JP5037089B2 - 熱間押出用成型工具 - Google Patents

熱間押出用成型工具 Download PDF

Info

Publication number
JP5037089B2
JP5037089B2 JP2006298455A JP2006298455A JP5037089B2 JP 5037089 B2 JP5037089 B2 JP 5037089B2 JP 2006298455 A JP2006298455 A JP 2006298455A JP 2006298455 A JP2006298455 A JP 2006298455A JP 5037089 B2 JP5037089 B2 JP 5037089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
steel pipe
glass pad
molding tool
hot extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006298455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008114240A (ja
Inventor
正博 利根川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Special Steel Co Ltd filed Critical Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority to JP2006298455A priority Critical patent/JP5037089B2/ja
Publication of JP2008114240A publication Critical patent/JP2008114240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5037089B2 publication Critical patent/JP5037089B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Extrusion Of Metal (AREA)

Description

本発明は、熱間押出で鋼管を製造する熱間押出用成型工具に関するものである。
従来、熱間押出で鋼管を製造するに際し、熱間押出し鋼管用潤滑ディスクとして、ダイスのビレット側に、その内径がダイスの内径より少し大きく、最大外径がコンテナの内径と略等しいガラスディスクが装着されている。このガラスディスクは粒状のガラスを例えば水ガラス等のバインダーにより円板状に成型固化乾燥したものである。このときのガラスディスクはダイスとビレットとの間の潤滑剤として作用する。
上記ガラスディスクは、熱間押出で鋼管を製造する場合に、ガラスディスクの未溶融物がビレットの先端部を引っ掻き、「筋疵」が形成される。図5は、筋疵を示す概略図である。図5(a)は側面図であり、図5(b)は上面図である。この図に示すように、鋼管18に筋疵19が形成される。また、押出しの初期はガラスディスクが多量に軟化し、この軟化したガラスが円周方向に均一に潤滑作用を及ぼさないのでビレットの円周方向の一部が先行して押し出され、異形が生じたり、押出しされた管の外面の管周方向には、先端に凹凸が生じるという問題があった。
上記問題を解決する方法として、例えば特開平4−270008号公報に開示されているように、ガラス繊維の抄造物、織物又は積重物からなり、その炭素含有量が1%以下である熱間押出し製管用正面潤滑ディスクおよびその製造方法が提案されている。
特開平4−270008号公報
しかしながら、上述した特許文献1での熱間押出し製管用正面潤滑ディスクは、「筋疵」等に関する問題は解消されたものの、従来方法のガラスパットは、厚さが一定となるように成型され、押出直後の鋼管先端は、ガラスパット内面と接触しながら伸びていくために抵抗を受け不均一な先端形状となっていた。特に薄肉の押出鋼管を製造する場合、鋼管先端部がガラスパットの抵抗差により不均一に伸びるため、図4(b)に示すように鋼管の先端形状不良部分が発生し、外面疵不良となり、品質上問題が発生するための解消にはなっていないのが実状である。
上述したような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、本発明は、中央部から内面部にかけてのガラス厚さを薄くすることで、内面部分の抵抗を生み出す不要ガラスを少なくし、良好な押出鋼管の先端形状を得るものである。良好な先端形状となった場合、先端から後端にかけて発生する直線状の外面疵の発生を防止することができる熱間押出用成型工具を提供するものである。
その発明の要旨とするところは、
(1)熱間押出で鋼管を製造する押出成型工具であって、ガラスパット内面の角度を20〜50°とすると共に、該ガラスパット内面を中央部から内面部にかけてガラスパット厚さを減少させた形状としたことを特徴とする熱間押出用成型工具。
)前記(1)に記載のガラスパットの外径100〜300mm、内径20〜200mmおよび厚さ10〜40mmとしたことを特徴とする熱間押出用成型工具にある。
以上述べたように、本発明により、良好な押出鋼管の先端形状を得るものである。すなわち、先端から後端にかけて発生する直線状の外面疵の発生を防止することができ、特に、肉厚4mm以下の薄肉鋼管の外面疵不良率を改善し、品質向上を図ることができる極めて優れた効果を奏するものである。
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図1は、熱間押出法による鋼管の押出法とダイスを示す概略図である。この図1に示すように、ライナーホルダー1内にコンテナライナー2を有するホルダー内の一端にダイホルダー3を取り付け、該ダイホルダー3内にパッキングリング4とダイス5を配設し、該ダイホルダー3にはガラスパット6を設けるとともに、他端から加熱した被押出材であるビレット7を装入し、これをブレッシングディスク8を介して、マンドレルアダブター9を内装したホローステム10によりボルスターライナ−11から押出し、ダイス5を通してビレット7を所定形状、また、内径は押出材の外径を決定する部分のため平行形状にする。なお、符号12はマンドレル、また、符号18は鋼管を示す。
図2は、本発明に係るガラスパット部の断面図および側面図である。この図2(a)は断面図であり、図2(b)は側面図である。この図に示すように、ガラスパット部は外面部13、中央部14および内面部15より構成され、内面部に当たるガラスパットは、従来は同一角度で直線状16であったものを中央部14から内面部15にかけてガラス厚さを減少させた形状にしたものである。すなわち、ガラスパットの内面部15を減少部17のように徐々に減少させるものである。このように、本発明は、中央部から内面部にかけてのガラスパット厚さを薄くすることで、内面部の抵抗を生み出す不要ガラスを少なくし、良好な押出鋼管の先端形状を得るものである。良好な先端形状となった場合には、先端から後端にかけて発生する直線状の外面疵の発生を防止することができるものである。
図3は、ガラスパット成型工具の拡大図である。図3(a)は本発明に係るガラスパット成型工具であり、図3(b)は従来のガラスパット成型工具である。この図に示すように、成型工具内面の角度を従来の場合は5〜15°(図面では8°)であるものを、本発明では20〜50°(図面では30°)とする。20°未満では、本発明の効果が十分でなく、また、50°を超えると効果が飽和することから、その範囲を20〜50°とする。好ましくは25〜40°とする。
このような角度を持たせることにより、ガラスパットの内面部の厚さを図2の減少部17のように徐々に減少させるものである。このように、ガラスパット成型用工具内面を突出させた形状に設計製作して使用することにより、成型されたガラスパットは中央部から内面部に掛けて徐々に薄くなる形状になり、これを押出プレス機で使用すると鋼管先端のガラス抵抗が軽減され、円周方向の抵抗差が減少し、円周方向で均一な伸びが得られる鋼管を製造することが出来る。
また、ガラスパット成型用工具のガラスパット外径を100〜300mmとする。100mm未満でのガラスパット成型用工具では本発明を達成する効果が十分に得られず、また、300mmを超えるものの鋼管製造には適さないことから、その範囲を100〜300mmとした。好ましくは150〜250とする。また、内径20〜200mmとする。20mm未満ではその効果が十分でなく、また、200mmを超えると外径上から適さない。従って、その範囲を20〜200mm、好ましく50〜150mmとする。さらに、厚さ10〜40mmとした。10mm未満ではその効果は十分でなく、40mmを超えることは外径、内径からして適さないことから、その範囲を10〜40mmとした。好ましくは15〜30とする。
図4は、鋼管先端形状を示す図である。図4(a)は本発明に係る熱間押出用ガラスパット成型工具を用いて実施した場合の鋼管の先端部分を示す図であり、先端形状不良部分は概ね0〜100mmの範囲内となる。図4(b)は従来の熱間押出用ガラスパット成型工具を用いて実施した場合の鋼管18の先端部分を示す図であり、先端形状不良部分が概ね100mmを超えると有害である。この図から分かるように、本発明の場合は鋼管先端部分と中央部分とは均一に押出されている。これに対し、従来の場合は先端形状に不良部分の発生していることが分かる。
以下、本発明について実施例により具体的に説明する。
先ず、ガラスパット成型用工具の製作に当たって、ガラス粉末を準備し、このガラス粉末にガラス結合材である、例えば水ガラス等のバインダを混合しガラスパットを成型する。その後焼結・乾燥を行った後押出へ搬送し、ダイホルダーにガラスパットを挿着させる。一方、押出工程において、SUS304からなるビレットをコンテナ内に挿入して熱間押出し製管を実施した。ビレットの加熱温度は1220℃、押出し管の寸法は外径45mm、厚み3mm、押出し比率25.0である。これと平行して、表1に示すそれぞれのガラスパット外径、内径、および厚みのものを使用し、製管を実施した。その後矯正、精整、検査の順に行って製品とする。その場合のガラスパット形状として成型工具内面角度、およびガラスパット外径、内径、厚みの各々と直線状の外面疵を調べた。そのときの外面疵が全くないもの:○、製品として問題にならない程度の疵:△、および不良品:×で評価した。
表1に示すように、No.1〜は本発明例であり、No.16は比較例である。比較例No.10はいずれもガラスパットの内面角度が本発明の条件を満たしていないことから、鋼管の先端から後端にかけて延びる有害な疵として発生する直線状の外面疵が発生し、そのため製品として不良品となった。また、比較例No.1113はいずれも、ガラスパット外径、内径および厚さのいずれかが、本発明の条件を満たしていないことから、鋼管の先端から後端にかけて延びる有害な疵として発生する直線状の外面疵が発生し、そのため製品として不良品となった。
さらに、比較例No.1416はガラスパットの内面角度が本発明の条件を満たさず、かつガラスパット外径、内径および厚さのいずれかが、本発明の条件を満たしていないことから、鋼管の先端から後端にかけて延びる有害な疵として発生する直線状の外面疵のため製品として不良品となった。これに対し、本発明No.1〜は、いずれも本発明の条件を満たし、その結果疵のない良好な鋼管が得られることが分かった。
熱間押出法による鋼管の押出法とダイスを示す概略図である。 本発明に係るガラスパット部の断面図および側面図である。 ガラスパット成型工具の拡大図である。 鋼管先端形状を示す図である。 筋疵を示す概略図である。
符号の説明
1 ライナーホルダー
2 コンテナライナー
3 ダイホルダー
4 パッキングリング
5 ダイス
6 ガラスパット
7 ビレット
8 ブレッシングディスク
9 マンドレルアダブター
10 ホローステム
11 ボルスターライナー
12 マンドレル
13 外面部
14 中央部
15 内面部
16 直線状
17 減少部
18 鋼管
19 筋疵


特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊

Claims (2)

  1. 熱間押出で鋼管を製造する押出成型工具であって、ガラスパット内面の角度を20〜50°とすると共に、該ガラスパット内面を中央部から内面部にかけてガラスパット厚さを減少させた形状としたことを特徴とする熱間押出用成型工具。
  2. 請求項1に記載のガラスパットの外径100〜300mm、内径20〜200mmおよび厚さ10〜40mmとしたことを特徴とする熱間押出用成型工具。
JP2006298455A 2006-11-02 2006-11-02 熱間押出用成型工具 Expired - Fee Related JP5037089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006298455A JP5037089B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 熱間押出用成型工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006298455A JP5037089B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 熱間押出用成型工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008114240A JP2008114240A (ja) 2008-05-22
JP5037089B2 true JP5037089B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=39500645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006298455A Expired - Fee Related JP5037089B2 (ja) 2006-11-02 2006-11-02 熱間押出用成型工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5037089B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5282728B2 (ja) * 2009-12-11 2013-09-04 新日鐵住金株式会社 潤滑用ガラス成形材、および熱間押出製管用ビレットの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3198982B2 (ja) * 1997-06-18 2001-08-13 住友金属工業株式会社 熱間押出用ガラスパッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008114240A (ja) 2008-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6216511B1 (en) Apparatus and method for smoothing a welded seam of steel pipe
CN1191889C (zh) 无缝钢管轧制用的顶头、芯棒及无缝钢管的制造方法
JP5037089B2 (ja) 熱間押出用成型工具
EP3278909B1 (en) Method for densifying and sizing a sintered body
CN101623688A (zh) 高耐磨滚筛筛辊及堆焊工艺
JP2007331020A (ja) 熱間押出用工具ダイス
JP4172258B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼管の熱間押出し製管方法
CN106363022B (zh) 提高钛合金无缝钢管内表面质量的方法
JP4677998B2 (ja) 熱間押出し加工用ダイおよび熱間押出し加工材の製造方法
JP2010000519A (ja) 熱間押出鋼管の内面ガラス挿入方法
JP2008126256A (ja) 熱間押出プレス用工具
JP5459347B2 (ja) 継目無金属管用丸ビレット及び継目無金属管の製造方法
CN103358388B (zh) 废旧石墨压制石墨填料环的制作方法
CN105983668A (zh) 轻压下辊、具有其的轻压下装置及铸坯的制造方法
CN109201830A (zh) 一种防止筒形件旋压过程出现翻边缺陷的方法
CN110405091B (zh) 一种钢管热扩径用芯棒壁厚的确定方法
JP2011131249A (ja) コールドピルガー圧延装置
TWI538751B (zh) Flexure correction method
JP2011152576A (ja) 小径薄肉管の製造方法
CN114054533A (zh) 一种高材料利用率的挤压坯及其制造方法
JPWO2004108311A1 (ja) 熱間継目無製管用Crめっきマンドレルバーおよびその製造方法
JP2011206819A (ja) 圧延ロールおよび圧延ロールの再利用方法
JP5765757B2 (ja) 環状素形材の製造方法
JP4706505B2 (ja) 熱間穿孔用中空ビレットおよび熱間押出製管用ビレットの製造方法、並びに熱間押出製管用ビレットを用いた熱間押出管の製造方法。
CN203061586U (zh) 一种制造感光鼓铝管的组合模具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5037089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees