JP5041500B2 - 防湿シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、離解性が良好で古紙回収可能な防湿シートに係り、特に塗被層表面の防滑性に優れ、ファーストフードのトレーの下敷き紙などに好適な防湿シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、防湿を目的とした防湿シートとしては、ワックスを主成分とした塗被層をシートの表面に設け、防湿性を持たせたワックス紙等が使用されていたが、防湿性、表面の滑り性の問題から、近年、高分子フィルムをラミネートしたラミネート紙が広く使用されるようになってきた。
【0003】
しかしながら、このようなラミネート紙は、防湿性が良好であるものの再離解ができずゴミとして廃棄されるという問題点があり、最近の省資源における環境問題により、古紙として回収して再利用が可能な防湿シートの開発が要求されてきた。
【0004】
上述の問題を改善し、更に防滑性を付与することを目的として、塗被層のアクリル系エマルジョン、ワックス系エマルジョン、無機系顔料の配合量を特定した発明が特開平8−226096号公報にて開示されている。更に、防湿性の向上及びワックス転移の防止を目的として、スチレン・アクリル共重合体、ロジン、ワックス、及び顔料の配合量等を限定した発明が特開平11−12989号公報にて開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の発明では、ファーストフードの下敷き紙等の塗被層により高い防滑性が要求される用途に用いる場合には、防滑性が十分ではなかった。
【0006】
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、良好な防湿性と防滑性を有し、且つ使用後の古紙回収が可能な防湿シートを提供することにある。
【0007】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の防湿シートは、紙基材の一方面に防湿主剤と無機顔料とを含む塗被層が設けられており、且つJIS Z 0208による透湿度が40g/m2・24h以下であって、前記塗被層には固形分換算で防湿主剤100重量部に対して無機顔料25乃至100重量部が含まれているものである。
【0009】
ここで「透湿度」とは、水蒸気圧の異なる気相が防湿シート等により隔てられている場合において、一定時間に単位面積の膜状物質を透過する水蒸気の量のことである。気相中の水蒸気は、蒸気圧の高い方から低い方へ向かって防湿シート中を移動し、防湿シート中の濃度勾配に応じて拡散し、防湿シートを透過する。この現象を透湿と言う。
【0010】
透湿度の測定方法は、JIS Z 0208により規定されており、単位はg/m2・24hで表される。透湿度の数値が小さいほど、その防湿シートの防湿性は良好である。
【0011】
そして、このような構成によれば、透湿度が40g/m2・24h以下であることから、従来のラミネート紙並の良好な防湿性が得られる。また、塗被層には固形分換算で防湿主剤100重量部に対して無機顔料が25乃至100重量部含まれているため、ファーストフードのトレーの下敷き紙等の従来の防湿シートでは防滑性が不十分だった用途にも使用可能であり、加えて防湿シートの原反として巻取りを作成する際にも、防湿シートの塗被層がその反対面に転移することを防止できる。
【0012】
本発明においては、前記防湿主剤は、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとワックス系エマルジョンとを含むことが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、アクリル系合成系樹脂を用いたことにより離解性が向上し、合成ゴム系ラテックスを用いたことにより可撓性と被覆性が向上し、更にワックス系エマルジョンを用いたことにより防湿性の調整が容易に行える。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記防湿主剤において、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスの固形分重量比は、10:90乃至60:40であってもよい。
【0015】
このような構成によれば、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスの配合比を適切な値にすることにより、より良好な防湿性と離解性を併せ持ち、しかも塗被層に良好な可撓性を有する防湿シートを提供することができる。また、塗被層の耐光性、造膜性も良好となる。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記防湿主剤において、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとの混合物の100重量部に対して、ワックス系エマルジョンが固形分換算で2乃至20重量部の範囲で配合されていてもよい。
【0017】
このような構成によれば、ワックス系エマルジョンの配合比を適切な値にすることにより、防湿シートの防湿性を更に向上させることが出来る。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記塗被層は、固形分換算で10乃至30g/m2設けられていてもよい。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記無機顔料は、平均粒子径5μm乃至50μmの重質炭酸カルシウムであってもよい。
【0020】
このような構成によれば、無機顔料の平均粒子径を上記の特定範囲とすることにより、防湿シートの防滑性がより良好となる。また、無機顔料として親水性の良好な重質炭酸カルシウムを採用することにより、造膜性が向上する。
【0021】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記アクリル系合成樹脂は、スチレン・アクリル系合成樹脂であってもよい。
【0022】
このような構成によれば、アクリル系合成樹脂の中でも特にスチレン・アクリル系合成樹脂を使用することにより、防湿シートの塗被層の耐光性、水中における離解性を更に向上させることができる。
【0023】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記合成ゴム系ラテックスは、スチレン・ブタジエン系ラテックスであってもよい。
【0024】
このような構成によれば、合成ゴム系ラテックスの中でも特にスチレン・ブタジエン系ラテックスを使用することにより、防湿シートの塗被層の造膜性を良好にして、防湿性を向上させることができる。また、防湿シートを折り畳んだとき、折り部に塗被層の割れが生じないように可撓性を付与することができる。
【0025】
また、本発明の防湿シートは、紙基材の両面にアクリル系合成樹脂、合成ゴム系ラテックス、ワックス系エマルジョン及び無機顔料を含む塗被層が設けられており、一方面の塗被層の塗工量が固形分換算で、10g/m2乃至30g/m2であり、反対面の塗被層の塗工量が固形分換算で、1g/m2乃至10g/m2であり、JIS Z 0208による透湿度が、20g/m2・24h以下であるものとして実施されても良い。
【0026】
このような構成によれば、紙基材の両面に塗被層を形成したことにより、片面塗工の防湿シートよりも防湿性が向上し、防滑性と防湿性がより良好な防湿シートが得られる。更に、一方の面の塗工量を他方の面の塗工量よりも少なくすることにより、製品の原反を巻取状にした場合にも塗被層面の反対面に塗被層が転移することを防止出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な実施の一形態を詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0028】
先に述べたように、本発明に係る防湿シートは、紙基材の一方面に防湿主剤と無機顔料とを含む塗被層が設けられており、且つJIS Z 0208による透湿度が40g/m2・24h以下であって、前記塗被層には固形分換算で防湿主剤100重量部に対して無機顔料25乃至100重量部が含まれているものである。そして、このような構成により本発明の防湿シートは、ファーストフードのトレーの下敷き紙、靴箱の下敷き紙、化粧板のバランス紙、及び小判に断裁された電子写真用転写用紙の包装紙等、防滑性及び防湿性が要求される用途の基材として有用な防滑性を有する。
【0029】
本発明にかかる防湿シートは、上述のような用途においても十分に使用に耐えうるだけの防滑性を付与するために、無機顔料と防湿主剤とからなる塗被層を紙基材の少なくとも一方の面に有するものである。
【0030】
本発明において、塗被層に添加する無機顔料としては、一般的な無機顔料から一種または二種以上を適宜選択して使用することが可能であるが、好ましくは重質炭酸カルシウムである。より好ましくは平均粒子径5乃至50μmである重質炭酸カルシウム、特に好ましくは10乃至30μmである重質炭酸カルシウムである。無機顔料の平均粒子径が5μm未満であると、塗被層からその反対面にワックスが転移する可能性があり、また逆に平均粒子径が50μmを越えると、塗被層の塗料膜が無機顔料を被覆することが困難となり、透湿度を40g/m2・24hにすることが難しくなる。
【0031】
無機顔料の配合量は、固形分換算で防湿主剤100重量部に対し25乃至100重量部を配合することが好ましく、特に60乃至90重量部の範囲で配合することが望ましい。配合量が25重量部未満ではワックス転移の防止、防湿シートの塗被層の防滑性向上に効果が少なく、100重量部を越えると防湿シートの塗被層の塗料膜が無機顔料を被覆するのが困難となり、十分な防湿性が得られない。
【0032】
先に述べたように、本発明に係る防湿シートの塗被層は無機顔料と防湿主剤とを含むものであり、防湿主剤としては、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとワックス系エマルジョンの混合物であることが好ましい。尚、アクリル系合成樹脂、合成ゴム系ラテックス及びワックス系エマルジョンは、水に分散されたエマルジョンとして用いられることが望ましい。
【0033】
本発明において、塗被層に添加するアクリル系合成樹脂としては、スチレン及びスチレン誘導体、アクリル酸及びアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステルや、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸エステル等を共重合したアクリル系コポリマーが好ましく、特にスチレン・アクリル系合成樹脂が望ましい。アクリル系合成樹脂としてスチレン・アクリル系合成樹脂を防湿シートの塗被層に配合することにより、塗被層に良好な耐光性を付与し、水中における離解性を付与することができる。更に、防湿シートを包装紙として使用する場合、梱包時にエチレン−酢酸ビニル系等のホットメルトタイプの糊を綴じ部に塗工することがある。アクリル系合成樹脂を配合することにより、防湿シートとホットメルトタイプの糊との親和性が向上する。
【0034】
本発明において、塗被層に添加する合成ゴム系ラテックスとしては、スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリルニトリル・ブタジエン系ラテックス、メタクリレート・ブタジエン系ラテックス等が好ましく、特にスチレン・ブタジエン系ラテックスが望ましい。スチレン・ブタジエン系ラテックスは造膜性が高いため、単独でも防湿シートの塗被層に透湿度で100g/m2・24h以下という、防湿性を付与することができる。
【0035】
ここで造膜性が高いとは、塗被層の塗料膜が無機顔料を十分に被覆することを意味し、一般的に造膜性が高い物質はガラス転移点が低い。従来ガラス転移点の低いスチレン・ブタジエン系ラテックスを防湿シートの塗被層に使用すると、防湿シートがブロッキングを発生し易くなる欠点があった。本発明では、前述した平均粒子径5乃至50μmである無機顔料を、固形分換算で防湿主剤100重量部に対して、25乃至100重量部を配合することにより、防湿シートのブロッキングを防止することができる。
【0036】
また、スチレン・ブタジエン系ラテックスを配合することにより、防湿シートの塗被層に可撓性を付与することができる。塗被層に可撓性がないと、粒子径の大きい無機顔料を被覆することが困難となり、防湿性が低下する。また、防湿シートが包装紙として使用される場合、包装対象物の形状に合わせて防湿シートを折り畳むことがある。防湿シートの塗被層に可撓性が付与されなければ、防湿シートを折り畳んだ際に折り部に塗被層の割れを生じる。塗被層に割れが生じると、水蒸気が通過するため、防湿シートの防湿性が低下するという欠点を生じる。
【0037】
アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスの固形分重量比は、アクリル系合成樹脂:合成ゴム系ラテックス=10:90乃至60:40、特に好ましくは、30:70乃至40:60の範囲であることが望ましい。アクリル系合成樹脂の固形分重量比が10重量%を下回ると、防湿シートの塗被層の造膜性が強くなりすぎて、防湿シートを回収後、水中で離解するのが困難となる。更に防湿シートにホットメルトタイプの糊を塗工する場合、防湿シートとホットメルトタイプの糊との親和性が悪くなり、防湿シートの塗被層表面に糊が塗工しにくくなる。逆にアクリル系合成樹脂の配分比が60重量%を越えると、防湿シートの塗被層の造膜性が低下し、透湿度を40g/m2・24hr以下にすることが困難になる。また、防湿シートの塗被層の可撓性が悪くなり、防湿シートを折り畳んだ場合に、折り部に塗被層の割れが生じ易くなり、防湿性の低下が起こる。
【0038】
本発明において、塗被層に添加するワックス系エマルジョンとしては、キャンデリラワックス、カルナバワックス等の植物系ワックス、ラノリン及びその誘導体等の動物系ワックス、モンタンワックス、セレシンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体等の合成ワックス等が好ましく、特にポリエチレン誘導体、ロジン及びその誘導体に加えてカルナバワックスやシェラック等官能基の多いワックス類を併用し、界面活性剤を使わずに、機械的に高いせん断応力によって乳化し、半透明に近い微細な粒子に仕上げたものが望ましい。このような乳化されたワックスは、安定な防湿性を有し、原紙を巻取り状にした場合にも、塗被層面からその反対面へのワックスの転移が少なくなるものである。
【0039】
更に、このタイプのワックス系エマルジョンは、熱融着性を有しているため、防湿シートを包装紙として使用する場合、熱により防湿シートを封緘することができる。但し、強固に包装紙を封緘する場合には、防湿シートの綴じ部にホットメルトタイプの糊を塗工することが望ましい。
【0040】
ワックス系エマルジョンは固形分換算で、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとの混合物の100重量部に対して、2乃至20重量部の範囲、特に好ましくは、3乃至15重量部の範囲で配合されることが望ましい。ワックス系エマルジョンの配合量が2重量部を下回ると、ワックス系エマルジョンが持つ良好な防湿性を防湿シートに十分に付与することができないため、透湿度を40g/m2・24hr以下に保持することが難しくなる。逆に20重量部を越えても、防湿性の上昇の効果は上限となっており、これ以上配合してもコスト的に不利となる。更に防湿シートの原紙を抄紙機で巻取状に製造する際に、ワックスが防湿シートの塗被層からその反対面に圧力により転移して、塗被層面の反対面が滑りやすくなる。
【0041】
本発明の防湿シートにおいて配合される防湿主剤及び無機顔料は、本発明で特定される物質及び配合率で特定されることにより、それぞれの物性がバランスを保ち、より良好な静摩擦係数(防滑性)及び透湿度(防湿性)を発現するものである。すなわち、無機顔料は、ワックスの塗被層面からその反対面への転移防止、防滑性、ブロッキング性、防湿性に、また防湿主剤は、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとワックス系エマルジョンの混合物を用いることにより、アクリル系合成樹脂は、主に離解性、ホットメルトの糊付性に、合成ゴム系ラテックスは、無機顔料の被覆性、防湿シートの可撓性に、ワックス系エマルジョンは、防湿性、ヒートシール性に、それぞれ影響を及ぼす。
【0042】
本発明の防湿シートは、一般の包装紙として使用される場合、包装形態により、塗被層面同士、塗被層面とその反対面、塗被層面の反対面同士が積層されて荷造りされることがある。もしこれらの面同士が滑りやすいと、例えばパレット上に包装した物品を山積みする場合、運送中に荷崩れを起こしやすくなる。
【0043】
上記のような荷崩れ問題の発生を防止するために、本発明の防湿シートは、塗被層面同士、塗被層面とその反対面、塗被層面の反対面同士のJIS P 8147による静摩擦係数を、0.4〜0.8の範囲にすることが望ましい。もし、静摩擦係数が0.4を下回ると、重ね合わせ面が滑りやすくなり、荷崩れを起こしやすくなる。逆に静摩擦係数が0.8を越えると、重ね合わせ面が滑らなくなり、包装加工や荷造りの作業性が低下する。
【0044】
更に、本発明の防湿シートの塗被層は、それ自体が防滑性が良好であるため、原紙の両面に塗被層を設けることができる。両面に塗被層を設けた構成の防湿シートは、一方面の塗被層の塗工量を固形分換算で、10乃至30g/m2、反対面の塗被層の塗工量を固形分換算で、1乃至10g/m2とすることにより、JIS Z 0208による透湿度を、20g/m2・24h以下にすることができる。一方面の塗工量を少なくするのは、20g/m2・24hという目標を達成するのに、十分な量であることと、一方面を塗工・乾燥した後、反対面を塗工・乾燥する際に、ブリスターと呼ばれる火膨れの現象の発生を防止するためである。
【0045】
本発明で紙基材として使用する原紙は、未晒紙、クラフト紙、上質紙、中質紙、片艶紙等の中から、適宜選択することが出来る。
【0046】
また、本発明において基材に塗被層を塗工する方法は、一般に使用されているバーコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコーター等の一般的な塗工方式のものが使用できる。本発明の場合、均一な薄膜を形成するのに、カーテンコーターが特に望ましい。
【0047】
【実施例】
<実施例1>
スチレン・アクリル系合成樹脂のエマルジョン(UC−404:サイデン化学株式会社)25.0重量部、スチレン・ブタジエン系ラテックス(P−6X20:日本A&L株式会社)25.0重量部、ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)10.0重量部を混合して混合物を得た後、重質炭酸カルシウム(BF200(平均粒子径5.0μm):備北粉化工業株式会社)を上記混合物に対して50重量%を分散して、紙基材(晒クラフト紙:80g/m2)の片面に、固形分換算で25g/m2となるように塗工し、防湿シートを作成
した。
【0048】
<実施例2>
スチレン・アクリル系合成樹脂のエマルジョン(EK−65:サイデン化学株式会社)20.0重量部、スチレン・ブタジエン系ラテックス(P−6X20:日本A&L株式会社)30.0重量部、ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)10.0重量部を混合した後、重質炭酸カルシウム(BF300(平均粒子径8.0μm):備北粉化工業株式会社)を混合物に対して50重量%を分散して、紙基材(晒クラフト紙:80g/m2)の片面に、固形分換算で18g/m2となるように塗工した。
【0049】
<実施例3>
スチレン・アクリル系合成樹脂のエマルジョン(UC−404:サイデン化学株式会社)25.0重量部、スチレン・ブタジエン系ラテックス(P−6X20:日本A&L株式会社)25.0重量部、ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)10.0重量部を混合した後、重質炭酸カルシウム(BF200(平均粒子径5.0μm):備北粉化工業株式会社)を混合物に対して50重量%を分散して、紙基材(晒クラフト紙:80g/m2)の片面に、固形分換算で15g/m2及びこの反対面に5g/m2となるように塗工した。
【0050】
<比較例1>
塗被層の塗工量を5g/m2とした以外は、実施例1と同様に実施した。
【0051】
<比較例2>
スチレン・アクリル系合成樹脂のエマルジョン(UC−404:サイデン化学株式会社)の配合量を40.0重量部、スチレン・ブタジエン系ラテックス(P−6X20:日本A&L株式会社)の配合量を10.0重量部とした以外は、実施例1と同様に実施した。
【0052】
<比較例3>
ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)の配合量を2.0重量部とした以外は、実施例1と同様に実施した。
【0053】
<比較例4>
ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)の配合量を5.0重量部とし、重質炭酸カルシウム(BF200(平均粒子径5.0μm):備北粉化工業株式会社)の配合量を5重量%とした以外は、実施例1と同様に実施した。
【0054】
<比較例5>
ワックス系エマルジョン(WR988:日本PMC株式会社)の配合量を13.0重量部とし、重質炭酸カルシウム(BF200(平均粒子径5.0μm):備北粉化工業株式会社)の配合量を75重量%とした以外は、実施例1と同様に実施した。
【0055】
<比較例6>
実施例1において、重質炭酸カルシウムをソフトン#2200(平均粒子径1.0μm:備北粉化工業株式会社)に変更した以外は、実施例1と同様に実施した。
【0056】
<比較例7>
実施例1において、重質炭酸カルシウムの平均粒子径55.0μmを使用した以外は、実施例1と同様に実施した。
【0057】
<比較例8>
実施例1において、重質炭酸カルシウムを、タルク(KSTーW(平均粒子径15.2μm):勝光山鉱業所)に変更した以外は、実施例1と同様に実施した。
【0058】
作成した防湿シートは、透湿度、静摩擦係数、ブロッキング性、離解性、ホットメルト糊の付着性(ホットメルト糊付性)、ヒートシール性を測定して評価を行った。尚、各評価方法は次の通りに実施した。
【0059】
<透湿度>
本発明の透湿度試験方法は、JIS Z 0208 条件Bに基づいて実施した。
【0060】
<静摩擦係数>
静摩擦係数は、JIS P 8147の紙及び板紙の摩擦係数試験方法に準じて、測定した。尚、静摩擦係数の測定面は、塗被層面と塗被層面、塗被層面とその反対面、塗被層面の反対面と塗被層面の反対面同士を重ね合わせて実施した。
【0061】
<ブロッキング性>
原紙に塗被層を塗工後、乾燥した防湿シートは、塗工機のワインダー部で巻取られる。この巻取状の原紙を解く際に、塗被層と塗被層に接する面が接着しない場合は○、接着する場合は×と判定した。
【0062】
<離解性>
水道水約1リットルに、試料約20g(BD)を約5cm角に手裂きした試料を、離解機(ナショナルMX−V−100、スライダック(特殊機化工業製)を使用して目盛り8で運転)で離解し、結束繊維が無くなるまでの時間を測定し、離解時間が10分以内なら、離解性が○と判定し、逆に離解時間が10分を越える場合は、×と判定した。
【0063】
<ホットメルト糊の付着性>
塗被層に、エチレン・酢酸ビニル系のホットメルト接着剤を塗工した場合、接着剤が塗被層に均一に塗工できる場合は○、逆に接着剤を弾いて、接着剤が均一に塗被層に塗工できない場合は×と判定した。
【0064】
<ヒートシール性>
塗被層面同士を重ね合わせて、温度180℃、圧力2.0kg/cm2の条件で4秒間程度熱圧し、塗被層面同士が接着する場合は○、逆に接着しない場合は×と判定した。
【0065】
実施例1乃至実施例3、及び、比較例1乃至比較例8により得られた防湿シートついて上述の方法に基づいて測定を実施して、各々、透湿度、静摩擦係数、ブロッキング性、離解性、ホットメルト糊付性、ヒートシール性を評価した結果を、表1に示す。
【表1】
【0066】
実施例1乃至実施例3により得られた防湿シートは、透湿度、静摩擦係数、ブロッキング性、離解性、ホットメルト糊付性、ヒートシール性の全ての測定結果で良好な結果となった。但し、実施例3のヒートシール性の測定においては、防湿シートの両面に塗被層が設けられており、ヒートシール部に塗被層が熱溶融して付着するため、ヒートシールによる封緘には不向きであり、ホットメルト糊による封緘が望ましい。
【0067】
比較例1において得られた防湿シートは、塗被層の塗工量が少ないため、透湿度(防湿性)及びヒートシール性が悪化した。比較例2において得られた防湿シートは、合成ゴム系ラテックスの配合比率が低いため、透湿度(防湿性)が悪化した。比較例3において得られた防湿シートは、ワックス系エマルジョンの配合量が低いため、透湿度(防湿性)、ヒートシール性が悪化した。比較例4において得られた防湿シートは、無機顔料の添加量が少ないため、透湿度(防湿性)、ブロッキング性、静摩擦係数(防滑性)が悪化した上、防湿シートの塗被層のブロッキングに伴い、塗被層のその反対面への転移も生じた。比較例5において得られた防湿シートは、無機顔料の添加量が多いため、防湿シートの透湿度(防湿性)が悪化した。比較例6において得られた防湿シートは、無機顔料の粒子径が小さいため、比較例4と同様、透湿度(防湿性)、ブロッキング性、静摩擦係数(防滑性)が悪化した上、防湿シートの塗被層のブロッキングに伴い、塗被層のその反対面への転移も生じた。比較例7において得られた防湿シートは、無機顔料の粒子径が大きいため、透湿度(防湿性)が悪化すると共に、防湿シートの塗被層でヒートシール性を持つワックス系エマルジョンの接触面積が少なくなりすぎて、ヒートシール性が悪化した。比較例8において得られた防湿シートは、無機顔料に平板状構造のタルクを使用したが、静摩擦係数(防滑性)を向上させることができなかった。
【0068】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明の防湿シートは、防湿主剤及び無機顔料を含む塗被層を設け、無機顔料の配合量を固形分換算で防湿主剤100重量部に対して25乃至100重量部とし、JIS Z 0208による透湿度を40g/m2・24h以下としたことにより、良好な防湿性と防滑性を併せ持ち、且つ使用後の古紙回収が可能である。
【0069】
更に、防湿主剤として、アクリル系合成樹脂、合成ゴム系ラテックス、ワックス系エマルジョンの混合物を用いれば、より高い防湿性と離解性を有する防湿シートを得ることができる。
Claims (7)
- 紙基材の一方面に防湿主剤と無機顔料とを含む塗被層が設けられており、且つJIS Z 0208による透湿度が40g/m2・24h以下であって、
前記塗被層には固形分換算で防湿主剤100重量部に対して無機顔料25乃至100重量部が含まれており、
前記防湿主剤は、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとワックス系エマルジョンとを含み、
前記無機顔料は、平均粒子径5μm乃至50μmの重質炭酸カルシウムである、ことを特徴とする防湿シート。 - 前記防湿主剤において、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスの固形分重量比は、10:90乃至60:40であることを特徴とする請求項1に記載の防湿シート。
- 前記防湿主剤において、アクリル系合成樹脂と合成ゴム系ラテックスとの混合物の100重量部に対して、ワックス系エマルジョンが固形分換算で2乃至20重量部の範囲で配合されていることを特徴とする請求項1に記載の防湿シート。
- 前記塗被層は、固形分換算で10乃至30g/m2設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防湿シート。
- 前記アクリル系合成樹脂は、スチレン・アクリル系合成樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の防湿シート。
- 前記合成ゴム系ラテックスは、スチレン・ブタジエン系ラテックスであることを特徴とする請求項1に記載の防湿シート。
- 紙基材の両面にアクリル系合成樹脂、合成ゴム系ラテックス、ワックス系エマルジョン及び無機顔料を含む塗被層が設けられており、一方面の塗被層の塗工量が固形分換算で、10g/m2乃至30g/m2であり、反対面の塗被層の塗工量が固形分換算で、1g/m2乃至10g/m2であり、JIS Z 0208による透湿度が、20g/m2・24h以下であり、
前記塗被層に含まれる無機顔料は、平均粒子径5μm乃至50μmの重質炭酸カルシウムであり、
前記重質炭酸カルシウムは、固形分換算で防湿主剤100重量部に対して25乃至100重量部が含まれている、ことを特徴とする防湿シート。
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