホリディ社製、英国)、ネプチューンレッドベース543、ネプチューンブルーベース634、ネプチューンバイオレットベース604、バソニールレッド540、バソニールバイオレット600(以上、BASF社製、独国)などの油溶性染料が挙げられる。
顔料としては、SpecialBlack6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同550、同35、同250、同100、Printex150T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同90、同85、同80、同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#2350、#2300、#2200B、#1000、#950、#900、#850、#MCF88、MA600、MA100、MA7、MA11、#50、#52、#45、#44、#40、#33、#32、#30、CF9、#20B、#4000B、(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH1300、同100、同1000、同900、同880、同800、同700、MOGUL L、REGAL400R、同660R、同500R、同330R、同300R、同99R、ELFTEX8、同12、BLACK PEARLS2000(以上、米国、キャボットCorp.製)、Raven7000、同5750、同5250、同5000、同3500、同2000、同1500、同1255、同1250、同1200、同1170、同1060、同1040、同1035、同1020、同1000、同890H、同890、同850、同790、同780、同760、同500、同450、同430、同420、同410、同22、同16、同14、同H20、同C、Conductex975、同900、同SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)などのカーボンブラック、KA−10、同10P、同15、同20、同30、同35、同60、同80、同90、KR−310、同380、同460、同480(以上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−900、同902、同960(以上、デュポン(株)製)、タイペークCR−50、同58、同60、同67、同80、同90、R−580、同670、同680、同780、同820、同930(以上、石原産業(株)製)、JR−300、同403、同600A、同800、同805(以上、テイカ(株)製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの酸化チタン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パーマネントエローNCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサジンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。
また、顔料を水性媒体に分散した分散顔料の水性インキベースを用いることもできる。具体的には、Fuji SP Black8031、同8119、同8167、同8276、同8381、同8406、Fuji SP Red5096、同5111、同5193、同5220、同5543、同5544、Fuji SP Bordeaux5500、Fuji SP Blue6062、同6133、Fuji SP Green7051、Fuji SP Yellow4060、同4178、Fuji SP Violet9011、Fuji SP Pink9524、同9527、Fuji SP Orange534、Fuji SP Brown3074(以上、冨士色素(株)製)、Emacol BlackCN、Emacol BlueFBB、同FB、Emacol Green LXB、同Violet BL、同Brown3101、同Carmine FB、同RedBS、同OrangeR、同Yellow FD、Sandye Super Black K、同Black C、同Super Grey B、同Super
Brown SB、同Super Navy Blue HRL、同Super Violet BL、同Super Bordeaux FR、同Super Pink FBL、同Super Rubine FR、同Super Carmine FB、同Super Red FFG、同Super Yellow D215、同Orange FL、(以上、山陽色素(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、同3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、ポルックス ブルーPC5T−1020、同ブラックPC8T−135、同レッドIT−1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられる。
更には、顔料を可塑剤と共に溶剤に可溶な樹脂中に練合分散させた加工顔料や、表面を樹脂コーティングした加工顔料は分散性、経時安定性、作業性の面からも好ましく用いられる。その具体例として、フジASブラック、同ASレッド575、同ASブルー650、同ASグリーン737、同ASオレンジ200、同ASイエロー458、同ASバイオレット(以上、冨士色素(株)製)、ラベスター、ダイラックTN(以上大日本インキ化学工業(株)製)、ポリブライドN(日本油脂(株)製)ハイコープ(特殊色料工業(株)製)などが挙げられる。
上記した着色剤は単独或いは複数混合して使用することが出来、使用量はインキ組成物全量に対して2.0重量%以上30.0重量%以下が好ましい。2.0重量%未満では濃度が低すぎて筆跡が確認し難いこともあり、30.0重量%を超えるとインキ組成物粘度が高くなり筆記具ペン先からのインキ吐出が不十分になることがある。
筆跡の筆記面への定着性を付与するために樹脂を添加することもできる。樹脂の具体例としては、例えば、スチレン−アクリル系、アクリル系、スチレン−ブタジエン系などの樹脂エマルジョン、アルカリ可溶型樹脂、ベタイン型アクリル樹脂など水性系インキ組成物用樹脂や、フェノール樹脂、ケトン樹脂、ロジン樹脂、ブチラール樹脂などの油性系インキ組成物用樹脂が挙げられる。
水性系インキ組成物用樹脂の具体例として、プライマルAC−22、同AC−33、同AC−55、同AC−64、同AC−261、同AC−382、同AC−388、同AC−417、同AC−490、同AC−507、同AC−630、同AC−707、同AC−3444、同EC−1685、同EC−1791、同EC−1895、同EC−2218、同MV−1、同MV−9、同MV−17)、同MV−23、同E−32、同E−358、同HA−8、同HA−12、同HA−24、同K−3、同K−87、同TR−520、同TR−934HS、エクスペリメンタルエマルジョンE−1345(以上、ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製)などのアクリル樹脂エマルジョン、セビアン−A 146、同150(以上、ダイセル(株)製)、ポリゾールPS−19、同PS−3HA(以上、昭和高分子(株)製)などの酢酸ビニル樹脂エマルジョン、ポリゾールPS−120、同747L(以上、昭和高分子(株)製)などの酢酸ビニル・アクリル共重合体樹脂エマルジョン、ポリゾールAP−2678、同AP−2679、同AP−2694、AP−2697(以上、昭和高分子(株)製)などのスチレン・アクリル共重合体樹脂エマルジョン、ポリゾールEVA.P−3、同P−10(以上、昭和高分子(株)製)などのエチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどが挙げられる。
樹脂エマルジョンを筆記面への定着性を付与するために添加する場合、その使用量は固形分でインキ組成物全量に対して0.5重量%以上15.0重量%以下が好ましい。
油性系インキ組成物用樹脂の具体例としては、フェノール樹脂として、タマノル100S、同510(以上、荒川化学工業(株)製)、ヒタノール1501、同2501(以上、日立化成工業(株)製)、YP−90、YP−90L、YSポリスターS145、同#2100、同#2115、同#2130、同T80、同T100、同T115、同T130、同T145、マイティエースG125、同150(以上、ヤスハラケミカル(株)製)などが、ケトン樹脂として、ケトンレジンK−90(荒川化学工業(株)製)、ハロン80、同110H(以上、本州化学(株)製)、シンセティックレジンAP、同SK、同1201(以上、ヒュルス社製、独国)などが、ロジン樹脂として、ハーコリンD、ペンタリン255、同261(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハリエスターNL、ネオトールC、ガムロジンX(以上、ハリマ化成(株)製)、ガムロジンWW(中国産)、エステルガムH(荒川化学工業(株)製)などが、ブチラール樹脂として、デンカブチラール#2000−L、同#3000−1、同#3000−2、同#3000−4、同#3000−K(以上、電気化学工業(株)製)、エスレックBL−1、同4BL−3、同BL−S、同BX−10(以上、積水化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらの樹脂は、単独あるいは複数混合して使用でき、筆記面への定着性を付与するために添加する場合、その使用量はインキ組成物全量に対し0.5〜15.0重量%以下が好ましい。0.5重量%未満では筆記面に対する筆跡の定着性が不十分となる場合があり、15.0重量%を超えるとインキの粘度が高くなりペン先からのインキ吐出が悪くなる不具合が発生する可能性がある。
ペン先としてボールペンチップを備えたボールペン用のインキ組成物としては、インキ組成物の粘度を高い状態としてペン先部からのインキ漏れを防止するための増粘剤や、ボールペンを使用しない時はインキ組成物の粘度を高くしてペン先部からのインク漏れを防止し、使用時にはボールの回転によりインキ組成物にせん断力を与えて粘度を低くしてインキ組成物をボールペンチップから流出させるためのせん断減粘性付与剤を用いることが出来る。
具体例として、水性ボールペン用インキ組成物にはポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子、グァーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体などの種子多糖類、キサンタンガム、ウェランガム等の微生物系多糖類、カラギーナン、アルギン酸及びその誘導体などの海藻多糖類、タラガントガムなどの樹脂多糖類、セルロース系樹脂などが、油性ボールペン用インキ組成物にはケトン樹脂、ケトンホルムアルデヒド樹脂、ロジン樹脂、ロジン誘導体、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、キシレン樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂などが挙げられる。
以上の成分の他に更に必要に応じて、従来インキ組成物に使用されている界面活性剤、防錆剤などの各種添加剤を適宜使用できる。界面活性剤の一例を挙げると、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸などが挙げられる。防錆剤の一例を挙げると、ベンゾトリアゾール、シクロヘキシルアンモニウムクロライド、2−メルカプトベンゾトリアゾール、ベンゾイルアミノカプロン酸、硝酸カルシウムなどが挙げられる。
更に、本発明のインキ組成物は、表面が平滑な非浸透性である樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、焼き付け塗装板などの筆記板上に筆記し、且つ、その筆跡を必要に応じて乾いた布や柔軟な紙、消去具などで軽く擦過することにより容易に消去することができるいわゆる筆記板用のマーキングインキ組成物として剥離剤を添加することも可能である。具体的には、剥離剤としては、NIKKOL BM、同BS、同CIO、同EOO、同ICIS、同ICM−R、同ICS−R、同IOP、同IPIS、同IPM−100、同IPM−EX、同IPP、同IPP−EX、同ISP、同MM、同N−SPV、同ODM−100、同STO、同VF−E、同VF−IP、Elefac I−205(以上、日光ケミカルズ(株)製)等の脂肪酸エステル、NIKKOL DES−SP、同DID、同DISM、同TOC、DS−1220(以上、日光ケミカルズ(株)製)等の多塩基酸エステル、NIKKOL DGTIS、同PDD、同Pentalan408、同Sefsol−218、同Sefsol−228、同Trialan 308、同 Trialan 318H、同 Trifat S−308、同ソルエスター208、同トリエスター F−810、同 ニコソルブ 108(以上、日光ケミカルズ(株)製)等の多価アルコール脂肪酸エステル、NIKKOL BL−2、同BL−4.2、同BL−9EX、BL−21、BL−25、同BC−2、同BC−5.5、同BC−7、同BC−10、同BC−15、同BC−20、同BC−23、同BC−25、同BC−30、同BC−40、同BS−2、同BS−4、同BS−20、同BO−2V、同BO−7V、同BO−10V、同BO−15V、同BO−20V、同BO−50V、同BB−5、同BB−10、同BB−20、同BB−30、同]BD−2、同BD−4、同BD−10、同BT−3、同BT−5、同BT−7、同BT−9、同BT−12(以上、日光ケミカルズ(株)製)等のポリキシエチレンアルキルエーテル、NIKKOL PBC−31、同 PBC−33、同PBC−34、同PBC−41、同PBC−44、同PEN−4612、同PEN−4620、同PEN−4630(以上、日光ケミカルズ(株)製)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、NIKKOL DDP−2、同DDP−4、同DDP−6、同DDP−8、同DDP−10、同TLP−4、同TCP−5、同TOP−0V、同TDP−2、同TDP−6、同TDP−8、同TDP−10(以上、日光ケミカルズ(株)製)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステルなどであり、1種または2種以上の混合物が使用可能である。その使用量は、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%である。
本願発明のインキ組成物は、上記成分を従来知られている方法により得られる。染料を着色剤に使用する場合は、撹拌機を用いて撹拌混合して均一に溶解することによって得られる。顔料を着色剤として使用する場合は、分散剤などを用いて従来公知の分散機で分散させたものを使用するか、予め分散された市販の加工顔料を用いれば良い。この時、濾過や遠心処理でインキ組成物中の粗大顔料を取り除いても良い。
以下、実施例により更に詳細に説明する。
(実施例1)油性マーキングペン用インキ組成物
ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7、オリエント化学工業(株)製)
10.0重量部
サルコシネートOH(染料可溶化剤、オレオイルザルコシン、日本油脂(株)製)
3.0重量部
エチルアルコール 57.0重量部
ノルマルプロピルアルコール 15.0重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
ハリマックT−80(ロジン変性マレイン酸樹脂、ハリマ化成(株)製)
8.0重量部
ステアロイル乳酸ナトリウム(日光ケミカルズ(株)製) 2.0重量部
上記配合にて室温で2時間攪拌して黒色のインキ組成物を得た。
(実施例2)油性マーキングペン用インキ組成物
ニグロシンベ−スEX(C.I.ソルベントブラック7、オリエント化学工業(株)製)
10.0重量部
オレイン酸(染料可溶化剤) 5.0重量部
エチルアルコ−ル 60.0重量部
ノルマルプロピルアルコ−ル 10.0重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
マイティエースK125(テルペンフェノール共重合樹脂、ヤスハラケミカル(株)製)
8.0重量部
ステアロイル乳酸ナトリウム 1.0重量部
上記成分を撹拌機にて4時間撹拌して黒色のインキ組成物を得た。
(実施例3):油性マーキングペン用インキ組成物
バリファーストレッド#1308(油溶性赤色染料、オリエント化学工業(株)製)
5.0重量部
スピロンイエローC−GNH(油溶性黄色染料、保土ヶ谷化学工業(株)製)
0.8重量部
エチルアルコール 70.0重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 10.15重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
YP−90L(テルペンフェノール共重合樹脂、ヤスハラケミカル(株)製)
8.0重量部
ステアロイル乳酸カルシウム 1.0重量部
シリコン KF−96(ジメチルシリコンオイル、信越化学工業(株)製) 0.05重量部
上記成分を攪拌機にて4時間撹拌して赤色のインキ組成物を得た。
(実施例4):油性ボールペン用インキ組成物
エチレングリコールモノフェニルエーテル 36.5重量部
ベンジルアルコール 15.0重量部
ハロン110(ケトン樹脂、本州化学(株)製) 12.0重量部
MP−1000(曵糸性付与剤、ポリメチルメタクリレート、綜研化学(株)製)
1.0重量部
DGMO−90(ジグリセリンモノオレエート、日光ケミカルズ(株)製)
2.0重量部
カーボンブラック#750(顔料、三菱化学(株)製) 22.0重量部
ソルスパース#12000(顔料誘導体、アビシア(株)製) 2.5重量部
ソルスパース#20000(高分子顔料分散体、アビシア(株)製)8.0重量部
ミリスチル乳酸 1.0重量部
上記各成分中カーボンブラック#750とソルスパース12000、MP−1000を除いた成分を加熱撹拌し、ソルスパース12000を添加して1時間撹拌後カーボンブラックを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、MP−1000を添加し80℃で1時間撹拌し黒色インキを得た。
(実施例5):油性ボールペン用インキ組成物
エチレングリコールモノフェニルエーテル 44.0重量部
ベンジルアルコール 20.0重量部
レジンSK(ケトン樹脂、Huls社製、独国) 18.0重量部
MP−1000 1.0重量部
オイルブルー#613(染料、オリエント化学工業(株)製) 12.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(染料、中央合成化学(株)製) 2.0重量部
ステアロイル乳酸ナトリウム 3.0重量部
上記配合にて80℃に加熱しながら7時間攪拌後、濾過して黒色のインキ組成物を得た。
(実施例6):水性マーキングペン用インキ組成物
ウォーターレッド2(C.I.アシッドレッド87、オリエント化学工業(株)製)
2.0重量部
ウォーターピンク2(C.I.アシッドレッド92、オリエント化学工業(株)製)
3.0重量部
エチレングリコール 10.0重量部
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.5重量部
プロクセルGXL(S)(防腐剤、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、アーチ・ケミカルズ・ジャパン(株)製) 0.2重量部
イオン交換水 84.3重量部
上記配合にて室温で2時間攪拌して赤色のインキ組成物を得た。
(実施例7):水性ボールペン用ゲルインキ組成物
エチレングリコール 10.0重量部
EM Black K−16(黒色分散顔料、東洋インキ製造(株)製)
16.0重量部
プロクセルGXL(S) 0.2重量部
イオン交換水 72.0重量部
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.8重量部
ケルザンAR(粘度調節剤、キサンタンガム、三晶(株)製) 0.8重量部
ジョンクリル450(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー(株)製) 1.0重量部
YMA6509(消泡剤、シリコンエマルジョン、東芝シリコン(株)製)
0.2重量部
上記成分中、ケルザンARとイオン交換水とをホモミキサーにて10分間撹拌して得たケルザンAR水溶液中に、残りの上記成分を加え、更に30分間混合撹拌して黒色のインキ組成物を得た。
(実施例8):筆記板用マーキングインキ組成物
ソルミックスAP−4(エタノール85.5%・イソプロパノール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製) 50.0部
イソプロパノール 32.0部
ステアロイル乳酸ナトリウム 1.0部
BS−2(ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)
2.0部
CIO(イソオクタン酸セチル、日光ケミカルズ(株)製) 7.0部
フジASブラック810(ポリビニルブチラールで黒色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 8.0部
上記成分をホモミキサーにて4時間撹拌して、黒色のマーキングインキ組成物を得た。
(実施例9):筆記板用マーキングインキ組成物
エタノール 50.0部
イソプロパノール 37.1部
ステアロイル乳酸カルシウム 0.5部
PBC−31(ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、日光ケミカルズ(株)製 1.5部
Sefsol−228(ジカプリル酸プロピレングリコール、日光ケミカル
ズ(株)製) 5.0部
ピグメントレッド53:1(赤色顔料) 1.5部
ピグメントレッド112(赤色顔料) 1.5部
デンカブチラール#4000−1(ポリビニルブチラール、電気化学工業(株)製)
2.9部
上記成分をボールミルにて5時間分散し、赤色のマーキングインキ組成物を得た。
(実施例10):筆記板用マーキングインキ組成物
エタノール 47.0部
イソプロパノール 30.0部
イソブタノール 5.0部
ミリスチル乳酸 1.5部
ノナール202(ポリオキシエチレン(2)ノニルフェノールエーテル、東邦化学工業(株)製) 0.5部
TDP−2(ジポリオキシエチレン(2)アルキルエーテル燐酸、日光ケミカルズ(株)製) 2.0部
IPM−EX(ミリスチン酸イソプロピル、日光ケミカルズ(株)製)
4.0部
フジASブルー650(ポリビニルブチラールで青色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 10.0部
上記成分を撹拌機にて4時間撹拌し、青色のマーキングインキ組成物を得た。
(比較例1):油性マーキングペン用インキ組成物
実施例1において、ステアロイル乳酸ナトリウムに代えて、同量のパルミチン酸アミド(脂肪酸アミド、日本油脂(株)製)を添加した以外は、実施例1と同様になして黒色のインキ組成物を得た。
(比較例2)油性マーキングペン用インキ組成物
実施例2において、ステアロイル乳酸ナトリウムを同量のデカグリン10−S(デカグリセリルデカステアレート、日光ケミカルズ(株)製)に代えた以外は、実施例2と同様になして黒色のインキ組成物を得た。
(比較例3):油性ボールペン用インキ組成物
実施例4において、ミリスチル乳酸に代えて、同量のECT−3NEX(ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、日光ケミカルズ(株)製)を添加した以外は、実施例4と同様になして黒色のインキ組成物を得た。
(比較例4):油性ボールペン用インキ組成物
実施例5において、ステアロイル乳酸ナトリウムに代えて、同量のオレイン酸を添加した以外は、実施例5と同様になして青色のインキ組成物を得た。
(比較例5):水性マーキングペン用インキ組成物
実施例6において、ステアロイル乳酸ナトリウムに代えて、尿素(三井東圧化学(株)製)6重量部を添加し、イオン交換水を76.8重量部とした以外は、実施例6と同様になして赤色のインキ組成物を得た。
(比較例6):水性ボールペン用ゲルインキ組成物
実施例7において、ステアロイル乳酸ナトリウムに代えて、グリセリン(高沸点溶剤、新日本理化(株)製)6重量部を添加し、イオン交換水を66.8重量部とした以外は、実施例7と同様になして黒色のインキ組成物を得た。
(比較例7):筆記板用マーキングインキ組成物
実施例8において、ステアロイル乳酸ナトリウムに代えて、ヘキサグリン5S(ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)1.0重量部を添加し実施例7と同様になして黒色のインキ組成物を得た。
上記、実施例1〜3、比較例1で得た油性マーキングペン用インキ組成物を、アクリル繊維収束体からなるペン先を有し、軸体内部にポリエステル繊維からなるインキ吸蔵体を有する油性マーキングペンであるぺんてる(株)製Yesぺんてるペン(製品符号ENN50)に5.0g充填して試験用筆記具を得た。
上記、実施例4、5、比較例2で得た油性ボールペン用インキ組成物を、先端にボールペンチップを取り付けた油性ボールペンであるぺんてる(株)製.eボール(製品符号BK127)のインキ組成物用リフィルパイプに0.3g充填し、遠心機を用いてインキ中の気泡を除き試験用筆記具を得た。
上記、実施例6、比較例5で得た水性インキ組成物を、アクリル繊維収束体からなるペン先を有し、軸体内部にポリエステル繊維からなるインキ吸蔵体を有する水性マーキングペンであるぺんてる(株)製サインペン(製品符号S520)に2.0g充填して試験用筆記具を得た。
上記、実施例7、比較例6で得た水性インキ組成物を、先端にボールペンチップを取り付けた水性ボールペンであるぺんてる(株)製ハイブリッド(製品符号K108)のインキ組成物用リフィルパイプに0.8g充填し、その上部にポリブテン3N(ポリブテン、日本油脂(株)製)80重量部とアエロジルR972(微粒子シリカ、日本アエロジル(株)製)20重量部を混合撹拌して得たインキ逆流防止体を0.1g充填した後、遠心機を用いてインキ中の気泡を除き試験用筆記具を得た。
上記、実施例8〜10、比較例7で得た油性マーキングペン用インキ組成物を、ポリエステル繊維収束体からなるペン先を有し、軸体内部にポリエステル繊維からなるインキ吸蔵体を有する筆記板用マーキングペンであるぺんてる(株)製ホワイトボードマーカー(製品符号MW5W)に5.0g充填して試験用筆記具を得た。
ペン先乾燥性ウ試験
実施例、及び比較例の製品形態毎に以下の条件で試験を行った。
荷重981mN、筆記角度70度、筆記速度7cm/秒の条件にて、試験用筆記具を自転させながら螺旋式筆記試験機を用いて、上質紙上で筆記試験を実施した。
ペン先乾燥性試験の評価方法
カスレのない正常な筆記線が得られるまでの筆記距離を求める。
数値が小さい方が早く正常に筆記できたことを示す。
筆跡乾燥性試験
実施例及び比較例について以下の条件で試験を行った。
油性マーキングペン用インキ組成物及び筆記板用マーキングインキ組成物は、各試験用筆記具を用いてポリプロピレンフィルムに手書き筆記を行い、筆跡の上に500gの荷重をかけた上質紙を重ね、荷重をかけた上質紙にインキ組成物の転写が発生しなくなるまでの時間を測定した。
数値が小さい方が早く乾燥したことを示す。
水性マーキングペン用インキ組成物、油性ボールペン用インキ組成物、及び水性ボールペン用ゲルインキ組成物は、試験用筆記具を用いて上質紙に手書き筆記を行い、筆跡の上に500gの荷重をかけた上質紙を重ね、荷重をかけた上質紙にインキ組成物の転写が発生しなくなるまでの時間を測定した。
数値が小さい方が早く乾燥したことを示す。
経時筆記試験
実施例、及び比較例の製品形態毎に以下の条件で試験を行った。
油性マーキングペン用インキ組成物、水性マーキングペン用インキ組成ウ物、水性ボールペン用ゲルインキ組成物、筆記板用マーキングインキ組成物の試験用筆記具はキャップを被嵌した状態で、油性ボールペン用インキ組成物はペン先が外気に触れている状態で、それぞれペン先を上向きにしたもの及び下向きにしたものを5本ずつ50℃の恒温槽に1ヶ月放置した。50℃の恒温槽に1ヶ月放置の前後で、手書きにて上質紙に縦横各2cmの正方形に面塗りを行い、カラーコンピュータSM−4(スガ試験機(株)製)にて各サンプルにおける50℃の恒温槽に1ヶ月放置の前後での面塗り筆跡の色差を求め、5本の平均値を算出した。
数値が大きい方が経時前と筆跡の濃度変化が大きい事を示す。
白化試験
筆記板用マーキングインキ組成物の試験用筆記具にて、ポリプロピレンフィルムに25℃の環境において、50%と80%の湿度条件下にて縦横2cmの正方形に面塗りを行い、乾燥後の皮膜を透明なポリプロピレン製粘着テープ(クリアテープ、CH−24、粘着アクリル樹脂系粘着剤使用、住友スリーエム(株)製)で被覆して、カラーコンピュータSM−4(スガ試験機(株)製)にて湿度50%の筆跡と80%の筆跡との色差を求めた。測定した色差の値が1.5以内であるものは、目視でも筆跡の白化は目立ち難く、それ以上の場合は、目視でも白化が目立つことを示す。

Claims (4)

  1. 着色剤と、有機溶剤と、アルキロイル乳酸またはその塩とを少なくとも含有するインキ組成物。
  2. 前記着色剤がC.I.ソルベントブラック7であり、前記有機溶剤が炭素数1〜4の脂肪族アルコールである請求項1記載のインキ組成物。
  3. 前記着色剤が顔料であり、前記有機溶剤が炭素数1〜4の脂肪族アルコールであり、更に脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの硫酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの燐酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1に記載のインキ組成物。
  4. 前記アルキロイル乳酸またはその塩が、ステアロイル乳酸ナトリウムである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインキ組成物。
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