JP5038778B2 - 導子及びこれを備える電気刺激装置 - Google Patents
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Description
これら電気刺激装置は、導子を備えるのが一般的である。そして、導子の中には、把持部と、把持部から長尺状に延びる電極部とを備えたものが知られている。
また、所望の箇所に電極を当てるときに、無理な角度で把持部を把持すると、電極部を所定の箇所に長時間当て続けることが困難となり、治療などの効果が低下してしまうという問題がある。
本発明は、生体に電気信号を印加する電気刺激装置の装置本体に接続される導子であって、把持部と、前記把持部に突出して設けられ、前記生体に接触させる電極部とを備え、前記電極部のうち、前記把持部から突出した突出部に、前記突出する方向に対して屈曲した屈曲部が設けられ、前記電極部が、前記把持部に着脱可能に設けられ、前記電極部を所望の角度で固定する固定手段を備えることを特徴とする。
また、電極部を所望の箇所に容易に当接させることができるだけでなく、収納をコンパクトにすることができる。
また、電極部を最適な角度で把持部にあらかじめ取り付けておくことにより、電極部を患部に容易に当接させることができる。
以下、本発明の第1の実施形態における電気刺激装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての電気刺激装置を示したものである。
電気刺激装置1は、所定の周波数の電気信号を発生させる電気信号発生手段(不図示)が内蔵された直方体形状の装置本体部2と、ケーブル5を介して装置本体部2に着脱可能に接続される導子3とを備えている。
装置本体部2の天面には、その長手方向Wの中央に、電気信号の強さや印加時間などの各種情報を表示する表示部6が設けられている。表示部6は、LCDディスプレイである。
表示部6の近傍には、各種操作を行うための操作ボタン7が設けられている。
把持本体部20は、柱状に形成されている。把持本体部20の一端には、ケーブル5が設けられている。ケーブル5の基端部には、コネクタ13が設けられており、このコネクタ13を装置本体部2に取り付けることにより、導子3が装置本体部2に着脱可能に取り付けられるようになっている。
まず、コネクタ13を装置本体部2の取り付け口に差し込んで導子3を装置本体部2に接続する。これにより、装置本体部2の電気信号発生手段と電極部22とが、ケーブル5の金属線を介して電気的に接続される。この状態で、操作部7を操作して、電気信号発生手段を駆動する。その結果、電気信号発生手段によって所定の周波数の電気信号が生成される。それから、把持本体部20を把持して、電極部22の球状部22bを患部に当接させる。すると、電気信号発生手段によって発生された電気信号が、ケーブル5の金属線及び電極部22を介して患部に印加される。これにより、患部の治療、美容、トレーニングなどが行われる。
本実施形態における電気刺激装置1によれば、電極部22に屈曲部24が形成され、電極部22の先端部が基端部の軸線からずらされて配置されていることから、把持本体部20を把持した状態で、例えば、首筋や肩などに電極部22を当接させる場合、把持本体部20を持ち直すことなく、電極部22を所望の箇所に容易に接触させることができる。そのため、自然な姿勢で容易に電極部22を患部に当て続けることができ、電気刺激効果を向上させることができる。
また、把持部4に所定の角度を設けたりする必要がないため、把持部4の構成を簡易にすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図3において、図1及び図2に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
さらに、ヘッド部23の底面の二等辺三角形の各頂点部近傍に、孔部27が設けられている。これら孔部27のうち、一の孔部27は、他の孔部27よりも離されて配置されている。すなわち、他の孔部27同士の距離e1は、他の孔部27と一の孔部27との間の距離e2よりも小さくなっている。
このとき、ヘッド部23が軸線L1に対して偏心して設けられていることから、電極部22を容易に患部に当接させることができる。
また、ヘッド部23の底面が二等辺三角形状に形成され、一の電極部22が他の電極部22よりも離されていることから、いずれかの電極部22を当接させてから、残りの電極部22を患部に容易に当接させることができる。
また、各電極部22に異なる周波数の電流を流すことができ、より高度な処置を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4から図6は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
図4から図6において、図1から図5に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第2の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
さらに、柱状部22aの基端部(屈曲部24よりも後端側)には、歯車状の嵌合部材(固定手段)25が固定されている。また、孔部26の開口形状は、歯車状に形成されている。すなわち、孔部26の開口形状は、嵌合部材25の平面形状と同形状とされている。
嵌合部材25の外壁(孔部26の内壁)の、ある一点における中心からの距離寸法と、他点における中心からの距離寸法とが異なっている。すなわち、嵌合部材25の外壁の周方向の一点P1と、嵌合部材25の中心点Aとの間の距離寸法d3は、周方向の他点P2と中心点Aとの間の距離寸法d4よりも大きくなっている。これにより、嵌合部材25を孔部26に嵌合させたときに、中心点Aを通り軸線L1に平行な軸線L2(図5に示す)を回転中心として、嵌合部材25が回転することが規制されるようになっている。
また、軸線L2を回転中心として電極部22を所望の角度で固定することができることから、電極部22を最適な角度でヘッド部23にあらかじめ取り付けておくことにより、電極部22を患部に容易に当接させることができる。
また、嵌合部材25の平面形状と孔部26の開口形状を同形状としたが、これに限ることはなく、異なる形状であってもよい。ただし、嵌合部材25の回転を規制するためには、少なくとも一点P1と他点P2とを、嵌合部材25及び孔部26のいずれにも設ける必要があることは言うまでもない。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9及び図10は、本発明の第4の実施形態を示したものである。
図9及び図10において、図1から図8に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
ここで、「マウス型」とは、平坦な底面を有し、ドーム状(半球状)になだらかに盛り上げられたドーム部がその底面上に設けられている構成を言うものである。
すなわち、把持本体部31は、平坦な底面部41を備えており、この底面部41に、ドーム部42が設けられて構成されている。
ホイール部33は、回転することにより、装置本体部2の表示部6に表示される選択表示を変更するようになっている。
クリックボタン34は、人差し指などで押下することにより、選択表示の選択を決定するようになっている。
停止ボタン35は、人差し指などで押下することにより、電気信号発生手段の駆動を緊急停止するようになっている。
電極部36は、柱状部(突出部)36aと、この柱状部36aの先端に設けられた円板部36bとを備えている。円板部36bは、柱状部36aの先端部に直交するようにして設けられている。柱状部36aには、屈曲部24が設けられており、基端部と先端部とのなす角θは、90度になっている。
また、柱状部36aの基端部には、歯車状の嵌合部材(固定手段)38が設けられている。
また、ホイール部33及びクリックボタン34が設けられていることから、操作性を向上させることができる。
さらに、停止ボタン35が設けられていることから、電流の印加を緊急停止させることができる。
また、円板部36bが設けられていることから、患部に確実に電極部36を当接させることができる。
電極部22,36の設置数は、適宜変更可能であり、例えば四つ以上であってもよい。
また、上記第2及び第3の実施形態においては、電極部22を三角形状の各頂点位置に配置するとしたが、これに限ることはなく、直線状に配置してもよい。
また、ヘッド部23の底面部が二等辺三角形状としたが、これに限ることはなく、その形状は適宜変更可能である。例えば、正三角形や多角形、円形、楕円形などであってもよい。
さらに、ヘッド部23の中心部Hが、軸線L1に対して偏心しているとしたが、これに限ることはなく、中心部Hが軸線L1上に配されるようにしてもよい。
また、電極部22,36が把持部4,40に所望の角度で固定されるとしたが、これに限ることはなく、孔部26,39内にクリック機構を設け、電極部22,36を把持部4,40に取り付けた状態で、電極部22,36をクリック的に回転させることができるようにしてもよい。
また、上記第1から第4の実施形態を自由に組み合わせることができることは言うまでもない。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 装置本体部
3 導子
4,40 把持部
21,23 ヘッド部
22,36 電極部
22a,36a 柱状部(突出部)
24 屈曲部
25,38 嵌合部材(固定手段)
26,39 孔部(固定手段)
Claims (8)
- 生体に電気信号を印加する電気刺激装置の装置本体に接続される導子であって、
把持部と、
前記把持部に突出して設けられ、前記生体に接触させる電極部とを備え、
前記電極部のうち、前記把持部から突出した突出部に、前記突出する方向に対して屈曲した屈曲部が設けられ、
前記電極部が、前記把持部に着脱可能に設けられ、
前記電極部を所望の角度で固定する固定手段を備えることを特徴とする導子。 - 前記固定手段が、
前記把持部に形成された孔部と、
前記電極部に設けられ、前記孔部に嵌合される嵌合部とを備え、
前記孔部の内壁及び前記嵌合部の外壁の周方向の一点と前記孔部及び前記嵌合部の中心点との間の距離寸法が、前記周方向の他点と前記中心点との間の距離寸法と異なっていることを特徴とする請求項1に記載の導子。 - 前記電極部が三つ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の導子。
- 三つの前記電極部が、それぞれ三角形の頂点位置に配列されていることを特徴とする請求項3に記載の導子。
- 少なくとも一つの前記電極部が、他の電極部よりも離されて配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか一項に記載の導子。
- 前記把持部が、前記電極部が設けられるヘッド部を備え、
前記把持部が長尺状に形成されており、
前記ヘッド部が、前記把持部の軸線に対して偏心して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の導子。 - 前記把持部が、マウス型に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の導子。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の導子と、
前記装置本体とを備えることを特徴とする電気刺激装置。
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