JP5045153B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍機に用いられる圧縮機に関し、特に、アキュームレータを外付けした圧縮機に関するものである。
従来より、冷凍機は、冷媒を圧縮するための圧縮機と、冷媒の気液分離を行ってガス冷媒のみを該圧縮機に吸入させるために該圧縮機の吸入側にあるアキュームレータとを備えている。そして、省スペースやレイアウト等の観点から、該圧縮機のケーシングに上記アキュームレータを外付けして固定した圧縮機が知られている。
このようなアキュームレータ付き圧縮機の従来技術として、特許文献1が挙げられる。
図4は、特許文献1におけるアキュームレータ付き圧縮機の縦断面図を示している。
特許文献1の圧縮機に設けられた圧縮機本体(70)は、円筒状の胴部(71)及び該胴部(71)の上下にそれぞれ溶接固定された椀状の鏡板(72)を有するケーシング(71,72)を備えるとともに、該ケーシング(71,72)内には冷媒を圧縮するための圧縮機構(73)と、該圧縮機構(73)と駆動軸(75)によって連結された駆動モータ(74)とが収納されている。又、該ケーシング(71,72)は、該ケーシング(71,72)の上端部を貫通するように設けられた吐出管(78)と、該ケーシング(71,72)の側部を貫通するとともに、上記圧縮機構(73)の吸入口(73a)に接続されたインレットチューブ(79b)とを備えている。そして、上記駆動モータ(74)は、焼き嵌め等により上記胴部(71)の内周面に固定されたステータ(77)と、該ステータ(77)の内側で回転自在に配置されたロータ(76)とを備えている。
一方、特許文献1の圧縮機に設けられたアキュームレータ(80)は、両端が閉口した円筒状のケーシング(81)を備えるとともに、該ケーシング(81)の下端部を貫通するように冷媒出口管(79a)が設けられ、上端部を貫通するように冷媒入口管(82)が設けられている。尚、上記冷媒出口管(79a)の一端はアキュームレータ(80)の内部空間に位置し、他端は上記圧縮機本体(70)のインレットチューブ(79b)に接続されており、該インレットチューブ(79b)と該冷媒出口管(79a)とで吸入管(79)が形成されて、圧縮機本体(70)に対する冷媒の吸入経路を構成している。
又、上記圧縮機本体(70)の胴部(71)と上記アキュームレータ(80)との間にはアキュームレータ固定板(83)が取り付けられている。つまり、上記吸入管(79)及び上記アキュームレータ固定板(83)によって、上記アキュームレータ(80)は、上記圧縮機本体(70)に外付けされ、固定されている。
ところで、特許文献1の圧縮機において、上記ステータ(77)への通電により該ステータ(77)に磁力が発生し、この発生した磁力を受けて上記ロータ(76)が回転する。この際に、該ステータ(77)は、該ロータ(76)に吸引され又は該ロータ(76)から離反する力を交互に受けて振動する。この振動により、該ステータ(77)が固定された上記ケーシングの胴部(71)は直接的に加振される。そして、この胴部(71)の振動が、該胴部(71)に接続された上記アキュームレータ固定板(83)を介して上記アキュームレータ(80)を振動させることが考えられる。
このような駆動モータ(74)によるアキュームレータ(80)の振動を低減するために、この特許文献1の圧縮機では、上記駆動モータ(74)のステータ(77)を形成する積層鋼板のティースの根元に空間を設けている。この空間を設けることにより、上記ステータ(77)から上記胴部(71)へ伝播される振動を吸収することができる。これにより、上記胴部(71)の振動が低減し、該胴部(71)に接続された上記アキュームレータ固定板(83)を介して上記アキュームレータ(80)に伝播する振動を低減することが可能となる。
特開2003−343439号公報
しかしながら、特許文献1では、上記ステータを形成する積層鋼板のティースの根元に空間を設けているため、磁気飽和がしやすくなり、上記アキュームレータの振動は低減できたとしても、駆動モータのトルクや効率が低下してしまう場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アキュームレータ付き圧縮機において、駆動モータの効率を低下させることなく、アキュームレータ固定板を介してアキュームレータに伝播する振動を低減して、該アキュームレータの振動による運転音の増加、異音の発生、該アキュームレータ付き圧縮機を取り付けた冷凍機への振動伝播及び圧縮機の損傷を抑制することにある。
第1の発明は、圧縮機本体(10)と該圧縮機本体(10)に支持部材(2)を介して取り付けられたアキュームレータ(50)とからなり、該圧縮機本体(10)が、ケーシング(14)とその内に固定された圧縮機構(20)及び該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)とを備え、上記ケーシング(14)は、上記圧縮機構(20)及び電動機(30)が取り付けられ両端又は片端が開口した第1ケーシング部材(11)と、該第1ケーシング部材(11)の両端又は片端の開口端部に固定される第2ケーシング部材(12,13)とからなる圧縮機を前提としている。
そして、本発明では、上記圧縮機において、上記第1ケーシング部材(11)の内壁に、圧縮機構(20)電動機(30)の外側面とが固定され、上記第2ケーシング部材(12,13)に、上記支持部材(2)が固定されていることを特徴としている。
ここで、上記圧縮機構(20)及び電動機(30)は上記圧縮機の加振源を構成し、この加振源は上記第1ケーシング部材(11)の内壁に固定されている。これにより、上記第1ケーシング部材(11)は、内壁から直接的に加振される。一方、上記第2ケーシング部材(12,13)は、該加振源が取り付けられておらず、直接的に加振されないが、第1ケーシング部材(11)を介して該加振源の振動が減衰して伝わる。以上により、上記加振源に起因する振動は、直接的に加振される該第1ケーシング部材(11)よりも間接的に加振される該第2ケーシング部材(12,13)のほうが低くなる。
第1の発明では、上記支持部材(2)の一端をアキュムレータ(50)に取り付け、他端を第2ケーシング部材(12,13)に取り付けて、該アキュムレータ(50)を圧縮機本体(10)に固定している。このように、上記加振源から間接的に加振される第2ケーシング(12,13)に上記支持部材(2)を取り付けることにより、上記加振源から該支持部材(2)を介して上記アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。
第2の発明は、圧縮機本体(10)と該圧縮機本体(10)に支持部材(2)を介して取り付けられたアキュームレータ(50)とからなり、該圧縮機本体(10)が、ケーシング(14)とその内壁に固定された圧縮機構(20)及び該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)とを備え、上記ケーシング(14)は、上記圧縮機構(20)及び電動機(30)が取り付けられ両端又は片端が開口した第1ケーシング部材(11)と、該第1ケーシング部材(11)の両端又は片端の開口端部に固定される第2ケーシング部材(12,13)とからなる圧縮機を前提としている。そして、この圧縮機の第1ケーシング部材(11)に、圧縮機構(20)及び電動機(30)が固定され、上記第2ケーシング部材(12,13)に、上記支持部材(2)が固定され、第2ケーシング部材(12,13)が球状又は略球状の曲面を有し、上記支持部材(2)が上記球状または略球状の曲面に取り付けられていることを特徴としている。ここで、球状又は略球状の曲面を有する第2ケーシング部材(12,13)と、球状又は略球状の曲面を有していない第2ケーシング部材(12,13)とを比較すると、球状又は略球状の曲面を有するほうが剛性が高い。又、上記第2ケーシング部材(12,13)は全てを球状又は略球状の曲面で形成する必要はなく、部分的に球状又は略球状に形成すればよい。部分的に球状又は略球状の曲面を形成した場合には、その球状又は略球状の曲面上に上記支持部材(2)を取り付けることが好ましい。
第2の発明では、上記第2ケーシング部材(12,13)の剛性を確実に高くすることができるので、該第1ケーシング部材(11)から該第2ケーシング部材(12,13)へ伝播する振動を確実に低減することができる。これにより、上記加振源から上記支持部材(2)を介して該アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、上記支持部材(2)の他端には、上記アキュームレータ(50)を保持する取付バンド(2a)が設けられていることを特徴としている。
第1、第2の発明では、上記支持部材(2)とアキュームレータ(50)とを溶接で接合することが考えられるが、第3の発明では、上記支持部材(2)と上記アキュームレータ(50)とを溶接しなくても、上記支持部材(2)に設けられた取付バンド(2a)で該アキュームレータ(50)を巻き締めることにより、上記支持部材(2)と上記アキュームレータ(50)とを固定することができる。つまり、上記支持部材(2)と上記アキュームレータ(50)とが溶接による接合ではなくなるので、上記支持部材(2)と上記アキュームレータ(50)と上記第1ケーシング部材(11)と上記第2ケーシング部材(12,13)との間の組立順序に対する組立工程の選択肢が増えて、該組立工程における自由度が高くなる。又、上記第2ケーシング部材(12,13)に対して、該支持部材(2)が正確な位置に取り付けられなかったとしても、上記第1ケーシング部材(11)と上記第2ケーシング部材(12,13)とは別部材の為、位置調整が可能である。このことから、例えば、上記吸入経路(15)となる冷媒配管等を無理に変形させることなく、その取付誤差を第1、第2ケーシング部材(11,12,13)の位置調整と取付バンド(2a)とで吸収できる。
以上により、組立工程の自由度を高くし、且つ取付誤差を吸収しつつ、上記加振源から上記支持部材(2)を介して該アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。
本発明によれば、上記支持部材(2)を第2ケーシング部材(12,13)に取り付けることにより、上記加振源から該支持部材(2)を介して上記アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。これにより、上記アキュームレータ(50)の振動による運転音の増加、異音の発生、該アキュームレータ付き圧縮機(1)を取り付けた冷凍機への振動伝播及び圧縮機(1)の損傷を抑制することができる。
第2の発明によれば、上記第2ケーシング部材(12,13)が球状又は略球状の曲面を有するとともに、該球状又は略球状の曲面に上記支持部材(2)を取り付けることにより、上記加振源から上記第1ケーシング部材(11)を介して第2ケーシング部材(12,13)へ伝播する振動を確実に低く抑えることができる。これにより、該第2ケーシング部材(12,13)から上記支持部材(2)を介して該アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。
第3の発明によれば、上記取付バンド(2a)を設けることにより、組立工程の自由度を高くし、且つ上記第2ケーシング部材(12,13)と上記支持部材(2)との取付誤差を吸収しつつ、上記加振源から上記支持部材(2)を介して該アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。これにより、上記アキュームレータ(50)の振動による運転音の増加、異音の発生、該アキュームレータ付き圧縮機を取り付けた冷凍機への振動伝播及び圧縮機の損傷を抑制することができる。又、上記取付バンド(2a)を設けることにより、上記吸入経路(15)となる冷媒配管等の変形による管自体の損傷、及び管自体の損傷による吸込断面積の減少に起因する圧縮機の性能低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態のアキュームレータ付き圧縮機(圧縮機)(1)は、省スペースやレイアウト等の観点から、アキュームレータ(50)を圧縮機本体(10)のケーシング(14)に外付けしたものである。
−アキュームレータ付き圧縮機の構成−
図1は、上記アキュームレータ付き圧縮機(1)の縦断面図である。上記アキュームレータ付き圧縮機(1)は、図示するように、圧縮機本体(10)とアキュームレータ(50)とを備え、該アキュームレータ(50)は、アキュームレータ固定板(2)によって圧縮機本体(10)のケーシング(14)に固定されている。
〈圧縮機本体〉
上記圧縮機本体(10)は、作動流体としての冷媒を圧縮するための圧縮機構(20)と、該圧縮機構(20)と駆動軸(31)によって連結された駆動モータである圧縮機モータ(30)とをケーシング(14)内に収納し全密閉型に形成された、いわゆる高圧ドーム型に構成されている。
上記ケーシング(14)は、円筒状の胴部(第1ケーシング部材)(11)と、該胴部(11)の上下端部にそれぞれ溶接固定された略球状の曲面を有する鏡板(第2ケーシング部材)(12,13) とにより構成されている。上記胴部(11)の下部には該胴部(11)を貫通するインレットチューブ(15b)が設けられている。そして、該インレットチューブ(15b)の一端が上記圧縮機構(20)に設けられた吸入口(21a)に接続され、他端が後述するアキュームレータ(50)の冷媒出口管(15a)に接続されている。ここで、該インレットチューブ(15b)と該冷媒出口管(15a)とで吸入管(15)が形成され、該吸入管(15)が圧縮機本体(10)に対する冷媒の吸入経路を構成している。一方、上記胴部(11)の上部には該胴部(11)を貫通する吐出管(16)が設けられ、該吐出管(16)が圧縮機本体(10)に対する冷媒の吐出経路を構成している。また、上側の鏡板(12)には、図示しない外部電源に接続されるとともに、圧縮機モータ(30)に電力を供給するターミナル(17)が設けられている。尚、該ターミナル(17)と該圧縮機モータ(30)とを接続する電気配線の図示は省略する。
上記圧縮機構(20)は、シリンダ(21)と、該シリンダ(21)内に配設されたロータリピストン(25)とを備え、このシリンダ(21)は、シリンダ本体(22)とフロントヘッド(23)とリアヘッド(24)とにより構成されている。上記シリンダ本体(22)は、円筒状に形成され、ケーシング(14)の内面に溶接固定されるとともに、ケーシング(14)と同心に配置されている。上記フロントヘッド(23)とリアヘッド(24)は、シリンダ本体(22)を上下方向から挟み込むように設けられており、ボルト(29)で締結されてシリンダ本体(22)と一体に組み立てられている。
上記フロントヘッド(23)には、中央を上下に貫通する軸孔(23a)が形成されており、この軸孔(23a)に上記駆動軸(31)が回転自在に嵌め込まれている。この駆動軸(31)には、上記ロータリピストン(25)に嵌入される偏心部(32)が一体に形成されている。そして、上記シリンダ(21)内に圧縮室(26)が区画形成されており、上記駆動軸(31)の回転に伴ってロータリピストン(25)が圧縮室(26)の内部を揺動又は公転することによって冷媒を圧縮するようになっている。
尚、上記フロントヘッド(23)には、図示しないが、上記圧縮室(26)の内部の高圧冷媒を吐出させるための吐出孔が形成されている。この吐出孔には吐出弁(図示なし)が設けられおり、圧縮室(26)の内部の冷媒圧力が上昇すると、該吐出弁が開口して、圧縮室(26)の内部とケーシング(14)の内部とを連通させることができる。
上記圧縮機モータ(30)は、固定子であるステータ(34)と、回転子であるロータ(35)とを備え、上記圧縮機構(20)の上方に配置されている。
上記ステータ(34)は、円筒状の固定子コア(36)と、該固定子コア(36)の上端及び下端に配置される絶縁部材からなる上端板(37)及び下端板(38)と、該固定子コア(36)及び両端板(37,38)に亘って巻装される3相の巻線(39)とを備えている。ここで、固定子コア(36)は、ケーシング(14)の胴部(11)内に焼き嵌めされている。そして、上記ステータ(34)は、上記ターミナル(17)を通して各巻線(39)に通電することによって回転磁界を発生させるように構成されている。
上記ロータ(35)は、磁性材としての多数枚の電磁鋼板製の円形薄板を軸心方向に積層した円筒状の回転子コア(41)と、この回転子コア(41)の上下両端部に配設された端板(42)とを備えている。
上記ロータ(35)の中央部には上記駆動軸(31)の上部が焼き嵌めされて固定されており、上記ロータ(35)は、上記ステータ(34)の内側でステータ(34)との間に僅かな隙間のエアギャップ(47)を形成して回転自在に配置されている。また、上記ロータ(35)には、図示しないが、上記駆動軸(31)の周りで正方形の各辺部をなすように平板状の永久磁石が嵌め込まれている。これにより、上記ロータ(35)は、上記ステータ(34)に発生する回転磁界によってステータ(34)の内側で回転し、上記圧縮機構(20)に回転駆動力を付与して該圧縮機構(20)を駆動するようになっている。
〈アキュームレータ〉
上記アキュームレータ(50)は、上記圧縮機本体(10)の吸入管(15a)に接続されて、該圧縮機本体(10)の吸入側にある冷媒の気液分離を行うものである。又、該アキュームレータ(50)には、液冷媒を貯留するための貯留空間(55)をケーシング(51)の内側下部に有している。又、該アキュームレータ(50)のケーシング(51)を貫通するように冷媒入口管(54)と該圧縮機本体(10)の吸入管(15a)とが配置されている。
上記ケーシング(51)は、一端が閉塞した円筒状の上部容器(52)と一端が閉塞した円筒状の下部容器(53)とを備え、該上部容器(52)と下部容器(53)との開口部分を互いに溶接することにより構成されている。
上記ケーシング(51)には、該ケーシング(51)の上端部を貫通するように冷媒入口管(54)が配置され、下端部には貫通孔(56)が設けられている。そして、該下端部の貫通孔(56)には上記圧縮機本体(10)の吸入管(15a)が挿入されている。尚、挿入された吸入管(15a)の端部は、該アキュームレータ(50)内部の上部付近まで延びている。このように構成することにより、該ケーシング(51)内の底部から該吸入管(15a)の端部まで液冷媒を貯留することが可能な上記貯留空間(55)が形成される。
又、上記冷媒入口管(54)から流入する冷媒が、上記吸入管(15a)へ直接流れ込まずに該貯留空間(55)に流れるようするために、上記ケーシング(51)内における該吸入管(15a)の端部の上側近傍には、仕切板(57)が設けられている。
又、上記アキュームレータ(50)には、上記アキュームレータ(50)を上記圧縮機本体(10)に固定するためのアキュームレータ取付板(支持部材)(2)が設けられている。このアキュームレータ取付板(2)の一端は該アキュームレータ(50)の外面に溶接固定され、他端は上記圧縮機本体(10)の上側に設けられた鏡板(12)の略球状の曲面部分に溶接固定されている。
−アキュームレータ付き圧縮機の動作−
上記圧縮機本体(10)のターミナル(17)を通じて圧縮機モータ(30)に電力が供給されると、固定子コア(36)の巻線(39)に通電されてステータ(34)に回転磁界が発生する。この回転磁界によって、ロータ(35)の図示しない永久磁石が磁力を受けてロータ(35)が回転する。このロータ(35)の回転により駆動軸(31)が回転してロータリピストン(25)が圧縮室(26)内で揺動又は公転する。これにより、上記吸入管(15a)を通して圧縮室(26)に吸入されたガス冷媒が圧縮される。そして、圧縮室(26)内が所定圧力に達すると吐出孔が開口し、高圧冷媒が圧縮室(26)からケーシング(14)内に吐出される。そして、ケーシング(14)内の高圧冷媒は、吐出管(16)から吐出される。
ここで、上記ステータ(34)の回転磁界を受けてロータ(35)が回転する際に、該ステータ(34)は、該ロータ(35)に吸引され又は該ロータ(35)から離反する力を交互に受けて振動する。そして、この振動は、該ステータ(34)が固定された上記胴部(11)にも直接伝播して、該胴部(11)もステータ(34)と同じように振動する。又、上記胴部(11)は、上記圧縮機構(20)の駆動によっても振動する。これらにより発生する胴部(11)の振動は、該胴部(11)の両側の開口部分に溶接された鏡板(12,13)にそれぞれ減衰して伝播する。したがって、該胴部(11)の振動よりも該鏡板(12,13)の振動のほうが低くなる。
−実施形態の効果−
この実施形態によれば、上記鏡板(12) が、円筒形状と比較して剛性の高い形状である略球状の曲面を有するとともに、この略球状の曲面部分にアキュームレータ取付板(2)を取り付けることにより、上述した加振源から上記アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。これにより、上記アキュームレータ(50)の振動による運転音の増加、異音の発生、該アキュームレータ付き圧縮機(1)を取り付けた冷凍機への振動伝播及び圧縮機(1)の損傷を抑制することができる。
−実施形態の変形例1−
実施形態の変形例1では、図2に示すように、上記アキュームレータ取付板(2)には取付バンド(2a)が設けられている。この構成により、例えば、上記圧縮機本体(10)に対して上記アキュームレータ取付板(2)が正確な位置に取り付けられなかったとしても、その取付誤差を上記胴体(11)と鏡板(12、13)との位置調整と取付バンド(2a)とで吸収して、上記アキュームレータ取付板(2)を上記アキュームレータ(50)に確実に固定することができる。
又、上記アキュームレータ取付板(2)と上記アキュームレータ(50)とが溶接固定でなくなるので、上記アキュームレータ取付板(2)と上記アキュームレータ(50)と上記胴体(11)と上記鏡板(12、13)との間の組立順序に対する組立工程の選択肢が増えて、該組立工程における自由度が高くなる。
以上により、組立工程の自由度を高くし、且つ上記鏡板(12,13)と上記アキュームレータ取付板(2)との取付誤差を吸収しつつ、上記加振源から上記支持部材(2)を介して該アキュームレータ(50)へ伝播する振動を低く抑えることができる。
−実施形態の変形例2−
実施形態の変形例2の圧縮機(90)では、上記実施形態のケーシング(14)及び圧縮機構(21)に対して、図3に示すように、その構造がそれぞれ変更されている。変形例2のケーシングは上部ケーシング(93)と下部ケーシング(94)との2分割構造である。又、変形例2の圧縮機構(93)は、いわゆる2シリンダタイプのロータリ圧縮機構であり、吸入管(95)も2つである。そして、この2つの吸入管(95)が上記圧縮機(90)における圧縮機本体の吸入経路となる。このような構成であっても、下部ケーシング(94)に加振源である圧縮機モータ及び圧縮機構(96)を固定し、上記加振源が固定されていない上部ケーシング(93)にアキュムレータ固定板(92)を固定することにより、該加振源から該アキュムレータ固定板(92)を介して該アキュームレータ(91)へ伝播する振動を低く抑えることができる。ここで、実施形態の変形例2では、上記実施形態におけるケーシング(14)及び圧縮機構(21)の両方の構造を変更したものを示しているが、これに限定する必要はなく、どちらか一方のみの構造を変更した構成であってもよい。又、ケーシングは2分割に限定する必要はなく、4分割以上であってもよい。但し、アキュームレータ取付板(2)は、加振源が取り付けられていないケーシング部材に取り付ける必要がある。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、上記圧縮機本体(10)はロータリピストン(25)を有するロータリ式の圧縮機であったが、ロータリ式に限定する必要はなく、例えばスクロール式の圧縮機であってもよい。
上記実施形態では、上記圧縮機本体(10)は縦型圧縮機で構成されていたが、縦型圧縮機に限定する必要はなく、例えば横型圧縮機で構成されていてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、アキュームレータを外付けした圧縮機において、圧縮機本体の振動に対するアキュームレータの制振技術について有用である。
本発明の実施形態に係るアキュームレータ付き圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施形態の変形例1に係るアキュームレータ付き圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施形態の変形例2に係るアキュームレータ付き圧縮機の縦断面図である。 従来技術に係るアキュームレータ付き圧縮機の縦断面図である。
1 アキュームレータ付き圧縮機(圧縮機)
2 アキュームレータ取付板(支持部材)
10 圧縮機本体
11 胴部(第1ケーシング部材)
12 鏡板(第2ケーシング部材)
15 吸入管
20 圧縮機構
30 圧縮機モータ(電動機)
50 アキュームレータ

Claims (3)

  1. 圧縮機本体(10)と該圧縮機本体(10)に支持部材(2)を介して取り付けられたアキュームレータ(50)とからなり、該圧縮機本体(10)が、ケーシング(14)とその内に固定された圧縮機構(20)及び該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)とを備え、
    上記ケーシング(14)は、上記圧縮機構(20)及び電動機(30)が取り付けられ両端又は片端が開口した第1ケーシング部材(11)と、該第1ケーシング部材(11)の両端又は片端の開口端部に固定される第2ケーシング部材(12,13)とからなる圧縮機であって、
    上記第1ケーシング部材(11)の内壁に、圧縮機構(20)電動機(30)の外側面とが固定され、
    上記第2ケーシング部材(12,13)に、上記支持部材(2)が固定されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 圧縮機本体(10)と該圧縮機本体(10)に支持部材(2)を介して取り付けられたアキュームレータ(50)とからなり、該圧縮機本体(10)が、ケーシング(14)とその内壁に固定された圧縮機構(20)及び該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)とを備え、
    上記ケーシング(14)は、上記圧縮機構(20)及び電動機(30)が取り付けられ両端又は片端が開口した第1ケーシング部材(11)と、該第1ケーシング部材(11)の両端又は片端の開口端部に固定される第2ケーシング部材(12,13)とからなる圧縮機であって、
    上記第1ケーシング部材(11)に、圧縮機構(20)及び電動機(30)が固定され、
    上記第2ケーシング部材(12,13)に、上記支持部材(2)が固定され、
    上記第2ケーシング部材(12,13)が球状又は略球状の曲面を有し、
    上記支持部材(2)が上記球状または略球状の曲面に取り付けられていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2において、
    上記支持部材(2)の他端には、上記アキュームレータ(50)を保持する取付バンド(2a)が設けられていることを特徴とする圧縮機。
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